JPH07258588A - 金属イオンを含む塗料の金属イオン除去方法及び金属イオン除去装置 - Google Patents

金属イオンを含む塗料の金属イオン除去方法及び金属イオン除去装置

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JPH07258588A
JPH07258588A JP6052298A JP5229894A JPH07258588A JP H07258588 A JPH07258588 A JP H07258588A JP 6052298 A JP6052298 A JP 6052298A JP 5229894 A JP5229894 A JP 5229894A JP H07258588 A JPH07258588 A JP H07258588A
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JP
Japan
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paint
cation exchange
metal ions
exchange resin
tank
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JP6052298A
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Toshiya Kojima
島 敏 也 小
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗料中の金属イオンを除去する際における塗
料槽内に沈澱剤を添加する工程並びに沈澱物を濾過する
といった余分な後工程を省くことで、全体の工数の短縮
化を図ること。 【構成】 鉄製のワーク30から遊離する鉄イオンを含
む塗料12を、内部に陽イオン交換樹脂16を有する陽
イオン交換塔14を介して循環させることで、塗料12
中の鉄イオンを陽イオン交換樹脂16と反応させて鉄イ
オンを除去したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属イオンを含む塗料
の金属イオン除去方法及び金属イオン除去装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、様々な方法でワークの表面を塗装
することによりワークの耐食性を向上させることは一般
的であるが、その塗装方法としては、無電解塗装,電解
塗装等が知られている。又、塗料には、ワーク内の鉄等
の金属成分を溶解するための弱酸(例えばフッ化水素)
やワーク内から遊離する金属イオンと反応してゲル化す
ることでワークの表面に塗膜を形成する塗膜形成樹脂
(例えば塩化ビニリデン)等を含有するものを使用する
のが一般的である。
【0003】図2を参照して無電解塗装のメカニズムに
ついて簡単に説明する。
【0004】図2に示すように、前述の塗料が溜められ
ている塗料槽11内に鉄製のワーク30を浸すと、塗料
中の弱酸によりワーク30内の鉄成分がワーク30から
遊離して鉄イオンFe2+が生成する。この鉄イオンFe
2+が塗料中の塗膜形成樹脂R- と反応してゲル化するこ
とでワーク30の表面に塗膜R−Feが形成される。
【0005】ところで、上記塗装時に鉄イオンFe2+
過剰に生成すると、塗膜形成樹脂R- との反応が活発に
なり過ぎて塗料全体がゲル化したり、ワーク30と塗膜
との密着性が低下してしまい、塗装後のワーク30の耐
食性を向上させることができなくなる。
【0006】従って、塗料中の鉄イオンFe2+の濃度が
管理巾にあるときのみに塗装を行うことが望まれる。
又、鉄イオンFe2+の濃度が管理巾から外れた場合に
は、塗料中に溜まった過剰の鉄イオンFe2+を完全に除
去した後、塗装を行うことが望まれる。
【0007】塗装後の塗料中から過剰の鉄イオンFe2+
を除去する方法としては、USP3791431に示さ
れるものが知られている。この方法は、鉄イオンFe2+
を含む塗料が溜められた塗料槽内に沈澱剤やキレート剤
を添加して鉄イオンFe2+と反応させて鉄成分を含む沈
澱物を生成することにより、鉄イオンFe2+を除去する
