JPH08175453A - 車軸の連結構造 - Google Patents

車軸の連結構造

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JPH08175453A
JPH08175453A JP33584794A JP33584794A JPH08175453A JP H08175453 A JPH08175453 A JP H08175453A JP 33584794 A JP33584794 A JP 33584794A JP 33584794 A JP33584794 A JP 33584794A JP H08175453 A JPH08175453 A JP H08175453A
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axle
diameter
cylindrical
connecting portion
expanding member
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JP33584794A
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English (en)
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Hisami Kato
久美 加藤
Kozo Yamamoto
耕三 山本
Toshihiro Yamada
敏博 山田
Yasushi Ishii
康史 石井
Tadashi Jo
忠 城
Shinichi Nishida
信一 西田
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロントフォークの作動を設定通りに保障し
ながら車軸における連結部をフロントフォークにおける
車軸取付部に連結させるようにする。 【構成】 中央部に前輪Wを回転可能に介装する車軸1
における基端部たる連結部12がフロントフォーク2に
おける車軸取付部21に開穿の車軸挿通孔22に挿通さ
れた状態で車軸取付部21に固定的に連結されるように
形成されてなる車軸の連結構造において、車軸1におけ
る連結部12がその中央部より拡径されてなると共に、
その軸芯部に該連結部12の端面で開口する軸芯空部1
3を有する適宜肉厚の有底円筒状に形成されてなり、か
つ、円筒状部分14に車軸1の軸線方向に沿う複数本の
割り15を有してなると共に、軸芯空部13への拡径部
材6の挿入で円筒状部分14が拡径されるように形成さ
れてなるとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車軸の連結構造に関
し、特に、自動二輪車に架装されているフロントフォー
クにおける車軸取付部に前輪の車軸を連結する場合に利
用される車軸の連結構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車に架装のフロントフォークに
前輪を装着する場合の取付構造については、従来から種
々の提案があるが、フロントフォークにおける車軸取付
部に所謂割を有しない場合には、一般に、図6に示すよ
うに、図中に矢印Aで示す方向から挿し込まれる車軸1
の先端部11が一方のフロントフォーク2における車軸
取付部21に捩込まれる一方で、車軸1の基端部たる連
結部12が他方のフロントフォーク2における車軸取付
部21に固定的に連結されるとしている。
【0003】因に、車軸1の中央部には前輪Wが回転可
能に介装される。
【0004】上記連結部12の車軸取付部21に対する
固定的な連結構造としては、従来から、例えば、図7及
び図8に示す構造が知られている。
【0005】即ち、図7及び図8に示す各連結構造にあ
って、フロントフォーク2における車軸取付部21は、
そこを図中で左右方向となる横方向に貫通する態様に開
穿された車軸挿通孔22を有してなるとするが、該車軸
挿通孔22は、図中で左側となる所謂入口側に形成の内
周ねじ部22aと図中で右側となる所謂奥側に形成の内
周テーパ面部22bとを有してなるとされている。
【0006】それに対し、上記車軸挿通孔22に挿通さ
れる車軸1における連結部12は、図7に示す連結構造
にあっては、コレット3と該コレット3の背後側に隣設
される中空ナット4とを介装させるとし、図8に示す連
結構造にあっては、中空ナット5を介装させるとしてい
る。
