JPH08177612A - エンジンのシリンダブロックおよびその製造方法 - Google Patents
エンジンのシリンダブロックおよびその製造方法Info
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- JPH08177612A JPH08177612A JP33814394A JP33814394A JPH08177612A JP H08177612 A JPH08177612 A JP H08177612A JP 33814394 A JP33814394 A JP 33814394A JP 33814394 A JP33814394 A JP 33814394A JP H08177612 A JPH08177612 A JP H08177612A
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- F02F1/10—Cylinders; Cylinder heads having cooling means for liquid cooling
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- F02F1/02—Cylinders; Cylinder heads having cooling means
- F02F1/10—Cylinders; Cylinder heads having cooling means for liquid cooling
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- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 クローズドデッキ・ウエットライナ形のエン
ジンのシリンダブロックをダイカスト法を用いて容易に
鋳造できるようにする。 【構成】 シリンダブロック本体14のシリンダボア15の
外周部に、両端部にフランジ部17,18を有する筒状のイ
ンサート部材16を鋳包む。シリンダブロック本体14のボ
ア19およびインサート部材16のフランジ部17,18にシリ
ンダライナ20を圧入して、インサート部材16とシリンダ
ライナ20との間にウォータジャケット21を形成する。金
型のキャビティ内に配置したインサート部材16内に金型
の一部を嵌合させてインサート部材16をシリンダブロッ
ク本体14に鋳包むことにより、ウォータジャケット21を
形成するためのアンダーカット部が解消されてダイカス
ト成型が可能となる。ダイカスト成型したシリンダブロ
ック本体14のボア19およびフランジ部17,18にシリンダ
ライナ20を圧入してシリンダブロック13を製造する。
ジンのシリンダブロックをダイカスト法を用いて容易に
鋳造できるようにする。 【構成】 シリンダブロック本体14のシリンダボア15の
外周部に、両端部にフランジ部17,18を有する筒状のイ
ンサート部材16を鋳包む。シリンダブロック本体14のボ
ア19およびインサート部材16のフランジ部17,18にシリ
ンダライナ20を圧入して、インサート部材16とシリンダ
ライナ20との間にウォータジャケット21を形成する。金
型のキャビティ内に配置したインサート部材16内に金型
の一部を嵌合させてインサート部材16をシリンダブロッ
ク本体14に鋳包むことにより、ウォータジャケット21を
形成するためのアンダーカット部が解消されてダイカス
ト成型が可能となる。ダイカスト成型したシリンダブロ
ック本体14のボア19およびフランジ部17,18にシリンダ
ライナ20を圧入してシリンダブロック13を製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クローズドデッキ・ウ
エットライナ形のエンジンのシリンダブロックおよびそ
の製造方法に関するものである。
エットライナ形のエンジンのシリンダブロックおよびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にアルミニウム合金製のエンジンの
シリンダブロックでは、薄肉の耐摩性材料からなるシリ
ンダライナが組込まれており、このシリンダライナにピ
ストンが嵌装されるシリンダボアが形成されている。
シリンダブロックでは、薄肉の耐摩性材料からなるシリ
ンダライナが組込まれており、このシリンダライナにピ
ストンが嵌装されるシリンダボアが形成されている。
【0003】この種のシリンダブロックには、例えば、
図18に示すシリンダブロック1のように、冷却水を循環
させるためにシリンダライナ2の外周部に形成されたウ
ォータジャケット3がシリンダヘッド取付面4で開口さ
れた構造のオープンデッキ形のものと、図19に示すシリ
ンダブロック5のように、シリンダライナ6の外周部に
形成されたウォータジャケット7はシリンダヘッド取付
面8で閉じられ、シリンダヘッド取付面8にウォータジ
ャケット7に連通する冷却水通路9が設けられた構造の
クローズドデッキ形のものとがある。
図18に示すシリンダブロック1のように、冷却水を循環
させるためにシリンダライナ2の外周部に形成されたウ
ォータジャケット3がシリンダヘッド取付面4で開口さ
れた構造のオープンデッキ形のものと、図19に示すシリ
ンダブロック5のように、シリンダライナ6の外周部に
形成されたウォータジャケット7はシリンダヘッド取付
面8で閉じられ、シリンダヘッド取付面8にウォータジ
ャケット7に連通する冷却水通路9が設けられた構造の
クローズドデッキ形のものとがある。
【0004】図18に示すようなオープンデッキ形のシリ
