JPH08177988A - 伝動装置 - Google Patents

伝動装置

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JPH08177988A
JPH08177988A JP6335477A JP33547794A JPH08177988A JP H08177988 A JPH08177988 A JP H08177988A JP 6335477 A JP6335477 A JP 6335477A JP 33547794 A JP33547794 A JP 33547794A JP H08177988 A JPH08177988 A JP H08177988A
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gear
output
output gear
relay
rotation
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JP6335477A
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Inventor
Hirotsugu Shirai
宏嗣 白井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中継ギアが入力側ギアに対して係脱自在とな
っていて、入力側ギアが正逆回転駆動される伝動装置に
おいて、入力側ギアの逆転時における中継ギアの歯飛び
をなくし、その歯飛びに起因する異音やギア摩耗の発生
を抑えた伝動装置を提供する。 【構成】 入力側ギアによって中継ギア102が正転駆
動されるとき、回転駆動力の接続を行う凸部21a,2
2aを、第1の出力ギア21と第2の出力ギア22との
互いに対向する端部にそれぞれ設ける。正転時には、そ
の凸部21a,22a同士の係合によって、両出力ギア
21,22が一体回転し、被駆動ギア104が駆動され
る。一時的な逆転時には、一方の凸部21aが凸部22
aから離れ、第1の出力ギア21は空転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ギアを用いる伝動装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ギアを用いる伝動装置は、通常、何個か
のギアを互いに噛み合わせ、駆動源からの回転を、これ
らのギアを介して、回転の負荷となる被駆動回転系に伝
達している。
【0003】図7は、このような伝動装置の一例を示す
ものであり、この伝動装置100は、入力側ギア101
と、このギアに噛み合う中継ギア102と、この中継ギ
アに噛み合う出力側ギア103とを有している。このう
ちの出力側ギア103は、第1ギア部103Aと、これ
と共軸一体の第2ギア部103Bを有し、第1ギア部1
03Aが中継ギア102に噛み合い、第2ギア部103
Aは被駆動ギア104に噛み合っている。このように出
力側ギア103は、中継ギア102に噛み合い、後述す
る回転負荷系を回転させるべく、被駆動ギア104に噛
み合っている。
【0004】入力側ギア101には、駆動源である駆動
モータ(不図示)の回転駆動力が直接、又は適当な中間
ギア(不図示)を介して伝達され、その入力側ギア10
1は、平生、実線矢印の向きに回転するようになってい
る。入力側ギア101の回転は、中継ギア102を介し
て出力側ギア103に伝達され、この出力側ギア103
の実線矢印方向の回転により、回転負荷系に備えられた
被駆動ギア104が実線矢印の向きに回転駆動される。
【0005】ここで、本伝動装置100が、例えば、複
写機、プリンタ或いはファクシミリなどの画像形成装置
に備え付けられるものであるとして、被駆動ギア104
は、例えば定着用ローラ105Aに共軸一体に設けら
れ、入力側ギア101の上述した回転により、定着用ロ
ーラ105Aが実線矢印の向きに回転駆動される。この
ように、この例では定着用ローラ105Aが、伝動装置
100を介して回転駆動される回転負荷系を構成する。
【0006】図9は、今まで説明して来た伝動装置を備
えた画像形成装置の像担持体の一例であるドラム状の感
光体を、定着装置やクリーニング装置などと共に示す図
であり、ドラム状感光体106は平生、実線矢印の向き
に回転駆動され、このとき、その周表面には良く知られ
ているように帯電や露光や現像等がそれぞれ行われてト
ナー像が形成される。このトナー像が、転写チャージャ
107の作用により転写紙108に転写される。
【0007】トナー像の転写のあと、転写紙108は定
着装置105に向けて送られる。この定着装置105
は、上述した定着用ローラ105Aと、該ローラ105
Aにころがり接触しながら、このローラ105Aと連動
して回転する加圧ローラ105Bとを有し、転写紙10
8が回転するこれらのローラ105A,105Bの間を
通る間に、転写紙108上に転写されたトナー像が熱と
圧力の作用で定着される。一方、トナー像の転写のあと
に、感光体106の表面に残留付着しているトナーが、
クリーニング装置109のクリーニングブレード111
によって除去され、クリーニング装置109の側に回収
される。クリーニングブレード111はクリーニング部
材の一例を構成するものである。
【0008】この画像形成装置においては、前述した駆
動モータの回転によって、図示していない適当なギア等
の回転伝達手段を介して、図9に示した感光体106が
