JPH07208273A - 負圧駆動アクチュエータの制御装置 - Google Patents

負圧駆動アクチュエータの制御装置

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JPH07208273A
JPH07208273A JP6004810A JP481094A JPH07208273A JP H07208273 A JPH07208273 A JP H07208273A JP 6004810 A JP6004810 A JP 6004810A JP 481094 A JP481094 A JP 481094A JP H07208273 A JPH07208273 A JP H07208273A
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JP
Japan
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negative pressure
valve
egr
control valve
drive
Prior art date
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JP6004810A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Tominaga
浩之 冨永
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アクチュエータの作動遅れを抑制し、制御性の
向上を図り、コストの低減を図る。 【構成】吸気通路6と排気通路7との間を接続する2つ
のEGR(排気ガス再循環)通路11,12が設けら
れ、途中にはEGRバルブ13,14が設けられる。第
1のEGRバルブ13の負圧室13cはバキュームポン
プ20に接続されたEVRV(エレクトリック・バキュ
ーム・レギュレーティング・バルブ)17に接続されて
いる。第2のEGRバルブ14の負圧室14cは、VS
V(バキューム・スイッチング・バルブ)22を介して
バキュームポンプ20に接続される。ECU(電子制御
装置)47はアクセルレバー開度に応じてEVRV17
及びVSV22を複数段階で調整及び切換制御を行う。
EGR量の増大が図れ、VSV22切換は速やかに行わ
れ、コストが高くかつシビアな調整が必要なEVRV1
7は1つで済み、広範囲の負荷領域においても制御が行
われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は負圧駆動アクチュエータ
の制御装置に係り、詳しくは、内燃機関から排出される
排気の一部を吸気へ再循環させるために、排気通路と吸
気通路とを連通する複数の排気ガス再循環通路に設けら
れたEGRバルブの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、特願平4−
250061号公報に開示されたものが知られている。
この技術では、ディーゼルエンジンの吸気通路及び排気
通路は、排気ガス再循環通路としてのEGR通路によっ
て連通され、その途中には、EGRバルブが設けられて
いる。EGRバルブはダイヤフラム式の負圧作動弁であ
り、その負圧室に導入される圧力に応じて以下のように
作動する。すなわち、負圧室への圧力が大気圧である場
合、ダイヤフラムがスプリングによって付勢されて、弁
体がEGR通路を閉じる。これとは逆に、負圧発生源た
るバキュームポンプにより、負圧室に負圧が導入された
場合、ダイヤフラムが吸引されて変位し、弁体がEGR
通路を開く。この際の弁体の変位量は負圧の大きさに比
例する。また、バキュームポンプ及びEGRバルブの間
には、圧力制御弁たるエレクトリック・バキューム・レ
ギュレーティング・バルブ(以下、EVRVという)が
設けられている。EVRVは、デューティ制御によって
連続的に開度調節される電磁弁であり、この開度調整に
より、EGRバルブの負圧室に導入される圧力が調整さ
れる。そして、EVRV等が適宜に調整され、EGR通
路が開かれると、エンジン本体からの排気ガスが、排気
通路内及び吸気通路内の圧力差により、EGR通路を通
って吸気通路へ流れる。
【0003】ところで、近年、主としてディーゼルエン
ジンを搭載した車両の分野においては、昨今の排気ガス
規制強化に伴い窒素酸化物(NOx)を低減させる目的
で、前記排気ガスの再循環量、すなわち、EGR量の増
量が要求されるようになってきている。ここで、EGR
バルブを大型化することなくEGR量を増やすために
は、EGR通路及びEGRバルブを複数に増やすことが
考えられる。そして、1つのEVRVの出力負圧によ
り、複数のEGRバルブを同時に駆動制御することが考
えられる。このようにすれば、EGR通路を設けた分だ
け、通路開口面積が増大し、EGR量の増大を図ること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術では、1つのEVRVの出力負圧でもって、複数のE
GRバルブを同時に駆動する必要があるため、各EGR
バルブの負圧室内の圧力が目標の圧力となるのに時間を
要することとなっていた。このため、EGRバルブの作
動応答性が低下してしまうおそれがあった。その結果、
例えば、EGR量を減量する際には、EGRバルブの閉
じ遅れが起こり、黒煙の発生するおそれがあった。逆
に、EGR量を増量する際には、EGRバルブの開き遅
れが起こり、NOxの発生量が増大してしまうおそれが
あった。
【0005】また、図10は、エンジン負荷に応じた
(機関吸気系への)EGR量を表した図である。同図に
示すように、1つのEVRVの出力負圧でもって、複数
のEGRバルブが同時に駆動されるため、弁体の変位量
が最小のとき(すなわち、エンジン負荷がAのとき)で
も開口する通路が複数存在することとなり、総合的な開
口面積が、従来のEGRバルブが1つのときに比べて比
較的大きいものとなってしまい、従って、EGR量を最
小限に止めたい場合であっても、開口面積が大きい分だ
け、EGR量が多くなってしまうおそれがあった。
【0006】さらに、弁体の変位量が中間領域にある場
合(例えばエンジン負荷がBのとき)においても、複数
のEGRバルブが同時に作動することから、変位量に対
するEGR量の変化量が多くなってしまい、精度の高い
開度の制御が困難となるおそれがあった。その結果、上
記技術は、制御性に乏しいものとなってしまうおそれが
あった。
【0007】併せて、同図に示すように、複数のEGR
バルブが同時に制御されてしまうことから、EGRバル
ブが1つの場合と同程度の負荷領域までしかEGR制御
を行うことができなかった。
【0008】一方、上記の問題点を解消すべく、EGR
バルブの個数に対応させて、EVRVを複数設け、個々
のEVRVを連続的に(同時ではなく)制御することも
考えられる。しかしながら、かかる方法においては、著
しくコストのかかるEVRVを複数設ける必要があるた
め、全体として、コストの増大を招くおそれがあった。
【0009】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、アクチュエータの作動遅れを
抑制し、制御性の向上を図ることができ、しかもコスト
の低減を図ることのできる負圧駆動アクチュエータの制
御装置を提供することにある。
【0010】また、本発明の負圧駆動アクチュエータが
内燃機関のEGRバルブに適用された場合においては、
EGRバルブの作動遅れを抑制し、該バルブの制御性の
向上を図ることができるとともに、広範囲の負荷領域に
おいてEGR制御を行うことができ、しかも、コストの
低減を図ることのできるEGRバルブの制御装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明においては、図1に示すように、負圧発
生源M1と、前記負圧発生源M1の負圧に基づき駆動さ
れ、第1の負圧駆動アクチュエータM2A及び残りの負
圧駆動アクチュエータM2Bよりなる複数の負圧駆動ア
クチュエータM2と、前記第1の負圧駆動アクチュエー
タM2Aへ導入される負圧の制御を連続的に行う負圧制
御弁M3と、前記残りの負圧駆動アクチュエータM2B