ンダブロック1は、アルミニウム合金等で鋳造成型する
場合、ダイカスト法によって容易に成型することができ
る反面、シリンダヘッド取付面4が開口しているため、
剛性が低く、振動、騒音を発生しやすいという欠点があ
る。
ンダブロック1は、アルミニウム合金等で鋳造成型する
場合、ダイカスト法によって容易に成型することができ
る反面、シリンダヘッド取付面4が開口しているため、
剛性が低く、振動、騒音を発生しやすいという欠点があ
る。
【0005】一方、図19に示すようなクローズドデッキ
形のシリンダブロックは、シリンダヘッド取付面8が閉
じているため、剛性が高く、振動、騒音を発生しにくい
ので、薄肉、軽量化を図ることができるという利点があ
る。さらに、図20に示すシリンダブロック10のように、
シリンダライナ11の外周部でウォータジャケット12を形
成するようにしたクローズドデッキ・ウエットライナ形
のものは、ウォータジャケット12内の冷却水が直接シリ
ンダライナ11に接するので、冷却効率に優れる。なお、
図20中、図19のものと同様の部分には、同一の番号を付
してある。
形のシリンダブロックは、シリンダヘッド取付面8が閉
じているため、剛性が高く、振動、騒音を発生しにくい
ので、薄肉、軽量化を図ることができるという利点があ
る。さらに、図20に示すシリンダブロック10のように、
シリンダライナ11の外周部でウォータジャケット12を形
成するようにしたクローズドデッキ・ウエットライナ形
のものは、ウォータジャケット12内の冷却水が直接シリ
ンダライナ11に接するので、冷却効率に優れる。なお、
図20中、図19のものと同様の部分には、同一の番号を付
してある。
【0006】ところで、クローズドデッキ・ウエットラ
イナ形のシリンダブロック10は、その構造上、ウォータ
ジャケット12がアンダーカット部を形成するため、ダイ
カスト法による成型が困難であり、一般に、崩壊性中子
を用いた重力鋳造法あるいは低圧鋳造法によって成型さ
れているが、中子の製造および成型後の取出が煩雑であ
り、生産性が低いという問題があった。
イナ形のシリンダブロック10は、その構造上、ウォータ
ジャケット12がアンダーカット部を形成するため、ダイ
カスト法による成型が困難であり、一般に、崩壊性中子
を用いた重力鋳造法あるいは低圧鋳造法によって成型さ
れているが、中子の製造および成型後の取出が煩雑であ
り、生産性が低いという問題があった。
【0007】そこで、従来、生産性を向上させるべくク
ローズドデッキ・ウエットライナ形のシリンダブロック
をダイカスト法を用いて製造する方法が種々提案されて
いる。例えば、分割式の移動可能な中子を用いてウォ
ータジャケットを形成する方法(特公平2−53623
号、特公平2−53624号公報参照)、オープンデ
ッキ形と同様にウォータジャケットを形成した後、シリ
ンダヘッド取付面の開口部の一部を塞ぐ方法(特開平1
−100352号、特開平1−147145号、特公平
2−11735号公報参照)、予めウォータジャケッ
トを設けたシリンダライナを鋳包む方法(特開昭62−
113845号、実開平5−78950号公報参照)、
および、シリンダブロックに形成した段付ボアの小径
部に、一端部の外側にフランジ部を有するシリンダライ
ナを圧入して、段付ボアの大径部と、シリンダライナの
側壁およびフランジ部とでウォータジャケットを形成す
る方法(特開昭60−135650号、実公平1−10
427号公報参照)が提案されている。
ローズドデッキ・ウエットライナ形のシリンダブロック
をダイカスト法を用いて製造する方法が種々提案されて
いる。例えば、分割式の移動可能な中子を用いてウォ
ータジャケットを形成する方法(特公平2−53623
号、特公平2−53624号公報参照)、オープンデ
ッキ形と同様にウォータジャケットを形成した後、シリ
ンダヘッド取付面の開口部の一部を塞ぐ方法(特開平1
−100352号、特開平1−147145号、特公平
2−11735号公報参照)、予めウォータジャケッ
トを設けたシリンダライナを鋳包む方法(特開昭62−
113845号、実開平5−78950号公報参照)、
および、シリンダブロックに形成した段付ボアの小径
部に、一端部の外側にフランジ部を有するシリンダライ
ナを圧入して、段付ボアの大径部と、シリンダライナの
側壁およびフランジ部とでウォータジャケットを形成す
る方法(特開昭60−135650号、実公平1−10
427号公報参照)が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシリンダブロックの製造方法では、次のような問題
がある。すなわち、の方法では、金型の構造が複雑に
なり、型費が高くなるとともに型寿命も短くなる。の
方法では、開口部の一部を塞ぐ工程が煩雑となり生産性
の向上があまり期待できない。の方法では、シリンダ
ライナの形状が複雑で製造が困難となるため、生産性の
向上があまり期待できない。の方法では、シリンダブ
ロック本体とシリンダライナとを強固に結合することが
困難であり、シリンダブロックの剛性が低下しやすい。
このように、上記ないしに示すシリンダブロックの
製造方法は、いずれも充分満足できる効果を奏している
とは言えない。
来のシリンダブロックの製造方法では、次のような問題
がある。すなわち、の方法では、金型の構造が複雑に
なり、型費が高くなるとともに型寿命も短くなる。の
方法では、開口部の一部を塞ぐ工程が煩雑となり生産性
の向上があまり期待できない。の方法では、シリンダ
ライナの形状が複雑で製造が困難となるため、生産性の
向上があまり期待できない。の方法では、シリンダブ
ロック本体とシリンダライナとを強固に結合することが
