JP2005282907A - 熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】全熱交換型換気装置に使用する熱交換器において、軽量化することができ、また性能を向上することができ、また気流の漏れを防止することができ、また量産性を向上することのできる熱交換器を提供することを目的としている。
【解決手段】樹脂シートの伝熱板を成形して、伝熱面9a、9bとこれらの間隔を保持する中空間隔リブ8a、8bと気流の漏れを遮蔽する中空遮蔽リブ7a、7bと通風路3a、3bと流入口10a、10bと吐出口11a、11bと密封性向上手段を有する成形品6a、6bを一体形成し、更に成形品6a、6bは伝熱面9a、9bにおいて、中空遮蔽リブ7a、7bと中空間隔リブ8a、8bの両端部それぞれを架橋するリブ連結部14aを残して打抜き、リブ連結部14aに伝熱性と透湿性を有する仕切板4aを接着した単位素子2a、2bを複数積層することにより、二種の気流が仕切板4aを介して熱交換する熱交換器1aを得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、家庭用の熱交換型換気扇やビル等の全熱交換型換気装置に使用する積層構造の熱交換器に関するものである。
従来、この種の熱交換器は、コルゲート加工を応用した直交流型構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その熱交換器について、図20を参照しながら説明する。
図に示すように、熱交換板101は紙等の伝熱板102と波形の間隔板103とを貼り合わせたものであり、この熱交換ブロック104を交互に90度ずらしながら複数枚積層して熱交換器105を形成している。
上記構成において、一次気流Aと二次気流Bを流通すると、伝熱板102を介して一次気流Aと二次気流Bの間で熱交換する。
また、この種の熱交換器には射出成形を応用した工法を用い、伝熱板に対する間隔板の面積比率を小さくし、熱交換効率を変えずに通風抵抗を低減しているものもある(例えば、特許文献2参照)。
以下、その熱交換器について図21を参照しながら説明する。
図に示すように、単位素子106は、所定間隔に直線状の間隔リブ107をそれらの両端部108において、連結構造によって橋絡状に結合した井桁形の合成樹脂よりなる一体成形で形成する。この単位素子106は、伝熱性と透湿性を有する複数の伝熱板109を間に挟み、単位素子106は直交するように積層して熱交換器110を得る。
前記コルゲート構造の熱交換器105の間隔板103は波形であるためにその板厚によって、伝熱板102にて形成される通風路の有効面積が小さくなり通風抵抗が大きくなるが、熱交換器110の断面矩形板状の間隔リブ107は前記コルゲート構造の熱交換器105の間隔板103より広い間隔で伝熱板109上に配することができるので、伝熱板109に対する間隔リブ107の面積比率を小さくすることができるために通風路の有効面積が大きくなり、熱交換効率を変えずに通風抵抗を低減することができる。
また、この種の熱交換器には伝熱板を熱プレス加工することにより、伝熱板の間隔を保持する間隔板を中空状に成形することによって軽量化を図っているものもある(例えば、特許文献3参照)。
以下、その熱交換器について図22を参照しながら説明する。
図に示すように、紙、または樹脂を含む紙等からなるシート状の伝熱板111を熱プレスすることにより、熱交換する伝熱面112と中空の間隔板113を一体成形で熱交換ブロック114を形成し、この熱交換ブロック114を交互に90度ずらしながら複数枚積層して熱交換器115を得る。
前記熱交換器110の断面矩形板状の間隔リブ107は中実であるために重量が重くなるが、熱交換器115の間隔板113は伝熱板111を熱プレスすることにより中空凸状に成形するため、間隔板113は中空であり軽量化を図ることができる。また間隔板113の構成は前記熱交換器110の間隔リブ107とほぼ同様に、伝熱面112に対する間隔板113の面積比率を小さくすることができるために通風路の有効面積が大きくなり、通風抵抗を低減することができる。
特公昭47−19990号公報 特開平3−113292号公報 特開平8−178577号公報
このような従来の熱交換器105では、間隔板103が波形であるためにその板厚によって、伝熱板102にて形成される通風路の有効面積が小さくなり通風抵抗が大きくなるという課題があり、通風抵抗を低減することが要求されている。
また、熱交換器110は断面矩形板状の間隔リブ107が中実であるために重量が重くなるという課題があり、軽量化が要求されている。
また、熱交換器110の単位素子106は射出成形による合成樹脂にて形成されるため、中実の単位素子106は成形時間に多くの時間を要し、この単位素子106を多数積層して製造される熱交換器110は多大の時間を要するので量産性が低いという課題があり、量産性の向上が要求されている。
また、紙製の伝熱板111を熱プレスして得られる熱交換ブロック114は成形加工時に伝熱板111の破れを防ぐために、伝熱板111の厚みは前記熱交換器105および前記熱交換器110の伝熱板より厚くするために、伝熱面112の熱伝達は前記熱交換器105および前記熱交換器110の伝熱面より悪くなり顕熱交換効率が低下するという課題があり、且つ伝熱面112では水蒸気の透過抵抗が大きくなり潜熱交換効率が低下するという課題があり、顕熱交換効率および潜熱交換効率を向上することが要求されている。
