JPH08174792A - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents

印刷装置および印刷方法

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JPH08174792A
JPH08174792A JP6324221A JP32422194A JPH08174792A JP H08174792 A JPH08174792 A JP H08174792A JP 6324221 A JP6324221 A JP 6324221A JP 32422194 A JP32422194 A JP 32422194A JP H08174792 A JPH08174792 A JP H08174792A
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Takaaki Higashida
隆亮 東田
Takahiko Iwaki
隆彦 岩城
Hiroyuki Otani
博之 大谷
Shoji Sato
章二 佐藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 幅の広いペーストの粘度に対応でき、十分な
充填力を確保するとともに、良好な印刷形状を確保する
ことができると印刷装置印刷方法を提供する。 【構成】 充填ヘッド13が離型性フィルム1の上を移
動する際に充填ヘッド13には印刷用ペースト3の流れ
のために圧力が発生する。この圧力が印刷用ペースト3
を多孔質基材2に設けられた貫通孔2aの中へ押し込む
充填圧力となる。充填ヘッド13を円柱形状として、ガ
イド部13aとストッパ部13bとに分割し、独立に印
加圧力を制御する。これにより、ペースト3の充填力を
保ったまま、印刷面にペースト3を残さないでペースト
3の充填を行うことが可能となる。したがって、印刷に
関する充填力を確保したまま、充填に関するペースト3
のコストを低減させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子機器の回路に用いら
れる回路基板の印刷装置および印刷方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、回路基板は小型高性能化を実現す
るために片面板から両面板に、さらに多層回路基板へと
多層化が進められたものが使用されている。回路基板上
に形成される配線パターンや層間接続を行うビアホール
は主としてスキージを用いた印刷工法によって製造され
ている。印刷工法においては、スキージの硬度、角度、
印圧、速度など極めて多くの条件設定が必要であり、わ
ずかな設定の差が品質に影響を与えるため、製造現場で
の経験から調整を行って工程歩留まりを向上させてい
る。
【0003】以下に図面を参照しながら、上記した従来
の回路基板の印刷装置およびその印刷方法について説明
する。図11は従来の第1例の回路基板の印刷装置を示
すものである。1は離型性フィルム、2は被圧縮性を有
し、ビアホール形成用の貫通孔2aが形成された多孔質
基材で、この多孔質基材2は両面に離型性フィルム1が
貼り合わされている。3は導電性を有する印刷用のペー
スト、4はステージで、このステージ4の上に接触して
多孔質基材2が配置され、多孔質基材2に貼り合わされ
た離型性フィルム1を介して直接印刷できる構造となっ
ている。5は円柱形状のスキージで、離型性フィルム1
の上を接触しながら移動する。離型性フィルム1の上方
にスキージ5が配置され、スキージ5は上下方向および
印刷方向(図11における横方向)に移動が可能となっ
ている。
【0004】この印刷装置による印刷方法について説明
する。まず、ステージ4の上の所定の位置に、離型性フ
ィルム1を貼り合わせた多孔質基材2をセットする。こ
の多孔質基材2上にペースト3を供給し、スキージ5を
降下させて、多孔質基材2に所定の圧力をかけた状態で
保持する。さらに、スキージ5を印刷方向に移動させ、