困難であり、シリンダブロックの剛性が低下しやすい。
このように、上記ないしに示すシリンダブロックの
製造方法は、いずれも充分満足できる効果を奏している
とは言えない。
【0009】なお、崩壊性中子または低融点金属中子を
用いたダイカスト法も開発されていが、この場合も、中
子を使用しているため、成型後に、中子の取出し、清掃
および中子のリサイクル等の工程が必要となり、生産
性、コストの点で充分満足できるものではない。
用いたダイカスト法も開発されていが、この場合も、中
子を使用しているため、成型後に、中子の取出し、清掃
および中子のリサイクル等の工程が必要となり、生産
性、コストの点で充分満足できるものではない。
【0010】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、ダイカスト法を用いて容易に製造することがで
きるクローズドデッキ・ウエットライナ形式のエンジン
のシリンダブロックおよびその製造方法を提供すること
を目的とする。
であり、ダイカスト法を用いて容易に製造することがで
きるクローズドデッキ・ウエットライナ形式のエンジン
のシリンダブロックおよびその製造方法を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明に係るエンジンのシリンダブロッ
クは、シリンダブロック本体のシリンダボアの外周部
に、両端部の内側にフランジ部を有する筒状のインサー
ト部材を鋳包み、シリンダライナを前記インサート部材
に挿通して前記フランジ部に嵌合したことを特徴とす
る。
めに、請求項1の発明に係るエンジンのシリンダブロッ
クは、シリンダブロック本体のシリンダボアの外周部
に、両端部の内側にフランジ部を有する筒状のインサー
ト部材を鋳包み、シリンダライナを前記インサート部材
に挿通して前記フランジ部に嵌合したことを特徴とす
る。
【0012】請求項2の発明にかかるエンジンのシリン
ダブロックは、上記請求項1の構成に加えて、インサー
ト部材の側壁には、補強リブが設けられていることを特
徴とする。
ダブロックは、上記請求項1の構成に加えて、インサー
ト部材の側壁には、補強リブが設けられていることを特
徴とする。
【0013】また、請求項3の発明に係るエンジンのシ
リンダブロックの製造方法は、両端部の内側にフランジ
部を有する筒状のインサート部材を金型のキャビティ内
に配置し、前記金型の一部を前記インサート部材に挿通
して前記フランジ部に嵌合し、前記キャビティ内に溶湯
を充填してシリンダボアの外周部に前記インサート部材
を鋳包むようにシリンダブロック本体をダイカスト成型
した後、前記インサート部材にシリンダライナを嵌合さ
せるようにしたことを特徴とする。
リンダブロックの製造方法は、両端部の内側にフランジ
部を有する筒状のインサート部材を金型のキャビティ内
に配置し、前記金型の一部を前記インサート部材に挿通
して前記フランジ部に嵌合し、前記キャビティ内に溶湯
を充填してシリンダボアの外周部に前記インサート部材
を鋳包むようにシリンダブロック本体をダイカスト成型
した後、前記インサート部材にシリンダライナを嵌合さ
せるようにしたことを特徴とする。
【0014】
【作用】このように構成したことにより、請求項1の発
明に係るエンジンのシリンダブロックは、シリンダブロ
ック本体に鋳包まれたインサート部材と、インサート部
材のフランジ部に嵌合されたシリンダライナとの間にウ
ォータジャケットが形成される。
明に係るエンジンのシリンダブロックは、シリンダブロ
ック本体に鋳包まれたインサート部材と、インサート部
材のフランジ部に嵌合されたシリンダライナとの間にウ
ォータジャケットが形成される。
【0015】請求項2の発明に係るエンジンのシリンダ
ブロックは、インサート部材が補強リブによって剛性の
高い断面形状となり、鋳造時の溶湯圧力に対して変形し
にくくなる。
ブロックは、インサート部材が補強リブによって剛性の
高い断面形状となり、鋳造時の溶湯圧力に対して変形し
にくくなる。
【0016】また、請求項3の発明に係るエンジンのシ
リンダブロックの製造方法は、金型の一部をインサート
部材に嵌合させることによって、シリンダブロック本体
のアンダカット部が解消され、インサート部材が鋳包ま
れたシリンダブロック本体をダイカスト成型することが
でき、インサート部材のフランジ部にシリンダライナを
嵌合することによってクローズドデッキ・ウエットライ
ナ形のシリンダブロックを製造することができる。
リンダブロックの製造方法は、金型の一部をインサート
部材に嵌合させることによって、シリンダブロック本体
のアンダカット部が解消され、インサート部材が鋳包ま
れたシリンダブロック本体をダイカスト成型することが
でき、インサート部材のフランジ部にシリンダライナを
嵌合することによってクローズドデッキ・ウエットライ
ナ形のシリンダブロックを製造することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
【0018】本実施例に係るシリンダブロックについて
図1ないし図4を用いて説明する。図1に示すように、
シリンダブロック13は、直列3気筒エンジン用のクロー
ズドデッキ・ウエットライナ形のシリンダブロックであ
り、アルミニウム合金製のシリンダブロック本体14に、
3つのシリンダボア15が直列に並設されている。
図1ないし図4を用いて説明する。図1に示すように、
シリンダブロック13は、直列3気筒エンジン用のクロー
ズドデッキ・ウエットライナ形のシリンダブロックであ
り、アルミニウム合金製のシリンダブロック本体14に、
