JPH08177650A - フューエルタンクの燃料蒸気処理装置 - Google Patents
フューエルタンクの燃料蒸気処理装置Info
- Publication number
- JPH08177650A JPH08177650A JP32234594A JP32234594A JPH08177650A JP H08177650 A JPH08177650 A JP H08177650A JP 32234594 A JP32234594 A JP 32234594A JP 32234594 A JP32234594 A JP 32234594A JP H08177650 A JPH08177650 A JP H08177650A
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- JP
- Japan
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- opening
- pressure
- tube
- diaphragm
- closing
- Prior art date
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- Pending
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
- Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
- Safety Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 配設位置に制約を受けず、長い配管を必要と
せず、車体パネルを変形させる必要もないフューエルタ
ンクの燃料蒸気処理装置を提供する。 【構成】 タンク本体とキャニスタとの間に、第1,第
2エバポチューブ35,36を介して設けられたチェッ
クバルブ34は、エバポ側ダイヤフラム39が配設され
ることにより、第1室40と第2室41とに画成され、
第1,第2エバポチューブ35.36が第1室40に臨
まされて、第1エバポチューブ35の第1開口部35b
及び第2エバポチューブ36の第2開口部36bがエバ
ポ側ダイヤフラム39にて開閉自在に設定されると共
に、前記第2室41には、大気に開放される大気開口部
41aが設けられ、フィラーチューブが大気圧となった
状態で大気開口部41aを閉成し、大気圧より所定圧大
きくなった状態で大気開口部41aを開成する開閉手段
が設けられた。
せず、車体パネルを変形させる必要もないフューエルタ
ンクの燃料蒸気処理装置を提供する。 【構成】 タンク本体とキャニスタとの間に、第1,第
2エバポチューブ35,36を介して設けられたチェッ
クバルブ34は、エバポ側ダイヤフラム39が配設され
ることにより、第1室40と第2室41とに画成され、
第1,第2エバポチューブ35.36が第1室40に臨
まされて、第1エバポチューブ35の第1開口部35b
及び第2エバポチューブ36の第2開口部36bがエバ
ポ側ダイヤフラム39にて開閉自在に設定されると共
に、前記第2室41には、大気に開放される大気開口部
41aが設けられ、フィラーチューブが大気圧となった
状態で大気開口部41aを閉成し、大気圧より所定圧大
きくなった状態で大気開口部41aを開成する開閉手段
が設けられた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両や船舶等に用い
られるフューエルタンクの燃料蒸気処理装置に関するも
のである。
られるフューエルタンクの燃料蒸気処理装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のものとしては、例えば図
3に示すようなものがある。図3中符号1は車両のフュ
ーエルタンクで、タンク本体2にフィラーチューブ3が
接続されている。そして、このタンク本体2とフィラー
チューブ3との間にベントチューブ4が接続され、給油
時に、タンク本体2内の空気を抜くようにしている。
3に示すようなものがある。図3中符号1は車両のフュ
ーエルタンクで、タンク本体2にフィラーチューブ3が
接続されている。そして、このタンク本体2とフィラー
チューブ3との間にベントチューブ4が接続され、給油
時に、タンク本体2内の空気を抜くようにしている。
【0003】また、タンク本体2の上面部には、カット
バルブ5が配設される一方、フィラーチューブ3の上部
の給油口付近には切換えバルブ6が配設され、この切換
えバルブ6とカットバルブ5とが第1エバポチューブ7
で連結され、切換えバルブ6と図示省略のキャニスター
とが第2エバポチューブ8で連結されている。この第2
エバポチューブ8の途中には、チェックバルブ9が配設
されている。
バルブ5が配設される一方、フィラーチューブ3の上部
の給油口付近には切換えバルブ6が配設され、この切換
えバルブ6とカットバルブ5とが第1エバポチューブ7
で連結され、切換えバルブ6と図示省略のキャニスター
とが第2エバポチューブ8で連結されている。この第2
エバポチューブ8の途中には、チェックバルブ9が配設
されている。
【0004】その切換えバルブ6は、給油中に、給油ガ
ン11を給油口からフィラーチューブ3内に挿入する
と、このガン11に押されて、レバー6aが回動し、バ
ルブが作動して、第1エバポチューブ7と第2エバポチ
ューブ8との連通が遮断されるようになっている。従っ
て、給油時には、タンク本体2内の空気は、キャニスタ
ー側に導かれることがなく、ベントチューブ4を介して
フューエルタンク1外に排気される。
ン11を給油口からフィラーチューブ3内に挿入する
と、このガン11に押されて、レバー6aが回動し、バ
ルブが作動して、第1エバポチューブ7と第2エバポチ
ューブ8との連通が遮断されるようになっている。従っ
て、給油時には、タンク本体2内の空気は、キャニスタ
ー側に導かれることがなく、ベントチューブ4を介して
フューエルタンク1外に排気される。
【0005】給油時には、キャニスターへのエバポライ