実線矢印の向きに回転駆動されると共に、その駆動モー
タの回転によって、図7に示した伝動装置100を介し
て定着用ローラ105Aが実線矢印の向きに回転するよ
うになっている。出力側ギア103は、定着用ローラ1
05Aのような回転負荷系を回転させるべく、この回転
負荷系に備え付けられる被駆動ギア104に噛み合うも
のとなっているのである。
【0009】この種の画像形成装置では、転写紙108
の搬送系のところで、転写紙にジャム(紙詰まり)を生
じる場合がある。定着装置105も転写紙搬送系の一部
を構成し、ここで転写紙108にジャムを生じる場合が
ある。このようなジャムを生じた場合には、定着用ロー
ラ105Aと加圧ローラ105Bを停止させて、これら
のローラ105A,105Bを手操作で回転させ、ジャ
ムを生じた転写紙を除去しているのであるが、その回転
を容易にするために、図7に示した入力側ギア101と
中継ギア102との間の回転伝達関係を断切させてい
る。
【0010】同図において、出力側ギア103を回転自
在に支持するギア軸112には、中継ギア支持部材11
5の基端部が揺動旋回自在に枢支され、その中継ギア支
持部材115は、中継ギア102を回転自在に支持して
いる。
【0011】図8は、図7のX−X線に沿う断面図であ
り、図示されない機械側板に固定されたブラケット11
6には前述したギア軸112が固定され、この軸112
には出力側ギア103が回転自在に嵌め込まれている。
中継ギア支持部材115は、その本体部115bと一体
につながる軸支部115aを有し、この軸支部115a
と本体部115bとにギア軸112の軸線方向各端部が
枢支されている。そして、中継ギア支持部材115に固
定された軸117に中継ギア102が回転自在に支持さ
れている。
【0012】中継ギア支持部材115の自由端部と、図
示されない不動ピンとの間には引っ張りバネ118の一
端及び他端がそれぞれ係止されていて、このバネ118
の緊縮弾力によって、中継ギア支持部材115は、中継
ギア102が入力側ギア101に噛み合う方向に回動付
勢されている。かかるバネ118より成る付勢手段を省
略し、中継ギア102や中継ギア支持部材115などの
自重だけで、この支持部材115を、中継ギア102が
入力側ギア101に噛み合う方向に回動付勢してもよ
い。
【0013】中継ギア支持部材115の自由端部にはワ
イヤ119の一端部が係止され、そのワイヤは図示され
ない画像形成装置の前カバーまで伸ばされていて、他端
部がそのカバーに係止されている。転写紙にジャムを生
じたときなど、かかる前カバーを開くと、ワイヤ119
が矢印a方向に引かれ、中継ギア支持部材115がギア
軸112の周りに図示時計方向に旋回し、中継ギア10
2が入力側ギア101から離脱する。すなわち、歯車同
士の噛み合いが外れるのである。又、かかる状態で前カ
バーを閉じると、バネ118の力で、中継ギア支持部材
115がギア軸112の周りに反時計方向に旋回し、中
継ギア102が再び入力側ギア101に噛み合う。
【0014】いずれにしても、中継ギア支持部材115
をギア軸112の周りに揺動旋回させることにより、中
継ギア102が入力側ギア101に対して係脱自在とな
っているのである。入力側ギア101と中継ギア102
との噛み合いが外れることによって、両者の間の回転伝
達関係が断切されるため、駆動源側の負荷を受けずに、
定着用ローラ105Aと加圧ローラ105B(図9)を
容易に手動で回動させることができるようになり、ジャ
ムを生じた転写紙を軽い力で容易に除去することができ
る。
【0015】ここで、図9において、クリーニングブレ
ード111と感光体106との相互の接触部(クリーニ
ング部)にトナーが介在して停滞したりすると、感光体
106上の残留トナーのクリーニング性が低下し、クリ
ーニング不良となることがあり、画質が悪化する原因と
なる。又、そのような介在トナーが原因で、感光体10
6の表面が傷付いたりする場合もあり、矢張り、画質が
悪化する原因となる。
【0016】そこで、このような問題を解消するため
に、この種の画像形成装置では、例えば感光体106を
間欠的に所定の回転角度だけ逆転させ、介在するトナー
をブレード当接部から追いはらってクリーニング性を向
上させている。図9に示した例では、例えばコピーを1
枚、取り終る毎に、感光体106を所定回転角度だけ破
線矢印の向きに逆転させて、そのクリーニング性を向上
させている。
【0017】感光体106を定着用ローラ105Aと共
に、同一の駆動モータによって回転駆動する場合、この
駆動モータを画像形成プロセスの中で一時的に逆転させ
ると、このとき、当然のことながら、図7に示した入力
側ギア101が破線矢印の向きに所定の回転角だけ逆転
する。このように、入力側ギア101は、正逆回転駆動
されるものとなっているのであるが、当該ギア101を
逆転させるように構成すると、次に述べるように不具合
をもたらす。
【0018】伝動装置が図7に示す構成のものである場
合、入力側ギア101が実線矢印の向きに正転すると、
この入力側ギア101は、中継ギア102に対して実線
矢印Fで示すように外力を加える。これによって中継ギ
ア支持部材115には、ギア軸112の周りに、中継ギ
ア支持部材115が図示反時計方向に旋回しようとする
回転モーメントが付与される。すなわち、入力側ギア1
01が実線矢印の向きに正転するとき、中継ギア102
が入力側ギア101に噛み合う方向に中継ギア支持部材
