JPH08175707A - ロール状記録紙及びこのロール状記録紙を回転可能に支持する可動フランジ - Google Patents

ロール状記録紙及びこのロール状記録紙を回転可能に支持する可動フランジ

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JPH08175707A
JPH08175707A JP32584894A JP32584894A JPH08175707A JP H08175707 A JPH08175707 A JP H08175707A JP 32584894 A JP32584894 A JP 32584894A JP 32584894 A JP32584894 A JP 32584894A JP H08175707 A JPH08175707 A JP H08175707A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】紙管に対する可動フランジの着脱作業を容易に
行うことが可能であって、所定の与圧力を与えることな
く紙管に対して可動フランジを確実に固定させることが
可能な簡単な構成のロール状記録紙及び可動フランジを
提供する。 【構成】可動フランジ40は、紙管30に記録紙32が
巻回されたロール状記録紙34に対してフランジディス
ク42を着脱自在に支持する締結手段を備える。締結手
段は、フランジディスクの嵌合部42aに設けられた回
動軸44に枢支され且つフランジ固定補助部材36に係
合するフック46と、フランジディスクの中心孔42b
に挿通された締結軸48に突設され且つフックの傾斜面
46aに摺接する摺接部48aと、締結軸の基端部の第
1のねじ部48bに螺合する第2のねじ部50aを有す
るハンドル50と、摺接部と嵌合部との間に配された付
勢ばね52と、フックを紙管の軸心方向に引っ張る引張
ばね54とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空の紙管の外周面上
に記録紙を巻回して成るロール状記録紙及びこのロール
状記録紙を回転可能に支持する可動フランジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中空の紙管の外周面上に記録紙を
巻回して成るロール状記録紙は、ファクシミリ,プロッ
ター,大型図面複写機等で広く用いられており、1個の
ロール状記録紙から送り出された記録紙に対して、その
長さ方向に自在の寸法で記録画を作成することができる
と共に記録紙の給紙機構が簡易であって、給紙ミスの発
生も少いといった利点がある。
【0003】このようなロール状記録紙を記録装置に装
着する場合、ロール状記録紙を回転自在に軸支する可動
フランジが取付けられる。最も簡易で確実なフランジの
取付け方法としては、紙管の両端に可動フランジを嵌め
込み、これら可動フランジと上記紙管とを貫通させて軸
を通した後、この軸と可動フランジとが相対的にずれな
いようにネジ固定する方法が知られている。
【0004】しかしながら、例えば、その幅が1メート
ル前後の記録紙を適用する場合、軸はそれ以上の長さに
なり、かつロール状記録紙の重さも10キログラム以上
の重量となるため、可動フランジを固定するための大き
な作業スペースが必要となり、かつ作業性がきわめて悪
くなる。
【0005】一方、軸を通さずに可動フランジを紙管に
取付ける方法としては、例えば特開平1−123780
号公報(以下、従来例と称する)の装置が知られてい
る。この装置は、図11に示すように、中空の紙管2の
外周面上に記録紙4を巻回して成るロール状記録紙6
は、紙管2の両端に取り付けられた第1及び第2の可動
フランジ8,10によって回転自在に支持されている。
【0006】このような第1及び第2の可動フランジ
8,10は、夫々、その一端部が紙管2の内周面に係合
していると共に、その一端部から紙管2外へ突出した他
端部は、U字形に切込んだ第1及び第2の軸受け板1
2,14上へ落とし込まれて軸支されている。
【0007】更に、ロール状記録紙6に回転力を与える
ように、第1の可動フランジ8の他端部は、カプラー1
6,18を介してモータ20の駆動軸(図示しない)に
連結されており、第2の可動フランジ10の他端部に
は、板22を介してネジ24が当接されている。
【0008】このような構成において、ネジ24を螺進
させて、第2の可動フランジ10の他端部をスラスト方
向に与圧することによって、カプラー16,18相互の
結合状態が維持されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11に開
示したように、紙管2に対して第1及び第2の可動フラ
ンジ8,10をスラスト方向に圧接させる外部作用力を
与えることが可能な構成をとる場合、第1及び第2の可
動フランジ8,10のうち、紙管2の内周面に係合する
部分の長さを比較的短くさせることができるため、紙管
2に対する第1及び第2の可動フランジ8,10の着脱
作業を容易に行うことが可能となる。
【0010】これに対して、外部作用力が与えられない
構成、即ち単に第1及び第2の可動フランジ8,10を
はめ込むだけの構成では、紙管2に対して第1及び第2
の可動フランジ8,10が、容易に傾斜して脱落してし
まう場合がある。
【0011】また、記録紙4の幅が異なるロール状記録
紙6を選択的に着脱可能な記録装置を用いる場合、図1
1で説明したような与圧機構を設けることが困難であり
装置が複雑してしまうため、紙管2に対する第1及び第
2の可動フランジ8,10の簡易且つ確実な着脱方法が
望まれていた。
【0012】本発明の目的は、このような課題を解決す
るためになされており、その目的は、紙管に対する可動
フランジの着脱作業を容易に行うことが可能であって、
且つ、所定の与圧力を与えることなく、紙管に対して可
動フランジを確実に固定させることが可能な簡単な構成
のロール状記録紙及びこのロール状記録紙を回転可能に
支持する可動フランジを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、中空の紙管の外周