ンが遮断されると共に、液面上昇によりベントチューブ
4の下端開口4aが塞がれると、タンク本体2内の空気
抜けが悪くなり、それ以上燃料が供給できなくなり、空
気層12を確保することができる。
ンが遮断されると共に、液面上昇によりベントチューブ
4の下端開口4aが塞がれると、タンク本体2内の空気
抜けが悪くなり、それ以上燃料が供給できなくなり、空
気層12を確保することができる。
【0006】一方、図示省略のフィラーキャップを閉じ
た通常の状態では、切換えバルブ6が開き、第1,第2
エバポチューブ7,8が連通されている。そして、タン
ク本体2の内圧が一定値以上になると、チェックバルブ
9が開き、タンク本体2内で発生した蒸発ガス(以下
「エバポガス」という)が両エバポチューブ7,8を介
してキャニスター内に導入されることとなる。
た通常の状態では、切換えバルブ6が開き、第1,第2
エバポチューブ7,8が連通されている。そして、タン
ク本体2の内圧が一定値以上になると、チェックバルブ
9が開き、タンク本体2内で発生した蒸発ガス(以下
「エバポガス」という)が両エバポチューブ7,8を介
してキャニスター内に導入されることとなる。
【0007】給油時に、空気層12を確保せずに、タン
ク本体2内に一杯に入れてしまうと、燃料は温度変化に
より膨張収縮するため、外気温の上昇により、タンク本
体2からキャニスター側にオーバーフローしてしまう。
ク本体2内に一杯に入れてしまうと、燃料は温度変化に
より膨張収縮するため、外気温の上昇により、タンク本
体2からキャニスター側にオーバーフローしてしまう。
【0008】また、この従来例のように、切換えバルブ
6により、給油時に完全にキャニスター側への通路を遮
断しているのは、以下の理由による。すなわち、切換え
バルブ6が無い状態でも、チェックバルブ9により、タ
ンク本体2内が所定の圧力以上にならないと、ガスがキ
ャニスター側に抜けないようになっている。しかし、こ
の設定値は、ガス抜きをし易くするため、それ程大きく
したくない。このため、この値を小さくすると、空気層
12を確保できない場合がある。つまり、タンク本体2
内の液面がベントチューブ4の下端開口4aに達すると
共に、フィラーチューブ3内に燃料が溜り、液面がこの
フィラーチューブ3の上部まで達した場合、フィラーチ
ューブ3内の高さHに応じた燃料分の圧力がチェックバ
ルブ9に作用する。この際に、チェックバルブ9側の開
弁圧が、その圧力より小さく設定されていれば、空気が
ベントチューブ4側でなく、各エバポチューブ7,8側
を介してキャニスター側に抜けることにより空気層12
を確保できない事態が生じる。
6により、給油時に完全にキャニスター側への通路を遮
断しているのは、以下の理由による。すなわち、切換え
バルブ6が無い状態でも、チェックバルブ9により、タ
ンク本体2内が所定の圧力以上にならないと、ガスがキ
ャニスター側に抜けないようになっている。しかし、こ
の設定値は、ガス抜きをし易くするため、それ程大きく
したくない。このため、この値を小さくすると、空気層
12を確保できない場合がある。つまり、タンク本体2
内の液面がベントチューブ4の下端開口4aに達すると
共に、フィラーチューブ3内に燃料が溜り、液面がこの
フィラーチューブ3の上部まで達した場合、フィラーチ
ューブ3内の高さHに応じた燃料分の圧力がチェックバ
ルブ9に作用する。この際に、チェックバルブ9側の開
弁圧が、その圧力より小さく設定されていれば、空気が
ベントチューブ4側でなく、各エバポチューブ7,8側
を介してキャニスター側に抜けることにより空気層12
を確保できない事態が生じる。
【0009】従って、この従来例のように、切換えバル
ブ6を設けることにより、給油時には、完全にキャニス
ター側へのラインを遮断するようにし、それ以外は連通
されるようにすることにより、チェックバルブ9の開弁
圧を小さく設定しても、空気層12を確保した上で、エ
バポガスのキャニスター側への排出性を向上させること
ができる。
ブ6を設けることにより、給油時には、完全にキャニス
ター側へのラインを遮断するようにし、それ以外は連通
されるようにすることにより、チェックバルブ9の開弁
圧を小さく設定しても、空気層12を確保した上で、エ
バポガスのキャニスター側への排出性を向上させること
ができる。
【0010】なお、この種の類似技術としては、例えば
実開平2ー50169号公報に記載されたようなものが
ある。
実開平2ー50169号公報に記載されたようなものが
ある。
【0011】しかし、このようなものでは、切換えバル
ブ6は、給油ガン11との関係からフィラーチューブ3
の上部に装着する必要があるため、第1,第2エバポチ
ューブ7,8等の配管が長くなると共に、給油口付近に
大きなスペースを確保しなければ配設できない場合もあ
る。
ブ6は、給油ガン11との関係からフィラーチューブ3
の上部に装着する必要があるため、第1,第2エバポチ
ューブ7,8等の配管が長くなると共に、給油口付近に
大きなスペースを確保しなければ配設できない場合もあ
る。
【0012】このようなものの対策として、例えば米国
特許第5099880号に記載された図4及び図5に示
すようなものがある。
特許第5099880号に記載された図4及び図5に示
すようなものがある。
【0013】これは、燃料給油時には、図4に示すよう
に、第1ダイヤフラム15側の変圧室16がフィラーキ
ャップを外した状態であるため大気に開放されており、
給油時の圧力、即ちタンク本体18内圧の上昇により第
1ダイヤフラム15が開成され、タンク本体18内のガ
スが矢印に示すように、第2ダイヤフラム19側を通っ
て、幅狭通路20からキャニスター21側に導かれる。
この場合には、幅狭通路20を通過するため、ガスがキ
ャニスター21に導かれるには、タンク本体18内が高
い圧力となる必要がある。
に、第1ダイヤフラム15側の変圧室16がフィラーキ
ャップを外した状態であるため大気に開放されており、
給油時の圧力、即ちタンク本体18内圧の上昇により第
1ダイヤフラム15が開成され、タンク本体18内のガ
