JPH0817639A - ガス冷却静止誘導電器 - Google Patents

ガス冷却静止誘導電器

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JPH0817639A
JPH0817639A JP14598094A JP14598094A JPH0817639A JP H0817639 A JPH0817639 A JP H0817639A JP 14598094 A JP14598094 A JP 14598094A JP 14598094 A JP14598094 A JP 14598094A JP H0817639 A JPH0817639 A JP H0817639A
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tank
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Masumi Nakadate
真澄 仲楯
Kazunori Suda
和憲 須田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期使用によるガス止め板の変形の影響が少
なく、鉄心や巻線で発生した電磁振動がタンク内面に伝
わりにくいガス冷却静止誘導電器を提供する。 【構成】 タンク1の内壁に接続部10aを設ける。巻
線3に接続部10bを設ける。タンク1内を上部室1a
および下部室1bに仕切るガス止め板5aを、絶縁性の
シート9を介して接続部10a,10bに、ボルト13
およびナット14により取り付ける。接続部10a,1
0bとシート9との間、ガス止め板5aとシート9との
間にシール材11を設ける。ボルト13およびナット1
4と、接続部10a,10b、シート9、ガス止め板5
aとの間に押さえ板12を設ける。タンク1の上部室1
a、下部室1bにパイプ15を接続する。パイプ15を
差圧計17に接続する。パイプ15と差圧計17との間
にバルブ16を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却器によって冷却さ
れたSF6 ガスなどの冷却・絶縁媒体を、送風機によっ
て循環させることにより、鉄心および巻線の冷却を行う
ガス冷却静止誘導電器に関する。
【0002】
【従来の技術】変圧器やリアクトルなどの静止誘導電器
は、電動機などの回転機器に比べて発生熱の放散が困難
なため、温度上昇値を規定値以下に保つために特別な冷
却方法を講じる必要がある。低圧小容量の機器の場合に
は、空気の対流による自然冷却を行うことも可能である
が、変電所などに使用される機器には、冷却特性の優れ
た冷却媒体ないし絶縁媒体が必要となる。かかる媒体と
して、旧来から絶縁油が使用されてきたが、近年では、
更に特性の優れた絶縁媒体、冷却媒体として絶縁性ガス
が用いられている。この絶縁性ガスは不燃性で安全性が
高いので、防災上の観点から、都市部の変電所や地下変
電所等の電力密度の高い場所や、病院、空港、ホテル、
デパート等の不特定多数の人が出入りする場所の受変電
設備に適している。また、万一、機器が破損して漏れが
発生しても、絶縁性ガスは人体には無害で周囲の環境に
与える影響が少ないので、山岳地帯に設置される水力発
電所、地熱発電所等の電気設備にも適している。さら
に、絶縁性ガスは軽量で、劣化が少ないという特性を有
しているため、これを用いた静止誘導電器の需要は益々
高まっている。
【0003】このような絶縁性ガスを用いた静止誘導電
器は、その容量にしたがって以下のように大別できる。
まず、容量が比較的小さいものとしては、乾式で冷却媒
体としてSF6 ガスを用いたH種絶縁の静止誘導電器が
ある。また、数MVA〜数十MVAの容量のものとして
は、絶縁媒体および冷却媒体ともにSF6 ガスを用いた
静止誘導電器がある。それ以上の容量のものとしては、
絶縁媒体としてSF6ガスを用い、冷却媒体としてパー
フロロカーボン液を用いた静止誘導電器がある。
【0004】以上のような静止誘導電器の従来例を図面
にしたがって以下に説明する。この従来例は、冷却媒体
としてSF6 ガスを用いたガス冷却静止誘導電器であ