また、熱交換器115の顕熱交換効率および潜熱交換効率を向上するために伝熱板111の厚みを薄くすると、熱プレスなどの成形加工時に伝熱板111が破れ、気流の漏れが起こるという課題があり、気流の漏れを防止することが要求されている。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、軽量化することができ、また通風抵抗、顕熱交換効率、潜熱交換効率等の熱交換器の基本的性能を向上することができ、また気流の漏れを防止することができ、また量産性を向上することができる熱交換器を提供することを目的としている。
本発明の熱交換器は上記目的を達成するために、伝熱板は樹脂シートで構成し、前記伝熱板を成形して、伝熱面とこの伝熱面の間隔を保持する中空間隔リブと気流の漏れを遮蔽する中空遮蔽リブと気流の通風路と流入口と吐出口と密封性向上手段を有する成形品を一体形成し、前記成形品を前記中空間隔リブが交差するように複数積層して得られる熱交換器において、前記密封性向上手段は前記中空遮蔽リブの凸状内面に当接することにより、前記気流の流入口および吐出口近傍の前記成形品同士の勘合を向上させ、更に前記成形品は前記伝熱面において、前記中空遮蔽リブおよび前記中空間隔リブの両端部それぞれを架橋するリブ連結部を残して打ち抜き、このリブ連結部に伝熱性と透湿性を有する仕切板を接着して単位素子とし、この単位素子を複数積層することにより、一次気流Aと二次気流Bとが前記仕切板を介して熱交換する構成としたものである。
この手段により軽量化することができ、また気流の漏れを防止することができ、また量産性を向上することができ、また顕熱交換効率や潜熱交換効率等の熱交換器の基本的性能を向上することができる熱交換器が得られる。
また他の手段は、密封性向上手段として、中空間隔リブの両端に中空突起部Aを設け、前記中空突起部Aは上面に重ねられた単位素子の中空遮蔽リブの凸状内面に当接するように構成したものである。
この手段により気流の漏れを防止することができ、また量産性を向上することができる熱交換器が得られる。
また他の手段は、密封性向上手段として、中空遮蔽リブの両端または一方の端面に中空突起Bを設け、前記中空突起Bは上面に重ねられた単位素子の前記中空遮蔽リブの凸状内面に当接するように構成したものである。
この手段により気流の漏れを防止することができ、また量産性を向上することができる熱交換器が得られる。
また他の手段は、成形手段として、真空成形を用いたものである。
この手段により量産性を向上することができる熱交換器が得られる。
また他の手段は、成形品の伝熱面は、中空間隔リブおよび中空遮蔽リブまたは前記中空遮蔽リブと、仕切板を接着するための接着部を設け、この接着部とリブ連結部を残して打ち抜き、前記接着部および前記リブ連結部と前記仕切板を接着したものである。
この手段により気流の漏れを防止することができる熱交換器が得られる。
また他の手段は、単位素子を複数積層して、前記単位素子の重なり合う部分を積層方向の全長にわたって熱溶着したものである。
この手段により気流の漏れを防止することができ、また量産性を向上することができる熱交換器が得られる。
また他の手段は、成形品の熱変形を防止する熱溶着手段を用いて、前記成形品の接着部およびリブ連結部または前記リブ連結部と、仕切板を接着したものである。
この手段により量産性を向上することができる熱交換器が得られる。
また他の手段は、熱溶着手段として、ヒータブロックの熱溶着面を略線状にしたものである。
この手段により量産性を向上することができる熱交換器が得られる。
また他の手段は、一次気流Aと二次気流Bとが前記伝熱面を介して直交また斜交するように流通したものである。
この手段により熱交換器の基本的性能となる通風抵抗を低減することができる熱交換器が得られる。
また他の手段は、熱交換器は気流の流入口および吐出口を有し、一次気流Aと二次気流Bとが前記伝熱面を介して流入口および吐出口近傍では直交また斜交するように流通し、中央部では対向するように流通したものである。
この手段により顕熱交換効率、潜熱交換効率等の熱交換器の基本的性能を向上することができる熱交換器が得られる。
本発明によれば軽量化することができるという効果のある熱交換器を提供できる。
また、通風抵抗、顕熱交換効率、潜熱交換効率等の熱交換器の基本的性能を向上することができるという効果のある熱交換器を提供できる。
また、気流の漏れを防止することができるという効果のある熱交換器を提供できる。
また、量産性を向上することができるという効果のある熱交換器を提供できる。