スが矢印に示すように、第2ダイヤフラム19側を通っ
て、幅狭通路20からキャニスター21側に導かれる。
この場合には、幅狭通路20を通過するため、ガスがキ
ャニスター21に導かれるには、タンク本体18内が高
い圧力となる必要がある。
【0014】一方、通常の状態では、フィラーキャップ
を閉めた状態で、図5に示すように、タンク本体18内
の圧力が上昇すると、連通路22により第1ダイヤフラ
ム15側の変圧室16もタンク本体18内と同じ圧力と
なるため、第1ダイヤフラム15が閉じる一方、キャニ
スター21側が大気圧であるため第2ダイヤフラム19
が開いて、矢印に示すようにタンク本体18内のガスが
キャニスター21側に導かれる。この場合には、上記と
異なり、幅狭通路20を通過しないため、ガスがキャニ
スター21に導かれるには、タンク本体18内は、上記
燃料給油時よりも、低い圧力でよい。
を閉めた状態で、図5に示すように、タンク本体18内
の圧力が上昇すると、連通路22により第1ダイヤフラ
ム15側の変圧室16もタンク本体18内と同じ圧力と
なるため、第1ダイヤフラム15が閉じる一方、キャニ
スター21側が大気圧であるため第2ダイヤフラム19
が開いて、矢印に示すようにタンク本体18内のガスが
キャニスター21側に導かれる。この場合には、上記と
異なり、幅狭通路20を通過しないため、ガスがキャニ
スター21に導かれるには、タンク本体18内は、上記
燃料給油時よりも、低い圧力でよい。
【0015】このようなものでは、前記従来例のような
切換えバルブ6を用いていないため、切換えバルブ6の
ように配設位置が限定されないことから、長い配管を必
要としないと共に、給油口付近に大きなスペースを確保
する必要もない。
切換えバルブ6を用いていないため、切換えバルブ6の
ように配設位置が限定されないことから、長い配管を必
要としないと共に、給油口付近に大きなスペースを確保
する必要もない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4及
び図5に示す従来例にあっては、エンジン側の吸入負圧
によりキャニスター21側が負圧になり、タンク本体1
8内との間に、一定の圧力差が生じた場合には、第2ダ
イヤフラム19が図5に示すように開いてしまい、タン
ク本体18内まで負圧となる可能性がある。また、燃料
給油時には、幅狭通路20をガスが通過するようにして
いるため、給油速度が速いときには有効であるが、給油
速度が遅いときには、幅狭通路20をゆっくりガスが抜
けるため、燃料がタンク本体18内にいっぱいまで満さ
れて空気層を確保できない虞がある。
び図5に示す従来例にあっては、エンジン側の吸入負圧
によりキャニスター21側が負圧になり、タンク本体1
8内との間に、一定の圧力差が生じた場合には、第2ダ
イヤフラム19が図5に示すように開いてしまい、タン
ク本体18内まで負圧となる可能性がある。また、燃料
給油時には、幅狭通路20をガスが通過するようにして
いるため、給油速度が速いときには有効であるが、給油
速度が遅いときには、幅狭通路20をゆっくりガスが抜
けるため、燃料がタンク本体18内にいっぱいまで満さ
れて空気層を確保できない虞がある。
【0017】そこで、この発明は、給油時には、タンク
本体内が大きな圧力とならなければガスがキャニスター
側に導かれず、給油時以外の通常時には、タンク本体内
が上記より小さな圧力であってもキャニスター側にガス
を導くことができ、しかも、配設位置に制約を受けず、
長い配管を必要とせず、給油口付近に大きなスペースを
確保する必要もないフューエルタンクの燃料蒸気処理装
置を提供することにある。
本体内が大きな圧力とならなければガスがキャニスター
側に導かれず、給油時以外の通常時には、タンク本体内
が上記より小さな圧力であってもキャニスター側にガス
を導くことができ、しかも、配設位置に制約を受けず、
長い配管を必要とせず、給油口付近に大きなスペースを
確保する必要もないフューエルタンクの燃料蒸気処理装
置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】かかる課題に着目してな
されたもので、請求項1に記載された発明は、フューエ
ルタンクがタンク本体と、該タンク本体に接続されて燃
料を給油するフィラーチューブとを有し、該タンク本体
内の燃料蒸気をキャニスターに導く燃料蒸気処理装置に
おいて、前記タンク本体にチェックバルブが第1エバポ
チューブを介して接続され、該チェックバルブが第2エ
バポチューブを介してキャニスターに接続され、前記チ
ェックバルブは、エバポ側ダイヤフラムが配設されるこ
とにより、第1室と第2室とに画成され、前記第1,第
2エバポチューブが前記第1室に臨まされて、第1エバ
ポチューブの第1開口部及び第2エバポチューブの第2
開口部が前記エバポ側ダイヤフラムにて開閉自在に設定
されると共に、前記第2室には、大気に開放される大気
開口部が設けられ、更に、前記フィラーチューブ内が大
気圧となった状態で前記大気開口部を閉成し、大気圧よ
り所定圧大きくなった状態で前記大気開口部を開成する
開閉手段が設けられたフューエルタンクの燃料蒸気処理
装置としたことを特徴としている。
されたもので、請求項1に記載された発明は、フューエ
ルタンクがタンク本体と、該タンク本体に接続されて燃
料を給油するフィラーチューブとを有し、該タンク本体
内の燃料蒸気をキャニスターに導く燃料蒸気処理装置に
おいて、前記タンク本体にチェックバルブが第1エバポ
チューブを介して接続され、該チェックバルブが第2エ
バポチューブを介してキャニスターに接続され、前記チ
ェックバルブは、エバポ側ダイヤフラムが配設されるこ
とにより、第1室と第2室とに画成され、前記第1,第
2エバポチューブが前記第1室に臨まされて、第1エバ
ポチューブの第1開口部及び第2エバポチューブの第2
開口部が前記エバポ側ダイヤフラムにて開閉自在に設定
されると共に、前記第2室には、大気に開放される大気
開口部が設けられ、更に、前記フィラーチューブ内が大
気圧となった状態で前記大気開口部を閉成し、大気圧よ
