JPH08178691A - 磁気式位置センサ - Google Patents

磁気式位置センサ

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JPH08178691A
JPH08178691A JP31874694A JP31874694A JPH08178691A JP H08178691 A JPH08178691 A JP H08178691A JP 31874694 A JP31874694 A JP 31874694A JP 31874694 A JP31874694 A JP 31874694A JP H08178691 A JPH08178691 A JP H08178691A
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JP
Japan
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magnetic
fixed
magnetic member
position sensor
movable
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Application number
JP31874694A
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English (en)
Inventor
Tetsuro Muraji
哲朗 連
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Mikuni Corp
Original Assignee
Mikuni Corp
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Publication date
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 2つの固定磁性部材(2a,2b)と、固定
磁性部材(2b)に一端が固設した固定分岐磁性部材
(3)と、固定分岐磁性部材(3)の他端の近傍の回転
中心軸の回りに回動自在な可動分岐磁性部材(1)と、
可動分岐磁性部材(1)に固着した永久磁石(4)と、
及び固定磁性部材間(2a,2b)に配置された一対の
ホール素子(5a,5b)とからなり、可動分岐磁性部
材(1)の位置を一対のホール素子(5a、5b)によ
って検出する磁気式位置センサ。 【効果】 平面的な構成とすることができるので小型化
が可能である。また、非接触型であるので耐久性があ
り、かつ簡単な構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直線移動あるいは回転
移動する可動部材の位置を検出できる磁気式位置センサ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる磁気式位置センサとして、
自動車等のスロットル開度を検出するスロットルポジシ
ョンセンサ(Throttle Position Senser)が知られてい
る。一例を示すと、例えば、特公昭55−13286及
び特公昭55−9818に開示されているものがある。
これらは、可動磁心と固定磁心とが3つの対向部で結合
し、2つの閉回路を構成している。可動磁心の変位によ
り対向部面積が変化し、各閉磁路の磁気抵抗による各コ
イルのインダクタンス変化を検出して、可動磁心の位置
信号を検出するものである。
【0003】しかし、可動磁心と固定磁心で作られる2
つの閉回路は、対向部面積以外に、そのギャップ長の影
響を受けることになり、固定磁心が可動磁心に対して変
位する時に、両磁心のギャップ長を一定に維持するため
には、両磁心の対向面の平行度を高精度に製造する必要
があるため製造コストが高くなるという問題がある。ま
た、特公昭55−13286及び特公昭55−9818
の磁気式位置センサは、可動磁心と固定磁心とが可動磁
心を担持する円柱軸を挟んで対向する構成である故、構
成が立体的になり小型化するのが困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の問題点
等に鑑み、本願発明の目的とするところは、平面的で小
型な構成で、さらに、耐久性があり、回動移動あるいは
直線移動等の変位位置を高精度に検出できる磁気式位置
センサを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気式位置セン
サは、1つの第1の閉磁路を形成する第1の磁路形成手
段と、前記第1の磁路形成手段に対して非接触で所定範
囲に亘って相対的に移動可能であって前記第1の閉磁路
を2つの閉磁路に分岐する分岐磁路を形成する第2の磁
路形成手段とを有し、前記第1の磁路形成手段は、各々
の対向壁を介して対向する2つの固定磁性部材からな
り、前記第2の磁路形成手段は磁力発生源を有し、か
つ、前記対向壁間に配置され、前記対向壁の一方に対し