への負圧の導入及び遮断の切換を行う負圧切換弁M4
と、前記負圧駆動アクチュエータM2の駆動要求を検出
する駆動要求検出手段M5と、前記負圧駆動アクチュエ
ータM2の駆動要求時においては、前記駆動要求検出手
段M5の検出結果に応じて、まず少なくとも前記負圧制
御弁M3を初期状態から駆動させ、前記第1の負圧駆動
アクチュエータM2Aが駆動限界状態まで駆動されたと
き、前記負圧切換弁M4の1つを前記負圧制御弁M3の
駆動方向と同方向に切換えると同時に、前記負圧制御弁
M3を初期状態に戻すことを繰り返し行う弁制御手段M
6とを備えた負圧駆動アクチュエータの制御装置をその
要旨としている。
【0012】また、第2の発明においては、同じく図1
に示すように、負圧発生源M21と、前記負圧発生源M
21の負圧に基づき駆動され、第1の負圧駆動アクチュ
エータM22A及び残りの負圧駆動アクチュエータM2
2Bよりなる複数の負圧駆動アクチュエータM22と、
前記第1の負圧駆動アクチュエータM22Aへ導入され
る負圧の制御を連続的に行う負圧制御弁M23と、前記
残りの負圧駆動アクチュエータM22Bへの負圧の導入
及び遮断の切換を行う負圧切換弁M24と、前記負圧駆
動アクチュエータM22の駆動要求を検出する駆動要求
検出手段M25と、前記負圧駆動アクチュエータM22
の駆動要求時においては、前記駆動要求検出手段M25
の検出結果が大から小へと移行している場合、まず前記
負圧制御弁M23を全開状態としその後徐々に閉じるよ
うにするとともに、前記負圧制御弁M23を全開状態と
したのと同時に前記負圧切換弁M24により前記残りの
負圧駆動アクチュエータM22Bへの負圧の導入を許容
し、前記第1の負圧駆動アクチュエータM22Aがほぼ
全閉状態まで駆動されたとき、前記負圧切換弁M24の
1つを切換えて前記残りの負圧駆動アクチュエータM2
2Bへの負圧の導入を遮断するのと同時に、前記負圧制
御弁M23を全開状態に戻すことを繰り返し行うよう前
記負圧制御弁M23及び前記負圧切換弁M24を制御す
るとともに、前記駆動要求検出手段M25の検出結果が
小から大へと移行している場合、まず前記負圧制御弁M
23をほぼ全閉状態としてその後徐々に開くようにする
とともに、前記負圧制御弁M23を全閉状態としたと同
時に前記負圧切換弁M24により前記残りの負圧駆動ア
クチュエータM22Bへの負圧の導入を遮断し、前記第
1の負圧駆動アクチュエータM22Aがほぼ全開状態ま
で駆動されたとき、前記負圧切換弁M24の1つを切換
えて前記残りの負圧駆動アクチュエータM22Bへの負
圧の導入を許容するのと同時に、前記負圧制御弁M23
をほぼ全閉状態に戻すことを繰り返し行うよう前記負圧
制御弁M23及び前記負圧切換弁M24を制御する弁制
御手段M26とを備えた負圧駆動アクチュエータの制御
装置をその要旨としている。
【0013】さらに、第3の発明においては、内燃機関
M31から排出される排気の一部を当該内燃機関M31
に取り込まれる吸気へ再循環させるために、排気通路M
32と吸気通路M33とを連通する複数の排気ガス再循
環通路M34と、前記複数の排気ガス再循環通路M34
にそれぞれ設けられ、当該排気ガス再循環通路M34を
開閉するために、負圧室に導入される負圧発生源M35
に基づく負圧に応じて作動し、負圧室に負圧が導入され
ることにより開かれ、負圧室に大気が導入されることに
より閉じられる第1のEGRバルブM36A及び残りの
EGRバルブM36Bよりなる複数のEGRバルブM3
6と、前記第1のEGRバルブM36Aの負圧室と前記
負圧発生源M35との間を連通する通路に設けられ、前
記負圧発生源M35から前記負圧室に導入される負圧を
連続的に制御するために調整される1つの負圧制御弁M
37と、前記残りのEGRバルブM36Bの負圧室と前
記負圧発生源M35との間を連通する通路に設けられ、
前記負圧室に対する前記負圧発生源M35からの負圧の
導入及び大気圧の導入を切換えるための負圧切換弁M3
8と、前記内燃機関M31の負荷を含む運転状態を検出
する運転状態検出手段M39と、前記運転状態検出手段
M39の検出結果に応じた前記EGRバルブM36の駆
動要求時において、そのときの前記内燃機関M31の負
荷が増大しているときには、まず前記負圧制御弁M37
を全開とするとともに、前記負圧切換弁M38により前
記残りのEGRバルブM36Bの負圧室に前記負圧発生
源M35からの負圧を導入し、その後、前記内燃機関M
31の負荷の増大に伴い前記負圧制御弁M37を徐々に
閉じ、前記第1のEGRバルブM36Aがほぼ全閉状態
となったならば、前記負圧切換弁M38の1つを切換え
て前記残りのEGRバルブM36Bのうちの1つの負圧
室に大気圧を導入すると同時に、前記負圧制御弁M37
を全開状態とすることを繰り返し行うよう前記負圧制御
弁M37及び前記負圧切換弁M38を制御するととも
に、前記運転状態検出手段M39の検出結果に基づき、
そのときの前記内燃機関M31の負荷が減少していると
きには、まず前記負圧制御弁M37を全閉状態から徐々
に開くよう制御するとともに、前記負圧切換弁M38に
より前記残りのEGRバルブM36Bの負圧室に大気圧
を導入し、その後、前記内燃機関M31の負荷の減少に
伴い前記負圧制御弁M37を徐々に開き、前記第1のE
GRバルブM36Aがほぼ全開状態となったならば、前
記負圧切換弁M38の1つを切換えて前記残りのEGR
バルブM36Bのうちの1つの負圧室に前記負圧発生源
M35からの負圧を導入すると同時に、前記負圧制御弁
M37を全閉状態とすることを繰り返し行うよう前記負
圧制御弁M37及び前記負圧切換弁M38を制御する弁
制御手段M40とを備えたEGRバルブの制御装置をそ
の要旨としている。
【0014】併せて、第4の発明においては、第3の発
明のEGRバルブの制御装置において、前記第1のEG
RバルブM36Aは、前記残りのEGRバルブM36B
よりも冷却されやすい位置に配置されていることをその
要旨としている。
【0015】加えて、第5の発明においては、第3の発
明のEGRバルブの制御装置において、前記第1のEG
RバルブM36Aの設けられた排気ガス再循環通路M3
4の前記吸気通路M33側の開口部と前記内燃機関M3
1との距離は、前記残りのEGRバルブM36Bの設け
られた排気ガス再循環通路M34の前記吸気通路M33
側の開口部と前記内燃機関M31との距離に比べて長い
ことをその要旨としている。
【0016】
【作用】上記の第1の発明の構成によれば、図1に示す
ように、負圧発生源M1にて発生した負圧に基づき、第
1の負圧駆動アクチュエータM2A及び残りの負圧駆動
アクチュエータM2Bよりなる複数の負圧駆動アクチュ
エータM2が駆動される。また、負圧制御弁M3によ
り、第1の負圧駆動アクチュエータM2Aへ導入される
負圧の制御が連続的に行われる。さらに、負圧切換弁M
4により、残りの負圧駆動アクチュエータM2Bへの負
圧の導入及び遮断の切換が行われる。そして、駆動要求
検出手段M5により負圧駆動アクチュエータM2の駆動
要求が検出される。
【0017】当該駆動要求時においては、駆動要求検出
手段M5の検出結果に応じて、弁制御手段M6により、
まず少なくとも前記負圧制御弁M3を初期状態から駆動
される。そして、第1の負圧駆動アクチュエータM2A
が駆動限界状態まで駆動されたとき、弁制御手段M6に
より、負圧切換弁M4の1つが負圧制御弁M3の駆動方
向と同方向に切換えられると同時に、負圧制御弁M3が
初期状態に戻され、それが繰り返されうる。
【0018】ここで、負圧切換弁M4の切換えは速やか
に行われうる。しかも、調整制御される負圧制御弁M3
は1つですむ。従って、上記弁制御手段M6により、負
圧制御弁M3及び負圧切換弁M4が制御されるに際して
は、負圧駆動アクチュエータM2は速やかに作動する。
また、比較的シビアな制御を行うのは1つの負圧制御弁
M3でよいため、正確な制御が容易に行われる。さら
に、比較的コストのかかる負圧制御弁M3を複数設ける
必要がない。
【0019】また、第2の発明によれば、同じく図1に
示すように、負圧発生源M21にて発生した負圧に基づ
き、第1の負圧駆動アクチュエータM22A及び残りの
負圧駆動アクチュエータM22Bよりなる複数の負圧駆
動アクチュエータM22が駆動される。また、負圧制御
弁M23により、第1の負圧駆動アクチュエータM22