り所定圧大きくなった状態で前記大気開口部を開成する
開閉手段が設けられたフューエルタンクの燃料蒸気処理
装置としたことを特徴としている。
【0019】請求項2に記載された発明は、前記開閉手
段は、前記大気開口部を開閉する開閉体が設けられる一
方、前記フィラーチューブの上部から延長された連通チ
ューブに接続された室に開閉用ダイヤフラムが設けら
れ、該開閉用ダイヤフラムと開閉体とが連結され、前記
フィラーチューブが大気圧となった状態では前記開閉体
により前記大気開口部を閉成し、大気圧より所定圧大き
くなった状態では前記開閉用ダイヤフラムが変位して前
記開閉体により前記大気開口部が開成されるように設定
されたことを特徴としている。
段は、前記大気開口部を開閉する開閉体が設けられる一
方、前記フィラーチューブの上部から延長された連通チ
ューブに接続された室に開閉用ダイヤフラムが設けら
れ、該開閉用ダイヤフラムと開閉体とが連結され、前記
フィラーチューブが大気圧となった状態では前記開閉体
により前記大気開口部を閉成し、大気圧より所定圧大き
くなった状態では前記開閉用ダイヤフラムが変位して前
記開閉体により前記大気開口部が開成されるように設定
されたことを特徴としている。
【0020】
【作 用】請求項1に記載された発明によれば、まず、
給油を行う場合には、フィラーチューブのフィラーキャ
ップを開け、このチューブの給油口から給油ガンにて給
油を行う。この場合には、フィラーチューブ内は大気圧
となっているため、開閉手段により、チェックバルブの
第2室の大気開口部が閉成されている。従って、第2室
が閉成された状態であるため、エバポ側ダイヤフラムが
開成しようとすると第2室内が圧縮されるようになるこ
とから、この第2室が大気に開放されている場合よりも
大きな圧力が作用しなければ開成しないようになってい
る。これにより、タンク本体内には、空気層が確保され
ることとなる。
給油を行う場合には、フィラーチューブのフィラーキャ
ップを開け、このチューブの給油口から給油ガンにて給
油を行う。この場合には、フィラーチューブ内は大気圧
となっているため、開閉手段により、チェックバルブの
第2室の大気開口部が閉成されている。従って、第2室
が閉成された状態であるため、エバポ側ダイヤフラムが
開成しようとすると第2室内が圧縮されるようになるこ
とから、この第2室が大気に開放されている場合よりも
大きな圧力が作用しなければ開成しないようになってい
る。これにより、タンク本体内には、空気層が確保され
ることとなる。
【0021】走行中等に、フィラーチューブ内の圧力が
大気圧より所定圧大きくなると、開閉手段により、第2
室の大気開口部が開成されて第2室が大気圧となる。こ
れにより、エバポ側ダイヤフラムは、給油中の場合よ
り、小さな圧力で開成するようになり、タンク本体内の
ガスがエバポチューブを介してキャニスタ側に導入され
る。これにより、タンク本体の圧力上昇が抑制される。
大気圧より所定圧大きくなると、開閉手段により、第2
室の大気開口部が開成されて第2室が大気圧となる。こ
れにより、エバポ側ダイヤフラムは、給油中の場合よ
り、小さな圧力で開成するようになり、タンク本体内の
ガスがエバポチューブを介してキャニスタ側に導入され
る。これにより、タンク本体の圧力上昇が抑制される。
【0022】このように、燃料給油時には、大きな圧力
でなければ、エバポ側ダイヤフラムが開かないようにし
て空気層を確保し、走行中は、タンク本体の圧力上昇を
抑えるため、給油時よりも小さな圧力で、エバポ側ダイ
ヤフラムが開くようにしている。
でなければ、エバポ側ダイヤフラムが開かないようにし
て空気層を確保し、走行中は、タンク本体の圧力上昇を
抑えるため、給油時よりも小さな圧力で、エバポ側ダイ
ヤフラムが開くようにしている。
【0023】このようなチェックバルブは、従来の切換
えバルブ6のように配設位置に制約を受けないことか
ら、長い配管を必要とせず、給油口付近に大きなスペー
スを確保する必要もない。
えバルブ6のように配設位置に制約を受けないことか
ら、長い配管を必要とせず、給油口付近に大きなスペー
スを確保する必要もない。
【0024】請求項2に記載された発明によれば、ま
ず、給油を行う場合には、フィラーチューブのフィラー
キャップを開け、このチューブの給油口から給油ガンに
て給油を行う。この場合には、フィラーチューブ内は大
気圧となっているため、連通チューブを介して開閉用ダ
イヤフラムに大気圧が作用し、この開閉用ダイヤフラム
と連結された開閉体により、チェックバルブの第2室の
大気開口部が閉成状態となっている。従って、第2室が
閉成された状態であるため、エバポ側ダイヤフラムが開
成しようとすると第2室内が圧縮されるようになること
から、この第2室が大気に開放されている場合よりも大
きな圧力が作用しなければ開成しないようになってい
る。これにより、タンク本体内には、空気層が確保され
ることとなる。
ず、給油を行う場合には、フィラーチューブのフィラー
キャップを開け、このチューブの給油口から給油ガンに
て給油を行う。この場合には、フィラーチューブ内は大
気圧となっているため、連通チューブを介して開閉用ダ
イヤフラムに大気圧が作用し、この開閉用ダイヤフラム
と連結された開閉体により、チェックバルブの第2室の
大気開口部が閉成状態となっている。従って、第2室が
閉成された状態であるため、エバポ側ダイヤフラムが開
成しようとすると第2室内が圧縮されるようになること
から、この第2室が大気に開放されている場合よりも大
きな圧力が作用しなければ開成しないようになってい
る。これにより、タンク本体内には、空気層が確保され
ることとなる。
【0025】走行中等に、フィラーチューブ内の圧力が
大気圧より大きくなると、この圧力が連通チューブを介
して開閉用ダイヤフラムに作用し、この開閉用ダイヤフ
ラムが変位して、これと連結された開閉体により、チェ
ックバルブの第2室の大気開口部が開成状態となり、第
2室が大気圧となる。これにより、エバポ側ダイヤフラ
ムは、給油中の場合より、小さな圧力で開成するように
