JPH08175114A

JPH08175114A - 非方向性農業用空気タイヤ

Info

Publication number: JPH08175114A
Application number: JP7144717A
Authority: JP
Inventors: Mark L Bonko; レナードボンコマーク
Original assignee: Goodyear Tire and Rubber Co
Current assignee: Goodyear Tire and Rubber Co
Priority date: 1994-06-20
Filing date: 1995-06-12
Publication date: 1996-07-09
Also published as: KR960000534A; CN1120501A; US5464050A; EP0691221A3; AU2175595A; BR9502785A; CA2129216C; DE69506953T2; EP0691221A2; EP0691221B1; DE69506953D1; AU683744B2; CA2129216A1; ES2127988T3; CN1051965C

Abstract

(57)【要約】【目的】重量が軽く、従来のタイヤと比較して２つの
方向のけん引を改良しながら半径方向に短いラグを有す
る農業用空気タイヤの提供。【構成】独特の非方向性トレッド３２を有する農業用
空気タイヤが提供される。トレッド３２は複数のラグ５
０を有する。ラグ５０はほぼ平行なラグの中心線を有す
る少なくとも３つ、好ましくは、４つのラグが組６０に
なるように配置され、組６０は、トレッドの縁部からト
レッドの縁部にほぼ直線にラグの中央を通るラインに沿
って伸びている。各ラグ５０Ａ，５０Ｂ，５０Ｃ，５０
Ｄの中心線配置ほぼ平行であり、赤道平面と約４５°の
鋭角を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、農業用トラクタ及び同
様な農業用自動車に使用する非方向性空気タイヤに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】トラクタのタイヤは、良好なけん引また
は連結棒特性を維持しながら、オンロード及びオフロー
ドで良好な振動特性を持たなければならない。また、こ
のようなタイヤは、耕地で使用中に土、泥等を除去でき
るものでなければならない。過去において、農業用車輌
は馬が引いていた。１９００年台の始めに動力化された
トラクタが導入されると、農業用ホイールは、スチール
で製造されており、スチールホイールをわたって伸びる
けん引用すべり止めを備えていた。１９２２年にＥ．
Ｊ．ファーカスはトラクタホイール用の着脱可能のトレ
ッドで特許を得た。米国特許第１，４２３，５１９号
は、舗装面を壊すことなく道路を通行することができる
スチ−ル製すべり止めを付加することができるゴム製の
トレッド部材を示している。これらの歴史上の自動車
は、耕作をする課題に関しては非常に低い馬力のもので
あった。従って、ホイールは、走行する方向に対して傾
斜しているすべり止めか、直角なすべり止めを有する非
方向性である。非方向性は、トラクタがはまって動かな
くなったときに有利である。このような場合、馬を自動
車の後ろにひっかけて、付加された馬力の助けによっ
て、トラクタを逆進させて泥から出る。

【０００３】トラクタの自動車が改良するにつれて、タ
イヤは設計上方向性を有するようになった。トラクタの
第１の作用は、前進引っ張り力を必要とし、従って、タ
イヤは、この特徴を高めるように設計されて来た。１９
４２年において、農業用タイヤのエンジニヤ、ジェーム
ス．Ｅ．ハーレは、大量の泥の中で使用する空気タイヤ
を開発した。米国特許第２，２７１，３３７号は、中央
リブを有する非方向性タイヤを設計する試みを示してい
る。ハーレのタイヤは、非方向性と述べたが、タイヤの
各側において一方向にだけ自己クリーニングすることが
示されている。この泥の付着する性質は、すべてのトラ
クタタイヤに共通の問題ではあるが、非方向性タイヤに
おいては、特にやっかいな問題である。