Aへ導入される負圧の制御が連続的に行われる。さら
に、負圧切換弁M24により、残りの負圧駆動アクチュ
エータM22Bへの負圧の導入及び遮断の切換が行われ
る。そして、駆動要求検出手段M25により負圧駆動ア
クチュエータM22の駆動要求が検出される。
【0020】そして、当該駆動要求時においては、駆動
要求検出手段M25の検出結果が大から小へと移行して
いる場合、弁制御手段M26により、まず前記負圧制御
弁M23が全開状態とされ、その後徐々に閉じるように
制御されるとともに、負圧制御弁M23が全開状態とさ
れたと同時に前記負圧切換弁M24が制御されることに
より、残りの負圧駆動アクチュエータM22Bへの負圧
の導入が許容される。そして、第1の負圧駆動アクチュ
エータM22Aがほぼ全閉状態まで駆動されたとき、弁
制御手段M26により、負圧切換弁M24の1つが切換
えられて残りの負圧駆動アクチュエータM22Bへの負
圧の導入が遮断されるのと同時に、負圧制御弁M23が
全開状態に戻される。そして、それが繰り返されるよ
う、負圧制御弁M23及び負圧切換弁M24が制御され
る。
【0021】一方、駆動要求検出手段M25の検出結果
が小から大へと移行している場合、弁制御手段M26に
より、まず前記負圧制御弁M23がほぼ全閉状態とさ
れ、その後徐々に開くように制御されるとともに、負圧
制御弁M23がほぼ全閉状態とされたと同時に前記負圧
切換弁M24が制御されることにより、残りの負圧駆動
アクチュエータM22Bへの負圧の導入が遮断される。
そして、第1の負圧駆動アクチュエータM22Aがほぼ
全開状態まで駆動されたとき、弁制御手段M26によ
り、負圧切換弁M24の1つが切換えられて残りの負圧
駆動アクチュエータM22Bへの負圧の導入が許容され
るのと同時に、負圧制御弁M23がほぼ全閉状態に戻さ
れる。そして、それが繰り返されるよう、負圧制御弁M
23及び負圧切換弁M24が制御される。
【0022】従って、第2の発明によれば、前記第1の
発明の作用とほぼ同等の作用を奏する外、駆動要求検出
手段M25の検出結果に基づく駆動要求の移行方向に応
じた円滑な制御が可能となる。
【0023】さらに、第3の発明によれば、図2に示す
ように、排気通路M32と吸気通路M33とを連通する
複数の排気ガス再循環通路M34を通って、内燃機関M
31から排出される排気の一部が当該内燃機関M31に
取り込まれる吸気へ再循環される。複数の排気ガス再循
環通路M34にそれぞれ設けられた第1のEGRバルブ
M36A及び残りのEGRバルブM36Bよりなる複数
のEGRバルブM36は、その負圧室に導入される負圧
発生源M35に基づく負圧に応じて作動する。すなわ
ち、負圧室に負圧が導入されることにより開かれ、負圧
室に大気が導入されることにより閉じられる。そして、
EGRバルブM36の作動により、排気ガス再循環通路
M34が開閉され、排気ガス再循環量が調整される。
【0024】第1のEGRバルブM36Aの負圧室と負
圧発生源M35との間を連通する通路に設けられた1つ
の負圧制御弁M37が調整されることにより、負圧発生
源M35から負圧室に導入される負圧が連続的に制御さ
れる。また、残りのEGRバルブM36Bの負圧室と負
圧発生源M35との間を連通する通路に設けられた負圧
切換弁M38が切換えられることにより、負圧室に対す
る負圧発生源M35からの負圧の導入及び大気圧の導入
が切換えられる。そして、運転状態検出手段M39によ
り、内燃機関M31の負荷を含む運転状態が検出され
る。
【0025】運転状態検出手段M39の検出結果に応じ
たEGRバルブM36の駆動要求時において、そのとき
の内燃機関M31の負荷が増大しているときには、弁制
御手段M40により、まず負圧制御弁M37が全開とさ
れるとともに、負圧切換弁M38により残りのEGRバ
ルブM36Bの負圧室に負圧発生源M35からの負圧が
導入される。その後、内燃機関M31の負荷の増大に伴
い、弁制御手段M40により、負圧制御弁M37が徐々
に閉じられる。そして、第1のEGRバルブM36Aが
ほぼ全閉状態となったならば、弁制御手段M40によ
り、負圧切換弁M38の1つが切換えられて残りのEG
RバルブM36Bのうちの1つの負圧室に大気圧が導入
されるのと同時に、負圧制御弁M37が全開状態とされ
る。これが繰り返し行われるよう、弁制御手段M40に
より、負圧制御弁M37及び負圧切換弁M38が制御さ
れる。
【0026】一方、運転状態検出手段M39の検出結果
に基づき、そのときの内燃機関M31の負荷が減少して
いるときには、弁制御手段M40により、まず負圧制御
弁M37が全閉状態から徐々に開くよう制御されるとと
もに、負圧切換弁M38により残りのEGRバルブM3
6Bの負圧室に大気圧が導入される。その後、内燃機関
M31の負荷の減少に伴い、弁制御手段M40により、
負圧制御弁M37が徐々に開かれる。そして、第1のE
GRバルブM36Aがほぼ全開状態となったならば、弁
制御手段M40により、負圧切換弁M38の1つが切換
えられて残りのEGRバルブM36Bのうちの1つの負
圧室に負圧発生源M35からの負圧が導入されるのと同
時に、負圧制御弁M37が全閉状態される。これが繰り
返し行われるよう、弁制御手段M40により、負圧制御
弁M37及び負圧切換弁M38が制御される。
【0027】ここで、負圧切換弁M38の切換えは速や
かに行われ、しかも、調整制御される負圧制御弁M37
は1つですむ。従って、上記弁制御手段M40により、
負圧制御弁M37及び負圧切換弁M38が制御されるに
際しては、EGRバルブM36は速やかに作動する。ま
た、比較的シビアな制御を行うのは1つの負圧制御弁M
37でよいため、正確な制御が容易に行われる。さら
に、比較的コストのかかる負圧制御弁M37を複数設け
る必要がない。
【0028】併せて、例えば、内燃機関M31の負荷が
増大した場合、弁制御手段M40により、負圧制御弁M
37が徐々に閉じられ、第1のEGRバルブM36Aが
ほぼ全閉状態となったならば、弁制御手段M40によ
り、負圧切換弁M38の1つが切換えられて残りのEG
RバルブM36Bのうちの1つの負圧室に大気圧が導入
されるのと同時に、負圧制御弁M37が全開状態とされ
る。そして、これが繰り返し行われる。このため、高負
荷領域においても、EGRバルブM36を開くことがで
き、しかも、第1のEGRバルブM36Aについての精
度の高い制御が可能となる。
【0029】また、第4の発明によれば、同じく図2に
示すように、第3の発明のEGRバルブの制御装置にお
いて、さらに、第1のEGRバルブM36Aは、残りの
EGRバルブM36Bよりも冷却されやすい位置に設け
られている。このため、制御全体を通して作動時間、つ
まり開放時間が長く熱負荷がかかりやすい第1のEGR
バルブM36Aの方が、冷却されやすいものとなる。従
って、熱負荷の均等化が図られるとともに、第1のEG
RバルブM36Aの熱による損傷がされにくくなる。
【0030】併せて、第5の発明においては、第3の発
明のEGRバルブの制御装置において、第1のEGRバ
ルブM36Aの設けられた排気ガス再循環通路M34の
吸気通路M33側の開口部と内燃機関M31との距離
が、残りのEGRバルブM36Bの設けられた排気ガス
再循環通路M34の吸気通路M33側の開口部と内燃機
関M31との距離に比べて長い。このため、制御全体を
通して作動時間、つまり開放時間の長い第1のEGRバ
ルブM36Aを通る還流ガスの方が、内燃機関M31に
届くまでの距離が長くなる。従って、かかる還流ガス
が、吸気とより一層均等に混合されやすいものとなる。
【0031】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明における負圧駆動アクチュ
エータの制御装置をディーゼルエンジンのEGRバルブ
の制御装置に具体化した第1実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0032】図3は本実施例において、車両に搭載され
たディーゼルエンジンシステムの構成図たるEGRバル
ブの制御装置を示す概略構成図である。このシステム
は、内燃機関としてのディーゼルエンジン1と、同ディ
ーゼルエンジン1へ燃料を圧送する燃料噴射ポンプ2と
を備えている。
【0033】ディーゼルエンジン1を構成するエンジン