て相対的に移動可能な可動分岐磁性部材と前記固定磁性
部材の一方に一端が固設した固定分岐磁性部材とからな
り、前記可動分岐磁性部材は前記固定分岐磁性部材の他
端の近傍の回転中心軸の回りに回動自在であり、かつ前
記固定磁性部材の一方が前記可動分岐磁性部材の先端の
可動軌跡に沿って延在し、前記固定磁性部材の一方の両
端と他方の固定磁性部材の両端間に形成された一対のギ
ャップの各々に配置されて磁束密度を検出してこれを表
す信号を発生する磁束密度検出手段を有することを特徴
とする。
【0006】また、本発明の磁気式位置センサは、1つ
の第1の閉磁路を形成する第1の磁路形成手段と、前記
第1の磁路形成手段に対して非接触で所定範囲に亘って
相対的に移動可能であって前記第1の閉磁路を2つの閉
磁路に分岐する分岐磁路を形成する第2の磁路形成手段
とを有し、前記第1の磁路形成手段は環状部を形成する
単一の固定磁性部材からなり、前記第2の磁路形成手段
は磁力発生源を有し、かつ前記固定磁性部材の環内に配
置されて前記固定磁性部材に対して相対的に移動可能な
可動分岐磁性部材と、前記固定磁性部材に一端が固設し
た固定分岐磁性部材とからなり、前記可動分岐磁性部材
は前記固定分岐磁性部材の他端の近傍の回転中心軸の回
りに回動自在であり、かつ、前記固定磁性部材が前記可
動分岐磁性部材の先端の可動軌跡に沿って延在してお
り、前記所定範囲を挟む位置にて前記第1の閉磁路に鎖
交する一対のコイルと、前記一対のコイルに励磁電力を
印加する励磁手段と、前記固定分岐磁性部材内に形成さ
れたギャップと、前記ギャップ内に配置された磁束密度
を検出してこれを表す信号を発する磁束密度検出手段
と、前記ギャップ内の磁束密度を略零とすべく前記一対
のコイルに印加する励磁電力を制御する励磁電力制御手
段と、前記一対のコイルに印加する励磁電力を検出する
励磁電力検出手段とを有することを特徴とする。
【0007】
【作用】上記した構成の磁気式位置センサにおいては、
第1及び第2の磁路形成手段によって形成される2つの
閉磁路の各々の磁路の長さが、可動分岐磁性部材の移動
位置に応じて変化する故、第2の磁路形成手段中の磁力
発生源によって生じる磁束密度が2つの閉磁路内におい
て互いに相補的に変化する。そして閉磁路内のかかる相
補的磁束密度変化を磁束密度検出手段からの信号によっ
て知るのである。
【0008】また、本発明の磁気式位置センサは、第2
の磁路形成手段中の磁束密度検出手段で検出される磁束
密度が略零となるように、第1の磁路形成手段中の2つ
のコイルに印加する励磁電力を制御し、前記励磁電力を
検出して可動磁性部材の位置を知るのである。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ発明による磁気
式位置センサを詳細に説明する。図1は、本発明に係る
磁気式センサの実施例を示す図である。本図に示される
磁気式位置センサにおいては、円弧状の固定磁性部材2
a,2bが略円環状の磁路を形成し、第1の磁路形成手
段として作用する。
【0010】固定磁性部材2a、2bの両脚は互いに対
向して磁気ギャップを形成し、これらの磁気ギャップに
はホール素子5a,5bが各々配置されている。固定磁
性部材2a、2bは各々の対向壁2aa,2bbを介し
て互いに対向している。尚、固定磁性部材2a、2bの
磁気抵抗特性は互いに等しいか又は固定磁性部材2aの
磁気抵抗値は固定磁性部材2bよりも大きくても良い。
【0011】次に、固定磁性部材2bの対向壁2bbに
は対向壁2aaに向かって伸張する棒状磁性部材3が植
設されている。棒状磁性部材3の先端部は略円形頭部
3’として形成され、この円形頭部3’の中心は固定磁
性部材2aの円弧中心cと略一致している。そして、扇
形状の可動磁性部材1は円弧中心cを中心として回動自
在であり、可動磁性部材1には磁力発生源としての永久
磁石4が含まれている。即ち、この可動磁性部材1と棒
状磁性部材3とが分岐磁路を形成して第2の磁路形成手
段として作用する。また、ホール素子5a,5bはギャ
ップ内の磁束密度を検出してこれを表す電圧を出力す
る。
【0012】そして、可動磁性部材1は中心cの回りに
回動自在な回動シャフト6にネジ7等の結合手段によっ
て結合されており、可動磁性部材1は回動シャフト6に
担持されてその回動半径方向における端面は固定磁性部
材2aの対向壁2aaに沿って回動運動を行う。以上の
ような構成を有する磁気式位置センサによれば、永久磁
石4のN極から発せられた磁束は、固定磁路部材2aに
入り、2つの磁束に分岐されて、ホール素子5a、5b
の配置されたギャップを夫々経由し、固定磁性部材2
b、棒状磁性部材3を通り、永久磁石4のS極に戻り2
つの閉磁路を形成する。この2つの閉磁路の各々の磁束
密度B1、B2を、ホール素子5a、5bによって検出し
得られる電圧値V1、V2の和と差との比によって、可動
磁性部材1の位置すなわち回動シャフト6の回転角度を
検出することができる。
【0013】尚、本実施例においては、磁束密度検出手