面上に記録紙を巻回して成り且つ可動フランジによって
回転自在に支持されるロール状記録紙であって、中空の
紙管の内周面両端部近傍には、紙管に対して可動フラン
ジを着脱自在に支持するフランジ固定補助部材が設けら
れている。
【0014】請求項2に記載の発明は、中空の紙管の外
周面上に記録紙を巻回して成るロール状記録紙を回転可
能に支持する可動フランジであって、前記ロール状記録
紙の紙管端面に圧接可能なフランジディスクと、前記ロ
ール状記録紙の紙管の内周面両端部近傍に設けられたフ
ランジ固定補助部材に係合可能であり、且つ、前記フラ
ンジ固定補助部材に係合した際に前記フランジディスク
を前記紙管端面に圧接させるように、前記可動フランジ
を前記ロール状記録紙に対して着脱自在に支持する締結
手段とを備える。
【0015】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、フランジ固定
補助部材によって可動フランジは紙管に対して着脱自在
に支持される。請求項2に記載の発明によれば、可動フ
ランジは、締結手段によって、紙管の内周面両端部近傍
に設けられたフランジ固定補助部材に係合した際にフラ
ンジディスクを紙管端面に圧接させるように、ロール状
記録紙に対して着脱自在に支持される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例に係るロール状
記録紙について、図1及び図2を参照して説明する。図
1に示すように、本実施例は、中空の紙管30の外周面
上に記録紙32を巻回して成り且つ第1及び第2の可動
フランジ(図示しない)によって回転自在に支持される
ロール状記録紙34であって、中空の紙管30の内周面
両端部近傍には、紙管30に対して第1及び第2の可動
フランジを着脱自在に支持するフランジ固定補助部材3
6が設けられている。
【0017】本実施例に適用されたフランジ固定補助部
材36は、図1(a)に示すように、紙管30の内周面
両端部(同図では、片側のみ示す)に整列して一体不分
離に突設されている。
【0018】このような構成において、フランジ固定補
助部材36が突設された紙管30は、フランジ固定補助
部材36と共に使い捨て可能に構成されており、この場
合、後述する第1及び第2の可動フランジは、フランジ
固定補助部材36の内周面に嵌入固定されることにな
る。
【0019】また、図1(b)に示すように、紙管30
の内周面両端部(同図では、片側のみ示す)の内側に、
支持手段としてリング状フランジ固定補助部材36を突
設させても良い。この場合、後述する第1及び第2の可
動フランジは、紙管30の端部内周面に嵌入固定される
ことになる。
【0020】このように、本実施例に係るロール状記録
紙34に適用された紙管30は、第1及び第2の可動フ
ランジを固定するためのリング状フランジ固定補助部材
36を内周面に一体分離に突設しただけの簡単な構成に
なっている。この結果、フランジ固定補助部材36の軽
量化及び低価格化が達成されるため、紙管30は、フラ
ンジ固定補助部材36と共に使い捨て可能に構成するこ
とが可能となる。また、フランジ固定補助部材36をコ
ンパクト且つ容易に成形することができるため、紙管3
0全体のコンパクト化を達成することが可能となる。
【0021】ところで、フランジ固定補助部材36が、
大径の貫通孔を有するリング状部材で形成されている場
合には、フランジ固定補助部材36を予め紙管30の内
周面に突設した後、紙管30上に記録紙32を巻回する
加工をが行われる。また、フランジ固定補助部材36の
貫通孔が小径であったり、貫通孔がない場合には、紙管
30に記録紙32を巻回加工した後に、フランジ固定補
助部材36を突設させればよい。
【0022】しかしながら、本実施例のロール状記録紙
34によれば、上記いずれの加工工程を実施する場合に
も、その工程に支障を来たすことはない。次に、本発明
の第2の実施例に係るロール状記録紙について、図2を
参照して説明する。なお、本実施例の説明に際し、第1
の実施例と同一の構成には、同一符号を付して、その説
明を省略する。
【0023】図2に示すように、本実施例のロール状記
録紙34には、紙管30の両端部近傍(同図には、片側
のみ示す)の内周面に嵌合可能に構成された支持手段即
ちフランジ固定補助部材36(図2(b)参照)が設け
られている。
【0024】本実施例において、フランジ固定補助部材
36は、樹脂又は紙製の小径円筒状部材で構成されてお
り、紙管30の両端部内周面に接着剤(特に、図示しな
い)を介して接着固定されるように構成されている。
【0025】このように、本実施例に適用されたフラン
ジ固定補助部材36は、所定の長尺部材から適当な長さ
に切断することによって簡単に作成することができると
共に、フランジ固定補助部材36と紙管30とは、接着
剤によって簡単に接着固定させることができる。このた
め、ロール状記録紙34を極めて安価に製造することが
可能となる。
【0026】しかも、本実施例に適用されたフランジ固
定補助部材36は、その内径R(図2(b)参照)が大
きく構成されている。従って、予め紙管30内周面にフ
ランジ固定補助部材36を接着固定すると共に、ロール
紙加工用の加工機(図示しない)にフランジ固定補助部
材36の内径に適合する加工軸を配設する。このような
構成によれば、紙管30をフランジ固定補助部材36を
介して加工軸に装着することにより、紙管30の外周面
に対する記録紙34の巻き加工を行うことが可能とな
る。
【0027】次に、本発明の第3の実施例に係るロール
状記録紙について、図3を参照して説明する。なお、本
実施例の説明に際し、第1及び第2の実施例と同一の構
成には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0028】図3(a)に示すように、本実施例に適用
された支持手段は、紙管30の両端部近傍(同図には、
片側のみ示す)の内周面に圧入可能に構成されたプラス
チック製の中空円筒状フランジ固定補助部材36を備え
ている。なお、同図には、記録紙32(図1及び図2参
