JPH08175491A - 船用可変プロペラ - Google Patents

船用可変プロペラ

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JPH08175491A
JPH08175491A JP6318539A JP31853994A JPH08175491A JP H08175491 A JPH08175491 A JP H08175491A JP 6318539 A JP6318539 A JP 6318539A JP 31853994 A JP31853994 A JP 31853994A JP H08175491 A JPH08175491 A JP H08175491A
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Hideaki Takada
秀昭 高田
Ikuo Nakazato
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    • B63H1/02Propulsive elements directly acting on water of rotary type
    • B63H1/12Propulsive elements directly acting on water of rotary type with rotation axis substantially in propulsive direction
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 船用の可変直径型プロペラにおいて、低速運
転性及び高速高出力性能の一層の向上を図る。 【構成】 プロペラボス12に可変直径型の主ブレード
32Mと、固定の副ブレード32Sとを設け、主ブレー
ド32Mがプロペラ直径を最小にする閉じ位置Aにある
ときは主、副ブレード32M,32Sが軸方向に重な
り、主ブレード32Mがプロペラ直径を最小にする開き
位置Bにあるときは主、副ブレード32M,32Sがそ
れらのブレード面を略連続させて並ぶようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低速運転性及び高速高
出力性能を満足させるべく、プロペラの回転速度に対応
してプロペラ直径を調節可能とした船用可変プロペラに
関する。
【0002】
【従来の技術】かゝる可変プロペラは、例えば米国特許
第3,565,544 号明細書に開示されているように、既に知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記文献に開示された
可変ブレードは、プロペラ直径を調節するためにブレー
ド全体をプロペラボスに軸支したものであるが、こうし
たものでは、プロペラ直径の変化量、即ちブレードの開
閉角度を増大させない限り、推力の変化幅の拡大に限界
があるため、更なる低速運転性または高速高出力性能の
向上が困難である。
【0004】本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、プロペラ直径の限られた変化量の範囲内で、推力
の変化幅を拡大させ、低速運転性及び高速高出力性能を
より向上させ得る、船用可変プロペラを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、プロペラ軸に連結されるプロペラボス
と、プロペラ直径を増減させ得るようプロペラボスにブ
レード軸を介して開閉可能に枢支される主ブレードと、
プロペラボスに固設され、プロペラ直径を最小にする主
ブレードの閉じ状態では主ブレードと軸方向に重なり、
プロペラ直径を最大にする主ブレードの開き状態ではブ
レード面相互を略連続させるように主ブレードと並ぶ副
ブレードとを備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】上記特徴によれば、プロペラの低速回転域で
は、主ブレードによるプロペラ直径が最小になること
ゝ、主ブレード及び副ブレードがプロペラボスの軸方向
に互いに重なり合ってそれぞれ相手ブレードによる水流
に干渉することにより、両ブレードの総合推力が大幅に
低下し、低速運転性の向上を図ることができる。またプ