【0007】そして、コレット3は、図中で右側となる
その先端側の外周に上記内周テーパ面部22bに一致す
る外周テーパ面部31を有してなるもので、この事例に
あっては、図中で左側となるその背後側の外周にも中空
ナット4の先端を隣接させる外周テーパ面部32を有し
ている。
【0008】そしてまた、中空ナット4は、頭部41を
有するのは勿論のこと、図中で左側となるその基端側の
外周に上記内周ねじ部22aに螺合する外周ねじ部42
を有してなるもので、この事例にあっては、図中で右側
となるその先端の内周に上記外周テーパ面部32に隣接
される内周テーパ面部43を有している。
【0009】さらに、中空ナット5は、図7に示す連結
構造におけるコレット3と中空ナット4とを一体にした
構成とされており、頭部51を有するのは勿論のこと、
図中で左側となるその基端側の外周に上記内周ねじ部2
2aに螺合する外周ねじ部52を有し、図中で右側とな
るその先端側に割り53を有し、かつ、先端側の外周に
上記内周テーパ面部22bに隣接される外周テーパ面部
54を有している。
【0010】それ故、図7に示す連結構造にあっては、
車軸挿通孔22に挿通されている車軸1の連結部12に
コレット3を介装する状態にして車軸挿通孔22に挿し
込むと共に、中空ナット4を連結部12に介装する状態
にしながら車軸挿通孔22に捩込むようにしてコレット
3を押し込むようにすることで、コレット3が縮径され
て連結部12を締め付ける態様に把持することになる。
【0011】また、図8に示す連結構造にあっては、車
軸挿通孔22に挿通されている車軸1の連結部12に中
空ナット5を介装する状態にして車軸挿通孔22に捩込
むようにすることで、該中空ナット5の先端側が縮径さ
れて連結部12を締め付ける態様に把持することにな
る。
【0012】その結果、車軸1の連結部12がフロント
フォーク2の車軸取付部21に固定的に連結されて、車
軸1の車軸取付部21における回転や車軸取付部21か
らの抜けが阻止されることになり、フロントフォーク2
の伸縮作動及び車軸1に介装の前輪Wの円滑な回転が保
障されることになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来例としての連結構造にあっては、車軸1の連結部
12をフロントフォーク2の車軸取付部21に連結する
際に、車軸1が設定通りにフロントフォーク2に連結さ
れなくなる不具合が指摘されている。
【0014】即ち、図7に示す連結構造にあっては、中
空ナット4を車軸挿通孔22に捩込んでコレット3を押
し込むようにする当初には、コレット3が連結部12を
軽く把持する状態にありながらその先端側のテーパ面部
31を車軸挿通孔22におけるテーパ面部22bに軽く
当接させた状態にある。
【0015】それ故、この状態から中空ナット4が車軸
挿通孔22に捩込まれることになると、コレット3が当
初に把持した位置のまま連結部12をさらに強く把持す
ることになる。
【0016】また、図8に示す連結構造にあっては、中
空ナット5の車軸挿通孔22への捩込当初にその先端側
が連結部12を軽く把持する状態にありながらその先端
側のテーパ面部54を車軸挿通孔22におけるテーパ面
部22bに軽く当接させた状態にある。
【0017】それ故、この状態から中空ナット5が車軸
挿通孔22に捩込まれることになると、中空ナット5の
先端側が当初に把持した位置のまま連結部12をさらに
強く把持することになる。
【0018】以上のことから、中空ナット4,5の捩込
操作を終了した時点では、中空ナット4,5によって車
軸取付部21が引き付けられる状態になり、従って、車
軸1の連結部12が車軸取付部21から各図中に矢印a
で示す方向に押し出されたような状態になる。
【0019】従って、車軸1における連結部12がフロ
ントフォーク2における車軸取付部21に連結されたと
き、左右のフロントフォーク2における車軸取付部21
間の間隔が設定よりも広がることになって、左右のフロ
ントフォーク2が設定状態よりも横方向に傾斜する状態
になる。
【0020】そのため、フロントフォーク2の伸縮作動
時に競りを生じることになって、フロントフォーク2の
円滑な伸縮が保障されなくなると共に、フロントフォー
ク2が故障され易くなる不都合がある。
【0021】そして、左右のフロントフォーク2におけ
る車軸取付部21間の間隔が設定以上に広がることで、
車軸1の中央部に介装されている前輪Wの回転位置が安
定されなくなり、前輪Wがガタツク等で自動二輪車の安
