JPH08178554A - 減温塔 - Google Patents
減温塔Info
- Publication number
- JPH08178554A JPH08178554A JP6321892A JP32189294A JPH08178554A JP H08178554 A JPH08178554 A JP H08178554A JP 6321892 A JP6321892 A JP 6321892A JP 32189294 A JP32189294 A JP 32189294A JP H08178554 A JPH08178554 A JP H08178554A
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- JP
- Japan
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- tower
- wall
- temperature
- wall surface
- water
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 充分な耐腐食性能を有する減温塔を得る。
【構成】 高温ガスが流れる減温塔本体２１内に水を噴
霧する水噴霧機構２２を備え、減温塔本体２１の外壁面
２１ａが低温部Ｏに接して使用される減温塔において、
減温塔本体２１の内壁面２１ｂに振動を付与する加振機
構２３としてのスピーカを例えば、外壁面外に備える。
霧する水噴霧機構２２を備え、減温塔本体２１の外壁面
２１ａが低温部Ｏに接して使用される減温塔において、
減温塔本体２１の内壁面２１ｂに振動を付与する加振機
構２３としてのスピーカを例えば、外壁面外に備える。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高温ガスが流れる減温
塔本体内に水を噴霧する水噴霧機構を備え、減温塔本体
の外壁面が低温部に接して使用される減温塔に関する。
塔本体内に水を噴霧する水噴霧機構を備え、減温塔本体
の外壁面が低温部に接して使用される減温塔に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の減温塔は、塔内を流れる
高温ガス中に水噴霧をおこなうことにより、高温ガスの
温度を所定温度域まで減温する目的で使用されるもので
あり、例えば、ゴミ焼却炉においては、焼却炉から発生
する高温ガスをバグフィルター等の排ガス処理機器に導
入するために、その温度域を排ガス処理機器に適した温
度まで低下する目的で使用される。さて、このような水
噴霧機構を備えた減温塔においては、減温塔外部が通常
常温の低温部であるため、水噴霧機構により減温塔内に
噴霧された水が内壁に付着、凝縮し、内壁面に腐食を起
こしやすい。減温塔の周壁は単一の壁面構成とされ、腐
食が甚だしい場合は、減温塔壁面に貫通孔を形成してし
まう。このような状況が発生すると、この減温塔の運
転、引いてはこの減温塔が備えられたゴミ焼却炉等の設
備の正常な運転が行えない。従って、炉運転中に、腐食
を起こし、壁に孔が開いた時は、炉を停止して、修理を
行う必要があり、プラントの連続運転に、大きな支障を
生じることとなった。
高温ガス中に水噴霧をおこなうことにより、高温ガスの
温度を所定温度域まで減温する目的で使用されるもので
あり、例えば、ゴミ焼却炉においては、焼却炉から発生
する高温ガスをバグフィルター等の排ガス処理機器に導
入するために、その温度域を排ガス処理機器に適した温
度まで低下する目的で使用される。さて、このような水
噴霧機構を備えた減温塔においては、減温塔外部が通常
常温の低温部であるため、水噴霧機構により減温塔内に
噴霧された水が内壁に付着、凝縮し、内壁面に腐食を起
こしやすい。減温塔の周壁は単一の壁面構成とされ、腐
食が甚だしい場合は、減温塔壁面に貫通孔を形成してし
まう。このような状況が発生すると、この減温塔の運
転、引いてはこの減温塔が備えられたゴミ焼却炉等の設
備の正常な運転が行えない。従って、炉運転中に、腐食
を起こし、壁に孔が開いた時は、炉を停止して、修理を
行う必要があり、プラントの連続運転に、大きな支障を
生じることとなった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来、この対策として
は、減温塔を耐食性のある材料で構成したり、外面にヒ
ータを付けて壁面の保温を図ったり、耐腐食性塗装を行
ったりしていた。しかしながら、なお充分な耐食性能は
得られず、さらに、改良の余地があった。そこで、本発
明の目的は、上記構成の減温塔において充分な耐腐食性
能を得て、例えば炉の連続運転を継続的に行える減温塔
を得ることにある。
は、減温塔を耐食性のある材料で構成したり、外面にヒ
ータを付けて壁面の保温を図ったり、耐腐食性塗装を行
ったりしていた。しかしながら、なお充分な耐食性能は
得られず、さらに、改良の余地があった。そこで、本発
明の目的は、上記構成の減温塔において充分な耐腐食性
能を得て、例えば炉の連続運転を継続的に行える減温塔
を得ることにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明による請求項１に係わる減温塔の特徴構成は、
減温塔本体の内壁面に振動を付与する加振機構を備える
ことにある。そして、その作用・効果は次の通りであ