装置である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した方
法を用いて鉄イオンFe2+を除去すると、塗料槽内に沈
澱剤やキレート剤を添加する工程や塗料槽内で生成する
鉄成分を含む沈澱物を濾過する余分な後工程が不可欠に
なり、その分工程数が増大して全体の工数が増大する。
又、鉄成分を含む沈澱物を濾過するための濾過装置が不
可欠になることから、その分コストアップに繋がる。
【0009】故に、本発明は、塗料槽内に沈澱剤を添加
する工程を省くと共に塗料槽内で鉄成分を含む沈澱物を
生成させないようにして沈澱物を濾過する余分な後工程
を省くことで全体の工数の短縮化を図ることを、その技
術的課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために請求項1の発明において講じた第1の技術的手
段(以下第1の技術的手段と称する)は、塗料槽内に溜
められた金属イオンを含む塗料を内部に陽イオン交換樹
脂を有する陽イオン交換塔に供給する塗料供給工程と、
陽イオン交換塔内の塗料を塗料槽へ排出する塗料排出工
程とを備えたことである。
【0011】ここで、金属イオンはワークの種類により
決まるものである。又、弱酸としては、フッ化水素、酢
酸、硝酸等を用いると良い。又、塗膜形成樹脂として
は、塩化ビニリデン樹脂、アクリル樹脂等を用いると良
い。
【0012】陽イオン交換樹脂には、イミノジ酢酸基等
を有するキレートタイプ、カルボン基等を有する弱酸性
タイプ、スルホン酸基等を有する強酸性タイプを用いる
ことができる。
【0013】上記技術的課題を解決するために請求項2
の発明において講じた第2の技術的手段(以下第2の技
術的手段と称する)は、金属イオンを含む塗料を溜める
ための塗料槽と、内部に陽イオン交換樹脂を有する陽イ
オン交換塔と、塗料槽内の塗料を陽イオン交換塔に供給
するための塗料供給配管と、陽イオン交換塔内の塗料を
塗料槽へ排出するための塗料排出配管とを備えたことで
ある。
【0014】陽イオン交換樹脂と結合する金属成分を陽
イオン交換塔から除去するために、請求項3の発明にお
いて講じた第3の技術的手段(以下第3の技術的手段と
称する)は、陽イオン交換樹脂と結合する金属成分を金
属イオンとして陽イオン交換樹脂から遊離させる再生液
を陽イオン交換塔内に供給するための再生液供給配管
と、陽イオン交換樹脂から遊離した金属イオンを陽イオ
ン交換塔から排出するための金属イオン排出配管とを付
加したことである。
【0015】塗料中の金属イオンの除去能力を一層向上
させると共に塗料の寿命を向上させるために、請求項4
の発明において講じた第4の技術的手段(以下第4の技
術的手段と称する)は、陽イオン交換樹脂として、非共
有電子対をもつ弱酸性の陽イオン交換樹脂を用いたこと
である。
【0016】ここで、非共有電子対をもつ陽イオン交換
樹脂とは、N,S,P,O等をもつ陽イオン交換樹脂で
ある。
【0017】陽イオン交換塔内における塗料中の塗膜形
成樹脂と金属イオンとのゲル化を抑制するために、請求
項5の発明において講じた第5の技術的手段(以下第5
の技術的手段と称する)は、再生液として弱酸を用いた
ことである。
【0018】再生液が塗料槽内の塗料に混入したときに
塗料が侵されないようにするために、請求項6の発明に
おいて講じた第6の技術的手段(以下第6の技術的手段
と称する)は、再生液として、塗料中に含有される弱酸
を用いたことである。
【0019】
【作用】上記第1,第2の技術的手段によれば、塗料槽
内に溜められた金属イオンを含む塗料が内部に陽イオン
交換樹脂を有する陽イオン交換塔を介して再び塗料槽ま
で循環するにあたって、陽イオン交換塔内にて塗料中の
金属イオンが陽イオン交換樹脂と反応して陽イオン交換
樹脂に結合し、塗料中の金属イオンが除去される。従っ
て、塗料中の金属イオンを除去する際に、従来技術のよ
うな塗料槽内に沈澱剤を添加する必要はなくなる。これ
により、塗料槽内で金属成分を含む沈澱物が生成するこ
ともなくなることから、その沈澱物を濾過するといった
余分な後工程を省くことができ、全体の工数が短縮す
る。
【0020】上記第3の技術的手段によれば、陽イオン
交換樹脂と結合する金属成分を金属イオンとして陽イオ
ン交換樹脂から遊離させる再生液を陽イオン交換塔内に