段としてホール素子を用いたが磁気抵抗素子等の他の磁
気センサを用いても良いことは明らかである。以上、上
記した磁気式位置センサの動作原理を図2の概念図に基
づいて説明する。図1と同等部分は同一符号を付してい
る。図2において磁束の流れを矢印で表す。説明を簡単
にするために図1で示された可動磁性部材1と永久磁石
4を一の部材として可動磁性部材1と表し、固定磁性部
材2a,2bによって形成される円環状磁路を磁路2と
表す。
【0014】先ず、可動磁性部材1から発せられた磁束
は、2つの閉磁路S1、S2を形成する。この時、2つ
の閉磁路S1及びS2を通る磁束密度は、可動磁性部材
1の位置に応じて変化する。可動磁性部材1が左側に回
転すれば、閉磁路S2の磁束密度が増加し、その閉磁路
S1の磁束密度が減少する。一方、可動磁性部材1が右
側に回転すれば、上記現象と逆の現象が生じることにな
る。従って、閉磁路S1、S2の磁束密度を図1で示さ
れるホール素子5a,5bでそれぞれ検出すれば、磁路
2に対する可動磁性部材1の位置すなわち回転角を求め
ることができる。
【0015】以下、この検出原理を図2の概念図に基づ
いて詳述する。可動磁性部材1の回動中心をCとして、
磁気式位置センサの中心線C−Oと可動磁性部材1とが
為す角をα(ここで、αの単位をラジアンとする)とす
る。磁路2の円周長を2Lとし、可動磁性部材1及び棒
状磁性部材3の長さをL1、L2とし、可動磁性部材1の
回動半径をrとし、磁束の通過する断面積を全てSと
し、可動磁性部材1、棒状磁性部材3の各々の磁界の強
さをH0、H3とし、ギャップ8、9の各々磁界の強さを
H8、H9とし、ギャップ8、9の各々の長さをL8、L9
とし、閉磁路S1、S2の磁界の強さを夫々H1、H2と
し、可動磁性部材1で発生する起磁力をNiとするとア
ンペアの周回積分の定理より閉磁路S1、S2には、そ
れぞれ下記数式1、数式2の関係がある。
【0016】
【数1】H3×L2+H9×L9+H0×L1+H8×L8+H
1(L+r×α)=Ni
【0017】
【数2】H3×L2+H9×L9+H0×L1+H8×L8+H
2(L−r×α)=Ni 上記数式1及び2において、共通項を削除するために、
(上記数式1)−(上記数式2)なる演算をなし、その
結果をαについてまとめると下記数式3の関係が導き出
される。
【0018】
【数3】
【0019】そして、ホール素子の出力電圧は下記数式
4で表すことができる。
【0020】
【数4】V=K×IC×B ここで、Kは感度定数であり、素子の種類、温度などに
よって定まる。ICはホール素子を流れる電流であり、
ホール素子を動作させるために印加する電源電圧の電圧
よって定まる。Bは磁束密度である。
【0021】更に、磁界の大きさHは、磁束密度Bに比
例するので、前記数式3及び4より回転角αは下記数式
5のように表すことができる。
【0022】
【数5】
【0023】従って、ホール素子5a,bの出力電圧V
1,V2を検出することで可動磁性部材の回転角を得るこ
とができるのである。次に、図1で示した磁気式位置セ
ンサの第1の磁路形成手段の構成の変形例を図3乃至5
に示す。図1と同等部分は同一符号を付し、かかる部分
の説明は省略する。
【0024】先ず、図3に示される磁気式位置センサ
は、固定磁性部材2aの一部の磁気抵抗を高くするため
に、半径方向の厚さを小さくした磁気抵抗部2a’を設
けた構成となっている。かくの如く半径方向の厚さを小
さくすると、磁束の通過する断面積が小となるのでかか
る部分の単位長当たりの磁気抵抗が大となり、可動磁性
部材1の単位角度当たりの回動Δθに対する閉磁路の磁
気抵抗変化ΔRが大きいので、ホール素子5a、5bで
検出される磁束密度の変化率ΔR/Δθが大きくなり、
回転角度の検出精度がより高くなる。
【0025】次に、図4に示される磁気式位置センサ
は、固定磁性部材2aの磁気抵抗を高くするために固定
磁性部材2aを固定磁性部材2a1と2a2とに分割しそ
の間に2a1、2a2よりも透磁率の低いフェライト2c
を配設した構成となっている。そして、図5に示される
磁気式位置センサは固定磁性部材2a1と2a2との間に
ギャップ10を設けた構成となっている。同図において
は、永久磁石4から発せられた磁束は2つに分岐し、一
方の磁束は固定磁性部材2a1に入り、ホール素子5a
が配置されたギャップ、固定磁性部材2b,棒状磁性部
材3、及び可動磁性部材1を通り、永久磁石4のS極に
戻る。他方の磁束は、固定磁性部材2a2に入り、ホー
ル素子5bが配置されたギャップ、固定磁性部材2b,
棒状磁性部材3、及び可動磁性部材1を通り、永久磁石
4のS極に戻る。ここで、永久磁石4に対向する固定磁
性部材2a1の面積A1と永久磁石4に対向する固定磁
性部材2a2の面積A2との比A1/A2は、ホール素
子5a及び5bで検出される磁束密度の比B1/B2と等
しくなる。よって、ホール素子5a及び5bの出力電圧
V1及びV2を検出することで可動磁性部材1の回転角を
得ることができる。尚、固定磁性部材2aにギャップ1
0を設ける構成は、ギャップの巾についての加工精度の