本発明の請求項1記載の発明は、伝熱板は樹脂シートで構成し、前記伝熱板を成形して、伝熱面とこの伝熱面の間隔を保持する中空間隔リブと気流の漏れを遮蔽する中空遮蔽リブと気流の通風路と流入口と吐出口と密封性向上手段を有する成形品を一体形成し、前記成形品を前記中空間隔リブが交差するように複数積層して得られる熱交換器において、前記密封性向上手段は前記中空遮蔽リブの凸状内面に当接することにより、前記気流の流入口および吐出口近傍の前記成形品同士の勘合を向上させ、更に前記成形品は前記伝熱面において、前記中空遮蔽リブおよび前記中空間隔リブの両端部それぞれを架橋するリブ連結部を残して打ち抜き、このリブ連結部に伝熱性と透湿性を有する仕切板を接着して単位素子とし、この単位素子を複数積層することにより、一次気流Aと二次気流Bとが前記仕切板を介して熱交換する構成としたものであり、伝熱面の間隔を保持する中空間隔リブと気流の漏れを遮蔽する中空遮蔽リブと密封性向上手段は、伝熱板を一体成形することにより形成されるので中空形状となり、熱交換器を軽量化することができる。また密封性向上手段により気流の流入口および吐出口近傍の単位素子(成形品)同士の勘合が向上するために、気流の漏れを防止することができる。また互いの勘合が向上することにより、単位素子(成形品)を多数積層する量産工程において、位置ずれが発生しにくいので量産性を向上することができ、また樹脂シートの伝熱板を一体成形することにより形成された成形品は、これらを複数積層した熱交換器の強度を保つ役割を担うために、ある程度厚みを厚くして強度を発揮させ、更に熱交換器の熱交換機能を発揮する単位素子は、成形品のリブ連結部を残して打ち抜き、このリブ連結部に仕切板を接着する構成としたために、仕切板の厚みを非常に薄くすることができ、熱伝達が良くなり顕熱交換効率を向上することができ、且つ水蒸気の透過抵抗が小さくなり潜熱交換効率を向上することができる等、熱交換器の基本的性能を向上することができるという作用を有する。
また、密封性向上手段として、中空間隔リブの両端に中空突起部Aを設け、前記中空突起部Aは上面に重ねられた単位素子の中空遮蔽リブの凸状内面に当接するように構成したものであり、中空凸状の中空突起部Aは上面に重ねられた中空遮蔽リブの凸状内面に当接することにより、中空凸状の中空遮蔽リブの密着性と剛性を高くすることができ、熱交換器の気流の流入口および吐出口の密封性を向上することができるので気流の漏れを防止することができる。また中空凸状の中空突起部Aは上面に重ねられた中空遮蔽リブの凸状内面に当接して重なり合うために、互いの勘合が向上することにより、単位素子(成形品)を多数積層する量産工程において、位置ずれが発生しにくいので量産性を向上することができる。
また、密封性向上手段として、中空遮蔽リブの両端または一方の端面に中空突起Bを設け、前記中空突起Bは上面に重ねられた単位素子の前記中空遮蔽リブの凸状内面に当接するように構成したものであり、中空凸状の中空突起部Bは上面に重ねられた中空遮蔽リブの凸状内面に当接することにより、中空凸状の中空遮蔽リブの端面の密着性と剛性を高くすることができ、熱交換器のコーナー部の密封性を向上することができるので気流の漏れを防止することができる。また中空凸状の中空突起部Bは上面に重ねられた中空遮蔽リブの凸状内面に当接して重なり合うために、互いの勘合が向上することにより、単位素子(成形品)を多数積層する量産工程において、位置ずれが発生しにくいので量産性を向上することができる。
また、成形手段として、真空成形を用いたものであり、樹脂シートの伝熱板を真空成形で成形した成形品は中空形状なので、中空間隔リブ、中空遮蔽リブ、中空突起部Aおよび中空突起部Bは、全体を合成樹脂で充填させる必要がなく、成形時間が削減できるので量産性を向上することができる。
また、成形品の伝熱面は、中空間隔リブおよび中空遮蔽リブまたは前記中空遮蔽リブと、仕切板を接着するための接着部を設け、この接着部とリブ連結部を残して打ち抜き、前記接着部および前記リブ連結部と前記仕切板を接着したものであり、伝熱面を打ち抜いた成形品と仕切板を接着する面積が増加することにより、成形品と仕切板の隙間が減少するので気流の漏れを防止することができる。
また、単位素子を複数積層して、前記単位素子の重なり合う部分を積層方向の全長にわたって熱溶着したものであり、積層された単位素子が互いに固定されるために、単位素子のずれに起因する密封性の低下が防止され、気流の漏れを防止することができ、また熱溶着を用いて積層接着するために、水溶系や溶剤系の接着剤を用いて積層接着する時よりも乾燥工程と乾燥時間が削減できるために、量産性を向上することができる。
また、成形品の熱変形を防止する熱溶着手段を用いて、前記成形品の接着部およびリブ連結部または前記リブ連結部と、仕切板を接着したものであり、伝熱板を構成する樹脂シートは、成形品の強度を保てる程度にできる限り薄いものを使用すると、材料費低減と真空成形時の熱溶融および冷却などの加工時間を短縮することができるので望ましい。薄い樹脂シートを用いた伝熱板の成形品と仕切板を熱溶着する時、熱溶着した熱により成形品の変形を防止する熱溶着手段を用いることにより、熱変形を防止できるので熱溶着の加工速度を速めることができ、量産性を向上することができる。
また、熱溶着手段として、ヒータブロックの熱溶着面を略線状にしたものであり、薄い樹脂シートを用いた伝熱板の成形品と仕切板を熱溶着する時、熱溶着するヒータブロックの伝熱面を略線状に小さくしているために、薄い樹脂シートへの伝熱面積辺りの熱伝達が小さくなり、熱変形が防止できるので熱溶着の加工速度を速めることができ、量産性を向上することができる。
また、一次気流Aと二次気流Bとが前記伝熱面を介して直交また斜交するように流通したものであり、二種の気流が伝熱面を介して直交また斜交するような構造の熱交換器は、通風路を真直ぐにすることができるので通風抵抗を低減することができ、また中空凸状に成形した中空間隔リブおよび中空遮蔽リブは伝熱面の間隔高さと中空間隔リブの間隔幅の比(アスペクト比)を大きくできることと、伝熱板に対する中空間隔リブおよび中空遮蔽リブの面積比率を小さくすることができるために通風路の有効面積を大きくできることが伴って通風抵抗を低減することができる。