115に回転モーメントが付与されるのである。
【0019】一方、入力側ギア101が破線矢印の向き
に逆転するときには、このギア101が中継ギア102
に対して破線矢印fで示す外力を加える。このため、中
継ギア支持部材115には、ギア軸112の周りに、中
継ギア支持部材115が図示時計方向に旋回しようとす
る回転モーメントが付与される。すなわち、入力側ギア
101が破線矢印の向きに逆転するとき、中継ギア10
2が入力側ギア101から逃げる方向に、中継ギア支持
部材115に回転モーメントが付与されるのである。更
に、言い換えれば、両ギア101,102の相互の噛み
合い力が弱まるような回転モーメントが付与されるので
ある。
【0020】上述のように、図7に示した伝動装置は、
入力側ギア101の正転時に、中継ギア102が入力側
ギア101に噛み合う方向に、中継ギア支持部材115
に対してギア軸112の周りの回転モーメントが付与さ
れ、入力側ギア101の逆転時には、中継ギア102が
入力側ギア101から逃げる方向に中継ギア支持部材1
15に対してギア軸112の周りの回転モーメントが付
与されるように、入力側ギア101と中継ギア102と
出力側ギア103の相対位置が設定されているのであ
る。
【0021】その際、回転負荷系が、定着用ローラ10
5Aのように特に高負荷のものになっていると、中継ギ
ア102が出力側ギア103の側から大きな抵抗を受け
て、中継ギア102に作用する外力fが大きくなり、こ
れによる回転モーメントの影響で、入力側ギア101の
逆転時に、ギア101と102の歯部同士の噛み合い力
が弱まって、中継ギア102に、入力側ギア101との
間で歯飛び現象が生じ易くなる。入力側ギア101が正
逆回転駆動され、且つ中継ギア102が入力側ギア10
1に対して係脱する構成の伝動装置では、かような歯飛
びを生じると、異音やギア摩耗などが発生し易くなる。
なお、この種の技術に関連するものとして、実開昭61
−99849号公報によるものなどが提案されている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、中継
ギアが入力側ギアに対して係脱自在となっていて、入力
側ギアが正逆回転駆動される伝動装置において、入力側
ギアの逆転時における中継ギアの歯飛びを生じにくくし
て、その歯飛びに起因する異音やギア摩耗の発生を抑え
得るようにした伝動装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、入力側ギアと、このギアに噛み合う中継ギ
アと、この中継ギアに噛み合い、回転負荷系を回転させ
るべく、被駆動ギアに噛み合う出力側ギアと、この出力
側ギアを支持するギア軸に揺動旋回自在に支持され、前
記中継ギアを回転自在に支持すると共に、中継ギアが入
力側ギアに噛み合う方向に回動付勢される中継ギア支持
部材とを具備し、中継ギア支持部材を前記ギア軸の周り
に揺動旋回させることにより、中継ギアが入力側ギアに
対して係脱自在となっていて、且つ、入力側ギアが正逆
回転駆動されるものとなっており、入力側ギアの正転時
には、中継ギアが入力側ギアに噛み合う方向に、中継ギ
ア支持部材に対して前記ギア軸周りの回転モーメントが
付与され、入力側ギアの逆転時には、中継ギアが入力側
ギアから逃げる方向に中継ギア支持部材に対してギア軸
周りの回転モーメントが付与されるように、入力側ギア
と中継ギアと出力側ギアの相対位置が設定されている伝
動装置において、前記出力側ギアを、前記中継ギアに噛
み合い、このギアの駆動を受ける第1の出力ギアと、前
記被駆動ギアに噛み合う第2の出力ギアとに分割し、前
記入力側ギアの正転時に、第2の出力ギアが第1の出力
ギアと一体となって回転して、被駆動ギアに回転が伝達
されるように、第1の出力ギアと第2の出力ギアを互い
に駆動連結し、入力側ギアの逆転時には、第1の出力ギ
アの回転が第2の出力ギアに伝達されないように、第1
の出力ギアと第2の出力ギアの駆動連結を断切する連結
手段を設けた構成を提案する。
【0024】その際、前記連結手段が、第1及び第2の
出力ギアのそれぞれに付設されていて、入力側ギアが正
転して被駆動ギアに回転を伝達すべきとき、第1の出力
ギアの回転を第2の出力ギアに伝達すべく互いに係合
し、入力側ギアが逆転するとき、第1の出力ギアの回転
が第2の出力ギアに伝達されないように、互いに離間す
る係合部によって構成されていると有利である。
【0025】又、前記連結手段が、第1及び第2の出力
ギアにそれぞれ付設されていて、入力側ギアの正転時に
は、第1及び第2の出力ギアが一体となって回転するよ
うに、相互の螺合が締め付け状態となり、入力側ギアの
逆転時には、第1の出力ギアから第2の出力ギアへの回
転が伝達されないように、相互の螺合が緩み状態となる
ネジ部によって構成されていると効果的である。
【0026】更に、前記連結手段が、第1及び第2の出
力ギアにそれぞれ付設され、且つ互いに係脱可能であっ
て、その係合状態で第1の出力ギアの回転を第2の出力
ギアに伝達し、その係合の解除状態で第1の出力ギアの
回転が第2の出力ギアに伝達されることを阻止する係合
部と、入力側ギアの正転時に第1の出力ギアと第2の出
力ギアをその軸線方向に相対的に互いに接近させて、そ
のそれぞれに付設された前記係合部を互いに係合させ、
入力側ギアの逆転時には、第1の出力ギアと第2の出力
ギアをその軸線方向に相対的に互いに離間させ、そのそ
れぞれに付設された前記係合部の係合を解除させる係合
