JPH08177645A - 内燃機関のegr制御装置 - Google Patents

内燃機関のegr制御装置

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JPH08177645A
JPH08177645A JP6317113A JP31711394A JPH08177645A JP H08177645 A JPH08177645 A JP H08177645A JP 6317113 A JP6317113 A JP 6317113A JP 31711394 A JP31711394 A JP 31711394A JP H08177645 A JPH08177645 A JP H08177645A
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JP
Japan
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negative pressure
egr
valve
passage
internal combustion
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Application number
JP6317113A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Tominaga
浩之 冨永
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH08177645A publication Critical patent/JPH08177645A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/52Systems for actuating EGR valves
    • F02M26/55Systems for actuating EGR valves using vacuum actuators
    • F02M26/56Systems for actuating EGR valves using vacuum actuators having pressure modulation valves
    • F02M26/57Systems for actuating EGR valves using vacuum actuators having pressure modulation valves using electronic means, e.g. electromagnetic valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/13Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories
    • F02M26/42Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories having two or more EGR passages; EGR systems specially adapted for engines having two or more cylinders
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    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/02EGR systems specially adapted for supercharged engines
    • F02M26/04EGR systems specially adapted for supercharged engines with a single turbocharger
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コストの増大を招くことなく最大EGR量の増
大を図り、EGRバルブの作動遅れに起因する黒煙の発
生を抑制する。 【構成】吸気通路6と排気通路7との間を接続する2つ
のEGR(排気ガス再循環)通路11,12が設けら
れ、途中にはEGRバルブ13,14が設けられる。両
EGRバルブ13,14の負圧室13c,14cはVS
V(バキューム・スイッチング・バルブ)21,22を
介してバキュームポンプ20に接続されたEVRV(エ
レクトリック・バキューム・レギュレーティング・バル
ブ)17に接続される。ECU(電子制御装置)47は
アクセルレバー開度等に応じてEVRV17及びVSV
21,22の調整及び切換制御を行う。但し、エンジン
負荷が変動する方向へは第1のEGRバルブ13のEV
RV17による調整は行わない。従って、急激な負荷増
大があっても、EGR量は速やかに追従する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関から排出され
る排気の一部を吸気へ再循環させるべく排気通路と吸気
通路とを連通する複数の排気ガス再循環通路に設けられ
たEGRバルブを制御するためのEGR制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、例えば特開
平6−101525号公報に開示されたものが知られて
いる。この技術では、ディーゼルエンジンの吸気通路及
び排気通路は、排気ガス再循環通路としてのEGR通路
によって連通され、その途中には、EGRバルブが設け
られている。EGRバルブはダイヤフラム式の負圧作動
弁であり、その負圧室に導入される圧力に応じて以下の
ように作動する。すなわち、負圧室への圧力が大気圧で