照)は省略されている。
【0029】本実施例において、フランジ固定補助部材
36は、紙管30への圧入が容易に行われるように、そ
の圧入側端部にテーパー部36aが形成されている(同
図(a),(b)参照)。なお、テーパー部36aは、
フランジ固定補助部材36の圧入側端部を大きく面取り
した形状に加工されていることが好ましい。
【0030】更に、本実施例に適用されたフランジ固定
補助部材36の外周面上には、圧入方向に平行にであっ
て且つ周方向に一定間隔で突設された断面略山形の複数
の凸部36bが設けられている。なお、このようなフラ
ンジ固定補助部材36は、その全体をプラスチックモー
ルドによって製作することができる。
【0031】このような構成によれば、テーパー部36
aによって、フランジ固定補助部材36を紙管30内に
簡単に圧入させることが可能となると共に、圧入後、複
数の凸部36bが紙管30の内周面に食い込むことによ
って、フランジ固定補助部材36を紙管30内に堅牢に
固定させることが可能となる。
【0032】更に、フランジ固定補助部材36を紙管3
0の端部よりも内側、即ち例えば図1(b)に示すよう
な位置まで圧入すると、圧入方向とは逆方向の力が作用
した場合でも、凸部36bが紙管30の内壁に食い込む
ことにより、紙管30からフランジ固定補助部材36が
脱落することが防止される。
【0033】このように本実施例によれば、第2の実施
例と同様に、フランジ固定補助部材36は、極めて安価
に製造することができるため、紙管30と共に使い捨て
てしまう場合でも、コスト的に不利になることはない。
また、フランジ固定補助部材36と紙管30の固定方法
は、圧入方法を採用しているため、その圧入作業を簡単
且つ短時間に行うことが可能となる。しかも、フランジ
固定補助部材36は、その内径R(同図(a),(c)
参照)の大きな中空円筒状部材で構成されているため、
加工前に予め紙管30に圧入させておくことができ、ロ
ール状記録紙34の製造上も極めて好都合が良い。
【0034】次に、本発明の第4の実施例に係るロール
状記録紙について、図4を参照して説明する。なお、本
実施例の説明に際し、上述した実施例と同一の構成に
は、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0035】図4(a)に示すように、本実施例に適用
された支持手段は、紙管30の両端部近傍(同図には、
片側のみ示す)の内周面に圧入可能に構成され且つその
中心部にネジ部36cが形成されたプラスチック製の中
空円筒状フランジ固定補助部材36を備えている。な
お、同図には、記録紙32(図1及び図2参照)は省略
されている。また、他の構成及びフランジ固定補助部材
36の作成方法は、第3の実施例(図3参照)と同様で
あるため、その説明は省略する。更に、フランジ固定補
助部材は、その軽量化及び低価格化を達成するために、
ネジ部36cを設ける部分以外は内径Rは、大きくして
おくことが好ましい。
【0036】このような構成によれば、第1及び第2の
可動フランジ(図示しない)の嵌合面を紙管30の内周
面両端部に規定させるために、フランジ固定補助部材3
6は、紙管30の内周面両端部より内側まで圧入させる
ことが好ましい。なお、この場合、圧入固定によらず
に、接着固定であっても良い。
【0037】このように、本実施例によれば、フランジ
固定補助部材36にネジ部36cが設けられているた
め、第1及び第2の可動フランジ(図示しない)を紙管
30の両端部に固定する締結手段としてネジ部材(図示
しない)を用いることができるため、極めて簡易に第1
及び第2の可動フランジを紙管30に固定することが可
能となる。なお、他の効果は、第2の実施例と同様であ
るため、その説明は省略する。
【0038】次に、本発明の第5の実施例に係るロール
状記録紙について、図5を参照して説明する。なお、本
実施例の説明に際し、上述した実施例と同一の構成に
は、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0039】図5(a)に示すように、本実施例に適用
された支持手段は、紙管30の両端部近傍(同図には、
片側のみ示す)の内周面に圧入可能に構成され且つその
中心部に締結孔38が形成されたプラスチック製の中空
円筒状フランジ固定補助部材36を備えている。なお、
同図には、記録紙32(図1及び図2参照)は省略され
ている。また、他の構成及びフランジ固定補助部材36
の作成方法は、第3の実施例(図3参照)と同様である
ため、その説明は省略する。
【0040】フランジ固定補助部材36に形成された締
結孔38は、大径孔38aと小径孔38bとの組み合わ
せによって構成されている。そして、大径孔38aは、
第1又は第2の可動フランジ(図示しない)を紙管30
に固定するための締結部材(図示しない)が挿入可能に
構成されており、且つ、小径孔38bは、挿入した締結
部材を係止可能に構成されている。
【0041】即ち、本実施例に適用されたフランジ固定
補助部材36は、締結手段が挿入可能な大径孔38aと
締結手段を係止する小径孔38bとが組み合わされた締
結孔38を備えた点に特徴がある。
【0042】このような構成によれば、第1及び第2の
可動フランジ(図示しない)の嵌合面を紙管30の内周
面両端部に規定させるために、フランジ固定補助部材3
6は、紙管30の内周面両端部より内側まで圧入させる
ことが好ましい。なお、この場合、圧入固定によらず
に、接着固定であっても良い。
【0043】また、本実施例の効果については、第3の
実施例(図3参照)と同様であるため、その説明は省略
する。次に、本発明の第6の実施例に係るロール状記録
紙を回転可能に支持する可動フランジについて、図6を
参照して説明する。
【0044】図6に示すように、本実施例の可動フラン
ジは、図1に示されたロール状記録紙34に対して着脱
自在に構成されている。具体的には、本実施例の可動フ
ランジは、第1及び第2の可動フランジ40から構成さ
れており、第1及び第2の可動フランジ40は、夫々、
中空の紙管30の外周面上に記録紙32を巻回して成る