なり、タンク本体内のガスがキャニスタ側に導入され
る。これにより、タンク本体の圧力上昇が抑制される。
大気圧より大きくなると、この圧力が連通チューブを介
して開閉用ダイヤフラムに作用し、この開閉用ダイヤフ
ラムが変位して、これと連結された開閉体により、チェ
ックバルブの第2室の大気開口部が開成状態となり、第
2室が大気圧となる。これにより、エバポ側ダイヤフラ
ムは、給油中の場合より、小さな圧力で開成するように
なり、タンク本体内のガスがキャニスタ側に導入され
る。これにより、タンク本体の圧力上昇が抑制される。
【0026】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【0027】図1及び図2は、この発明の一実施例を示
すものである。
すものである。
【0028】まず構成を説明すると、図1中符号31は
車両のフューエルタンクで、タンク本体32にフィラー
チューブ33が接続されている。
車両のフューエルタンクで、タンク本体32にフィラー
チューブ33が接続されている。
【0029】そして、このタンク本体32にチェックバ
ルブ34が第1エバポチューブ35を介して接続され、
このチェックバルブ34に第2エバポチューブ36を介
してキャニスタ37が接続されている。その第1エバポ
チューブ35には、タンク本体32内の上部に位置する
部分に、一対のカットバルブ35aが配設されている。
さらに、このチェックバルブ34とフィラーチューブ3
3との間に連通チューブ38が接続されている。なお、
キャニスタ37は、図示していないが、大気開放されて
いると共に、エンジン側と接続されている。
ルブ34が第1エバポチューブ35を介して接続され、
このチェックバルブ34に第2エバポチューブ36を介
してキャニスタ37が接続されている。その第1エバポ
チューブ35には、タンク本体32内の上部に位置する
部分に、一対のカットバルブ35aが配設されている。
さらに、このチェックバルブ34とフィラーチューブ3
3との間に連通チューブ38が接続されている。なお、
キャニスタ37は、図示していないが、大気開放されて
いると共に、エンジン側と接続されている。
【0030】そのチェックバルブ34は、図2に示すよ
うに、ハウジング34a内にエバポ側ダイヤフラム39
が配設され、このエバポ側ダイヤフラム39により、ハ
ウジング34aが第1室40と第2室41とに分離され
ている。そして、この第1室40には、第1,第2エバ
ポチューブ35,36が接続され、エバポ側ダイヤフラ
ム39が開成(図中スプリング42の付勢力に抗して下
方に変位)されることにより、両エバポチューブ35,
36の第1,第2開口部35b,36bが連通されるよ
うになっている。このエバポ側ダイヤフラム39の開弁
圧は10mmHgに設定されている。また、第2室41
の下面部には、大気開口部41aが形成されている。
うに、ハウジング34a内にエバポ側ダイヤフラム39
が配設され、このエバポ側ダイヤフラム39により、ハ
ウジング34aが第1室40と第2室41とに分離され
ている。そして、この第1室40には、第1,第2エバ
ポチューブ35,36が接続され、エバポ側ダイヤフラ
ム39が開成(図中スプリング42の付勢力に抗して下
方に変位)されることにより、両エバポチューブ35,
36の第1,第2開口部35b,36bが連通されるよ
うになっている。このエバポ側ダイヤフラム39の開弁
圧は10mmHgに設定されている。また、第2室41
の下面部には、大気開口部41aが形成されている。
【0031】さらに、ハウジング34aは、その第2室
41より下方に延長され、この延長部には、フィラーチ
ューブ33の上部から延長された連通チューブ38が、
開閉用ダイヤフラム43を介在させた状態で接続されて
いる。これにより、第2室41の下側で、ハウジング3
4aと開閉用ダイヤフラム43とで第3室49が形成さ
れ、この第3室49を大気に開放する連通孔49aが形
成されている。そして、その開閉用ダイヤフラム43に
ロッド45を介して大気開口部41aを開閉する開閉体
44が連結され、開成状態では、大気開口部41a及び
連通孔49aを介して第2室41が大気に開放されるよ
うになっている。さらにまた、その開閉体44には、大
気開口部41aの周縁部との間をシールするシール部材
44aが設けられると共に、その開閉体44を閉成方向
(図中下方)に付勢するスプリング46が配設されてい
る。この開閉体44の開弁圧は、この実施例では、2〜
3mmHgに設定されている。
41より下方に延長され、この延長部には、フィラーチ
ューブ33の上部から延長された連通チューブ38が、
開閉用ダイヤフラム43を介在させた状態で接続されて
いる。これにより、第2室41の下側で、ハウジング3
4aと開閉用ダイヤフラム43とで第3室49が形成さ
れ、この第3室49を大気に開放する連通孔49aが形
成されている。そして、その開閉用ダイヤフラム43に
ロッド45を介して大気開口部41aを開閉する開閉体
44が連結され、開成状態では、大気開口部41a及び
連通孔49aを介して第2室41が大気に開放されるよ
うになっている。さらにまた、その開閉体44には、大
気開口部41aの周縁部との間をシールするシール部材
44aが設けられると共に、その開閉体44を閉成方向
(図中下方)に付勢するスプリング46が配設されてい
る。この開閉体44の開弁圧は、この実施例では、2〜
3mmHgに設定されている。
【0032】これら連通チューブ38、開閉用ダイヤフ
ラム43及び開閉体44等で、フィラーチューブ33内
の圧力が大気圧の時に大気開口部41aを閉成し、大気
圧より高い時に開成する開閉手段が構成されている。
ラム43及び開閉体44等で、フィラーチューブ33内
の圧力が大気圧の時に大気開口部41aを閉成し、大気
圧より高い時に開成する開閉手段が構成されている。
【0033】なお、符号47はチェックバルブ34のバ
イパス通路に設けたソレノイドバルブである。
イパス通路に設けたソレノイドバルブである。
【0034】一方、図1に示すように、フィラーチュー