ペースト3を多孔質基材2上で移動させることで印刷を
行う。
【0005】図12は従来の第2例の回路基板の印刷装
置を示すものである。図12において、3は導電性を有
する印刷用のペースト、4はステージ、6は開口部6a
を有するマスク、7はマスク6の上を接触しながら移動
する矩形状で弾性を有するスキージ、8は被圧縮性を有
し貫通孔8aが形成された回路基板で、回路基板8はス
テージ4の上に接触して配置される。回路基板8の上方
にはわずかの空間をおいてマスク6が配置され、マスク
6の上にペースト3が供給できる構造となっている。マ
スク6の上方にスキージ7が配置され、スキージ7は上
下方向および印刷方向(図12における横方向)に移動
が可能となっている。
【0006】この印刷装置の動作について説明する。ま
ず、ステージ7の上の所定の位置に回路基板8をセット
し、この回路基板8上にわずかの隙間をおいてマスク6
をセットする。次に、マスク6上にペースト3を供給
し、スキージ7をマスク6上にその角部(エッジ部)が
接触するまで降下させて印刷方向に移動させ、ペースト
3をマスク6上で移動させることで印刷を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、極めて小さな機械的誤差によってでさえ
ペースト3の印刷形状や印刷量が大きく変化して、にじ
みやかすれに代表される印刷不良が発生する。また、ペ
ースト3の粘度が上昇したり高いものを用いたりする
と、ちょうど良い状態に設定していた印刷装置の条件で
は印刷量の不足が生じ、印刷条件を再度設定するのに極
めて長い時間がかかるという課題を有していた。
【0008】また、上記従来の第1例の印刷装置では充
填量を確保しようとすると印刷形状が悪くなってにじ
み、だれなどの問題が発生し、逆ににじみやだれを防ご
うとすると印刷量が不足するという重大な課題を有して
いた。
【0009】さらに、上記従来の第2例の印刷装置にお
いては、マスク6の表面に残って印刷に寄与しないペー
スト3の量が多すぎるため、印刷工程に対するペースト
3のコストが高くなるという重大な課題を有していた。
【0010】本発明はこれらの課題を解決するもので、
各種ペーストの粘度に幅広く対応できながら十分な充填
力を確保することができるとともに、ペーストの変形を
少なくして良好な印刷形状を確保することのできる印刷
装置および印刷方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の第1の手段は、離型性フィルムを具備した基
材に貫通孔が設けられ、前記貫通孔に導電性のペースト
を充填する印刷装置であって、前記貫通孔にペーストを
充填する充填ヘッドと、前記充填を行った部分のペース
トをレベリングするレベリングヘッドとを備えたもので
ある。
【0012】また、本発明の第2の手段は、上記第1の
手段において、充填ヘッドは、ペーストを集めるガイド
部と、集めたペーストを保持するストッパ部とを有する
ものである。
【0013】また、本発明の第3の手段は、上記第2の
手段において、ガイド部とストッパ部とにかける力を独
立して制御する制御手段を有するものである。また、本
発明の第4の手段は、上記第1の手段において、充填ヘ
ッドを円柱形状に形成し、この充填ヘッドにおける充填
に寄与する印刷面近傍箇所に、印刷方向に対して垂直な
横方向に溝加工されたスロート部を設けたものである。
【0014】また、本発明の第5の手段は、上記第1の
手段において、充填ヘッドを円柱形状に形成し、この充
填ヘッドにおける充填に寄与する印刷面近傍箇所に複数
の微小凹部を設けたものである。
【0015】また、本発明の第6の手段は、上記第1の
手段において、レベリングヘッドの掃引面に、網状に構
成させた繊維を貼付したものである。また、本発明の第
7の手段は、上記第1の手段において、レベリングヘッ
ドを、互いに硬度が異なる複数のスキージを貼合して形
成したものである。
【0016】また、本発明の第8の手段は、上記第1の
手段において、レベリングヘッドの印刷面に対して接触