ある場合、ダイヤフラムがスプリングによって付勢され
て、弁体がEGR通路を閉じる。これとは逆に、負圧発
生源たるバキュームポンプにより、負圧室に負圧が導入
された場合、ダイヤフラムが吸引されて変位し、弁体が
EGR通路を開く。この際の弁体の変位量は負圧の大き
さに比例する。また、バキュームポンプ及びEGRバル
ブの間には、圧力制御弁たるエレクトリック・バキュー
ム・レギュレーティング・バルブ(以下、EVRVとい
う)が設けられている。EVRVは、デューティ制御に
よって連続的に開度調節される電磁弁であり、この開度
調整により、EGRバルブの負圧室に導入される圧力が
調整される。そして、EVRV等が適宜に調整され、E
GR通路が開かれると、エンジン本体からの排気ガス
が、排気通路内及び吸気通路内の圧力差により、EGR
通路を通って吸気通路へ流れる。
【0003】ところで、近年、主としてディーゼルエン
ジンを搭載した車両の分野においては、昨今の排気ガス
規制強化に伴い窒素酸化物(NOx)を低減させる目的
で、前記排気ガスの再循環量、すなわち、EGR量の増
量が要求されるようになってきている。ここで、EGR
バルブを大型化することなくEGR量を増やすために
は、EGR通路及びEGRバルブを複数に増やすことが
考えられる。そして、1つのEVRVの出力負圧によ
り、複数のEGRバルブを同時に駆動制御することが考
えられる。このようにすれば、EGR通路を多く設けた
分だけ、通路開口面積が増大し、EGR量の増大を図る
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術では、1つのEVRVの出力負圧でもって、複数のE
GRバルブを同時に駆動する必要があるため、各EGR
バルブの負圧室内の圧力が目標の圧力となるのに時間を
要し、EGRバルブの作動応答性が低下してしまうおそ
れがあった。特に、EGR量を減量する際には、EGR
バルブの閉じ遅れが起こることにより、不具合が発生す
るおそれがあった。
【0005】すなわち、図8は、エンジン負荷に応じた
機関吸気系へのEGR量(EGR通路の総合開口面積)
を表した図である。同図に示すように、従来では、1つ
のEVRVの出力負圧でもって、複数のEGRバルブが
同時に駆動されるため、EGRバルブの負圧室等の総合
容積が大きいものとなる。このため、図中B点の状態
(エンジン負荷が比較的小さく弁体の変位量が最大の状
態)から、アクセルペダルが踏み込まれることによりエ
ンジン負荷が増大して、図中A点の状態になったとき
(弁体の変位量が最小の状態)には、1つのEVRVの
調整でもって上記の大きな総合容積分だけ負圧室内の圧
力を連続的に増大せしめる必要があった。そのため、E
GRバルブの閉じ遅れが起こり、結果として黒煙が発生
するおそれがあった。
【0006】一方、上記の問題点を解消すべく、EGR
バルブの個数に対応させて、EVRVを複数設け、個々
のEVRVを制御することも考えられる。しかしなが
ら、かかる方法においては、著しくコストのかかるEV
RVを複数設ける必要があるため、全体として、コスト
の飛躍的な増大を招くおそれがあった。
【0007】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、コストの増大を招くことなく
最大EGR量の増大を図るとともに、EGRバルブの作
動遅れに起因する黒煙の発生を抑制することのできる内
燃機関のEGR制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明においては、図1に示すように、内燃機関M1
から排出される排気の一部を当該内燃機関M1に取り込
まれる吸気へ再循環させるために、排気通路M2と吸気
通路M3とを連通する複数の排気ガス再循環通路M4
と、前記複数の排気ガス再循環通路M4にそれぞれ設け
られ、当該排気ガス再循環通路M4を開閉するために、
自身の負圧室に導入される負圧発生源M5に基づく負圧
に応じて作動し、負圧室に負圧が導入されることにより
開かれ、負圧室に大気が導入されることにより閉じられ
る第1のEGRバルブM6A及び残りのEGRバルブM
6Bよりなる複数のEGRバルブM6と、前記EGRバ
ルブM6の各負圧室と前記負圧発生源M5との間を連通
する通路に設けられ、前記負圧発生源M5から前記負圧
室に導入される負圧を連続的に制御するために調整され
る1つの負圧制御弁M7と、前記EGRバルブM6のう
ちの少なくとも第1のEGRバルブM6Aの負圧室と前
記負圧制御弁M7との間を連通する通路に設けられ、前
記負圧室に対する前記負圧発生源M5から前記負圧制御
弁M7を介しての負圧の導入及び大気圧の導入を切換え
るための負圧切換弁M8と、前記内燃機関M1の負荷及
び回転数を含む運転状態を検出する運転状態検出手段M
9と、前記運転状態検出手段M9により検出された前記
内燃機関M1の負荷及び回転数に基づいて目標排気ガス
再循環量を算出する目標EGR量算出手段M10と、前
記目標EGR量算出手段M10の算出結果に応じて、前
記負圧切換弁M8及び前記負圧制御弁M7を制御する弁
制御手段M11とを備えた内燃機関のEGR制御装置で
あって、前記複数のEGRバルブM6が同時に駆動され
るときには、前記内燃機関M1の負荷が変動したとして
も、当該負荷の変動によっては少なくとも前記負圧制御
弁M7による前記第1のEGRバルブM6Aの連続的な
制御が行われないよう、前記負圧制御弁M7の作動量を
所定値に保持する保持制御手段M12を設けたことをそ
の要旨としている。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、図1に示すように、排気
通路M2と吸気通路M3とを連通する複数の排気ガス再
循環通路M4を通って、内燃機関M1から排出される排
気の一部が当該内燃機関M1に取り込まれる吸気へ再循