ブ33の上部とタンク本体32の上部とは、ベントチュ
ーブ48により連結され、このベントチューブ48のタ
ンク本体32内に臨む端部には、前記エバポ系のカット
バルブ35aより低い位置にカットバルブ48aが配設
されている。
ブ33の上部とタンク本体32の上部とは、ベントチュ
ーブ48により連結され、このベントチューブ48のタ
ンク本体32内に臨む端部には、前記エバポ系のカット
バルブ35aより低い位置にカットバルブ48aが配設
されている。
【0035】次に、作用について下記の表1を用いて説
明する。
明する。
【0036】
【表1】 まず、給油を行う場合には、フィラーチューブ33の図
示省略のフィラーキャップを開け、このチューブ33の
給油口から給油ガンにて給油を行う。この場合には、タ
ンク本体32のガスは、ベントチューブ48を介して抜
け、液面が図1に示すように、カットバルブ48aの位
置まで達すると、このバルブ48aが閉じ、ベントチュ
ーブ48からのガス抜きが遮断される。
示省略のフィラーキャップを開け、このチューブ33の
給油口から給油ガンにて給油を行う。この場合には、タ
ンク本体32のガスは、ベントチューブ48を介して抜
け、液面が図1に示すように、カットバルブ48aの位
置まで達すると、このバルブ48aが閉じ、ベントチュ
ーブ48からのガス抜きが遮断される。
【0037】液面がカットバルブ48aより下方に位置
しているときは、表1の給油中に示すように、タンク本
体32内の圧力P1が10〜20mmHgであり、キャ
ニスター37の圧力P2,フィラーチューブ33開口部
の圧力P3は0である。すなわち、エンジン停止中はキ
ャニスタ37が大気に開放されているため、P2が0で
あると共に、フィラーチューブ33内は大気圧となって
いるため、P3も0である。よって、開閉体44の開弁
圧より、大きな圧力が作用しないことから、開閉体44
により大気開口部41aが閉成された状態となってい
る。従って、第2室41が閉成された状態であるため、
エバポ側ダイヤフラム39が開成しようとする第2室4
1内が圧縮されるようになることから、このエバポ側ダ
イヤフラム39の開弁圧が10mmHgに設定されてい
るにも拘らず、P1が10〜20mmHgとなった場合
でも、エバポ側ダイヤフラム39は閉成状態となってい
る。
しているときは、表1の給油中に示すように、タンク本
体32内の圧力P1が10〜20mmHgであり、キャ
ニスター37の圧力P2,フィラーチューブ33開口部
の圧力P3は0である。すなわち、エンジン停止中はキ
ャニスタ37が大気に開放されているため、P2が0で
あると共に、フィラーチューブ33内は大気圧となって
いるため、P3も0である。よって、開閉体44の開弁
圧より、大きな圧力が作用しないことから、開閉体44
により大気開口部41aが閉成された状態となってい
る。従って、第2室41が閉成された状態であるため、
エバポ側ダイヤフラム39が開成しようとする第2室4
1内が圧縮されるようになることから、このエバポ側ダ
イヤフラム39の開弁圧が10mmHgに設定されてい
るにも拘らず、P1が10〜20mmHgとなった場合
でも、エバポ側ダイヤフラム39は閉成状態となってい
る。
【0038】また、液面がカットバルブ48aに達した
時点から更に給油(追加給油)を行うと、フィラーチュ
ーブ33内に燃料が溜って行き、タンク本体32内とフ
ィラーチューブ33内との液面の高低差がHとなる。こ
の状態で、フューエルタンク31はいわゆる満タン状態
となる。この場合、エバポ系には、フィラーチューブ3
3内に溜った高さHの燃料の圧力が作用し、P1は27
mmHg位まで上昇する。しかし、この場合でも、上記
と同様、第2室41が閉成されているため、エバポ側ダ
イヤフラム39が開成されないことから、エバポチュー
ブ35,36を介してガスが抜けることなく、空気層5
0が確保されることとなる。
時点から更に給油(追加給油)を行うと、フィラーチュ
ーブ33内に燃料が溜って行き、タンク本体32内とフ
ィラーチューブ33内との液面の高低差がHとなる。こ
の状態で、フューエルタンク31はいわゆる満タン状態
となる。この場合、エバポ系には、フィラーチューブ3
3内に溜った高さHの燃料の圧力が作用し、P1は27
mmHg位まで上昇する。しかし、この場合でも、上記
と同様、第2室41が閉成されているため、エバポ側ダ
イヤフラム39が開成されないことから、エバポチュー
ブ35,36を介してガスが抜けることなく、空気層5
0が確保されることとなる。
【0039】一方、表1に示すように、走行中(パージ
なし)の状態では、タンク本体32内の圧力P1とフ
ィラーチューブ33内の圧力P3とが3mmHg以下と
なっており、又、圧力P2は0である。この状態では、
開閉体44の開弁圧(3mmHg)より大きくならない
ため、開閉体44は閉成状態であり、エバポ側ダイヤフ
ラム39も閉成状態である。
なし)の状態では、タンク本体32内の圧力P1とフ
ィラーチューブ33内の圧力P3とが3mmHg以下と
なっており、又、圧力P2は0である。この状態では、
開閉体44の開弁圧(3mmHg)より大きくならない
ため、開閉体44は閉成状態であり、エバポ側ダイヤフ
ラム39も閉成状態である。
【0040】また、走行中(パージなし)の状態で
は、タンク本体32内の圧力P1とフィラーチューブ3
3内の圧力P3とが3〜10mmHgとなっており、
又、圧力P2は0である。この状態では、開閉体44の
開弁圧(3mmHg)より大きくなるため、開閉体44
は開成状態となり、大気開口部41a及び連通孔49a
を介して第2室41は大気圧となるが、圧力P1がエバ
ポ側ダイヤフラム39の開弁圧(10mmHg)より大
きくならず、このエバポ側ダイヤフラム39は閉成状態
となっている。
は、タンク本体32内の圧力P1とフィラーチューブ3
3内の圧力P3とが3〜10mmHgとなっており、
又、圧力P2は0である。この状態では、開閉体44の
開弁圧(3mmHg)より大きくなるため、開閉体44
は開成状態となり、大気開口部41a及び連通孔49a
を介して第2室41は大気圧となるが、圧力P1がエバ