ロール状記録紙34の紙管端面30aに圧接可能なフラ
ンジディスク42と、ロール状記録紙34の紙管30の
内周面両端部近傍に設けられた支持手段に係合可能であ
り、且つ、支持手段に係合した際にフランジディスク4
2を紙管端面30aに圧接させるように、可動フランジ
40をロール状記録紙34に対して着脱自在に支持する
締結手段とを備えている。
【0045】なお、第1及び第2の可動フランジ40の
構成は相互に同一であるため、本実施例及び後述する第
7ないし第10の実施例の説明では、一方の可動フラン
ジ40についてのみ言及する。
【0046】支持手段には、紙管30の内周面両端部
(同図では、片側のみ示す)に整列して一体不分離に突
設したリング状フランジ固定補助部材36が設けられて
いる。フランジディスク42の内側回転中心部には、紙
管30の端部内周面に嵌合可能に構成された嵌合部42
aが一体的に設けられている。
【0047】締結手段は、フランジディスク42の嵌合
部42aの先端部に設けられた回動軸44を中心に紙管
30の半径方向に回動自在に構成され且つフランジ固定
補助部材36に係合可能に構成されたフック46と、フ
ランジディスク42の中心孔42bを介して進退可能に
構成された締結軸48と、この締結軸48の先端部に突
設され且つフック46の傾斜面46aに摺接可能に構成
された摺接部48aと、締結軸48の基端部に形成され
た第1のねじ部48bに螺合可能な第2のねじ部50a
を有するハンドル50と、摺接部48aと嵌合部42a
との間に張設され、摺接部48aと嵌合部42aとが互
いに離間するように常時付勢力を作用させる付勢ばね5
2と、フック46の先端部と摺接部48aとの間に張設
され、フック46を摺接部48a方向即ち紙管30の軸
心方向に常時引っ張る引張ばね54とを備えている。
【0048】なお、図6に示された可動フランジ40に
は、この可動フランジ40を介してロール状記録紙34
を回転自在に支持するように、フランジディスク42の
外側回転中心部には、支持軸42cが一体的に設けられ
ているが、フランジディスク42の外周面によってロー
ル状記録紙34を支持する場合には、同図に示されたよ
うな支持軸42cは不要である。
【0049】次に、本実施例の動作について説明する。
なお、本動作の説明において、第1及び第2の可動フラ
ンジ40の動作は相互に同一であるため、その一方の可
動フランジ40の動作についてのみ言及する。
【0050】まず、可動フランジ40の組み立てを行う
ために、フランジディスク42を締結軸48の基端部即
ち第1のねじ部48b側から挿入した後、ハンドル50
を締結軸48の基端部にセットして、その第2のねじ部
50aを第1のねじ部48bに螺合させるように、ハン
ドル50を回転(例えば、正転)させる。
【0051】装着時、締結軸48の摺接部48aとフラ
ンジディスク42の嵌合部42aとが相対的に離間する
ように、ハンドル50を逆転させた場合、フランジディ
スク42に対して締結軸48が相対的に移動する。
【0052】この締結軸48の移動に伴って、摺接部4
8aがフック46の傾斜面46aに沿って移動するが、
フック46には引張ばね54の引張力が作用しているた
め、フック46は、紙管30の軸心方向に回転すること
になる。
【0053】ここで、中空の紙管30の外周面上に記録
紙32を巻回して成るロール状記録紙34を用意した
後、上述した状態にセットされた可動フランジ40を紙
管30の端部側から挿入すると、フック46をフランジ
固定補助部材36の内周面を通過させることができるた
め、フランジディスク42を紙管30の紙管端面30a
に当接させることができる。なお、フランジディスク4
2を紙管30の紙管端面30aに当接させた際、嵌合部
42aは、フランジ固定補助部材36の端部内周面に嵌
合することになる。
【0054】次に、ハンドル50を正転させることによ
って、付勢ばね52の付勢力に抗して締結軸48をフラ
ンジディスク42に対して相対的に移動させる。この締
結軸48の移動に伴って、摺接部48aは、嵌合部42
aに接近する方向に移動する。
【0055】このとき、摺接部48aは、フック46の
傾斜面46aに沿って移動しつつ、フック46を引張ば
ね54の付勢力に抗して軸心から離間する方向即ちフラ
ンジ固定補助部材36方向に押し上げる。
【0056】この結果、フック46がフランジ固定補助
部材36の縁部に当接して係合することによって、可動
フランジ40を紙管30から抜けない状態に固定するこ
とができると同時に、フランジディスク42を紙管端面
30aに圧接させることができる。
【0057】このように本実施例の可動フランジ40に
よれば、紙管30に対する装着スペースを縮減させるこ
とができると共に、ロール状記録紙34に対する着脱作
業を容易に行うことができる。また、フランジディスク
42には、締結手段によって、常時、紙管30の紙管端
面30a方向に引き寄せる力が作用しているため、可動
フランジ40のゆるみや脱落を防止することが可能とな
る。この結果、巻き径が大きく且つ重量の大きなロール
状記録紙34であっても確実に支持することが可能とな
る。更に、本実施例によれば、記録紙32の幅が複数種
類ある場合でも同一の可動フランジ40を適用すること
ができるため、記録紙幅に対応させた専用の部材を別途
用意する必要がない。
【0058】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れることはなく、例えば、本実施例では、フック46
は、図面上1個のみを示したが、フランジ固定補助部材
36の周方向に沿って等間隔に複数個配置させることも
好ましい。
【0059】次に、本発明の第7の実施例に係るロール
状記録紙を回転可能に支持する可動フランジについて、
図7を参照して説明する。なお、本実施例の説明に際
し、第6の実施例と同一の構成には、同一符号を付し
て、その説明を省略する。
【0060】図7に示すように、本実施例は締結手段の
改良に係り、図1に示されたロール状記録紙34に対し
て可動フランジ40を着脱させるように、締結軸48の