【０００４】農業用タイヤが設計的にまた構造上で進歩
するにつれて、タイヤの技術分野は、ほとんど方向性ト
レッドパターンを有するようになった。ブルドーザータ
イヤの関連技術分野では、トレッド設計においていくぶ
ん方向性を有するようになっているが、非方向性である
トレッドパターンが多く使用されている。ブルドーザー
タイヤは、通常４０％以上のネット対グロス比を有する
さらに密なトレッドパターンを有し、それに対し、農業
用タイヤは、４０％、典型的には３０％未満のネット対
グロス比を有する。１９７９年米国特許第３，８４４，
３２６号は、非方向性タイヤパターンを使用する重構造
装備用のラグ付きのタイヤを示す。同様に米国特許第１
７８，１６６号は、複数の非方向性パターンを示す。こ
れらのタイプのトレッドパターンは、通常、トレッドと
ラグの中心で大きいネット対グロス比を使用し、ラグの
幅はラグの半径方向の高さの２／３より大きい半径方向
外面のラグの幅を有する。ブルドーザのタイヤは、重い
負荷のオフロード状態での耐久性に関する設計におい
て、トレッドの中心で、ある程度の泥の付着を受けるこ
とができる。最近、負荷がかかった状態でほぼ等しい前
進及び後退けん引を必要とする新しいタイプの農業用ト
ラクタが開発された。従って、これらの複数の目的を有
するトラクタは、非方向性トレッドパターンを必要とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】非方向性農業用空気タイ
ヤ２０について述べる。タイヤ２０は、最大断面幅と、
回転軸と、前記回転軸に直角な赤道面とを有する。赤道
面は、最大断面幅の中間点に配置されている。タイヤ２
０は２４．０インチ（６０センチメートル）またはそれ
以上の呼称のリム直径を有する。タイヤ２０は、ゴム被
覆のコードで補強されたカーカスと、カーカスの半径方
向外側に配置されたゴムのトレッド３２とを有する。ト
レッド３２は、第１と第２のトレッド縁部３３Ａ，３３
Ｂと、前記トレッド縁部の間に配置された複数のトレッ
ドラグ５０を有する。ラグは、断面幅の少なくとも１０
％の長さを有する。トレッドは、正規に負荷され膨張さ
れたとき、４０％未満のネット対グロス比、好ましく
は、概ね３０％又は３０％未満のネット対グロス比とを
有する。

【０００６】トレッドは、少なくとも３つの好ましく
は、４つのラグからなる組６０を有する。ラグ５０はほ
ぼ平行なラグの中心線６３を有する。組６０は、トレッ
ド３２の周りで円周方向に複数回繰り返される。組６０
は第１のトレッド縁部３３Ａから第２のトレッド縁部３
３Ｂまでトレッドを横切ってほぼ直線的にほぼラグの中
心６１を通るライン６２に沿って伸びている。各ラグ５
０の中心線６３は、ほぼ平行であり、赤道面に関して約
４５°の鋭角αを形成する。

【０００７】

【実施例】以下に本発明の一実施例を詳細に説明する。

【０００８】その前にここで使用する用語の定義を行
う。タイヤの「アスペクト比」は、百分率で表すために
断面幅（ＳＷ）に対する断面の高さ（ＳＨ）の比に１０
０％をかけたものである。「軸線方向」及び「軸線方向
に」はタイヤの回転軸に平行なラインまたは方向を意味
する。「ビード」は、設計リムにはまるようにフリッ
パ、チッパ、エイペックス、トウガード及びチェーファ
ーのような他の補強部材を有し、または有しないように
成形され、プライコードによって包まれた環状引っ張り
部材を有するタイヤの部分を言う。「ベルト補強構造」
は、トレッドの下でビードには固定されず、タイヤの赤
道面に関して１７°乃至２７°の範囲の左及び右のコー
ド角を有する織られたまたは織られていない平行なコー
ドのプライの少なくとも２つの層を意味する。「カーカ
ス」は、ベルト構造、トレッド、アンダートレッド、プ
ライ上の側壁ゴムから離れているが、ビードを含むタイ
ヤ構造を意味する。「周縁方向」は、軸線方向に垂直な
環状トレッドの上面の周囲に沿って伸びているラインま
たは方向を意味する。「設計リム」は、特定の形状及び
幅を有するリムを意味する。この使用の目的のために、
設計リム及び設計リムの幅は、タイヤを製造する場所で
有効な工業用基準によって指定されるものである。例え
ば、米国において、設計リムは、タイヤアンドリム協会
によって指定される。ヨーロッパにおいては、リムはヨ
ーロッパタイヤ及びリム技術協会、標準マニュアルにお
いて指定され、用語の設計リムは、標準値リムと同じも
のを意味する。日本においては基準の組織は日本自動車
タイヤ製造協会である。