環される。複数の排気ガス再循環通路M4にそれぞれ設
けられた第1のEGRバルブM6A及び残りのEGRバ
ルブM6Bよりなる複数のEGRバルブM6は、その負
圧室に導入される負圧発生源M5に基づく負圧に応じて
作動する。すなわち、EGRバルブM6は、負圧室に負
圧が導入されることにより開かれ、負圧室に大気が導入
されることにより閉じられる。そして、EGRバルブM
6の作動により、排気ガス再循環通路M4が開閉され、
排気ガス再循環量(EGR量)が調整される。
【0010】EGRバルブM6の各負圧室と負圧発生源
M5との間を連通する通路に設けられた1つの負圧制御
弁M7が調整されることにより、負圧発生源M5から負
圧室に導入される負圧が連続的に制御される。また、E
GRバルブM6のうちの少なくとも第1のEGRバルブ
M6Aの負圧室と負圧制御弁M7との間を連通する通路
に設けられた負圧切換弁M8により、負圧室に対する負
圧発生源M5から負圧制御弁M7を介しての負圧の導入
及び大気圧の導入が切換えられる。さらに、運転状態検
出手段M9により、内燃機関M1の負荷及び回転数を含
む運転状態が検出される。その運転状態検出手段M9に
より検出された内燃機関M1の負荷及び回転数に基づい
て、目標EGR量算出手段M10では、目標排気再循環
量(目標EGR量)が算出される。そして、目標EGR
量算出手段M10の算出結果に応じて、負圧切換弁M8
及び負圧制御弁M7が弁制御手段M11により制御され
る。
【0011】このため、排気ガス再循環通路M4が複数
設けられた分だけ、通路開口面積が増大し、最大EGR
量の増大が図られる。また、負圧発生源M5から負圧室
に導入される負圧を連続的に制御するための負圧制御弁
M7は非常にコストのかかるものであるが、この負圧制
御弁M7は1つしか設けられていないので、全体として
コストの上昇が抑制されうる。
【0012】さて、本発明では、複数のEGRバルブM
6が同時に駆動されるときには、内燃機関M1の負荷が
変動したとしても、保持制御手段M12により、負圧制
御弁M7の作動量が所定値に保持される。すなわち、内
燃機関M1の負荷が変動したとしても、当該負荷の変動
によっては少なくとも負圧制御弁M7による第1のEG
RバルブM6Aの連続的な制御が行われない。このた
め、例えばアクセルペダルが急激に踏み込まれたりして
内燃機関M1の負荷が比較的低い状態から高い状態に急
激に移行し、目標EGR量が急激に低下したような場合
には、少なくとも第1のEGRバルブM6Aの負圧室に
は、負圧切換弁M8の切換に基づき大気が導入され、第
1のEGRバルブM6Aは比較的速やかに閉じられる。
従って、残りのEGRバルブM6Bの開度のみを連続的
に減らしていけばよい。
【0013】
【実施例】以下には、この発明における内燃機関のEG
R制御装置をディーゼルエンジンのEGR制御装置に具
体化した一実施例を図2〜図7に基づいて詳細に説明す
る。
【0014】図2は本実施例において、車両に搭載され
たディーゼルエンジンシステムの構成図たるEGRの制
御装置を示す概略構成図である。このシステムは、内燃
機関としてのディーゼルエンジン1と、同ディーゼルエ
ンジン1へ燃料を圧送する燃料噴射ポンプ2とを備えて
いる。
【0015】ディーゼルエンジン1を構成するエンジン
本体3は複数気筒よりなり、各気筒毎の燃焼室に対応し
て、図示しない燃料噴射ノズルがそれぞれ設けられてい
る。エンジン本体3には吸気マニホルド4と、排気マニ
ホルド5とがそれぞれ接続されている。吸気マニホルド
4には吸気通路6が、排気マニホルド5には排気通路7
がそれぞれ接続されている。吸気通路6の上流側にはコ
ンプレッサ8が設けられ、排気通路7の下流側にはター
ビン9が設けられている。そして、コンプレッサ8及び
タービン9によりターボチャージャ10が構成されてい
る。周知のように、このターボチャージャ10は、排気
通路7を流れる排気ガスによりタービン9を回転させ、
その回転力によりコンプレッサ8を回転させて、吸気通
路6及び吸気マニホルド4を通じてエンジン本体3の各
燃焼室に取り込まれる吸気を昇圧させるものである。つ
まり、エンジン本体3に対して過給を行うものである。
【0016】エンジン本体3から排出される排気ガスの
一部を、そのエンジン本体3に取り込まれる吸気へ再循
環させるために、つまり排気ガス再循環(EGR)を行
うために、吸気通路6と排気通路7との間には、両者
6,7の間を接続する排気ガス再循環通路としての2つ
のEGR通路、すなわち、第1のEGR通路11及び第
2のEGR通路12が設けられている。これらEGR通
路11,12の途中には、同通路11,12を開閉する
第1のEGRバルブ13及び残りのEGRバルブとして
の第2のEGRバルブ14がそれぞれ設けられている。
そして、これらEGR通路11,12及びEGRバルブ
13,14により、EGR装置が構成されている。
【0017】EGRバルブ13,14はダイヤフラム式
の負圧作動弁である。周知のように、EGRバルブ1
3,14は、EGR通路11,12を開閉する弁体13
a,14aと、弁体13a,14aに連結されたダイヤ
フラム13b,14bと、ダイヤフラム13b,14b
で区画された負圧室13c,14cと、負圧室13c,
14cに配置されてダイヤフラム13b,14bを付勢
するスプリング13d,14d等とにより構成されてい
る。そして、負圧室13c,14cに負圧が導入されな
い状態では、ダイヤラム13b,14bがスプリング1
3d,14dにより付勢されて、弁体13a,14aが
EGR通路11,12を閉じる位置に配置される。つま
り、EGRバルブ13,14が閉弁される。一方、負圧
室13c,14cに負圧が導入されることにより、ダイ
ヤフラム13b,14bが負圧で引かれて変位し、弁体
13a,14aがEGR通路11,12を開く位置に配