定した走行を疎外することになる不都合もある。
【0022】この発明は、上記した事情を鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、フロント
フォークの作動を設定通りに保障し得るように車軸にお
ける連結部をフロントフォークにおける車軸取付部に連
結させるのに最適となる車軸の連結構造を提供すること
である。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明の構成を、中央部に前輪を回転可能に
介装する車軸における基端部たる連結部がフロントフォ
ークにおける車軸取付部に開穿の車軸挿通孔に挿通され
た状態で車軸取付部に固定的に連結されるように形成さ
れてなる車軸の連結構造において、車軸における連結部
がその中央部より拡径されてなると共に、その軸芯部に
該連結部の端面で開口する軸芯空部を有する適宜肉厚の
有底円筒状に形成されてなり、かつ、円筒状部分に車軸
の軸線方向に沿う複数本の割りを有してなると共に、軸
芯空部への拡径部材の挿入で円筒状部分が拡径されるよ
うに形成されてなるとする。
【0024】そして、好ましくは、円筒状部分の外径が
該連結部の端面側で縮径されてなると共に、軸芯空部へ
の拡径部材の挿入時に拡径されて車軸挿通孔の内径に一
致するように設定されてなるとする。
【0025】また、好ましくは、拡径部材が先端小径部
と基端大径部とを有する円錐台状に形成されてなると共
に、先端小径部にボルト状部が連設されてなり、かつ、
基端大径部に工具を連繋させる連繋部が連設されてなる
一方で、連結部における底部分にボルト状部の螺合を許
容する螺条穴が開穿されてなるとする。
【0026】さらに、好ましくは、円筒状部分の内周面
が連結部の中央部で収斂するテーパ面とされてなるとす
る。
【0027】
【作用】それ故、車軸における連結部は、軸芯空部への
拡径部材の挿入によって円筒状部分が拡径されて、該円
筒状部分の外周面をフロントフォークにおける車軸取付
部に開穿の車軸挿通孔の内周面に密着させる。
【0028】そして、連結部は、その円筒状部分におけ
る外径が該連結部の端面側で縮径されると共に、軸芯空
部への拡径部材の挿入時に拡径され車軸挿通孔の内径に
一致するように設定されるとき、拡径時における円筒状
部分の外周面の車軸挿通孔の内周面への密着性を向上さ
せる。
【0029】このとき、連結部における円筒状部分は、
拡径部材の挿入で径方向に拡径されるのみで、車軸の軸
方向への移動を招来せず、従って、連結部の車軸取付部
に対する連結位置が設定通りに維持される。
【0030】一方、拡径部材は、これが円錐台状に形成
されるとき、軸芯空部への挿し込みを容易にすると共
に、円筒状部分の均一な拡径を容易にする。
【0031】円錐台状に形成された拡径部材が先端にボ
ルト状部を有すると共に、基端に工具を連繋させる連繋
部を有し、かつ、連結部がその底部分にボルト状部の螺
合を許容する螺条穴を有してなるとき、螺合操作による
拡径部材の円筒状部分への挿し込みを可能にすると共
に、円筒状部分における拡径部材の挿し込み状態の維持
を可能にする。
【0032】円筒状部分の内周面が連結部の中央部で収
斂するテーパ面とされてなるとき、拡径部材の挿し込み
ストロークに対する円筒状部分の拡径率が高くなる。
【0033】
【実施例】以下、図示した実施例に基づいてこの発明を
詳細に説明するが、この発明の実施例に係る車軸の連結
構造も、前記した従来の場合と同様に、自動二輪車に左
右で一対となるように架装されているフロントフォーク
に前輪を装着する場合(図6参照)に利用される構造で
ある。
【0034】そして、該連結構造は、基本的には、図1
に示すように、車軸1における基端部たる連結部12が
フロントフォーク2における車軸取付部21に開穿の車
軸挿通孔22に挿通された状態下に該連結部12への拡
径部材6の挿入によって、即ち、実施例にあっては、拡
径部材6の螺入によって拡径されて車軸取付部21に固
定的に連結されるように構成されている。
【0035】また、該連結構造にあって、上記車軸挿通
孔22は、単なる丸孔に形成されるとして、フロントフ
ォーク2における加工数の削減を可能にするように意図
している。
【0036】因に、車軸1にあっては、前記した一般の
場合と同様に、即ち、図6に示すように、その中央部に
前輪Wを回転可能に介装してなるとし、その先端部11
が車軸取付部21に捩込まれてなるとしている。
【0037】車軸1における連結部12は、この発明に