3つのシリンダボア15が直列に並設されている。
【0019】シリンダブロック本体14の図中で破断され
た1つのシリンダボア15について説明すると、シリンダ
ボア15の外周部には、略円筒状のインサート部材16が鋳
包まれている。インサート部材16の両端部の内側には、
それぞれフランジ部17,18が形成されており、シリンダ
ブロック本体14に形成されたボア19およびインサート部
材16のフランジ部17,18に、円筒状のシリンダライナ20
が挿通、嵌合されてシリンダボア15が形成されている。
そして、インサート部材16の側壁およびフランジ部17,
18とシリンダライナ20の側壁とで、シリンダボア15の周
囲を囲むウォータジャケット21が形成されている。
た1つのシリンダボア15について説明すると、シリンダ
ボア15の外周部には、略円筒状のインサート部材16が鋳
包まれている。インサート部材16の両端部の内側には、
それぞれフランジ部17,18が形成されており、シリンダ
ブロック本体14に形成されたボア19およびインサート部
材16のフランジ部17,18に、円筒状のシリンダライナ20
が挿通、嵌合されてシリンダボア15が形成されている。
そして、インサート部材16の側壁およびフランジ部17,
18とシリンダライナ20の側壁とで、シリンダボア15の周
囲を囲むウォータジャケット21が形成されている。
【0020】インサート部材16の一端側のフランジ部17
には、シリンダブロック本体14のシリンダヘッド取付面
22に設けられた冷却水通路23に連通する連通孔(後述)
が設けられている。
には、シリンダブロック本体14のシリンダヘッド取付面
22に設けられた冷却水通路23に連通する連通孔(後述)
が設けられている。
【0021】インサート部材16は、例えば図2に示すよ
うに、両端部の内側にフランジ部17a ,18a を有する円
筒部材を半割りにした形状の2つの部材16a を接合し
て、図3に示すように円筒状の一体とすることによって
製造することができる。この場合、シリンダブロック本
体14を後述するようにダイカスト成型する際に、インサ
ート部材16を鋳包むことにより、インサート部材16がシ
リンダブロック本体14に溶着されて一体となり、2つの
部材16a の接合部が確実にシールされる。
うに、両端部の内側にフランジ部17a ,18a を有する円
筒部材を半割りにした形状の2つの部材16a を接合し
て、図3に示すように円筒状の一体とすることによって
製造することができる。この場合、シリンダブロック本
体14を後述するようにダイカスト成型する際に、インサ
ート部材16を鋳包むことにより、インサート部材16がシ
リンダブロック本体14に溶着されて一体となり、2つの
部材16a の接合部が確実にシールされる。
【0022】なお、図1に示すように、複数(図示のも
のでは3つ)のシリンダボア15が直列に配置されたエン
ジンのシリンダブロック13の場合には、図4に示すよう
に、両端部の内側にフランジ部17,18を有する複数(図
示のものでは3つ)の略円筒状インサート部材16を並べ
て結合させ、それらの内部を互いに連通させた形状のイ
ンサート部材24(半割り状のものを図示する)をシリン
ダブロック本体14に鋳包むことにより、各気筒のウォー
タジャケット21を互いに連通させることができる。
のでは3つ)のシリンダボア15が直列に配置されたエン
ジンのシリンダブロック13の場合には、図4に示すよう
に、両端部の内側にフランジ部17,18を有する複数(図
示のものでは3つ)の略円筒状インサート部材16を並べ
て結合させ、それらの内部を互いに連通させた形状のイ
ンサート部材24(半割り状のものを図示する)をシリン
ダブロック本体14に鋳包むことにより、各気筒のウォー
タジャケット21を互いに連通させることができる。
【0023】次に、シリンダブロック13のダイカスト法
を用いた製造方法について図5ないし図9を用いて説明
する。
を用いた製造方法について図5ないし図9を用いて説明
する。
【0024】図5に示すように、先ず、金型の可動型25
可動型25に設けられ、前述のシリンダブロック本体14に
ボア19を形成するための入子26(金型の一部)をインサ
ート部材16に挿通してフランジ部17,18に嵌合し、冷却
水通路23を形成するための突起部27をフランジ部17に当
接させる。次に、図6に示すように、可動型25と固定型
28とを型締してキャビティCを形成するとともに、固定
型28に設けられた突起部29をフランジ部18に当接させて
インサート部材16をキャビティC内に位置決めする。こ
れにより、インサート部材16と入子26との間に閉じた空
間Sが形成される。
可動型25に設けられ、前述のシリンダブロック本体14に
ボア19を形成するための入子26(金型の一部)をインサ
ート部材16に挿通してフランジ部17,18に嵌合し、冷却
水通路23を形成するための突起部27をフランジ部17に当
接させる。次に、図6に示すように、可動型25と固定型
28とを型締してキャビティCを形成するとともに、固定
型28に設けられた突起部29をフランジ部18に当接させて
インサート部材16をキャビティC内に位置決めする。こ
れにより、インサート部材16と入子26との間に閉じた空
間Sが形成される。
【0025】その後、キャビティC内にアルミニウム合
金の溶湯を鋳込み、シリンダブロック本体14を鋳造成型
してインサート部材16を鋳包むことにより、インサート
部材16がシリンダブロック本体14に溶着されて一体とな
る。このとき、空間Sには溶湯が注入されないので、ウ
ォータジャケット21となる空間が確保される。ここで、