本体3は複数気筒よりなり、各気筒毎の燃焼室に対応し
て、図示しない燃料噴射ノズルがそれぞれ設けられてい
る。エンジン本体3には吸気マニホルド4と、排気マニ
ホルド5とがそれぞれ接続されている。吸気マニホルド
4には吸気通路6が、排気マニホルド5には排気通路7
がそれぞれ接続されている。吸気通路6の上流側にはコ
ンプレッサ8が設けられ、排気通路7の下流側にはター
ビン9が設けられている。そして、コンプレッサ8及び
タービン9によりターボチャージャ10が構成されてい
る。周知のように、このターボチャージャ10は、排気
通路7を流れる排気ガスによりタービン9を回転させ、
その回転力によりコンプレッサ8を回転させて、吸気通
路6及び吸気マニホルド4を通じてエンジン本体3の各
燃焼室に取り込まれる吸気を昇圧させるものである。つ
まり、エンジン本体3に対して過給を行うものである。
【0034】エンジン本体3から排出される排気ガスの
一部を、そのエンジン本体3に取り込まれる吸気へ再循
環させるために、つまり排気ガス再循環(EGR)を行
うために、吸気通路6と排気通路7との間には、両者
6,7の間を接続する排気ガス再循環通路としての2つ
のEGR通路、すなわち、第1のEGR通路11及び第
2のEGR通路12が設けられている。これらEGR通
路11,12の途中には、同通路11,12を開閉する
負圧駆動アクチュエータとしてのEGRバルブ、すなわ
ち、第1のEGRバルブ13及び残りのEGRバルブと
しての第2のEGRバルブ14がそれぞれ設けられてい
る。そして、これらEGR通路11,12及びEGRバ
ルブ13,14により、EGR装置が構成されている。
【0035】EGRバルブ13,14はダイヤフラム式
の負圧作動弁である。周知のように、EGRバルブ1
3,14は、EGR通路11,12を開閉する弁体13
a,14aと、弁体13a,14aに連結されたダイヤ
フラム13b,14bと、ダイヤフラム13b,14b
で区画された負圧室13c,14cと、負圧室13c,
14cに配置されてダイヤフラム13b,14bを付勢
するスプリング13d,14d等とにより構成されてい
る。そして、負圧室13c,14cに負圧が導入されな
い状態では、ダイヤラム13b,14bがスプリング1
3d,14dにより付勢されて、弁体13a,14aが
EGR通路11,12を閉じる位置に配置される。つま
り、EGRバルブ13,14が閉弁される。一方、負圧
室13c,14cに負圧が導入されることにより、ダイ
ヤフラム13b,14bが負圧で引かれて変位し、弁体
13a,14aがEGR通路11,12を開く位置に配
置される。つまり、EGRバルブ13,14が開弁され
る。
【0036】第1のEGRバルブ13の負圧室13c
は、負圧通路16を通じて、負圧制御弁としてのエレク
トリック・バキューム・レギュレーティング・バルブ
(EVRV)17の出力ポートに接続されている。この
負圧通路16の途中には、周知のバキュームダンパ18
が設けられている。EVRV17は、デューティ制御に
よって開度調節される電磁弁であり、その入力ポート
は、負圧通路19を通じて、負圧発生源としてのバキュ
ームポンプ20に接続されている。バキュームポンプ2
0はエンジン本体3のクランクシャフトに駆動連結され
ており、エンジン本体3の運転に連動して駆動される。
そして、バキュームポンプ20は、EVRV17等へ負
圧を供給する。
【0037】ここで、バキュームポンプ20からEVR
V17へ供給された負圧は、EVRV17が開かれるこ
とにより、負圧通路16等を通じて第1のEGRバルブ
13の負圧室13cへと供給される。すなわち、EVR
V17の開度に応じて、第1のEGRバルブ13の負圧
室13cに供給される負圧は調整制御される。また、こ
のときに当該負圧室13cへ供給される負圧の振動は、
バキュームダンパ18の作用によって平滑化される。
【0038】また、第2のEGRバルブ14の負圧室1
4cは、負圧通路21を通じて、負圧切換弁を構成する
バキューム・スイッチング・バルブ(VSV)22に接
続されている。VSV22は、入力ポート、出力ポート
及び大気ポートを備えた三方式の電磁弁であり、その出
力ポートには、前記負圧室14cに連通する負圧通路2
1の一端が接続されている。また、VSV22の入力ポ
ートは、負圧通路21を通じて、前記バキュームポンプ
20に接続されている。
【0039】そして、VSV22がオンされることによ
り、第2のEGRバルブ14の負圧室14cが負圧通路
21、VSV22等を通じて、バキュームポンプ20に
連通される。このため、バキュームポンプ20にて発生
した負圧が第2のEGRバルブ14の負圧室14c内に
供給される。一方、VSV22がオフされることによ
り、第2のEGRバルブ14の負圧室14cが大気へと
開放される。
【0040】但し、本実施例においては、前記第1のE
GRバルブ13は、第2のEGRバルブ14に比べて、
前記エンジン本体3、排気マニホルド5等から離間した
位置に設けられているとともに、冷却風が当たりやすい
位置に設けられている。換言すれば、第1のEGRバル
ブ13は、第2のEGRバルブ14に比べて冷却されや
すい位置に設けられている。
【0041】また、前記第1のEGR通路11の吸気通
路6側の開口部とエンジン本体3との距離は、第2のE
GR通路12の吸気通路6側の開口部とエンジン本体3
との距離に比べて長いものとなっている。すなわち、第
1のEGR通路11を通過する再循環ガスは、吸気通路
6内を通過する流路が長く、より吸気と混ざりやすいも
のとなっている。
【0042】加えて、エンジン本体3には、その冷却水
の温度(冷却水温)THWを検出するための水温センサ
41が設けられている。さて、燃料噴射ポンプ2は分配
型のものであり、エンジン本体3のクランクシャフトに
駆動連結されている。周知のように、燃料噴射ポンプ2
の内部にはドライブシャフトが設けられ、そのドライブ
シャフトがカム機構を介してプランジャに連結されてい
る。そして、燃料噴射ポンプ2のドライブシャフトがク
ランクシャフトに連動して回転されることにより、その
ドライブシャフトの1回転中に、プランジャがエンジン
本体3の気筒数と同数だけ往復動されて燃料が吐出さ
れ、各気筒毎の燃料噴射ノズルへと燃料が圧送される。
【0043】燃料噴射ポンプ2には、図示しないアクセ
ルペダルの操作に連動して回動されるアクセルレバー3
1が設けられている。このアクセルレバー31はプラン
ジャ上の図示しないスピルリングに連結されている。そ
して、アクセルレバー31の回動位置、すなわち、ディ
ーゼルエンジン1の負荷に相当するアクセルレバー開度
ACCPが適宜に変えられることにより、スピルリング
の位置が変更され、プランジャの有効ストロークが変更
され、もって燃料噴射ポンプ2からの最大燃料噴射量が
制御される。
【0044】アクセルレバー31の近傍には、そのアク
セルレバー開度ACCPを検出するためのロータリーポ
ジションセンサよりなるレバーセンサ42が設けられて
いる。また、燃料噴射ポンプ2には、そのドライブシャ
フトの回転から、エンジン本体3のクランクシャフトの
回転数、すなわち、エンジン回転数NEを検出するため
の回転数センサ43が設けられている。
【0045】本実施例では、前述した負圧通路16にお
ける制御負圧CNPを検出するために、負圧センサ44
が設けられている。また、本実施例では、EGRバルブ
13,14の駆動を制御する手段及びディーゼルエンジ
ン1の運転状態検出手段として、上記の水温センサ4
1、レバーセンサ42、回転数センサ43及び負圧セン
サ44等が設けられている。その他に、自動車の走行速
度(車速)を検出する車速センサ45が設けられてい
る。車速センサ45は図示しない自動変速機に設けられ
たものであり、その自動変速機のギアの回転から車速を
検出するようになっている。また、自動変速機には、そ
のシフト位置を指示する信号を出力するシフト位置セン
サ46が設けられている。
【0046】そして、本実施例では、前述したEVRV
17及びVSV22のそれぞれが、電子制御装置(以下
単に「ECU」と言う)47により駆動制御されるよう
になっている。本実施例では、このECU47により弁
制御手段が構成されている。ECU47は、中央処理装
置(CPU)と、所定の制御プログラム等を予め記憶し