また、熱交換器は気流の流入口および吐出口を有し、一次気流Aと二次気流Bとが前記伝熱面を介して流入口および吐出口近傍では直交また斜交するように流通し、中央部では対向するように流通したものであり、このような二種の気流が流通する構造の熱交換器は流入口および吐出口近傍では通風路Aを流通する一次気流Aと通風路Bを流通する二次気流Bが直交また斜交するように熱交換し、中央部では通風路Aを流通する一次気流Aと通風路Bを流通する二次気流Bが対向するように熱交換する構造のために、同等伝熱面積を有する直交または斜交する通風路のみで構成される熱交換器よりも熱交換効率を向上することができるという作用を有する。
(実施の形態1)
図1は熱交換器の概略分解斜視図、図2は熱交換器の概略斜視図、図3は伝熱板の概略平面図、図4は成形品の概略斜視図、図5は成形品の概略断面図、図6は中空突起部A近傍の概略断面図、図7は熱交換器の気流の流入口または吐出口近傍の概略断面図、図8は成形品、仕切板および単位素子の概略斜視図である。
図1および図2に示すように熱交換器1aは、単位素子2aと単位素子2bを交互に積層することにより構成され、それぞれの単位素子の表裏に通風路3aと通風路3bとが構成され、通風路3aを流通する一次気流Aおよび通風路3bを流通する二次気流Bはそれぞれの単位素子の仕切板4aを介して熱交換を行う。実際の熱交換器1aは多数の単位素子2aおよび単位素子2bが交互に積層されているが、図1および図2は簡略のため4枚の単位素子を示している。
図3に示した伝熱板5aは平面形状が略方形をなし、厚さが例えば0.2mmのPS樹脂シートである。この伝熱板5aは真空成形の加工方法を用いて、図4に示したような成形品6aおよび成形品6bを一体形成する。
図4および図5の成形品6aは中空凸状に、例えば凸高さ1.5mm、幅5mmに形成された中空遮蔽リブ7aを略方形の対向する一対の外周縁部に備え、中空遮蔽リブ7aと等しい凸高さで幅1mmの中空凸状に形成された中空間隔リブ8aを中空遮蔽リブ7aと略平行、略等間隔に複数、たとえば5本備え、中空遮蔽リブ7aと中空間隔リブ8aにより通風路3a、伝熱面9a、気流の流入口10aおよび吐出口11aが形成される。成形品6aは中空間隔リブ8aの両端に中空凸状に例えば凸高さ3.0mmの中空突起部A12aを有し、成形品6aおよび成形品6bを中空間隔リブ8aと8bが交差するように積層した熱交換器1aにおいて、中空突起部A12aは上面に重ねられた中空遮蔽リブ7bの凸状内面に当接する構成とする。また成形品6aは気流の流入口10aおよび吐出口11a近傍の中空遮蔽リブ7aの両端に中空凸状に例えば凸高さ3.0mmの中空突起部B13aを有し、成形品6aおよび成形品6bを中空間隔リブ8aと8bが交差するように積層した熱交換器1aにおいて、中空突起部B13aは上面に重ねられた中空遮蔽リブ7bの凸状内面に当接する構成とする。
一方、成形品6bは成形品6aと交互に積層した際、通風路3aと通風路3bが直交するように形成し、中空遮蔽リブ7aと同形状の中空遮蔽リブ7bを略方形の対向する他方の一対の外周縁部に備え、中空間隔リブ8aと同形状の中空間隔リブ8bを中空遮蔽リブ7bと略平行、略等間隔に複数、たとえば5本備え、中空遮蔽リブ7bと中空間隔リブ8bにより通風路3b、伝熱面9b、気流の流入口10bおよび吐出口11bが形成される。成形品6bは中空間隔リブ8bの両端に中空凸状に例えば凸高さ3.0mmの中空突起部A12aを有し、成形品6aおよび成形品6bを中空間隔リブ8aと8bが交差するように積層した熱交換器1aにおいて、中空突起部A12aは上面に重ねられた中空遮蔽リブ7aの凸状内面に当接する構成とする。また成形品6bは気流の流入口10bおよび吐出口11b近傍の中空遮蔽リブ7bの両端に中空凸状に例えば凸高さ3.0mmの中空突起部B13aを有し、成形品6aおよび成形品6bを中空間隔リブ8aと8bが交差するように積層した熱交換器1aにおいて、中空突起部B13aは上面に重ねられた中空遮蔽リブ7aの凸状内面に当接する構成とする。
中空遮蔽リブ7a、7bは熱交換器1aの通風路3aを流通する一次気流Aおよび通風路3bを流通する二次気流Bが熱交換器1aの端面から気流が漏れないように遮蔽する働きと、成形品6aと成形品6bを交互に積層した時に通風路3aおよび通風路3bの気流の流入口10a、10bおよび吐出口11a、11bを形成する。例えば成形品6aの中空遮蔽リブ7aの上面に成形品6bの通風路3bの流入口10bおよび吐出口11bの下面が重なり、更にその上面に成形品6aの中空遮蔽リブ7aの下面が重なり合うことで、二次気流Bは成形品6bの通風路3bを流通することができる。
なお中空遮蔽リブ7a、7bは熱交換器1aの伝熱面9a、9bを一定容積内で広く取るために、略方形の対向する一対の外周縁部に備える構成としたが、成形加工や成形後の切断性などの量産性を配慮して適宜決定する。
また中空間隔リブ8a、8bは成形品6aの伝熱面9aと成形品6bの伝熱面9bの間隔を保持する働きと、中空遮蔽リブ7a、7bと伝熱面9a、9bとで通風路3aおよび通風路3bを形成する働きがある。
成形品6aおよび成形品6bを交互に積層した際、熱交換器1aの中空突起部A12a近傍は図6に示すように、成形品6bの中空突起部A12aは上面に重ねられた成形品6aの中空遮蔽リブ7aの凸状内面に当接するように構成されているため、中空凸状の中空遮蔽リブ7a、7bの密着性と剛性を高くすることができ、熱交換器1aの気流の流入口10a、10bおよび吐出口11a、11bの密封性を向上することができるので気流の漏れを防止することができる。