る。
の本発明による請求項１に係わる減温塔の特徴構成は、
減温塔本体の内壁面に振動を付与する加振機構を備える
ことにある。そして、その作用・効果は次の通りであ
る。
【０００５】
【作用】つまり、本願請求項１に係わる減温塔において
は、加振機構の働きにより、減温塔本体の内壁面が振動
する。従って、水噴霧機構から噴霧される水は、直接内
壁面に付着し難くく、離間した位置に保持され、塔内を
流れる高温ガスとの混合により、本来の目的である減温
効果を発揮しやすくなる。結果、内壁面上で水の凝縮が
進み、比較的大きな水滴となって、内壁面上の特定箇所
に水滴として残留し、腐食を起こす可能性は低くなる。
よって、減温塔自体を良好な運転状態に長期間維持し
て、減温塔さらには、これが備えられるプラント等の連
続運転状態を維持できる。
は、加振機構の働きにより、減温塔本体の内壁面が振動
する。従って、水噴霧機構から噴霧される水は、直接内
壁面に付着し難くく、離間した位置に保持され、塔内を
流れる高温ガスとの混合により、本来の目的である減温
効果を発揮しやすくなる。結果、内壁面上で水の凝縮が
進み、比較的大きな水滴となって、内壁面上の特定箇所
に水滴として残留し、腐食を起こす可能性は低くなる。
よって、減温塔自体を良好な運転状態に長期間維持し
て、減温塔さらには、これが備えられるプラント等の連
続運転状態を維持できる。
【０００６】
【発明の効果】従って、本願の減温塔においては、従来
に比較して、腐食の確率は格段に減少でき、プラントの
連続運転状態を確保することができる。
に比較して、腐食の確率は格段に減少でき、プラントの
連続運転状態を確保することができる。
【０００７】
【実施例】本願の実施例を図面に基づいて説明する。図
２に、本願の減温塔２０が採用されるゴミ焼却炉１の概
略構成を示した。ゴミ焼却炉１は、焼却物たるゴミを一
時的に蓄積するホッパ２と、ゴミを焼却処理する燃焼室
３と、燃焼室３で焼却された灰を集める灰ピット４等を
備えて構成してある。ホッパ２の下部には油圧シリンダ
５により往復駆動してゴミを燃焼室３へ少量づつ投入す
るプッシャ機構６を備えてある。
２に、本願の減温塔２０が採用されるゴミ焼却炉１の概
略構成を示した。ゴミ焼却炉１は、焼却物たるゴミを一
時的に蓄積するホッパ２と、ゴミを焼却処理する燃焼室
３と、燃焼室３で焼却された灰を集める灰ピット４等を
備えて構成してある。ホッパ２の下部には油圧シリンダ
５により往復駆動してゴミを燃焼室３へ少量づつ投入す
るプッシャ機構６を備えてある。
【０００８】燃焼室３は、投入されたゴミを攪拌搬送し
ながら乾燥させる乾燥帯Ａ、燃焼させる燃焼帯Ｂ、灰化
する後燃焼帯Ｃでなるストーカ式の焼却処理帯７を設
け、焼却処理帯７の下方から燃焼用の空気を供給する送
風機構８を設けるとともに、焼却処理帯７の上方空間下
流側に廃熱ボイラ９を備えた煙道１０を設けてある。前
記ストーカ式の焼却処理帯７は、固定火格子と可動火格
子とを搬送方向Ｆに沿って交互に配して構成され、可動
火格子を油圧機構で斜め上下方向に摺動することにより
ゴミを、前記搬送方向Ｆに搬送する。さらに、誘引送風
機１１からの空気が送風路１２を介して焼却処理帯７の
下方に配した風箱１３に供給されて、上記の焼却処理帯
７に、下方から供給される。つまり、乾燥帯Ａへは乾燥
用の空気、燃焼帯Ｂへは燃焼用の空気、後燃焼帯Ｃへは
灰化のための空気がこの風箱１３から供給されて、焼却
処理が進む。煙道１０の下流側には廃熱ボイラ９を設け
てあり、燃焼室３で発生した燃焼熱エネルギーを蒸気の
形で取り出してタービン及び発電装置１７に供する。廃
熱回収された排ガスは、バグフィルタ等からなる排ガス
処理装置１５で処理された後、煙突１６から排気され
る。
ながら乾燥させる乾燥帯Ａ、燃焼させる燃焼帯Ｂ、灰化
する後燃焼帯Ｃでなるストーカ式の焼却処理帯７を設
け、焼却処理帯７の下方から燃焼用の空気を供給する送
風機構８を設けるとともに、焼却処理帯７の上方空間下
流側に廃熱ボイラ９を備えた煙道１０を設けてある。前
記ストーカ式の焼却処理帯７は、固定火格子と可動火格
子とを搬送方向Ｆに沿って交互に配して構成され、可動
火格子を油圧機構で斜め上下方向に摺動することにより
ゴミを、前記搬送方向Ｆに搬送する。さらに、誘引送風
機１１からの空気が送風路１２を介して焼却処理帯７の
下方に配した風箱１３に供給されて、上記の焼却処理帯
７に、下方から供給される。つまり、乾燥帯Ａへは乾燥
用の空気、燃焼帯Ｂへは燃焼用の空気、後燃焼帯Ｃへは
灰化のための空気がこの風箱１３から供給されて、焼却
処理が進む。煙道１０の下流側には廃熱ボイラ９を設け
てあり、燃焼室３で発生した燃焼熱エネルギーを蒸気の
形で取り出してタービン及び発電装置１７に供する。廃
熱回収された排ガスは、バグフィルタ等からなる排ガス
処理装置１５で処理された後、煙突１６から排気され
る。
【０００９】本願の減温塔２０は、上記の排ガス処理装
置１５の前段の煙道１０に備えられる。図１に、減温塔
２０の断面構成が示されている。同図に示すように、減
温塔２０は、高温ガスとしての排ガスが流れる減温塔本
体２１内に水を噴霧する水噴霧機構２２を備え、この減
温塔本体２１の外壁面が低温部である外気Ｏに接して使
用される。ここで、流入側のガス温度は２２０℃程度で
あり、出口側のガス温度は１５０〜２００℃程度であ
る。そして、本願の減温塔２０にあっては、減温塔本体