する部分に、湾曲凸状面を形成したものである。また、
本発明の印刷方法は、離型性フィルムを具備した基材に
貫通孔が設けられ、前記貫通孔に導電性のペーストを充
填する印刷方法であって、ペーストを充填する充填工程
と、前記充填を行った部分のペーストをレベリングする
レベリング工程とを有するものである。
【0017】
【作用】上記第1の手段により、貫通孔にペーストを充
填する充填ヘッドと、前記充填を行った部分のペースト
をレベリングするレベリングヘッドとを別々に備えるこ
とにより、充填後に、残留したペーストをレベリングヘ
ッドにより除去しつつレベリングすることができて、各
種のペーストの粘度に幅広く対応できながら十分な充填
力を確保することができる。
【0018】また、上記第2の手段にて、充填ヘッド
を、ペーストを集めるガイド部と、集めたペーストを保
持するストッパ部とに分割することにより、充填に関与
しないペーストを減少させるとともに印刷面に残留する
ペーストを減少させることが可能となり、さらにこの効
果は上記第3の手段にてガイド部とストッパ部とにかけ
る力を独立して制御することにより一層高められる。
【0019】上記第4,第5の手段により、充填ヘッド
を円柱形状とすることでペーストへの充填力を向上する
ことができるとともにペーストの流れを強制的に起こす
ことが可能となり、スロート部や微小凹部によりペース
トの流れを乱して基材の貫通孔に粘度の高いペーストを
充填することが可能である。
【0020】また、上記第6の手段にて、レベリングヘ
ッドの掃引面に網状に構成された繊維を貼付することで
スキージ先端部分の変形による貫通孔へのエッジの侵入
を抑制できて、充填されたペーストの印刷面をくぼませ
ることなしにレベリングすることが可能となり、印刷形
状を安定化させることができる。
【0021】また、上記第7の手段にて、レベリングヘ
ッドを、互いに硬度が異なる複数のスキージを貼合して
形成することで、離型性フィルム上のペーストのレベリ
ングと貫通孔上のペーストのレベリングの二つの異なる
レベリングを良好に行うことが可能となる。
【0022】さらに、上記第8の手段にて、レベリング
ヘッドの印刷面に対して接触する部分に、湾曲凸状面を
形成することで、スキージの変形を軽減して貫通孔への
スキージのエッジの侵入を軽減することが可能となる。
【0023】また、印刷方法として、ペーストを充填す
る充填工程と、前記充填を行った部分のペーストをレベ
リングするレベリング工程とを、別々に行うことでそれ
ぞれの最適条件を選択することが可能となり、最も望ま
しい印刷条件を選択することが可能となる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例にかかる印刷装置およ
び印刷方法について、図面を参照しながら説明する。な
お、従来と同機能のものには同符号を付す。
【0025】図1は本発明の第1の実施例に係る印刷装
置を示すものである。図1に示すように、この印刷装置
には、両面に離型性フィルム1が貼り合わされた多孔質
基材2におけるビアホール形成用の貫通孔2aに、導電
性を有する印刷用のペースト3を充填する充填ヘッド1
1と、充填を行った部分のペースト3をレベリングする
レベリングヘッド12とを別々に備えている。レベリン
グヘッド12は充填ヘッド11の移動方向に対して後方
となる位置に配置され、充填ヘッド11がペースト3を
充填した後の離型性フィルム1上に残留するペースト3
をレベリングヘッド12により除去しつつ、充填された
ペースト3をレベリングするようになっている。
【0026】ここで、図1に示すように、充填ヘッド1
1は円柱形状のものが用いられ、レベリングヘッド12
は矩形状のものが用いられる。また、離型性フィルム1
の上方に充填ヘッド11およびレベリングヘッド12が
配置され、充填ヘッド2およびレベリングヘッド12は
上下方向および印刷方向に移動が可能となっている。な
お、従来と同様に、多孔質基材2は被圧縮性を有し、ス
テージ4の上に接触して多孔質基材2が配置され、多孔
