JPH08175702A - 積層シート類の分配装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】比較的滑り易いシートを１枚づつ円滑に取出し
可能とし、多種類のシートを交換可能に取扱うことがで
き、経済的に利用できる積層シート類の分配装置。 【構成】紙製シートを多数枚重ね合せてなる積層シート
１０を収納し、その一端部においてシートを１枚づつ取
出すための取出部１２を有すると共に他端部において積
層シート全体を取出部側に弾力的に押圧する押圧部を有
するシート収納ケース１６を設ける。シート収納ケース
１６の取出部１２に送りローラ２０を配置して、積層シ
ート１０を１枚づつ上方に設けたシート取出口２２に向
けて送り出すように構成し、シート取出口に取出し待機
状態にある最先のシートＳ1 の有無を検知する第１のセ
ンサ２４および第２番目のシートＳ2 との当接状態を検
知する第２のセンサ２６を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、各種のクーポン券、リ
ーフレット類、メニューカード、応募券等の販売促進用
の紙製シート類を多数積層したものから、順次１枚づつ
取出し可能に構成した分配装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の技術として、多数のシー
トを重ね合せてなる積層シートを１枚づつ連続的に取出
すことができる分配ケースないしはディスペンサ類が種
々知られている。

【０００３】しかるに、従来のこの種の分配装置類にお
いては、取扱うシート類が柔軟であることから、例えば
順次折り畳み状態のシートを１枚づつ取出口から取出す
ことができるものである。また、取扱うシート類がその
一側面に感圧接着剤を塗布してなる剥離可能な積層シー
トの場合、その接着作用を利用して、積層状態のシート
を１枚づつ取出口から連続的に取出すように構成したも
のも提案されている（特表平４−５０４００４号公
報）。

【０００４】さらに、この種のシート送出し装置とし
て、ロール状の巻シートを所定の寸法で切断しながら、
順次供給するように構成したものも提案されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接着性
や柔軟性を有しないシートからなる積層シートを取扱う
場合には、前記従来の装置類は全く使用することができ
ない。また、分配するためのシート類が比較的寸法が大
きい場合や、多種類のシートを取扱う場合には、ロール
状の巻シートを使用すると、コストが増大し経済的に不
利である。

【０００６】そこで、本発明の目的は、比較的滑り易い
シートを積層させても、１枚づつ円滑に取出し可能と
し、しかもシートの寸法に限定されることなく、しかも
多種類のシートを交換可能に取扱うことができ、低コス
トに製造し得ると共に経済的に利用することができる積
層シート類の分配装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係る積層シート
類の分配装置は、一定の肉厚を有する定形の紙製シート
を多数枚重ね合せてなる積層シートを収納し、その一端
部においてシートを１枚づつ取出すための取出部を有す
ると共に他端部において積層シート全体を取出部側に弾
力的に押圧する押圧部を有してなるシート収納ケースを
設け、前記シート収納ケースの取出部に前記積層シート
の最先のシートＳ1 の側面と圧接するように送りローラ
を配置して、前記積層シートを１枚づつ上方に設けたシ
ート取出口に向けて送り出すように構成し、前記シート
取出口に取出し待機状態にある最先のシートＳ1 の有無
を検知する第１のセンサを設けると共に、下部に最先の
シートＳ1 および第２番目のシートＳ2 との当接状態を
検知する第２のセンサを設け、前記第１のセンサにより
最先のシートＳ1 が取出されたことが検知されて、この
検知信号により前記送りローラの駆動を開始して、第２
番目のシートＳ2 をシート取出口に向けて送り出し、次
いで第２のセンサにより第２番目のシートＳ2が第２の
センサを通過したことが検知されて、この検知信号によ
り前記送りローラの回転駆動を停止して、前記第２番目
のシートＳ2 を最先のシートＳ1 としてシート取出口に
おいて取出し待機状態となるように構成することを特徴
とする。

【０００８】前記のシート収納ケースの取出部におい
て、送りローラは駆動モータにより回転駆動するように
構成し、第１のセンサおよび第２のセンサをそれぞれリ
ミットスイッチで構成し、これらリミットスイッチのＯ
Ｎ−ＯＦＦ動作により前記駆動モータの駆動制御を行う
ように構成することができる。

【０００９】また、シート収納ケースの押圧部におい
て、積層シートの最終のシートＳn の側面に当接して、
これをばねの作用により積層シート全体を取出部側に弾
力的に押圧する押圧片を設けた構成とすることができ
る。