置される。つまり、EGRバルブ13,14が開弁され
る。
【0018】第1のEGRバルブ13の負圧室13cは
分岐負圧通路15A及び負圧通路16を通じて、また、
第2のEGRバルブ14の負圧室14cは分岐負圧通路
15B及び負圧通路16を通じて、負圧制御弁としての
エレクトリック・バキューム・レギュレーティング・バ
ルブ(EVRV)17の出力ポートに接続されている。
前記負圧通路16の途中には、周知のバキュームダンパ
18が設けられている。また、EVRV17は、デュー
ティ制御によって開度調節される電磁弁であり、その入
力ポートは、負圧通路19を通じて、負圧発生源として
のバキュームポンプ20に接続されている。バキューム
ポンプ20はエンジン本体3のクランクシャフトに駆動
連結されており、エンジン本体3の運転に連動して駆動
される。そして、バキュームポンプ20は、EVRV1
7等へ負圧を供給する。
【0019】ここで、バキュームポンプ20からEVR
V17へ供給された負圧は、EVRV17が開かれるこ
とにより、負圧通路16等を通じて第1のEGRバルブ
13の負圧室13c及び第2のEGRバルブ14の負圧
室14cへと供給される。すなわち、基本的にはEVR
V17の開度に応じて、第1のEGRバルブ13の負圧
室13c及び第2のEGRバルブ14の負圧室14cに
供給される負圧が調整制御される。また、このときに当
該負圧室13c,14cへ供給される負圧の振動は、バ
キュームダンパ18の作用によって平滑化される。
【0020】さて、前記分岐負圧通路15Aの途中に
は、負圧切換弁を構成する第1のバキューム・スイッチ
ング・バルブ(第1のVSV)21が設けられている。
また、分岐負圧通路15Bの途中にも、負圧切換弁を構
成する第2のバキューム・スイッチング・バルブ(第2
のVSV)22が設けられている。両VSV21,22
は、入力ポート、出力ポート及び大気ポートを備えた三
方式の電磁弁であり、各出力ポートには、前記負圧室1
3c,14cに連通する分岐負圧通路15A,15Bの
一端が接続されている。また、VSV21,22の入力
ポートは、分岐負圧通路15A,15B及び負圧通路1
6を通じて、前記バキュームポンプ20に接続されてい
る。
【0021】そして、VSV21,22がオンされるこ
とにより、負圧室13c,14cが負圧通路16等を通
じて、バキュームポンプ20に連通される。このため、
バキュームポンプ20にて発生した負圧が負圧室13
c,14c内に供給される。一方、VSV21,22が
オフされることにより、負圧室13c,14cが大気へ
と開放される。
【0022】なお、エンジン本体3には、その冷却水の
温度(冷却水温)THWを検出するための水温センサ4
1が設けられている。さて、燃料噴射ポンプ2は分配型
のものであり、エンジン本体3のクランクシャフトに駆
動連結されている。周知のように、燃料噴射ポンプ2の
内部にはドライブシャフトが設けられ、そのドライブシ
ャフトがカム機構を介してプランジャに連結されてい
る。そして、燃料噴射ポンプ2のドライブシャフトがク
ランクシャフトに連動して回転されることにより、その
ドライブシャフトの1回転中に、プランジャがエンジン
本体3の気筒数と同数だけ往復動されて燃料が吐出さ
れ、各気筒毎の燃料噴射ノズルへと燃料が圧送される。
【0023】燃料噴射ポンプ2には、図示しないアクセ
ルペダルの操作に連動して回動されるアクセルレバー3
1が設けられている。このアクセルレバー31はプラン
ジャ上の図示しないスピルリングに連結されている。そ
して、アクセルレバー31の回動位置、すなわち、ディ
ーゼルエンジン1の負荷に相当するアクセルレバー開度
ACCPが適宜に変えられることにより、スピルリング
の位置が変更され、プランジャの有効ストロークが変更
され、もって燃料噴射ポンプ2からの最大燃料噴射量が
制御される。
【0024】アクセルレバー31の近傍には、そのアク
セルレバー開度ACCPを検出するためのロータリーポ
ジションセンサよりなるレバーセンサ42が設けられて
いる。また、燃料噴射ポンプ2には、そのドライブシャ
フトの回転から、エンジン本体3のクランクシャフトの
回転数、すなわち、エンジン回転数NEを検出するため
の回転数センサ43が設けられている。
【0025】さらに、前述した負圧通路16における制
御負圧CNPを検出するために、負圧センサ44が設け
られている。併せて、本実施例では、自動車の走行速度
(車速)を検出する車速センサ45が設けられている。
車速センサ45は図示しない自動変速機に設けられたも
のであり、その自動変速機のギアの回転から車速を検出
するようになっている。また、自動変速機には、そのシ
フト位置を指示する信号を出力するシフト位置センサ4
6が設けられている。そして、本実施例では、上記の水
温センサ41、レバーセンサ42、回転数センサ43、
負圧センサ44、車速センサ45、シフト位置センサ4
6等により、ディーゼルエンジン1の運転状態検出手段
が構成されている。
【0026】さて、本実施例では、前述したEVRV1
7及びVSV21,22のそれぞれが、電子制御装置
(以下単に「ECU」と言う)47により駆動制御され
るようになっている。本実施例では、このECU47に
より目標EGR量算出手段、弁制御手段及び保持制御手
段が構成されている。ECU47は、中央処理装置(C
PU)と、所定の制御プログラム等を予め記憶したり、
CPUの演算結果等を一次記憶したりする各種メモリ
と、これら各部と外部入力回路及び外部出力回路等とを
バスによって接続した論理演算回路として構成されてい
る。そして、ECU47の外部入力回路には、前述した
水温センサ41、レバーセンサ42、回転数センサ4
3、負圧センサ44、車速センサ45及びシフト位置セ
ンサ46等がそれぞれ接続されている。また、ECU4