質基材2に貼り合わされた離型性フィルム1を介して直
接印刷できる構造となっている。
【0027】上記のように、充填ヘッド11とレベリン
グヘッド12とを別々に備えて、充填後に、残留したペ
ースト3をレベリングヘッド12により除去しつつレベ
リングするため、各種のペースト3の粘度に幅広く対応
できながら十分な充填力を確保することができる。
【0028】次に、本発明の第2の実施例について、図
面を参照しながら説明する。図2は、本発明の第2の実
施例を示す印刷装置の充填ヘッドおよびその近傍箇所を
模式的に示す断面図である。
【0029】この実施例においては、図1に示す充填ヘ
ッド11に代えて、図2に示す充填ヘッド13が設けら
れている。つまり、この充填ヘッド13は略円柱形状の
ものを印刷方向に対して前後に分割した形状とされ、印
刷方向前側に配置された半円柱形状のガイド部13a
と、印刷方向後側に配置された四半円柱形状のストッパ
部13bとを備え、これらのガイド部13aとストッパ
部13bとは図示しない制御手段により印加圧力が独立
に制御されるようになっている。なお、図2において、
14は充填ヘッド13のストッパ部13bを加圧する加
圧機構で、この加圧機構14は例えば加圧用のばねなど
で構成される。
【0030】この印刷装置による印刷方法について、図
3の(a),(b)を参照しながら説明する。まず、図
3(a)は従来の円柱形状のスキージ5の近傍における
ペースト3の流れを模式的に示す図である。スキージ5
が移動することによってペースト3が押しつぶされるよ
うにスキージ5の後方に流出していき、充填ストローク
中に使用するペースト3が多量となる。したがって、印
刷枚数を重ねていくにつれて、ペースト3の充填量の不
足を引き起こすこととなる。
【0031】図3(b)は図2に示す充填ヘッド13の
近傍のペースト3の流れを模式的に示す図である。充填
ヘッド13のガイド部13aが移動することでペースト
3は押しつぶされるように後方に流出していくが、ガイ
ド部13aの後方に設けられたストッパ部13bによっ
てペースト3はストッパ部13bの前方に保持される。
そして、ガイド部13a側からストッパ部13b側に向
けて流入するペースト3のために、ストッパ部13bの
下端近傍に存在するペースト3に圧力が発生してペース
ト3が多孔質基材2の貫通孔2aに積極的に侵入する。
【0032】ここで、供給するペースト3の量を一定と
し、充填ヘッド13を移動させたときにペースト3が離
型性フィルム1上に残るかどうかを調べた結果を表1に
示す。○はペースト3が残らなかった状態、×はペース
ト3が残った状態を示す。
【0033】
【表1】
【0034】表1に示すように、充填ヘッド13がガイ
ド部13aとストッパ部13bとに分割され、それぞれ
独立してその圧力が制御されて充填することで、印刷面
にペースト3が残留することを防ぐことが可能であるこ
とがわかった。また、このときの充填量は十分に得られ
ており、充填力の低下はなかったと判断できる。
【0035】このように第2の実施例によれば、充填ヘ
ッド13を略円柱形状とし、ガイド部13aとストッパ
部13bとに分割し、独立に印加圧力を制御すること
で、充填力を良好に保持したまま、印刷面にペースト3
を残さないでペースト3の充填を行うことが可能とな
る。したがって、印刷に関する充填力を確保しながら、
充填に関するペースト3のコストを低減できる。
【0036】次に、本発明の第3の実施例について、図
4を参照しながら説明する。図4は、本発明の第3の実
施例を示す印刷装置の充填ヘッドおよびその近傍箇所を
模式的に示す断面図である。
【0037】この実施例においては、図1に示す充填ヘ
ッド11に代えて、図4に示す充填ヘッド15が設けら
れている。つまり、この充填ヘッド15の外周面におけ
る充填に寄与する印刷面近傍箇所、すなわち充填ヘッド
15の周方向における印刷方向前端部箇所から下端部近
傍箇所までの範囲には、この充填ヘッド15の幅方向
(図4における紙面に対して垂直な方向)に沿って延び