要求が厳しくないので固定磁性部材2aの一部を薄肉に
する場合に比して製造コストが安くなる。
【0026】次に、図1で示した磁気式位置センサの磁
力発生源4の構成の変形例を図6乃至8に示す。図1と
同等部分は同一符号を付し、かかる部分の説明は省略す
る。先ず、図6に示される磁気式位置センサは、磁力発
生源としての永久磁石4を棒状磁性部材3aと3bとの
間に狭設した構成となっている。そして、棒状磁性部材
3bの先端部は略円形頭部として形成されている。ま
た、図3に示される磁気式位置センサと同様に、磁気抵
抗部2a’を設けた構成となっている。かかる構成の磁
気式センサにおいては、永久磁石4のN極から発せられ
た磁束は、棒状磁性部材3b、扇形状可動磁性部材1を
通り、円環状磁路部材2a’に入り、2つの磁束に分岐
され、ホール素子5a、bを夫々経由し、固定磁性部材
2b,棒状磁性部材3aを通り、永久磁石4のS極に戻
り2つの閉磁路を形成する。
【0027】また、図7に示される磁気式位置センサ
は、磁力発生源として、棒状磁性部材3に巻回配置した
コイル11を用いた構成となっている。また、図3の磁
気式位置センサと同様に、磁気抵抗部2a’を設けた構
成となっている。かかる構成の磁気式位置センサにおい
ては、コイル11の可動磁性部材1側がN極となるよう
に、コイル11を図示しない直流電源により励磁し磁束
を発生させる。先ず、コイル11のN極側から発せられ
た磁束は、可動磁性部材1を通り、磁気抵抗部2a’に
入り、2つの磁束に分岐され、ホール素子5a、5bを
夫々経由し、円環状磁性部材2bを通り、コイル11の
S極に戻り2つの閉磁路を形成する。そして、可動磁性
部材1の回転角度は図1の実施例で示した磁気式位置セ
ンサと同様にホール素子5a,5bの出力を演算するこ
とにより検出することができる。
【0028】そして、図8に示される磁気式位置センサ
は、図5の変形例であり磁力発生源として一対の永久磁
石4a、4bを用いた構成となっており、一対の永久磁
石4a,4bのそれぞれのS極がホール素子5a、5b
に対向するように固定磁性部材2a1,2a2に固着され
ている。かかる構成の磁気式位置センサにおいては、ま
ず、永久磁石4a,bから発せられた磁束は、それぞれ
固定磁性部材2a1,2a2を通り、可動磁性部材1に入
り、棒状磁性部材3、固定磁性部材2bを通り、ホール
素子5a、5bそれぞれ通過して、永久磁石4a、4b
のS極に戻り、2つの閉磁路が形成される。そして、可
動磁性部材1に対向する固定磁性部材2a1の面積A1
と可動磁性部材1に対向する固定磁性部材2a2の面積
A2との比A1/A2は、ホール素子5a及び5bで検
出される磁束密度の比B1/B2と等しくなる。よって、
ホール素子5a及び5bの出力電圧V1及びV2を検出す
ることで可動磁性部材1の位置を得ることができる。
【0029】次に、図9に本願発明に係る磁気式位置セ
ンサの他の実施例を示す。図9に示す磁気式位置センサ
は、1つのホール素子によって、可動磁性部材の位置を
検出する構成である。図1乃至図8の磁気式位置センサ
と同等部分は同一符号を付し、かかる部分の説明は省略
する。先ず、図9に示される磁気式位置センサは、円環
状の固定磁性部材2と、固定磁性部材2の円周内に配置
された扇形状の可動磁性部材1と、棒状磁性部材3a、
3bと、棒状磁性部材3aと3bとの間に形成されたギ
ャップ内に配置されたホール素子5と、固定磁性部材2
に巻回配置された一対のコイル11a、11bとから構
成されている。そして、棒状磁性部材3bの先端部は略
円形頭部として形成されている。ここで、棒状磁性部材
3aの一端は、固定磁性部材2に固着しているが、棒状
磁性部材3aと固定磁性部材2とは一体に成型されるこ
とも考えられる。また、固定磁性部材2の一部に磁気抵
抗部2’を設けた構成となっている。そして、可動磁性
部材1は回動シャフト6にネジ7等の結合手段によって
結合されており、可動磁性部材1は回動シャフト7に担
持されて固定磁性部材2が円周内壁に沿って回動自在と
なっている。固定磁性部材2の曲率半径よりも可動磁性
部材1の回動半径は小さく設定され、固定磁性部材2の
曲率の中心位置と可動磁性部材の回動中心の位置Cとは
互いに一致している。
【0030】以上のような構成からなる磁気式位置セン
サにおいては、コイル11a,11bを図示しない直流
電源によって励磁して夫々磁束を発生させる。ここで、
かかる磁束が、固定磁性部材2内において相加するよう
に、コイルの巻き方若しくは直流電源の電圧の極性を調
整する。本実施例においては、コイル11a,11bか
ら発せられる磁束が矢印S1、S2方向に流れるよう
に、コイル11a、11bに励磁電圧を印加する。先
ず、コイル11aから発せられた磁束の一部は、棒状磁
性部材3a、ホール素子5、棒状磁性部材3b、及び可
動磁性部材1を通過し、固定磁性部材2に入る。一方、
コイル11bから発せられた磁束の一部は、固定磁性部
材1に入り、棒状磁性部材3b、ホール素子5、棒状磁
性部材3aを通過し、固定磁性部材2に入り、再びコイ