先端部には、フック支持部48cが突設されており、こ
のフック支持部48cには、回動軸56を介してフック
58が回動自在に軸支されている。
【0061】このフック58の先端部には、フランジ固
定補助部材36に係合可能な係合爪58aが設けられて
いる。また、フック58は、その一端がフック支持部4
8cに固定された付勢ばね60によって、常時、フラン
ジ固定補助部材36方向に付勢された状態に維持されて
いる。
【0062】また、本実施例に適用された嵌合部42a
は、フランジディスク42の内側回転中心部の周りに円
筒状に突設されており、このような嵌合部42aには、
フック58の傾斜面58bに摺接可能に構成された摺接
部42dが突設されている。
【0063】また、フック支持部48cとフランジディ
スク42との間には、フック支持部48cとフランジデ
ィスク42とが互いに離間するように常時付勢力を作用
させる付勢ばね52が張設されている。
【0064】なお、図7に示された可動フランジ40に
は、この可動フランジ40を介してロール状記録紙34
を回転自在に支持するように、フランジディスク42の
外側には、支持軸42cが一体的に設けられているが、
フランジディスク42の外周面によってロール状記録紙
34を支持する場合には、同図に示されたような支持軸
42cは不要である。
【0065】次に、本実施例の動作について説明する。
なお、本動作の説明において、第1及び第2の可動フラ
ンジ40の動作は相互に同一であるため、その一方の可
動フランジ40の動作についてのみ言及する。
【0066】まず、可動フランジ40の組み立てを行う
ために、フランジディスク42を締結軸48の基端部即
ち第1のねじ部48b側から挿入した後、ハンドル50
を締結軸48の基端部にセットして、その第2のねじ部
50aを第1のねじ部48bに螺合させるように、ハン
ドル50を回転(例えば、正転)させる。
【0067】装着時、ハンドル50は、締結軸48のフ
ック支持部48cとフランジディスク42とが相対的に
離間するように、逆転させることになるが、この結果、
フランジディスク42に対して締結軸48が相対的に移
動する。
【0068】締結軸48の移動に伴って、フック支持部
48cに軸支されたフック58も移動するが、摺接部4
2dは固定位置にあって移動しないため、フック58の
傾斜面58bには、摺接部42dからの作用力が働く。
この結果、フック58は、その係合爪58aがフランジ
固定補助部材36に当らない位置まで、軸心方向へ回動
することになる。
【0069】ここで、中空の紙管30の外周面上に記録
紙32を巻回して成るロール状記録紙34を用意した
後、上述した状態にセットされた可動フランジ40を紙
管30の端部側から挿入すると、フック58をフランジ
固定補助部材36の内周面を通過させることができるた
め、フランジディスク42を紙管30の紙管端面30a
に当接させることができる。なお、フランジディスク4
2を紙管30の紙管端面30aに当接させた際、嵌合部
42aは、フランジ固定補助部材36の端部内周面に嵌
合することになる。
【0070】次に、ハンドル50を正転させることによ
って、付勢ばね52の付勢力に抗して締結軸48をハン
ドル50方向に引き寄せる。このとき、締結軸48とフ
ック支持部48cとフック58は、同時にフランジディ
スク42に接近する方向に移動し、また、フック58の
傾斜面58bも摺接部42dに接する位置に移動する。
この結果、フック58は、付勢ばね60の付勢力によっ
て、軸心から離間する方向に、係合爪58aがフランジ
固定補助部材36に係合する位置まで回動する。
【0071】更にハンドル50を正転させると、フック
58は、締結軸48と共にハンドル50方向へ引き寄せ
られる。そして、フック58の係合爪58aが、フラン
ジ固定補助部材36の端面に当接した際、フランジディ
スク42には、紙管端面30a方向に押圧する力が作用
することになる。同時に、可動フランジ40は、紙管3
0に堅牢に装着されることになる。
【0072】このように本実施例の可動フランジ40に
よれば、紙管30に対する装着スペースを縮減させるこ
とができると共に、着脱作業も容易に行うことができ
る。また、フランジディスク42は、締結手段によっ
て、常時、紙管30の紙管端面30aに引き寄せられる
方向の力が作用しているため、可動フランジ40のゆる
みや脱落を防止することが可能となる。この結果、巻き
径が大きく且つ重量の大きなロール状記録紙34であっ
ても確実に支持することが可能となる。
【0073】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れることはなく、例えば、本実施例では、フック58
は、図面上1個のみを示したが、フランジ固定補助部材
36の周方向に沿って等間隔に複数個配置させることも
好ましい。
【0074】次に、本発明の第8の実施例に係るロール
状記録紙を回転可能に支持する可動フランジについて、
図8を参照して説明する。なお、本実施例の説明に際
し、第6の実施例と同一の構成には、同一符号を付し
て、その説明を省略する。
【0075】図8(d)に示すように、本実施例は締結
手段の改良に係り、この締結手段には、図4に示された
ロール状記録紙34に対して可動フランジ40を着脱さ
せるように、ハンドル50には、フランジディスク42
の中心孔42bに挿通可能であって且つ先端部にフラン
ジ固定補助部材36のねじ部36cに螺合可能な締結ね
じ部62aを有する締結軸62が一体的に設けられてい
る。
【0076】このような構成によれば、可動フランジ4
0をロール状記録紙34に装着する場合には、フランジ
ディスク42の嵌合部42aが紙管30の端部内周面に
嵌合するように、フランジディスク42を紙管端面30
aにつき当たるまで押し込んだ後、締結軸62をフラン
ジ固定補助部材36のねじ部36cに螺合させるだけで
よい。
【0077】即ち、ハンドル50を介して締結軸62を
回転させて締結ねじ部62aを螺進させることにより、
フランジディスク42には、紙管端面30aに押圧する
方向の作用力が働く。この結果、可動フランジ40は、