るスロート部(溝部)16が形成されている。なお、図
1に示す充填ヘッド11と同様に、離型性フィルム1の
上方に充填ヘッド15が配置され、充填ヘッド15は上
下方向および印刷方向に移動が可能となっている。
【0038】この印刷装置による印刷方法について、図
4を参照しながら説明する。充填ヘッド15を離型性フ
ィルム1の上で移動させると、充填ヘッド15に形成さ
れたスロート部16にペースト3が流れ込む。そして、
スロート部16にペースト3が侵入した後に、スロート
加工されていない部分がペースト3に対して突起として
働いてペースト3の流れを乱す。通常の粘性流体におい
ては図3(a)に示したような流れにおいては印刷面で
貫通孔2a側(図3(a)における下方側)へのペース
ト3の流速は0となる。すなわち、ペースト3が貫通孔
2aに充填される際の速度方向は印刷方向前側であって
充填すべき方向に対して90度異なっているため、充填
効率が低い。この状態に対して、図4に示すように、ス
ロート部16によりペースト3の流れを乱した状態を形
成することにより、流れの中に圧力分布を発生させ、速
度の不連続面を形成し、離型性フィルム1の近傍に渦を
形成し、局部的なペースト3の流れを形成することが可
能となる。
【0039】ここで、平板上を流れる流体の速度分布
を、図5の(a),(b)を参照しながら説明する。図
5(a)に示すように、離型性フィルム1とペースト3
との界面では速度が0となっている。ペースト3と離型
性フィルム1との界面近傍の領域は境界層と呼ばれ、こ
の境界層の存在により、ペースト3の単位時間あたりの
運動量は減少する。運動量が境界層内で減少するのは粘
性による減速作用が原因となっている。運動量が減少す
る領域の厚みは、運動量厚さ(momentum thickness;
θ)と呼ばれ、一般に以下の式が用いられる。
【0040】
【数1】
【0041】つまり、離型性フィルム1の表面が運動量
厚さθだけ厚くなり、ペースト3の流れが押し退けら
れ、そのすぐ上部では理想流体が流れているのと同様と
考えることが可能である。つまり、境界層の存在のため
に多孔質基材2の貫通孔2aと離型性フィルム1の孔部
に対して加えられる圧力が減少し、充填の障害となって
いることが分かる。一方、充填ヘッド15にスロート部
16を設けることで、ペースト3の流れの方向に沿って
充填圧力を上昇させ、ペースト3の下流への進行を抑制
して上流へ戻るように圧力勾配を形成することが可能と
なる。その結果、図5(b)に示すように、ペースト3
自身に逆流が生じて、境界層は離型性フィルム1の表面
から剥離し、離型性フィルム1の表面近傍に不連続な流
れ(渦)の層を形成することが可能となり、これによ
り、貫通孔2aへの充填圧力を十分加えることができる
とともに、ペースト3の流れ方向を貫通孔2aへ向ける
ことが可能となる。
【0042】ここで、表2は充填ヘッド15に形成され
たスロート部16の幅と印刷状態とを示したもので、○
は十分な充填力を確保できたもの、×は確保できなかっ
たものである。
【0043】
【表2】
【0044】表2からわかるように、充填ヘッド15に
形成されたスロート部16の幅が3mm以下の場合にお
いて、十分な充填力を確保することができる。次に、本
発明の第4の実施例について、図6を参照しながら説明
する。
【0045】図6は、本発明の第4の実施例を示す印刷
装置の充填ヘッドおよびその近傍箇所を模式的に示す断
面図である。この実施例においては、図1に示す充填ヘ
ッド11に代えて、図6に示す充填ヘッド17が設けら
れている。つまり、この充填ヘッド17の外周面におけ
る充填に寄与する印刷面近傍箇所、すなわち充填ヘッド
15の周方向における印刷方向前端部箇所から下端部近
傍箇所までの範囲には、周方向および幅方向の適当間隔
おきに半球状の微小凹部18が形成されている。なお、
図1に示す充填ヘッド11と同様に、離型性フィルム1
の上方に充填ヘッド17が配置され、充填ヘッド17は
上下方向および印刷方向に移動が可能となっている。