供給するための再生液供給配管と、陽イオン交換樹脂か
ら遊離した金属イオンを陽イオン交換塔から排出するた
めの金属イオン排出配管とを付加したので、再生液が再
生液供給配管を介して陽イオン交換塔に供給されると、
陽イオン交換塔内にて再生液が陽イオン交換樹脂と結合
している金属成分を金属イオンとして遊離させ、遊離し
た金属イオンが陽イオン交換塔から金属イオン排出配管
を介して排出される。その結果、陽イオン交換塔内から
完全に金属イオンを除去することができ、陽イオン交換
樹脂を再使用できる。
【0021】上記第4の技術的手段によれば、非共有電
子対をもつ陽イオン交換樹脂を用いたので、陽イオン交
換塔内にて塗料中の金属イオンが陽イオン交換樹脂のも
つ陰イオンのみならず非共有電子対にも結合可能にな
り、塗料中の金属イオンの除去能力を一層向上させるこ
とができる。
【0022】又、弱酸性の陽イオン交換樹脂を用いたの
で、塗料中の金属イオンと塗膜形成樹脂とによるゲル化
を抑制でき、塗料の寿命を向上させることができる。
【0023】上記第5の技術的手段によれば、再生液と
して弱酸を用いたので、強酸に比べてその電離度は小さ
いことから、再生液を陽イオン交換塔内に導入している
際に、陽イオン交換塔内にて陽イオン交換樹脂と結合し
ていた金属成分の遊離速度は再生液として強酸を用いた
場合と比較して遅くなる。その結果、再生液として強酸
を用いた場合と比較して、陽イオン交換塔内における遊
離した金属イオンと塗料中の塗膜形成樹脂とのゲル化の
促進を抑制できる。これにより、ゲル化の影響で陽イオ
ン交換塔内が詰まるのを防ぐことができる。
【0024】上記第6の技術的手段によれば、再生液と
して塗料中に含有される弱酸を用いたので、塗料の循環
により再生液の一部が塗料槽内の塗料に混入したとき
に、再生液により塗料が侵されることはなくなる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0026】図1に示す塗料中の鉄イオン除去装置10
は、無電解塗装により図2に示す如く塗料槽11内にて
鉄製のワーク30から遊離した過剰の鉄イオンFe2+
塗料槽11外部に除去するための装置である。
【0027】図1において、塗料槽11内には無電解塗
装後の塗料12が溜められ、塗料12中には、無電解塗
装時にワーク30から遊離した過剰の鉄イオンFe2+
弱酸であるフッ化水素HF、過酸化水素H2 2 及び塗
膜形成樹脂である塩化ビニリデン樹脂が含まれている。
フッ化水素は、無電解塗装時にワーク30内の鉄成分を
溶解してワーク30から鉄イオンFe2+を遊離させるた
めのものである。過酸化水素は、塗料中の酸性度を一定
にするためのものである。塩化ビニリデン樹脂は、ワー
ク30から遊離した鉄イオンFe2+と反応してゲル化す
ることで錯体を形成するもので、その錯体がワーク30
の表面に付着して塗膜が形成される。
【0028】塗料槽11は、圧送ポンプ15付きの塗料
供給配管13を介して陽イオン交換塔14に連結され、
陽イオン交換塔14は、塗料排出配管17を介して塗料
槽11に連結されている。従って、塗料槽11内の塗料
が圧送ポンプ15により塗料供給配管13、陽イオン交
換塔14及び塗料排出配管17を介して塗料槽11に循
環するようになっている。陽イオン交換塔14内には、
化1に示すイミノジ酢酸基をもつ陽イオン交換樹脂16
が圧縮された状態で積層されている。化1からも明らか
なように、イミノジ酢酸基は非共有電子対をもつNを有
している。
【0029】
【化1】
【0030】陽イオン交換塔14内にて化2に示す如く
塗料中の鉄イオンFe2+がイミノジ酢酸基(以下−Aと
称する)をもつ陽イオン交換樹脂(以下A−Hと称す
る)と反応して錯体A−Feを形成することで、塗料中
の鉄イオンFe2+が完全に除去される。
【0031】
【化2】
【0032】陽イオン交換塔14は再生液供給配管20
を介して再生液槽18に連結され、再生液槽18内には
再生液であるフッ化水素が溜められている。尚、陽イオ
ン交換塔14は排出配管21を介して廃液槽(図示せ
ず)に連結されている。
【0033】上記化2に示す反応により陽イオン交換塔
14内にて過剰の錯体A−Feが生成するが、陽イオン
交換塔14内にフッ化水素が導入されると、陽イオン交
換塔14内にて化3に示す反応が起こる。即ち、フッ化