7の外部出力回路には、前述したEVRV17及びVS
V21,22等がそれぞれ接続されている。このECU
47の詳しい電気的構成については周知であるものとし
て、ここではその説明を省略する。
【0027】次に、上記のように構成されたEGR制御
装置において、ECU47により実行されるEGRバル
ブ制御の処理動作の内容について説明する。図3はEC
U47により実行される「EGRバルブ制御ルーチン」
を説明するフローチャートであり、所定時間毎に実行さ
れる。
【0028】処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ101において、水温センサ41、レバーセンサ
42、回転数センサ43及び負圧センサ44等からの各
信号に基づき、冷却水温THW、アクセルレバー開度A
CCP、エンジン回転数NE及び制御負圧CNP等をそ
れぞれ読み込む。
【0029】続いて、ステップ102において、今回読
み込んだエンジン回転数NEに基づいて、所定の2次元
マップ及び第1〜第4のしきい値a,b,c,d(a<
b<c<d)を選択する。ここで、2次元マップという
のは、図5,6に示すように、アクセルレバー開度AC
CPに対する目標EGR量が予め定められてなるもので
ある。これらの図に示すように、選択される2次元マッ
プは、そのときどきのエンジン回転数NEに応じて変更
採択される。より詳しくは、図7に示すように、エンジ
ン回転数NEが低速及び高速領域にあるときの最大目標
EGR量は、エンジン回転数NEが中速領域にあるとき
のそれに比べて基本的に大きいものとなっている。これ
は、中速領域走行時での黒煙、失火を防止するためであ
る。すなわち、上記の事項を別の開度から鑑みると、E
CU47は、図4に示すように、エンジン回転数NE及
びアクセルレバー開度ACCPに対する目標EGR量を
定めた3次元マップを有しているといえる。また、しき
い値a〜dというのは、上記2次元マップにおいて、ア
クセルレバー開度ACCPに対する目標EGR量の特性
を変更せしめるための特性変更点に相当するアクセルレ
バー開度ACCPの値である。
【0030】従って、上記ステップ102において、例
えばエンジン回転数NEが比較的低い領域にあるときに
は、図5に示すような2次元マップ(図4のX−X断
面)が選択され、当該マップに基づき、しきい値a〜d
が決定される。また、エンジン回転数NEが中間領域に
あるときには、図6に示すような2次元マップ(図4の
Y−Y断面)が選択され、当該マップに基づき、しきい
値a〜dが決定される。なお、以降においては、説明の
便宜上、図5に示すマップが選択されたものとして説明
を継続してゆくこととする。
【0031】次に、ステップ103においては、今回読
み込んだアクセルレバー開度ACCPが今回決定された
第1のしきい値aよりも小さいか否かを判断する。そし
て、アクセルレバー開度ACCPが第1のしきい値aよ
りも小さい場合には、EGR制御を行う必要がないもの
としてステップ104へ移行する。ステップ104にお
いては、目標EGR量を「0」に設定するとともに(図
5のα部分)、EVRV17の開度指令値AEVRVを
「0」に設定し、EVRV17が全閉となるよう制御す
る。また、ステップ105へ移行し、VSV21,22
が共にオフとなるよう制御する。そして、その後の処理
を一旦終了する。ここで、EVRV17が全閉となるよ
う、また、VSV21,22が共にオフとなるようそれ
ぞれ制御されることから、第1及び第2のEGRバルブ
13,14の負圧室13c,14cには、それぞれ負圧
は供給されず、大気圧が導入される。このため、第1及
び第2のEGRバルブ13,14は作動せず、第1及び
第2のEGR通路11,12を通って再循環ガスが流れ
ることはない。従って、例えば減速時等において運転者
がアクセルペダルの踏込みを解除したような場合には、
EGR制御が行われることがない。
【0032】また、ステップ103においてアクセルレ
バー開度ACCPが第1のしきい値a以上の場合には、
ステップ106へ移行する。ステップ106において
は、今回読み込んだアクセルレバー開度ACCPが第2
のしきい値bよりも小さいか否かを判断する。そして、
アクセルレバー開度ACCPが第2のしきい値bよりも
小さい場合には、第1のしきい値a以上で、第2のしき
い値b未満の間にあるものとして、要求されているEG
R量がほぼ最大限に大きいものと判断する(図5のβ部
分)。つまり、当該選択されたマップ上、ほぼ最大限の
EGR制御を行う必要があるものとして、ステップ10
7へ移行する。ステップ107においては、目標EGR
量をマップ上の最大値(又は所定値)に設定するととも
に、EVRV17の開度指令値AEVRVをAEVRV
max (最大開度指令値又はそれに準ずる値)に設定し、
当該EVRV17を制御する。また、続くステップ10
8においては、VSV21,22が共にオンとなるよう
制御する。そして、その後の処理を一旦終了する。ここ
で、EVRV17の開度指令値AEVRVがAEVRV
max となるよう、また、VSV21,22がオンとなる
ようそれぞれ制御されることから、第1及び第2のEG
Rバルブ13,14の負圧室13c,14cには、それ
ぞれマップの上でのほぼ最大限の負圧が供給される。こ
のため、第1及び第2のEGRバルブ13,14のダイ
ヤフラム13b,14bが負圧で引かれて変位し、両E
GR通路11,12は共にほぼ最大限に開放される。従
って、両EGR通路11,12には、マップ上最大限の
再循環ガスが流れ、該再循環ガスが吸気通路6、吸気マ
ニホルド5へと導入され、再度燃焼に供される。
【0033】一方、前記ステップ106において、アク
セルレバー開度ACCPが第2のしきい値b以上の場合
には、ステップ109へ移行する。このステップ109