【0046】この印刷装置による印刷方法について、図
6を参照しながら説明する。充填ヘッド17を離型性フ
ィルム1の上で移動させると、充填ヘッド17に形成さ
れた微小凹部18により、ペースト3の流れに剥離点が
発生し、ペースト3の流れに乱れを生じさせることが可
能となる。この乱れは、低速では発生しにくく、高速に
なるほど乱れは大きくなり、図5において説明した境界
層の発達を抑制することが可能となる。したがって、多
孔質基材2に形成された貫通孔2aに対してペースト3
を充填する力を充填ヘッド15と同様の原理で向上させ
ることが可能となる。充填ヘッド17では、ヘッドに対
する部分的な加工が可能であるためにペースト3の流れ
を部分的に乱すことが可能となる。表3からわかるよう
に従来の印刷速度よりも速い速度でも充填が可能である
ことがわかる。
【0047】
【表3】
【0048】次に、本発明の第5の実施例について、図
7を参照しながら説明する。図7は、本発明の第5の実
施例を示す印刷装置のレベリグヘッドおよびその近傍箇
所を模式的に示す断面図である。
【0049】この実施例においては、図1に示すレベリ
グヘッド12に代えて、図7に示すレベリグヘッド19
が設けられている。つまり、このレベリグヘッド19は
矩形状のレベリグヘッド本体20の掃引面に、網状に構
成された繊維(以下、網状に構繊維と略す)21が貼付
されている。なお、図1に示すレベリグヘッド12と同
様に、離型性フィルム1の上方にレベリグヘッド19が
配置され、レベリグヘッド19は上下方向および印刷方
向に移動が可能となっている。
【0050】ところで、図12に示す従来の印刷方法で
は、マスク6の開口部6aに対してスキージ先端の角部
(エッジ部分)が接触するために、スキージ7にかかる
圧力のばらつきが大きく、あるものはスキージ7の先端
の角部7aがマスク6の開口部6aに入り込み、印刷表
面をえぐって充填量を制御することがむずかしい状態で
ある。
【0051】これに対して、本実施例におけるレベリン
グヘッド19はレベリグヘッド本体20に網状繊維21
を貼付しているため、レベリグヘッド本体20が離型性
フィルム1の孔部や多孔質基材2の貫通孔2aなどの開
口部に入り込むことが網状繊維21により規制されて防
止される。
【0052】ここで、表4はレベリングヘッド19のレ
ベリング部分の圧力とレベリング部分の表面のくぼみの
関係を示したものである。表中の○はくぼみの無いも
の、×はくぼみの発生したものである。表4から明らか
なようにある程度細かな網目の網状繊維21を貼付する
ことで、レベリグヘッド本体20が離型性フィルム1の
孔部や多孔質基材2の貫通孔2aなどに入り込むことが
防止されて、レベリング部分の形状を制御することが可
能となる。
【0053】
【表4】
【0054】次に、本発明の第6の実施例について、図
8を参照しながら説明する。図8は、本発明の第6の実
施例を示す印刷装置のレベリグヘッドおよびその近傍箇
所を模式的に示す断面図である。
【0055】この実施例においては、図1に示すレベリ
グヘッド12に代えて、図8に示すレベリグヘッド22
が設けられている。つまり、このレベリグヘッド22
は、印刷方向前方側に硬度の高いスキージブレード23
を用い、印刷方向後方側には硬度の低いスキージブレー
ド24を用いている。なお、図1に示すレベリグヘッド
12と同様に、離型性フィルム1の上方にレベリグヘッ
ド22が配置され、レベリグヘッド22は上下方向およ
び印刷方向に移動が可能となっている。
【0056】この印刷装置による印刷方法について、図
8を参照しながら説明する。離型性フィルム1と硬度の
高いスキージブレード23で接触している部分は、離型
性フィルム1の表面に極めて少量のペースト3を残し、
多孔質基材2の貫通孔2aの開口部に硬度の高いスキー
ジブレード23は侵入せず、ペースト3をかき取らな
い。一方、硬度の低いスキージブレード24で接触して
いる部分はその圧力のために変形し、離型性フィルム1
と密着して表面からペースト3をかき取るともに、接触