ロペラ軸の高速回転域では、主ブレードによるプロペラ
直径が最大になることゝ、主、副ブレードが協働してブ
レード面積を増加させることにより、両ブレードの総合
推力が効果的に増大し、高速高出力性の向上を図ること
ができる。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0008】先ず、図1ないし図9に示す本発明の第1
実施例から説明する。図1において、船のトランサムに
取付けられる船外機の推進機本体1には、図示しないエ
ンジンから駆動される鉛直配置の駆動軸2と、この駆動
軸2の前後進歯車機構3を介して連結する水平配置のプ
ロペラ軸4とが支承され、このプロペラ軸4の、推進機
本体1から後方へ突出した部分に可変プロペラ5が装着
される。
【0009】前後進歯車機構3は公知のベベルギヤ式の
もので、駆動軸2と平行な切換操作杆6の昇降により、
駆動軸2からプロペラ軸4を前進方向に駆動し得る前進
態様と後進方向へ駆動し得る後進態様とに切換えられ
る。
【0010】図1及び図2において、推進機本体1の後
面に開口する取付孔7には、プロペラ軸4を支承する前
後一対のベアリング8,9を保持するためのベアリング
ホルダ10が嵌合されると共に、それを後方より押える
リングナット11が螺着される。ベアリングホルダ10
は前部のボールベアリング8を保持する大径筒部10a
と、後部のニードルベアリング9を保持する小径筒部1
0bとを備え、両筒部10a,10bはテーパ状筒部1
0cを介して互いに一体に連結される。また小径筒部1
0bには、その外周面から突出してリングナット11で
押えられるフランジ10dが一体に形成されており、こ
のフランジ10dには、エンジンの排気ポートに推進機
本体1の中空部1aを介して連通する複数の排気出口1
3が設けられる。
【0011】さて、可変プロペラ5の構成について図2
ないし図9により説明する。
【0012】図2において、プロペラ軸4には、ベアリ
ングホルダ10の後端に隣接してスラストリング14が
スプライン15を介して嵌合される。このスラストリン
グ14はプロペラ軸4のテーパ面4aに当接して前方移
動が阻止される。
【0013】このスラストリング14の後方において、
プロペラ軸4には、トルク制限装置16を介してプロペ
ラボス12のボス本体17が連結される。これらトルク
制限装置16及びボス本体17は、プロペラ軸4を中心
とした同心状に重合して配置される。
【0014】トルク制限装置16は、プロペラ軸4にス
プライン19を介して着脱可能に嵌合されるスリーブ1
8と、このスリーブ18の外周面に焼付けられると共に
ボス本体17の内周面に圧入されるダンパゴム20とか
ら構成される。而して、ダンパゴム20は所定の摩擦力
をもってボス本体17と連結され、所定値以上の回転ト
ルクを受けるとボス本体17との間に滑りを生じるよう
になっている。
【0015】またプロペラ軸4には、スリーブ18の後
端に当接する延長カラー21がスプライン嵌合され、こ
の延長カラー21の後端を、それより大径のスラストワ
ッシャ22を介して押えるナット23がプロペラ軸4の
後端部に螺着される。そして、ナット23及びプロペラ
軸4には、緩み止めの割りピン24が挿入される。尚、
延長カラー21はスリーブ18と一体化させてもよい。
【0016】ボス本体17は、ダンパゴム20の後端を
覆う端壁から後方へ突出して延長カラー21に回転可能
に嵌合する位置決めボス17aを備えており、これによ
りボス本体17のプロペラ軸4に対する同心位置が保持
される。この位置決めボス17aは、前記スラストワッ
シャ22を囲繞するように円筒状に形成されると共に、
その内周面には、スラストワッシャ22の前面に対向す
る肩部25が設けられ、ボス本体17に加わる後方スラ
ストを、この肩部25を介してスラストワッシャ22に
受止めさせるようになっている。この場合、延長カラー
21の後端外周にフランジを形成し、このフランジを前
記肩部25に当接させてもよい。
【0017】またボス本体17の前端面は、前記スラス
トリング14の外周に形成されたフランジ14aに対向
していて、ボス本体17に加わる前方スラストをこのフ
ランジ14aに受止めさせるようになっている。
【0018】図2及び図3において、ボス本体17に
は、その外周面に開口すると共に底面を前記ダンパゴム