たり、CPUの演算結果等を一次記憶したりする各種メ
モリと、これら各部と外部入力回路及び外部出力回路等
とをバスによって接続した論理演算回路として構成され
ている。そして、ECU47の外部入力回路には、前述
した水温センサ41、レバーセンサ42、回転数センサ
43、負圧センサ44、車速センサ45及びシフト位置
センサ46等がそれぞれ接続されている。また、ECU
47の外部出力回路には、前述したEVRV17及びV
SV22等がそれぞれ接続されている。このECU47
の詳しい電気的構成については周知であるものとして、
ここではその説明を省略する。
【0047】次に、上記のように構成されたEGRバル
ブの制御装置において、ECU47により実行されるE
GRバルブ制御の処理動作の内容について説明する。図
4はECU47により実行される「EGRバルブ制御ル
ーチン」を説明するフローチャートであり、所定時間間
隔毎に実行される。
【0048】処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ101において、水温センサ41、レバーセンサ
42、回転数センサ43及び負圧センサ44等からの各
信号に基づき、冷却水温THW、アクセルレバー開度A
CCP、エンジン回転数NE及び制御負圧CNP等をそ
れぞれ読み込む。
【0049】続いて、ステップ102において、今回読
み込んだアクセルレバー開度ACCPが第1の所定値a
よりも小さいか否かを判断する。アクセルレバー開度A
CCPが第1の所定値aよりも小さい場合には、EGR
制御を行う必要がないものとしてステップ103へ移行
する。ステップ103においては、EVRV17が全閉
となるよう制御する。また、ステップ104へ移行し、
VSV22がオフとなるよう制御する。そして、その後
の処理を一旦終了する。ここで、EVRV17が全閉と
なるよう、また、VSV22がオフとなるようそれぞれ
制御されることから、第1及び第2のEGRバルブ1
3,14の負圧室13c,14cには、それぞれ負圧は
供給されない。このため、第1及び第2のEGRバルブ
13,14は作動せず、第1及び第2のEGR通路1
1,12を通って再循環ガスが流れることはない。
【0050】また、ステップ102においてアクセルレ
バー開度ACCPが第1の所定値a以上の場合には、ス
テップ105へ移行する。ステップ105においては、
今回読み込んだアクセルレバー開度ACCPが第2の所
定値b(但し、b>a)よりも小さいか否かを判断す
る。そして、アクセルレバー開度ACCPが第2の所定
値bよりも小さい場合には、第1の所定値a以上で、第
2の所定値b未満の間にあるものとして、要求されてい
るEGR量が最大限に大きいものと判断する。つまり、
最大限のEGR制御を行う必要があるものとして、ステ
ップ106へ移行する。ステップ106においては、E
VRV17が全開となるよう制御する。また、続くステ
ップ107においては、VSV22がオンとなるよう制
御する。そして、その後の処理を一旦終了する。ここ
で、EVRV17が全開となるよう、また、VSV22
がオンとなるようそれぞれ制御されることから、第1及
び第2のEGRバルブ13,14の負圧室13c,14
cには、それぞれ最大限の負圧が供給される。このた
め、第1及び第2のEGRバルブ13,14のダイヤフ
ラム13b,14bが負圧で引かれて変位し、弁体13
a,14aがEGR通路11,12を最大限に開く位置
に配置される。つまり、両EGRバルブ13,14が完
全に開弁される。従って、両EGR通路11,12に
は、最大限の再循環ガスが流れ、該再循環ガスが吸気通
路6、吸気マニホルド5へと導入され、再度燃焼に供さ
れる。
【0051】一方、前記ステップ105において、アク
セルレバー開度ACCPが第2の所定値b以上の場合に
は、ステップ108へ移行する。このステップ108に
おいては、今回読み込まれたアクセルレバー開度ACC
Pが第3の所定値c(但し、c>b)よりも小さいか否
かを判断する。そして、アクセルレバー開度ACCPが
第3の所定値cよりも小さい場合には、アクセルレバー
開度ACCPが第2の所定値b以上で、第3の所定値c
未満の間にあるものとして、ステップ109へ移行す
る。ステップ109においては、EVRV17の開度が
アクセルレバー開度ACCPに応じた所定の開度となる
よう制御する。但し、EVRV17の開度はアクセルレ
バー開度ACCPの増大に伴って小さくなる。また、続
くステップ111においては、VSV22がオンとなる
よう制御する。そして、その後の処理を一旦終了する。
ここで、EVRV17の開度がアクセルレバー開度AC
CPに応じた所定の開度となるよう、また、VSV22
がオンとなるようそれぞれ制御されることから、第2の
EGRバルブ14の負圧室14cには、最大限の負圧が
供給され、第1のEGRバルブ13の負圧室13cに
は、EVRV17の開度に相対した負圧が供給される。
このため、第2のEGRバルブ14のダイヤフラム14
bが最大限の負圧で引かれて変位し、弁体14aがEG
R通路12を最大限に開く位置に配置される。また、第
1のEGRバルブ13のダイヤフラム13bが調整され
た負圧で引かれて中間位で変位し、弁体13aがEGR
通路11を中間位に開く位置に配置される。第2のEG
R通路12には、最大限の再循環ガスが流れ、第1のE
GR通路11には、第1のEGRバルブ13の開度に対
応した再循環ガスが流れる。そして、双方の再循環ガス
が吸気通路6、吸気マニホルド5へと導入され、再度燃
焼に供される。
【0052】また、前記ステップ108において、アク
セルレバー開度ACCPが第3の所定値c以上の場合に
は、ステップ111へ移行する。このステップ111に
おいては、今回読み込まれたアクセルレバー開度ACC
Pが第4の所定値d(但し、d>c)よりも小さいか否
かを判断する。そして、アクセルレバー開度ACCPが
第4の所定値dよりも小さい場合には、アクセルレバー
開度ACCPが第3の所定値c以上で、第4の所定値d
未満の間にあるものとして、ステップ112へ移行す
る。ステップ112においては、EVRV17が全開と
なるよう制御する。また、続くステップ113において
は、VSV22がオフとなるよう制御する。そして、そ
の後の処理を一旦終了する。ここで、EVRV17が全
開となるよう、また、VSV22がオフとなるようそれ
ぞれ制御されることから、第1のEGRバルブ13の負
圧室13cには、最大限の負圧が供給され、第2のEG
Rバルブ14の負圧室14cには、負圧が全く供給され
されない。このため、第1のEGRバルブ13のみが最
大限に作動し、弁体13aがEGR通路11を最大限に
開く位置に配置される。また、第2のEGRバルブ13
は閉ざされる。従って、第1のEGR通路11には、最
大限の再循環ガスが流れ、第2のEGR通路12には、
再循環ガスが流れない。つまり、再循環ガスは第1のE
GR通路11のみを通って吸気通路6、吸気マニホルド
5へと導入され、再度燃焼に供される。
【0053】さらに、前記ステップ111において、ア
クセルレバー開度ACCPが第4の所定値d以上の場合
には、ステップ114へ移行する。このステップ114
においては、今回読み込まれたアクセルレバー開度AC
CPが第5の所定値e(但し、e>d)よりも小さいか
否かを判断する。そして、アクセルレバー開度ACCP
が第5の所定値eよりも小さい場合には、アクセルレバ
ー開度ACCPが第4の所定値d以上で、第5の所定値
e未満の間にあるものとして、ステップ115へ移行す
る。ステップ115においては、EVRV17の開度が
アクセルレバー開度ACCPに応じた所定の開度となる
よう制御する(但し、EVRV17の開度はアクセルレ
バー開度ACCPの増大に伴って小さくなる)。また、
続くステップ116においては、VSV22がオフとな
るよう制御する。そして、その後の処理を一旦終了す
る。ここで、EVRV17の開度がアクセルレバー開度
ACCPに応じた所定の開度となるよう、また、VSV
22がオフとなるようそれぞれ制御されることから、第
1のEGRバルブ13の負圧室13cには、EVRV1
7の開度に相対した負圧が供給され、第2のEGRバル
ブ14の負圧室14cには、負圧が全く供給されない。
