JP2001174184A - 熱交換セグメント及びそれを積層した気体対気体用熱交換素子 - Google Patents

熱交換セグメント及びそれを積層した気体対気体用熱交換素子

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JP2001174184A
JP2001174184A JP36147999A JP36147999A JP2001174184A JP 2001174184 A JP2001174184 A JP 2001174184A JP 36147999 A JP36147999 A JP 36147999A JP 36147999 A JP36147999 A JP 36147999A JP 2001174184 A JP2001174184 A JP 2001174184A
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heat exchanging
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Sukeaki Hamanaka
亮明 濱中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換率や湿分移行性等の諸性能の低下を防
止し得る安価な気体対気体用の熱交換素子及びそれを形
成する為に好適な熱交換セグメントを提供すること。 【解決手段】 気体対気体用の熱交換素子5は、同一タ
イプの熱交換セグメントを積層した構造に設けられ、一
方の気体流路4aとそれと直交する方向に形成された他
方の気体流路4bとに熱交換する気体が供給される。な
お、前記熱交換セグメントは、等間隔に配されている偏
平楕円形の第1中空樹脂製スペーサー2aの上下両面側
に、エンボス25a,25bを形成した熱交換シート3
a,3bを接着して気体流路4aを形成していると共に
上面側の熱交換シート3b上に、等間隔に配するように
偏平楕円形の第2中空樹脂製スペーサー2bを接着して
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、熱交換セグメント及び
それを積層した気体対気体用熱交換素子に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、広く一般に知られているように、
住宅やオフィス等において使用されている空調換気扇装
置には、空気対空気用の熱交換器が装着されている。
【0003】その為、既に、それ用の各種型式の熱交換
素子が公知である。例えば、その代表例として、特開平
6−101988号公報や特開平5−288488号公
報等において開示されているように、複数の中空樹脂製
スペーサーを熱交換シートの片面に所定間隔に固着して
なる熱交換セグメントを、かかる中空樹脂製スペーサー
の全長方向を交互に90度ずらした形態に積層せしめた
熱交換素子が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この公知の熱
交換素子は、熱交換セグメントの中空樹脂製スペーサー
を、市販されているポリプロピレン製(以下、単にPP
製という。)等の円形ストローで構成している為に転動
し易く、従って、熱交換セグメントの生産時等における
それの取り扱いが煩わしく、かつ、かかる中空樹脂製ス
ペーサーを熱交換シートに接着する場合において、その
接着面積が不足して十分な強度に固着せしめることが難
しく、それ故、セグメントの強度を高める為に、より多
くの中空樹脂製スペーサーを接着しなければならなくて
材料費が高くなると共に使用済みの熱交換素子を廃棄す
る場合においてその廃棄物量が多くなるといった欠点を
有していた。
【0005】なお、中空樹脂製スペーサーを円形以外の
形状、すなわち、例えば、正方形や三角形等の角形に設
けたり、或るいは、楕円形に設けたりすることも公知
(例えば、特開昭62−29898号公報に開示されて
いる。)であるが、そのような角形の中空樹脂製スペー
サーは、特注仕様のものであって高価になり、また、楕
円形の中空樹脂製スペーサーは、市販されているPP等
の円形ストローを所定に変形加工することによって得る
ことができても、上述の接着面積の不足といった欠点を
解消することができなかった。
【0006】そこで、本発明者の発明に係る先願(特願
平11−330554)において、そのような欠点を解
消し得る熱交換セグメント、すなわち、図16において
示されているように、所定間隔に配された複数の楕円偏
平形の第1中空樹脂製スペーサー2aに対して下側の熱
交換シート3aと上側の熱交換シート3bとを固着する
と共に上側の熱交換シート3b上に、第1中空樹脂製ス
