JPH08177007A - 砂入り人工芝 - Google Patents

砂入り人工芝

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JPH08177007A
JPH08177007A JP31884794A JP31884794A JPH08177007A JP H08177007 A JPH08177007 A JP H08177007A JP 31884794 A JP31884794 A JP 31884794A JP 31884794 A JP31884794 A JP 31884794A JP H08177007 A JPH08177007 A JP H08177007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile yarn
sand
water absorption
nylon
mixture
Prior art date
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Pending
Application number
JP31884794A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotsugu Yoshida
博次 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】太陽光に曝されても強度低下が少なく、砂の固
化が起こらない砂入り人工芝を提供する。 【構成】基布にパイル糸が植設された砂入り人工芝にお
いて、該パイル糸の下式(1)によって算出される飽和
吸水率が9%以下である。 飽和吸水率(%)=〔(W1 −W2 )/W2 〕×100・・・・(1) 〔式(1)において、W1 はパイル糸を60±1℃の水
中に浸漬して飽和吸水状態にした時の質量(g)を示
し、W2 はパイル糸を105±2℃の熱風乾燥器内に放
置して絶乾状態にした時の質量(g)を示す〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた耐候性を有する
砂入り人工芝に関する。
【0002】
【従来の技術】野球、サッカー、ホッケー、テニス等の
球技スポーツ用屋外球技場、多目的グランドや公園等に
おいて、天然芝生の代替品としてポリプロピレンやナイ
ロン等の合成樹脂製ヤーンをパイル糸として基布に植設
した人工芝が広く使用されている。さらに、近年、パイ
ル糸の植設を粗にし、その芝目内に砂等の充填物を充填
した砂入り人工芝の競技場が、水切れ、競技者の脚に与
える影響等が良好なことから広く普及しつつある。
【0003】上記パイル糸の材質としては、ナイロン
6、ナイロン66等のポリアミドが機械的強度、風合
い、屈曲回復性等に優れること、さらにポリプロピレン
と異なり吸水性を有することにより、砂が固まりにくい
ことから、砂入り人工芝に好適に用いられている。例え
ば、特公平3−64644号公報には、砂の固化を防止
するために水中での水分率が15〜20%であるポリア
ミドパイル糸を用いる砂入り人工芝グランドが開示され
ている。
【0004】しかしながら、上記砂入り人工芝は、砂を
充填していない人工芝に比べて耐候性が劣るという問題
点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点を
解決するためになされたものであり、その目的は、太陽
光に曝されても強度低下が少なく、砂の固化が起こらな
い砂入り人工芝を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の砂入り人工芝
は、基布に植設されるパイル糸の飽和吸水率が9%以下
である
【0007】上記パイル糸に用いられる素材としては、
ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12又はこれらの
共重合体等が挙げられるが、特に、ナイロン6又はナイ
ロン66が好適に用いられる。
【0008】上記パイル糸としては、フィルムを割繊し
たスプリットヤーン、スリット状の防糸孔を有するノズ
ルを用いて溶融防糸し熱固定して得られる、延伸された
モノフィラメント等が挙げられるが、両者を併用しても
よい。上記パイル糸として、スプリットヤーンを使用す
る場合は、その繊度は2,000〜20,000デニー
ルが好ましく、モノフィラメントを使用する場合は、そ
の繊度は100〜800デニールが好ましい。
【0009】上記パイル糸の飽和吸水率は、高くなると
耐候性が低下するため、9%以下に制限され、好ましく
は8%以下、さらに好ましくは6%以下である。
【0010】上記パイル糸の飽和吸水率は、主鎖構造、
末端基の構造、成形加工条件等に依存し、どの方法で飽
和吸水率を低下させても構わないが、例えば、延伸倍率
の高いモノフィラメントを用いる場合、熱固定処理の温
度を低くし、処理時間を短くすると飽和吸水率は低くな
る。具体的には、延伸倍率を4倍以上にすれば、80〜
90℃、30分以下の熱固定処理が好ましい。
【0011】上記飽和吸水率は、下式(1)によって算
出される値である。 飽和吸水率(%)=〔(W1 −W2 )/W2 〕×100・・・・(1) ここで、W1 はパイル糸を60±1℃の水中に浸漬して
飽和吸水状態にした時の質量を示し、W2 はパイル糸を
105±2℃の熱風乾燥器内に放置して絶乾状態にした
時の質量(g)を示す。
【0012】また、上記パイル糸には、必要に応じて、
耐候性改良剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、顔料、帯電
防止剤等が添加されてもよい。
【0013】本発明の砂入り人工芝の芝目に充填される
砂としては、特に限定されず、川砂、海砂、採石砂、硅
砂等が使用可能であるが、特に天然の硅砂が好ましい。
また、砂と、高密度ポリエチレン製粒体、加硫ゴムチッ
プ等の有機質粒体と混合して使用してもよい。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例に基いて説明する。 (実施例1)ナイロン6に、緑色顔料と耐候性改良剤と
してのヨウ化銅を混合したものを溶融紡糸機に供給して
溶融均質化し、スリット状紡糸孔を有するノズルから押
し出して冷水浴中で冷却した後、4.5倍に延伸し熱固
定処理を行い、繊度450デニールのナイロン6モノフ
ィラメントからなる人工芝用パイル糸を得た。また、ポ
リプロピレン製基布にこのパイル糸をパイル長30m
m、糸目付1,800g/m2 となるように植設して人
工芝を製造し、4m×4mに裁断した。
【0015】(実施例2)繊度450デニールのナイロ
ン6モノフィラメントを3倍に延伸したこと以外は、実
施例1と同様に紡糸して人工芝用パイル糸を得た後、実
施例1と同様にして人工芝を製造し4m×4mに裁断し
た。
【0016】(実施例3)ナイロン66に緑色顔料と耐
候性改良剤としてのヨウ化銅を混合し、実施例1と同様
に紡糸した後3倍に延伸して、繊度450デニールのナ
イロン66モノフィラメントからなる人工芝用パイル糸
を得た。次いで、実施例1と同様にして人工芝を製造し
4m×4mに裁断した。
【0017】(実施例4)実施例1の人工芝用パイル糸
を、85℃で20分間湿熱セットして捲縮させたこと以
外は、実施例1と同様にして人工芝を製造し4m×4m
に裁断した。
【0018】(実施例5)実施例1の人工芝用パイル糸
を、95℃で30分間湿熱セットして捲縮させたこと以
外は、実施例1と同様にして人工芝を製造し4m×4m
に裁断した。
【0019】(実施例6)実施例3の人工芝用パイル糸
を、85℃で20分間湿熱セットして捲縮させたこと以
外は、実施例3と同様にして人工芝を製造し4m×4m
に裁断した。
【0020】(比較例1)実施例2の人工芝用パイル糸
を、95℃で30分間湿熱セットして捲縮させたこと以
外は、実施例3と同様にして人工芝を製造し4m×4m
に裁断した。
【0021】(比較例2)実施例3の人工芝用パイル糸
を、95℃で30分間湿熱セットして捲縮させたこと以
外は、実施例3と同様にして人工芝を製造し4m×4m
に裁断した。
【0022】上記実施例及び比較例で得られた人工芝用
パイル糸及び人工芝につき、下記の性能評価を行った。 (1)飽和吸水率 人工芝用パイル糸0.5gを試料とし、該試料を60±
1℃の温水に24時間以上浸漬して飽和吸水状態にした
後取り出して吸い取り紙又は布で水をきり、23℃、5
0%RHの条件で乾燥過程にある質量変化を測定した。
この測定は、浸漬終了後3分から60分にかけて行い、
その測定結果を6次関数で最小二乗フィットして時間0
に外挿することにより、飽和吸水状態の質量W 1 (g)
を求めた。次いで、試料を105±2℃の熱風乾燥器中
に2時間以上放置して絶乾状態にし、絶乾状態の質量W
2 (g)を測定した。上記W1 及びW2 から、式(1)
により飽和吸水率を測定し、その結果を表1に示した。 飽和吸水率(%)=〔(W1 −W2 )/W2 〕×100・・・・(1)
【0023】(2)耐候性試験 人工芝用パイル糸の下半分を水中に浸漬した状態で3ケ
月間屋外に曝露し、曝露試験前後の引張強さを測定し、
曝露試験後における引張強さの保持率から耐候性を評価
し、その保持率を表1に示した。尚、引張強さの測定
は、JIS L1013に準じて行った。
【0024】(3)耐久性試験 アスファルトコンクリートからなる基盤上に、ゴム製シ
ートからなるクッション材を設け、その上面に、上記実
施例及び比較例で得られた人工芝を並べて敷設し、その
芝目に、20メッシュ以下、20〜45メッシュ、45
メッシュ以上の粒度分布が、それぞれ3%、92%、5
%である硅砂を、約25mm厚となるように充填して、
砂入り人工芝の運動場(総面積124m2)を設けた。こ
の運動場を6ケ月間使用したが、いずれの部分において
も砂の固化は認められなかった。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明の砂入り人工芝は、上述の通りで
あり、パイル糸の飽和吸水率を下げることにより、耐候
性が優れるので、野球、サッカー、ホッケー、テニス等
の球技スポーツ用屋外球技場、多目的グランドや公園等
において、天然芝生の代替品として好適に使用される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基布にパイル糸が植設された砂入り人工芝
    において、該パイル糸の下式(1)によって算出される
    飽和吸水率が9%以下であること特徴とする砂入り人工
    芝。 飽和吸水率(%)=〔(W1 −W2 )/W2 〕×100・・・・(1) 〔式(1)において、W1 はパイル糸を60±1℃の水
    中に浸漬して飽和吸水状態にした時の質量(g)を示
    し、W2 はパイル糸を105±2℃の熱風乾燥器内に放
    置して絶乾状態にした時の質量(g)を示す〕
JP31884794A 1994-12-21 1994-12-21 砂入り人工芝 Pending JPH08177007A (ja)

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JP31884794A JPH08177007A (ja) 1994-12-21 1994-12-21 砂入り人工芝

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JP31884794A JPH08177007A (ja) 1994-12-21 1994-12-21 砂入り人工芝

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JPH08177007A true JPH08177007A (ja) 1996-07-09

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ID=18103624

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JP31884794A Pending JPH08177007A (ja) 1994-12-21 1994-12-21 砂入り人工芝

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JP (1) JPH08177007A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014134477A (ja) * 2013-01-11 2014-07-24 Sekisui Jushi Co Ltd 人工芝生の芝糸における耐久性の比較評価方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014134477A (ja) * 2013-01-11 2014-07-24 Sekisui Jushi Co Ltd 人工芝生の芝糸における耐久性の比較評価方法

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