JPH08178578A - 熱交換エレメント及びその製造方法 - Google Patents

熱交換エレメント及びその製造方法

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JPH08178578A
JPH08178578A JP32291794A JP32291794A JPH08178578A JP H08178578 A JPH08178578 A JP H08178578A JP 32291794 A JP32291794 A JP 32291794A JP 32291794 A JP32291794 A JP 32291794A JP H08178578 A JPH08178578 A JP H08178578A
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JP
Japan
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partition plates
heat exchange
exchange element
continuous body
shared
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Application number
JP32291794A
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English (en)
Inventor
Katsuya Kasai
勝哉 葛西
Kenji Miyano
健二 宮野
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】本熱交換エレメントは、複数の仕切板1,2,…を
連ねた連続体Cをプレス成形し、各仕切板1,2,…を折り
重ねて積層して得られる。展開状態において連続体C の
両端の仕切板1,6 を除く中間の仕切板2,3,…5 は、その
隣接する2辺H12,H23,…H56 のみが、隣接する仕切板
(1,2)(2,3)…(5,6) にそれぞれ共有される。共有辺H12,
H23,…は交互に山折り谷折りとなる。各仕切板1 〜6 に
は当該仕切板1 〜6 に沿って流される気流の流れ方向に
沿うリブ20及びスペーサ30が、プレス成形時に同時に形
成される。 【効果】積層作業が容易になる。密封作業が減少する。
寸法精度を高くできる。製造コストを安価にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱交換換気装置その他
の空気調和装置に用いられ、仕切板を隔てて流される給
気と排気の二種の気流間で、上記仕切板を介して熱交換
を行なわせる熱交換エレメント及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の熱交換エレメントとして、
複数段積層された仕切板のそれぞれを挟んで互いに直交
する方向に給気と排気を流すものがあった。例えば、板
状の仕切板と波形をした間隔板を交互に向きを90°ず
つ換えながら積層した熱交換エレメントがあった。
【0003】また、板状の仕切板の一対の対向する端部
にそれぞれ遮蔽リブを設け、この仕切板を、交互に90
°ずつ向きを換えて積層した熱交換エレメントが提供さ
れている(特開平4−273993号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、何れの熱交換
エレメントにおいても、互いに分離された仕切板や間隔
板を、1枚ずつ積層しており、積層時に交互に向きを換
える必要があった。このため、手間がかかり、製造コス
トが高かった。また、1枚ずつ積層するので、隣接して
積層される仕切板と間隔板(仕切板同士)の間で位置ず
れを起こしやすかった。このため、寸法精度の良い熱交
換エレメントが得られなかった。
【0005】さらに、隣接して積層された仕切板と間隔
板(仕切板同士)の間には、気流が流されることになる
が、仕切板と間隔板(仕切板同士)の、気流方向に沿う
両端部同士は、互いに接合されて密封される必要があ
る。ところが、上記何れの熱交換エレメントにおいて
も、1の流路区画において2箇所を密封する必要があ
り、この点からも製造コストが高かった。
【0006】そこで、本発明の第1の目的は、上述の技
術的課題を解決し、寸法精度が良く且つ製造コストの安
価な熱交換エレメントを提供することである。また、本
発明の第2の目的は、寸法精度の良い熱交換エレメント
を得ることができ且つ製造コストを安価にできる熱交換