このため、第1のEGRバルブ13のみが調整された負
圧で引かれて中間位で変位し、弁体13aがEGR通路
11を中間位に開く位置に配置される。また、第2のE
GRバルブ14は全く作動しない。従って、第1のEG
R通路11のみに、第1のEGRバルブ13の開度に対
応した再循環ガスが流れる。そして、その再循環ガスの
みが吸気通路6、吸気マニホルド5へと導入され、再度
燃焼に供される。
【0054】また、前記ステップ114において、アク
セルレバー開度ACCPが第5の所定値e以上の場合に
は、前記ステップ103へ移行する。そして、ステップ
103においては、エンジン負荷があまりにも高く、E
GR制御を行う必要がないものと判断して上記と同様の
処理(ステップ103及びステップ104の処理)を行
い、その後の処理を一旦終了する。
【0055】このように、本実施例の「EGRバルブ制
御ルーチン」においては、そのときどきのエンジン負荷
(アクセルレバー開度ACCP)に応じたEGRバルブ
13,14の制御が実行される。
【0056】以上説明したように、本実施例のEGRバ
ルブ13,14の制御装置によれば、図5に示すよう
に、現在の運転状態が「EGR制御領域」にない場合、
アクセルレバー開度ACCPが第1の所定値aよりも小
さい場合及びアクセルレバー開度ACCPが第5の所定
値eよりも大きい場合には、両EGRバルブ13,14
は閉ざされる。すなわち、EGR制御を行う必要のない
場合には、EGR制御は行われない。
【0057】また、アクセルレバー開度ACCPが第1
の所定値a以上で、第2の所定値b未満の間にある場合
には、EVRV17が全開となるよう、また、VSV2
2がオンとなるようそれぞれ制御される。従って、両E
GR通路11,12の総合開口面積は最大となり、両E
GR通路11,12には、最大限の再循環ガスを流すこ
とができる。
【0058】さらに、アクセルレバー開度ACCPが第
2の所定値b以上で、第3の所定値c未満の間にある場
合には、EVRV17の開度がアクセルレバー開度AC
CPに応じた所定の開度となるよう、また、VSV22
がオンとなるようそれぞれ制御される。このため、第2
のEGRバルブ14の負圧室14cには、最大限の負圧
が供給され、第1のEGRバルブ13の負圧室13cに
は、EVRV17の開度に相対した負圧が供給される。
従って、第2のEGRバルブ14は最大限に開かれる。
また、第1のEGRバルブ13は、中間領域で開かれ
る。つまり、図5に示すように、第2のEGR通路12
には、最大限の再循環ガスが流れ、第1のEGR通路1
1には、第1のEGRバルブ13の開度に対応した再循
環ガスが流れる。そして、アクセルレバー開度ACCP
の増大に伴って、第1のEGRバルブ13の開度が小さ
くなる分だけ、総合開口面積は徐々に小さくなってゆ
く。
【0059】そして、アクセルレバー開度ACCPが第
3の所定値cとなった場合であって、アクセルレバー開
度ACCPが増大している場合には、第1のEGRバル
ブ13の開度がほぼ全閉となる。この瞬間に、VSV2
2がオフされるのと同時に、EVRV17の開度が初期
状態たる全開状態に制御される。このため、第2のEG
Rバルブ14が全閉となるのと同時に第1のEGRバル
ブ13は全開となる。そして、この状態はアクセルレバ
ー開度ACCPが第4の所定値dとなるまで保持され
る。一方、アクセルレバー開度ACCPが第3の所定値
cとなった場合であって、アクセルレバー開度ACCP
が減少している場合には、VSV22がオンされるのと
同時に、EVRV17の開度が初期状態たるほぼ全閉状
態(アクセルレバー開度ACCPが減少している場合、
EVRV17の初期状態はほぼ全閉である)に制御され
る。このため、第2のEGRバルブ14が全開となるの
と同時に第1のEGRバルブ13はほぼ全閉となる。そ
して、アクセルレバー開度ACCPの減少に伴って第1
のEGRバルブ13の開度は増大してゆく。
【0060】さらに、アクセルレバー開度ACCPが第
3の所定値c以上で、第4の所定値d未満の間にある場
合には、上記したように、第2のEGRバルブ14が全
閉となるのと同時に第1のEGRバルブ13は全開とな
った状態が保持される。
【0061】併せて、アクセルレバー開度ACCPが第
4の所定値d以上で、第5の所定値e未満の間にある場
合には、EVRV17の開度がアクセルレバー開度AC
CPに応じた所定の開度となるよう、また、VSV22
がオフとなるようそれぞれ制御される。このため、第1
のEGRバルブ13のみが中間領域で開かれ、第2のE
GRバルブ14は全く作動しない。従って、図5に示す
ように、総合開口面積は、第1のEGRバルブ13の開
度に対応した量だけとなる。
【0062】なお、図5に示す制御図は、所定のエンジ
ン回転NEにおける関係を示しているが、実際は、任意
のエンジン回転数NEに応じてEGR制御は行われうる
ものである。すなわち、図6に示すように、ほぼ全域の
エンジン回転NEにおいて、上述した関係は成り立つの
である。
【0063】さて、本実施例において、VSV22の切
換えは、オン・オフの切換だけで済み、速やかに行うこ
とができる。一方、本実施例において、よりシビアな調
整が必要なEVRV17は1つで済む。従って、ECU
47により、VSV22及びEVRV17が制御される
に際しては、全体として両EGRバルブ13,14を速
やかに作動させることができる。従って、本実施例の如
くEGR通路11,12を複数設けた場合であっても、
EGRバルブ13,14の作動遅れを抑制することがで
きる。その結果、該バルブ13,14の応答性及び制御
性の向上を図ることができる。
【0064】また、比較的シビアな制御を行うのは1つ
のEVRV17だけでよいため、正確な制御が容易に行
われる。そのため、さらなる制御性の向上を図ることが
できる。
【0065】さらに、本実施例においては、上記のよう
な切換調整制御を行うことにより、比較的広範囲の負荷
領域においてもEGR制御を行うことができる。併せ
て、本実施例では、比較的コストのかかるEVRV17
を1つだけ設ければよいため、全体としてのコストの低
減を図ることができる。
【0066】加えて、本実施例によれば、図3に示すよ
うに、第1のEGRバルブ13は、第2のEGRバルブ
14よりも冷却されやすい位置に設けられている。この
ため、制御全体を通して作動時間、つまり開放時間の長
い第1のEGRバルブ13の方が、冷却されやすいもの
となる。従って、各バルブ13,14にかかる熱負荷の
均等化が図られるとともに、第1のEGRバルブ13の
熱による損傷を未然に抑制することができる。また、よ
り高い精度を要求される第1のEGRバルブ13の制御
性をより一層向上させることができる。
【0067】また、前記第1のEGR通路11の吸気通
路6側の開口部とエンジン本体3との距離は、第2のE
GR通路12の吸気通路6側の開口部とエンジン本体3
との距離に比べて長いものとなっている。すなわち、第
1のEGR通路11を通過する再循環ガスは、吸気通路
6内を通過する流路が長く、より吸気と混ざりやすいも
のとなっている。従って、かかる再循環ガスが、吸気と
より一層均等に混合され、EGR制御を行うに際して、
より一層の精度の向上を図ることができる。
【0068】(第2実施例)次に、本発明を具体化した
第2実施例を図面に基づいて詳細に説明する。但し、本
第2実施例においても、その構成においては上述した第
1実施例とほぼ同等であるため、重複する部材について
同一の符号を付すとともに、その説明を省略し、主とし
て相違する点についてのみ以下に説明する。
【0069】図7は、本実施例において、車両に搭載さ
れたディーゼルエンジンシステムの構成図たるEGRバ
ルブの制御装置を示す概略構成図である。同図に示すよ
うに、本実施例では、負圧通路16の途中のバキューム
ダンパ18と第1のEGRバルブ13との間に、VSV
32が別途設けられている点で第1実施例と大きく異な
っている。このVSV32は、前記VSV22と同様
入力ポート、出力ポート及び大気ポートを備えている。
そして、その出力ポートには、負圧室13cに連通する
負圧通路16の一端が接続されている。また、VSV3
2の入力ポートは、負圧通路16を通じて、前記バキュ
ームポンプ20に接続されている。
【0070】また、本実施例では、ECU47の外部出