る。すなわち、図6に示すように、鉛直方向の断面が長
方形状であるタンク1が、地面に接地されている。この
タンク1の内部には、巻線3が巻かれた鉄心2が設置さ
れ、SF6 ガス4が封入されている。巻線3の中間部外
周とタンク1の内面との間には、タンク1の内部空間を
上部室1aと下部室1bに分けるガス止め板5が設けら
れている。タンク1の外部の前後には、冷却器6が設置
されている。これらの冷却器6の下部は、送風機7を介
して配管9によってタンク1の下部室1bに連結されて
いる。冷却器6の上部は、配管9によってタンク1の上
部室1aに連結されている。
【0005】以上のような構成を有するガス冷却静止誘
導電器の従来例においては、冷却作用は以下のように行
われる。すなわち、冷却器6において冷却された絶縁ガ
ス4は、送風機7によって配管9からタンク1の下部室
1bに送り込まれる。下部室1bに送り込まれた絶縁ガ
ス4はガス止め板5により遮られ、鉄心2および巻線3
の側に進路を変える。その後、絶縁ガス4は鉄心2や巻
線3から熱を奪い、次第に温度を上げ、タンク1の上部
室1aから配管9を通って冷却器6に戻る。冷却器6に
戻った絶縁ガス4は再び冷却され、送風機7によって配
管9からタンク1の下部室1bに送り込まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来のガス冷却静止誘導電器には、以下のような
問題点があった。すなわち、上記の従来技術では、ガス
止め板5が長期間使用されるに従って徐々に変形するこ
とにより、タンク1内に流入した絶縁ガス4がガス止め
板5の周囲から上部室1aに漏れる可能性がある。この
ように絶縁ガス4の漏れが発生すると、鉄心2や巻線3
内の冷却に必要な絶縁ガス4の流量が不足して、鉄心
2、巻線3に対する冷却能力が低下するという問題点が
ある。
【0007】また、ガス止め板5とタンク1内面とは直
接固定されているので、鉄心2や巻線3で発生した電磁
振動がガス止め板5を介してタンク1内面に伝わり、騒
音、振動が発生する原因となる。
【0008】また、ガス止め板5の固定が十分でない場
合には、ガス止め板5とタンク1内面との間の密閉力お
よびガス止め板5と巻線3最外周面との間の密閉力が弱
く、絶縁ガス4の漏れが発生し、冷却能力が低下すると
いう問題点がある。そして、これに対処するために、ガ
ス止め板5を固定するための部材数を増やすと、製造効
率の低下およびコスト高となる。
【0009】また、巻線3の最外周面が曲面の場合に
も、ガス止め板5との間に隙間が生じやすく、密封する
のが困難となる。さらに、タンク1内の上部室1aおよ
び下部室1b内のガス密閉力を測定する手段が設けられ
ていないため、ガス漏れによる故障が発生した場合に迅
速な対応ができない。
【0010】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その第1の目
的は、長期使用による変形の影響が少なく、鉄心や巻線
で発生した電磁振動がタンク内面に伝わりにくいガス冷
却静止誘導電器を提供することである。
【0011】第2の目的は、タンク内におけるガス止め
板を強固に固定でき、ガス密閉性の高いガス冷却静止誘
導電器を提供することである。
【0012】第3の目的は、少ない部材数でガス止め板
を強固に固定でき、ガス密閉性の高いガス冷却静止誘導
電器を提供することである。
【0013】第4の目的は、巻線等の最外周面が曲面で
あっても、ガス止め板との間の密封性を確保できるガス
冷却静止誘導電器を提供することである。
【0014】第5の目的は、タンク内のガス密閉力を把
握するため、正確なガス漏れ量を測定することができる
ガス冷却静止誘導電器を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、鉄心に巻回された巻線を
収納したタンクと、前記タンクに封入された絶縁ガス
と、前記タンクの内側面および前記巻線の最外周面の間
に設けられ、前記タンク内を上部室および下部室に仕切
るガス止め板と、前記上部室および下部室に各々ガス冷
却器および送風機を用いて前記絶縁ガスを冷却し循環さ