ロール状記録紙34に着脱自在に取り付けられ、且つ、
フランジディスク42は、紙管30に対して堅牢に固定
されるため、スラスト方向へ脱落することはない。更
に、嵌合部42aが紙管30の内周面に嵌合するため、
フランジディスク42のラジアル方向の位置決めが確保
される。
【0078】なお、本実施例に適用されたロール状記録
紙34のフランジ固定補助部材36作用効果について
は、第4の実施例(図4参照)と同様であるため、その
説明は省略する。
【0079】このように本実施例によれば、締結手段の
構成を極めて簡略化させることができるため、可動フラ
ンジ40のロール状記録紙34に対する着脱作業を容易
に行うことが可能となる。また、フランジ固定補助部材
36も小型軽量であり、モールド加工等によって大量に
且つ低コストで製作することができるため、紙管30へ
の取付けも極めて簡易に行うことが可能となる。
【0080】次に、本発明の第9の実施例に係るロール
状記録紙を回転可能に支持する可動フランジについて、
図9を参照して説明する。なお、本実施例の説明に際
し、第6の実施例と同一の構成には、同一符号を付し
て、その説明を省略する。
【0081】なお、特に、同図(a)は、フランジ固定
補助部材を設けたロール状記録紙34の縦断面図であっ
て、同図(c)のN−N線に沿う断面図、また、同図
(c)は、同図(a)の矢印S方向から見た部分平面
図、また、同図(d)は、ロール状記録紙34に可動フ
ランジ40を装着した状態を示す縦断面図であって、同
図(c)のM−M線に沿う断面図、そして、同図(e)
は、同図(d)の矢印P方向から見た部分平面図であ
る。
【0082】図9に示すように、本実施例は締結手段の
改良に係り、この締結手段には、図5に示されたロール
状記録紙34に対して可動フランジ40を着脱させるよ
うに、その基端部にハンドル50のねじ部50aに螺合
可能な締結ねじ部64が形成され且つその先端部にフラ
ンジ固定補助部材36に係合可能な係合手段66を一体
的に備えた締結軸68が設けられている。このような締
結軸68は、フランジディスク42の中心孔42内を移
動可能に構成されている。
【0083】係合手段66には、フランジ固定補助部材
36に形成された締結孔38のうち、大径孔38aに対
して挿脱可能であり且つ小径孔38bに対して挿脱不可
能な係合爪66aを有する止め金部66bが設けられて
いる。
【0084】このような構成において、まず、フランジ
ディスク42の中心孔42に締結軸68を挿通させた状
態で、締結軸68の締結ねじ部64にハンドル50のね
じ部50aを螺合させて可動フランジ40を組み立て
る。
【0085】次に、止め金部66bの係合爪66aをフ
ランジ固定補助部材36の大径孔38aから挿入した
後、ハンドル50を時計方向(同図(e)の矢印L方
向)に回転して止め金部66bを回転させると、係合爪
66aは、小径孔38b側に延出形成された大径孔延出
部38a′へ移動して当接する(同図(e)参照)。
【0086】このとき、止め金部66bの回転移動が停
止した場合であってもハンドル50は回転可能状態に維
持されている。従って、ハンドル50を更に時計方向L
に回転させると、ハンドル50のねじ部50aと締結軸
68の締結ねじ部64とが相互に螺合して、締結軸68
はハンドル50方向に引き寄せられることになる。
【0087】この結果、止め金部66bの係合爪66a
がフランジ固定補助部材36に当接するため、フランジ
ディスク42には、紙管端面30aに押圧する方向の作
用力が働く。従って、可動フランジ40は、ロール状記
録紙34に着脱自在に取り付けられ、且つ、フランジデ
ィスク42は、紙管30に対して堅牢に固定されるた
め、スラスト方向へ脱落することはない。更に、嵌合部
42aが紙管30の内周面に嵌合するため、フランジデ
ィスク42のラジアル方向の位置決めが確保される。
【0088】一方、ロール状記録紙34から可動フラン
ジ40を取り外す場合、ハンドル50を反時計方向(同
図(e)の矢印R方向)に回転させる。この結果、ハン
ドル50のねじ部50aと締結軸68の締結ねじ部64
との間の螺合状態が徐々に解除されるため、締結軸68
は、ハンドル50から離間する方向に移動する。この締
結軸68の移動によって、止め金部66bの係合爪66
aは、大径孔延出部38a′から浮き上る。そして、更
にハンドル50を反時計方向Rに回転して、止め金部6
6bを反時計方向へ回転することによって、係合爪66
aは、大径孔38aに当接することになる。
【0089】この状態でハンドル50を引き抜くと、止
め金部66b及び係合爪66aは、共に大径孔38aを
通ってフランジ固定補助部材36から引き抜かれる。な
お、本実施例に適用されたロール状記録紙34のフラン
ジ固定補助部材36の作用効果については、第5の実施
例(図5参照)と同様であるため、その説明は省略す
る。
【0090】このように本実施例によれば、締結手段の
構成を極めて簡略化させることができるため、可動フラ
ンジ40の着脱作業も容易に行うことが可能となる。ま
た、フランジ固定補助部材36も小型軽量であり、モー
ルド加工等によって大量に且つ低コストで製作すること
ができるため、紙管30への取付けも極めて簡易に行う
ことが可能となる。
【0091】次に、本発明の第10の実施例に係るロー
ル状記録紙を回転可能に支持する可動フランジについ
て、図10(a)を参照して説明する。なお、本実施例
の説明に際し、第9の実施例と同一の構成には、同一符
号を付して、その説明を省略する。
【0092】図10(a)に示すように、本実施例の可
動フランジ40は、ロール状記録紙34に対して着脱作
業が容易であって且つその締結手段による締結力が一定
レベル以上に大きくならないように構成されている。
【0093】即ち、本実施例に適用された締結軸68
は、その基端部がハンドル50に対して一体的に連結さ
れており、且つ、その先端部には、係合手段66が一体
的に設けられている。また、ハンドル50とフランジデ
ィスク42との間には、ハンドル50とフランジディス
ク42とを互いに離間させる方向に付勢する付勢ばね7
0が介装されている。