力回路には、前述したEVRV17及びVSV22等の
外にVSV32がそれぞれ接続されている。そして、本
実施例において、例えば、アクセルレバー開度ACCP
が増大していき、第5の所定値eになったとする。する
と、この瞬間にEVRV17が閉じられるわけである
が、本実施例においては、図8に示すように、これと同
時にVSV32がオフされる(もちろんVSV22はオ
フされている)。従って、第1のEGRバルブ13の負
圧室13cの内部は、速やかに大気に開放され、第1の
EGRバルブ13を速やかに閉じることができる。
【0071】また、逆に、アクセルレバー開度ACCP
が減少していき、第1の所定値aを下回ったとする。す
ると、この瞬間にEVRV17が閉じられるわけである
が、本実施例においては、図8に示すように、これと同
時にVSV22,32が共にオフされる。従って、両E
GRバルブ13,14の負圧室13c,14cの内部
は、速やかに大気に開放され、両EGRバルブ13,1
4を速やかに閉じることができる。
【0072】すなわち、本実施例においては、上記第1
実施例で説明した作用・効果の外に、エンジン負荷が増
大又は減少して、EGR制御を速やかに遮断したいよう
な場合には、VSV,2232をオフすることにより、
速やかに当該遮断を行うことができる。その結果、EG
R制御の遮断実施例の応答性をより一層高めることがで
きる。
【0073】なお、本発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一
部を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記各実施例では、2つのEGR通路11,12
を設ける構成を採用したが、3つのEGR通路を設け、
それぞれの通路にEGRバルブを設ける構成としてもよ
い。但し、この場合には、1つのEGRバルブのみがE
VRV(負圧制御弁)により開度調節が行われ、残りの
EGRバルブは、VSV(負圧切換弁)にて開閉制御が
行われる。
【0074】かかる場合には、図9に示すように、前記
両実施例よりも多段階での制御が可能となり、EGRの
制御性をより一層高めることができる。また、より一層
高負荷でのEGR制御が可能となる。
【0075】また、勿論のことであるが、設けられるE
GR通路及びEGRバルブは2つ或いは3つだけでな
く、4つ以上であってもよい。 (2)前記各実施例では、負圧通路16にバキュームダ
ンパ18を設ける構成としたが、該バキュームダンパ1
8を省略する構成としてもよい。
【0076】(3)前記各実施例では、過給機としてタ
ーボチャージャ10を備えたディーゼルエンジン1に具
体化したが、過給機を備えていないディーゼルエンジン
に具体化してもよい。また、ディーゼルエンジンでなく
とも、ガソリンエンジンシステムにも適用することもで
きる。
【0077】(4)前記各実施例では、第2のEGRバ
ルブ14については、第1のEGRバルブ13と同様の
タイプのものを使用する場合に具体化した。しかし、該
第2のEGRバルブ14は、オン・オフ切換のみが行わ
れるものであるため、半開領域のない(いわゆるオン・
オフ専用設計の)バルブを用いることもできる。かかる
場合、より一層のコストの低減を図ることができる。
【0078】
【付記】特許請求の範囲の各請求項に記載されないもの
であって、上記実施例から把握できる技術的思想につい
て以下にその効果とともに記載する。
【0079】(a)請求項1又は2に記載の負圧駆動ア
クチュエータの制御装置において、負圧制御弁と第1の
負圧駆動アクチュエータとの間に別途負圧切換弁を設け
たことを特徴とする負圧駆動アクチュエータの制御装
置。
【0080】このように構成すれば、必要に応じて負圧
駆動アクチュエータの応答性がさらに向上する。 (b)請求項3〜5のいずれかに記載のEGRバルブの
制御装置において、負圧制御弁と第1のEGRバルブと
の間に別途負圧切換弁を設けたことを特徴とするEGR
バルブの制御装置。
【0081】このように構成すれば、EGR制御の遮断
時における応答性がさらに向上する。 (c)請求項3〜5のいずれかに記載のEGRバルブの
制御装置において、負圧制御弁と第1のEGRバルブと
の間に負圧の振動を平滑化するためのバキュームダンパ
を設けたことを特徴とするEGRバルブの制御装置。
【0082】このように構成すれば、負圧の振動が平滑
化され、より精度の高いEGR制御が可能となる。 (d)請求項4に記載のEGRバルブの制御装置におい
て、第1のEGRバルブの設けられた排気ガス再循環通
路の前記吸気通路側の開口部と前記内燃機関との距離
は、前記残りのEGRバルブの設けられた排気ガス再循
環通路の前記吸気通路側の開口部と前記内燃機関との距
離に比べて長いことを特徴とするEGRバルブの制御装
置。
【0083】このように構成すれば、請求項4に記載さ
れた発明と請求項5に記載された発明の効果を同時に発
揮させることができる。
【0084】
【発明の効果】以上詳述したように、第1及び第2の発
明における負圧駆動アクチュエータの制御装置によれ
ば、アクチュエータの作動遅れを抑制し、制御性の向上
を図ることができ、しかもコストの低減を図ることがで
きるという優れた効果を奏する。
【0085】また、第3の発明のEGRバルブ制御装置
によれば、EGRバルブの作動遅れを抑制し、該バルブ
の制御性の向上を図ることができるとともに、広範囲な
負荷領域においてもEGR制御を行うことができ、しか
も、コストの低減を図ることができるという優れた効果
を奏する。
【0086】さらに、第4の発明によれば、第3の発明
の効果に加えて、EGRバルブの熱負荷の均等化を図
り、EGRバルブの耐久性を向上させることができると
いう優れた効果を奏する。
【0087】併せて、第5の発明によれば、第3の発明
の効果に加えて、再循環ガスを、より一層均等に吸気と
混合することができ、もってさらなる制御性の向上を図
ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1及び第2の発明の基本的な概念構成を説明
する概念構成図である。
【図2】第3、第4及び第5の発明の基本的な概念構成
を説明する概念構成図である。
【図3】本発明を具体化した第1実施例において、ディ
ーゼルエンジンシステムにおけるEGRバルブの制御装
置を示す概略構成図である。
【図4】第1実施例において、ECUにより実行される
「EGRバルブ制御装ルーチン」を説明するフローチャ
ートである。
【図5】第1実施例において、アクセルレバー開度に対
するEGR通路の総合開口面積の関係を示すグラフであ
る。
【図6】第1実施例において、エンジン回転数及びアク
セルレバー開度に対するEGRバルブの開閉状態の関係
を説明するグラフである。
【図7】本発明を具体化した第2実施例において、ディ
ーゼルエンジンシステムにおけるEGRバルブの制御装
置を示す概略構成図である。
【図8】第2実施例において、アクセルレバー開度に対
するEGR通路の総合開口面積の関係を示すグラフであ
る。
【図9】本発明を具体化した別の実施例において、アク
セルレバー開度に対するEGR通路の総合開口面積の関
係を示すグラフである。
【図10】従来技術において、エンジン負荷に対するE
GR量の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのディーゼルエンジン、6…吸気通
路、7…排気通路、11…排気ガス再循環通路を構成す
る(第1の)EGR通路、12…排気ガス再循環通路を
構成する(第2の)EGR通路、13…負圧駆動アクチ
ュエータを構成する第1のEGRバルブ、14…負圧駆
動アクチュエータを構成する第2の(残りの)EGRバ
ルブ、17…負圧制御弁としてのEVRV、20…負圧
発生源としてのバキュームポンプ、22,32…負圧切
換弁としてのVSV、41…駆動要求検出手段及び運転
状態検出手段を構成する水温センサ、42…駆動要求検
出手段及び運転状態検出手段を構成するレバーセンサ、
43…駆動要求検出手段及び運転状態検出手段を構成す
る回転数センサ、44…駆動要求検出手段及び運転状態
検出手段を構成する負圧センサ、45…駆動要求検出手
段及び運転状態検出手段を構成する車速センサ、46…
駆動要求検出手段及び運転状態検出手段を構成するシフ