20の外周面に近接させて周方向等間隔置きに並ぶ3つ
の凹部26と、各凹部26の前後方向両端壁に開口する
一対の軸受孔28,29と、相隣る凹部26間に挟まれ
るランド部27を軸方向に貫通する3本の排気路30
と、これら排気路30及び前記排気出口13間を連通さ
せる円筒部31とが設けられる。この円筒部31は、前
記取付孔7の後方開口部に回転可能に挿入される。
【0019】ボス本体17の各凹部26には主ブレード
32Mのボス32aが収容され、このボス32aにスプ
ライン嵌合するブレード軸33の前後両端部が前記軸受
孔28,29に合成樹脂製のブッシュ34,35を介し
て回転自在に支承される。こうして3本のブレード軸3
3は、プロペラ軸4と平行に且つそれを取囲むように配
置される。
【0020】各ブレード軸33には、後部軸受孔29の
後方開口部に形成された円形凹部36に回転可能に収め
られるフランジ33aが設けられており、このフランジ
33aを後方より押えてブレード軸33の軸方向位置を
固定する、各軸共通の押え板37がボス本体17の後端
面に後述のボルト38により固着される。押え板37に
は、排気路30と整合する排気孔30aが設けられてい
る。
【0021】而して、各主ブレード32Mは、図3に示
すように、プロペラ直径を最小D1にする閉じ位置A
と、それを最大D2 にする開き位置Bとの間をブレード
軸33と共に回動するもので、その閉じ位置A及び開き
位置Bは、主ブレード32Mのボス32aが凹部26の
内側壁に当接することにより規制される。主ブレード3
2Mのボス32a外周には、主ブレード32Mの開き位
置Bでボス本体17の外周面に連続する円弧面32fが
形成される。
【0022】図2,図3及び図6に示すように、主ブレ
ード32Mの後縁は、ボス32aの後端より後方へ張出
しており、その後縁の半径方向内端部に切欠52が設け
られる。そして、主ブレード32Mが開き位置Bにある
とき、上記切欠52に適合する副ブレード32Sがボス
本体17の外周面に一体に形成される。副ブレード32
Sは、上記切欠52に適合したとき、ブレード面を主ブ
レード32Mのそれに略連続させるものであるが、実際
には副ブレード32Sの厚みtは主ブレード32Mの厚
みTより僅かに薄く設定される。こうすることにより、
両ブレード32M,32Sの中心が製作誤差により互い
に多少ずれたとしても、副ブレード32Sが主ブレード
32Mのブレード面から食み出して水流を乱すことを回
避し得る。また副ブレード32Sの前端角部に丸味を付
すことも、製作誤差による水流の乱れを防ぐ有効策であ
る。さらに主ブレードMの根元部後縁には、主ブレード
Mの閉じ位置Aで凹部26の内側面との干渉を避ける逃
げ53(図6)が設けられる。
【0023】図2、図4及び図10に示すように、プロ
ペラボス12は、ボス本体17の後端部に薄肉のディフ
ューザ管39を、両者の外周面が連続するように嵌合し
て構成される。このディフューザ管39の内周壁には取
付板46が溶接されており、それはディスタンスカラー
47及び押え板37を挟むようにしてボス本体17の後
端面にボルト48により固着される。取付板46には、
前記排気路30との対応位置に排気孔30bが穿設され
ている。この取付板46は、ボス本体17の後端面との
間に同期室40を画成するように配置され、この同期室
40において、全ての主ブレード32M相互を同期連動
させる同期装置41が構成される。
【0024】即ち、図2,図8ないし図10に示すよう
に、同期装置41は、各ブレード軸33の後端に一体に
連設されたクランク42と、前記位置決めボス17aの
外周に回動可能に支承される1個の同期リング43とか
ら構成され、該リング43はディフューザ管39の取付
板46により後面を押えられ、位置決めボス17aから
の離脱を阻止される。
【0025】クランク42のクランクアーム42aはブ
レード軸33からプロペラ軸4に向って屈曲しており、
その先端のクランクピン42bは、前記位置決めボス1
7aの外周に形成された円弧状の逃げ44に揺動可能に
受容される。一方、同期リング43には、内周面に開口
する半径方向に延びる3つのU字状係合溝45が設けら
れており、それらに前記クランクピン42bが摺動自在
に嵌合される。また同期リング43は、3本の排気路3
0を後方から覆わぬように外形が略三角形に形成され