ル11bに戻り二つの閉磁路S1、S2が形成される。
【0031】ここで、ホール素子5の配置されているギ
ャップ内においては、2つの閉磁路S1とS2との磁束
は互いに打ち消しあう方向に流れているが、さらに、2
つの磁束が完全に打ち消し合う状態即ちホール素子5で
検出される磁束密度が零となるようにコイル11a,1
1bに印加する励磁電圧V1、V2を制御すると、可動
磁性部材1の位置αは下記の数式6で表すことができ
る。
【0032】
【数6】
【0033】従って、V1及びV2を検出することによ
り可動磁性部材1の位置を検出することができる。以下
に、上記数式6を導出する原理を概念図10を参照しつ
つ説明する。図10に示される概念図は、図9の磁気式
位置センサが形成する閉磁気回路を等価の電気回路で表
わしたものである。
【0034】ここで、図9の磁気式位置センサと図10
の概念図との対応関係を説明する。先ず、図9の磁気式
位置センサにおいて、固定磁性部材2の磁気抵抗部2’
において、可動磁性部材1と対向しない部分を図9に示
す如くそれぞれL1、L2として、かかるL1、L2の
磁気抵抗をR1、R2とする。また、磁束を分岐する部
材すなわち可動磁性部材1と、棒状磁性部材3a,3b
と、及びその間のギャップからなる部分の磁気抵抗をR
3とする。そして、コイル11a、11bに生じる起磁
力をN1、N2とし、2つの閉磁路S1、S2の磁束を
Φ1,Φ2とすると、図10の如き概念図で表すことがで
きる。アンペアの周回積分の定理より閉磁路S1、S2
には、それぞれ下記数式7、8の関係がある。
【0035】
【数7】R1×Φ1+R3(Φ1−Φ2)=N1
【0036】
【数8】R2×Φ2+R3(Φ2−Φ1)=N2 ここで、R3の磁束即ちΦ1−Φ2を0とすると、下記の
数式9が導出される。
【0037】
【数9】N1/N2=R1/R2 ここで、磁気抵抗部2’の断面積をSとすると、以下の
如き数式10が算出される。
【0038】
【数10】R1=L1/μS、R2=L2/μS ここで、μは磁気抵抗部2’の透磁率を表す。上記数式
10を上記数式9に代入すると下式11が導出される。
【0039】
【数11】L1/L2=N1/N2 また、図9の磁気式位置センサにおいては、可動磁性部
材1の位置αは、磁気抵抗部2’の固定磁性部材1と対
向しない部分の長さL1、L2を用いて下式12の如く
表すことができる。
【0040】
【数12】α=L1/(L1+L2)=1/{1+(L
2/L1)} ここで、上記数式11を上記数式12に代入すると、下
記数式13が導出される。
【0041】
【数13】α=1/{1+(N2/N1)}=N1/
(N1+N2) 起磁力Nと励磁電圧Vとは比例関係があるので、上記数
式6の如く可動磁性部材1の位置αは、コイル11a,
11bに印加する電圧V1,V2によって表すことがで
きるのである。
【0042】更に、上記数式6において、(V1+V
2)を一定に制御できれば、可動磁性部材5の位置をV
2のみで正確に表すことが可能となる。尚、図9の磁気
式位置センサは、コイルに印加する励磁電圧を制御し、
かかる励磁電圧を検出して可動磁性部材の位置を得るも
のであるが、コイルに流れる励磁電流を制御し、かかる
励磁電流を検出して可動磁性部材の位置を得ても良い。
【0043】換言すれば、上記実施例においては、励磁
電圧制御方式に限らず、励磁電流制御方式も考えられ、
結局、コイルに印加する励磁電力を制御し、かかる励磁
電力を検出すれば可動磁性部材の位置を得ることができ
るのである。次に、図11に示される磁気式位置センサ
は、図9の磁気式位置センサにおいて固定磁性部材2内
にギャップ10を設けた構成としたものである。図9の
磁気式位置センサと同等部分は同一符号を付し、かかる
部分説明は省略する。図11の磁気式位置センサにおい
ては、コイル11a,11bを図示しない直流電源によ
って励磁して夫々磁束を発生させる。そして、それぞれ
の磁束が、固定磁性部材2内において相加するように、
コイルの巻き方若しくは直流電源の電圧の極性を調整す
る。本実施例においては、コイル11a,11bから発
せられる磁束が矢印S1、S2方向に流れるように、コ
イル11a、11bに励磁電圧を印加する。先ず、コイ
ル11aから発せられた磁束の一部は、固定磁性部材2
を通り、棒状磁性部材3a、ホール素子5、棒状磁性部
材3b、及び可動磁性部材1を通過し、固定磁性部材2
に入り、コイル11aに再び戻る。一方、コイル11b
から発せられた磁束の一部は、固定磁性部材2に入り、
棒状磁性部材3b、ホール素子5、棒状磁性部材3aを
通過し、固定磁性部材2に入り、再びコイル11bに戻
り二つの閉磁路S1、S2が形成される。
【0044】ここで、ホール素子5の配置されているギ
ャップ内においては、2つの閉磁路S1とS2との磁束
は互いに打ち消しあう方向に流れているが、さらに、2
つの磁束が完全に打ち消し合う状態即ちホール素子5で
検出される磁束密度が零となるようにコイル11a,1
1bに印加する励磁電圧V1、V2を制御している。さ