ペーサー2aの全長方向と交差する方向にその全長方向
の両端を配するように複数の偏平楕円形の第2中空樹脂
製スペーサー2bを所定間隔に固着せしめた熱交換セグ
メントを提案したが、この熱交換セグメントによると、
その所定個数を積層して図17において示されているよ
うな熱交換素子5を形成することができる。
【0007】ところが、この積層型の熱交換素子5は、
熱交換する気体を一方の気体流路4aと他方の気体流路
4bとに供給するものであるから、両気体流路同士間に
圧力差Paが生じると、図18において示されているよ
うに、下側の熱交換シート3aと上側の熱交換シート3
bとが鎖線で示されている状態から互いに接近せしめら
れるように変形されてシート接触部Aが形成されてしま
う。
【0008】すなわち、かかるシート接触部Aの形成
は、一般的な円形の中空樹脂製スペーサーに比して、図
19において示されている寸法Lbが小さい偏平楕円形
の第1,2中空樹脂製スペーサー2a,2bを用いる為
に惹起され易く、特に、梅雨時においては、熱交換シー
ト3a,3bが膨潤されて伸びるので、その影響が付加
されてより一層、顕著である。
【0009】なお、平面図である図20において示され
ているように、第1中空樹脂製スペーサー2aと第2中
空樹脂製スペーサー2bとで囲まれた領域の中央部B
(鎖線部)において形成され易いが、そのようなシート
接触部Aが形成されると、それが形成されて縮小された
一方の気体流路内の圧力が上昇すると共に拡大された他
方の気体流路内の圧力が低下するから、所定箇所で圧力
バランスが保たれるとしても、シート接触部Aの形成
は、熱交換素子として要求される諸性能(熱交換率、湿
分移行性、低騒音性、省エネ性等)の低下をもたらす。
【0010】本発明は、上述の欠点に鑑みて発明された
ものであって、その目的は、気体対気体用の熱交換素子
として要求される諸性能(熱交換率、湿分移行性、低騒
音性、省エネ性等)の低下をもたらすシート接触部Aの
形成を防止しようとすることである。
【0011】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する本発明
に係る熱交換セグメントは、請求項1に記載するよう
に、所定間隔に配された複数の偏平楕円形の第1中空樹
脂製スペーサー同士間に前記第1中空樹脂製スペーサー
の全長方向のみの一方向に開口される気体流路を形成せ
しめるように前記第1中空樹脂製スペーサーに熱交換シ
ートを固着すると共に前記第1中空樹脂製スペーサーの
全長方向と交差する方向にその全長方向の両端を配する
ように複数の偏平楕円形の第2中空樹脂製スペーサーを
前記熱交換シート上に所定間隔に固着した熱交換セグメ
ントにおいて、前記熱交換シートにエンボスパターンを
形成したことを特徴とするものである。
【0012】また、本発明に係る気体対気体用熱交換素
子は、請求項2に記載するように、上記熱交換セグメン
トを積層したことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】図1において、熱交換セグメント
1は、3本の第1中空樹脂製スペーサー2aに、下側の
熱交換シート3aと上側の熱交換シート3bとを固着す
ると共に、上側の熱交換シート3b上に、3本の第2中
空樹脂製スペーサー2bを固着して構成されている。
【0014】なお、第1中空樹脂製スペーサー2aは等
間隔に配されていると共に、第2中空樹脂製スペーサー
2bも等間隔に配され、そして、第1中空樹脂製スペー
サー2aと熱交換シート3a,3b、及び熱交換シート
3bと第2中空樹脂製スペーサー2bが夫々適当な接着
剤で固着されている。
【0015】よって、図示のように、第1中空樹脂製ス
ペーサー2aの全長方向(図示Y方向)のみの一方向に
開口される気体流路4aが形成されているが、第2中空
樹脂製スペーサー2bは、第1中空樹脂製スペーサー2
aの全長方向(図示Y方向)と直交する方向(図示X方
向)にその全長方向の両端を配するように設けられてい
る。
【0016】なお、第1,2中空樹脂製スペーサー2
a,2bは、図19においてその断面形状が示されてい
るように、例えば、Laが6mm、Lbが2mmの偏平
楕円形に設けられている。
【0017】一般には、La/Lbが2〜5に設けられ
るが、このような偏平楕円形の第1,2中空樹脂製スペ
ーサー2a,2bは、市販されている円形のPP製スト
ローやPET製ストロー(ポリエチレンテレフタレート
製ストロー)等を変形加工して得ることができる。
【0018】このように、本発明に係る熱交換セグメン
ト1は、偏平楕円形の第1,2中空樹脂製スペーサー2
a,2bを設けている。その為、例えば、塩化カルシウ