【0094】なお、他の構成は、第9の実施例と同一で
あるため、その説明は省略する。このように構成された
可動フランジ40をロール状記録紙34に装着する場
合、止め金部66b及び係合爪66aをフランジ固定補
助部材36の大径孔38aに合わせて送り込んだ後、ハ
ンドル50を付勢ばね70の付勢力に抗して押し込みな
がら時計方向に回転させる。このとき、係合爪66a
は、小径孔38b側に延出形成された大径孔延出部38
a′へ移動して当接する。この結果、ハンドル50の回
転は制止される。
【0095】この状態でハンドル50から手を離すと、
係合爪66aは、フランジ固定補助部材36と係合する
と共に、付勢ばね70の付勢力が作用することによっ
て、フランジディスク42は、紙管端面30aに圧接さ
れる。この結果、可動フランジ40は、ロール状記録紙
34に装着されることになる。
【0096】このように本実施例によれば、可動フラン
ジ40の構成を極めて簡略化させることができるため、
着脱作業も容易且つワンタッチで行うことが可能とな
る。しかも、フランジ固定補助部材36と締結手段との
間に作用する力は、付勢ばね70の付勢力のみであるた
め、締め過ぎによるフランジ固定補助部材36や可動フ
ランジ40の破損を防止することが可能となる。なお、
他の効果は、第9の実施例と同様であるため、その説明
は省略する。
【0097】なお、本発明は、上述した各実施例の構成
に限定されることはなく、例えば、図10(b)に示す
ような係合手段66を用いることも可能である。同図
(b)は同図(a)のT−T線に沿う断面図である。即
ち、この係合手段66は、止め金部66bから係合爪6
6aに亘って略長方形に構成されており、大径孔38a
の寸法に整合されている。このような構成によれば、係
合手段66の加工を簡略化させることができるため、製
造コストを低減させることが可能となる。
【0098】以上、実施例に基づいて説明したが、本明
細書には以下の発明が含まれる。 (1) 中空の紙管の外周面上に記録紙を巻回して成り
且つ可動フランジによって回転自在に支持されるロール
状記録紙であって、中空の紙管の内周面両端部近傍に
は、紙管に対して可動フランジを着脱自在に支持するフ
ランジ固定補助部材が設けられていることを特徴とする
ロール状記録紙。
【0099】この発明に関する実施例は、例えば第1な
いし第10の実施例が対応する。 (2) 前記フランジ固定補助部材は、円筒状の紙筒か
ら成り、紙管両端部近くの内周面に接着剤によって接着
されて構成される上記(1)のロール状記録紙。
【0100】この発明に関する実施例は、例えば第2の
実施例が対応する。 (3) 前記フランジ固定補助部材は、円筒状のプラス
チック製リングであり、紙管両端部近くの内周面に圧入
固定されている上記(1)のロール状記録紙。
【0101】この発明に関する実施例は、例えば第3の
実施例が対応する。 (4) 前記フランジ固定補助部材は、その中心部にネ
ジ加工を施したプラスチックリングによって構成される
上記(1)のロール状記録紙。
【0102】この発明に関する実施例は、例えば第4の
実施例が対応する。 (5) 前記フランジ固定補助部材は、その円周方向に
中心孔が大径部分と小径部分を有するプラスチック製リ
ングによって構成される上記(1)のロール状記録紙。
【0103】この発明に関する実施例は、例えば第5の
実施例が対応する。 (6) 中空の紙管の外周面上に記録紙を巻回して成る
ロール状記録紙を回転可能に支持する可動フランジであ
って、前記ロール状記録紙の紙管端面に圧接可能なフラ
ンジディスクと、前記ロール状記録紙の紙管の内周面両
端部近傍に設けられたフランジ固定補助部材に係合可能
であり、且つ、前記フランジ固定補助部材に係合した際
に前記フランジディスクを前記紙管端面に圧接させるよ
うに、前記可動フランジを前記ロール状記録紙に対して
着脱自在に支持する締結手段とを備えていることを特徴
とするロール状記録紙を回転可能に支持する可動フラン
ジ。
【0104】この発明に関する実施例は、例えば第6な
いし第10の実施例が対応する。 (7) 前記可動フランジは、紙管と係合するはめ合い
部を有するフランジディスクのはめ合い部の先端に設け
られた支点と、この支点を中心に紙管の半径方向に回動
可能なフックと、フランジディスクの中心部を貫通して
進退可能な軸と、軸と一体に設けフックの傾斜面に係合
する摺動板と、フランジディスクの外側で軸に加工した
ネジにはめ合うネジ部を加工したハンドルと、フックを
紙管の軸心方向へ付勢するスプリングと、摺動板を紙管
の奥側へ付勢するスプリングとを備えている上記(6)
に記載の可動フランジ。
【0105】この発明に関する実施例は、例えば第6の
実施例が対応する。 (8) 前記可動フランジは、フランジディスクの中心
部を貫通し進退可能な軸と、軸の挿入側端部に設けたフ
ック支持板と、このフック支持板に回動可能に支持され
たフックと、フランジディスクに設けた紙管に対するは
め合い部の挿入側に設けられ且つフックの傾斜面に係合
する摺動板と、フランジ固定補助部材の奥側端面に係合
し且つフックに設けられたツメと、フックを開き方向に
付勢するスプリングと、フック保持板を紙管の奥側に付
勢するスプリングと、軸の一端に加工したネジ部と、こ
のネジ部にはめ合うネジ部を設けたハンドルとを備えて
いる上記(6)に記載の可動フランジ。
【0106】この発明に関する実施例は、例えば第7の
実施例が対応する。 (9) 前記可動フランジは、紙管に係合するはめ合い
部を有するフランジディスクと、フランジディスクを貫
通する孔とを備えており、一端にハンドル且つ他端にネ
ジ加工が施された軸をフランジディスク貫通孔を通して
配置する上記(6)に記載の可動フランジ。
【0107】この発明に関する実施例は、例えば第8の
実施例が対応する。 (10) 前記可動フランジは、紙管に係合するはめ合
い部を有するフランジディスクと、ディスクを貫通し且
つ一端に操作ハンドルに結合するネジ及び他端にフラン
ジ固定補助部材の大径部を通過するが小径部を通過しな
いツメを設けた止め金を設けた軸とを備える上記(6)
に記載の可動フランジ。