部係脱手段とを有していると効果的である。
【0027】その際、前記係合部係脱手段が、第1の出
力ギアを、ギア軸上にて、その軸線方向に移動可能に支
持すること、及び第1の出力ギアと中継ギアを、入力側
ギアの正転時に、第1及び第2の出力ギアに付設された
各係合部の係合が保証され、且つ、入力側ギアの逆転時
に、第1の出力ギアが第2の出力ギアから離間し、係合
部同士の係合が解除されるように、第1の出力ギアの軸
線方向の移動のためのスラスト推力を発生させ得るハス
バ歯車でそれぞれ形成することによって構成されている
と有利である。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
【0029】図1は、本発明一実施例の伝動装置100
を、回転負荷系と共に示す断面図である。ここに示した
実施例においては、その出力側ギア3の形態が図7及び
図8に示した出力側ギア103と相違し、かつ後述する
連結手段が設けられているほかは、図7及び図8に示し
た伝動装置の構成と変りはなく、その同一部分について
の作用も変りはない。また図1に示した伝動装置100
が組込まれた画像形成装置の構成も図9に示したところ
と変りはない。よって、図1においては、図7及び図8
に示した要素と同一構成の要素に対して、図7及び図8
に示した符号と同一の符号を付し、その説明を省略す
る。又、以下の説明においても、必要に応じて図7及び
図9を参照することにする。これらの点は、図3及び図
4を参照して後に説明する実施例においても同様とす
る。
【0030】図1に示した出力側ギア3も、ギア軸11
2に回転自在に支持されていて、中継ギア102に噛み
合うと共に、定着用ローラ105Aより成る回転負荷系
を回転させるべく、この回転負荷系の側に備えられた被
駆動ギア104に噛み合っている。この被駆動ギア10
4を定着用ローラ105Aに固設する代りに、定着用ロ
ーラ105Aに固定したギアに、直接、又は他の中間ギ
アを介して、出力側ギア3に噛み合う被駆動ギア104
を駆動連結してもよい。
【0031】ここで、本例の特徴とするところは、図2
にも示すように、出力側ギア3を、第1の出力ギア21
と、第2の出力ギア22とに分割する点にある。これら
の出力ギア21,22は互いに同心状に直列状態でギア
軸112に回転自在に支持されている。一方の第1の出
力ギア21は中継ギア102に噛み合い、このギア10
2の駆動を受けるものとなっていて、他方の第2の出力
ギア22は被駆動ギア104に噛み合っている。又、図
1に示した伝動装置100には、入力側ギア101(図
7)の正転時に、第2の出力ギア22が第1の出力ギア
21と一体となって回転して、被駆動ギア104に回転
が伝達されるように、第1の出力ギア21と第2の出力
ギア22を互いに駆動連結し、入力側ギア101の逆転
時には、第1の出力ギア21の回転が第2の出力ギア2
2に伝達されないように、第1の出力ギア21と第2の
出力ギア22の駆動連結を断切する連結手段が設けられ
ている。
【0032】図1に示した伝動装置100においては、
その連結手段が、第1及び第2の出力ギア21,22の
互いに対向する端部の周方向にそれぞれ一体に付設され
た凸部21a,22aより成る係合部によって構成され
ている。第1及び第2の出力ギア21,22のそれぞれ
の全周のうちの一部の範囲に、凸部21a,22aがそ
れぞれ突設されているのである。
【0033】図7に示した入力側ギア101が実線矢印
の向きに正転すると、中継ギア102は同じく図7にお
ける実線矢印の向きに回転するが、これに伴い、図2に
示した第1の出力ギア21が実線矢印の向きに回転す
る。このとき、凸部21aと凸部22aは、その側面1
21aと122aが円周方向において互いに係合してい
て、この状態で、第2の出力ギア22は第1の出力ギア
21と一体となって同じ方向に回転させられる。そし
て、第2の出力ギア22の回転は、これに噛み合う被駆
動ギア104に伝達され、このギア104と一体の定着
用ローラ105Aが回転駆動される。
【0034】一方、図7に示した入力側ギア101が前
述の如く破線矢印の向きに逆転すると、中継ギア102
を介して図2に示した第1の出力ギア21は破線矢印の
向きに回転する。すなわち、前述したように、感光体1
06(図9)のクリーニング性を良好にするために、感
光体106を、1コピーを終了する毎に所定の角度だけ
逆転させたとき、第1の出力ギア21はその角度だけ破
線矢印の向きに回転するのであるが、このとき第1の出
力ギア21の側の凸部21aが第2の出力ギア22の側
の凸部22aから離れ、第2の出力ギア22へ回転が伝
達されることはない。このように、第2の出力ギア22
の回転が止められ、第1の出力ギア21は所定の回転角
度だけ定着用ローラ側の負荷を受けないで空転する。
【0035】第1の出力ギア21が所定の回転角度だけ
空転すると、凸部21の他方の側面221aが凸部22
aの他方の側面222aに当る前か、又はこれらが極く
軽く当った状態となったとき、コピー動作をそれ以上続
行しない場合には、入力側ギア101と感光体106の
回転が止められる。又、コピー動作を続行するときは、
上述した状態、すなわち両凸部21a,22aの側面2
21a,222aが当る前か、又はこれらが極く軽く当
接した状態で、入力側ギア101と感光体106が図7
及び図9に実線で示した方向に正転する。これにより、
第1の出力ギア21が再び図2に実線矢印で示した向き