水素HFによりこの過剰の錯体A−Feから鉄イオンF
2+が遊離してイミノジ酢酸基−Aをもつ陽イオン交換
樹脂A−Hが再生する。過剰の錯体A−Feから遊離し
た鉄イオンFe2+は排出配管21を介して廃液槽に排出
される。
【0034】
【化3】
【0035】上記の如く構成された塗料中の鉄イオン除
去装置10を用いた塗料中の鉄イオン除去方法について
説明する。
【0036】無電解塗装後に塗料槽11内に溜められた
過剰の鉄イオンFe2+を含む塗料12をポンプ15によ
り塗料供給配管13、陽イオン交換塔14及び塗料排出
配管17を介して塗料槽11に循環させる。これによ
り、陽イオン交換塔14内にて化2に示す如く塗料中の
鉄イオンFe2+がイミノジ酢酸基−Aをもつ陽イオン交
換樹脂A−Hと反応して錯体A−Feを形成すること
で、塗料槽11内の鉄イオンFe2+を完全に除去する。
【0037】次に、上記化2に示す反応により陽イオン
交換塔14内にて過剰の錯体A−Feが生成すると、再
生液槽18内のフッ化水素を陽イオン交換塔14内に導
入する。これにより、陽イオン交換塔14内にて化3に
示す如くフッ化水素によりこの過剰の錯体A−Feから
鉄イオンFe2+が遊離してイミノジ酢酸基−Aをもつ陽
イオン交換樹脂A−Hが再生する。そして、過剰の錯体
A−Feから遊離した鉄イオンFe2+を排出配管21を
介して廃液槽に排出することで、陽イオン交換塔14内
から鉄イオンFe2+を完全に除去する。
【0038】以上示したように、本実施例では、塗料槽
11内の塗料を陽イオン交換塔14を介して塗料槽11
まで循環していることから、塗料中の鉄イオンを除去す
る際に、従来技術のような塗料槽11内に沈澱剤を添加
する必要はなくなる。これにより、塗料槽11内で鉄成
分を含む沈澱物が生成することもなくなることから、そ
の沈澱物を濾過するといった余分な後工程を省くことが
でき、全体の工数が短縮する。
【0039】又、再生液19を陽イオン交換塔14に導
入しているので、陽イオン交換塔14内から完全に鉄イ
オンを除去することができ、陽イオン交換樹脂を再使用
できる。
【0040】又、非共有電子対をもつ陽イオン交換樹脂
16を用いているので、陽イオン交換塔14内にて塗料
中の鉄イオンが陽イオン交換樹脂16のもつ酢酸イオン
のみならず非共有電子対をもつNにも結合可能になり、
塗料中の鉄イオンの除去能力を一層向上させることがで
きる。
【0041】又、イミノジ酢酸基を有する陽イオン交換
樹脂16は弱酸性であることから、塗料中の鉄イオンと
塩化ビニリデン樹脂とによるゲル化を抑制でき、塗料の
寿命を向上させることができる。
【0042】又、再生液19として弱酸であるフッ化水
素を用いたので、強酸に比べてその電離度は小さいこと
から、再生液19を陽イオン交換塔14内に導入してい
る際に、陽イオン交換塔14内にて陽イオン交換樹脂か
ら鉄イオンが遊離する速度は一層遅くなる。その結果、
再生液19として強酸を用いた場合と比較して、陽イオ
ン交換塔14内における遊離した鉄イオンと塗料中の塩
化ビニリデンとのゲル化の促進を抑制できる。これによ
り、ゲル化の影響で陽イオン交換塔14内が詰まるのを
防ぐことができる。
【0043】更に、再生液19として塗料中に含有され
る弱酸を用いているので、塗料の循環により再生液19
の一部が塗料槽内の塗料に混入したときに、再生液19
により塗料が侵されることはない
【0044】
【発明の効果】請求項1,2の発明は、以下の如く効果
を有する。
【0045】塗料中の金属イオンを除去する際に、従来
技術のような塗料槽内に沈澱剤を添加する必要はなくな
る。これにより、塗料槽内で金属成分を含む沈澱物が生
成することもなくなることから、その沈澱物を濾過する
といった余分な後工程を省くことができ、全体の工数が
短縮する。
【0046】請求項3の発明は、以下の如く効果を有す
る。
【0047】陽イオン交換樹脂と結合する金属成分を金
属イオンとして陽イオン交換樹脂から遊離させる再生液
を陽イオン交換塔内に供給するための再生液供給配管
と、陽イオン交換樹脂から遊離した金属イオンを陽イオ
ン交換塔から排出するための金属イオン排出配管とを付
加したので、陽イオン交換塔内から完全に金属イオンを
除去することができ、陽イオン交換樹脂を再使用でき
る。
【0048】請求項4の発明は、以下の如く効果を有す