せるガス冷却静止誘導電器において、前記ガス止め板の
両端を、絶縁性のシートを介して前記タンクの内側面お
よび前記巻線の最外周面に固定したことを特徴とする。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載のガ
ス冷却静止誘導電器において、前記タンクの内側面およ
び前記巻線の最外周面に、取り付け穴を有する接続部を
設け、前記シートを、締め付け手段によって前記接続部
に固定したことを特徴とする。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項2記載のガ
ス冷却静止誘導電器において、前記接続部の取り付け穴
をネジ穴として形成し、前記シートをボルトによって前
記ネジ穴に固定したことを特徴とする。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1記載のガ
ス冷却静止誘導電器において、前記巻線側または前記鉄
心側の前記シートの一端を、前記巻線の最外周面または
前記鉄心の側面に沿って配置し、前記シートの一端を、
前記巻線の最外周面または前記鉄心の側面に、テープ状
またはひも状の絶縁物によって緊縛したことを特徴とす
る。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項1記載のガ
ス冷却静止誘導電器において、前記上部室および前記下
部室にパイプを接続し、前記パイプに、前記上部室およ
び前記下部室の差圧を測定する差圧計または前記絶縁ガ
スの流量を測定する流量計を接続したことを特徴とす
る。
【0020】
【作用】上記のような構成を有する本発明の作用は以下
の通りである。すなわち、請求項1記載の発明では、ガ
ス止め板が長期間の使用により変形した場合であって
も、その変形はシートによって吸収されるので、ガス止
め板の周囲の隙間は生じにくく、ガス漏れが防止され
る。また、鉄心および巻線の振動も、シートによって吸
収されるので、タンクには伝わらず、騒音防止となる。
【0021】請求項2記載の発明では、シートはタンク
の接続部へ締め付け手段によって固定されているので、
強固な密閉力が実現され、ガス漏れが防止される。
【0022】請求項3記載の発明では、前記タンクの内
側面の接続部または前記巻線の最外周面の接続部に、ネ
ジ穴が設けられているので、当該接続部にはナットを用
いずともシートを固定することができる。したがって、
部品点数の節約、組み立て効率の向上につながる。
【0023】請求項4記載の発明では、シートの一端が
巻線または鉄心の側面に沿って配置され、巻線または鉄
心の側面に対してテープ状またはひも状の絶縁物によっ
て緊縛されているので、巻線や鉄心の側面が曲面の場合
であっても、シートを密着させて固定することができ
る。したがって、ガス漏れ防止となる。
【0024】請求項5記載の発明では、差圧計によっ
て、上部室および下部室の差圧が測定でき、または流量
計によって上部室および下部室のガスの流量を測定でき
るので、常時、タンク内のガス漏れの程度を間接的に把
握することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明のガス冷却静止誘導電器の実施
例を、図面にしたがって以下に説明する。なお、従来例
と同一部材は同一の符号を付し、説明を省略する。
【0026】(1)第1実施例…図1,図2 請求項1、請求項2および請求項5記載の発明に対応す
る一実施例を第1実施例として以下に説明する。すなわ
ち、タンク1の内壁には、巻線3に向かって水平に突出
した接続部10aが設けられている。巻線3の最外周面
には、接続部10aに対向する位置に水平に突出した接
続部10bが設けられている。
【0027】タンク1内を上部室1aおよび下部室1b
に仕切るガス止め板5aは、接続部10a,10bに直
接には接しておらず、絶縁性のシート9を介して接続部
10a,10bに取り付けられている。この取り付けに
は、ボルト13およびナット14が用いられ、取り付け
部分における接続部10a,10bとシート9との間、
ガス止め板5aとシート9との間にはシール材11が設
