JPH08175370A - アンチスキッド制御装置 - Google Patents

アンチスキッド制御装置

Info

Publication number
JPH08175370A
JPH08175370A JP32637694A JP32637694A JPH08175370A JP H08175370 A JPH08175370 A JP H08175370A JP 32637694 A JP32637694 A JP 32637694A JP 32637694 A JP32637694 A JP 32637694A JP H08175370 A JPH08175370 A JP H08175370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric motor
diagnosis
self
motor
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32637694A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Tsunehara
弘 恒原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP32637694A priority Critical patent/JPH08175370A/ja
Publication of JPH08175370A publication Critical patent/JPH08175370A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプ用電動モータの回転異常の自己診断を
行い、異常発生の初期時に警告を行うことができるアン
チスキッド制御装置を提供する。 【構成】 車速が10km/h以上となったときに(ステ
ップS6)、ポンプ用電動モータを駆動時間t1 のあい
だ駆動し(ステップS7)、電流の供給を停止して時間
2 の経過後に(ステップS8,S9)、慣性によって
回転しているポンプ用電動モータの誘起電圧を検出し
(ステップS10)、誘起電圧検出値VG の電圧レベル
に基づいて回転状態の自己診断を行う(ステップS1
1)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制動時の制動シリンダ
の流体圧を制御して車輪のロック状態発生を防止する車
両のアンチスキッド制御装置に関し、特に、ポンプ用電
動モータの自己診断装置を有したアンチスキッド制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアンチスキッド制御装置の基本構
成は、マスタシリンダと車輪に設けられたホイールシリ
ンダとの間に、流入弁、流出弁、アキュムレータ、加圧
ポンプ、及びポンプ用電動モータ等を備えたアクチュエ
ータを介装し、このアクチュエータを必要に応じて作動
させホイールシリンダに作用する流体圧を増減し、これ
によりブレーキ圧を制御するよう成されている。その
際、車輪速センサからの信号により車輪の回転速度を算
出し、これに基づいて所定の演算処理を行ってアクチュ
エータの制御信号を得てこれによってブレーキ圧を制御
し、制動時の車輪ロックを防止しているものが多い。
【0003】アクチュエータに設けられた流入弁、流出
弁、及び加圧ポンプ用電動モータ等はそれぞれ制御回路
からの制御信号によって制御されており、流入弁及び流
出弁の開閉制御に応じてアキュムレータ内に作動液が流
入、この作動液を加圧ポンプを作動させて吐出するため
に、ポンプ用電動モータは駆動制御される。従来、この
ポンプ用電動モータの自己診断では、モータコイルの断
線又は短絡等の電気的自己診断が行われており、例え
ば、作動時又は非作動時でのポンプ用電動モータの端子
電圧を検出することにより異常を検出して異常発生の警
告を行っている。
【0004】また、ポンプ用電動モータの回転子と固定
子とが例えばモータコイルの巻き緩み等により接触が生
じ、固着に近い状態又はモータロック状態が発生し、モ
ータ回転時の負荷の増大によって駆動電流が異常に上昇
したときには、一般的に、ポンプ用電動モータと電源と
の間に配設されているフューズを開放することでフェイ
ルセーフを行っている。通常は、このモータロック状態
が例えば数秒間続いたときにフューズを開放している。
そして、フューズの開放動作を確実に実行させるため
に、ポンプ用電動モータと電源との接続用コネクタ部の
接触抵抗、モータの許容電流、あるいは、フューズ溶断
特性等を考慮してフューズの選定が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のポンプ用電動モータの自己診断にあっては、モー
タコイルの断線又は短絡等の自己診断は行われている
が、ポンプ用電動モータの回転子及び固定子の接触等に
よって発生した回転異常の自己診断は行われておらず、
ポンプ用電動モータの許容電流近傍の電流が流れたとき
に始めて異常を検知してフューズを開放している。した
がって、ポンプ用電動モータの回転異常の初期時に異常
発生の警告を行うことができないという問題点を有して
いる。また、フューズの選定は、接続用コネクタ部の接
触抵抗、モータの許容電流、フューズ溶断特性、あるい
は、電源変動等を考慮して行われているが、各種の誤差
要因を考慮したフューズの選定は困難な場合もある。さ
らに、フューズが開放したときにはフューズの交換に手
間が掛かることになり、好ましいことではない。
【0006】したがって、本発明に係るアンチスキッド
制御装置においては、上記問題点を解消し、ポンプ用電
動モータの回転異常の自己診断装置を有し、異常発生の
初期時に警告を行うことができるアンチスキッド制御装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係るアンチスキッド制御装置は、少なく
とも流入出弁、アキュムレータ、アキュムレータ内の流
体を吐出させるポンプ、及びポンプ用電動モータを有し
各車輪に配設された制動用シリンダの流体圧を制御する
アクチュエータと、車輪の回転速度に応じた出力信号を
出力する車輪速検出手段と、少なくとも前記車輪速検出
手段の出力信号に基づいて前記アクチュエータの作動を
制御する制御手段と、を備えるアンチスキッド制御装置
において、前記ポンプ用電動モータを短時間駆動した後
に駆動電流の供給を停止し、このときに慣性による回転
を検知して当該ポンプ用電動モータの回転状態の自己診
断を行うモータ回転状態自己診断手段を備えたことを特
徴とする。
【0008】そして、請求項2に係るアンチスキッド制
御装置は、前記モータ回転状態自己診断手段が、前記ポ
ンプ用電動モータの誘起電圧を検出することによって前
記慣性による回転を検知することを特徴とする。また、
請求項3に係るアンチスキッド制御装置は、前記モータ
回転状態自己診断手段が、前記自己診断で複数回異常の
判定が連続したときに、最終的に回転異常と判定するこ
とを特徴とする。
【0009】さらに、請求項4に係るアンチスキッド制
御装置は、前記モータ回転状態自己診断手段が、前記自
己診断で異常と判定した次の判定では、前回より長時間
前記ポンプ用電動モータを駆動させて判定を行うことを
特徴とする。また、請求項5に係るアンチスキッド制御