て、可動磁性部材1と対向する固定磁性部材2の面積を
A1、A2とし、可動磁性部材1と固定磁性部材2との
ギャップの長さをPとし、空気の透磁率をμ 0とする
と、固定磁性部材2において可動磁性部材1と対向する
部分の磁気抵抗R1、R2は、下記数式14の如く表す
ことができる。
【0045】
【数14】R1=P/μ0A1、R2=P/μ0A2 図11の磁気式位置センサが形成する閉磁気回路は、図
9の磁気式位置センサと同様に、図10の電気回路と等
価であり、上記数式9の関係が成立するので、上記数式
14を上記数式9に代入すると下記数式15が導出され
る。
【0046】
【数15】A2/A1=N1/N2 また、図11の磁気式位置センサにおいては、可動磁性
部材1の位置αは、可動磁性部材1と対向する固定磁性
部材2の面積A1、A2を用いて下式16の如く表すこ
とができる。
【0047】
【数16】α=A1/(A1+A2)=1/{1+(A
2/A1)} ここで、上記数式15を上記数式16に代入すると、下
記数式17が導出される。
【0048】
【数17】α=1/{1+(N1/N2)}=N2/
(N1+N2) また、起磁力Nと励磁電圧Vとは、比例関係にあるので
下記の数式18が導出される。
【0049】
【数18】
【0050】よって、可動磁性部材1の位置αはコイル
11a、11bに印加する電圧V1、V2によって表す
ことができる。さらに、上記数式18において、(V1
+V2)を一定に制御すると、可動磁性部材1の位置α
をV2のみで表すことができる。次に、図12に、上記
図9及び11の磁気式位置センサの制御回路の実施例を
示す。かかる制御回路は、図9及び11の磁気式位置セ
ンサにおいて、ホール素子5で検出される磁束密度が略
零となるようにコイル11a,11bに印加する電圧を
制御し、この時の印加電圧を可動磁性部材1の位置を示
す位置信号として検出するものである。 図9及び10
と同等部分は同一符号を付してある。同制御回路は、ホ
ール素子5と、差動増幅器AMP1,AMP2と、電気
抵抗R4〜R9と、コイル11a,11bと、コイル1
1a,11bに印加される電圧V1,V2を検出する検
出端Vout1,Vout2と、直流電源VCC1、VCC2とか
ら構成されている。
【0051】続いて、かかる構成の制御回路の動作を簡
単に説明する。先ず、可動磁性部材1がホームポジショ
ンにあるときに、コイル11a,11bが発する磁束が
ホール素子5が配置されたギャップ内において零となる
ようにコイル11a、11bに励磁電圧V1、V2を印
加する。可動磁性部材1がホームポジションから動いた
場合には、ホール素子5が配置されているギャップ内に
磁束密度が生じるので、ホール素子5はかかるギャップ
内の磁束密度を検出して、磁束密度の大きさに比例した
微小電圧をホール出力として出力し、差動増幅器AMP
1により増幅する。
【0052】例えば、可動磁性部材1がコイル11b方
向に回転した場合には、ホール素子から出力される電流
は5c1方向に流れることになり、ホール出力は差動増
幅器AMP1によって増幅されコイル11bに印加され
る電圧V2が大となる。その結果、ホール素子5の配置
されているギャップ内の磁束を減じる様に作用する。一
方、差動増幅器AMP2の逆相入力端子には電圧V3が
入力し、同相入力端子には電源電圧VCC2を抵抗R4及
びR5によって分圧した基準電圧Vrefが入力する。そ
して、差動増幅器AMP2は、V3とVrefとの差に応
じた電圧V1を出力し、V1がコイル11aに印加され
る。即ちV3がVrefと等しくなるようにコイル11a
に印加される電圧V1の増減がなされるのである。ま
た、V3はV1及びV2がインピーダンスの等しい抵抗
R7、R8を通じた後、加算された値であり、V3=
(V1+V2)/2なる関係がある。
【0053】以上より、可動磁性部材1が回転しても、
ホール素子5で検出されるギャップ内の磁束を零とする
ことが可能であると共に、V3は基準電圧Vrefと等し
くなるので、V1+V2を常に一定とすることができ
る。また、上記数式6より可動磁性部材1の位置は、
(V1+V2)が常に一定であるから一方のコイル12
bの印加電圧V2に比例することになるのでこの電圧V
2を検出端Vout2で検出すれば、可動磁性部材1の位
置信号を得ることが出来る。
【0054】本実施例においては、V2を検出して回転
位置を得たが、V1を検出しても良い事は言うまでもな
い。尚、従来の磁気式位置センサにおいては、ホール素
子を2つ用いて位置検出を行っていたが、ホール素子の
感度は素子毎にバラツキがある故、2つのホール素子を
使う場合には、2つのホール素子の感度を等しくするた
めに感度調整用の回路を設ける必要があった。一方、本
実施例においては、1つのホール素子を用いているので
感度調整用の回路を設ける必要がないと共に、ホール素
子の使用個数が1つであるのでコストが安くなるという
利点がある。
【0055】さて、図13及び図14に直線移動を行う
磁気式位置センサの実施例を示す。図1乃至図10の磁
気式位置センサと同等部分には同一符号が付し、かかる