２１の外壁面２１ａに隣接して、減温塔本体２１の内壁
面に音波により振動を付与する加振機構としてのスピー
カ２３が備えられている。従って、この構成を採用する
ことにより、水噴霧機構２２から噴霧された水は、内壁
面２１ｂに近接する確率が低くなり、水分の凝縮を起こ
すことが少なく、腐食の問題を解消することができる。
置１５の前段の煙道１０に備えられる。図１に、減温塔
２０の断面構成が示されている。同図に示すように、減
温塔２０は、高温ガスとしての排ガスが流れる減温塔本
体２１内に水を噴霧する水噴霧機構２２を備え、この減
温塔本体２１の外壁面が低温部である外気Ｏに接して使
用される。ここで、流入側のガス温度は２２０℃程度で
あり、出口側のガス温度は１５０〜２００℃程度であ
る。そして、本願の減温塔２０にあっては、減温塔本体
２１の外壁面２１ａに隣接して、減温塔本体２１の内壁
面に音波により振動を付与する加振機構としてのスピー
カ２３が備えられている。従って、この構成を採用する
ことにより、水噴霧機構２２から噴霧された水は、内壁
面２１ｂに近接する確率が低くなり、水分の凝縮を起こ
すことが少なく、腐食の問題を解消することができる。
【００１０】上記の実施例においては、加振機構として
スピーカを備える例を示したが、機械式加振材機構等を
使用してもよい。さらに、上記の実施例においては、減
温塔本体２１の外壁面２１ａの外側にスピーカを設けた
が、減温塔内の水噴霧を受けない位置に、加振機構を備
えてもよい。この場合は、内壁面を振動させるととも
に、内壁面に塔内部から接触する高温ガスの層を良好に
加振して、水の内壁面への近接、付着を抑制することが
できる。尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利
にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
スピーカを備える例を示したが、機械式加振材機構等を
使用してもよい。さらに、上記の実施例においては、減
温塔本体２１の外壁面２１ａの外側にスピーカを設けた
が、減温塔内の水噴霧を受けない位置に、加振機構を備
えてもよい。この場合は、内壁面を振動させるととも
に、内壁面に塔内部から接触する高温ガスの層を良好に
加振して、水の内壁面への近接、付着を抑制することが
できる。尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利
にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【図１】減温塔の構成を示す図
【図２】本願の減温塔を備えた焼却炉の構成を示す図
２０ 減温塔 ２１ 減温塔本体 ２１ａ 外壁面 ２１ｂ 内壁面 ２２ 水噴霧機構 ２３ 加振機構（スピーカ） Ｏ 低温部（外気）
Claims (1)
- 【請求項１】 高温ガスが流れる減温塔本体（２１）内
に水を噴霧する水噴霧機構（２２）を備え、前記減温塔
本体（２１）の外壁面（２１ａ）が低温部（Ｏ）に接し
て使用される減温塔であって、 前記減温塔本体（２１）の内壁面（２１ｂ）に振動を付
与する加振機構（２３）を備えた減温塔。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6321892A JPH08178554A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 減温塔 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6321892A JPH08178554A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 減温塔 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08178554A true JPH08178554A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=18137572
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6321892A Pending JPH08178554A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 減温塔 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08178554A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103239877A (zh) * | 2013-05-27 | 2013-08-14 | 上海兴全电力技术有限公司 | 热风源高效率蒸发器 |
-
1994
- 1994-12-26 JP JP6321892A patent/JPH08178554A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103239877A (zh) * | 2013-05-27 | 2013-08-14 | 上海兴全电力技术有限公司 | 热风源高效率蒸发器 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |