JP3467713B2 - 膜分離を用いたマンガンの除去方法 - Google Patents
膜分離を用いたマンガンの除去方法Info
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Description
ンガンの除去方法に関し、詳しくは、マンガンを膜分離
装置を用いた上水の処理設備等において、原水中に含ま
れる微量のマンガンを除去する方法に関する。
処理設備において、原水中に含まれる固体成分(固形物
やフロック等の懸濁成分)を分離除去するため、膜分離
装置を用いて固液分離することが行われている。一方、
原水中にマンガンが含まれている場合は、マンガンを除
去するために、濾過処理設備の前段に除マンガン設備を
設ける必要がある。この除マンガン設備としては、一般
に、マンガン砂を濾材とする接触濾過法が用いられてい
るが、濾過処理設備とは別に除マンガン設備を設置しな
ければならないため、スペース的な問題が発生するとと
もに、設備費にも大きな影響を与えることになる。
を付加するだけで、原水中の固体成分の分離除去と同時
にマンガンも除去することができる膜分離を用いたマン
ガンの除去方法を提供することを目的としている。
め、本発明の膜分離を用いたマンガンの除去方法は、マ
ンガンを含んでいる原水中の固体成分を分離する膜モジ
ュールを処理槽内に浸漬して備えた浸漬型膜分離装置の
前段に接触槽を設け、該浸漬型膜分離装置で固液分離さ
れた二酸化マンガンを含んだ固体成分を前記接触槽に返
送するとともに、原水の懸濁成分濃度が低く、自触媒と
なる二酸化マンガンが十分に生成し難いときに、前記接
触槽に次亜塩素酸を注入して前記固体成分中に含まれる
二酸化マンガンの自触媒作用で原水中に溶解しているマ
ンガンを酸化マンガンとして除去することを特徴として
いる。また、原水の懸濁成分濃度が低い場合に、担体と
なるカオリン等の固形物を原水に添加し、生成した二酸
化マンガンを前記固形物に析出させることを特徴してい
る。
がらさらに詳細に説明する。図1は、本発明の膜分離を
用いたマンガンの除去方法を実施するための処理設備の
一例を示すもので、原水中に含まれる固体成分を分離除
去する浸漬型の膜分離装置10の前段に接触槽20を設
けたものである。
た処理槽12に、接触槽20からの原水が流入する流入
管13と、槽底部に沈殿する固体成分を接触槽20に返
送する返送管14とを設けたもので、膜分離手段11に
は、固体成分が分離した処理水を処理水槽等に送るため
の流出管15が設けられている。
21と、膜分離装置10から固体成分を返送する前記返
送管14と、必要に応じて酸化剤、例えば次亜塩素酸を
注入する次亜塩素酸注入管22と、原水と固体成分及び
必要に応じて注入される次亜塩素酸とを撹拌混合するた
めの撹拌機23と、撹拌混合後の水を膜分離装置10に
送る前記流入管13とが設けられている。
の処理に用いられている中空糸膜等を用いた各種膜分離
手段を用いることが可能であり、図に示すように処理槽
12内に膜モジュール11aを浸漬した浸漬型を用い
る。また、膜の種類も特に限定されるものではなく、原
水の状態に応じて適宜選択することができ、例えば、M
F膜,UF膜あるいは適宜なメッシュの網状体を使用す
ることができる。
に流入して撹拌機23により撹拌され、膜分離装置10
の底部から返送管14に抜き出されてポンプPにより圧
送されてきた固体成分と混合する。この混合により、原
水中に、重炭酸塩,水酸化物,硫酸塩等の形で含まれて
いるマンガンと固体成分中に含まれている二酸化マンガ
ンとが接触し、原水中に溶解しているマンガンイオンが
二酸化マンガンの自触媒作用で次式に示す反応により酸
化マンガンに変化する。 Mn2++MnO2 ・H2 O+H2 O→MnO2 ・MnO
・H2 O+2H+
13から膜分離装置10の処理槽12に送られて膜分離
手段11により固液分離が行われ、水に不溶性の酸化マ
ンガンは他の固体成分とともに水から分離されて処理槽
12の底部に沈殿する。なお、酸化マンガンはさらに水
中の酸素により酸化されて二酸化マンガンとなる。
ン,二酸化マンガンは、他の固体成分及び搬送用の所定
水と共に返送管14に抜き出され、ポンプPを介して接
触槽20内に循環する。一方、マンガン及び原水中の固
体成分を分離した処理水は、流出管15から処理水槽等
に送られる。
槽20を設け、膜分離装置10から抜き出した固体成分
を接触槽20に返送して原水と混合し、原水中に含まれ
るマンガンと固体成分中に含まれる二酸化マンガンとを
接触させ、固体成分中の二酸化マンガンの自触媒作用で
原水中のマンガンを酸化し、酸化マンガンとして除去す
ることにより、簡単な装置構成で経済的にマンガンを除
去することができる。
二酸化マンガンを添加しておくこともできるが、原水の
懸濁成分濃度が低く、自触媒となる二酸化マンガンが十
分に生成し難いときには、次亜塩素酸注入管22から原
水中に次亜塩素酸を注入し、該次亜塩素酸により原水中
のマンガンを酸化して二酸化マンガンを生成させること
ができる。さらにこの場合、担体となるカオリン等の固
形物を最初から水中に投入しておき、生成した二酸化マ
ンガンをこれらの固形物に析出させることにより、二酸
化マンガンの自触媒作用の効率を向上させることができ
る。
二酸化マンガンの量が所定量以上になった後は、次亜塩
素酸の注入を停止しても、膜分離装置10から返送され
る固体成分中の二酸化マンガンが自触媒として作用し、
原水中のマンガンが酸化されて膜分離手段11で分離さ
れ、自触媒となる二酸化マンガンが増加する。
内の酸化還元電位が低くなるような場合は、極少量の次
亜塩素酸を接触槽20内に注入することにより、酸化還
元電位を所望の高さに調節することができる。
て膜分離手段11の逆洗や固体成分の排出を行えばよ
い。
原水中のマンガンを酸化マンガンとして除去する際に生
成した二酸化マンガンの自触媒作用で原水中のマンガン
を除去するので、簡単な装置構成で、かつ、経済的にマ
ンガンを除去することができる。
を実施するための処理設備の一例を示す図である。
13…流入管、14…返送管、15…流出管 20…接触槽、21…原水流入管、22…次亜塩素酸注
入管、23…撹拌機
Claims (2)
- 【請求項1】 マンガンを含んでいる原水中の固体成分
を分離する膜モジュールを処理槽内に浸漬して備えた浸
漬型膜分離装置の前段に接触槽を設け、該浸漬型膜分離
装置で固液分離された二酸化マンガンを含んだ固体成分
を前記接触槽に返送するとともに、原水の懸濁成分濃度
が低く、自触媒となる二酸化マンガンが十分に生成し難
いときに、前記接触槽に次亜塩素酸を注入して前記固体
成分中に含まれる二酸化マンガンの自触媒作用で原水中
に溶解しているマンガンを酸化マンガンとして除去する
ことを特徴とする膜分離を用いたマンガンの除去方法。 - 【請求項2】 原水の懸濁成分濃度が低い場合に、担体
となるカオリン等の固形物を原水に添加し、生成した二
酸化マンガンを前記固形物に析出させることを特徴とす
る請求項1記載の膜分離を用いたマンガンの除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25982595A JP3467713B2 (ja) | 1995-10-06 | 1995-10-06 | 膜分離を用いたマンガンの除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25982595A JP3467713B2 (ja) | 1995-10-06 | 1995-10-06 | 膜分離を用いたマンガンの除去方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0999285A JPH0999285A (ja) | 1997-04-15 |
JP3467713B2 true JP3467713B2 (ja) | 2003-11-17 |
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Family Applications (1)
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JP4013565B2 (ja) * | 2002-01-30 | 2007-11-28 | Jfeエンジニアリング株式会社 | マンガン除去方法および装置 |
JP2007152272A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Tsukishima Kikai Co Ltd | 浸漬膜濾過方法および浸漬膜濾過装置 |
-
1995
- 1995-10-06 JP JP25982595A patent/JP3467713B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0999285A (ja) | 1997-04-15 |
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