エレメントの製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】
(1) 上記第1の目的を達成するため、請求項1に係る
熱交換エレメントは、方形の仕切板を隔てて二種の気流
が流通される熱交換エレメントにおいて、上記仕切板を
複数連ねた展開状態でプレス成形された連続体を含み、
展開状態において上記連続体の両端の仕切板を除く中間
の仕切板は、その隣接する2辺のみが、隣接する仕切板
にそれぞれ共有されており、上記連続体の各仕切板は、
上記共有された辺が交互に山折り谷折りとなるようにし
て折り重ねられており、上記各仕切板は当該仕切板に沿
って流れる気流の流れ方向に関連する所定の凹凸形状を
有しており、一の辺を共有する一対の仕切板の上記一の
辺と対向する辺同士は、互いに接合されていることを特
徴とするものである。
【0008】上記構成によれば、プレス成形により、複
数の仕切板の連続体を得、この連続体に含まれる各仕切
板間の共有辺を、交互に山折り、谷折りして折り重ねて
積層する。また、隣接する仕切板同士に共有される辺と
対向する辺同士を、互いに接合して密封する。各仕切板
には気流の流れ方向に関連する所定の凹凸形状が形成さ
れているので、折り重ねるだけで、仕切板を挟んで交互
に向きの変わる気流に適合した凹凸形状の配置を得るこ
とができる。したがって、仕切板を積層する際に、仕切
板の向きを何ら考慮する必要がないので、手間がかから
ない。
【0009】また、連続形成された仕切板を折り重ねて
積層するので、1枚ずつ分離した仕切板を積層する従来
の場合と比較して、位置精度良く積層させることができ
る。さらに、隣接して積層される仕切板の一の端部同士
は、予め連続して形成してあるため、この部分は完全な
密封性を確保できる。しかも、この部分を密封のために
接合する手間が省ける。
【0010】加えて、分離した仕切板を1枚ずつ向きを
換えて積層していく従来の場合には、仕切板が紙を含ん
でいて仕切板の縦方向と横方向で伸縮度合いが異なると
きに、積層された仕切板同士で位置ずれを生ずるおそれ
があったが、本発明では、互いに積層される仕切板同士
の縦方向及び横方向は変わらないので、両仕切板間で寸
法の不揃いが生じることがなく、寸法精度の良い積層体
を得ることができる。 (2) 上記第1の目的を達成するため、請求項2に係る
熱交換エレメントは、請求項1記載の熱交換エレメント
において、上記連続体は、展開状態において、仕切板2
個の幅でこの幅と直交する方向に延びていることを特徴
とするものである。
【0011】上記構成によれば、仕切板略2個分の幅を
有する長尺の素材を用いて、連続体をプレス成形するこ
とにより、殆ど廃材を出すことなく、連続体を得ること
ができる。 (3) 上記第1の目的を達成するため、請求項3に係る
熱交換エレメントは、請求項1記載の熱交換エレメント
において、上記連続体は、展開状態において、階段状を
なしており、連続体を構成する素材の伸びが最も大きい
方向に対して仕切板の辺が45°の角度で交差している
ことを特徴とするものである。
【0012】上記構成によれば、伸びの大きい方向に対
して、仕切板の縦方向と横方向の伸縮度合いを等しくで
きる結果、寸法精度の良い方形断面の熱交換エレメント
を得ることができる。素材として紙を用いた場合、一般
に、紙の伸縮度合いは、素材の長手方向で小さくて幅方
向で大きいが、本発明では、折り重ね時のずれの生じや
すい方向での伸び特性を一致させることができるので、
上記のように、寸法精度の良い方形断面の熱交換エレメ
ントを得ることができる。 (4) 上記第1の目的を達成するため、請求項4に係る
熱交換エレメントは、上記所定の凹凸形状には、対応す
る気流の流れ方向に沿って延びた状態で仕切板同士の間
隔を規制する突条が含まれ、隣接する一対の仕切板の突
条同士は、展開状態で互いに逆向きに突出し且つ互いに
直交する方向に延びていることを特徴とするものであ
る。
【0013】上記構成によれば、隣接する一対の仕切板
の突条同士が、展開状態で互いに逆向きに突出し且つ互
いに直交する方向に延びているので、上記一対の仕切板
を折り重ねれば、各突条が対応する気流の流れ方向に沿
って延びた配置にすることができる。 (5) 上記第2の目的を達成するため、請求項5に係る熱
交換エレメントの製造方法は、複数の方形の仕切板が連
続しており且つ両端の仕切板を除く中間の仕切板の隣接
する2辺のみが隣接する仕切板にそれぞれ共有されてい
る連続体を、各仕切板に所定の凹凸形状を与えつつ、素
材からプレス成形により打ち抜く工程と、各仕切板を、
共有された辺が交互に山折り谷折りとなるようにして折