部分の説明は省略する。図13に示される実施例の磁気
式位置センサは、固定磁性部材2aと固定磁性部材2b
とは対向面が互いに平行になるように配置されている。
また、固定磁性部材2aはギャップ10により固定磁性
部材2a1と2a2とに分割されている。
【0056】そして、固定磁性部材2aの両端と固定磁
性部材2bの両端間には一対のギャップが夫々形成され
ており、かかる一対のギャップには、一対のホール素子
5a,5bが配置されている。磁力発生源である永久磁
石4は図示しない支持部材により支持されて、図示しな
い所定の駆動手段により、固定磁性部材2a1及び2a2
と2bとのなす対向面内を長手方向(矢印M方向)に亘
って移動可動である。以上のような構成からなる磁気式
位置センサによれば、先ず、永久磁石4のN極から発せ
られた磁束は、固定磁性部材2a1及び2a2に入り、磁
束は2つに分岐し、ホール素子5a、bを夫々経由し
て、固定磁性部材2bを通り永久磁石4に戻り、2つの
閉磁路が形成される。そして、永久磁石4に対向する固
定磁性部材2a1の面積A1と永久磁石4に対向する固
定磁性部材2a2の面積A2との比(A1/A2)は、
ホール素子5a及び5bで検出される磁束密度の比(B
1/B2)と等しくなる。よって、ホール素子5a及び5
bの出力電圧V1及びV2を検出することにより、磁性部
材2bに対する永久磁石4の相対位置を得ることができ
る。
【0057】また、図14に示す如く、図13の固定磁
性部材2bにギャップ10と対称の位置にギャップ12
を形成して、固定磁性部材2b1と2b2とに分割すると
ホール素子による検出精度がより高くなる。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の磁気式位置
センサは、2つの固定磁性部材の対向壁間を可動磁性部
材が移動可能であり、固定磁性部材と可動磁性部材とは
同一平面上に配置している故、平面的な構成とすること
ができるので小型化が可能である。また、非接触型であ
るので耐久性があり、かつ構造が簡単である。更に、可
動磁性部材と固定磁性部材とのギャップが高精度である
必要がなく加工が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る磁気式位置センサの第1の実施
例を示す図であり、図1(a)はセンサの平面図、図1
(b)は図1(a)をB−B線から見た断面図である。
【図2】 図1に示す磁気式位置センサの検出原理を示
す概念図である。
【図3】 本発明に係る磁気式位置センサの第2の実施
例を示す図であり、図3(a)はセンサの平面図、図3
(b)は図3(a)をB−B線から見た断面図である。
【図4】 本発明に係る磁気式位置センサの第3の実施
例を示す図であり、図4(a)はセンサの正面図、図4
(b)は図4(a)のB−B線からみた断面図である。
【図5】 本発明に係る磁気式位置センサの第4の実施
例を示す図であり、図5(a)はセンサの正面図、図5
(b)は図5(a)のB−B線からみた断面図である。
【図6】 本発明に係る磁気式位置センサの第5の実施
例を示す図であり、図5(a)はセンサの正面図、図6
(b)は図6(a)のB−B線からみた断面図である。
【図7】 本発明に係る磁気式位置センサの第6の実施
例を示す図であり、図7(a)はセンサの正面図、図7
(b)は図7(a)のB−B線からみた断面図である。
【図8】 本発明に係る磁気式位置センサの第7の実施
例を示す図であり、図8(a)はセンサの正面図、図8
(b)は図8(a)のB−B線からみた断面図である。
【図9】 本発明に係る磁気式位置センサの第8の実施
例を示す図であり、図9(a)はセンサの正面図、図9
(b)は図9(a)のB−B線からみた断面図である。
【図10】 図9で示される磁気式位置センサの原理を
示す概念図である。
【図11】 本発明に係る磁気式位置センサの第9の実
施例を示す図であり、図10(a)はセンサの正面図、
図10(b)は図10(a)のB−B線からみた断面図
である。
【図12】 図9及び図10で示される磁気式位置セン
サの制御回路を示す回路図である。
【図13】 本発明に係る磁気式位置センサの第10の
実施例を示す図でありセンサの正面図である。
【図14】 本発明に係る磁気式位置センサの第11の
実施例を示す図でありセンサの正面図である。
【主要部分の符号の説明】
1、2、3 磁性部材 4 永久磁石 5 ホール素子 6 回動シャフト 7 結合ネジ 8、9、10、12 ギャップ 11 コイル R 電気抵抗 AMP オペアンプ VCC 直流電源 VOUT 電圧検出端子

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの第1の閉磁路を形成する第1の磁
    路形成手段と、前記第1の磁路形成手段に対して非接触
    で所定範囲に亘って相対的に移動可能であって前記第1
    の閉磁路を2つの閉磁路に分岐する分岐磁路を形成する
    第2の磁路形成手段とを有し、 前記第1の磁路形成手段は、各々の対向壁を介して対向
