JPH08177177A - フレームの連結構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】フレームの連結において、穴あけ工数を減ら
し、また施工性を良くして確実な施工を行う。 【構成】縦フレーム１の幅方向の両側端の縦フランジ１
１に、縦フレーム１の長手方向に沿って連続する、横方
向に開口した底部が広いスリット溝１５を設け、該スリ
ット溝１５に、ボルト７を取り付けた断面がほぼＴ字型
の横フレーム取付部材３を摺動自在に嵌合し、前記横フ
レーム２の端部に設けた取付穴２１にボルト７のねじ部
を合わせてナット８で締め付けることにより、前記横フ
レーム２を縦フレーム１に固定したフレームの連結構
造。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、天窓におけるフレーム
の連結構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】図５は天窓の骨組みの概略構造の一例を
示す斜視図である。天窓は全体をコンクリート製あるい
は鉄骨製の梁（図示せず）で支持された鋼製、アルミニ
ウム製等の縦フレーム１と横フレーム２を山型に組み立
てた構造フレームに、ガラス板５を取り付けた構造とな
っている。なお、天窓の全体形状は図示の山型のほかに
も、片流れ型、円弧型、ドーム型等の種々形状があり、
各部の構造も種々の型がある。

【０００３】図４は従来の連結構造を示す斜視図であ
り、縦フレーム１に取付金物２５をボルト２８とナット
２９で取り付け、取付金物２５に開けられた穴と横フレ
ーム２に開けられた穴を合わせて、共にボルト２６、ナ
ット２７で横フレーム２を縦フレーム１に取り付ける。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の連結構造で
は、縦フレーム１、横フレーム２に穴開けが多く必要
で、また取付位置が変わったり調整の範囲を越えたと
き、縦フレームに新たに穴を開けなければならない。本
発明が解決すべき課題は、穴あけ工数を減らし、また施
工性を良くして確実な施工を行うことにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のフレームの連結構造は、縦フレームの幅方
向の両側端の縦フランジに、縦フレームの長手方向に沿
って連続する、横方向に開口した底部が広いスリット溝
を設け、該スリット溝に、ボルトを取り付けた断面がほ
ぼＴ字型の横フレーム取付部材を摺動自在に嵌合し、前
記横フレームの端部に設けた取付穴にボルトのねじ部を
合わせてナットで締め付けることにより、前記横フレー
ムを縦フレームに固定したものである。

【０００６】さらに、実施態様としては次の手段が挙げ
られる。 前記横フレーム取付部材の底部に、ボルト７の頭部
の対向する辺間の長さとほぼ等しい幅を有する回り止め
用凹部３２を形成する。 前記横フレーム取付部材の上面水平部の幅方向の先
端側に傾斜部を形成する。

【０００７】

【作用】横フレーム取付部材の穴のピッチを横フレーム
の穴ピッチに合わせることで、穴の位置合わせが楽にな
る。また、横フレーム取付部材の底部に、ボルトの頭に
合わせて凹部を設けることでボルトの回り止めになり、
簡単な取付ができる。さらに、横フレーム取付部材の上
面水平部の幅方向の先端側に傾斜部を形成することで、
水平部の上面の水がす早く排水される。

【０００８】

【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例を参照しな
がら具体的に説明する。図１は本発明の実施例における
連結構造を示す断面図で、図２は取付方法を示す斜視図
である。これらの図において、縦フレーム１の幅方向の
両側部の縦フランジ１１に底部が広いスリット溝１５を
設け、横フレーム２を取り付けるためのボルト７を組付
けた横フレーム取付部材３を上記スリット溝１５へ嵌合
させ、横フレーム２の穴２１にボルト７を通してナット
８で止める。なお、図１中、４はガラス押え、５はガラ
スである。

【０００９】図３は横フレーム取付部材３の形状を示す
斜視図である。２つの穴３１のピッチを横フレーム取付
穴２１のピッチと同じ寸法にする。また、横フレーム取
付部材３底部に形成した凹部３２の幅をボルトの頭部の
幅に合わせることでボルトの回り止めとなり、施工時の
取り付けが簡単になる。さらに、横フレーム取付部材３
の上面の端部に傾斜部３３を設けることで水平部３４の
水を早く、縦フレーム１両側に形成した排水溝１６へ流
すことができる。

【００１０】

【発明の効果】上述したように、本発明によれば以下の
効果を奏する。 横フレームと縦フレームとは縦フレームに摺動自在
な横フレーム取付部材に取り付けたボルトで固定できる
ので、縦フレームへの横フレームの取り付けが簡単にな
り、また取付位置の調整が簡単で施工性がよい。 穴開けの工数とボルト、ナットの数量が減り、コス
トが下がる。 縦フレームと横フレームの連結部以外、排水溝の断
面形状と開口部が大きいので排水性がよい。 横フレーム取付部材の底部に凹部を形成したことに
より、ボルトの頭部の回り止めとなり、施工時の取り付
けが簡単になる。 横フレーム取り付け部材の上面に傾斜部を形成した
ことにより、す早く排水できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施例におけるフレーム連結構造を
示す断面図である。

【図２】 本発明の取付方法を示す斜視図である。

【図３】 本発明に使用する横フレーム取付部材の斜視
図である。

【図４】 従来のフレーム連結構造を示す斜視図であ
る。

【図５】 天窓の一例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 縦フレーム、１１ 縦フランジ、１５ スリット
溝、１６ 排水溝、２ 横フレーム、２１ 横フレーム
端部穴、２５ 取付金物、２６ ボルト、２７ ナッ
ト、３ 横フレーム取付部材、３１ 横フレーム取付
穴、３２ 回り止め用凹部、３３ 傾斜部、３４ 水平
部、４ ガラス押え、５ ガラス、７ ボルト、８ ナ
ット

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 縦フレーム１の幅方向の両側端の縦フラ
   ンジ１１に、縦フレーム１の長手方向に沿って連続す
   る、横方向に開口した底部が広いスリット溝１５を設
   け、該スリット溝１５に、ボルト７を取り付けた断面が
   ほぼＴ字型の横フレーム取付部材３を摺動自在に嵌合
   し、前記横フレーム２の端部に設けた取付穴２１にボル
   ト７のねじ部を合わせてナット８で締め付けることによ
   り、前記横フレーム２を縦フレーム１に固定したことを
   特徴とするフレームの連結構造。
2. 【請求項２】 横フレーム取付部材３の底部に、ボルト
   ７の頭部の対向する辺間の長さとほぼ等しい幅を有する
   回り止め用凹部３２を形成したことを特徴とする請求項
   １記載のフレームの連結構造。
3. 【請求項３】 横フレーム取付部材３の上面水平部の幅
   方向の先端側に傾斜部３３を形成したことを特徴とする
   請求項１又は２記載のフレームの連結構造。