ポ側ダイヤフラム39の開弁圧(10mmHg)より大
きくならず、このエバポ側ダイヤフラム39は閉成状態
となっている。
【0041】さらに、走行中(パージなし)の状態で
は、タンク本体32内の圧力P1とフィラーチューブ3
3内の圧力P3とが10mmHgを超え、又、圧力P2
は0である。従って、開閉体44の開弁圧(3mmH
g)より大きくなるため、開閉体44は開成状態とな
り、大気開口部41a及び連通孔49aを介して第2室
41は大気圧となり、圧力P1がエバポ側ダイヤフラム
39の開弁圧(10mmHg)より大きくなるため、こ
のエバポ側ダイヤフラム39は開成状態となり、タンク
本体32内のガスがエバポチューブ35,36を介して
キャニスタ37側に導入される。これにより、タンク本
体32の圧力上昇が抑制される。
は、タンク本体32内の圧力P1とフィラーチューブ3
3内の圧力P3とが10mmHgを超え、又、圧力P2
は0である。従って、開閉体44の開弁圧(3mmH
g)より大きくなるため、開閉体44は開成状態とな
り、大気開口部41a及び連通孔49aを介して第2室
41は大気圧となり、圧力P1がエバポ側ダイヤフラム
39の開弁圧(10mmHg)より大きくなるため、こ
のエバポ側ダイヤフラム39は開成状態となり、タンク
本体32内のガスがエバポチューブ35,36を介して
キャニスタ37側に導入される。これにより、タンク本
体32の圧力上昇が抑制される。
【0042】このように、燃料給油時には、大きな圧力
(この実施例では27mmHg以上)でなければ、エバ
ポ側ダイヤフラム39が開かないようにして空気層50
を確保し、走行中は、タンク本体32の圧力上昇を抑え
るため、小さな圧力(この実施例では10mmHg以
上)で、エバポ側ダイヤフラム39が開くようにしてい
る。
(この実施例では27mmHg以上)でなければ、エバ
ポ側ダイヤフラム39が開かないようにして空気層50
を確保し、走行中は、タンク本体32の圧力上昇を抑え
るため、小さな圧力(この実施例では10mmHg以
上)で、エバポ側ダイヤフラム39が開くようにしてい
る。
【0043】さらに、走行中(パージあり)の状態で
は、タンク本体32内の圧力P1とフィラーチューブ3
3内の圧力P3とが3mmHgより小さく、又、圧力P
2は−20mmHgである。この状態では、開閉体44
の開弁圧(3mmHg)より大きくならないため、開閉
体44は閉成状態であり、第2エバポチューブ36から
の吸引力により、エバポ側ダイヤフラム39も上方に引
かれるため、エバポ側ダイヤフラム39は閉成状態であ
る。
は、タンク本体32内の圧力P1とフィラーチューブ3
3内の圧力P3とが3mmHgより小さく、又、圧力P
2は−20mmHgである。この状態では、開閉体44
の開弁圧(3mmHg)より大きくならないため、開閉
体44は閉成状態であり、第2エバポチューブ36から
の吸引力により、エバポ側ダイヤフラム39も上方に引
かれるため、エバポ側ダイヤフラム39は閉成状態であ
る。
【0044】また、走行中(パージあり)の状態で
は、タンク本体32内の圧力P1とフィラーチューブ3
3内の圧力P3とが3〜10mmHgとなっており、
又、圧力P2はー20mmHgとなっている。この状態
では、開閉体44の開弁圧(3mmHg)より大きくな
るため、開閉体44は開成状態となり、第2室41は大
気圧となるが、圧力P1がエバポ側ダイヤフラム39の
開弁圧(10mmHg)より大きくなず、このエバポ側
ダイヤフラム39は閉成状態となっている。
は、タンク本体32内の圧力P1とフィラーチューブ3
3内の圧力P3とが3〜10mmHgとなっており、
又、圧力P2はー20mmHgとなっている。この状態
では、開閉体44の開弁圧(3mmHg)より大きくな
るため、開閉体44は開成状態となり、第2室41は大
気圧となるが、圧力P1がエバポ側ダイヤフラム39の
開弁圧(10mmHg)より大きくなず、このエバポ側
ダイヤフラム39は閉成状態となっている。
【0045】従って、パージありの場合は、キャニスタ
ー側が負圧になっても、その負圧域はエバポ側ダイヤフ
ラム39の閉成により第2エバポチューブ36までに止
まり、タンク本体32内及び第1エバポチューブ35が
負圧になることはない。
ー側が負圧になっても、その負圧域はエバポ側ダイヤフ
ラム39の閉成により第2エバポチューブ36までに止
まり、タンク本体32内及び第1エバポチューブ35が
負圧になることはない。
【0046】一方、このようなチェックバルブ34は、
従来の切換えバルブ6のように配設位置に制約を受けな
いことから、長い配管を必要とせず、給油口付近に大き
なスペースを確保する必要もない。
従来の切換えバルブ6のように配設位置に制約を受けな
いことから、長い配管を必要とせず、給油口付近に大き
なスペースを確保する必要もない。
【0047】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、給油時には、タンク本体内が大きな圧力とならな
ければガスがエバポチューブを介してキャニスター側に
導かれず、空気層を確保することができ、給油時以外の
通常時には、タンク本体内が上記より小さな圧力であっ
てもキャニスター側にガスを導くことができて、エバポ
ガス排出性を向上させることができる。また、エンジン
からの吸引力により、第2エバポチューブに負圧が作用
すると、エバポ側ダイヤフラムが第1,第2エバポチュ
ーブを閉成する方向に吸引されるため、そのダイヤフラ
ムが閉成されることから、その負圧が第1エバポチュー
ブを介してタンク本体内に作用することがない。さら
に、このようなチェックバルブは、従来の切換えバルブ
6のように配設位置に制約を受けないことから、長い配
管を必要とせず、給油口付近に大きなスペースを確保す
る必要もない、という実用上有益な効果を発揮する。
れば、給油時には、タンク本体内が大きな圧力とならな
ければガスがエバポチューブを介してキャニスター側に
導かれず、空気層を確保することができ、給油時以外の
通常時には、タンク本体内が上記より小さな圧力であっ