インサート部材16に高温の溶湯が接触するが、ダイカス
ト法では、溶湯の凝固が比較的早く行われるため、イン
サート部材16の軟化、溶融が起こりにくくいので、シリ
ンダブロックと同様の材質のアルミニウム合金製のイン
サート部材16を用いることができる。
金の溶湯を鋳込み、シリンダブロック本体14を鋳造成型
してインサート部材16を鋳包むことにより、インサート
部材16がシリンダブロック本体14に溶着されて一体とな
る。このとき、空間Sには溶湯が注入されないので、ウ
ォータジャケット21となる空間が確保される。ここで、
インサート部材16に高温の溶湯が接触するが、ダイカス
ト法では、溶湯の凝固が比較的早く行われるため、イン
サート部材16の軟化、溶融が起こりにくくいので、シリ
ンダブロックと同様の材質のアルミニウム合金製のイン
サート部材16を用いることができる。
【0026】可動型25と固定型28とを開いてシリンダブ
ロック本体14に鋳包まれたインサート部材16から入子26
を抜き取り、鋳造品を離型して図7(a)に示すシリン
ダブロック本体14を得る。図7(b)に示すように、機
械加工により、インサート部材16のフランジ部17に、冷
却水通路23に連通する連通孔30を穿設する。また、シリ
ンダブロック本体14のボア19およびインサート部材16の
フランジ部17,18を共加工してシリンダライナ20の嵌合
部のはめ合い寸法を出す。その後、図7(c)に示すよ
うに、シリンダブロック本体14のボア19およびインサー
ト部材16のフランジ部17,18にシリンダライナ20を圧入
することにより、インサート部材16とシリンダライナ20
との間にウォータジャケット21が形成される。
ロック本体14に鋳包まれたインサート部材16から入子26
を抜き取り、鋳造品を離型して図7(a)に示すシリン
ダブロック本体14を得る。図7(b)に示すように、機
械加工により、インサート部材16のフランジ部17に、冷
却水通路23に連通する連通孔30を穿設する。また、シリ
ンダブロック本体14のボア19およびインサート部材16の
フランジ部17,18を共加工してシリンダライナ20の嵌合
部のはめ合い寸法を出す。その後、図7(c)に示すよ
うに、シリンダブロック本体14のボア19およびインサー
ト部材16のフランジ部17,18にシリンダライナ20を圧入
することにより、インサート部材16とシリンダライナ20
との間にウォータジャケット21が形成される。
【0027】このように、金型の一部である入子26をイ
ンサート部材16に嵌合させてインサート部材を鋳包むこ
とにより、ウォータジャケット21を形成するためのアン
ダカット部が解消されるので、ダイカスト法を用いてア
ルミニウム合金製のクローズドデッキ・ウエットライナ
形のシリンダブロック13を製造することができる。よっ
て、複雑な金型および崩壊性中子を用いることなく容易
にシリンダブロック13を製造することができ、生産性の
向上および製造コストの低減を図ることができる。ま
た、ダイカスト鋳造によりシリンダブロック本体14の鋳
肌に硬質かつ緻密なチル層が形成されるので、ウォータ
ジャケット21の耐圧、防水性が向上する。
ンサート部材16に嵌合させてインサート部材を鋳包むこ
とにより、ウォータジャケット21を形成するためのアン
ダカット部が解消されるので、ダイカスト法を用いてア
ルミニウム合金製のクローズドデッキ・ウエットライナ
形のシリンダブロック13を製造することができる。よっ
て、複雑な金型および崩壊性中子を用いることなく容易
にシリンダブロック13を製造することができ、生産性の
向上および製造コストの低減を図ることができる。ま
た、ダイカスト鋳造によりシリンダブロック本体14の鋳
肌に硬質かつ緻密なチル層が形成されるので、ウォータ
ジャケット21の耐圧、防水性が向上する。
【0028】なお、図8および図9に示すように、シリ
ンダブロック13の一端部に配置されたインサート部材16
の側壁と金型の内面との間に入子30を挿入してシリンダ
ブロック本体14の側壁に孔31a を鋳抜き、さらに、機械
加工によってインサート部材16の側壁に孔31a に連通す
る孔31b を穿設することにより、孔31a と孔31b とでシ
リンダブロック13の側面部に配置されるウォータポンプ
32とウォータジャケット21とを連通させる冷却水通路31
を形成することもできる。この場合、インサート部材16
の側壁に予め入子30が嵌合する孔31b を設け、この孔31
b に入子30を嵌合して鋳造し、鋳抜き孔31a を形成する
ことにより、冷却水通路31を形成することもできる。
ンダブロック13の一端部に配置されたインサート部材16
の側壁と金型の内面との間に入子30を挿入してシリンダ
ブロック本体14の側壁に孔31a を鋳抜き、さらに、機械
加工によってインサート部材16の側壁に孔31a に連通す
る孔31b を穿設することにより、孔31a と孔31b とでシ
リンダブロック13の側面部に配置されるウォータポンプ
32とウォータジャケット21とを連通させる冷却水通路31
を形成することもできる。この場合、インサート部材16
の側壁に予め入子30が嵌合する孔31b を設け、この孔31
b に入子30を嵌合して鋳造し、鋳抜き孔31a を形成する
ことにより、冷却水通路31を形成することもできる。
【0029】次に、本実施例に係るシリンダブロックに
鋳包まれるインサート部材について説明する。
鋳包まれるインサート部材について説明する。
【0030】アルミダイカスト鋳造は、注湯装置のプラ
ンジャ速度が1.5m/秒前後、加圧圧力が 600〜 800kg/
cm2 (58.8〜78.5MPa)程度であり、高速、高圧で溶湯