装置は、前記モータ回転状態自己診断手段が、前記ポン
プ用電動モータへの駆動電流の供給停止時から所定の時
間経過後に、前記ポンプ用電動モータの前記自己診断を
行うことを特徴とする。
【0010】そして、請求項6に係るアンチスキッド制
御装置は、前記モータ回転状態自己診断手段が、走行開
始後の所定の車速となったときに、前記ポンプ用電動モ
ータの前記自己診断を行うことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1に係る発明によれば、モータ回転状態
自己診断手段は、慣性によるポンプ用電動モータの回転
を検知して回転異常があるか否か自己診断を行う。一般
的に、電動モータは駆動電流の供給停止によって駆動状
態から停止状態へと移行しているときにも慣性により回
転状態を継続する。しかし、例えばモータの回転子及び
固定子の接触等が生じて固着に近い状態では、駆動電流
の供給が停止されると回転状態を継続することができず
短時間のうちに回転が停止してしまう。さらに、モータ
ロック状態では、駆動電流を供給しても回転停止状態に
あるため、当然慣性回転もない。本発明においては、慣
性回転を検知することによってポンプ用電動モータの回
転状態の自己診断を行う。
【0012】そして、請求項2に係る発明によれば、モ
ータ回転状態自己診断手段は、ポンプ用電動モータの慣
性回転時の誘起電圧を検出して回転異常があるか否か自
己診断を行う。慣性による回転状態のときには電動モー
タの電源供給端子には誘起電圧が発生する。しかし、固
着に近い状態のときには、短時間のうちに回転が停止し
て誘起電圧は急激に消滅してしまうので、この誘起電圧
を検出することによって回転状態の自己診断を行う。
【0013】また、請求項3に係る発明によれば、ポン
プ用電動モータの回転状態の自己診断で、回転異常が発
生しているとの最終的な判断は、複数回連続して異常と
判定したときに行っている。例えば、アキュムレータ内
に蓄えられた作動液量が多く、駆動電流の供給を停止し
た後もアキュムレータ及びポンプ内に作動液が残ってい
るとき、又は、油温が低く粘性抵抗が大きいときには、
大きな負荷トルクが継続してポンプ用電動モータに掛か
っているので、ポンプの回転数が十分に高くならず、ま
た、慣性力で回転しているポンプ用電動モータの回転数
は速やかに低下し、例えば誘起電圧も急激に減少する。
一方、アキュムレータ内に蓄えられた作動液量が少ない
ときには、所定の駆動時間内でアキュムレータ及びポン
プ内の作動液は吐出され、ポンプ用電動モータの負荷ト
ルクは小さくなるので、回転数は緩やかに低下する。し
たがって、どのような状況のときに自己診断を行ったか
により判定が異なってくる。このため、複数回連続して
異常と判定されたときにのみ、最終的な異常判断を下
し、自己診断可能な状況を特定の時に限定することな
く、自己診断の精度を向上させる。
【0014】さらに、請求項4に係る発明によれば、異
常と判定したときの次の判定では、前回より長時間ポン
プ用電動モータを作動させて判定を行う。例えば、ポン
プ用電動モータの負荷が大きい状態であっても、ポンプ
用電動モータが定速回転まで立ち上がるまでの時間を確
保して回転数を高い状態に保持させ、これにより、例え
ば高い電圧レベルの誘起電圧を発生させることができ、
確実に自己診断を行うことができる。また、1回目の駆
動時間を短く設定することができ、作動音を小さく抑え
ることもできる。
【0015】また、請求項5に係る発明によれば、ポン
プ用電動モータへの駆動電流の供給停止時から所定の時
間経過後に、回転異常の自己診断を行っており、駆動電
流の供給停止の信号が出力されてから実際にポンプ用電
動モータの駆動電流が停止されるまでの応答遅れが生じ
た場合でも、駆動電流の供給が確実に停止された状態で
自己診断を行う。
【0016】そして、請求項6に係る発明によれば、走
行開始後の所定の車速となったときに、ポンプ用電動モ
ータの駆動電流の供給を停止し、ポンプ用電動モータの
慣性による回転を検知して自己診断を行う。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図2は本発明に係る自己診断装置を備えたアン
チスキッド制御装置の概略構成図である。図中、1F
L,1FRは左右前輪、1RL,1RRは左右後輪であ
り、後輪1RL,1RRには、エンジン2の回転駆動力
が変速機3、プロペラシャフト4及び終減速装置5を介
して伝達されるよう構成される。
【0018】車輪1FL〜1RRには、それぞれ制動用
シリンダとしてのホイールシリンダ6FL〜6RRが取
付けられている。また、各前輪1FL,1FRには、こ
れらの車輪の回転速度に応じた周波数の車輪速信号を出
力する車輪速検出手段としての車輪速センサ7FL,7
FRが各々取付けられ、プロペラシャフト4には、後輪
1RL,1RRの回転速度に応じた周波数の車輪速信号
を出力する同じく車輪速検出手段としての車輪速センサ
7Rが取付けられている。
【0019】そして、前輪側のホイールシリンダ6F
L,6FRには、ブレーキペダル8の踏み込みに応じて
2系統のマスタシリンダ圧を発生するマスタシリンダ9
からの一方のマスタシリンダ圧が、前輪側のアクチュエ
ータ10FL,10FRを介して個別に供給されると共
に、後輪側のホイールシリンダ6RL,6RRには、マ
スタシリンダ9からの他方のマスタシリンダ圧が共通の
後輪側のアクチュエータ10Rを介して供給される。
【0020】各アクチュエータ10FL〜10Rは、図
3に示すように、マスタシリンダ9に接続される油圧配
管11及びホイールシリンダ6FL〜6RR間に介装さ
れた電磁流入弁12と、この電磁流入弁12に対して並
列に接続された電磁流出弁13、電動モータ17で回転
駆動される油圧ポンプ14及び逆止弁15からなる直列
回路と、流出弁13及び油圧ポンプ14間の油圧配管に
接続された蓄圧用のアキュムレータ16と、を備える。
【0021】各電磁流入弁12にはソレノイドFLI〜
RI(図4のFLI,FRI,RIを参照)が配設さ
れ、同じく各電磁流出弁13にもソレノイドFLO〜R
O(図4のFLO,FRO,ROを参照)が配設され、
電磁流入弁12及び電磁流出弁13はともに可動鉄心
(プランジャン)を有し、可動鉄心をソレノイドに発生
した電磁力で可動することにより作動液の通路の開閉を
行っている。
【0022】電磁流入弁12及び電磁流出弁13の各ソ
レノイドには後述するコントローラ21から制御信号E
FL〜EVR 及びAVFL〜AVR がそれぞれ供給され、
本実施例では、各ソレノイドへの励磁電流を非供給状態
にするハイレベルの制御信号EVFL〜EVR 及びAVFL
〜AVR が供給されたときに、電磁流入弁12は開状
態、電磁流出弁13は閉状態にそれぞれ保持され、一
方、各ソレノイドへの励磁電流を供給状態にするローレ
ベルの制御信号EVFL〜EVR 及びAVFL〜AVRが供
給されたときに、電磁流入弁12は閉状態、電磁流出弁
13は開状態にそれぞれ保持される。また、電動モータ
17は、コントローラ21から出力される制御信号MR
によって間接的に制御され、制御信号MRがローレベル
のときに駆動電流が供給され油圧ポンプ14を回転駆動
しており、この詳細な動作については後述する。
【0023】また、各車輪速センサ7FL〜7Rは、各