成形品6aおよび成形品6bを交互に積層した際、熱交換器1aのコーナー部は図7に示すように、成形品6bの中空突起部B13aは上面に重ねられた成形品6aの中空遮蔽リブ7aの凸状内面に当接するように構成されているため、中空凸状の中空遮蔽リブ7a、7bの端面の密着性と剛性を高くすることができ、熱交換器1aのコーナー部の密封性を向上することができるので気流の漏れを防止することができる。
図8に示すように、成形品6c、6dは成形品6a、6bの伝熱面9a、9bにおいて、中空遮蔽リブ7a、7bおよび中空間隔リブ8a、8bの両端部それぞれを架橋するリブ連結部14aを残して打ち抜き、このリブ連結部14aに伝熱性と透湿性を有する平面形状が略方形の仕切板4aを接着して単位素子2a、2bとし、単位素子2aと単位素子2bを交互に複数積層することにより、一次気流Aと二次気流Bとが仕切板4aを介して熱交換する構成としたものである。この明細書における接着とは、リブ連結部14aと仕切板とを熱溶着や接着剤などの接着手段を用いて貼り合わせ、結合、密着、接着などの固着状態のことである。
温度と湿度を熱交換する機能を果たす仕切板4aは、熱交換器1aの強度を保つ役割を担う成形品6c、6dに接着するため、厚みを非常に薄くすることができ、例えば0.01〜0.2mm、好ましくは0.02〜0.1mmにすることで、熱伝達が良くなり顕熱交換効率を向上することができ、且つ水蒸気の透過抵抗が小さくなり潜熱交換効率を向上することができる等、熱交換器の基本的性能を向上することができる。仕切板4aの材質として、和紙、防燃紙、気体遮蔽性と透湿性をを有する特殊加工紙、透湿フィルムなどが挙げられる。
上記構成により、中空遮蔽リブ7a、7bと中空間隔リブ8a、8bと中空突起部A12aと中空突起部B13aは、伝熱板5aを一体成形することにより形成されるので中空形状となり、熱交換器1aを軽量化することができる。
また密封性向上手段となる中空凸状の中空突起部A12aは、上面に重ねられた中空遮蔽リブ7a、7bの凸状内面に当接することにより、中空凸状の中空遮蔽リブ7a、7bの密着性と剛性を高くすることができ、熱交換器1aの気流の流入口10a、10bおよび吐出口11a、11bの密封性を向上することができるので気流の漏れを防止することができる。
また中空凸状の中空突起部A12aは上面に重ねられた中空遮蔽リブ7a、7bの凸状内面に当接して重なり合うために、互いの勘合が向上することにより、単位素子2a、2bを多数積層する量産工程において、位置ずれが発生しにくいので量産性を向上することができる。
また密封性向上手段となる中空突起部B13aは、上面に重ねられた中空遮蔽リブ7a、7bの凸状内面に当接することにより、中空凸状の中空遮蔽リブ7a、7bの端面の密着性と剛性を高くすることができ、熱交換器1aのコーナー部の密封性を向上することができるので気流の漏れを防止することができる。
また中空凸状の中空突起部B13aは上面に重ねられた中空遮蔽リブ7a、7bの凸状内面に当接して重なり合うために、互いの勘合が向上することにより、単位素子2a、2bを多数積層する量産工程において、位置ずれが発生しにくいので量産性を向上することができる。
また樹脂シートの伝熱板5aを真空成形で成形した成形品6a、6bは中空形状なので、中空遮蔽リブ7a、7b、中空間隔リブ8a、8b、中空突起部A12aおよび中空突起部B13aは、全体を合成樹脂で充填させる必要がなく、成形時間が削減できるので量産性を向上することができる。
また樹脂シートの伝熱板5aを一体成形することにより形成された成形品6a、6bは、これらを複数積層した熱交換器1aの強度を保つ役割を担うために、ある程度厚みを厚くして強度を発揮させ、更に熱交換器1aの熱交換機能を発揮する単位素子2a、2bは、成形品6a、6bのリブ連結部14aを残して打ち抜き、このリブ連結部14aに仕切板4aを接着する構成としたために、仕切板4aの厚みを非常に薄くすることができ、熱伝達が良くなり顕熱交換効率を向上することができ、且つ水蒸気の透過抵抗が小さくなり潜熱交換効率を向上することができる等、熱交換器1aの基本的性能を向上することができる。
また、直交流型の熱交換器1aは通風路3aおよび通風路3bを真直ぐにすることができるので通風抵抗を低減することができ、また中空凸状に成形した中空遮蔽リブ7a、7bおよび中空間隔リブ8a、8bは伝熱面9a、9bの間隔高さと中空間隔リブ8a、8bの間隔幅の比(アスペクト比)を大きくできることと、伝熱面9a、9bに対する中空遮蔽リブ7a、7bおよび中空間隔リブ8a、8bの面積比率を小さくすることができるために通風路3aおよび通風路3bの有効面積を大きくできることが伴って通風抵抗を低減することができる。
なお、本実施の形態では 伝熱板5aを真空成形の成形加工により一体成形で得られた成形品6a、6bのリブ連結部14aを残して打ち抜き、このリブ連結部14aに仕切板4aを接着して単位素子2a、2bとし、単位素子2aと単位素子2bを交互に積層して略直方体の熱交換器1aを用いて説明したが、中空状の遮蔽リブ、中空状の間隔リブ、中空状の密封性向上手段および伝熱面を有する成形品をシート材で一体成形し、この成形品のリブ連結部を残して打ち抜き、リブ連結部に仕切板を接着した単位素子を交互に積層して、2つの気流がそれぞれ独立した通風路を流れ、仕切板で熱交換が行えるものであれば、その他の工法および形状の熱交換器を用いても同様の作用効果を得ることができる。