る。而して、全てのブレード軸33は、それぞれのクラ
ンク42及び共通の同期リング43を介して互いに回動
角を規制し合うことにより、同期して回動することがで
きる。
【0026】同期室40には、また、同期装置41を介
して全主ブレード32Mを前記閉じ位置Aに向って回動
付勢する戻しばね49が収容される。この戻しばね49
は捩じりコイルばねをもって構成され、そのコイル部4
9aは、全てのクランク42を囲繞するようディフュー
ザ管39の内周面に沿って配置され、このコイル部49
aの前後両端に形成した係止爪49b,49cは、前記
押え板37及び同期リング43に形成された係止溝5
0,51にそれぞれ係合される。
【0027】次に、この実施例の作用について説明す
る。駆動軸2から前後進歯車機構3を介してプロペラ軸
4が前進方向Fへ駆動されると、その駆動トルクにより
プロペラ5が回転駆動される。即ち、プロペラ軸4の駆
動トルクはスリーブ18からプロペラボス12へ伝達す
るので、主ブレード32M及び副ブレード32Sがプロ
ペラボス12と共に回転して前進推力が発生する。
【0028】ところで、プロペラ5の低速度回転域で
は、主ブレード32Mは、戻しばね49の力と水の抗力
により閉じ位置Aに保持され、図5に示すように、プロ
ペラ直径を最小径D1 にすると共に、副ブレード32S
と軸方向に重なり合う(図6鎖線示参照)ので、主ブレ
ード32Mのプロペラ直径の縮小と、主、副ブレード3
2M,32Sがそれぞれ相手ブレードにより生起される
水流に干渉することによって、両ブレード32M,32
Sによる総合推力が大幅に減少する。したがって、エン
ジンのアイドリング状態での超微速走航が可能であり、
またプロペラ5の回転速度の変化に伴い発生する推力の
変化速度が緩慢になることから、船の低速運転性が向上
し、トローリングや離接岸等を容易に行うことができ
る。
【0029】その後、プロペラボス5の回転速度が一定
値を超えて上昇していくと、主ブレード32Mは、それ
に作用する遠心力が水の抗力及び戻しばね49の反発力
と釣合うところまで開いていく。そして、所定の高速回
転域に入ると、図4に示すように、主ブレード32Mは
プロペラ直径を最大値D2 にすると共に、切欠52に副
ブレード32Sを適合させる開き位置Bまで回動し、主
ブレード32Mによるプロペラ直径の拡大と、主,副ブ
レード32M,32Sの協働による有効ブレード面の増
加によって、両ブレード32M,32Sによる総合推力
が効果的に増大する。したがって高速高出力性能が発揮
されて高速クルージングを可能にする。また、主ブレー
ド32Mが開き位置Bに到達すると、そのボス32a外
周の円弧面32fがプロペラボス12の外周面に連続す
るので、主ブレード32Mのボス32aによる水の攪拌
抵抗が無くなり、高出力性能の向上に寄与し得る。
【0030】この間、全ての主ブレード32Mは、前述
のように同期装置41により相互に連動しているから、
各主ブレード32Mに対する外的条件の変化があって
も、それらの開き角度のばらつきを無くして、常にプロ
ペラ5の性能の安定化を図ることができる。
【0031】航行中、浮流物等の小障害物が或る主ブレ
ード32Mに当った場合には、衝撃力が同期装置41を
介して他の全ての主ブレード32Mに分散し、そしてダ
ンパゴム20に捩り変形が生じて、主ブレード32Mに
加わる衝撃力を緩和することができる。また岩等の大障
害物が主ブレード32Mに当った場合は、ダンパゴム2
0とボス本体17aとの間に滑りが生じ、プロペラ軸4
がプロペラボス12に対して空転するので、プロペラ5
の各部、並びに動力伝達系の過負荷を遮断することがで
きる。
【0032】また図示しないエンジンの排ガスは推進機
本体1の中空部1aに排出されるもので、その排ガスは
ベアリングホルダ10の排気出口13からボス本体17
の円筒部31へ排出され、そこから3本の排気路30に
分流し、押え板37の排気孔30a、同期室40及び取
付板46の排気孔30bを順次通って、即ちディフュー
ザ管39内を通って水中に排出される。上記のように、
推進機本体1からボス本体17の3本の排気路30への
排ガスの受渡しは、ボス本体17前端の円筒部31内で
行われるので、プロペラボス12の回転中にも拘らず、
3本の排気路30への排ガスの均等分配を行うことがで