てもキャニスター側にガスを導くことができて、エバポ
ガス排出性を向上させることができる。また、エンジン
からの吸引力により、第2エバポチューブに負圧が作用
すると、エバポ側ダイヤフラムが第1,第2エバポチュ
ーブを閉成する方向に吸引されるため、そのダイヤフラ
ムが閉成されることから、その負圧が第1エバポチュー
ブを介してタンク本体内に作用することがない。さら
に、このようなチェックバルブは、従来の切換えバルブ
6のように配設位置に制約を受けないことから、長い配
管を必要とせず、給油口付近に大きなスペースを確保す
る必要もない、という実用上有益な効果を発揮する。
【図1】この発明の一実施例を示すフューエルタンクの
燃料蒸気処理装置の概略図である。
燃料蒸気処理装置の概略図である。
【図2】同一実施例を示すチェックバルブの断面図であ
る。
る。
【図3】従来例を示す図1に相当する概略図である。
【図4】他の従来例を示す概略図である。
【図5】同他の従来例を示す概略図である。
31 フューエルタンク 32 タンク本体 33 フィラーチューブ 34 チェックバルブ 35 第1エバポチューブ 35b 第1開口部 36 第2エバポチューブ 36b 第2開口部 37 キャニスタ 39 エバポ側ダイヤフラム 40 第1室 41 第2室 41a 大気開口部 開閉手段 38 連通チューブ 43 開閉用ダイヤフラム 44 開閉体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16K 17/196 A
Claims (2)
- 【請求項1】 フューエルタンクがタンク本体と、該タ
ンク本体に接続されて燃料を給油するフィラーチューブ
とを有し、該タンク本体内の燃料蒸気をキャニスターに
導く燃料蒸気処理装置において、 前記タンク本体にチェックバルブが第1エバポチューブ
を介して接続され、該チェックバルブが第2エバポチュ
ーブを介してキャニスターに接続され、 前記チェックバルブは、エバポ側ダイヤフラムが配設さ
れることにより、第1室と第2室とに画成され、前記第
1,第2エバポチューブが前記第1室に臨まされて、第
1エバポチューブの第1開口部及び第2エバポチューブ
の第2開口部が前記エバポ側ダイヤフラムにて開閉自在
に設定されると共に、前記第2室には、大気に開放され
る大気開口部が設けられ、 更に、前記フィラーチューブ内が大気圧となった状態で
前記大気開口部を閉成し、大気圧より所定圧大きくなっ
た状態で前記大気開口部を開成する開閉手段が設けられ
たことを特徴とするフューエルタンクの燃料蒸気処理装
置。 - 【請求項2】 前記開閉手段は、前記大気開口部を開閉
する開閉体が設けられる一方、前記フィラーチューブの
上部から延長された連通チューブに接続された室に開閉
用ダイヤフラムが設けられ、該開閉用ダイヤフラムと開
閉体とが連結され、前記フィラーチューブが大気圧とな
った状態では前記開閉体により前記大気開口部を閉成
し、大気圧より所定圧大きくなった状態では前記開閉用
ダイヤフラムが変位して前記開閉体により前記大気開口
部が開成されるように設定されたことを特徴とする請求
項1記載のフューエルタンクの燃料蒸気処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32234594A JPH08177650A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | フューエルタンクの燃料蒸気処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32234594A JPH08177650A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | フューエルタンクの燃料蒸気処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08177650A true JPH08177650A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=18142611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32234594A Pending JPH08177650A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | フューエルタンクの燃料蒸気処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08177650A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005023938A (ja) * | 2003-07-02 | 2005-01-27 | Eaton Corp | 給油中の燃料蒸発ガスの再循環制御システム及び方法 |
KR20170007028A (ko) * | 2015-07-10 | 2017-01-18 | 현대자동차주식회사 | 차량의 연료탱크 밴팅 시스템 |
-
1994
- 1994-12-26 JP JP32234594A patent/JPH08177650A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005023938A (ja) * | 2003-07-02 | 2005-01-27 | Eaton Corp | 給油中の燃料蒸発ガスの再循環制御システム及び方法 |
JP4517346B2 (ja) * | 2003-07-02 | 2010-08-04 | イートン コーポレーション | 給油中の燃料蒸発ガスの再循環制御システム及び方法 |
KR20170007028A (ko) * | 2015-07-10 | 2017-01-18 | 현대자동차주식회사 | 차량의 연료탱크 밴팅 시스템 |
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