部分のたわみにより離型性フィルム1との接触角が小さ
くなり、多孔質基材2の貫通孔2aへの侵入を抑制する
ことが可能となり、貫通孔2a内に充填されたペースト
3をかき取ることなしに、離型性フィルム1の表面から
ペースト3をかき取ることが可能となる。離型性フィル
ム1との接触角が小さい場合には、残留するペースト3
の量が多いと、印刷方向後方に対してペースト3を残す
ことになるが、レベリングヘッド22の前方で接触して
いる硬度の高いスキージブレード23の存在により、離
型性フィルム1上のペースト3のみをかき取ることが可
能となる。この状態を観察したところ、レベリング部分
の開口部(多孔質基材2の貫通孔2a)の形状について
はくぼみは存在していなかった。
【0057】次に、本発明の第7の実施例について、図
10を参照しながら説明する。図10は、本発明の第7
の実施例を示す印刷装置のレベリグヘッドおよびその近
傍箇所を模式的に示す断面図である。
【0058】この実施例においては、図1に示すレベリ
グヘッド12に代えて、図10に示すレベリグヘッド2
5が設けられている。つまり、このレベリグヘッド25
は、離型性フィルム1に接触される先端部に湾曲凸状面
26が形成されている。なお、図1に示すレベリグヘッ
ド12と同様に、離型性フィルム1の上方にレベリグヘ
ッド25が配置され、レベリグヘッド25は上下方向お
よび印刷方向に移動が可能となっている。
【0059】この印刷装置による印刷方法について、図
10を参照しながら説明する。レベリングの際に、レベ
リングヘッド25の先端の湾曲凸状面26が、レベリン
グヘッド25から離型性フィルム1側にかかる圧力を分
散させ、レベリングヘッド25の先端の湾曲凸状面26
の変形量を極めて小さくすることが可能となる。レベリ
ングヘッド25の先端の湾曲凸状面26の変形量は、材
質の差は存在するが、一般的なスキージ材質と形状で
は、およそ200〜500μmと見積もることが可能で
あり、この場合、多孔質基材2の貫通孔2aの表面のへ
こみは存在しなかった。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、貫通孔に
ペーストを充填する充填ヘッドと、前記充填を行った部
分のペーストをレベリングするレベリングヘッドとを別
々に備えることにより、充填後に、残留したペーストを
レベリングヘッドにより除去しつつレベリングすること
ができて、各種のペーストの粘度に幅広く対応できなが
ら十分な充填力を確保することができる。
【0061】また、充填ヘッドを、ペーストを集めるガ
イド部と、集めたペーストを保持するストッパ部とに分
割することにより、充填に関与しないペーストを減少さ
せるとともに印刷面に残留するペーストを減少させるこ
とが可能となる。
【0062】さらに、ガイド部とストッパ部とにかける
力を独立して制御することによりペーストを減少させる
効果を一層高めることができる。また、充填ヘッドを円
柱形状とすることでペーストへの充填力を向上すること
ができるとともにペーストの流れを強制的に起こすこと
が可能となり、さらに、充填ヘッドにスロート部や微小
凹部を形成することによりペーストの流れを乱して基材
の貫通孔に粘度の高いペーストを充填することができ
る。
【0063】また、レベリングヘッドの掃引面に網状に
構成された繊維を貼付することで、充填されたペースト
の印刷面をくぼませることなしにレベリングすることが
可能となり、印刷形状を安定化させることができる。
【0064】また、レベリングヘッドを、互いに硬度が
異なる複数のスキージを貼合して形成することで、離型
性フィルム上のペーストのレベリングと貫通孔上のペー
ストのレベリングの二つの異なるレベリングを良好に行
うことが可能となる。
【0065】さらに、レベリングヘッドの印刷面に対し
て接触する部分に、湾曲凸状面を形成することで、スキ
ージの変形を軽減して貫通孔へのスキージのエッジの侵
入を軽減することが可能となり、印刷形状を安定化させ
ることができる。
【0066】また、印刷方法として、ペーストを充填す