に回転し、凸部21aの側面121aが凸部22aの側
面122aに当り、第1の出力ギア21の凸部21aは
第2の出力ギア22の凸部22aを円周方向に押して、
該ギア22を一体回転させる。この回転により、被駆動
ギア104が駆動され、定着用ローラ105Aが回転す
る。
【0036】上述のように、凸部21a,22aより成
る係合部は、入力側ギア101が正転して駆動ギア10
4に回転を伝達すべきとき、第1の出力ギア21の回転
を第2の出力ギア22に伝達すべく互いに係合し、入力
側ギア101が逆転するとき、第1の出力ギア21の回
転が第2の出力ギア22に伝達されないように、互いに
離間するのである。
【0037】上述した構成により、入力側ギア101が
逆転するとき、第1の出力ギア21には、定着用ローラ
105Aの側からの抵抗を受けないため、入力側ギア1
01から中継ギア102に加えられる外力f(図7)が
極めて小さくなり、中継ギア102が入力側ギア101
から逃げる方向への、中継ギア支持部材115の回転モ
ーメントが極めて軽微なものとなる。これによって、中
継ギア102の入力側ギア101に対する歯飛びなどの
発生を抑えることができ、歯飛びに起因した異音やギア
摩耗などを生じにくくすることができる。
【0038】第2の出力ギア22をギア軸112に一体
に固定し、且つ第1の出力ギア21とギア軸112との
間にワンウェイクラッチを介装し、入力側ギア101の
正転時には、第1の出力ギア21の回転をワンウェイク
ラッチを介してギア軸112に伝え、その回転によって
第2の出力ギア22と、これに噛み合う被駆動ギア10
4と、これと一体の定着用ローラ105Aを回転させ、
入力側ギア101の逆転時には、第1の出力ギア21を
ギア軸112に対して空転させるように構成しても、図
1に示した伝動装置と同様な利点が得られる。ところ
が、ワンウェイクラッチの如き比較的高価な部品を用い
ると、伝動装置のコストを押し上げることになる。本例
の伝動装置においては、かようなワンウェイクラッチな
どは不用であり、そのコストを引き下げることができ、
又、その部品の組み付けなどもしなくて済むようにな
る。
【0039】なお、感光体106と入力側ギア101が
逆転するとき、定着用ローラ105Aには回転が伝えら
れずに、このローラ105Aと加圧ローラ105Bは停
止するが、このとき、転写紙108(図9)は既に定着
用ローラ105Aと加圧ローラ105Bの間を抜け出て
おり、その定着動作が終了しているので、何ら不具合は
生じない。
【0040】又、1回のコピー又は連続コピーのいずれ
のコピー動作においても、その動作を終了したとき、第
1の出力ギア21の側の凸部21aの側面121aと第
2の出力ギア22の側の凸部22aの側面122aは互
いに離れており、この状態で、両出力ギア21,22が
停止する。従って、画像形成装置のコピースイッチをオ
ンしてコピー動作を再開し、入力側ギア101が正転
し、第1の出力ギア21が回転を始めても、その凸部2
1aの側面121aが第2の出力ギア22の側の凸部2
2aの側面122aに当るまで或る時間を必要とし、そ
の間、第2の出力ギア22、すなわち定着用ローラ10
5Aは回転しない。ところが、転写紙108が定着装置
105に達するまでには、両凸部21a,22aが互い
に係合して、第2の出力ギア22が回転を始め、その回
転が被駆動ギア104を介して定着用ローラ105Aに
伝えられ、そのローラ105Aと加圧ローラ105Bが
回転するので、支障なく転写紙108上のトナー像を定
着することができる。このような事実は、後述する各実
施例においても同様である。
【0041】図3は第2の実施例の伝動装置を示す。こ
の図から図6までの各図においては、便宜上、断面ハッ
チングによる図示を省略し、一部の要素を二点鎖線で簡
略化して示してある。
【0042】図3に示した第2の実施例においても、前
の実施例と同様に、出力側ギア3が第1の出力ギア31
と第2の出力ギア32に分割され、これらの出力ギア3
1,32は、図1の場合と同様に、同心で且つ直列状態
でギア軸112に回転自在に支持されている。又、第1
の出力ギア31は、中継ギア102に噛み合い、該ギア
102の駆動を受けるように構成され、第2の出力ギア
32は被駆動ギア104に噛み合っている。
【0043】図3に示した伝動装置100においても、
図7に示した入力側ギア101の正転時に、第2の出力
ギア32が第1の出力ギア31と一体となって回転し
て、被駆動ギア104に回転が伝達されるように、第1
の出力ギア31と第2の出力ギア32を互いに駆動連結
し、入力側ギア101の逆転時には、第1の出力ギア3
1の回転が第2の出力ギア32に伝達されないように、
第1の出力ギア31と第2の出力ギア32の駆動連結を
断切する連結手段が設けられている。そして、この連結
手段は、第1の出力ギア31及び第2の出力ギア32に
それぞれ付設されていて、入力側ギア101の正転時に
は、第1及び第2の出力ギア31,32が一体となって
回転するように、相互の螺合が締め付け状態となり、入
力側ギア101の逆転時には、第1の出力ギア31から
第2の出力ギア32への回転が伝達されないように、相
互の螺合が緩み状態となるネジ部31a,32a(図
4)によって構成されている。
【0044】本例においては、第1の出力ギア31に形
成されたネジ部31aが雌ネジ部となっており、第2の
出力ギア32に形成されたネジ部32aがその雌ネジ部
に螺合する雄ネジ部となっている。なお、第2の出力ギ