(実施の形態2)
図9はの成形品、仕切板および単位素子の概略斜視図、図10は単位素子の概略断面図である。
なお、実施の形態1と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
図9および図10に示すように、成形品6e、6fは成形品6a、6bの伝熱面9a、9bにおいて、中空遮蔽リブ7a、7bおよび中空間隔リブ8a、8bまたは中空遮蔽リブ7a、7bと、仕切板4aを接着するための接着部15aを設け、リブ連結部14aと接着部15aを残して打ち抜く。単位素子2c、2dは成形品6e、6fのリブ連結部14aおよび接着部15aと仕切板4aを接着して形成する。
上記構成により、単位素子2c、2dは成形品6e、6fのリブ連結部14aおよび接着部15aと仕切板4aを接着することにより接着面積が増加し、成形品6e、6fと仕切板4aの隙間が減少するので気流の漏れを防止することができる。
(実施の形態3)
実施の形態1および2と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
熱交換器1aは単位素子2aと単位素子2bを複数積層して、それぞれが重なり合う部分を積層方向の全長にわたって熱溶着して溶着したものである。
上記構成により、積層された単位素子2aと単位素子2bとが互いに固定されるために、単位素子2a、2bのずれに起因する密封性の低下が防止され、気流の漏れを防止することができる。
また熱溶着を用いて積層接着するために、水溶系や溶剤系の接着剤を用いて積層接着する時よりも乾燥工程と乾燥時間が削減できるために、量産性を向上することができる。
(実施の形態4)
図11は熱溶着手段のヒータブロック16の概略斜視図である。
なお、実施の形態1、2および3と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
単位素子2c、2dは、熱変形を防止する熱溶着手段を用いて、成形品6e、6fのリブ連結部14aおよび接着部15aと仕切板4aを接着して形成する。熱溶着手段として、ヒータブロック16の熱溶着面を略線状にしたもの、直線を断続形状にしたもの、ドット形状にしたものが挙げられ、図11に示すように略線状にしたものが好ましい。伝熱板5aを構成する樹脂シートは、成形品6e、6fの強度を保てる程度にできる限り薄いものを使用すると、材料費低減と真空成形時の熱溶融および冷却などの加工時間を短縮することができるので望ましい。伝熱面が大きい熱溶着装置を用いて、薄い樹脂で構成された成形品6e、6fと仕切板4aを熱溶着すると、薄い樹脂で構成された成形品6e、6fへの伝熱面積辺りの熱伝達が大きくなり、成形品6e、6fは熱変形を起こすが、熱変形を防止する熱溶着手段を用いて熱溶着すると、薄い樹脂で構成された成形品6e、6fへの伝熱面積辺りの熱伝達が小さくなり、熱変形が防止できる。特にヒータブロック16の熱溶着面を略線状にしたものは、熱変形を防止しつつ、一回の熱溶着で広範囲の接着が可能であり、量産性を向上することができる。
上記構成により、熱変形を防止する熱溶着手段を用いた熱溶着は、薄い樹脂シートで構成された成形品6e、6fの熱変形を防止することができるので、熱溶着の加工速度を速めることができ、量産性を向上することができる。
(実施の形態5)
実施の形態1、2、3および4と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
図12は熱交換器の概略分解斜視図、図13は熱交換器の概略斜視図、図14は伝熱板の概略平面図、図15は成形品の概略斜視図、図16は熱交換器の中央部側面の概略断面図、図17は中空突起部A近傍の概略断面図、図18は熱交換器の気流の流入口または吐出口の概略断面図、図19は成形品、仕切板および単位素子の概略斜視図である。
なお、実施の形態1、2、3および4と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
図12、13、14、15,16、17、18および図19に示すように、熱交換器1bは単位素子2eと単位素子2fを交互に積層することにより構成され、それぞれの単位素子の表裏に通風路3cと通風路3dとが構成され、通風路3cを流通する一次気流Aおよび通風路3dを流通する二次気流Bはそれぞれの単位素子の仕切板4bを介して熱交換を行い、それぞれの通風路3c、3dの流入口10c、10dおよび吐出口11c、11d部分ではお互いが直交または斜交して流れ、中央部分ではお互いが対向する方向に流れる対向流型である。実際の熱交換器1bは多数の単位素子2eおよび単位素子2fが交互に積層されているが、図12および図13は簡略のため4枚の単位素子を示している。
図14に示した伝熱板5bは平面形状が略六角形をなし、厚さが例えば0.2mmのPS樹脂シートである。この伝熱板5bは真空成形の加工方法を用いて、図15に示したような成形品6gおよび成形品6hを形成する。