けられている。また、ボルト13およびナット14と、
接続部10a,10b、シート9、ガス止め板5aとの
間には、押さえ板12が設けられている。
【0028】そして、タンク1の外側面には、上部室1
aおよび下部室1bに接続されたパイプ15が設けら
れ、このパイプ15は差圧計17に接続されている。パ
イプ15と差圧計17との間にはバルブ16が設けられ
ている。
【0029】以上のような構成を有する本実施例におい
ては、タンク1内の冷却は以下のように行われる。すな
わち、送風機7によって、タンク1の下部室1bにガス
が送り込まれると、ガスは鉄心2および巻線3の内部を
通って冷却しながら上昇し、上部室1aに流れる。この
とき、ガス止め板5aにかかるガスの圧力が変化して
も、その圧力の変化はシート9、シール材11、押さえ
板12によって吸収されるので、均一な面圧を保つこと
ができる。さらに、鉄心2および巻線3で発生する振動
も、シート9、シール材11、押さえ板12によって吸
収され、タンク1には伝わらない。
【0030】さらに、もしガス止め板5aの周囲からの
ガス漏れが発生した場合には、鉄心2および巻線3に流
入するガス量が減少して冷却能力が低下し、ガス止め板
5aにかかる圧力が低下する。このとき、パイプ15に
接続された差圧計17によって、上部室1aと下部室1
bとの差圧を測定して、異常を検出する。
【0031】以上のような本実施例によれば、上部室1
aと下部室1bとを仕切るガス止め板5aは、ボルト1
3およびナット14によって、絶縁性のシート9を介し
て接続部10a,10bに取り付けられているので、そ
の支持は強固でありガス漏れは少ない。ガス止め板5a
にかかるガスの圧力が変化しても、均一な面圧を保つこ
とができるので、安定した冷却作用を実現できる。そし
て、長年の使用によるガス止め板5aの変形も、シート
9、シール材11および押さえ板12によって吸収され
るので、ガス密閉力は維持される。さらに、鉄心2およ
び巻線3で発生する振動は、タンク1に伝わらないの
で、機器全体から発生する振動および騒音を少なくする
ことができる。
【0032】さらに、差圧計17によって上部室1aと
下部室1bとの差圧を測定できるので、ガス止め板5a
の異常による冷却能力の低下を間接的に測定し、把握す
ることが可能となる。したがって、機器の故障に迅速に
対応でき、信頼性が向上する。
【0033】(2)第2実施例…図3 請求項3記載の発明に対応する一実施例を第2実施例と
して以下に説明する。なお、第1実施例と同様の部材は
同一の符号を付し説明は省略する。すなわち、本実施例
においては、タンク1側の接続部10aは巻線3側の接
続部10bよりもやや高い位置に形成されている。接続
部10aのボルト取り付け用の穴には、ネジ溝が形成さ
れたネジ部18が設けられている。このネジ部18に
は、ボルト13によってシート9の一端が取り付けられ
ている。そして、接続部10aとシート9との間には、
シール材11が設けられている。
【0034】シート9は、接続部10aと接続部10b
との高低差に対応させて、クランク状に屈曲されてい
る。このシート9の他端は、ガス止め板5aの一端にボ
ルト13およびナット14によって取り付けられてい
る。シート9とガス止め板5aとの間には、シール材1
1が設けられている。ガス止め板5aの他端は、巻線3
側の接続部10bにボルト13およびナット14によっ
て取り付けられている。ガス止め板5aと接続部10b
との間には、シール材11が設けられている。さらに、
各ボルト13と、ガス止め板5aおよびシート9との間
には、押さえ板12が設けられている。
【0035】以上のような本実施例においては、第1実
施例と同様に、各部がボルト13、ナット14によって
固定されているので、その支持は強固でありガス漏れは
少ない。また、シート9はガス止め板5aの片側にしか
設けられていないので、第1実施例よりも部品点数が少
なくて済み、低コスト化が実現できる。このような構成
であっても、鉄心2および巻線3の電磁振動は、ガス止
め板5aと接続部10bとの間のシート9によって吸収
されるので、第1実施例と同様の振動防止機能、騒音防
止機能は維持される。