【０００９】「設計リムの幅」は、市販されている各タ
イヤの寸法に割り当てられた特定のリムの幅であり、特
定のタイヤの断面の幅の７５％乃至９０％の間である。
「赤道平面（ＥＰ）」は、タイヤの回転軸に垂直でトレ
ッドの中央を通過する平面を意味する。「フットプリン
ト」は、速度ゼロで規定の負荷及び圧力におけるタイヤ
のトレッドと平坦面との接触ピッチまたは接触領域を意
味する。「内側」は、タイヤの内方に向かうことを意味
し、「外側」はタイヤの外方に向かうことを意味する。
「側縁」は、赤道平面に平行で内側トレッド面の半径方
向の高さで軸線方向の最外端けん引ラグの外端に交差す
る平面によって規定されるトレッドの軸線方向の最外端
縁を意味する。「リーディング」は、走行方向にタイヤ
が回転中、トレッドの一連の部分に関して最初に地面に
接触するトレッドの部分を意味する。「ネット対グロス
比」は、堅い平坦な面に接触する正規に負荷され正規に
膨張されたタイヤのトレッドゴムの面積をタイヤの周縁
全体の周りで測定された溝のような非接触部分を含むト
レッドの面積で分割した値を意味する。「正規の膨張圧
力」は、タイヤの走行状態において適切な基準機構によ
って割り当てられた特定の設計膨張圧力及び負荷を意味
する。「正規の負荷」は、タイヤの使用状態において適
切な基準機構によって割り当てられた特定の設計膨張圧
力及び負荷を意味する。「半径」及び「半径方向」は、
タイヤの回転軸に半径方向に向かい、またはそこから離
れる向きを意味する。

【００１０】「ラジアルプライタイヤ」は、ビードから
ビードに伸びるプライコードをタイヤの赤道平面に関し
て６５°と９０°の間のコード角度に配置したベルト付
きまたは周縁方向に制限された空気タイヤを意味する。
「断面高さ」（ＳＨ）は、赤道平面でリムの直径からタ
イヤの外径までの半径方向の距離を意味する。「断面
幅」（ＳＷ）は、２４時間にわたって正規の圧力で膨張
されたタイヤの軸線に平行な直線距離であって側壁の外
側の間の最大直線距離を意味するが、ラベリング、デコ
レーションまたは保護バンドによる側壁の隆起部を除い
た距離である。「タイヤ設計負荷」は、特定の膨張圧及
び作動状態でタイヤに割り当てられた基本または基準負
荷であり、タイヤに適用可能な他の負荷圧力の関係はこ
の基本または基準に基づいている。「トレーリング」
は、走行方向へのタイヤの回転中にトレッドの一連の部
分に関して地面に接触するトレッドの最後の部分を言
う。「トレッド弧の幅」（ＴＡＷ）は、平面（ＥＰ）に
位置する中心を有する弧の幅を意味し、タイヤがその設
計リムに取り付けられ、その特定の膨張圧まで膨張され
るが負荷がかかっていないとき、タイヤの側方または軸
線方向の幅をわたる種々のけん引部材（ラグ、ブロッ
ク、ボタン、リブ等）の半径方向最外端面とほぼ一致す
る。「トレッド幅」は、軸線方向、すなわち、タイヤの
回転軸を通過する平面におけるトレッド面の弧の長さを
意味する。「ユニットトレッド圧」は、正規に膨張し正
規に負荷されたタイヤのフットプリントにおいて、トレ
ッド面のユニット面積（平方センチメートルまたは平方
インチ）当たり半径方向の負荷を意味する。

【００１１】図５を参照すると、参照符号２０でタイヤ
全体が断面図により示されている。この空気タイヤは、
カーカス２１を有し、カーカス２１はタイヤの回転軸の
周りで周方向に伸びる１つまたはそれ以上のカーカスプ
ライ２２を有する。カーカスプライ２２は、一対の実質
的に非伸長性の環状ビード２４の周りに固定されてい
る。１つまたはそれ以上のベルトプライ２８を有するベ
ルト補強部材２６がカーカスプライ２２から半径方向外
側に配置されている。ベルトプライ２８は、タイヤのク
ラウン領域に対して補強を行う。ベルト補強部材２６の
半径方向外側に、円周方向に伸びるトレッド部分３２が
配置されている。トレッド部分の各軸線または側方トレ
ッド縁部３３Ａ，３３Ｂから、中にビード２４が配置さ
れた環状ビード部分３５に向かって側壁部分３３が半径
方向内側に伸びている。