においては、今回読み込まれたアクセルレバー開度AC
CPが第3のしきい値cよりも小さいか否かを判断す
る。そして、アクセルレバー開度ACCPが第3のしき
い値cよりも小さい場合には、アクセルレバー開度AC
CPが第2のしきい値b以上で、第3のしきい値c未満
の間にあるものとして、ステップ110へ移行する。
【0034】ステップ110においては、目標EGR量
をマップ上の中間値に設定するとともに(図5のγ部
分)、EVRV17の開度指令値AEVRVをAEVR
maxに設定し、当該EVRV17を制御する。また、
続くステップ111においては、第1のVSV21がオ
フ、第2のVSVがオンとなるよう制御する。そして、
その後の処理を一旦終了する。ここで、第1のVSV2
1がオフとなるよう制御されることから、第1のEGR
バルブ13の負圧室13cには、負圧が供給されず、大
気圧が導入される。このため、第1のEGRバルブ13
は作動せず、第1のEGR通路11を通って再循環ガス
が流れることはない。一方、EVRV17の開度指令値
AEVRVがAEVRVmax となるよう、また、第2の
VSV22がオンとなるよう制御されることから、第2
のEGRバルブ14の負圧室14cには、マップの上で
の中間量の負圧が供給される。このため、第2のEGR
バルブのダイヤフラム14bが負圧で引かれて変位し、
第2のEGR通路12のみがマップ上最大源に開放され
る。従って、第2のEGR通路12の再循環ガス、つま
りマップ上中間量の再循環ガスが吸気通路6、吸気マニ
ホルド5へと導入され、再度燃焼に供される。
【0035】さらに、前記ステップ109において、ア
クセルレバー開度ACCPが第3のしきい値c以上の場
合には、ステップ112へ移行する。このステップ11
2においては、今回読み込まれたアクセルレバー開度A
CCPが第4のしきい値dよりも小さいか否かを判断す
る。そして、アクセルレバー開度ACCPが第4のしき
い値dよりも小さい場合には、アクセルレバー開度AC
CPが第3のしきい値c以上で、第4のしきい値d未満
の間にあるものとして、ステップ113へ移行する。
【0036】ステップ113においては、目標EGR量
をアクセルレバー開度ACCPに応じた中程度以下の値
に設定するとともに(図5のδ部分)、EVRV17の
開度指令値AEVRVをアクセルレバー開度ACCPに
応じた所定の開度となるよう設定し、EVRV17を制
御する[AEVRV=f(ACCP]。このとき、EV
RV17の開度はアクセルレバー開度ACCPの増大に
伴って小さくなるよう制御される。また、次にはステッ
プ111へ移行し、上記同様第1のVSV21がオフ、
第2のVSVがオンとなるよう制御する。そして、その
後の処理を一旦終了する。
【0037】ここで、第1のVSV21がオフとなるよ
う制御されることから、第1のEGRバルブ13の負圧
室13cには、負圧が供給されず、大気圧が導入され
る。このため、第1のEGRバルブ13は作動せず、第
1のEGR通路11を通って再循環ガスが流れることは
ない。一方、EVRV17の開度指令値AEVRVがア
クセルレバー開度ACCPに応じた所定の開度となるよ
う、また、第2のVSV22がオンとなるようそれぞれ
制御されることから、第2のEGRバルブ14の負圧室
14cには、マップの上での中間量以下のアクセルレバ
ー開度ACCPに応じた負圧が供給される。このため、
第2のEGRバルブのダイヤフラム14bが負圧で引か
れて変位し、第2のEGR通路12のみが中程度に開放
される。従って、第2のEGR通路12の再循環ガス、
つまりマップ上、中間量以下のアクセルレバー開度AC
CPに応じた再循環ガスが吸気通路6、吸気マニホルド
5へと導入され、再度燃焼に供される。
【0038】また、前記ステップ112において、アク
セルレバー開度ACCPが第4のしきい値d以上の場合
(図5のε部分)には、前記ステップ104へ移行す
る。そして、ステップ104においては、エンジン負荷
があまりにも高く、EGR制御を行う必要がないものと
判断して上記と同様の処理(ステップ104及びステッ
プ105の処理)を行い、その後の処理を一旦終了す
る。
【0039】このように、本実施例の「EGRバルブ制
御ルーチン」においては、そのときどきのエンジン回転
数NE及びエンジン負荷(アクセルレバー開度ACC
P)に応じたEGRバルブ13,14の制御が実行され
る。
【0040】以上説明したように、本実施例のEGRバ
ルブ13,14の制御装置によれば、図5に示すよう
に、現在の運転状態が「EGR制御領域」にない場合、
すなわちアクセルレバー開度ACCPが第1のしきい値
aよりも小さい場合及びアクセルレバー開度ACCPが
第5のしきい値eよりも大きい場合には、両EGRバル
ブ13,14は閉ざされる。すなわち、EGR制御を行
う必要のない場合には、EGR制御は行われない。
【0041】また、アクセルレバー開度ACCPが第1
のしきい値a以上で、第2のしきい値b未満の間にある
場合には、EVRV17がマップ上ほぼ全開となるよ
う、また、VSV21,22が共にオンとなるようそれ
ぞれ制御される。従って、両EGR通路11,12の総
合開口面積はマップ上ほぼ最大となり、両EGR通路1
1,12には、ほぼ最大限の再循環ガスを流すことがで
きる。また、本実施例では、EGR通路11,12を複
数設けているので、EGR通路が1つの場合に比べて最
大EGR量の増大が図られうる。
【0042】さらに、アクセルレバー開度ACCPが第
2のしきい値b以上で、第3のしきい値c未満の間にあ
る場合には、EVRV17がマップ上ほぼ全開となるよ
う、また、第1のVSV21がオフ、第2のVSV22
がオンとなるようそれぞれ制御される。従って、第2の
EGR通路12の総合開口面積のみがマップ上最大とな
り、中間量の再循環ガスを流すことができる。