【0108】この発明に関する実施例は、例えば第9の
実施例が対応する。 (11) 前記可動フランジは、紙管に係合するはめ合
い部を有するフランジディスクと、ディスクを貫通し、
その一端に操作ハンドルが固着され且つ他端にフランジ
固定補助部材の大径部を通るが小径部は通過しないツメ
が設けられた止め金を有する軸と、操作ハンドルとフラ
ンジディスク間に設けられた圧縮バネとを備える上記
(6)に記載の可動フランジ。この発明に関する実施例
は、例えば第10の実施例が対応する。
【0109】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、可
動フランジを着脱自在に支持するフランジ固定補助部材
を備えたロール状記録紙を実現することができると共
に、可動フランジの着脱の操作性を向上させることがで
きる。しかも、フランジ固定補助部材を軽量且つコンパ
クトに構成することができるため、使い捨て可能なフラ
ンジ固定補助部材付きのロール状記録紙を提供すること
が可能となる。
【0110】請求項2に記載された発明によれば、紙管
に対する装着スペースを縮減させることができると共
に、ロール状記録紙に対する着脱作業を容易に行うこと
ができる。また、フランジディスクには、締結手段によ
って、常時、紙管端面方向に引き寄せる力が作用してい
るため、可動フランジのゆるみや脱落を防止することが
可能となる。この結果、巻き径が大きく且つ重量の大き
なロール状記録紙であっても確実に支持することが可能
となる。更に、本発明によれば、記録紙の幅が複数種類
ある場合でも同一の可動フランジを適用することができ
るため、記録紙幅に対応させた専用の部材を別途用意す
る必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るロール状記録紙の
構成を概略的に示す部分断面図であって、(a)は、紙
管端部内周面にフランジ固定補助部材が突設された状態
を示す図、(b)は、紙管端部よりも内側の内周面にフ
ランジ固定補助部材が突設された状態を示す図。
【図2】(a)は、本発明の第2の実施例に係るロール
状記録紙の構成を概略的に示す部分断面図、(b)は、
フランジ固定補助部材の断面図。
【図3】(a)は、本発明の第3の実施例に係るロール
状記録紙の構成を概略的に示す部分断面図、(b)は、
フランジ固定補助部材の側面図、(c)は、フランジ固
定補助部材の底面図。
【図4】(a)は、本発明の第4の実施例に係るロール
状記録紙の構成を概略的に示す部分断面図、(b)は、
フランジ固定補助部材の側面図、(c)は、フランジ固
定補助部材の底面図。
【図5】(a)は、本発明の第5の実施例に係るロール
状記録紙の構成を概略的に示す部分断面図、(b)は、
フランジ固定補助部材の側面図、(c)は、フランジ固
定補助部材の底面図。
【図6】本発明の第6の実施例に係るロール状記録紙を
回転可能に支持する可動フランジの構成を概略的に示す
部分断面図。
【図7】本発明の第7の実施例に係るロール状記録紙を
回転可能に支持する可動フランジの構成を概略的に示す
部分断面図。
【図8】(a)は、本発明の第8の実施例に適用された
ロール状記録紙の構成を概略的に示す断面図、(b)
は、フランジ固定補助部材の側面図、(c)は、フラン
ジ固定補助部材の底面図、(d)は、本発明の第8の実
施例に係るロール状記録紙を回転可能に支持する可動フ
ランジの構成を概略的に示す部分断面図。
【図9】(a)は、本発明の第9の実施例に適用された
ロール状記録紙の構成を概略的に示す断面図、(b)
は、フランジ固定補助部材の側面図、(c)は、フラン
ジ固定補助部材の底面図、(d)は、本発明の第8の実
施例に係るロール状記録紙を回転可能に支持する可動フ
ランジの構成を概略的に示す部分断面図、(e)は、締
結軸の係合手段がフランジ固定補助部材に係合した状態
を示す図。
【図10】(a)は、本発明の第10の実施例に係るロ
ール状記録紙を回転可能に支持する可動フランジの構成
を概略的に示す断面図、(b)は、本発明の変形例に係
り、締結軸の係合手段がフランジ固定補助部材に係合し
た状態を示す図。
【図11】従来のロール状記録紙及び可動フランジの構
成を示す断面図。
【符号の説明】
30…紙管、32…記録紙、34…ロール状記録紙、3
6…フランジ固定補助部材、40…可動フランジ、42
…フランジディスク、42a…嵌合部、44…回動軸、
46…フック、46a…傾斜面、48…締結軸、48a
…摺接部、48b…第1のねじ部、50…ハンドル、5
0a…第2のねじ部、52…付勢ばね、54…引張ば
ね。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空の紙管の外周面上に記録紙を巻回して
    成り且つ可動フランジによって回転自在に支持されるロ
    ール状記録紙であって、 中空の紙管の内周面両端部近傍には、紙管に対して可動
    フランジを着脱自在に支持するフランジ固定補助部材が
    設けられていることを特徴とするロール状記録紙。
  2. 【請求項2】中空の紙管の外周面上に記録紙を巻回して
    成るロール状記録紙を回転可能に支持する可動フランジ
    であって、 前記ロール状記録紙の紙管端面に圧接可能なフランジデ
    ィスクと、 前記ロール状記録紙の紙管の内周面両端部近傍に設けら
    れたフランジ固定補助部材に係合可能であり、且つ、前
    記フランジ固定補助部材に係合した際に前記フランジデ
    ィスクを前記紙管端面に圧接させるように、前記可動フ
    ランジを前記ロール状記録紙に対して着脱自在に支持す
    る締結手段とを備えていることを特徴とするロール状記
    録紙を回転可能に支持する可動フランジ。
JP32584894A 1994-12-27 1994-12-27 ロール状記録紙及びこのロール状記録紙を回転可能に支持する可動フランジ Expired - Fee Related JP3563795B2 (ja)

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