ア32は、ギア軸112に係止されたEリング20と、
中継ギア支持部材115の軸支部115aとで挟まれ、
そのギア32の軸線方向には移動不能となっている。
【0045】中継ギア102が正転するときは、ネジ部
31a,32a同士は完全にねじ込まれる状態となって
いて、第1の出力ギア31及び第2の出力ギア32は互
いに一体となって回転し、このうちの後者の第2の出力
ギア32は被駆動ギア104を駆動する。一方、図7に
示した入力側ギア101が一時的に逆転し、これに伴っ
て中継ギア102と第1の出力ギア31が逆転すると
き、雌ネジ部31aは雄ネジ部32aに対して緩んでゆ
き、第2の出力ギア32は回転しない。すなわち、ネジ
部が緩みながら、第1の出力ギア31がギア軸112の
周りに逆転し、且つ、その軸方向に図示左方向、すなわ
ち第2の出力ギア32に対してその軸線方向に離れる向
きへと移動して、図4に示した位置に至るのである。な
お、第1の出力ギア31が逆転するとき、ネジ部の摩擦
力によって第2の出力ギア32が連れ廻りしようとする
が、こちら側の負荷によってその連れ廻りは防止され
る。
【0046】所定の回転角度だけ中継ギア102が逆転
し、次のコピー動作の開始に伴って、今度は、その入力
側ギア101と中継ギア102が正転状態となり、この
とき、ネジ部31aがネジ部32aにねじ込まれるよう
に、第1の出力ギア31が回転してゆき、完全にねじ込
まれた状態で、第2の出力ギア32は第1の出力ギア3
1と一体となって回転するようになる。
【0047】ネジ部が緩むように第1の出力ギア31が
逆転するとき、この回転は第2の出力ギア32の方に何
ら伝達されず、よって第1の出力ギア31は定着用ロー
ラ105Aの側から抵抗を受けないため、前の第1の実
施例と同様に、入力側ギア101から中継ギア102に
加えられる外力f(図7)が小さくなり、入力側ギア1
01に対する中継ギア102の歯飛びの発生を抑えるこ
とができる。第2の実施例においては、第1の出力ギア
31と第2の出力ギア32との間の回転伝達関係の連断
(断続)を、大きなショックを生じることなく行うこと
ができる。
【0048】なお、図1に示した第1の実施例において
は、第1の出力ギア21が軸方向に移動する構成ではな
いので、この移動スペースを見込む必要がなく、伝動装
置を小嵩化するのに役立つ。
【0049】図5に示した第3の実施例の伝動装置10
0においても、出力側ギア3が第1の出力ギア41と第
2の出力ギア42とに分割され、しかも第1及び第2の
実施例と同様な働きをなす連結手段が設けられている。
さらに中継ギア102と第1の出力ギア41がハスバ歯
車によって構成されている。その他の構成と作用は、図
7及び図8に示した伝動装置と変りはなく、しかも図5
に示した伝動装置100が組込まれた画像形成装置の構
成も図9と同じである。よって、その同一部分について
の説明は省略し、この実施例の説明においても、図7及
び図9を参照することにする。
【0050】図5に示した第1の出力ギア41と第2の
出力ギア42も、同心で且つ直列状態にギア軸112に
回転自在に支持されている。
【0051】第3の実施例においては、図7に示した入
力側ギア101の正転時に、第2の出力ギア42が第1
の出力ギア41と一体となって回転して、被駆動ギア1
04に回転が伝達されるように、第1の出力ギア41と
第2の出力ギア42を互いに駆動連結し、入力側ギア1
01の逆転時には、第1の出力ギア41の回転が第2の
出力ギア42に伝達されないように、第1の出力ギア4
1と第2の出力ギア41の駆動連結を断切する連結手段
が次のように構成されている。
【0052】すなわち、上記連結手段は、第1及び第2
の出力ギア41,42にそれぞれ付設されていて、しか
も互いに係脱可能であって、その係合状態で第1の出力
ギア41の回転を第2の出力ギア42に伝達し、その係
合の解除状態で第1の出力ギア41の回転が第2の出力
ギア42に伝達されることを阻止する凸部41aと凸部
42aより成る係合部と、入力側ギア101の正転時に
第1の出力ギア41と第2の出力ギア42をその軸線方
向に相対的に互いに接近させて、そのそれぞれに付設さ
れた凸部41a,42aより成る係合部を互いに係合さ
せ、入力側ギア101の逆転時には、第1の出力ギア4
1と第2の出力ギア42をその軸線方向に相対的に互い
に離間させ、そのそれぞれに付設された凸部41a,4
2aより成る係合部の係合を解除させる係合部係脱手段
とを有している。そして、本例の係合部係脱手段は、第
1の出力ギア41を、ギア軸112上にて、その軸線方
向に移動可能に支持すること、及び第1の出力ギア41
と中継ギア102を、入力側ギア101の正転時に、第
1及び第2の出力ギア41,42に付設された凸部41
a,42aより成る各係合部の係合が保証され、且つ、
入力側ギア101の逆転時に、第1の出力ギア41が第
2の出力ギア42から離間し、凸部41a,42aより
成る係合部同士の係合が解除されるように、第1の出力
ギア41の軸線方向の移動のためのスラスト推力を発生
させ得るハスバ歯車でそれぞれ形成することによって構
成されている。
【0053】第1の出力ギア及び第2の出力ギア41,
42の円周方向の一部に形成された互いに係脱する凸部
41aと42aのうちの凸部42aは、第2の出力ギア
42のボス部42bの外周部に所定の幅(円周方向の
幅)で刃状に形成されるものとなっている。前者の第1
の出力ギア41は、前述のようにこれを支持するギア軸
112上をその軸線方向に移動可能となっている。なお
本例においては、凸部41a,42aとが、円周方向に
2個所にわたってそれぞれ設けられているのであるが、
これらを1個所だけ、又は3個所以上にそれぞれ設けて
もよい。
【0054】図7に示した入力側ギア101の正転によ
り、図9に示した感光体106が実線矢印方向に回転
し、しかも軸117に回転自在に支持された中継ギア1
02が回転する。これによって、第1の出力ギア41が
正転するが、この状態では、中継ギア102の駆動力に
よって、第1の出力ギア41には、その軸線方向の図示
右方へのスラスト推力が付与され、この推力で、凸部4
1aと凸部42aとの係合が保証される。すなわち、こ
の状態で、凸部41aは円周方向において凸部42aを
押し動かして、第2の出力ギア42を第1の出力ギア4
1と一体的に回転させる。そして、第2の出力ギア42
の回転により被駆動ギア104が駆動される。
【0055】一方、入力側ギア101と中継ギア102
が一時的に逆転するときは、第1の出力ギア41には、
これが第2の出力ギア42から軸線方向に離間する向き
のスラスト推力が付与され、この推力によって、第1の
出力ギア41はギア軸112の周りに回転しつつ、図5
において軸線方向左方へと強制的に移動させられ、図6
に示した位置で止まる。凸部41aが凸部42aから離
れつつ、第1の出力ギア41が所定の角度を回転した状
態で、凸部41aは凸部42aから図6に示すように完
全に離れるのである。いずれにしても、第1の出力ギア
41の逆転で、凸部41aと凸部42aとの係合が解除
されることとなる。
【0056】この解除のあとも、中継ギア102の逆転
は続けられ、先に説明した各実施例と同じく、所定時機
にその逆転が止まる。この間、第1の出力ギア41に
は、第2の出力ギア42の側から何らの負荷を受けるこ
とはない。そして、逆転を終了して、次に入力速ギア1
01と中継ギア52が正転を再び始めると、図示右方へ
のスラスト推力によって、第1の出力ギア41が第2の
出力ギア42へ向けて近づく。すなわち第1の出力ギア
41が図6においてその軸線方向右方へとギア軸112
上を移動し、凸部41aが凸部42a,42aの間の欠
き部に入り込みつつ、凸部42aに係合するのである。
第1の出力ギア41が第2の出力ギア42に向けて右方
へ移動する間で、凸部41aが凸部42aの端部に衝合
した場合には、第1の出力ギア41の更なる若干量の回
転で、凸部41aは凸部42aに隣り合う位置に落ち込
む。このようにして、両者の係合が保証される。
【0057】上述した第3の実施例においても、入力側
ギア101の逆転時に、中継ギア102に対して定着用
ローラ105Aの側から抵抗が作用せず、これによって
前述した各実施例と同様なる機能を達成することができ
る。かかる第3の実施例においては、入力側ギア101
の逆転時に、第1の出力ギア41の凸部41aが第2の
出力ギア42の凸部42aから完全に離隔してしまうの
で、第1の出力ギア41の逆転角度の設定を大きくする
ことも可能であり、その逆転角度設定を自由に選択する
ことができる。又、逆転の回数も、1回ではなく複数回
とすることもできる。逆転回数の設定の自由度の幅を広
げることができるのである。
【0058】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、中継ギ
アが入力側ギアに対して係脱自在となっていて、入力側
ギアが正逆回転駆動される伝動装置において、入力側ギ
アの逆転時に、中継ギアが入力側ギアに対して歯飛びを
生じにくくすることができるので、その歯飛びに起因す
る異音やギア摩耗などの発生を抑えることができる。
又、ワンウェイクラッチなどの高価な装置を用いる必要
もないので、部品構成を簡素化でき、伝動装置のコスト
を引き下げることが可能になる。
【0059】請求項2に記載の構成によれば、第1の出
力ギアが軸方向に移動する構成ではないので、この移動
スペースを見込む必要がなく、伝動装置を小型化するこ
とができる。
【0060】請求項3に記載の構成によれば、第1の出
力ギアと第2の出力ギアとの間の回転伝達関係の連断
を、大きなショックを生じることなく、円滑に行うこと
ができる。
【0061】請求項4に記載の構成によれば、入力側ギ
アの逆転時に、第1の出力ギア側の係合部が第2の出力
ギア側の係合部から完全に離隔してしまうので、第1の
出力ギアの逆転角度の設定を大きくすることも可能であ
り、その設定を自由に選択することができる。又、逆転
の回数も、1回ではなく複数回とすることもでき、逆転
回数の設定の自由度の幅を広げることができる。
【0062】請求項5に記載の構成によれば、係合部係
脱手段を簡単に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の伝動装置を、回転負荷
系と共に示す断面図である。
【図2】図1に示した第1の出力ギア及び第2の出力ギ
アの分解斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施例の伝動装置の概略構成図
である。
【図4】同上伝動装置における第1の出力ギアと第2の
出力ギアとの回転伝達関係が解除された状態を示す図3
からの作用図である。
【図5】本発明の第3の実施例の伝動装置を示す概略構
成図である。
【図6】同上伝動装置における第1の出力ギアと第2の
出力ギアとの回転伝達関係が解除された状態を示す図5