【0043】併せて、アクセルレバー開度ACCPが第
3のしきい値c以上で、第4のしきい値d未満の間にあ
る場合には、EVRV17がアクセルレバー開度ACC
Pに応じた所定の開度となるよう、また、第1のVSV
21がオフ、第2のVSV22がオンとなるようそれぞ
れ制御される。従って、第2のEGR通路12のみがア
クセルレバー開度ACCPに応じて開かれ、中間量以下
の再循環ガスを流すことができる。
【0044】ここで、図5に示すように、当初アクセル
レバー開度ACCPが第1のしきい値aと第2のしきい
値bとの間にある場合、すなわち比較的低負荷の状態
(図のP点)においては、目標EGR量はマップ上最大
であるため、第1のEGRバルブ13及び第2のEGR
バルブ14ともに、マップ上最大源に開かれた状態とな
っている。この状態から、運転者がアクセルペダルを急
激に踏込み、アクセルレバー開度ACCPが第3のしき
い値cと第4のしきい値dとの間になった場合、すなわ
ち比較的高負荷の状態(図のQ点)になった場合を想定
する。
【0045】かかる場合、目標EGR量は「0」ではな
いので、第1及び第2のVSV21,22を共にオフす
るわけにはいかず、若干の再循環ガスを流す必要があ
る。アクセルペダルが急激に踏込まれた場合、負荷は瞬
時にして増大するが、エンジン回転数NEは瞬時には上
昇しない。このため、図5に示す当初のマップとほぼ同
等のマップが採用されうる。この場合の制御内容が、1
つのEVRVの調整でもって大きな総合容積分だけ負圧
室内の圧力を連続的に増大せしめて2つのEGRバルブ
の開度を同時に徐々に低下させざるを得なかった従来技
術とは異なっている。すなわち、本実施例では、アクセ
ルレバー開度ACCPが第1のしきい値aと第2のしき
い値bとの間にある場合には、当該アクセルレバー開度
ACCPが変動する方向(負荷変動方向)には第1のE
GRバルブ13及び第2のEGRバルブ14ともに動か
さないようにした。
【0046】従って、上記の事例の場合には、アクセル
ペダルを急激に踏込まれた時点で、まず、第1のVSV
21がオフされる。この切換は速やかに行われうる。ま
た、第2のVSV22はオンされたままの状態で、EV
RV17の開度が連続的に低減される。すなわち、EV
RV17の開度調節は、第2のVSV22のみのための
ものでよいため、当該第2のVSV22の負圧室22c
内の圧力を連続的に増大させればよい。従って、図のQ
点に相当するEGR量が速やかに確保されうる。その結
果、EGRバルブ13,14の作動遅れに起因する黒煙
の発生を確実に抑制することができるのである。
【0047】なお、エンジン回転数NEの変化方向にお
いては、負荷変化方向に比して急激な変化がないため、
EGRバルブ13,14の作動遅れというにはさほど問
題とならない。従って、本実施例では、EGRバルブ1
3,14は、同時に連続的に制御される。
【0048】さて、本発明は上記実施例に限定されず、
例えば次の如く構成してもよい。 (1)前記実施例では、2つのEGR通路11,12を
設ける構成を採用したが、3つのEGR通路を設け、そ
れぞれの通路にEGRバルブを設ける構成としてもよ
い。
【0049】かかる場合には、より精密な制御を行うこ
とが可能となり、EGRの制御性をより一層高めること
ができる。また、より一層高負荷でのEGR制御が可能
となる。
【0050】また、勿論のことであるが、設けられるE
GR通路及びEGRバルブは2つ或いは3つだけでな
く、4つ以上であってもよい。 (2)前記実施例では、負圧通路16にバキュームダン
パ18を設ける構成としたが、該バキュームダンパ18
を省略する構成としてもよい。
【0051】(3)前記実施例では、過給機としてター
ボチャージャ10を備えたディーゼルエンジン1に具体
化したが、過給機を備えていないディーゼルエンジンに
具体化してもよい。また、ディーゼルエンジンでなくと
も、ガソリンエンジンシステムにも適用することもでき
る。
【0052】(4)前記実施例では、第1のEGRバル
ブ13については、第2のEGRバルブ14と同様のタ
イプのものを使用する場合に具体化した。しかし、該第
1のEGRバルブ13を、オン・オフ切換のみが行われ
るものでよいとした場合、半開領域のない(いわゆるオ
ン・オフ専用設計の)バルブを用いることもできる。か
かる場合、より一層のコストの低減を図ることができ
る。
【0053】(5)前記実施例では説明しなかったが、
第2のEGRバルブ14を第1のEGRバルブ13より
もエンジン本体3、排気マニホルド5等から離間した位
置、あるいは冷却風が当たりやすい位置に積極的に設け
るようにしてもよい。すなわち、第2のEGRバルブ1
4を、第1のEGRバルブ13よりも冷却されやすい位
置に設けるようにしてもよい。かかる場合、制御全体を
通して作動時間、つまり開放時間の長い第2のEGRバ
ルブ14の方が、冷却されやすいものとなる。従って、
各バルブ13,14にかかる熱負荷の均等化が図られる
とともに、第2のEGRバルブ14の熱による損傷を未
然に抑制することができる。また、より高い精度を要求
される第2のEGRバルブ14の制御性をより一層向上
させることができる。
【0054】(6)前記実施例では説明しなかったが、
前記第2のEGR通路12の吸気通路6側の開口部とエ
ンジン本体3との距離は、第1のEGR通路11の吸気
通路6側の開口部とエンジン本体3との距離に比べて長
いものとするようにしてもよい。かかる構成とすること
により、第2のEGR通路12を通過する再循環ガス
は、吸気通路6内を通過する流路が長く、より吸気と混
ざりやすいものとなる。従って、かかる主たる再循環ガ
スが、吸気とより一層均等に混合され、EGR制御を行
うに際して、より一層の精度の向上を図ることができ
る。
【0055】(7)前記実施例における第2のVSV2