【００１２】カーカスプライ２２はプライを補強する織
物または合成コードを有する。このコードは半径方向を
向いていることが好ましい。最も好ましいのは、コード
がポリエステルまたはナイロン材料で製造されることで
ある。典型的には、タイヤは２つ、または３つまたは４
つのプライを有し、各々の構造は、プライの数の関数と
して負荷支持性能において増大する。ベルト補強部材２
６はレーヨンまたはアラミドの合成コードによって補強
された少なくとも２つのベルトを有する。図１乃至図５
を参照すると、本発明によるタイヤ２０が図示されてい
る。本発明によるタイヤ２０は、独特のトレッド３２を
有する。トレッド３２は、第１のトレッド縁部３３Ａと
第２のトレッド縁部３３Ｂとを有する。トレッド縁部３
３Ａ，３３Ｂの間には内側トレッド３４と内側トレッド
３４から半径方向外側に伸びる複数のラグ５０とが配置
されている。

【００１３】図４に示されているように、各ラグ５０は
半径方向外面５８と、第１の縁部５２と、第２の縁部５
４と、第１と第２の縁部との間の中心線６３とを有す
る。各ラグは半径方向外端５１から軸線方向内端５３に
軸線方向内側に伸びている。図６Ａ，図７Ｂ及び図８に
示したように、接触面から見たときに半径方向の外面５
８は多角形形状を有する。外面５８を矩形６５によって
包囲するときに、ラグ５０の大体の向きが示される。本
発明の目的において、ラグ５０の中心線６３は、矩形の
短い辺と中点で交差し、これを２つに分割し、矩形６５
の長い辺に平行に伸びているラインである。ラグ５０は
部材の幅の少なくとも３倍の長さを有し、これに対しブ
ロック部材は部材の長さの１／３より大きい幅を有する
ことを留意することが重要である。この発明の目的にお
けるラグは、タイヤの断面幅の少なくとも１０％の長さ
を有する。軸線方向外端と内端５１，５３の間の中心線
６３に沿った距離は、ラグ５０の長さ（l_l）を規定す
る。ラグの第１と第２の縁部５２，５４の間でほぼ垂直
方向に伸びる距離は、ラグの幅（l_w）を規定する。内側
トレッド３４とラグ５０の縁部５２，５４との間の半径
方向の距離は、半径方向の高さ（l_h）を規定する。ラグ
の半径方向の高さ（l_h）に対するラグの幅（l_w）の比
は、ラグの長さ（l_l）の３分の２から少なくとも７０％
である。

【００１４】図１乃至図４に示すような本発明の好まし
い実施例において、ラグ５０は、少なくとも３つの、好
ましくは、４つのほぼ平行なラグ５０Ａ，５０Ｂ，５０
Ｃ及び５０Ｄの組６０に配置される。ラグ５０Ａ，５０
Ｂ，５０Ｃ，及び５０Ｄとして図示された各組６０は、
互いにほぼ平行になるように向いている。ラグ５０Ａ及
び５０Ｄは、トレッド縁部３３Ａ，３３Ｂに隣接してお
り、ラグ５０Ｂ及び５０Ｃはラグ５０Ａ及び５０Ｄの間
に配置され、ラグ５０Ｂ及び５０Ｃは、赤道平面に隣接
し、また一部が交差している。ラグ５０Ｂ及び５０Ｃは
長さがほぼ等しく、図示したラグ５０Ａ及び５０Ｄは、
長さがラグ５０Ｂ及び５０Ｃより大きい複合形状を有す
る。図示した実施例では、組６０内の各ラグ５０Ａ，５
０Ｂ，５０Ｃ及び５０Ｄの端部５１または５３は、ほぼ
直線的な経路６２で軸線方向及び周縁方向に整合してい
る。ほぼ直線的な経路６２は赤道平面に関して角度αで
傾斜しており、角度αは約４５°である。ラグの角度の
整合及び位置は開放した土排出通路６４が土がトレッド
に詰まることを防止するように維持されることを保証す
る。理想的には、各ラグの外面５８は、隣接したラグ５
０の外面５８から断面幅（ＳＷ）の少なくとも５％、好
ましくは、約１０％だけ離れている。