車輪1FL〜1RRと共に回転する外周面に例えば20
の歯数を有するセレーションが形成されたロータと、こ
れに対向する磁石が内蔵され且つその発生磁束による誘
導起電力を検出するコイルとから構成される。ロータが
回転すると、コイルからセレーションの回転数に応じた
周波数の起電力が誘導され、これにより各車輪速センサ
7FL〜7Rから交流電圧信号が出力される。
【0024】コントローラ21は、図4に示すように、
車輪速センサ7FL〜7Rの交流電圧信号を増幅し、且
つ波形整形して矩形波に変換する波形整形回路22と、
波形整形回路22から出力された矩形波信号、後述する
誘起電圧検出回路27から出力された誘起電圧検出値V
G 、及び電圧検出回路27aから出力された電圧検出値
OSをそれぞれ入力する入力インタフェース回路23
a、電動モータ17の自己診断の処理及び電動モータ1
7とソレノイドFLO〜ROの断線・短絡の診断処理を
行うと共に車輪回転速度・疑似車速を演算し車輪のスリ
ップ状態に応じて増圧・保持・減圧の処理を行う中央処
理装置(CPU)23b、処理手順を記憶するメモリ2
3c、及び処理結果に応じて制御信号を出力する出力イ
ンタフェース回路23dを有するマイクロコンピュータ
23と、出力インタフェース回路23dから出力された
モータ駆動信号SM が供給されるモータリレー駆動回路
24と、出力インタフェース回路23dから出力された
アクチュエータリレー駆動信号SA が供給されるアクチ
ュエータリレー駆動回路25と、同じく出力インタフェ
ース回路23dから出力されたソレノイド駆動信号S
FLI 〜SROが供給されるソレノイド駆動回路26と、ソ
レノイド駆動回路26から出力された制御信号EVFL
AVR 及び電動モータ17の端子電圧であるモータ検出
電圧VMRがそれぞれ入力され、電圧検出値VOSをインタ
フェース回路23aに供給する電圧検出回路27aと、
モータ検出電圧VMRが入力され、誘起電圧検出値VG
入力インタフェース回路23aに供給する誘起電圧検出
回路27とを備える。
【0025】モータリレー駆動回路24は、例えばスイ
ッチング回路で構成され、その出力制御信号MRをモー
タリレー28に供給し、モータリレー28のオン・オフ
を制御する。モータリレー28は駆動コイル28aとリ
レー接点28bとを有し、この駆動コイル28aの一端
は、モータリレー駆動回路24の出力端に接続され、他
端は、ヒューズF2及びイグニッション・スイッチ29
を介してバッテリ30に接続され、リレー接点28bの
一端は、ヒューズF1を介してバッテリ30に接続さ
れ、他端は電動モータ17の電流供給端子17aに接続
されると共にこの電動モータ17の端子電圧はモータ検
出電圧VMRとして電圧検出回路27aに供給される。本
実施例では、モータリレー駆動回路24にハイレベルの
モータ駆動信号SM が入力されたときに、ローレベルの
出力制御信号MRがモータリレー28に供給され、これ
により、駆動コイル28aにはバッテリ30から励磁電
流が供給され、リレー接点28bが閉じ、電動モータ1
7は電源電流の供給によって駆動される。
【0026】アクチュエータリレー駆動回路25は、例
えばスイッチング回路で構成され、その出力制御信号A
Rをアクチュエータリレー31に供給し、アクチュエー
タリレー31のオン・オフを制御する。アクチュエータ
リレー31は駆動コイル31aとリレー接点31bとを
有し、この駆動コイル31aの一端は、アクチュエータ
リレー駆動回路25の出力端に接続され、他端は、モー
タリレー28の駆動コイル28a及びヒューズF2の接
続点に接続され、リレー接点31bの常開接点taはヒ
ューズF3を介してバッテリ30に接続され、常閉接点
tbは接地され、可動接点tcは、各アクチュエータ1
0FL〜10Rの流入弁12及び流出弁13に配設され
た各ソレノイドFLI〜ROに接続される。本実施例で
は、アクチュエータリレー駆動回路25にハイレベルの
アクチュエータリレー駆動信号S A が入力されたときに
ローレベルの制御信号ARがアクチュエータリレー31
に供給され、これにより駆動コイル31aには励磁電流
が供給され、リレー接点31bが作動して常開接点ta
及び可動接点tc間が導通し、各ソレノイドFLI〜R
Oへの電流供給の準備が整う。
【0027】ソレノイド駆動回路26は、例えばスイッ
チング回路で構成され、ハイレベル又はローレベルの各
出力制御信号EVFL〜AVR をソレノイドFLI〜RO
に各々供給し、ソレノイドFLI〜ROのオン・オフ制
御を行うと共に、各制御信号EVFL〜AVR を電圧検出
回路27aに供給する。本実施例では、ローレベルのソ
レノイド駆動信号SFLI 〜SROがソレノイド駆動回路2
6に入力されたときに、ハイレベルの制御信号EVFL
AVR がソレノイドFLI〜ROに供給され、ソレノイ
ドFLI〜ROには励磁電流が供給されない。一方、ハ
イレベルのソレノイド駆動信号SFLI 〜SROが入力され
たときには、ローレベルの制御信号EV FL〜AVR がソ
レノイドFLI〜ROに供給され、これにより、常開接
点ta及び可動接点tc間が導通している際には、バッ
テリ30からヒューズF3及びアクチュエータリレー3
1を介してソレノイドFLI〜ROに励磁電流が供給さ
れる。したがって、ハイレベルのソレノイド駆動信号S
FLI 〜SROが出力され、制御信号EVFL〜AVR がロー
レベルとなり励磁電流が供給されたときに、対応するア
クチュエータ10FL〜10Rの各流入弁12は閉状態
となり、各流出弁13は開状態となる。
【0028】誘起電圧検出回路27は、逆電圧阻止用の
ダイオードD1と、バイアス抵抗R1と、平滑用抵抗R
2と、放電用抵抗R3と、平滑用コンデンサC1と、例
えばシュミットトリガ回路から成る反転増幅回路U1と
を有する。ダイオードD1のカソード端子にモータ検出
電圧VMRが供給され、バッテリ30の電圧を例えば5V
の定電圧にする定電圧電源E及び接地間に抵抗R1〜R
3を直列に配設し、この直列の抵抗R1〜R3のバイア
ス抵抗R1と平滑用抵抗R2との接続点T1はダイオー
ドD1のアノード端子に接続され、平滑用抵抗R2及び
放電用抵抗R3の接続点T2は、反転増幅回路U1の入
力側に接続されると共に、一端が接地された平滑用コン
デンサC1の他端に接続され、反転増幅回路U1からは
誘起電圧検出値VG が出力され、これが入力インタフェ
ース回路23aに供給される。
【0029】ここで、反転増幅回路U1は、閾値レベル
が反転増幅回路U1の出力レベルに応じて可変するヒス
テリシス特性を有してチャタリングを抑制し、閾値レベ
ルに対して入力電圧を反転して所定のハイレベル又はロ
ーレベルの誘起電圧検出値V G を出力する。また、抵抗
R1〜R3の抵抗値は、入力されたモータ検出電圧V MR
が、所定の電圧例えば零電圧の近傍のときには、平滑用
抵抗R2及び放電用抵抗R3の接続点T2の電圧値が反
転増幅回路U1の閾値レベルより低くなるように設定さ
れ、モータ検出電圧VMRが、零電圧の近傍より高い電圧
のときには、接続点T2の電圧値が反転増幅回路U1の
閾値レベルより高くなるように設定される。したがっ
て、本実施例では、モータ検出電圧VMRが零電圧の近傍
のときには、反転増幅回路U1で反転されてハイレベル
の誘起電圧検出値VG が出力され、一方、モータ検出電
圧VMRが零電圧の近傍より高い電圧のときには、ローレ
ベルの誘起電圧検出値VG が出力される。また、バイア
ス抵抗R1は、定電圧電源Eの電流が抵抗R1及びダイ
オードD1を介して電動モータ17に供給されても、電
動モータ17を回転させない程度の大きな抵抗値を有す
る。
【0030】この誘起電圧検出回路27から出力される
誘起電圧検出値VG はインタフェース回路23aに供給
され、この誘起電圧検出値VG に基づいて、電動モータ
17の回転状態の異常検出が行われる。通常、電動モー
タ17は、駆動電流の供給が停止された後も惰性で回転
を継続し、このとき、回転数に応じた誘起電圧が発生
し、モータ駆動状態から停止状態への移行時には回転数
が減少することにより、電動モータ17のモータ検出電
圧VMRは徐々に減少する。一方、例えば電動モータ17
の回転子及び固定子が接触し、固着に近い状態のときに
は、駆動電流の供給が停止されると回転は速やかに終了
するので、モータ検出電圧VMRは急激に減少する。した
がって、モータ検出電圧VMRにより生成された誘起電圧
検出値VGに基づいて異常検出を行うことにより、電動
モータ17が固着に近い状態又はモータロック状態にあ
るか否か判定することができる。
【0031】電圧検出回路27aは、例えば比較回路と
論理和回路で構成され、入力された制御信号EVFL〜A
R 及びモータ検出電圧VMRの電圧レベルを所定の閾値
レベルとそれぞれ比較し、ソレノイドFLI〜RO及び
電動モータ17の断線、短絡に対応した電圧検出値VOS
をインタフェース回路23aに出力する。例えば、アク
チュエータリレー31の常開接点ta及び可動接点tc
間が導通しているときに、ローレベルのソレノイド駆動
信号SFLI 〜SROが出力されたときには、制御信号EV
FL〜AVR は、正常状態ではハイレベルになるが、断線
すると制御信号EVFL〜AVR が出力される信号ライン
には電源電流が供給されないためローレベルになり、一
方、ハイレベルのソレノイド駆動信号SFLI 〜SROが出
力されたときには、制御信号EVFL〜AVR は正常状態
ではローレベルになるが、短絡するとハイレベルとな
る。また、電動モータ17にモータリレー28を介して
電源電流が供給されているときに、モータ検出電圧VMR
は、正常状態ではハイレベルになるが、短絡するとロー
レベルになり、一方、バイアス抵抗R1及びダイオード
D1を介して電動モータ17に微小電流のみが供給され
ているときに、モータ検出電圧VMRは、正常状態ではロ
ーレベルとなるが、断線するとハイレベルになる。した
がって、制御信号EVFL〜AVR 及びモータ検出電圧V
MRと所定の閾値レベルとをそれぞれ比較し、その出力を
論理和回路に供給し、制御信号EVFL〜AVR 及びモー
タ検出電圧VMRの何れかに断線、短絡の異常があればそ
れに対応した電圧検出値VOSを出力する。
【0032】また、出力インタフェース23dからは警
告信号SD が警告表示回路32に供給され、通常はロー
レベルの警告信号SD が出力されており、電動モータ1
7にモータロック状態等の異常が検出されたときには、
ハイレベルの警告信号SD が出力され、警告表示回路3
2により例えばインストルメントパネルに設けられた警
告灯を点灯しあるいは警告音を発して、異常が発生した
ことを運転者に知らせる。
【0033】次に、電動モータの自己診断時における、
モータ回転状態自己診断手段としてのマイクロコンピュ
ータのよる処理手順の一例を図5及び図6に示したフロ
ーチャートに基づいて説明する。この処理は、走行開始
後に、所定時間例えば10msecごとのタイマ割り込み処
理として実行される。
【0034】先ず、ステップS1で、電動モータ17の
回転状態が正常であると判定されたときに1にセットさ
れるフラグFeが1か否か判定する。Fe=1のときに
は、既に、モータの回転状態は正常であると判定されて
いるのでこの自己診断処理を行わずに上位のプログラム
に戻り、Fe=0のときに、ステップS1aに移行す
る。このフラグFeはイグニッション・スイッチが投入
された時点で零にセットされるので、最初の判定ではF
e=0となり、ステップS1aに移行する。
【0035】ステップS1aでは、ソレノイドFLO〜
RO及び電動モータ17が断線又は短絡状態であるか否
か判定する。これらの断線又は短絡の異常検出について
は、上位のプログラムで電圧検出値VOSに基づいて検出
を行っておき、ソレノイドFLO〜RO及び電動モータ
17に断線又は短絡の異常が検出されたときには、断線
又は短絡を示すフラグをセットし、ここではこのフラグ
のみをチェックして断線又は短絡の判定を行う。断線又
は短絡を示すフラグがセットされている場合には、上位
のプログラムに戻りこれ以降はこの回転状態の自己診断
処理を実行しない。断線又は短絡を示すフラグがセット
されていない場合には次のステップS2に移行する。
【0036】ステップS2では、現在、流入弁12iを
開状態、流出弁13iを閉状態に設定した通常のブレー
キ状態でなく、これ以外のアンチスキッド制御処理を実
行中であるか否か判定する。このアンチスキッド制御の
一例を、図7のフローチャートに示す。同図において、
先ず、車輪速センサ7i(i=FL,FR,R)から車
輪速パルスを読み込み(ステップS21)、例えば車輪
速パルスの単位時間当りのパルス数に所定の定数を乗じ
て、車輪速を表す車輪速演算値VWiを算出し(ステップ
S22)、制御対象車輪の車輪速演算値と他の車輪速演
算値との差分値に基づいて車輪速センサ7iに異常があ
るか否か判定する(ステップS23)。異常がある場合
には、異常を表す所定の識別コードを所定の記憶領域に
記憶して(ステップS28)、通常のブレーキ状態に移
行するフェイルセーフ処理を実行する(ステップS2
9)。異常がない場合には、各車輪の車輪速演算値VWi
から最も高い値の車輪速演算値を選択してこれを疑似車
速VWREFとして設定する(ステップS24)。そして、
疑似車速VWREFを微分して車輪加減速度αWiを算出し
(ステップS25)、疑似車速VWREF及び車輪速演算値
Wiに基づいてスリップ率Si を算出する(ステップS
26)。
【0037】そして、所定の記憶領域に予め記憶されて
いる図8に示した制御マップに基づいて制御モードを設
定し、制動用シリンダに作用する作動液の制御を行う
(ステップS27)。制御マップには、縦軸にスリップ
率Si 、横軸に車輪加減速度α Wiが配列され、算出され
たスリップ率Si 及び車輪加減速度αWiに応じて増圧モ
ード(流入弁12iを所定の周期で開閉させる緩増圧モ
ードも含む)、保持モード、及び減圧モードの何れかの
モードを選択し、制動時の制御シリンダの作動液を制御
して車輪のロック状態の発生を防止する。
【0038】このような、アンチスキッド制御におい
て、流入弁12iを開状態、流出弁13iを閉状態に設
定した増圧モードとなる通常のブレーキ状態でないとき
には、車輪のロック状態の発生を回避するアンチスキッ
ド制御処理が実行中であるとして、上位のプログラムの
所定の領域に所定のフラグをセットし、ここでは、この
フラグをチェックしてアンチスキッド制御処理状態であ
るか否か判定する。このアンチスキッド制御処理が実行
中のときには、ステップS2aで、後述するフラグF1
〜F3 及び変数T1 〜T3 を初期値の零に設定してから