きる。
【0033】しかも、各排気路30は、ボス本体17の
ランド部27を、即ち、主ブレード32Mのボス32a
を収容する3つの凹部26の間を通るように形成されて
いるので、ボス32a及びそれを支持するブレード軸3
3に邪魔されることなく、しかもプロペラボス12の大
径化を伴うことなく必要且つ充分な断面積を確保するこ
とができ、排ガスの均等分配と相俟って排気抵抗の低減
に寄与し得る。
【0034】一方、ブレード軸33は、排気路30に邪
魔されることなく、前後一対の軸受孔28,29による
両端支持が可能となり、主ブレード32Mを強固に支持
することができる。
【0035】また同期装置41では、クランクアーム4
2aをブレード軸33の後端からプロペラ軸4に向って
屈曲させて、クランクピン42bをプロペラボス12の
位置決めボス17a外周の逃げ凹部44に受容させ、こ
のクランクピン42bに共通の同期リング43を係合さ
せたので、同期リング43の小径化、延いては同期装置
41全体のコンパクト化を達成でき、これをディフュー
ザ管39内の狭小な同期室40に容易に収容することが
できる。
【0036】さらに、同期室40には、クランクアーム
42bを囲繞しながら同期リング43を全主ブレード3
2Mの閉じ方向へ付勢する共通の戻しばね49を収容し
たので、全ての主ブレード32Mに対して戻しばね49
は1個で足り、しかも同期装置41と共に障害物から保
護される。
【0037】図10及び図11は本発明の第2実施例を
示すもので、副ブレード32Sをディフューザ管39の
外周に固設した点を除けば前実施例と同様の構成であ
り、図中、前実施例との対応部分には同一の符号を付し
ておく。
【0038】上記各実施例においては、本発明の要旨を
逸脱することなく種々の設計変更が可能である。例え
ば、低速運転性をより重視するか、或は高速高出力性能
をより重視するかにより、各ブレード32M,32Sの
形状及びブレード面積は任意に設定される。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、プロペラ
の低速回転域では、主ブレードによるプロペラ直径の縮
小と主、副ブレード相互の水流干渉により、総合推力を
大幅に減少させて低速運転性の一層の向上を図ることが
でき、またプロペラの高速回転域では、主ブレードによ
るプロペラ直径の拡大と、主、副ブレードの協働による
有効ブレード面積の増加により、総合推力を効果的に増
大させて高速高出力性能の一層の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るプロペラを備えた船
外機要部の一部縦断側面図。
【図2】図1のプロペラ部の拡大縦断面図。
【図3】図2の3−3線断面図。
【図4】図2の4−4線矢視正面図(主ブレード開き状
態)。
【図5】主ブレードの閉じ状態を示す、図4と同様の正
面図。
【図6】図2の6−6線拡大断面図。
【図7】図6の7−7線断面図。
【図8】図2の8−8線断面図。
【図9】一部の部品を取除いて示した図8と同様の断面
図。
【図10】プロペラ要部の分解斜視図。
【図11】本発明の第2実施例を示す、図2に対応した
断面図。
【図12】図10の要部の分解斜視図。
【符号の説明】
4 プロペラ軸 5 プロペラ 12 プロペラボス 32M 主ブレード 32S 副ブレード 33 ブレード軸 A 閉じ位置 B 開き位置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロペラ軸(4)に連結されるプロペラ
    ボス(12)と、プロペラ直径を増減させ得るようプロ
    ペラボス(12)にブレード軸(33)を介して開閉可
    能に枢支される主ブレード(32M)と、プロペラボス
    (12)に固設され、プロペラ直径を最小にする主ブレ
    ード(32M)の閉じ状態(A)では主ブレード(32
    M)と軸方向に重なり、プロペラ直径を最大にする主ブ
    レード(32M)の開き状態(B)ではブレード面相互
    を略連続させるように主ブレード(32M)と並ぶ副ブ
    レード(32S)とを備えたことを特徴とする、船用可
    変プロペラ。
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