を金型のキャビティ内へ注入するため、図10に示すよう
に、溶湯圧力によって、内部に空間を形成するインサー
ト部材16は、その下部(シリンダブロックのスカート
側)が変形しやすくなる。なお、図10(a)は変形前、
(b)は変形後の形状を示している。
ンジャ速度が1.5m/秒前後、加圧圧力が 600〜 800kg/
cm2 (58.8〜78.5MPa)程度であり、高速、高圧で溶湯
を金型のキャビティ内へ注入するため、図10に示すよう
に、溶湯圧力によって、内部に空間を形成するインサー
ト部材16は、その下部(シリンダブロックのスカート
側)が変形しやすくなる。なお、図10(a)は変形前、
(b)は変形後の形状を示している。
【0031】そこで、図11および図12に示すように、ウ
ォータジャケットを形成する略筒状のインサート部材33
の外周部に複数のフランジ状の補強リブ34を設けること
により、インサート部材33が剛性の高い断面形状となっ
て外力に対して変形しにくくなり、溶湯圧力による変形
を防止することができる。図中、35,36はシリンダライ
ナを嵌合させるフランジ部である。同様に、図4に示す
ような複数のシリンダボアの周囲に一体的に設けられる
インサート部材にも補強リブを設けて変形を防止するこ
とができる。なお、補強リブの形状は、図示のものに限
らず、インサート部材の変形を防止できるものであれば
放射状等の他の形状でもよく、また、インサート部材の
内周部に設けてもよい。
ォータジャケットを形成する略筒状のインサート部材33
の外周部に複数のフランジ状の補強リブ34を設けること
により、インサート部材33が剛性の高い断面形状となっ
て外力に対して変形しにくくなり、溶湯圧力による変形
を防止することができる。図中、35,36はシリンダライ
ナを嵌合させるフランジ部である。同様に、図4に示す
ような複数のシリンダボアの周囲に一体的に設けられる
インサート部材にも補強リブを設けて変形を防止するこ
とができる。なお、補強リブの形状は、図示のものに限
らず、インサート部材の変形を防止できるものであれば
放射状等の他の形状でもよく、また、インサート部材の
内周部に設けてもよい。
【0032】また、インサート部材が図4に示すような
複数のシリンダボアの周囲に一体的に設けられるものの
場合には、図13ないし図15に示すように、インサート部
材37の複数(図示のものでは3つ)の円筒状部分37a の
結合部に、各円筒状部分37aの内部(ウォータジャケッ
ト)間を画成する板厚0.5mm 以上の補強リブ38を形成
し、補強リブ37に各円筒状部分37a の内部間を連通させ
る冷却水通路39を設けることにより、インサート部材37
を補強して鋳造時の変形を防止することができる。図
中、40,41はシリンダライナを嵌合させるフランジ部で
ある。
複数のシリンダボアの周囲に一体的に設けられるものの
場合には、図13ないし図15に示すように、インサート部
材37の複数(図示のものでは3つ)の円筒状部分37a の
結合部に、各円筒状部分37aの内部(ウォータジャケッ
ト)間を画成する板厚0.5mm 以上の補強リブ38を形成
し、補強リブ37に各円筒状部分37a の内部間を連通させ
る冷却水通路39を設けることにより、インサート部材37
を補強して鋳造時の変形を防止することができる。図
中、40,41はシリンダライナを嵌合させるフランジ部で
ある。
【0033】次に、本実施例に係るシリンダブロックの
インサート部材の製造方法について説明する。
インサート部材の製造方法について説明する。
【0034】両端部の内側にフランジ部を有する筒状の
インサート部材は、アンダーカット部を有するので、例
えば図2に示すように、分割(半割り)してアンダカッ
ト部を解消することにより、容易にダイカスト成型する
ことができ、分割して成型した各部材16a ,16b を接合
して図3に示すように円筒状に一体とすることによって
製造することができる。なお、図3中の符号aは結合部
位を示す。
インサート部材は、アンダーカット部を有するので、例
えば図2に示すように、分割(半割り)してアンダカッ
ト部を解消することにより、容易にダイカスト成型する
ことができ、分割して成型した各部材16a ,16b を接合
して図3に示すように円筒状に一体とすることによって
製造することができる。なお、図3中の符号aは結合部
位を示す。
【0035】このようにインサート部材をダイカスト成
型することにより、鋳肌に硬質かつ緻密なチル層が形成
されてウォータジャケットの耐圧、防水性が向上すると
ともに生産性が向上する。なお、図11および図12に示す
ような補強リブを有するもの、図4または図13ないし図
15に示すような複数のシリンダボアの周囲に一体に設け
られるものも同様にして容易に製造することができる。
型することにより、鋳肌に硬質かつ緻密なチル層が形成
されてウォータジャケットの耐圧、防水性が向上すると
ともに生産性が向上する。なお、図11および図12に示す
ような補強リブを有するもの、図4または図13ないし図
15に示すような複数のシリンダボアの周囲に一体に設け
られるものも同様にして容易に製造することができる。
【0036】上記の場合、結合手段としては、例えば、
プロジェクション溶接等の抵抗溶接、アークスポット溶
接、TIG溶接、MIG溶接、摩擦圧接等による溶着、
アロンセラミック(東亜合成化学工業株式会社製)等の
耐熱性無機系接着剤等を用いた接着、ロウ付け、若しく
は、図16に示すようなピン42と穴43との嵌合または図17
に示すような凸部44と凹部45との嵌合等のはめ合いを用
いることができる。