ム含浸紙のような伝熱性、通湿性及び難燃性等を付与せ
しめた紙材で構成された熱交換シート3a,3bを第1
中空樹脂製スペーサー2aに対して接着せしめる場合に
おいて、両者間の接着面積を大きくすることができて十
分な接着強度を得ることができる。
【0019】また、このことに基づいて1個の熱交換セ
グメントを生産するのに必要とされる第1,2中空樹脂
製スペーサー2a,2bの固着本数を減らすことができ
る為に、図2において示されているように、複数の熱交
換セグメント1を積層した場合において、比較的大きな
気体流路4a,4bを形成することができて低圧損化を
図ることができる。
【0020】また、偏平楕円形の第1,2中空樹脂製ス
ペーサー2a,2bは、転動し得ないから、熱交換セグ
メント1の生産時において、その取り扱いが容易であ
り、かつ、偏平楕円形である為、熱交換セグメント1を
積層して熱交換素子5(図2参照)を形成した場合にお
いて、熱交換素子5の形状維持の安定化を図ることがで
き、従って、形崩れ等が発生し難くて形状安定性に優れ
た熱交換素子5を得ることができる。
【0021】また、第1中空樹脂製スペーサー2a及び
第2中空樹脂製スペーサー2bの両端箇所の気密性が良
好になって気体洩れを防止し得るから、一方の気体流路
と他方の気体流路間の気体混合を完全に防止することが
できる。
【0022】また、偏平楕円形の第1,2中空樹脂製ス
ペーサー2a,2bは、その幅方向(図19のLa方
向)への曲げ抵抗が大きい為、剛性スペーサーのような
特性を有し、しかも、厚さ(図19のLb寸法)が小さ
いから、より多くの熱交換セグメント1を積層して熱交
換素子1を形成することができると共に、第1中空樹脂
製スペーサー2aと第2中空樹脂製スペーサー2bとを
直交せしめるような関係に設けているから、適度の剛性
を有する変形し難い熱交換セグメント1を得ることがで
きる。
【0023】なお、下側の熱交換シート3aにはエンボ
ス25aが所定パターンに形成(図4参照)されている
と共に上側の熱交換シート3bにもエンボス25bが所
定パターンに形成(図3参照)されている。
【0024】その為、熱交換シート3a,3bの剛性が
一段と強化されて変形し難いので、図2において示され
ている気体流路4a,4bに気体を供給して熱交換する
場合において、下側の熱交換シート3aと熱交換シート
3bとが互いに接近せしめられるように変形されて接触
されてしまうといった事態の発生を略完全に防止するこ
とができる。
【0025】また、熱交換する気体と接触せしめられる
熱交換シート3a,3bの表面積を増加することができ
ると共に、かかる気体を図3,4,6において矢印で示
されている如くに気体流路4a,4b内で分岐又は蛇行
せしめて流すことができる為に流路パスを長くすること
もでき、もって、これらの相乗効果として伝熱性及び湿
分移行性を向上させることができる。
【0026】なお、エンボス25a,25bは、図5に
おいて、下側の熱交換シート3aと上側の熱交換シート
3bとの間隔をGとすると、その高さHは、0.3G以
上から0.7G以下の範囲に設けられている。しかし、
必要に応じて、0.3G以上から1.0G未満の範囲に
設けもよい。
【0027】よって、流路内気流がエンボス25a,2
5bにより、分岐又は蛇行する気流とエンボスを越えて
アップダウンする気流とに分かれて(図6参照)、流路
内で流速や流れ方向が乱れて乱流が生じる。
【0028】その為、気体流路4a,4bに沿う直交流
と分岐又は屈曲流とアップダウン流との各種組み合わせ
によって効率の良い対向流が流路内に発生するので、こ
のことに基づいて伝熱性及び湿分移行性を更に向上させ
ることができる。
【0029】なお、熱交換セグメント1を積層する際に
おいて適当な接着剤が用いられて熱交換セグメント1同
士が固着される。しかし、接着剤を用いないで、例え
ば、図7において示されているような支持具6を用いて
挟持、すなわち、熱交換セグメント1の積層体(熱交換
素子5)を支持具6の下挟持爪6aと上挟持爪6b間に
挿入してもよい。
【0030】支持具6の取り付け位置は、一般には、熱
交換素子5の各コーナー部(4個所)であるが、熱交換
素子5は、偏平楕円形の第1,2中空樹脂製スペーサー
2a,2bによって積層方向に圧縮変形が自在であるか
ら、容易に取り付けることができる。なお、支持具6以
外の手段、例えば、粘着テープ等を用いることもでき
る。
【0031】よって、図2においてその斜視姿が示され
ているような積層構造の熱交換素子5を容易に得ること
ができる。最上の熱交換セグメント1には、エンボスが
設けられていない熱交換シート3cが接着されている。
【0032】そして、この熱交換素子5によると、一方
の気体流路4bと、それと直交する方向に形成された他
方の気体流路4aとに熱交換する気体を供給、すなわ
ち、例えば、一方の気体流路4bに室内からの空気(汚
れた空気)を供給すると共に他方の気体流路4aに室外
からの空気(新鮮な空気)を供給して熱交換することが
できる。
【0033】この状態が図8において示されている。同
図において、オフィス等の外壁11に取り付けられてい
る空調換気扇装置12は、ケーシング13内に熱交換器
14及び換気装置15等を装着していると共に熱交換器
14に熱交換素子5を装着している。
【0034】そして、これの一方の気体流路4bに対し
て室内からの空気を供給する為の通路16及び排気する
為の通路17と、他方の気体流路4aに対して室外から
空気を供給する為の通路18及び室内へ供給する為の通
路19とを形成するように仕切板20〜23等を設けて
いる。
【0035】なお、熱交換素子5は、消耗品であるから
必要に応じて新しいものと交換されるが、その際、積層
方向の弾性変形が自在である為、熱交換器14の素子装
着部に対するそれの着脱を容易に行なうことができ、そ
して、交換除去された古い熱交換素子5は廃棄される。
【0036】以上、一実施形態について述べたが、本発
明においては、熱交換セグメント1の第1,2中空樹脂
製スペーサー2a,2bは、2本以上、すなわち、必要
に応じて所定本数を選択することができる。
【0037】また、第2中空樹脂製スペーサー2bを、
第1中空樹脂製スペーサー2aの全長方向(図示Y方
向)と直交する方向(図示X方向)に配するように設け
ること以外に、例えば、菱形の熱交換セグメントにおけ
るように非直交方向にそれらを配するように設けてもよ
く、要するに、熱交換セグメントの平面視形状に応じて
第1中空樹脂製スペーサー2aの全長方向(図示Y方
向)と交差する方向に配するように設ければよい。
【0038】また、市販されている円形のPP製ストロ
ーやPET製ストロー等を偏平楕円形に変形加工して第
1,2中空樹脂製スペーサー2a,2bを構成すること
以外に、他の方法によって偏平楕円形の第1,2中空樹
脂製スペーサー2a,2bを成形してもよく、かつ、そ
の際、成形材料中にCaO粉を混入して耐火性、接着性
及び強度を向上させてもよい。CaO粉を混入によって
接着性の向上が図れるのは、CaO粉等の粉末で粗面化
できるからである。
【0039】また、熱交換セグメント1は、その平面視
姿が正方形、長方形、菱形等、いかなる形状のもであっ
てもよいと共に、熱交換シート3a,3b、3cも塩化
カルシウム含浸紙以外の他のものであってよく、更に、
偏平楕円形の各部寸法は、適宜に所定寸法に設けること
ができる。
【0040】更に、偏平楕円形の第1中空樹脂製スペー
サー2aに対する熱交換シート3a,3bの固着(一般
には接着)は、図9及び図10において示されているよ
うに固着するのが好ましい。
【0041】図9においては、熱交換シート3a,3b
の一端が、偏平楕円形の第1中空樹脂製スペーサー2a
の平坦部のみに固着(図示されていない他端も同様に固
着)されている姿が示されていると共に図10において
は、偏平楕円形の第1中空樹脂製スペーサー2aの平坦
部及びr部に固着(図示されていない他端も同様に固
着)されている姿が示されている。なお、熱交換シート
3a,3bに分けないで、1枚の熱交換シートを第1中
空樹脂製スペーサー2a群に対して巻き回して接着して
よい。
【0042】このように、第1中空樹脂製スペーサー2
aに対して熱交換シート3a,3bの両端を完全に固着
することにより、熱交換シート3a,3bの両端がその
ように完全に固着されていない場合(例えば、図10に
おいて、熱交換シート3a,3bの端が平坦部のみに固
着されてr部に固着されていない場合)の欠点、すなわ
ち、熱交換セグメントを積層したときに、その固着され
ていないシート自由端が邪魔をして気体流れが悪くなっ
て熱交換性能を低下させたり、或るいは、シート自由端
が振れて違和感の音(ノイズ)が発生するといった欠点
を解消することができるから、熱交換シート3a,3b
の両端を完全に固着するのが好ましい。なお、熱交換シ
ート3a,3bの使用量削減の面においては前者(図9
の方)が有利であるが、固着(一般には接着)強度の面
においては後者(図10の方)が有利である。
【0043】また、下側の熱交換シート3a設けられる
エンボス25a及び上側の熱交換シート3bに設けられ
るエンボス25bは、必要に応じて所定のパターンに設
けられる。図11,12において、エンボス25aの他
のパターンが示されているが、エンボス25bについて
も、それと同一パターンではあるが、位相をずらした
り、或るいはパターン方向を変化させて設けることがで
きる。
【0044】また、エンボス25a,25bの縦断面形