ト位置センサ、47…弁制御手段を構成するECU。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負圧発生源と、 前記負圧発生源の負圧に基づき駆動され、第1の負圧駆
    動アクチュエータ及び残りの負圧駆動アクチュエータよ
    りなる複数の負圧駆動アクチュエータと、 前記第1の負圧駆動アクチュエータへ導入される負圧の
    制御を連続的に行う負圧制御弁と、 前記残りの負圧駆動アクチュエータへの負圧の導入及び
    遮断の切換を行う負圧切換弁と、 前記負圧駆動アクチュエータの駆動要求を検出する駆動
    要求検出手段と、 前記負圧駆動アクチュエータの駆動要求時においては、
    前記駆動要求検出手段の検出結果に応じて、まず少なく
    とも前記負圧制御弁を初期状態から駆動させ、前記第1
    の負圧駆動アクチュエータが駆動限界状態まで駆動され
    たとき、前記負圧切換弁の1つを前記負圧制御弁の駆動
    方向と同方向に切換えると同時に、前記負圧制御弁を初
    期状態に戻すことを繰り返し行う弁制御手段とを備えた
    ことを特徴とする負圧駆動アクチュエータの制御装置。
  2. 【請求項2】 負圧発生源と、 前記負圧発生源の負圧に基づき駆動され、第1の負圧駆
    動アクチュエータ及び残りの負圧駆動アクチュエータよ
    りなる複数の負圧駆動アクチュエータと、 前記第1の負圧駆動アクチュエータへ導入される負圧の
    制御を連続的に行う負圧制御弁と、 前記残りの負圧駆動アクチュエータへの負圧の導入及び
    遮断の切換を行う負圧切換弁と、 前記負圧駆動アクチュエータの駆動要求を検出する駆動
    要求検出手段と、 前記負圧駆動アクチュエータの駆動要求時においては、
    前記駆動要求検出手段の検出結果が大から小へと移行し
    ている場合、まず前記負圧制御弁を全開状態としその後
    徐々に閉じるようにするとともに、前記負圧制御弁を全
    開状態としたのと同時に前記負圧切換弁により前記残り
    の負圧駆動アクチュエータへの負圧の導入を許容し、前
    記第1の負圧駆動アクチュエータがほぼ全閉状態まで駆
    動されたとき、前記負圧切換弁の1つを切換えて前記残
    りの負圧駆動アクチュエータへの負圧の導入を遮断する
    のと同時に、前記負圧制御弁を全開状態に戻すことを繰
    り返し行うよう前記負圧制御弁及び前記負圧切換弁を制
    御するとともに、前記駆動要求検出手段の検出結果が小
    から大へと移行している場合、まず前記負圧制御弁をほ
    ぼ全閉状態としてその後徐々に開くようにするととも
    に、前記負圧制御弁を全閉状態としたと同時に前記負圧
    切換弁により前記残りの負圧駆動アクチュエータへの負
    圧の導入を遮断し、前記第1の負圧駆動アクチュエータ
    がほぼ全開状態まで駆動されたとき、前記負圧切換弁の
    1つを切換えて前記残りの負圧駆動アクチュエータへの
    負圧の導入を許容するのと同時に、前記負圧制御弁をほ
    ぼ全閉状態に戻すことを繰り返し行うよう前記負圧制御
    弁及び前記負圧切換弁を制御する弁制御手段とを備えた
    ことを特徴とする負圧駆動アクチュエータの制御装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関から排出される排気の一部を当
    該内燃機関に取り込まれる吸気へ再循環させるために、
    排気通路と吸気通路とを連通する複数の排気ガス再循環
    通路と、 前記複数の排気ガス再循環通路にそれぞれ設けられ、当
    該排気ガス再循環通路を開閉するために、負圧室に導入
    される負圧発生源に基づく負圧に応じて作動し、負圧室
    に負圧が導入されることにより開かれ、負圧室に大気が
    導入されることにより閉じられる第1のEGRバルブ及
    び残りのEGRバルブよりなる複数のEGRバルブと、 前記第1のEGRバルブの負圧室と前記負圧発生源との
    間を連通する通路に設けられ、前記負圧発生源から前記
    負圧室に導入される負圧を連続的に制御するために調整
    される1つの負圧制御弁と、 前記残りのEGRバルブの負圧室と前記負圧発生源との
    間を連通する通路に設けられ、前記負圧室に対する前記
    負圧発生源からの負圧の導入及び大気圧の導入を切換え
    るための負圧切換弁と、 前記内燃機関の負荷を含む運転状態を検出する運転状態
    検出手段と、 前記運転状態検出手段の検出結果に応じた前記EGRバ
    ルブの駆動要求時において、そのときの前記内燃機関の
    負荷が増大しているときには、まず前記負圧制御弁を全
    開とするとともに、前記負圧切換弁により前記残りのE
    GRバルブの負圧室に前記負圧発生源からの負圧を導入
    し、その後、前記内燃機関の負荷の増大に伴い前記負圧
    制御弁を徐々に閉じ、前記第1のEGRバルブがほぼ全
    閉状態となったならば、前記負圧切換弁の1つを切換え
    て前記残りのEGRバルブのうちの1つの負圧室に大気
    圧を導入すると同時に、前記負圧制御弁を全開状態とす
    ることを繰り返し行うよう前記負圧切換弁及び前記負圧
    制御弁を制御するとともに、前記運転状態検出手段の検
    出結果に基づき、そのときの前記内燃機関の負荷が減少
    しているときには、まず前記負圧制御弁を全閉状態から
    徐々に開くよう制御するとともに、前記負圧切換弁によ
    り前記残りのEGRバルブの負圧室に大気圧を導入し、
    その後、前記内燃機関の負荷の減少に伴い前記負圧制御
    弁を徐々に開き、前記第1のEGRバルブがほぼ全開状
    態となったならば、前記負圧切換弁の1つを切換えて前
    記残りのEGRバルブのうちの1つの負圧室に前記負圧
    発生源からの負圧を導入すると同時に、前記負圧制御弁
    を全閉状態とすることを繰り返し行うよう前記負圧切換
    弁及び前記負圧制御弁を制御する弁制御手段とを備えた
    ことを特徴とするEGRバルブの制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載されたEGRバルブの制
    御装置において、前記第1のEGRバルブは、前記残り
    のEGRバルブよりも冷却されやすい位置に配置されて
    いることを特徴とするEGRバルブの制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載されたEGRバルブの制
    御装置において、 前記第1のEGRバルブの設けられた排気ガス再循環通
    路の前記吸気通路側の開口部と前記内燃機関との距離
    は、前記残りのEGRバルブの設けられた排気ガス再循
    環通路の前記吸気通路側の開口部と前記内燃機関との距
    離に比べて長いことを特徴とするEGRバルブの制御装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002256983A (ja) * 2001-03-02 2002-09-11 Mitsubishi Motors Corp 排ガス再循環装置
JP2012225348A (ja) * 2005-12-20 2012-11-15 Borgwarner Inc ターボチャージャ付き圧縮着火エンジンシステムにおける排気ガス再循環制御方法
JP2013087752A (ja) * 2011-10-21 2013-05-13 Hino Motors Ltd Egr装置
US8630787B2 (en) 2005-12-20 2014-01-14 Borgwarner Inc. Controlling exhaust gas recirculation in a turbocharged engine system
WO2021065723A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 いすゞ自動車株式会社 排気再循環装置

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