プロジェクション溶接等の抵抗溶接、アークスポット溶
接、TIG溶接、MIG溶接、摩擦圧接等による溶着、
アロンセラミック(東亜合成化学工業株式会社製)等の
耐熱性無機系接着剤等を用いた接着、ロウ付け、若しく
は、図16に示すようなピン42と穴43との嵌合または図17
に示すような凸部44と凹部45との嵌合等のはめ合いを用
いることができる。
【0037】また、インサート部材は、中子を用いてシ
ェル型鋳造、金型鋳造等の重力鋳造あるいは低圧鋳造に
よって分割することなく一体として製造することもで
き、熱処理等によって強度を高めることもできる。
ェル型鋳造、金型鋳造等の重力鋳造あるいは低圧鋳造に
よって分割することなく一体として製造することもで
き、熱処理等によって強度を高めることもできる。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
係るエンジンのシリンダブロックによれば、シリンダブ
ロック本体に鋳包まれたインサート部材とインサート部
材のフランジ部に嵌合されたシリンダライナとの間にウ
ォータジャケットが形成されるので、クローズドデッキ
・ウエットライナ形のシリンダブロックを得ることがで
きる。
係るエンジンのシリンダブロックによれば、シリンダブ
ロック本体に鋳包まれたインサート部材とインサート部
材のフランジ部に嵌合されたシリンダライナとの間にウ
ォータジャケットが形成されるので、クローズドデッキ
・ウエットライナ形のシリンダブロックを得ることがで
きる。
【0039】請求項2の発明に係るエンジンのシリンダ
ブロックによれば、補強リブによってインサート部材の
剛性が高められるので、鋳造時の溶湯圧力によるインサ
ート部材の変形を防止することができる。
ブロックによれば、補強リブによってインサート部材の
剛性が高められるので、鋳造時の溶湯圧力によるインサ
ート部材の変形を防止することができる。
【0040】また、請求項3の発明に係るエンジンのシ
リンダブロックの製造方法によれば、金型の一部をイン
サート部材に嵌合させることによって、シリンダブロッ
ク本体のアンダカットが解消され、インサート部材が鋳
包まれたシリンダブロック本体をダイカスト成型するこ
とができ、インサート部材のフランジ部にシリンダライ
ナを嵌合することによって、クローズドデッキ・ウエッ
トライナ形のシリンダブロックを製造することができ
る。その結果、複雑な金型および崩壊性中子を用いるこ
となく、ダイカスト法を用いて容易にクローズドデッキ
・ウエットライナ形のシリンダブロックを製造すること
ができ、生産性の向上および製造コストの低減を図るこ
とができるという優れた効果を奏する。
リンダブロックの製造方法によれば、金型の一部をイン
サート部材に嵌合させることによって、シリンダブロッ
ク本体のアンダカットが解消され、インサート部材が鋳
包まれたシリンダブロック本体をダイカスト成型するこ
とができ、インサート部材のフランジ部にシリンダライ
ナを嵌合することによって、クローズドデッキ・ウエッ
トライナ形のシリンダブロックを製造することができ
る。その結果、複雑な金型および崩壊性中子を用いるこ
となく、ダイカスト法を用いて容易にクローズドデッキ
・ウエットライナ形のシリンダブロックを製造すること
ができ、生産性の向上および製造コストの低減を図るこ
とができるという優れた効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例のシリンダブロックを一部破
断して示す斜視図である。
断して示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例のシリンダブロックに用いら
れるインサート部材を構成する半割り状の部材の斜視図
である。
れるインサート部材を構成する半割り状の部材の斜視図
である。
【図3】図2に示す部材によって構成したインサート部
材の斜視図である。
材の斜視図である。
【図4】本発明の一実施例のシリンダブロックに用いら
れる複数のシリンダボアの周囲に一体的に設けられるイ
ンサート部材を構成する半割り状の部材の斜視図であ
る。
れる複数のシリンダボアの周囲に一体的に設けられるイ
ンサート部材を構成する半割り状の部材の斜視図であ
る。
【図5】本発明の一実施例に係るのシリンダブロック本
体のダイカスト成型用の金型が開いた状態を示す概略図
である。
体のダイカスト成型用の金型が開いた状態を示す概略図
である。
【図6】図5の装置において、金型が閉じた状態を示す
概略図である。
概略図である。
【図7】図5の装置によって成型したシリンダブロック
本体の機械加工およびシリンダライナ圧入工程を示す概
略図である。
本体の機械加工およびシリンダライナ圧入工程を示す概
略図である。
【図8】本発明の一実施例に係るシリンダブロック本体
のウォータポンプへの冷却水通路部分を示す平面図であ
る。
のウォータポンプへの冷却水通路部分を示す平面図であ
る。
【図9】図8のシリンダブロック本体のA−A線による
縦断面図である。
縦断面図である。
【図10】本発明の一実施例に係るシリンダブロック本
体をダイカスト成型する際の溶湯圧力によるインサート
部材の変形を示す説明図である。
体をダイカスト成型する際の溶湯圧力によるインサート
部材の変形を示す説明図である。
【図11】本発明の一実施例のシリンダブロックに用い
られる補強リブを有するインサート部材の縦断面図であ
る。
られる補強リブを有するインサート部材の縦断面図であ
る。
【図12】図11のインサート部材の平面図である。
【図13】本発明の一実施例のシリンダブロックに用い
られる複数のシリンダボアの周囲に一体的に設けられる