【００１０】

【作用】本発明に係る積層シート類の分配装置によれ
ば、シート取出口に取出し待機状態にある最先のシート
Ｓ1 を取出すことにより、第１のセンサがこの状態を検
知して送りローラの駆動を開始する。これにより、第２
番目のシートＳ2 をシート取出口に向けて送り出され
る。この時、第２のセンサにより第２番目のシートＳ2
が第２のセンサを通過したことが検知されて、前記送り
ローラの回転駆動が停止する。この結果、前記第２番目
のシートＳ2 が最先のシートＳ1 としてシート取出口に
おいて取出し待機状態となる。以下、同様の動作を繰り
返して、積層シートから順次１枚づつシートを取出すこ
とができる。

【００１１】

【実施例】次に、本発明に係る積層シート類の分配装置
の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説
明する。

【００１２】図１ないし図４は、本発明に係る積層シー
ト類の分配装置の一実施例を示すものである。すなわ
ち、図１ないし図３において、本発明に係る分配装置に
適用するシート類として、一定の肉厚を有する定形の紙
製シートＳを多数枚重ね合せてなる積層シート１０が用
意される。このシートＳとしては、例えば各種のクーポ
ン券、リーフレット類、メニューカード、応募券等の販
売促進用のシート類である。

【００１３】しかるに、本実施例の分配装置は、前記積
層シート１０を収納して、その一端部においてシートＳ
を１枚づつ取出すことができる取出部１２を設けると共
に、他端部において積層シート１０全体を取出部１２側
に弾力的に押圧する押圧部１４を設けたシート収納ケー
ス１６によって構成される。なお、シート収納ケース１
６の上部には、前記積層シート１０の出し入れを可能と
する開閉蓋１１が設けられている。

【００１４】そこで、前記シート収納ケース１６の取出
部１２においては、その端面に開口部１８を設けて、そ
の中位部に最先のシートＳ1 の側面と圧接するようにゴ
ムローラ等からなる送りローラ２０を配置し、前記積層
シート１０を１枚づつ上方に設けたシート取出口２２に
向けて送り出すように構成する。

【００１５】また、前記シート収納ケース１６の取出部
１２においては、それぞれ最先のシートＳ1 の側面と対
応して、前記送りローラ２０の上方のシート取出口２２
に取出し待機状態にある最先のシートＳ1 の有無を検知
するリミットスイッチからなる第１のセンサ２４を設け
ると共に、下部に最先のシートＳ1 および第２番目のシ
ートＳ2 との当接状態を検知するリミットスイッチから
なる第２のセンサ２６とを設ける。

【００１６】一方、前記シート収納ケース１６の押圧部
１４においては、最終のシートＳnの側面に当接して、
これをばね２８の作用により積層シート１０の全体を取
出部１２側に弾力的に押圧する押圧片３０を設ける。

【００１７】しかるに、前記送りローラ２０は、駆動モ
ータ３２により回転駆動するように構成され、第１のセ
ンサ２４により最先のシートＳ1 が取出されたことが検
知されると、この検知信号により前記駆動モータ３２が
駆動を開始し、送りローラ２０を回転させて第２番目の
シートＳ2 をシート取出口２２に向けて送り出す。この
時、第２番目のシートＳ2 が第２のセンサ２６を通過し
たことを検知すると、この検知信号により前記駆動モー
タ３２の駆動を停止する。これによって、前記第２番目
のシートＳ2 が、最先のシートＳ1 としてシート取出口
２２において取出し待機状態となる。

【００１８】以下、順次同様の動作が繰返し行われて、
最先のシートＳ1 がシート取出口２２において取出し待
機状態となる。

【００１９】なお、このようにシート取出口２２におい
て、常に取出し待機状態となる最先のシートＳ1 の動作
状態、すなわち駆動モータ３２による送りローラ２０の
駆動タイミングは、第１のセンサ２４および第２のセン
サ２６の検知動作と関連して、図４に示す通りである。

【００２０】また、図１に示すように、シート収納ケー
ス１６の後部には、前記各センサ２４、２６および駆動
モータ３２を作動させるための、電源としてのバッテリ
を収納するバッテリ収納部３４が設けられる。

【００２１】さらに、図示しないが、前記駆動モータ３
２の駆動力を送りローラ２０に円滑に伝達するため、駆
動モータ３２の駆動軸と送りローラ２０の回転軸との結
合手段として、適宜減速歯車機構が採用される。