上位のプログラムに戻り、実行中でないときにはステッ
プS3に移行する。
【0039】ステップS3では、誘起電圧検出値VG
読み込み処理を行っているときに1にセットされるフラ
グF3 が1か否か判定する。F3 =1のときにはステッ
プS10に移行し、F3 =0のときにはステップS4に
移行する。フラグF3 はイグニッション・スイッチが投
入された時点で零にセットされるので、最初の判定では
3 =0となり、ステップS4に移行する。
【0040】ステップS4では、待機時間t2 の処理を
行っているときに1にセットされるフラグF2 が1か否
か判定する。F2 =1のときにはステップS9に移行
し、F 2 =0のときにはステップS5に移行する。フラ
グF2 も上記と同様にイグニッション・スイッチが投入
された時点で零にセットされるので、最初の判定ではF
2 =0となり、ステップS5に移行する。
【0041】ステップS5では、モータの駆動時間t1
の処理を行っているときに1にセットされるフラグF1
が1か否か判定する。F1 =1のときにはステップS7
に移行し、F1 =0のときにはステップS6に移行す
る。フラグF1 も上記と同様にイグニッション・スイッ
チが投入された時点で零にセットされるので、最初の判
定ではF1 =0となり、ステップS6に移行する。
【0042】ステップS6では、車速が所定の速度、例
えば10km/h以上であるか否か判定する。例えば、前
述したステップS24と同様な処理を行って疑似車速V
WREFを算出する。この疑似車速VWREFが10km/h未満
のときに電動モータ17を作動させ油圧ポンプ14を回
転駆動させることは、作動音の発生により搭乗者に不快
感を与える恐れがあるので、10km/h未満のときには
上位のプログラムに戻り、10km/h以上になったとき
に、ステップS7に移行する。
【0043】ステップS7では、ハイレベルのモータ駆
動信号SM を出力してモータリレー28のリレー接点2
8bを閉じ、電動モータ17に電源電流を供給し、設定
した駆動時間t1 (例えば2秒)のあいだ電動モータ1
7を駆動させる。ここでは、このサブルーチン割り込み
処理のこのステップが実行される毎に、例えば、イグニ
ッション・スイッチの投入時に零に設定された変数T1
の値を所定値増加し、T1 =t1 となるまで所定回数割
り込み処理を実行する。T1 ≠t1 のときには、ステッ
プS7aに移行し、フラグF1 を1にセットして上位の
プログラムに戻り、割り込み処理毎にステップS1〜S
5を経てステップS7を実行し、T1 =t1 となったと
きに、ステップS8に移行する。なお、この駆動時間t
1 は、電動モータ17の作動音が所定値以下となるよう
に短時間に設定される。また、この割り込み処理中にス
テップS2で、アンチスキッド制御処理が実行中である
と判定されたときには、ステップS2aで、フラグF1
〜F3 及び変数T1 〜T3は初期値の零に設定されるの
で、駆動時間t1 の計数は始めから行われる。後述する
待機時間t2 及び検出時間t3 の計数時のときも同様で
ある。
【0044】ステップS8では、ローレベルのモータ駆
動信号SM を出力してリレー接点28bを開き、電動モ
ータ17への電源電流の供給を停止する。次に、ステッ
プS9に移行し、所定の待機時間t2 (例えば20mse
c)のあいだ検出を待機して、リレー接点28b等の作
動に遅れが生じても、確実に次のステップS10で駆動
電流が停止されたときの誘起電圧検出値VG を検出でき
るようにする。ここでも、前述のステップS7と同様
に、サブルーチン割り込み処理毎に、例えば、イグニッ
ション・スイッチの投入時に零に設定された変数T2
値を増加し、T2 ≠t2 のときには、ステップS9aに
移行し、フラグF2 を1にセットして上位のプログラム
に戻り、割り込み処理毎にステップS1〜S4を経てス
テップS9を実行し、T2 =t2 となるまで所定回数割
り込み処理を実行する。そして、T2 =t2 となったと
きに、ステップS10に移行する。
【0045】ステップS10では、電動モータ17への
駆動電流の供給が停止されたときの誘起電圧検出値VG
を読み込む。次に、ステップS11に移行し、電動モー
タ17の回転状態のチェックを行い固着に近い状態にあ
るか否かの判定を行う。電動モータ17への電源電流の
供給が停止され、慣性力で回転している電動モータ17
の誘起電圧検出値VG が所定のローレベルであるか否か
判定する。誘起電圧検出値VG がローレベルのときに
は、回転状態は正常であると判定し、ステップS11a
でフラグFeを1にセットし、自己診断処理を終了して
上位のプログラムに復帰する。一方、誘起電圧検出値V
G がハイレベルのときには、ステップS12に移行す
る。
【0046】ステップS12では、回転状態が正常であ
ると判定されるまで、設定した検出時間t3 (例えば2
30msec)のあいだ誘起電圧検出値VG の検出を継続す
る。ここでも、前述のステップS7と同様に、サブルー
チン割り込み処理毎に、例えば、イグニッション・スイ
ッチの投入時に零に設定された変数T3 の値を増加し、
3 ≠t3 のときには、ステップS12aに移行し、フ
ラグF3 を1にセットして上位のプログラムに戻り、割
り込み処理毎にステップS1〜S3を経てステップS1
0〜S12を実行し、ローレベルの誘起電圧検出値VG
が検出されるか、あるいは、T3 =t3 となるまで割り
込み処理を実行して、回転状態のチェックを行う。そし
て、検出時間t3 内にローレベルの誘起電圧検出値VG
が検出されず、T3 =t3 となったときに、ステップS
13に移行する。
【0047】ステップS13では、フラグF2 ,F3
び変数T2 ,T3 を初期値の零に設定して、ステップS
14のサブルーチンに移行する。ステップS14では、
再度、電動モータ17を駆動して2回目の自己診断を実
行する。例えば、アキュムレータ内に蓄えられた作動液
量が多く、駆動停止信号を出力した後もアキュムレータ
及びポンプ内に作動液が残っているとき、あるいは、作
動液の油温が低く粘性抵抗が大きいときには、大きな負
荷トルクが継続して電動モータ17に掛かっているの
で、1回目の駆動時間t1 では回転数が十分に高くなら
ず、また、慣性力で回転している電動モータ17の回転
数は速やかに低下し、駆動停止信号が供給された時点で
誘起電圧は急激に減少する。一方、アキュムレータ内に
蓄えられた作動液量が少ないときには、所定の駆動時間
内でアキュムレータ及びポンプ内の作動液は吐出され、
電動モータ17への負荷トルクは小さくなるので、誘起
電圧は緩やかに減少する。このため、電動モータ17が
正常であるにもかかわらず誤って回転異常と判断される
ことのないように、1回目で回転状態が正常であると判
定されないときには、再度、電動モータ17を駆動して
誘起電圧の検出を行い、自己診断の精度を向上させる。
【0048】このステップS14のサブルーチン処理
を、図6のフローチャートに示す。2回目の自己診断で
1回目と異なる主な点は、2回目の駆動時間t4 は1回
目の駆動時間t1 より長いことと、検出時間t3 のあい
だにローレベルの誘起電圧検出値VG が検出されなかっ
たときにフェイルセーフ処理を実行することである。t
4 >t1 と設定することで、負荷が大きい状態であって
も、電動モータ17が定速回転まで立ち上がるまでの駆
動時間を確保し、高い電圧レベルの誘起電圧を発生させ
て判定の誤りを低減させる。
【0049】先ず、ステップS2でアンチスキッド制御
処理を実行中であるか否か前述と同様に判定し、アンチ
スキッド制御処理中であれば、ステップS2bに移行
し、フラグF1 〜F4 及び変数T1 〜T4 を零にセット
して上位のプログラムに戻り、アンチスキッド制御処理
中でなければ、ステップS3,S4を経てステップS7
Aに移行する。
【0050】ステップS7Aでは、ハイレベルのモータ
駆動信号SM を出力し、設定された駆動時間t4 (例え
ば4.5秒)のあいだ前述のステップS7と同様のルー
プ処理を行って電動モータ17を駆動する。t4 時間経
過後にステップS8に移行し、ローレベルのモータ駆動
信号SM を出力して電動モータ17への電源電流の供給
を停止し、ステップS9で待機時間t2 のあいだ待機す
る。
【0051】次に、ステップS10に移行して誘起電圧
検出値VG を読み込み、ステップS11,S12で、検
出時間t3 のあいだ検出を行う。検出時間t3 内にロー
レベルの誘起電圧検出値VG が検出されたときには、回
転状態に異常がないと判定して自己診断を終了して上位
のプログラムに戻る。一方、検出時間t3 内にローレベ
ルの誘起電圧検出値VG が検出されないときには、回転
状態に異常が発生していると判定し、ステップS15の
フェイルセーフ処理に移行する。
【0052】ステップS15では、ともにローレベルの
モータ駆動信号SM 及びソレノイド駆動信号SFLI 〜S
ROを出力して、電動モータ17を作動停止状態、流入弁
12を開状態、流出弁13を閉状態に設定し、ブレーキ
ペダルの踏み込み量に応じた制動力を発揮させる通常の
ブレーキ状態を維持させる。また、ローレベルのアクチ
ュエータリレー駆動信号SA を出力して、アクチュエー
タリレー31を開放状態にし、アクチュエータ10FL
〜10Rに対する電力の供給を遮断する。さらに、警告
表示回路32にハイレベルの警告信号SD を出力して警
告灯の点灯等を行い、これら一連のフェイルセーフ処理
を実行してから処理を終了する。そして、上位のプログ
ラムに復帰する。
【0053】次に、本実施例に係る自己診断時の動作
を、図6及び図7に示すタイムチャートに基づいて説明
する。ソレノイドFLI〜RO及び電動モータ17に断
線又は短絡の異常がなく、且つ、流入弁12iを開状
態、流出弁13iを閉状態に設定した通常のブレーキ状
態の場合には、走行を開始して車速が約10km/hに達
したときに、先ず、ハイレベルのモータ駆動信号SM
出力して駆動時間t1 のあいだ電動モータ17を駆動さ
せる。そして、駆動時間t1 の経過後に、ローレベルの
モータ駆動信号S M を出力して駆動電流の供給を停止す
る。この停止信号を出力してから待機時間t2 の経過後
に誘起電圧検出値VG を読み込み、誘起電圧検出値VG
がローレベルであるか否か判定して、回転状態をチェッ
クする。このとき、回転状態に異常がなければ、モータ
検出電圧VMRは、図9で実線で示すように、駆動時間t
1 の経過後に緩やかに減少するが、固着に近い状態のと
きには、モータ検出電圧VMRは、図9で破線で示すよう
に、駆動時間t1 の経過後に急激に低下する。したがっ
て、回転状態が正常であれば、待機時間t1 の経過後の
誘起電圧検出値VG はしばらくの間ローレベルを維持
し、逆に、異常であれば、待機時間t1 の経過後の誘起
電圧検出値VG はハイレベルとなる。
【0054】したがって、検出時間t3 のあいだに読み
込んだ誘起電圧検出値VG がローレベルのときには、回
転状態は正常であるとして自己診断を終了し、上位のプ
ログラムに戻りアンチスキッド制御を作動状態にする。
一方、誘起電圧検出値VG がハイレベルのときには、回
転状態が正常であると判定できず、判定に誤りがないか
正確を期すために再度自己診断を実行する。
【0055】再度の自己診断では、電動モータ17の駆
動時間t4 を、図10に示すように、前回の駆動時間t
1 より長く取り、アキュムレータ16内に蓄えられた作
動液量や作動液の粘性抵抗の影響を回避するために電動
モータ17を前回より長時間駆動する。そして、前回と
同様に、駆動電流の供給を停止して待機時間t1 の経過
後に、検出時間t3 のあいだ誘起電圧検出値VG を読み
込み、誘起電圧検出値VG がローレベルであるか否か判
定して、回転状態をチェックする。誘起電圧検出値VG
がローレベルのときには、回転状態は正常であるとして
自己診断を終了し、上位のプログラムに戻りアンチスキ
ッド制御を作動状態にする。一方、誘起電圧検出値VG
がハイレベルのときには、回転状態に異常があると判定
し、フェイルセーフ制御処理を実行してアンチスキッド
制御を停止させ、ブレーキペダルの踏み込み量に応じた
制動力を発揮させる通常のブレーキ状態を保持させる。
【0056】このように、本実施例に係る電動モータの
自己診断においては、ローレベルのモータ駆動信号SM
を出力して電動モータ17への駆動電流の供給を停止し
た後に、慣性力で回転している電動モータ17の誘起電
圧を検出し、これに基づいて誘起電圧検出値VG を生成
し、所定の待機時間t2 の経過後にこの誘起電圧検出値
G の電圧レベルの高低をマイクロコンピュータで検出
している。これにより、誘起電圧検出値VG がハイレベ
ルのときには、誘起電圧は急激に減少したと判断するこ
とができ、電動モータ17は固着に近い状態又はモータ
ロック状態にあると自己診断を行うことができる。そし
て、電動モータ17に回転異常が発生した場合には、電
動モータ17に過電流が流れてフューズが開放状態にな
る前に、異常発生の警告を行うことができる。また、こ
のときには、フェイルセーフ処理が実行され、アンチス
キッド制御が停止されて通常のブレーキ状態に移行する
ので安全性を確保することもできる。
【0057】そして、1回目の自己診断で正常であると
判定できないときには、再度、回転状態の自己診断を行
っているので、電動モータ17の負荷が大きいために誤
って異常と判定することを回避することができ、診断の
精度を向上させることができる。さらに、ポンプの作動
音を小さくするために1回目の駆動時間を短くすること
ができ、また、走行時に電動モータ17を駆動して自己
診断を行うようにしているので、モータ駆動時の騒音や
振動が掻き消され、乗員に与える不快感を低減すること
ができる。そして、2回目の自己診断では、1回目より
長時間電動モータ17を駆動しているので、電動モータ
の負荷が大きい状態であっても、ポンプ用電動モータが
定速回転まで立ち上がるまでの時間を確保でき、高い電
圧レベルの誘起電圧を発生させることができる。これに
より、自己診断の精度を更に向上させることが可能とな
る。
【0058】さらに、モータ駆動電流の供給停止時から
待機時間t1 の経過後に電動モータ17の誘起電圧を検
出しているので、モータリレー28等の作動遅れによ
り、ローレベルのモータ駆動信号SM が出力されてから
実際に電動モータ17の駆動電流の供給が停止されるま
での応答遅れを回避することができ、確実に誘起電圧の
検出を行うことができる。
【0059】なお、上記実施例においては、電動モータ
17への供給電流を停止した後、電動モータ17の誘起
電圧を検出することによって慣性による回転状態にある
か否か判定しているが、これに限定されるものでなく、
回転子に応じて回転する部材を設け、この部材の回転を
例えば発光素子及び受光素子の組み合わせで検出し、こ
れにより、慣性による回転状態にあるか否か判定しても
よい。また、電動モータ17に発電機を設け、発電機の
周波数を検出することにより、慣性による回転状態にあ
るか否か判定してもよい。
【0060】また、上記実施例においては、走行開始後
に電動モータの自己診断を行っているが、停車中に自己
診断を行ってもよい。この場合には、モータ駆動時の振
動や騒音を低減するために、1回目のモータ駆動時間は
必要最小限とすることが好ましい。また、1回目の自己
診断を停車中に行い、2回目の自己診断を走行開始後に
行ってもよい。また、2回に限定することなく、正常と
判定されないときには自己診断に要する時間の許す限り
何回でも自己診断を実行してよい。
【0061】また、上記実施例においては、ローレベル
のモータ駆動信号SM を出力した後に、待機時間t1
設けているが、モータ駆動電流の供給及び停止の制御を
モータリレー28を用いずにトラジスタ等の半導体素子
を用いて行ったときには、待機時間t1 を短時間に設定
することができ、回転状態の判定を行うまでの時間を短
縮することができる。
【0062】また、上記各実施例における各種の時間設
定では、プログラムの割り込み毎に駆動時間、待機時間
及び検出時間の計数を行っているが、所定のクロック信
号をカウンタ回路や他のマイクロコンピュータを用いて
計数し、この計数値に基づいて駆動時間等を得てもよ
い。また、上記実施例においては、後輪側の車輪速を共
通の車輪速センサで検出する3センサ3チャンネルアン
チスキッド制御装置の場合についてのみ詳述したが、こ
れに限定されるものでなく、センサの数と制御チャンネ
ル(制御する油圧回路)の数は任意に設定可能である。
例えば、後輪側の左右輪についても個別に車輪速センサ
を設け、これに応じて左右のホイールシリンダに対して
個別のアクチュエータを設ける、所謂4センサ4チャン
ネルアンチスキッド制御装置にも適用可能である。
【0063】また、上記実施例においては、コントロー
ラ21としてマイクロコンピュータを適用した場合につ
いて説明したが、マイクロコンピュータに代わりに、比
較回路、論理回路、演算回路等の電子回路を組み合わせ
て構成してもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明においては、慣性によるポンプ用電動モータの回転を
検知して回転異常があるか否か自己診断を行うモータ回
転状態自己診断手段を備えている。駆動状態から停止状
態へと移行しているときに、固着に近い状態又はモータ
ロック状態が生じていなければ慣性により回転状態を継
続するので、このときの回転状態を検知することによ
り、ポンプ用電動モータの回転状態の自己診断を行うこ
とができる。これにより、回転異常が発生したときに
は、フューズを開放することなく、異常発生の初期時に
警告を行うことが可能となる。
【0065】そして、請求項2に係る発明においては、
ポンプ用電動モータの慣性回転時の誘起電圧を検出する
モータ回転状態自己診断手段を備えている。固着に近い
状態のときには、短時間のうちに慣性による回転が停止
して誘起電圧は急激に消滅してしまう。また、モータロ
ック状態のときには、誘起電圧は発生しない。したがっ
て、この誘起電圧を検出することにより確実に回転状態
の自己診断を行うことができる。
【0066】また、請求項3に係る発明においては、複
数回連続して異常と判定されたときにのみ、最終的な異
常判断を下している。これにより、異常が発生していな
いにも関わらず、ポンプ用電動モータの負荷が大きいた
めに誤って異常と判定したときに、複数回自己診断を行
うことにより、診断の精度を向上させることができる。
【0067】さらに、請求項4に係る発明においては、
異常と判定したときの次の判定では、前回より長時間ポ
ンプ用電動モータを作動させて判定を行っている。この
ため、ポンプ用電動モータの負荷が大きい状態であって
も、ポンプ用電動モータが定速回転まで立ち上がるまで
の時間を確保することにより、慣性回転時における回転
始動時と終了時との回転数の差を大きくとれるので、自
己診断の精度を更に向上することができる。また、1回
目の自己診断ではポンプ等の作動音を小さくすることが
でき、車内へ伝達される騒音を抑制することができる。
【0068】また、請求項5に係る発明においては、ポ
ンプ用電動モータへの駆動電流の供給停止時から所定の
時間経過後に、ポンプ用電動モータの自己診断を行って
いる。これにより、駆動電流の供給停止の信号が出力さ
れてから実際にポンプ用電動モータの駆動電流の供給が
停止されるまでの応答遅れを回避することができ、駆動
電流の供給が確実に停止された状態で自己診断を行うこ
とができる。
【0069】そして、請求項6に係る発明においては、
走行開始後の所定の車速となったときにポンプ用電動モ
ータの自己診断を行っている。走行時にポンプ用電動モ
ータを駆動しているので、モータ駆動時の騒音や振動が
掻き消され、乗員に与える不快感を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係るクレーム対応図である。
【図2】本発明に係るアンチスキッド制御装置の一実施
例を示す概略構成図である。
【図3】アクチュエータの一例を示す構成図である。
【図4】本実施例に係る制御回路のブロック図である。
【図5】本実施例に係る自己診断処理手順を示すフロー
チャートである。
【図6】本実施例に係る2回目に自己診断処理手順を示
すフローチャートである。
【図7】アンチスキッド制御処理を示すフローチャート
である。
【図8】アンチスキッド制御の制御マップを示す説明図
である。
【図9】本実施例に係る自己診断処理を1回実行したと
きのタイムチャートである。
【図10】本実施例に係る自己診断処理を2回実行した
ときのタイムチャートである。
【符号の説明】
1FL,1FR 前輪 1RL,1RR 後輪 6FL〜6RR ホイールシリンダ 7FL〜6RR 車輪速センサ 10FL,10FR 前輪側アクチュエータ 10R 後輪側アクチュエータ 12 流入弁 13 流出弁 14 油圧ポンプ 16 アキュムレータ 17 電動モータ 21 コントローラ 24 モータリレー駆動回路 25 アクチュエータリレー駆動回路 26 ソレノイド駆動回路 27 誘起電圧検出回路 27a 電圧検出回路 28 モータリレー 31 アクチュエータリレー FLI〜RO ソレノイド t1 1回目の駆動時間 t2 待機時間 t3 検出時間 t4 2回目の駆動時間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも流入出弁、アキュムレータ、
    アキュムレータ内の流体を吐出させるポンプ、及びポン
    プ用電動モータを有し各車輪に配設された制動用シリン
    ダの流体圧を制御するアクチュエータと、車輪の回転速
    度に応じた出力信号を出力する車輪速検出手段と、少な
    くとも前記車輪速検出手段の出力信号に基づいて前記ア
    クチュエータの作動を制御する制御手段と、を備えるア
    ンチスキッド制御装置において、 前記ポンプ用電動モータを短時間駆動した後に駆動電流