インサート部材であって、補強リブを有するものの図14
のA−A線による縦断面図である。
られる複数のシリンダボアの周囲に一体的に設けられる
インサート部材であって、補強リブを有するものの図14
のA−A線による縦断面図である。
【図14】図13のインサート部材の平面図である。
【図15】図14のB−B線による縦断面図である。
【図16】本発明の一実施例に係るインサート部材を構
成する半割り状の部材のピンと穴との嵌合による結合部
の一例を示す斜視図である。
成する半割り状の部材のピンと穴との嵌合による結合部
の一例を示す斜視図である。
【図17】本発明の一実施例に係るインサート部材を構
成する半割り状の部材の凸部と凹部との嵌合による結合
部の一例を示す斜視図である。
成する半割り状の部材の凸部と凹部との嵌合による結合
部の一例を示す斜視図である。
【図18】オープンデッキ形のエンジンのシリンダブロ
ックを一部破断して示す斜視図である。
ックを一部破断して示す斜視図である。
【図19】クローズドデッキ・ドライライナ形のエンジ
ンのシリンダブロックを一部破断して示す斜視図であ
る。
ンのシリンダブロックを一部破断して示す斜視図であ
る。
【図20】従来のクローズドデッキ・ウエットライナ形
のエンジンのシリンダブロックを一部破断して示す斜視
図である。
のエンジンのシリンダブロックを一部破断して示す斜視
図である。
13 シリンダブロック 14 シリンダブロック本体 15 シリンダボア 16 インサート部材 17,18 フランジ部 20 シリンダライナ 25 可動型(金型) 26 入子(金型の一部) 28 固定型(金型) 34 補強リブ C キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02F 1/16 B
Claims (3)
- 【請求項1】 シリンダブロック本体のシリンダボアの
外周部に、両端部の内側にフランジ部を有する筒状のイ
ンサート部材を鋳包み、シリンダライナを前記インサー
ト部材に挿通して前記フランジ部に嵌合したことを特徴
とするエンジンのシリンダブロック。 - 【請求項2】 インサート部材の側壁には、補強リブが
設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエン
ジンのシリンダブロック。 - 【請求項3】 両端部の内側にフランジ部を有する筒状
のインサート部材を金型のキャビティ内に配置し、前記
金型の一部を前記インサート部材に挿通して前記フラン
ジ部に嵌合し、前記キャビティ内に溶湯を充填してシリ
ンダボアの外周部に前記インサート部材を鋳包むように
シリンダブロック本体をダイカスト成型した後、前記イ
ンサート部材にシリンダライナを嵌合させるようにした
ことを特徴とするエンジンのシリンダブロックの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33814394A JP3293380B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | エンジンのシリンダブロックおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33814394A JP3293380B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | エンジンのシリンダブロックおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08177612A true JPH08177612A (ja) | 1996-07-12 |
JP3293380B2 JP3293380B2 (ja) | 2002-06-17 |
Family
ID=18315322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33814394A Expired - Fee Related JP3293380B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | エンジンのシリンダブロックおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3293380B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112338170A (zh) * | 2020-11-04 | 2021-02-09 | 重庆联陆机械有限公司 | 带密闭腔体的空压机缸体的生产方法及空压机缸体 |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP33814394A patent/JP3293380B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112338170A (zh) * | 2020-11-04 | 2021-02-09 | 重庆联陆机械有限公司 | 带密闭腔体的空压机缸体的生产方法及空压机缸体 |
CN112338170B (zh) * | 2020-11-04 | 2021-11-09 | 重庆联陆机械有限公司 | 带密闭腔体的空压机缸体的生产方法及空压机缸体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3293380B2 (ja) | 2002-06-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |