JPH08176867A - 無電解塗装後の水洗水の再利用方法 - Google Patents

無電解塗装後の水洗水の再利用方法

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JPH08176867A
JPH08176867A JP32711194A JP32711194A JPH08176867A JP H08176867 A JPH08176867 A JP H08176867A JP 32711194 A JP32711194 A JP 32711194A JP 32711194 A JP32711194 A JP 32711194A JP H08176867 A JPH08176867 A JP H08176867A
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JP
Japan
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washing water
washing
water
tank
reaction
Prior art date
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Application number
JP32711194A
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English (en)
Inventor
Toshiya Kojima
島 敏 也 小
Hideo Yano
野 秀 夫 矢
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Chemically Coating (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用後の水洗水の廃液処理に係るコストを低
減するとともに、水洗水の再利用を可能とすることを目
的とする。 【構成】 水洗槽10内に水洗水が溜められてワークを
洗浄するとともに水洗水を供給する水洗工程と、洗浄後
の水洗水を水洗槽10外に排出する水洗排出工程と、反
応槽12に排出される水洗水と薬品とが溜められ、薬品
により水洗水内の鉄イオン及び塗料粒子の凝集と酸性と
なった水洗水の中和とが行われる反応工程と、反応工程
後の水洗水から凝集された固体を濾過して、水洗水を再
び水洗槽に供給する固液分離工程とから成るものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無電解塗装後の水洗水
の再利用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、様々な方法でワークの表面を塗装
することによりワークの耐食性を向上させることは一般
的であるが、その塗装方法としては、無電解塗装、電着
塗装等が知られている。又、塗料には、ワーク内の鉄等
の金属成分を溶解するための弱酸(例えばフッ化水素)
やワーク内から遊離する金属イオンと反応してゲル化す
ることでワークの表面に塗膜を形成する塗料分子(例え
ば塩化ビニリデン)等を含有するものを使用するのが一
般的である。ワークに塗装した後、余剰塗料を取り除く
ために水洗水による洗浄をして、ワークを焼付してい
た。無電解塗装について簡単に説明する。前述の塗料が
溜められている塗料槽内に鉄製のワークを浸すと、塗料
中の酸H+ によりワーク内の鉄成分がワークから遊離し
て鉄イオンFe2+が生成する。この鉄イオンFe2+が塗
料中に塗料分子R- と反応してゲル化することでワーク
の表面に塗膜R−Feが形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した無電解塗装
後、ワークを水槽に入れて水洗水により洗浄を行うが、
反応しない酸H+ 、鉄イオンFe2+及び塗料分子R-
水槽内で蓄積されていき、水槽内の水洗水の濃度が高く
なってしまう。この状態で洗浄を行ってもワークを洗浄
することはできない。このため、従来では、水洗水を放
流、貯槽又は溜めすすぎとすることにより、水洗水とし
ての機能を確保していた。しかし、放流では、一方から
水槽内に常時水洗水が供給され、他方から水槽外に塗料
等が混合された水洗水がそのまま放流されるものであ
り、排水後に廃液処理が必要となる。又、貯槽では、排
水を一時的に貯槽に貯めて、業者による廃液処理が行わ
れる。又、溜めすすぎでは、水槽内の濃度高くなると業
者による廃液処理が必要となり、洗浄品の品質的な変動
がある。以上のことから、使用後の水洗水は廃液処理が
必要なるため、コストが増大してしまう。
【0004】本発明は、使用後の水洗水の廃液処理に係
るコストを低減するとともに、水洗水の再利用を可能と
することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために請求項1の発明において講じた手段は、水洗槽内
に水洗水が溜められてワークを洗浄するとともに水洗水
を供給する水洗工程と、洗浄後の水洗水を水洗槽外に排
出する水洗排出工程と、反応槽に排出される水洗水と薬
品とが溜められ、薬品により水洗水内の鉄イオン及び塗
料粒子の凝集と酸性となった水洗水の中和とが行われる
反応工程と、反応工程後の水洗水から凝集された固体を
濾過して、水洗水を再び水洗槽に供給する固液分離工程
とを備えたことである。
【0006】請求項2の発明において講じた手段は、薬
品には、水酸化カルシウムと、高分子凝集剤とを使用し
たことである。
【0007】請求項3の発明において講じた手段は、水
洗水のpHが5〜8となるように調整したことである。
【0008】請求項4の発明において講じた手段は、反
応槽において、反応槽内を加熱又は攪拌、又は加熱及び
攪拌をしたことである。
【0009】
【作用】上記した請求項1記載の手段によれば、水洗槽
内に溜められた水洗水によりワークの洗浄が行われる。
水洗槽は、常時水洗水が供給されるため、余剰水洗水が
水洗槽外の反応槽内に排出される。排出される水洗水に
は、鉄イオン及び塗料粒子が混合されており、且つ水洗
水は酸性となっている。水洗水は、反応槽に投入される
薬品により反応が起こり、鉄イオンと塗料粒子とが結合
して固体となるため、簡単な濾過装置により分離するこ
とができ、且つ、水洗水は中性とすることができる。こ
れにより、水洗水を再び水洗槽に戻すことができ、固体
は溜められて塗料分のみを廃棄することができる。以上
のことから、水洗水を再利用することが可能となるとと
もに、水洗水と塗料分とを分離することができるので廃
棄物の大幅な低減が可能となる。
【0010】請求項2の手段によれば、水酸化カルシウ
ムにより酸は水素と反応して水になるため水洗水を中性
とすることができ、鉄イオンは高分子凝集剤により塗料
粒子と反応して塗料粒子に結合するため固体となる。こ
れにより、簡単な濾過装置により塗料粒子を分離するこ
とができる。
【0011】請求項3の手段によれば、pHを5〜8と
なるように調整したことにより、反応槽内での反応を促
進することができる。
【0012】請求項4の手段によれば、反応槽内を加熱
又は攪拌、又は加熱及び攪拌することにより、更に反応
を促進することができる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0014】図1は無電解塗装後の水洗水の再利用方法
を示す。図に示すように、水洗槽10内は、水洗水が溜
められており、ワーク(図示せず)の洗浄を行う装置で
ある。水洗槽10内の水洗水は、ワークが洗浄されてい
くことにより、水洗水中に酸HF、鉄FeF3 、鉄イオ
ンFe2+及び塗料粒子Rが含まれる濃度が高くなってい
くため、水洗水の排出と補給が必要となる。本実施例で
は、濃度が高くなった水洗水を水洗槽10外に排出して
反応槽11へ流す。反応槽11では、水洗水に合わせた
薬品が添加され、水洗水と反応が行われる。又、反応を
活発なものとするために攪拌が考えられ、攪拌は、回転
羽根12を固定したシャフト13が図示しない駆動モー
タにより駆動されることにより行われる。又、薬品と水
洗水との反応を更に活発に行うには、反応槽11を加熱
することが考えられ、加熱温度は50°Cぐらいが好ま
しい。
【0015】反応槽11に添加される薬品には、水酸化
カルシウム、高分子凝集剤及びpH調整剤が使用され、
水酸化カルシウムCa(OH)2 は過剰に投入され、酸
HFと反応して化1示すように、フッ化カルシウムCa
2 と水H2 Oとが生成する。
【0016】
【化1】Ca(OH)2 +2HF→CaF2 +H2 O 又、高分子凝集剤により鉄FeF3 と塗料分子Rとが反
応して化2に示すように、鉄Feと塗料分子Rとが結合
して錯体R−Feが生成され、錯体R−Feからフッ素
3F- が遊離する。又、鉄Feと塗料分子Rとは、Fe
3 とRの状態が結合しやすく、鉄イオンFe2+の結合
の効率を上げるために酸化剤を添加することが好まし
く、酸化剤を添加することで鉄イオンFe2+がFe3+
なり、フッ化鉄FeF3 が生成される。又、反応槽11
内は、pHが5〜8とされているので、フッ化鉄FeF
3 から遊離したフッ素3F- は過剰に投入されるカルシ
ウムCaと反応して、前述したフッ化カルシウムが生成
される。
【0017】
【化2】R+FeF3 →R−Fe+3F- 反応槽11からは、固液分離器14に流れ、ここで、水
洗水が固液分離器14のペーパーフィルタ(図示せず)
を通過し濾過される。これにより、固体となった塗料分
子と中性とされた水洗水と分離され、錯体R−Fe及び
フッ化カルシウムが例えば回収箱15等に入れられ廃棄
することができる。又、水洗水は、再び水洗槽10に戻
され、水洗水が再利用されることとなり、水洗水は水洗
槽10→反応槽11→固液分離器14→水洗槽10と循
環する。尚、水洗水を濾過する手段としてペーパーフィ
ルタの他には、遠心分離器、限外濾過等が考えられる。
【0018】
【発明の効果】上記した請求項1の無電解塗装後の水洗
水の再利用方法によれば、水洗水は、反応槽に投入され
る薬品により反応が起こり、鉄イオンと塗料粒子とが結
合して固体となるため、簡単な濾過装置により分離する
ことができ、且つ、水洗水は中性とすることができる。
これにより、水洗水を再び水洗槽に戻すことができ、固
体は溜められて塗料分のみを廃棄することができる。以
上のことから、水洗水を再利用することが可能となると
ともに、水洗水と塗料分とを分離することができるので
廃棄物の大幅な低減が可能となる。
【0019】請求項2によれば、水酸化カルシウムによ
り酸は水素と反応して水になるため水洗水を中性とする
ことができ、鉄イオンは高分子凝集剤により塗料粒子と
結合するため固体となる。これにより、簡単な濾過装置
により塗料粒子を分離することができる。
【0020】請求項3によれば、pHを5〜8となるよ
うに調整したことにより、反応槽内での反応を促進する
ことができる。
【0021】請求項4によれば、反応槽内を加熱又は攪
拌、又は加熱及び攪拌することにより、更に反応を促進
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る無電解塗装後の水洗水の
再利用方法の全体構成図である。
【符合の説明】
10・・・水洗槽 12・・・反応槽 14・・・固液分離器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水洗槽内に水洗水が溜められてワークを
    洗浄するとともに水洗水を供給する水洗工程と、 洗浄後の前記水洗水を前記水洗槽外に排出する水洗排出
    工程と、 反応槽に排出される前記水洗水と薬品とが溜められ、前
    記薬品により前記水洗水内の鉄イオン及び塗料粒子の凝
    集と酸性となった水洗水の中和とが行われる反応工程
    と、 前記反応工程後の前記水洗水から凝集された固体を濾過
    して、該水洗水を再び前記水洗槽に供給する固液分離工
    程とから成る無電解塗装後の水洗水の再利用方法。
  2. 【請求項2】 前記薬品には、水酸化カルシウムと、高
    分子凝集剤とが使用されることを特徴とした請求項1記
    載の無電解塗装後の水洗水の再利用方法。
  3. 【請求項3】 前記水洗水のpHが5〜8となるように
    調整したことを特徴とした請求項2記載の無電解塗装後
    の水洗水の再利用方法。
  4. 【請求項4】 前記反応槽において、該反応槽内を加熱
    又は攪拌、又は加熱及び攪拌したことを特徴とした請求
    項2記載の無電解塗装後の水洗水の再利用方法。
JP32711194A 1994-12-28 1994-12-28 無電解塗装後の水洗水の再利用方法 Pending JPH08176867A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011183242A (ja) * 2010-03-04 2011-09-22 Mitsubishi Heavy Industries Food & Packaging Machinery Co Ltd 資源並びにエネルギー消費節約の洗壜機およびその使用方法
CN111533315A (zh) * 2020-05-13 2020-08-14 昆山水立净环保节能科技有限公司 表面化学处理制程线线上废水废液零排放循环回用处理工艺

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