り重ねる工程と、一の辺を共有する一対の仕切板の上記
一の辺と対向する辺同士を、互いに接合する工程とを含
むことを特徴とするものである。
【0014】上記構成によれば、複数の仕切板を予め連
続体として形成する。この連続体に含まれる各仕切板の
共有辺を、交互に山折り、谷折りして折り重ねることに
より積層し、隣接する仕切板同士に共有される辺と対向
する辺同士を、互いに接合して密封することにより、請
求項1ないし5の熱交換エレメントを製造することがで
きる。
【0015】
【実施例】以下実施例について添付図面を参照しつつ詳
細に説明する。図1は本発明の一実施例に係る熱交換エ
レメントを製造する際の製造中間物である、連続体Cの
展開状態を示す概略平面図であり、図2は連続体Cの仕
切板2,3が積層される状態を示し、図3は熱交換エレ
メントの製造工程を順次に示している。
【0016】図1を参照して、連続体Cは、複数の仕切
板1〜6(総称するときには仕切板10という)が順次
に連なって形成されている。連続体Cは、図3に示すよ
うに、長尺の素材をプレス成形することにより製造され
る。図1を参照して、上記の連続体Cにおいて、仕切板
1〜6は、X方向に2個並んだ状態でY方向に延びる2
列(仕切板1,4,5及び仕切板2,3,6)に整列さ
れている。この連続体Cを構成する仕切板10の数は、
複数であれば良く、特に制限がないが、説明の関係上、
6個の仕切板を有するものについて説明する。
【0017】連続体Cを構成する仕切板1〜6のうち、
仕切板1,3,5が全く同様の構成をしており、仕切板
2,4,6が全く同様の構成をしている。また、仕切板
1,3,5は、仕切板2,4,6の向きを90°換えて
裏返すと全く一致する形状をしている。連続体Cを構成
する仕切板1〜6のうち、両端の仕切板1,6を除く中
間の仕切板2〜5は、その隣接する2辺H12,H2
3,H34,H45,H56のみが、隣接する仕切板
(1,2)(2,3)(3,4)(4,5(5,6)に
それぞれ共有されている。仕切板1と仕切板2とで共有
された辺を共有辺H12とし、仕切板2と仕切板3とで
共有された辺を共有辺H23とし、以下同様にして、共
有辺H34、共有辺H45、共有辺H56とする。
【0018】連続体Cの一端の仕切板1では、辺1a,
1b,1cが切断された辺となっており、連続体Cの他
端の仕切板6では、辺6a,1b,1cが切断された辺
である。また、中間の仕切板2〜5は、上記共有された
辺以外の辺2a,2b、辺3a,3b、辺4a,4b、
辺5a,5bが切断された辺となっている。この連続体
Cの各仕切板1〜6を積層する際には、上記共有された
辺H12,H23,H34,H45,H56が、この順
で交互に山折り、谷折りとなるようにして、各仕切板1
〜6を折り重ねることにより積層する。
【0019】上記共有辺H12,H23,H34,H4
5,H56は、プレス成形時に他の部分よりも板厚が薄
くなるようにされており、容易に共有辺H12,H2
3,〜H56を折り曲げ線として折り曲げられるように
なっている。上記仕切板1,3,5のそれぞれには、図
1においてZ方向へ突出し且つX方向に延びる中空の突
条からなる複数のスペーサ30が、プレス成形と同時に
形成されている。一方、仕切板2,4,6のそれぞれに
は、図1において反Z方向へ突出し且つY方向に延びる
中空の突条からなるスペーサ30が、プレス成形と同時
に形成されている。これらスペーサ30は、仕切板1〜
6の積層状態で隣接する仕切板同士の間隔を規制すると
共に、仕切板1〜6に沿って流れる気流の流れ方向に沿
うことにより、気流を整流する働きをする。
【0020】また、各仕切板1〜6のX方向に沿う辺1
b,1c,2b,H23,3b,4b,H45,5b,
6b,6cを含んで、Z方向に突出するリブ20がそれ
ぞれ形成されている。各リブ20はアングル状断面をし
ている。共有辺H23,H45を有するリブ20は他の
リブ20の2倍の幅を有しており、共有辺H23,H4
5は対応するリブ20の中央に形成されている。また、
各リブ20の高さは、スペーサ30の高さの1/2に設
定されている。
【0021】一方、各仕切板1〜6のY方向に沿う辺1
a,H12,2a,3a,H34,4a,5a,H5
6,6aを含んで、反Z方向に突出するリブ20がそれ
ぞれ形成されている。各リブ20はアングル状断面をし
ている。共有辺H12,H34,H56を有するリブ2
0は他のリブ20の2倍の幅を有しており、共有辺H1
2,H34,H56は対応するリブ20の中央に形成さ
れている。また、各リブ20の高さは、スペーサ30の
高さの1/2に設定されている。
【0022】共有辺H12を共有する一対の仕切板1,
2は、上記共有辺H12と対向する辺1a,2a同士
が、互いに熱溶着される。一対の仕切板2,3では辺2
b,3b同士が互いに熱溶着される。同様にして、辺3
a,4a同士、辺4b,5b同士、及び辺5a,6a同
士がそれぞれ熱溶着される。図2を参照して、仕切板2
と仕切板3について見れば、両者間の共有辺H23が谷
折りされ、この共有辺H23に対向する辺2b,3b同
士が熱溶着される。
【0023】連続体Cを形成する素材としては、紙に例
えばポリエチレン等を10〜50重量%の混入割合で混
入したものからなる。混入割合が10%より少ないと成
形性や透気度が悪くなり、50%を超えると、吸湿性が
悪くなる。樹脂の混入割合が多いほど成形性が良くなり
且つ透気度が低くなる傾向にあり、且つ、樹脂の混入割
合が少ないほど透湿性が高くなる傾向にある。したがっ
て、成形性、透気度及び透湿度を満足するためには、3
0重量%程度が最も好ましい。
【0024】次いで、図3(a)〜(f)を参照しつ
つ、本熱交換エレメントの製造方法について説明する。 まず、抄紙により図3(a)に示す原紙81が生成
され、原紙81のロール体82が得られる。 次いで、図3(b)に示すように、ロール体82か
ら送りローラ対83,84により引き出した原紙81に
対して、PVA、塩化カルシウム、メラミン及び防カビ
剤等の水溶液を、ノズルNからの噴射で塗布し、含浸さ
せる。これらの含浸量により、透気性、防カビ性およひ
吸湿性の条件設定がなされる。 条件設定がなされた原紙81は、図3(b)に示す
ように、大径の乾燥ドラム85に巻き付けられ、巻き付
けから解放される部分に配置したドクター86によって
クレープ加工を施した後、送りローラ対87を介して搬
送され、クレープ加工紙88のロール体89を得る。 このようにして得られたクレープ加工紙88のロー
ル体89から、図3(c)に示すように、送りローラ9
0,91,92により引き出したクレープ加工紙88に
対し、送りローラ90,91間において、一対の型9
3,94によってプレス成形を施し、例えば2枚ずつ
(或いは4枚ずつ)連続的に型打ちして、所定枚数の仕
切板10を含んだ連続体Cをローラ92に巻き取る。こ
のプレス成形時に、スペーサ30が同時に成形される。 次いで、図3(d),(e)に示すように、連続体
Cの各仕切板10を、共有辺H12,H23,…を交互
に山折り、谷折りにしながら順次に折り重ねて積層させ
る。 共有辺H12,H23,…を有する一対の仕切板
(1,2)(2,3)…の上記共有辺H12,H23,
…と対向する辺(1a,2a)(2b,3b)…同士を
熱溶着し密封した後、連続体Cをエレメント枠(図示せ
ず)に収容することにより、熱交換エレメントEが完成
する〔図3(f)参照〕。熱溶着としては、必要部分の
みに熱を付加でき、熱変形を防止できる点で超音波溶着
が適している。
【0025】なお、本実施例のように、熱交換エレメン
トE全体を連続体Cで構成せずとも、連続体Cにより形
成される単位部材を、多段に積み重ねて熱交換エレメン
トEを得ることもできる。本実施例によれば、下記の作
用効果を奏する。すなわち、 複数の仕切板10が連続体Cとしていわゆる多数個
取りされるので、製造コストを安価にすることができ
る。仕切板10を積層する際に、仕切板10の向きを何
ら考慮する必要がないので、積層作業に手間がかからな
い。しかも、仕切板10の端部同士が連続して形成され
るので、この連続した端部同士は密封のための接合作業
が不要となる。その結果、上記の積層作業に手間がかか
らないことと相まって製造コストを安価にすることがで
きる。
【0026】なお、上記のように仕切板10の向きを考
慮する必要がないのは、各仕切板10の所定の凹凸形状
(本実施例ではリブ20及びスペーサ30)が、当該仕
切板10に沿って流れる気流の流れ方向に沿うようにプ
レス成形されるからである。 仕切板10が予め連続形成されており互いの位置精
度が高いので、これらを位置精度良く折り重ねることが
でき、その結果、寸法精度の高い熱交換エレメントEを
得ることができる。 互いに隣接して積層される仕切板10同士は、縦方
向同士及び横方向同士が沿わされることになるので、本
実施例のように仕切板10が紙を含んでいて仕切板の縦
方向と横方向で伸縮度合いが異なる場合であっても、積
層された両仕切板10間で寸法の不揃いが生じることが
なく、この点からも寸法精度の高い積層体を得ることが
できる。 仕切板10の略2個分の幅を有する長尺の素材を用
いて、連続体Cをプレス成形することにより、殆ど廃材
を出すことなく、連続体を得ることができる。その結
果、製造コストをより安価にすることができる。 仕切板10をポリエチレンを含む紙により構成した
ので、紙のみで構成する場合と比較して、仕切板10の
強度が向上する結果、積層時の型くずれを防止し且つ耐
久性を向上させることができる。 仕切板10においては、紙に対して樹脂が部分的に
配置されるので、紙の部分によって高い湿度交換効率を
達成できると共に、樹脂の部分によって高い温度交換効
率を達成でき、その結果、全体として、高い全熱交換効
率を達成することができる。 仕切板10の端部同士を熱溶着するので、接着剤を
用いる場合のような乾燥工程を不要にでき、製造コスト
をより安価にすることができる。加えて、スペーサ30
等をプレス成形時に同時に形成するので、製造コストを
より安価にすることができる。
【0027】図4は本発明の他の実施例を示している。
同図を参照して、本実施例が図1の実施例と異なるの
は、仕切板10を階段状に連設させて連続体C1を構成
したことである。この連続体C1は、長尺の素材100
を用い、この素材100の長手方向101に対して仕切
板10の辺Hが45°の角度で交差するようにして、上
記階段状の連続体C1がプレス成形される。
【0028】本実施例では、紙を含む素材100を用い
て連続体C1を製造する場合において特に優れた作用効
果を奏する。すなわち、一般に、紙の伸縮度合いは、素
材の長手方向Pで小さくて幅方向Rで大きいが、本実施
例では、仕切板1,2,…の縦方向Rと横方向Sの伸縮
度合いを等しくできる結果、寸法精度の良い方形断面の
熱交換エレメントを得ることができる。
【0029】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、超音波溶着に代えて、通常の熱溶着を用いるこ
ともでき、この場合、溶着後に若干の冷却時間が必要に
なるが、接着剤を用いる場合のような乾燥工程を不要に
できるので、製造コストをより安価にすることができ
る。なお、本発明の範囲を超えない範囲で種々の設計変
更を施すことが可能である。
【0030】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、仕切板が
連続体としていわゆる多数個取りされるので、製造コス
トを安価にすることができる。仕切板を積層する際に、
仕切板の向きを何ら考慮する必要がないので、積層作業
に手間がかからない。しかも、仕切板の端部同士が連続
して形成されるので、この連続した端部同士は密封のた
めの接合作業が不要となる。その結果、上記の積層作業
に手間がかからないことと相まって製造コストを安価に
することができる。
【0031】また、仕切板同士が予め連続形成されてい
て互いの位置精度が高いので、これらを位置精度良く折
り重ねることができる結果、寸法精度の高い熱交換エレ
メントを得ることができる。さらに、互いに隣接して積
層される仕切板同士は、縦方向同士及び横方向同士が沿
わされることになるので、仕切板が紙を含んでいて仕切
板の縦方向と横方向で伸縮度合いが異なる場合であって
も、積層された両仕切板間で寸法の不揃いが生じること
がなく、この点からも寸法精度の高い熱交換エレメント
を得ることができる。
【0032】請求項2に係る発明によれば、仕切板略2
個分の幅を有する長尺の素材を用いて、連続体をプレス
成形することにより、殆ど廃材を出すことなく、連続体
を得ることができる。その結果、製造コストをより安価
にすることができる。請求項3に係る発明によれば、仕
切板の縦方向と横方向の伸縮度合いを等しくできる結
果、寸法精度の高い方形断面の熱交換エレメントを得る
ことができる。特に、素材として紙を用いた場合、紙の
伸縮度合いは、素材の長手方向で小さくて幅方向で大き
いが、本発明では、この影響を回避して寸法精度の高い
熱交換エレメントを得ることができる。
【0033】請求項4に係る発明によれば、隣接する一
対の仕切板の突条同士が、展開状態で互いに逆向きに突
出し且つ互いに直交する方向に延びているので、上記一
対の仕切板を折り重ねれば、各突条が対応する気流の流
れ方向に沿って延びた配置にすることができる。請求項
5に係る発明によれば、複数の仕切板を予め連続体とし
て形成する。この連続体に含まれる各仕切板を、交互に
山折り、谷折りして折り重ねることにより積層し、隣接
する仕切板同士に共有される辺と対向する辺同士を、互
いに接合して密封する。これにより、請求項1ないし5
の熱交換エレメントを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る熱交換エレメントの仕
切板を連続形成した連続体の斜視図である。
【図2】折り重ねられようとする一対の仕切板の概略側
面図である。
【図3】熱交換エレメントの製造工程を模式的に示す概
略図である。
【図4】長尺の素材から連続体を型取りする別の例を示
す素材及び連続体の概略平面図である。
【符号の説明】
1,2,…,6 仕切板 H12,H23,H34,H45,H56 共有辺 20 リブ(凹凸形状) 30 スペーサ(凹凸形状,突条)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】方形の仕切板(1, 2, 3, 4, 5, 6,…) を隔
    てて二種の気流が流通される熱交換エレメントにおい
    て、 上記仕切板(1, 2, 3, 4, 5, 6)を複数連ねた展開状態で
    プレス成形された連続体(C) を含み、 展開状態において上記連続体(C) の両端の仕切板(1,6)
    を除く中間の仕切板(2, 3, 4, 5)は、その隣接する2辺
    (H12, H23, H34, H45, H56) のみが、隣接する仕切板
    (1, 2)(2, 3)(3, 4)(4, 5)(5, 6)にそれぞれ共有されて
    おり、 上記連続体(C) の各仕切板(1, 2, 3, 4, 5, 6)は、上記
    共有された辺(H12, H23, H34, H45, H56) が交互に山折
    り谷折りとなるようにして折り重ねられており、 上記各仕切板(1, 2, 3, 4, 5, 6)は当該仕切板(1, 2,
    3, 4, 5, 6)に沿って流れる気流の流れ方向に関連する
    所定の凹凸形状(20, 30)を有しており、 一の辺(H12, H23, H34, H45, H56) を共有する一対の仕
    切板(1, 2)(2, 3)(3,4)(4, 5)(5, 6)の上記一の辺(H12,
    H23, H34, H45, H56) と対向する辺(1a, 2a)(2b, 3b)
    (3a, 4a)(4b, 5b)(5a, 6a)同士は、互いに接合されてい
    ることを特徴とする熱交換エレメント。
  2. 【請求項2】請求項1記載の熱交換エレメントにおい
    て、上記連続体(C) は、展開状態において、仕切板(10)
    2個の幅でこの幅の方向と直交する方向に延びているこ
    とを特徴とする熱交換エレメント。
  3. 【請求項3】請求項1記載の熱交換エレメントにおい
    て、上記連続体(C1)は、展開状態において、階段状をな
    しており、連続体(C1)を構成する素材(100) の伸びが最
    も大きい方向に対して仕切板(10)の辺が45°の角度で
    交差していることを特徴とする熱交換エレメント。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3の何れかに記載の熱交換
    エレメントにおいて、 上記所定の凹凸形状には、対応する気流の流れ方向に沿
    って延びた状態で仕切板(10)同士の間隔を規制する突条
    (30)が含まれ、 隣接する一対の仕切板(10)の突条(30)同士は、展開状態
    で互いに逆向きに突出し且つ互いに直交する方向に延び
    ていることを特徴とする熱交換エレメント。
  5. 【請求項5】複数の方形の仕切板(1, 2,…, 6)が連続し
    ており且つ両端の仕切板(1, 6)を除く中間の仕切板(2,
    3, 4, 5)の隣接する2辺(H12, H23, H34, H45, H56) の
    みが隣接する仕切板(1, 2)(2, 3)(3, 4)(4, 5)(5, 6)に
    それぞれ共有されている連続体(C) を、各仕切板(1, 2,
    …, 6)に所定の凹凸形状を与えつつ、素材からプレス成
    形により打ち抜く工程と、 各仕切板(1, 2,…, 6)を、共有された辺(H12, H23, H3
    4, H45, H56) が交互に山折り谷折りとなるようにして
    折り重ねる工程と、 一の辺(H12, H23, H34, H45, H56) を共有する一対の仕
    切板(1, 2)(2, 3)(3,4)(4, 5)(5, 6)の上記一の辺(H12,
    H23, H34, H45, H56) と対向する辺(1a, 2a)(2b, 3b)
    (3a, 4a)(4b, 5b)(5a, 6a)同士を、互いに接合する工程
    とを含むことを特徴とする熱交換エレメントの製造方
    法。
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