状は、円形、円錐台等、いかなる形状であってもよいと
共にその平面形状も、点状、線状、断続線状、十字状
等、いかなる形状であってもよい。
【0045】また、必要に応じて、下側の熱交換シート
3a及び上側の熱交換シート3bの両方又はどちらか一
方の両面にエンボス25a,25bを設けてもよく、更
には、下側の熱交換シート3aの両面にエンボス25a
を設けた場合等において、必要でなければ、上側の熱交
換シート3bにエンボスを設けることを省くことができ
る。
【0046】要するに、エンボスのパターン形状と配置
に関しては、同一のパターン形状が、セグメントの積層
方向に互いに重ならないような関係を維持し得るように
設ければよく、従って、位相をずらしたり、パターン方
向を変えたりして図13において示されているような状
態になるのを防止するようにすればよい。
【0047】なお、図14において、エンボス25a,
25bが設けられていない箇所における気体流の状態が
示されている共に図15において、エンボス25a,2
5bが設けられている箇所における気体流の状態が示さ
れているが、後者においては乱流によって、伝熱及び物
質移送の性能を低下せしめる境界層を破壊し得るから、
前者よりも有利であることが理解し得る。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、生
産性に優れていると共に強度等においても優れている熱
交換セグメントを得ることができ、また、安価で諸性能
(熱交換率、湿分移行性、低騒音性、省エネ性等)が良
好な気体対気体用の熱交換素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱交換セグメントの斜視図である。
【図2】熱交換素子の斜視図である。
【図3】上側の熱交換シートに設けられたエンボスパタ
ーンを示す平面図である。
【図4】下側の熱交換シートに設けられたエンボスパタ
ーンを示す平面図である。
【図5】下側の熱交換シートに設けられたエンボスの高
さを示す図である。
【図6】気体の流れ状態を示す図である。
【図7】支持具の斜視図である。
【図8】空調換気扇装置の横断面図である。
【図9】偏平楕円形の第1中空樹脂製スペーサーに対す
る熱交換シートの固着態様を示す図である。
【図10】偏平楕円形の第1中空樹脂製スペーサーに対
する熱交換シートの他の固着態様を示す図である。
【図11】下側の熱交換シートに設けられた他のエンボ
スパターンを示す平面図である。
【図12】下側の熱交換シートに設けられた他のエンボ
スパターンを示す平面図である。
【図13】エンボス同士の接触状態を示す図である。
【図14】エンボスが設けられていない箇所における気
体流の状態を示す図である。
【図15】エンボスが設けられている箇所における気体
流の状態を示す図である。
【図16】従来の熱交換セグメントの斜視図である。
【図17】従来の熱交換素子の斜視図である。
【図18】従来の熱交換素子におけるシート接触部Aの
形成状態を示す図である。
【図19】第1,2中空樹脂製スペーサーの縦断面図で
ある。
【図20】従来の熱交換素子の平面図である。
【符号の説明】
1:熱交換セグメント 2a:偏平楕円形の第1中空樹脂製スペーサー 2b:偏平楕円形の第2中空樹脂製スペーサー 3a,3b,3c:熱交換シート 4a,4b:気体流路 5:熱交換素子 25a,25b:エンボス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔に配された複数の偏平楕円形の
    第1中空樹脂製スペーサー同士間に前記第1中空樹脂製
    スペーサーの全長方向のみの一方向に開口される気体流
    路を形成せしめるように前記第1中空樹脂製スペーサー
    に熱交換シートを固着すると共に前記第1中空樹脂製ス
    ペーサーの全長方向と交差する方向にその全長方向の両
    端を配するように複数の偏平楕円形の第2中空樹脂製ス
    ペーサーを前記熱交換シート上に所定間隔に固着した熱
    交換セグメントにおいて、前記熱交換シートにエンボス
    パターンを形成したことを特徴とする熱交換セグメン
    ト。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の熱交換セグメントを積
    層したことを特徴とする気体対気体用熱交換素子。
JP36147999A 1999-09-08 1999-12-20 熱交換セグメント及びそれを積層した気体対気体用熱交換素子 Pending JP2001174184A (ja)

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