【0036】さらに、接続部10bにおけるボルト13
の取り付け用の穴には、ネジ部18が形成されているの
で、シート9を接続部10bに取り付ける際には、ボル
ト13を一方向(図中上方)からねじ込むだけでよい。
したがって、部品点数が少なくて済み、組み立て効率の
向上、低コスト化を実現できる。
【0037】(3)第3実施例…図4 請求項4記載の発明に対応する一実施例を以下に説明す
る。すなわち、本実施例は、第1実施例と同様に、ガス
止め板5aの両端にシート9が設けられているが、両シ
ート9は逆L字形に形成され、それぞれの端部が巻線3
の最外周面およびタンク1の内側面に対して平行に沿う
ように配置されている。タンク1側の接続部10aに
は、水平方向の取り付け穴が設けられ、この取り付け穴
に一方のシート9の端部がボルト13によって取り付け
られている。そして、他方のシート9の端部は、テープ
状またはひも状の絶縁物19によって、巻線3の最外周
面に沿って緊縛されている。
【0038】以上のような本実施例によれば、巻線3の
周囲が曲面形状の場合であっても、シート9の端部がテ
ープ状またはひも状の絶縁物19によって緊縛されてい
るので、シート9が巻線3に密着している。したがっ
て、ガス漏れ防止効果が維持できる。
【0039】(4)第4実施例…図5 請求項5記載の発明に対応する一実施例を以下に説明す
る。すなわち、本実施例は、三つのタンク1によって構
成されるガス冷却静止誘導電器である。各タンク1は上
記例と同様に、ガス止め板5aによって上部室1aおよ
び下部室1bに分けられ、絶縁ガス4が循環可能となる
ように冷却器6および送風機7が設けられた配管8が接
続されている。そして、各タンク1の外側面には、上部
室1aおよび下部室1bに接続されたパイプ15が設け
られ、このパイプ15にはガスの流量を測定するための
流量計20が設けられている。
【0040】複数のタンク1を有するガス冷却静止誘導
電器において、安定した特性を得たい場合には、各タン
ク1の冷却性能にばらつきがないことが望ましい。本実
施例においては、ガス止め板5aの上下にかかる圧力差
に応じてパイプ15と流量計20の中をガスが流れるこ
とになる。したがって、各タンク1に設けられた流量計
20によりそのガス流量を測定し、測定値を常に監視す
ることによってガス止め板5aにかかる圧力差、すなわ
ちガス止め板5aの変形や鉄心2、巻線3の冷却能力を
間接的に把握することができる。このため、各タンク1
内のガス漏れ等の異常に対して迅速に対応することがで
き、冷却性能の維持や危険防止に役立つ。
【0041】(5)その他の実施例 本発明は、以上のような実施例に限定されるものではな
く、各部材の材質、形状、大きさ等は、適宜変更可能で
ある。すなわち、第2実施例において、シート9がタン
ク1側に設けられているが、ガス止め板5aの一端をタ
ンク1の接続部10aに取り付け、ガス止め板5aの他
端をシート9を介して巻線3側の接続部10bに取り付
ける構成にしてもよい。また、第3実施例においては、
シート9の一端は絶縁物19によって巻線3に緊縛する
構成であるが、鉄心3の側面に緊縛する構成としてもよ
い。さらに、第1実施例において用いられる差圧計18
は流量計20でもよく、第4実施例において用いられる
流量計20は差圧計18であってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上のような本発明によれば、ガス止め
板の両端を、絶縁性のシートを介してタンクの内側面お
よび巻線の最外周面に設けるという構成によって、長期
使用によるガス止め板の変形による影響が少なく、鉄心
や巻線で発生した電磁振動がタンク内面に伝わりにくい
ガス冷却静止誘導電器を提供することができる。
【0043】ガス止め板を支持するシートを、ボルトお
よびナットによってタンクの接続部に固定するという構
成によって、タンク内におけるガス止め板を強固に固定
でき、ガス密閉性の高いガス冷却静止誘導電器を提供す
ることができる。
【0044】接続部の取り付け穴をネジ溝を有するネジ
部として形成し、シートをボルトによってネジ部に固定
するという構成によって、少ない部材数でガス止め板を