【００２２】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の設計変更
をなし得ることは勿論である。

【００２３】

【発明の効果】前述した実施例から明らかなように、本
発明に係る積層シート類の分配装置は、一定の肉厚を有
する定形の紙製シートを多数枚重ね合せてなる積層シー
トを収納し、その一端部においてシートを１枚づつ取出
すための取出部を有すると共に他端部において積層シー
ト全体を取出部側に弾力的に押圧する押圧部を有してな
るシート収納ケースを設け、前記シート収納ケースの取
出部に前記積層シートの最先のシートＳ1 の側面と圧接
するように送りローラを配置して、前記積層シートを１
枚づつ上方に設けたシート取出口に向けて送り出すよう
に構成し、前記シート取出口に取出し待機状態にある最
先のシートＳ1 の有無を検知する第１のセンサを設ける
と共に、下部に最先のシートＳ1 および第２番目のシー
トＳ2 との当接状態を検知する第２のセンサを設けるこ
とにより、前記第１のセンサにより最先のシートＳ1 が
取出されたことが検知されて、この検知信号により前記
送りローラの駆動を開始して、第２番目のシートＳ2 を
シート取出口に向けて送り出し、次いで第２のセンサに
より第２番目のシートＳ2 が第２のセンサを通過したこ
とが検知されて、この検知信号により前記送りローラの
回転駆動を停止して、前記第２番目のシートＳ2 をシー
ト取出口において取出し待機状態とし、積層シートを順
次１枚づつ円滑に取出すことができる。

【００２４】従って、本発明装置によれば、各種のクー
ポン券、リーフレット類、メニューカード、応募券等の
販売促進用のシート類の分配用として簡便にしかも経済
的に利用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る積層シート類の分配装置の一実施
例を示す外観斜視図である。

【図２】図１に示す分配装置のシートの取出部側の要部
拡大側面断面図である。

【図３】図１に示す分配装置のシートの押圧部側の要部
拡大側面断面図である。

【図４】図１に示すシート類の分配装置の動作特性を示
すタイムチャート図である。

【符号の説明】

１０ 積層シート １１ 開閉蓋 １２ 取出部 １４ 押圧部 １６ シート収納ケース １８ 開口部 ２０ 送りローラ ２２ シート取出口 ２４ 第１のセンサ ２６ 第２のセンサ ２８ ばね ３０ 押圧片 ３２ 駆動モータ ３４ バッテリ収納部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一定の肉厚を有する定形の紙製シートを
   多数枚重ね合せてなる積層シートを収納し、その一端部
   においてシートを１枚づつ取出すための取出部を有する
   と共に他端部において積層シート全体を取出部側に弾力
   的に押圧する押圧部を有してなるシート収納ケースを設
   け、 前記シート収納ケースの取出部に前記積層シートの最先
   のシートＳ1 の側面と圧接するように送りローラを配置
   して、前記積層シートを１枚づつ上方に設けたシート取
   出口に向けて送り出すように構成し、 前記シート取出口に取出し待機状態にある最先のシート
   Ｓ1 の有無を検知する第１のセンサを設けると共に、下
   部に最先のシートＳ1 および第２番目のシートＳ2 との
   当接状態を検知する第２のセンサを設け、 前記第１のセンサにより最先のシートＳ1 が取出された
   ことが検知されて、この検知信号により前記送りローラ
   の駆動を開始して、第２番目のシートＳ2 をシート取出
   口に向けて送り出し、次いで第２のセンサにより第２番
   目のシートＳ2が第２のセンサを通過したことが検知さ
   れて、この検知信号により前記送りローラの回転駆動を
   停止して、前記第２番目のシートＳ2 を最先のシートＳ
   1 としてシート取出口において取出し待機状態となるよ
   うに構成することを特徴とする積層シート類の分配装
   置。
2. 【請求項２】 シート収納ケースの取出部において、送
   りローラは駆動モータにより回転駆動するように構成
   し、第１のセンサおよび第２のセンサをそれぞれリミッ
   トスイッチで構成し、これらリミットスイッチのＯＮ−
   ＯＦＦ動作により前記駆動モータの駆動制御を行うよう
   に構成してなる請求項１記載の積層シート類の分配装
   置。
3. 【請求項３】 シート収納ケースの押圧部において、積
   層シートの最終のシートＳn の側面に当接して、これを
   ばねの作用により積層シート全体を取出部側に弾力的に
   押圧する押圧片を設けてなる請求項１記載の積層シート
   類の分配装置。