る。
【0049】非共有電子対をもつ陽イオン交換樹脂を用
いたので、陽イオン交換塔内にて塗料中の金属イオンが
陽イオン交換樹脂のもつ陰イオンのみならず非共有電子
対にも結合可能になり、塗料中の金属イオンの除去能力
を一層向上させることができる。
【0050】又、弱酸性の陽イオン交換樹脂を用いたの
で、塗料中の金属イオンと塗膜形成樹脂とによるゲル化
を抑制でき、塗料の寿命を向上させることができる。
【0051】請求項5の発明は、以下の如く効果を有す
る。
【0052】再生液として弱酸を用いたので、再生液と
して強酸を用いた場合と比較して、陽イオン交換塔内に
おける遊離した金属イオンと塗料中の塗膜形成樹脂との
ゲル化の促進を抑制できる。これにより、ゲル化の影響
で陽イオン交換塔内が詰まるのを防ぐことができる。
【0053】請求項6の発明は、以下の如く効果を有す
る。
【0054】再生液として塗料中に含有される弱酸を用
いたので、塗料の循環により再生液の一部が塗料槽内の
塗料に混入したときに、再生液により塗料が侵されるこ
とはなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る鉄イオンを含む塗料中の鉄イオ
ン除去装置の全体構成図である。
【図2】無電解塗装のメカニズムを示す説明図である。
【符号の説明】
10 鉄イオンを含む塗料中の鉄イオン除去装置 11 塗料槽 12 鉄イオンを含む塗料 13 塗料供給配管 14 陽イオン交換塔 16 陽イオン交換樹脂 17 塗料排出配管 20 再生液供給配管 21 鉄イオン排出配管 30 ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05C 11/10 B05D 3/00 Z 7717−4D // C25D 21/22 L

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料槽内に溜められた金属イオンを含む
    塗料を内部に陽イオン交換樹脂を有する陽イオン交換塔
    に供給する塗料供給工程と、 前記陽イオン交換塔内の塗料を前記塗料槽へ排出する塗
    料排出工程とから成る金属イオンを含む塗料の金属イオ
    ン除去方法。
  2. 【請求項2】 金属イオンを含む塗料を溜めるための塗
    料槽と、 前記内部に陽イオン交換樹脂を有する陽イオン交換塔
    と、 前記塗料槽内の塗料を前記陽イオン交換塔に供給するた
    めの塗料供給配管と、 前記陽イオン交換塔内の塗料を前記塗料槽へ排出するた
    めの塗料排出配管とを備えた金属イオンを含む塗料の金
    属イオン除去装置。
  3. 【請求項3】 陽イオン交換樹脂と結合する金属成分を
    金属イオンとして陽イオン交換樹脂から遊離させる再生
    液を前記陽イオン交換塔内に供給するための再生液供給
    配管と、 陽イオン交換樹脂から遊離した金属イオンを前記陽イオ
    ン交換塔から排出するための金属イオン排出配管とを付
    加してなる請求項2記載の金属イオンを含む塗料の金属
    イオン除去装置。
  4. 【請求項4】 前記陽イオン交換樹脂は、非共有電子対
    をもつ弱酸性の陽イオン交換樹脂である請求項2,3記
    載の金属イオンを含む塗料の金属イオン除去装置。
  5. 【請求項5】 前記塗料槽内の塗料は、金属イオンと反
    応してゲル化して塗膜を形成する塗膜形成樹脂を含んで
    おり、前記再生液は、弱酸である請求項4記載の金属イ
    オンを含む塗料の金属イオン除去装置。
  6. 【請求項6】 前記塗料槽内の塗料は、金属製のワーク
    から金属イオンを遊離させる弱酸を含んでおり、前記再
    生液は、前記塗料中に含まれる弱酸と同一である請求項
    3記載の金属イオンを含む塗料の金属イオン除去装置。
JP6052298A 1994-03-23 1994-03-23 金属イオンを含む塗料の金属イオン除去方法及び金属イオン除去装置 Pending JPH07258588A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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