強固に固定でき、ガス密閉性の高いガス冷却静止誘導電
器を提供することができる。
【0045】巻線側または鉄心側のシートの一端を、巻
線または鉄心の側面に沿って形成し、当該シートの一端
を巻線または鉄心の側面にテープ状またはひも状の絶縁
物によって緊縛するという構成によって、巻線等の最外
周面が曲面であっても、ガス止め板との間の密封性を確
保できるガス冷却静止誘導電器を提供することができ
る。
【0046】タンクに接続されたパイプに差圧計または
流量計を接続するという構成によって、タンク内のガス
密閉力を把握するため、正確なガス漏れ量を測定するこ
とができるガス冷却静止誘導電器を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス冷却静止誘導電器の第1実施例を
示す側面断面図である。
【図2】図1の実施例におけるA部を示す拡大された側
面断面図である。
【図3】本発明の第2実施例におけるガス止め板の取り
付け状態を示す拡大された側面断面図である。
【図4】本発明の第3実施例におけるガス止め板の取り
付け状態を示す拡大された側面断面図である。
【図5】本発明の第4実施例を示す側面断面図である。
【図6】従来のガス冷却静止誘導電器の一例を示す側面
断面図である。
【符号の説明】
1…タンク 2…鉄心 3…巻線 4…絶縁ガス 5a…ガス止め板 6…冷却器 7…送風機 8…配管 9…シート 10a…接続部 11…シール材 12…押さえ板 13…ボルト 14…ナット 15…パイプ 16…バルブ 17…差圧計 18…ネジ部 19…絶縁物 20…流量計

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心に巻回された巻線を収納したタンク
    と、前記タンクに封入された絶縁ガスと、前記タンクの
    内側面および前記巻線の最外周面の間に設けられ、前記
    タンク内を上部室および下部室に仕切るガス止め板と、
    前記上部室および下部室に各々ガス冷却器および送風機
    を用いて前記絶縁ガスを冷却し循環させるガス冷却静止
    誘導電器において、 前記ガス止め板の両端を、絶縁性のシートを介して前記
    タンクの内側面および前記巻線の最外周面に固定したこ
    とを特徴とするガス冷却静止誘導電器。
  2. 【請求項2】 前記タンクの内側面および前記巻線の最
    外周面に、取り付け穴を有する接続部を設け、 前記シートを、締め付け手段によって前記接続部に固定
    したことを特徴とする請求項1記載のガス冷却静止誘導
    電器。
  3. 【請求項3】 前記接続部の取り付け穴をネジ溝を有す
    るネジ部として形成し、 前記シートをボルトによって前記ネジ部に固定したこと
    を特徴とする請求項2記載のガス冷却静止誘導電器。
  4. 【請求項4】 前記巻線側または前記鉄心側の前記シー
    トの一端を、前記巻線の最外周面または前記鉄心の側面
    に沿って配置し、 前記シートの一端を、前記巻線の最外周面または前記鉄
    心の側面にテープ状またはひも状の絶縁物によって緊縛
    したことを特徴とする請求項1記載のガス冷却静止誘導
    電器。
  5. 【請求項5】 前記上部室および前記下部室にパイプを
    接続し、 前記パイプに、前記上部室および前記下部室の差圧を測
    定する差圧計または前記絶縁ガスの流量を測定する流量
    計を接続したことを特徴とする請求項1記載のガス冷却
    静止誘導電器。
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JP2009076825A (ja) * 2007-09-25 2009-04-09 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 変圧器盤
CN117457337A (zh) * 2023-12-22 2024-01-26 河南铜牛变压器有限公司 一种配电系统用24脉波硅橡胶干式整流变压器

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