図14および図15に示すように、成形品6gは中空凸状に、例えば凸高さ1.5mm、幅1mmに形成された略S字状の中空間隔リブ8cを略平行、略等間隔に5本備え、中空間隔リブ8cにより略S字状の通風路3cおよび伝熱面9cが形成される。成形品6gは気流の流入口10cおよび吐出口11c近傍の中空間隔リブ8cの両端に中空凸状に例えば凸高さ3.0mmの中空突起部A12bを有し、成形品6gおよび成形品6hを交互に積層した熱交換器1bにおいて、中空突起部A12bは上面に重ねられた中空遮蔽リブ7dの凸状内面に当接する構成とする。また成形品6gは気流の流入口10cおよび吐出口11c近傍の中空遮蔽リブ7cの片端に中空凸状に例えば凸高さ3.0mmの中空突起部B13bを有し、成形品6gおよび成形品6hを交互に積層した熱交換器1bにおいて、中空突起部B13bは上面に重ねられた中空遮蔽リブ7dの凸状内面に当接する構成とする。
成形品6gの外周縁部のうち対向流となる通風路部分と略平行をなす一対の外周縁部に中空凸状であり中空間隔リブ8cと等しい高さに形成した中空遮蔽リブ7eを例えばその幅が5mmとなるように備え、成形品6gの外周縁部のうち直交流または斜交流となる通風路部分と略平行をなす一対の外周縁部に中空凸状であり中空間隔リブ8cと等しい高さに形成した中空遮蔽リブ7cを例えばその幅が5mmとなるように備える。
成形品6gの通風路3c、中空遮蔽リブ7c、7e、中空間隔リブ8c、伝熱面9c、流入口10c、吐出口11c、中空突起部A12bおよびは中空突起部B13bは伝熱板5bを一体成形することにより形成される。
また、成形品6hは成形品6gと鏡像関係をなしており、成形品6hの形状のうち中空遮蔽リブ7fの高さを中空突起部A12bの高さと等しい高さとし、さらに中空遮蔽リブ7fの幅を成形品6gの中空遮蔽リブ7eの幅よりも狭い形状に例えば2.5mmとなるように形成されている。
成形品6hの通風路3d、中空遮蔽リブ7d、7f、中空間隔リブ8d、伝熱面9d、流入口10d、吐出口11d、中空突起部A12bおよび中空突起部B13bは伝熱板5bを一体成形することにより形成される。
成形品6gおよび成形品6hを交互に積層した際、熱交換器1bの中央部は図16に示すように、成形品6gの中空遮蔽リブ7eの上面と上方に積層された成形品6hの中空遮蔽リブ7fの下面とが密接し、成形品6gの中空遮蔽リブ7eの外側側面の外面と上方に積層された成形品6hの中空遮蔽リブ7fの外側側面の内面とが密接し、更に成形品6hの中空遮蔽リブ7fの上面と上方に積層された成形品6gの中空遮蔽リブ7eの下面とが密接し、成形品6hの中空遮蔽リブ7fの外側側面の外面と上方に積層された成形品6gの中空遮蔽リブ7eの外側側面の内面とが密接するように構成されているため、中空凸状の中空遮蔽リブ7eおよび中空遮蔽リブ7fの密封性を向上することができるので気流の漏れを防止することができる。
成形品6gおよび成形品6hを交互に積層した際、熱交換器1bの中空突起部A12b近傍は図17に示すように、成形品6hの中空突起部A12bは上面に重ねられた成形品6gの中空遮蔽リブ7cの凸状内面に当接するように構成されているため、中空凸状の中空遮蔽リブ7c、7dの密着性と剛性を高くすることができ、熱交換器1bの気流の流入口10c、10dおよび吐出口11c、11dの密封性を向上することができるので気流の漏れを防止することができる。
成形品6gおよび成形品6hを交互に積層した際、熱交換器1bのコーナー部は図18に示すように、成形品6hの中空突起部B13bは上面に重ねられた成形品6gの中空遮蔽リブ7cの凸状内面に当接するように構成されているため、中空凸状の中空遮蔽リブ7c、7dの端面の密着性と剛性を高くすることができ、熱交換器1bのコーナー部の密封性を向上することができるので気流の漏れを防止することができる。
図19に示すように、成形品6i、6jは成形品6g、6hの伝熱面9c、9dにおいて、リブ連結部14bと接着部15bを残して打ち抜く。単位素子2e、2fは成形品6i、6jのリブ連結部14bおよび接着部15bと仕切板4bを接着して形成する。
上記構成により、熱交換器1bは流入口10c、10dおよび吐出口11c、11d近傍では通風路3cを流通する一次気流Aと通風路3dを流通する二次気流Bが直交また斜交するように熱交換し、中央部では通風路3cを流通する一次気流Aと通風路3dを流通する二次気流Bが対向するように熱交換する構造のために、同等伝熱面積を有する直交または斜交する通風路のみで構成される熱交換器よりも熱交換効率を向上することができる。
なお、本実施の形態では 伝熱板5bを真空成形の成形加工により一体成形で得られた成形品6g、6hのリブ連結部14bと接着部15bを残して打ち抜き、このリブ連結部14bと接着部15bに仕切板4bを接着して単位素子2e、2fとし、単位素子2eと単位素子2fを交互に積層して略八面体の熱交換器1bを用いて説明したが、中空状の遮蔽リブ、中空状の間隔リブ、中空状の密封性向上手段および伝熱面を有する成形品をシート材で一体成形し、この成形品のリブ連結部と接着部を残して打ち抜き、リブ連結部と接着部に仕切板を接着した単位素子を交互に積層して、2つの気流がそれぞれ独立して通風路を流れ、流入口および吐出口近傍では直交または斜交するように流れ、中央部では対向するように流れ、伝熱面を介して熱交換が行える対向流型熱交換器であれば、その他の工法および形状の熱交換器を用いても同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、家庭用の熱交換型換気扇やビル等の全熱交換型換気装置に使用する積層構造の熱交換器に関するものである。