からの作用図である。
【図7】従来の伝動装置の側面図であって、本発明の各
実施例の説明にも供する図である。
【図8】図7のX−X線に沿う断面図である。
【図9】伝動装置を備え付ける機械装置の一例の画像形
成装置における感光体周りの概略構成図であって、従来
技術と本発明の各実施例の説明に供する図である。
【符号の説明】
2 中継ギア 3 出力側ギア 21 第1の出力ギア 22 第2の出力ギア 31 第1の出力ギア 31a ネジ部 32 第2の出力ギア 32a ネジ部 41 第1の出力ギア 42 第2の出力ギア 100 伝動装置 101 入力側ギア 102 中継ギア 104 被駆動ギア 112 ギア軸 115 中継ギア支持部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力側ギアと、このギアに噛み合う中継
    ギアと、この中継ギアに噛み合い、回転負荷系を回転さ
    せるべく、被駆動ギアに噛み合う出力側ギアと、この出
    力側ギアを支持するギア軸に揺動旋回自在に支持され、
    前記中継ギアを回転自在に支持すると共に、中継ギアが
    入力側ギアに噛み合う方向に回動付勢される中継ギア支
    持部材とを具備し、中継ギア支持部材を前記ギア軸の周
    りに揺動旋回させることにより、中継ギアが入力側ギア
    に対して係脱自在となっていて、且つ、入力側ギアが正
    逆回転駆動されるものとなっており、入力側ギアの正転
    時には、中継ギアが入力側ギアに噛み合う方向に、中継
    ギア支持部材に対して前記ギア軸周りの回転モーメント
    が付与され、入力側ギアの逆転時には、中継ギアが入力
    側ギアから逃げる方向に中継ギア支持部材に対してギア
    軸周りの回転モーメントが付与されるように、入力側ギ
    アと中継ギアと出力側ギアの相対位置が設定されている
    伝動装置において、 前記出力側ギアを、前記中継ギアに噛み合い、このギア
    の駆動を受ける第1の出力ギアと、前記被駆動ギアに噛
    み合う第2の出力ギアとに分割し、前記入力側ギアの正
    転時に、第2の出力ギアが第1の出力ギアと一体となっ
    て回転して、被駆動ギアに回転が伝達されるように、第
    1の出力ギアと第2の出力ギアを互いに駆動連結し、入
    力側ギアの逆転時には、第1の出力ギアの回転が第2の
    出力ギアに伝達されないように、第1の出力ギアと第2
    の出力ギアの駆動連結を断切する連結手段を設けたこと
    を特徴とする伝動装置。
  2. 【請求項2】 前記連結手段が、第1及び第2の出力ギ
    アのそれぞれに付設されていて、入力側ギアが正転して
    被駆動ギアに回転を伝達すべきとき、第1の出力ギアの
    回転を第2の出力ギアに伝達すべく互いに係合し、入力
    側ギアが逆転するとき、第1の出力ギアの回転が第2の
    出力ギアに伝達されないように、互いに離間する係合部
    によって構成されている請求項1に記載の伝動装置。
  3. 【請求項3】 前記連結手段が、第1及び第2の出力ギ
    アにそれぞれ付設されていて、入力側ギアの正転時に
    は、第1及び第2の出力ギアが一体となって回転するよ
    うに、相互の螺合が締め付け状態となり、入力側ギアの
    逆転時には、第1の出力ギアから第2の出力ギアへの回
    転が伝達されないように、相互の螺合が緩み状態となる
    ネジ部によって構成されている請求項1に記載の伝動装
    置。
  4. 【請求項4】 前記連結手段が、第1及び第2の出力ギ
    アにそれぞれ付設され、且つ互いに係脱可能であって、
    その係合状態で第1の出力ギアの回転を第2の出力ギア
    に伝達し、その係合の解除状態で第1の出力ギアの回転
    が第2の出力ギアに伝達されることを阻止する係合部
    と、入力側ギアの正転時に第1の出力ギアと第2の出力
    ギアをその軸線方向に相対的に互いに接近させて、その
    それぞれに付設された前記係合部を互いに係合させ、入
    力側ギアの逆転時には、第1の出力ギアと第2の出力ギ
    アをその軸線方向に相対的に互いに離間させ、そのそれ
    ぞれに付設された前記係合部の係合を解除させる係合部
    係脱手段とを有している請求項1に記載の伝動装置。
  5. 【請求項5】 前記係合部係脱手段が、第1の出力ギア
    を、ギア軸上にて、その軸線方向に移動可能に支持する
    こと、及び第1の出力ギアと中継ギアを、入力側ギアの
    正転時に、第1及び第2の出力ギアに付設された各係合
    部の係合が保証され、且つ、入力側ギアの逆転時に、第
    1の出力ギアが第2の出力ギアから離間し、係合部同士
    の係合が解除されるように、第1の出力ギアの軸線方向
    の移動のためのスラスト推力を発生させ得るハスバ歯車
    でそれぞれ形成することによって構成されている請求項
    4に記載の伝動装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012154993A (ja) * 2011-01-24 2012-08-16 Kyocera Document Solutions Inc 定着装置及びそれを備えた画像形成装置

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