    の供給を停止し、このときに慣性による回転を検知して
    当該ポンプ用電動モータの回転状態の自己診断を行うモ
    ータ回転状態自己診断手段を備えたことを特徴とするア
    ンチスキッド制御装置。
  2. 【請求項2】 前記モータ回転状態自己診断手段は、前
    記ポンプ用電動モータの誘起電圧を検出することによっ
    て前記慣性による回転を検知することを特徴とする請求
    項1に記載のアンチスキッド制御装置。
  3. 【請求項3】 前記モータ回転状態自己診断手段は、前
    記自己診断で複数回異常の判定が連続したときに、最終
    的に回転異常と判定することを特徴とする請求項1又は
    2に記載のアンチスキッド制御装置。
  4. 【請求項4】 前記モータ回転状態自己診断手段は、前
    記自己診断で異常と判定した次の判定では、前回より長
    時間前記ポンプ用電動モータを駆動させて判定を行うこ
    とを特徴とする請求項3に記載のアンチスキッド制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記モータ回転状態自己診断手段は、前
    記ポンプ用電動モータへの駆動電流の供給停止時から所
    定の時間経過後に、前記ポンプ用電動モータの前記自己
    診断を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに
    記載のアンチスキッド制御装置。
  6. 【請求項6】 前記モータ回転状態自己診断手段は、走
    行開始後の所定の車速となったときに、前記ポンプ用電
    動モータの前記自己診断を行うことを特徴とする請求項
    1乃至5の何れかに記載のアンチスキッド制御装置。
JP32637694A 1994-12-27 1994-12-27 アンチスキッド制御装置 Pending JPH08175370A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32637694A JPH08175370A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 アンチスキッド制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32637694A JPH08175370A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 アンチスキッド制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08175370A true JPH08175370A (ja) 1996-07-09

Family

ID=18187118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32637694A Pending JPH08175370A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 アンチスキッド制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08175370A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013185889A (ja) * 2012-03-07 2013-09-19 Denso Corp 短絡検出装置
JP2014024419A (ja) * 2012-07-25 2014-02-06 Advics Co Ltd 車両の制動制御装置
CN113400965A (zh) * 2020-03-16 2021-09-17 本田技研工业株式会社 车辆用充电装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013185889A (ja) * 2012-03-07 2013-09-19 Denso Corp 短絡検出装置
JP2014024419A (ja) * 2012-07-25 2014-02-06 Advics Co Ltd 車両の制動制御装置
CN113400965A (zh) * 2020-03-16 2021-09-17 本田技研工业株式会社 车辆用充电装置
JP2021150980A (ja) * 2020-03-16 2021-09-27 本田技研工業株式会社 車両用充電装置
CN113400965B (zh) * 2020-03-16 2024-04-12 本田技研工业株式会社 车辆用充电装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0147720B2 (en) Fail-safe system in anti-skid brake control system for automotive vehicles
US4701854A (en) Method and system for performing fail-safe operation for anti-skid automotive brake control system having a plurality of controllers independently operable to others
JP4709008B2 (ja) 車体加速度センサの故障診断装置、アンチロック・ブレーキ・システム
JPH0159937B2 (ja)
JPH08175370A (ja) アンチスキッド制御装置
US5492008A (en) Method and system for testing vehicular antilock brake system components
JP3761095B2 (ja) アンチスキッド制御装置
JP3401989B2 (ja) アンチスキッド制御装置
JP3259593B2 (ja) アンチスキッド制御装置
US5924776A (en) Diagnosis apparatus for anti-lock braking system
JPH0820458B2 (ja) 車輪速センサの異常検出装置
KR100413254B1 (ko) 차륜속도센서의이상상태판단방법
JP3558664B2 (ja) アンチスキッド制御装置
KR20070070845A (ko) 차륜 속도 센서의 고장 검출 방법
JPH08301097A (ja) アンチスキッド制御装置
JPH07257354A (ja) 車輪速センサの異常検出装置
JP3150001B2 (ja) アンチスキッド装置のフェールセーフ方法
JP3508614B2 (ja) 自己監視機能付き車載用電子制御装置
JPH08244595A (ja) アンチスキッド制御装置
KR101134908B1 (ko) 차륜 속도 센서의 고장 검출 방법
JPH06234361A (ja) アンチロック制御装置のモータ故障検出装置
JPH06301574A (ja) 電子制御ユニットの故障検出装置
KR100358486B1 (ko) 차륜의 에어갭 진단방법
JP3276252B2 (ja) アンチスキッド装置の故障検出方法
JPH08156773A (ja) アンチスキッド制御装置