【００１５】さらに説明すると、ラグ５０の組６０はト
レッド３２の周りで円周方向に繰り返される。組はトレ
ッド縁部からトレッド縁部にトレッドをわたってほぼ直
線方向にラグの中心を通過する線である経路６２に沿っ
て伸びており、経路６２は組内のラグ５０の中心線６３
にほぼ垂直である。図示したように、ラグの中心線６３
は、ほぼ平行であり、約４５°の赤道平面に関してαの
鋭角を形成する。組６０の各ラグ５０は、赤道平面に関
して傾斜しており、各ラグの中心線６３は、３５°乃至
５５°の範囲で鋭角を形成する。図１乃至図６に示すよ
うな組の中に４つのラグ５０Ａ，５０Ｂ，５０Ｃ及び５
０Ｄを有する。図６に示すように、中心６１の近くを通
過するライン６２は、赤道平面に関して所定の角度傾斜
しており、αは約４５°好ましい実施例においてはαは
４８．５°である。本発明の目的において、ライン６２
は、少なくともトレッド３３Ａ及び３３Ｂに隣接したラ
グの中心と交差している。別の案として、本発明は図７
に示すような３つのラグ５０Ａ，５０Ｂ，５０Ｃを使用
することができ、図８に示すような５つのラグ５０Ａ，
５０Ｂ，５０Ｃ，５０Ｄ及び５０Ｅを使用することもで
きる。図７及び８において、角度αは約４５°であり、
図７においてαは４９°に等しく、図８ではαは４８°
に等しい。各図面において、各ラグの中心線６３はライ
ン６２にほぼ直角である。分かるように、各ラグ５０の
中心６１は、ライン６２と交差するか、ほぼ交差してい
る。ほぼ平行なラグ５０は、１つのトレッド縁部から、
または図示したように双方のトレッド縁部から伸びるこ
とができる。非方向性である本発明のタイヤ２０は各々
の端部が拡大されたラグヘッド５５を有する中央に配置
されたラグ５０Ｂまたは２つの端部を有するラグ５０
Ｂ，５０Ｃを具備するように設計されている。長いバー
すなわちラグを有するトラクタタイヤによってつくられ
た長い溝と異なり、本発明のトレッドは複数の交差溝と
交差した長い溝６４を有する。これらの溝６４，６６
は、タイヤが回転するときに土が移動する場所を与え
る。この特徴は土を通るトラクタの操作性を容易にす
る。

【００１６】図示したようなラグ５０は、タイヤの断面
幅に比較して比較的に長さが短い。ラグは、断面幅の４
０％未満、好ましくは、３０％未満、さらに好ましく
は、２０％未満である。また、図示したラグは、最小
限、断面幅の少なくとも１０％の長さを有することが好
ましい。トレッドの可撓性を改良するこれらの比較的短
いラグ５０は、従来の長いラグに比較して非常に小さな
土のつき固めを行う。図示したように、組６０内のラグ
は形状及び長さを変えることがでる。さらに、円周方向
に隣接した組６０は、トレッド３２の周りのピッチパタ
ーンを変化させるために長さが変化するラグを有するこ
とができる。図６に示すように、ラグ５０Ａ，５０Ｂ，
５０Ｃ及び５０Ｄは、半径方向の最外端面５８が１つの
ラグの縁部から隣接するラグの最も近いラグまで測定し
た距離「ｄ」だけ間隔をおいている。離れた距離「ｄ」
は、最大限の断面幅の少なくとも５％、好ましくは１０
％に等しい。多くの短いラグを有するトレッドの使用
は、けん引の前縁部領域を増加させ、ラグ５０の半径方
向外面積全体を増加させる。この増加した表面積によっ
て２つの重要な利点を達成することができる。本発明の
タイヤは、従来技術のタイヤより重量が軽くなり、その
ラグは、従来のタイヤと比較して２つの方向のけん引力
を大きく保ちながら半径方向長さを短く製造することが
できる。

【００１７】図９の他の実施例において、突出部５７が
中央に配置されたラグ５０Ｂ，５０Ｃの一端から伸びる
ように図示されている。突出部５７は、半径方向のラグ
の高さ（l_h）の１／２未満の半径方向の高さ（R_h）を有
する。図示したように、突出部５７は、同じトレッド縁
部３０Ａまたは３３Ｂから伸びている円周方向に連接し
たラグ５０Ａまたは５０Ｄの間に伸びている。突出部５
７は、追加的な泥クリーニング装置として作用する。し
かし、これまで説明したような設計はこれらの特徴を付
加する必要がないように十分に自己クリーニングする。

【００１８】図示はしないが、このタイヤは一方が他方
と鏡像の関係になるように左及び右側のタイヤになるよ
うに製造することができる。これは、タイヤのスリップ
を伴う厳しい引っ張りまたは押す負荷の下で、自動車が
側方の力を相殺することを保証する。このタイヤを使用
することによって、自動車が側方に滑る可能性がなくな
る。しかしながら、提示されたようなタイヤの設計はこ
の特徴を必要とせず、このような概念は開示した本発明
の範囲内にあると考慮される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による好ましいタイヤの斜視図である。