あって、図2にも示すように、図中で右端部となるその
中央部に比較してより拡径されてなるとし、その軸芯部
に該連結部12の端面で開口する軸芯空部13を有する
適宜肉厚の有底円筒状に形成されてなるとし、かつ、円
筒状部分14に車軸1の軸線方向に沿う複数本の割り1
5を有してなるとしている。
【0038】尚、連結部12は、円筒状部分14の形成
によって所謂残部となる部分を底部分16に設定してお
り、該底部分16に後述する拡径部材6におけるボルト
状部63(図3参照)の螺入を許容する螺条穴17が開
穿されてなるとしている。
【0039】ところで、連結部12における円筒状部分
14は、その外径が該連結部12の図中で左端側となる
端面側で縮径されてなると共に、軸芯空部13への拡径
部材6の挿入時に拡径されて車軸挿通孔22の内径に一
致するように設定されてなるとしている。
【0040】即ち、円筒状部分14の外径は、図中で右
端となるその基端から図中で左端となるその先端に向か
って徐々に縮径されて、その端面径dが車軸挿通孔22
の内径Dより小径となるように設定されている。
【0041】そして、上記端面径dは、円筒状部分14
の内周側、即ち、軸芯空部13への拡径部材6の挿入に
よって拡径されるとき、車軸挿通孔22の内径Dに一致
することになるように設定されてなること勿論であり、
さらには、上記拡径部材6の挿入によって拡径されると
き該円筒状部分14に塑性変形が招来されない程度に設
定されていることも勿論である。
【0042】それ故、連結部12は、軸芯空部13への
拡径部材6の挿入で円筒状部分14が拡径されることに
なって、該円筒状部分14の外周面を車軸挿通孔22の
内周面に密着させることになる。
【0043】そして、連結部12は、軸芯空部13に挿
入されている拡径部材6の撤去で、円筒状部分14の縮
径が可能とされて旧状に復することになり、該円筒状部
分14、即ち、該連結部12の車軸挿通孔22からの抜
き出しを可能にすることになる。
【0044】尚、円筒状部分14の先端部分は、図中に
仮想線図で示すように、その外径が該円筒状部分14に
おける縮径率より大きい縮径率で急激に縮径される縮径
部分14aとされるとしても良く、この場合には、該縮
径部分14aの車軸挿通孔22の内周面に対する全面当
たりを予め回避できる点で有利となる。
【0045】そして、縮径部分14aを設ける場合に
は、該縮径部分14aが軸芯空部13への拡径部材6の
挿入で円筒状部分14と共に拡径されることになって、
その外周面を車軸挿通孔22の内周面に密着させること
になる。
【0046】一方、この実施例にあって、軸芯空部13
を形成することになる上記円筒状部分14は、その内周
面を連結部12の中央部で収斂するテーパ面に設定され
てなるとしている。
【0047】円筒状部分14の内周面をテーパ面に設定
するのは、拡径部材6を軸芯空部13に挿入し易くする
と共に、拡径部材6の挿入に追随して円筒状部分14の
拡径率を向上させ易くするためである。
【0048】従って、拡径部材6が所謂楔状の断面を有
するように形成される限りにおいては、円筒状部分14
の内周面が必ずしもテーパ面に設定されていなくても良
いことになるが、その場合には、拡径部材6の所謂基端
が円筒状部分14の先端より外方に突出することになる
危惧があり、拡径部材6が所謂出っ張ることになる点で
好ましくない。
【0049】以上のように形成されている連結部12に
おける軸芯空部13に挿入される拡径部材6は、図3に
示すように、先端小径部61と基端大径部62とを有す
る円錐台状に形成されてなると共に、先端小径部61に
ボルト状部63が連設されてなり、かつ、基端大径部6
2に工具を連繋させる連繋部64が連設されてなるとし
ている。
【0050】該拡径部材6が円錐台状に形成されること
で、所謂先細りとなった先端側を軸芯空部13に挿入し
易くなると共に、特に、後端を円形にすることで、円筒
状部分14の内周への当接力を均一にし、円筒状部分1
4を均一に拡開し得ることになる。
【0051】そして、先端が小径に形成されることでそ
こ連設されているボルト状部63の前記螺条穴17への
螺入操作が容易になり、また、基端が大径形成されるこ
とでそこに連繋部64を連設することが容易になる。
【0052】尚、連繋部64には、工具としての六角ド
ライバの先端の嵌装を可能にするように所謂外側に開口
する六角穴65が開穿されている。
【0053】因に、拡径部材6は、その外周面がテーパ