本発明の実施の形態1による熱交換器の概略分解斜視図 同熱交換器の概略斜視図 同伝熱板の概略平面図 同成形品の概略斜視図 同成形品の概略断面図 同熱交換器の中空突起部A近傍の概略断面図 同熱交換器の気流の流入口または吐出口近傍の概略断面図 同成形品、仕切板および単位素子の概略斜視図 本発明の実施の形態2による成形品、仕切板および単位素子の概略斜視図 同単位素子の概略断面図 本発明の実施の形態4によるヒータブロック16の概略斜視図 本発明の実施の形態5による熱交換器の概略分解斜視図 同熱交換器の概略斜視図 同伝熱板の概略平面図 同成形品の概略斜視図 同熱交換器の中央部側面の概略断面図 同中空突起部A近傍の概略断面図 同熱交換器の気流の流入口または吐出口の概略断面図 同成形品、仕切板および単位素子の概略斜視図 従来の熱交換器105を示す概略斜視図 従来の熱交換器110を示す概略斜視図 従来の熱交換器115を示す概略斜視図
符号の説明
1a 熱交換器
1b 熱交換器
2a 単位素子
2b 単位素子
2c 単位素子
2d 単位素子
2e 単位素子
2f 単位素子
3a 通風路
3b 通風路
3c 通風路
3d 通風路
4a 仕切板
4b 仕切板
5a 伝熱板
5b 伝熱板
6a 成形品
6b 成形品
6c 成形品
6d 成形品
6e 成形品
6f 成形品
6g 成形品
6h 成形品
6i 成形品
6j 成形品
7a 中空遮蔽リブ
7b 中空遮蔽リブ
7c 中空遮蔽リブ
7d 中空遮蔽リブ
7e 中空遮蔽リブ
7f 中空遮蔽リブ
8a 中空間隔リブ
8b 中空間隔リブ
8c 中空間隔リブ
8d 中空間隔リブ
9a 伝熱面
9b 伝熱面
9c 伝熱面
9d 伝熱面
10a 流入口
10b 流入口
10c 流入口
10d 流入口
11a 吐出口
11b 吐出口
11c 吐出口
11d 吐出口
12a 中空突起部A
12b 中空突起部A
13a 中空突起部B
13b 中空突起部B
14a リブ連結部
14b リブ連結部
15a 接着部
15b 接着部
16 ヒータブロック

Claims (10)

  1. 伝熱板は樹脂シートで構成し、前記伝熱板を成形して、伝熱面とこの伝熱面の間隔を保持する中空間隔リブと気流の漏れを遮蔽する中空遮蔽リブと気流の通風路と流入口と吐出口と密封性向上手段を有する成形品を一体形成し、前記成形品を前記中空間隔リブが交差するように複数積層して得られる熱交換器において、前記密封性向上手段は前記中空遮蔽リブの凸状内面に当接することにより、前記気流の流入口および吐出口近傍の前記成形品同士の勘合を向上させ、更に前記成形品は前記伝熱面において、前記中空遮蔽リブおよび前記中空間隔リブの両端部それぞれを架橋するリブ連結部を残して打ち抜き、このリブ連結部に伝熱性と透湿性を有する仕切板を接着して単位素子とし、この単位素子を複数積層することにより、一次気流Aと二次気流Bとが前記仕切板を介して熱交換するようにしたことを特徴とする熱交換器。
  2. 密封性向上手段として、中空間隔リブの両端に中空突起部Aを設け、前記中空突起部Aは上面に重ねられた単位素子の中空遮蔽リブの凸状内面に当接するように構成したことを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
  3. 密封性向上手段として、中空遮蔽リブの両端または一方の端面に中空突起Bを設け、前記中空突起Bは上面に重ねられた単位素子の前記中空遮蔽リブの凸状内面に当接するように構成したことを特徴とする請求項1または2記載の熱交換器。
  4. 成形手段として、真空成形を用いたことを特徴とする請求項1、2または3記載の熱交換器。
  5. 成形品の伝熱面は、中空間隔リブおよび中空遮蔽リブまたは前記中空遮蔽リブと、仕切板を接着するための接着部を設け、この接着部とリブ連結部を残して打ち抜き、前記接着部および前記リブ連結部と前記仕切板を接着したことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の熱交換器。
  6. 単位素子を複数積層して、前記単位素子の重なり合う部分を積層方向の全長にわたって熱溶着したことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の熱交換器。
  7. 成形品の熱変形を防止する熱溶着手段を用いて、前記成形品の接着部およびリブ連結部または前記リブ連結部と、仕切板を接着したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の熱交換器。
  8. 熱溶着手段として、ヒータブロックの熱溶着面を略線状にしたことを特徴とする請求項7記載の熱交換器。
  9. 一次気流Aと二次気流Bとが仕切板を介して直交また斜交するように流通したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の熱交換器。
  10. 熱交換器は気流の流入口および吐出口を有し、一次気流Aと二次気流Bとが仕切板を介して流入口および吐出口近傍では直交また斜交するように流通し、中央部では対向するように流通したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の熱交換器。
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