【図２】本発明による好ましいタイヤの平面図である。

【図３】本発明のよる好ましいタイヤの側面図である。

【図４】本発明による好ましいタイヤのトレッド部分の
部分図である。

【図５】図２の線５−５に沿って切った好ましいタイヤ
の断面図である。

【図６】本発明による好ましいタイヤの接触面の一部の
平面図である。

【図７】トレッドラグが３個設けられた接触面の平面図
である。

【図８】トレッドラグが５個設けられた接触面の平面図
である。

【図９】本発明によるタイヤの他の実施例である。

【符号の説明】２０タイヤ２１カーカス３２トレッド３３Ａ，３３Ｂ第１及び第２のトレッド縁部５０トレッドラグ６０ラグの組６１トレッドラグの中心６２経路６３中心線

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者マークレナードボンコアメリカ合衆国 44685 オハイオ州ユニオンタウンエヌ．ダブリュウィリアムズバーグアヴェニュー 13236

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】最大の断面幅（Ｗ）と、回転軸と、前記
回転軸に直角な赤道平面と、ゴム被覆コートで補強され
たカーカスを有するケーシングと、カーカスの半径方向
外側に配置されたゴムのトレッドとを有する非方向性農
業用空気タイヤであって、前記トレッドは、内側トレッ
ドと、最大の断面幅の少なくとも１０％の長さの表面を
有する複数のトレッドラグと、第１と第２のトレッド縁
部を有するトレッドラグの表面を包囲する矩形を２つに
分割するラインによって規定された中心線と、４０％以
下のネット対グロス比とを有し、ほぼ平行なトレッドラ
グの中心線を有する少なくとも３つのトレッドラグを有
する組から成り、前記組は、トレッドの周りで円周方向
に複数回繰り返されて設けられており、前記組は第１の
トレッド縁部から第２のトレッド縁部までトレッドをわ
たってほぼ直線的にほぼラグの中心を通るラインに沿っ
て伸びており、各トレッドラグの中心線は、ほぼ平行で
あり、赤道平面に関して約４５°の鋭角αを形成する非
方向性農業用空気タイヤ。
【請求項２】トレッドラグの組が、少なくとも４つの
ほぼ平行なトレッドラグを有する請求項１記載の非方向
性農業用空気タイヤ。
【請求項３】トレッドラグの組が、少なくとも１つの
トレッド縁部から伸びるほぼ平行なトレッドラグを有す
る請求項１記載の非方向性農業用空気タイヤ。
【請求項４】トレッドラグの組が、各トレッド縁部か
ら伸びるほぼ平行なトレッドラグを有する請求項１記載
の非方向性農業用空気タイヤ。
【請求項５】トレッドラグの組が、同じ組の２つの軸
線方向外側のほぼ平行なラグの間に間挿された少なくと
も１つの中央に配置されたほぼ平行なトレッドラグを有
し、前記中央に配置された各トレッドラグが２つの端部
を有し、前記端部がそれぞれ拡大されたラグヘッドを有
する請求項１記載の非方向性農業用空気タイヤ。
【請求項６】トレッドラグの組が、半径方向のトレッ
ドラグの高さ（l_h）を有し、前記組の中央に配置された
トレッドラグが少なくともその一端から軸方向外側に伸
びる突出部を有し、前記突出部が、同じトレッド縁部か
ら伸びる円周方向に隣接するトレッドラグの間に伸び
る、前記トレッドラグの高さ（l_h）未満の半径方向の高
さを有する請求項５記載の非方向性農業用空気タイヤ。
【請求項７】すべてのトレッドラグの表面が、最大の
断面幅の少なくとも１０％の距離だけ隣接するトレッド
ラグの表面から離れている請求項１記載の非方向性農業
用空気タイヤ。
【請求項８】トレッドラグの組の各トレッドラグが、
赤道平面に対して傾斜している中心線を有し、各トレッ
ドラグの中心線が、３５°乃至５５°の範囲の鋭角を形
成する請求項４記載の非方向性農業用空気タイヤ。
【請求項９】トレッドラグの組の各トレッドラグのほ
ぼ中央を通過する線が、赤道平面に関して約４５°だけ
傾斜しており、このラインが前記トレッドラグの中心線
に対してほぼ直角方向を向いている請求項１記載の非方
向性農業用空気タイヤ。