面に設定されていることになるが、この実施例にあって
は、拡径部材6の外周面における収斂位置が前記円筒状
部分14の内周面における収斂位置より所謂手前になる
ように設定されている。
【0054】その結果、拡径部材6は、これが円筒状部
分14の内周側、即ち、軸芯空部13に挿入されると
き、基端大径部62のみが円筒状部分14の内周面に当
接されることになり、従って、該拡径部材6が前進され
るに従い円筒状部分14の拡径を可能にすることにな
る。
【0055】そして、該拡径部材6にあっては、ボルト
状部63を連結部12の底部16に開穿されている螺条
穴17に螺入することで、該拡径部材6を確実に連結部
12の軸芯空部13に螺入、即ち、挿入することが可能
になり、連結部12における円筒状部分14を確実に拡
開することが可能になる。
【0056】図4及び図5は、それぞれ連結構造の他の
実施例を示すものであるが、フロントフォーク2におけ
る車軸取付部21に開穿される車軸挿通孔22の形状に
ついてはそれぞれ前記した実施例の場合と同様に設定さ
れていて、車軸1における連結部12に変形が施されて
いるとしている。
【0057】それ故、以下には、各実施例で異なるとこ
ろを中心に説明し、その構成が前記した実施例と同一と
なるところについては、図中に同一の符号を付してその
詳しい説明を省略する。
【0058】即ち、図4に示す実施例にあっては、連結
部12における円筒状部分14が前記した実施例に比較
して所謂短尺に形成されていて、特に、前記した実施例
における円筒状部分14の先端側の縮径部分14a(図
2参照)の形成を省略するとしたものである。
【0059】それ故、この実施例による場合には、連結
部12を短くし得ることになり、従って、車軸1の全長
を短くしてその軽量化を図れる点で有利となる。
【0060】尚、円筒状部分14の長さを変更すること
については、図4中に仮想線図で示すように、車軸取付
部21の側面から外部に突出することになるように設定
されるとしても良い。
【0061】この場合に、円筒状部分14の端部が車軸
取付部21の側面から突出しているから、拡径部材6を
軸芯空部13に挿し込み易くなる利点がある反面、その
突出長さが余りに大きくなると、例えば、自動二輪車の
転倒時等に上記突出部分が石等に衝突等して変形され、
爾後の連結部12の車軸取付孔22からの抜き出しが困
難になる等することになり好ましくない。
【0062】図5に示す実施例にあっては、連結部12
における円筒状部分14が図4に示す実施例と同様に所
謂短尺に形成されている上に、軸芯空部13を形成する
円筒状部分14の先端側の内周面が拡径部材6における
円錐台状部分の外周面と同一の角度のテーパ面部14b
となるように設定されてなるとする。
【0063】それ故、この実施例にあっては、拡径部材
6における円錐台状部分の外周面がテーパ面部14bに
全面的に接触するようになるとき、円筒状部分14の外
周面が車軸取付用孔22の内周面に広範囲で密接される
ようになり、安定した定着状態、即ち、安定した連結状
態が実現される点で有利となる。
【0064】前記した各実施例にあっては、連結部12
が車軸1の中央部より拡径されることから、所謂境界部
分に段差部(符示せず)が形成されることになるが、該
段差部には直接前輪Wを隣接させるとしても良く、ま
た、図示しないが、適宜のスぺーサや軸受等を介在させ
ながら前輪Wを隣接させるとしても良い。
【0065】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、車軸
における連結部が軸芯空部への拡径部材の挿入によって
拡径されて、その外周面をフロントフォークにおける車
軸取付部に開穿の車軸挿通孔の内周面に密着させること
になるから、拡径部材の挿入時に連結部が車軸取付部に
対して位置ずれする危惧がない。
【0066】それ故、車軸における連結部を車軸取付部
に連結した後に一対のフロントフォークにおける車軸取
付部間の設定寸法が広くなっているような事態を予め招
来させないことが可能になり、従って、フロントフォー
クにおける伸縮作動時の競りを招来させないのは勿論の
こと、フロントフォークにおける作動不良を招来させな
い利点がある。
【0067】そして、連結部の円筒状部分における外径
が該連結部の端面側で縮径されると共に、軸芯空部への
拡径部材の挿入時に拡径され車軸挿通孔の内径に一致す
るように設定されている場合には、拡径時における円筒
状部分の外周面の車軸挿通孔の内周面への密着性を向上
させることが可能になり、連結部の車軸取付部に対すす
る安定した連結状態を維持できる利点がある。
【0068】また、拡径部材が円錐台状に形成されるこ
とで、その軸芯空部への挿し込みを容易にすると共に、
円筒状部分の均一な拡径を容易にするのは勿論のこと、
円錐台状に形成された拡径部材が先端にボルト状部を有
すると共に、基端に工具を連繋させる連繋部を有し、か
つ、連結部がその底部分にボルト状部の螺合を許容する
螺条穴を有してなる場合には、螺合操作による拡径部材
の円筒状部分への挿し込みを容易に可能にすると共に、
円筒状部分における拡径部材の挿し込み状態の維持を容
易に可能にする利点がある。
【0069】さらに、円筒状部分の内周面が連結部の中
央部で収斂するテーパ面とされてなる場合には、拡径部
材の挿し込みストロークに対する円筒状部分の拡径率が
高くなり、少ない操作量で安定した連結状態を得られる
ことになる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る車軸の連結構造を一
部破断して示す部分縦正面図である。
【図2】車軸における連結部を拡大して示す部分縦断面
図である。
【図3】拡径部材を拡大して示す正面図である。
【図4】車軸の連結構造の他の実施例を拡大して示す部
分縦断面図である。
【図5】車軸の連結構造のさらに他の実施例を拡大して
示す部分縦断面図である。
【図6】左右一対のフロントフォークに車軸を連結した
状態を一部断面で示す部分正面図である。
【図7】従来例としての車軸の連結構造を図1と同様に
示す部分縦正面図である。
【図8】別の従来例となる車軸の連結構造を図7と同様
に示す部分縦正面図である。
【符号の説明】
1 車軸 2 フロントフォーク 6 拡径部材 12 基端部たる連結部 13 軸芯空部 14 円筒状部分 15 割り 16 底部分 17 螺条穴 21 車軸取付部 22 車軸挿通孔 61 先端小径部 62 基端大径部 63 ボルト状部 64 連繋部 W 前輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 敏博 東京都港区浜松町二丁目4番1号 世界貿 易センタービル カヤバ工業株式会社内 (72)発明者 石井 康史 東京都港区浜松町二丁目4番1号 世界貿 易センタービル カヤバ工業株式会社内 (72)発明者 城 忠 東京都港区浜松町二丁目4番1号 世界貿 易センタービル カヤバ工業株式会社内 (72)発明者 西田 信一 東京都港区浜松町二丁目4番1号 世界貿 易センタービル カヤバ工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に前輪を回転可能に介装する車軸
    における基端部たる連結部がフロントフォークにおける
    車軸取付部に開穿の車軸挿通孔に挿通された状態で車軸
    取付部に固定的に連結されるように形成されてなる車軸
    の連結構造において、車軸における連結部がその中央部
    より拡径されてなると共に、その軸芯部に該連結部の端
    面で開口する軸芯空部を有する適宜肉厚の有底円筒状に
    形成されてなり、かつ、円筒状部分に車軸の軸線方向に
    沿う複数本の割りを有してなると共に、軸芯空部への拡
    径部材の挿入で円筒状部分が拡径されるように形成され
    てなる車軸の連結構造
  2. 【請求項2】 円筒状部分の外径が該連結部の端面側で
    縮径されてなると共に、軸芯空部への拡径部材の挿入時
    に拡径されて車軸挿通孔の内径に一致するように設定さ
    れてなることを特徴とする請求項1の車軸の連結構造
  3. 【請求項3】 拡径部材が先端小径部と基端大径部とを
    有する円錐台状に形成されてなると共に、先端小径部に
    ボルト状部が連設されてなり、かつ、基端大径部に工具
    を連繋させる連繋部が連設されてなる一方で、連結部に
    おける底部分にボルト状部の螺合を許容する螺条穴が開
    穿されてなることを特徴とする請求項1の車軸の連結構
  4. 【請求項4】 円筒状部分の内周面が連結部の中央部で
    収斂するテーパ面とされてなることを特徴とする請求項
    1の車軸の連結構造
JP33584794A 1994-12-21 1994-12-21 車軸の連結構造 Pending JPH08175453A (ja)

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