2を省略する構成としてもよい。特許請求の範囲の請求
項に記載されないものであって、上記実施例から把握で
きる技術的思想について以下にその効果とともに記載す
る。
【0056】(a)請求項1に記載の内燃機関のEGR
制御装置において、前記残りのEGRバルブを第1のE
GRバルブよりも冷却されやすい位置に設けることを特
徴とする。かかる構成とすることにより、各バルブにか
かる熱負荷の均等化を図り、バルブの熱による損傷を未
然に抑制することができる。また、より高い精度を要求
される残りのEGRバルブの制御性をより一層向上させ
ることができる。
【0057】(b)請求項1又は上記付記(a)に記載
の内燃機関のEGR制御装置において、残りのEGR通
路の吸気通路側の開口部と内燃機関との距離は、第1の
EGR通路の吸気通路側の開口部と内燃機関との距離に
比べて長いものとしたことを特徴とする。かかる構成と
することにより、主たる再循環ガスを、吸気とより一層
均等に混合させることができ、より一層の精度の向上を
図ることができる。
【0058】(c)請求項1又は上記付記(a),
(b)に記載の内燃機関のEGR制御装置において、負
圧制御弁とEGRバルブとの間に負圧の振動を平滑化す
るためのバキュームダンパを設けたことを特徴とする。
このように構成すれば、負圧の振動が平滑化され、より
精度の高いEGR制御が可能となる。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の内燃機関
のEGR制御装置によれば、コストの増大を招くことな
く最大EGR量の増大を図るとともに、EGRバルブの
作動遅れに起因する黒煙の発生を抑制することができる
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な概念構成を説明する概念構成
図である。
【図2】ディーゼルエンジンのEGR制御装置を示す概
略構成図である。
【図3】「EGRバルブ制御ルーチン」を示すフローチ
ャートである。
【図4】エンジン回転数、アクセルレバー開度に対する
目標EGR量の関係を示す3次元マップである。
【図5】所定回転数におけるアクセルレバー開度に対す
る目標EGR量の関係を示す2次元マップであって図4
のX−X線断面図である。
【図6】所定回転数におけるアクセルレバー開度に対す
る目標EGR量の関係を示す2次元マップであって図4
のY−Y線断面図である。
【図7】所定アクセルレバー開度におけるエンジン回転
数に対する目標EGR量の関係を示す2次元マップであ
って図4のZ−Z線断面図である。
【図8】従来技術のエンジン負荷とEGR量の関係を示
すマップである。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのディーゼルエンジン、6…吸気通
路、7…排気通路、11…第1のEGR(排気ガス再循
環)通路、12…第2のEGR通路、13…第1のEG
Rバルブ、14…残りのEGRバルブとしての第2のE
GRバルブ、17…負圧制御弁としてのEVRV、20
…負圧発生源としてのバキュームポンプ、21…負圧切
換弁としての第1のVSV、22…負圧切換弁としての
第2のVSV、41…運転状態検出手段を構成する水温
センサ、42…運転状態検出手段を構成するレバーセン
サ、43…運転状態検出手段を構成する回転数センサ、
44…運転状態検出手段を構成する負圧センサ、45…
運転状態検出手段を構成する車速センサ、46…運転状
態検出手段を構成するシフト位置センサ、47…目標E
GR量算出手段、弁制御手段及び保持制御手段を構成す
るECU。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関から排出される排気の一部を
    当該内燃機関に取り込まれる吸気へ再循環させるため
    に、排気通路と吸気通路とを連通する複数の排気ガス再
    循環通路と、 前記複数の排気ガス再循環通路にそれぞれ設けられ、当
    該排気ガス再循環通路を開閉するために、自身の負圧室
    に導入される負圧発生源に基づく負圧に応じて作動し、
    負圧室に負圧が導入されることにより開かれ、負圧室に
    大気が導入されることにより閉じられる第1のEGRバ
    ルブ及び残りのEGRバルブよりなる複数のEGRバル
    ブと、 前記EGRバルブの各負圧室と前記負圧発生源との間を
    連通する通路に設けられ、前記負圧発生源から前記負圧
    室に導入される負圧を連続的に制御するために調整され
    る1つの負圧制御弁と、 前記EGRバルブのうちの少なくとも第1のEGRバル
    ブの負圧室と前記負圧制御弁との間を連通する通路に設
    けられ、前記負圧室に対する前記負圧発生源から前記負
    圧制御弁を介しての負圧の導入及び大気圧の導入を切換
    えるための負圧切換弁と、 前記内燃機関の負荷及び回転数を含む運転状態を検出す
    る運転状態検出手段と、 前記運転状態検出手段により検出された前記内燃機関の
    負荷及び回転数に基づいて目標排気ガス再循環量を算出
    する目標EGR量算出手段と、 前記目標EGR量算出手段の算出結果に応じて、前記負
    圧切換弁及び前記負圧制御弁を制御する弁制御手段とを
    備えた内燃機関のEGR制御装置であって、 前記複数のEGRバルブが同時に駆動されるときには、
    前記内燃機関の負荷が変動したとしても、当該負荷の変
    動によっては少なくとも前記負圧制御弁による前記第1
    のEGRバルブの連続的な制御が行われないよう、前記
    負圧制御弁の作動量を所定値に保持する保持制御手段を
    設けたことを特徴とする内燃機関のEGR制御装置。
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