    する2つの固定磁性部材からなり、 前記第2の磁路形成手段は磁力発生源を有し、かつ、前
    記対向壁間に配置され、前記対向壁の一方に対して相対
    的に移動可能な可動分岐磁性部材と前記固定磁性部材の
    一方に一端が固設した固定分岐磁性部材とからなり、 前記可動分岐磁性部材は前記固定分岐磁性部材の他端の
    近傍の回転中心軸の回りに回動自在であり、かつ前記固
    定磁性部材の一方が前記可動分岐磁性部材の先端の可動
    軌跡に沿って延在し、 前記固定磁性部材の一方の両端と他方の固定磁性部材の
    両端間に形成された一対のギャップの各々に配置されて
    磁束密度を検出してこれを表す信号を発生する磁束密度
    検出手段を有することを特徴とする磁気式位置センサ。
  2. 【請求項2】 前記他方の固定磁性部材の少なくとも一
    部の磁気抵抗が前記一方の固定磁性部材の磁気抵抗より
    も高くなっていることを特徴とする請求項1記載の磁気
    式位置センサ。
  3. 【請求項3】 前記他方の固定磁性部材内がギャップを
    有することを特徴とする請求項2記載の磁気式位置セン
    サ。
  4. 【請求項4】 前記他方の固定磁性部材内が前記一方の
    固定磁性部材に比して小なる断面を有することを特徴と
    する請求項2記載の磁気式位置センサ。
  5. 【請求項5】 前記磁束密度検出手段はホール素子であ
    ることを特徴とする請求項1記載の磁気式位置センサ。
  6. 【請求項6】 前記磁力発生源は永久磁石か又は電磁コ
    イルであることを特徴とする請求項1に記載の磁気式位
    置センサ。
  7. 【請求項7】 1つの第1の閉磁路を形成する第1の磁
    路形成手段と、前記第1の磁路形成手段に対して非接触
    で所定範囲に亘って相対的に移動可能であって前記第1
    の閉磁路を2つの閉磁路に分岐する分岐磁路を形成する
    第2の磁路形成手段とを有し、 前記第1の磁路形成手段は環状部を形成する単一の固定
    磁性部材からなり、 前記第2の磁路形成手段は磁力発生源を有し、かつ前記
    固定磁性部材の環内に配置されて前記固定磁性部材に対
    して相対的に移動可能な可動分岐磁性部材と、前記固定
    磁性部材に一端が固設した固定分岐磁性部材とからな
    り、 前記可動分岐磁性部材は前記固定分岐磁性部材の他端の
    近傍の回転中心軸の回りに回動自在であり、かつ、前記
    固定磁性部材が前記可動分岐磁性部材の先端の可動軌跡
    に沿って延在しており、 前記所定範囲を挟む位置にて前記第1の閉磁路に鎖交す
    る一対のコイルと、 前記一対のコイルに励磁電力を印加する励磁手段と、 前記固定分岐磁性部材内に形成されたギャップと、 前記ギャップ内に配置された磁束密度を検出してこれを
    表す信号を発する磁束密度検出手段と、 前記ギャップ内の磁束密度を略零とすべく前記一対のコ
    イルに印加する励磁電力を制御する励磁電力制御手段
    と、 前記一対のコイルに印加する励磁電力を検出する励磁電
    力検出手段とを有することを特徴とする磁気式位置セン
    サ。
  8. 【請求項8】 前記固定磁性部材少なくとも一部の磁気
    抵抗が前記固定磁性部材の他の部分の磁気抵抗よりも高
    くなっていることを特徴とする請求項7記載の磁気式位
    置センサ。
  9. 【請求項9】 前記固定磁性部材内がギャップを有する
    ことを特徴とする請求項8記載の磁気式位置センサ。
  10. 【請求項10】 記固定磁性部材の一部が前記固定磁性
    部材の他の部分に比して小なる断面を有することを特徴
    とする請求項8記載の磁気式位置センサ。
  11. 【請求項11】 前記励磁電力制御手段は、前記一対の
    コイルの励磁電力の加算値を一定に制御し、前記励磁電
    力検出手段は、前記一対のコイルのいずれか一方の励磁
    電力を検出することを特徴とする請求項7記載の磁気式
    位置センサ。
  12. 【請求項12】 所定距離を隔てて対向配置された一対
    の固定磁性部材と、前記一対の固定磁性部材の一方の両
    端と他方の固定磁性部材の両端間に形成された一対のギ
    ャップと、前記一対のギャップの少なくとも一方に配置
    されて該ギャップ内の磁束密度を検出してこれを表す信
    号を発する磁束密度検出手段と、前記一対の固定磁性部
    材の少なくとも一方の固定磁性部材内に形成されたギャ
    ップと、前記一対の固定磁性部材間に配置されかつ前記
    一対の磁性部材のうち少なくとも一方に対して相対的に
    平行移動可能であって、一方の固定磁性部材から他方の
    固定磁性部材に向かう磁束流を生起せしめる磁力発生源
    と、を有することを特徴とする磁気式位置センサ。
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