る充填工程と、前記充填を行った部分のペーストをレベ
リングするレベリング工程とを、別々に行うことでそれ
ぞれの最適条件を選択することが可能となり、最も望ま
しい印刷条件を選択することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る印刷装置を模式的
に示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る印刷装置の充填ヘ
ッドおよびその近傍箇所を模式的に示す断面図である。
【図3】(a)は比較例としての従来の技術におけるペ
ーストにかかる力を模式的に示す図である。(b)は本
発明の第2の実施例に係る印刷装置におけるペーストに
かかる力を模式的に示す図である。
【図4】本発明の第3の実施例に係る印刷装置の充填ヘ
ッドおよびその近傍箇所を模式的に示す断面図である。
【図5】(a),(b)は同印刷装置の充填時のペース
トの挙動を模式的に示す図である。
【図6】本発明の第4の実施例に係る印刷装置の充填ヘ
ッドおよびその近傍箇所を模式的に示す断面図である。
【図7】本発明の第5の実施例に係る印刷装置のレベリ
ングヘッドおよびその近傍箇所を模式的に示す断面図で
ある。
【図8】本発明の第6の実施例に係る印刷装置のレベリ
ングヘッドおよびその近傍箇所を模式的に示す断面図で
ある。
【図9】同レベリングヘッドのレベリング時の挙動を模
式的に示す断面図である。
【図10】本発明の第7の実施例に係る印刷装置のレベ
リングヘッドおよびその近傍箇所を模式的に示す断面図
である。
【図11】従来の第1の印刷装置を模式的に示す断面図
である。
【図12】従来の第2の印刷装置を模式的に示す断面図
である。
【符号の説明】
1 離型性フィルム 2 多孔質基材(基材) 4a 貫通孔 3 印刷用のペースト 11,13,15,17 充填ヘッド 12,19,22,25 レベリングヘッド 13a ガイド部 13b ストッパ部 14 加圧機構 16 スロート部(溝部) 18 微小凹部 20 レベリグヘッド本体 21 網状に構成された繊維 23 硬度の高いスキージブレ
ード 24 硬度の低いスキージブレ
ード 26 湾曲凸状面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 章二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離型性フィルムを具備した基材に貫通孔
    が設けられ、前記貫通孔に導電性のペーストを充填する
    印刷装置であって、前記貫通孔にペーストを充填する充
    填ヘッドと、前記充填を行った部分のペーストをレベリ
    ングするレベリングヘッドとを備えた印刷装置。
  2. 【請求項2】 充填ヘッドは、ペーストを集めるガイド
    部と、集めたペーストを保持するストッパ部とを有する
    請求項1記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 ガイド部とストッパ部とにかける力を独
    立して制御する制御手段を有する請求項2記載の印刷装
    置。
  4. 【請求項4】 充填ヘッドを円柱形状に形成し、この充
    填ヘッドにおける充填に寄与する印刷面近傍箇所に、印
    刷方向に対して垂直な横方向に溝加工されたスロート部
    を設けた請求項1記載の印刷装置。
  5. 【請求項5】 充填ヘッドを円柱形状に形成し、この充
    填ヘッドにおける充填に寄与する印刷面近傍箇所に複数
    の微小凹部を設けた請求項1記載の印刷装置。
  6. 【請求項6】 レベリングヘッドの掃引面に、網状に構
    成させた繊維を貼付した請求項1記載の印刷装置。
  7. 【請求項7】 レベリングヘッドを、互いに硬度が異な
    る複数のスキージを貼合して形成した請求項1記載の印
    刷装置。
  8. 【請求項8】 レベリングヘッドの印刷面に対して接触
    する部分に、湾曲凸状面を形成した請求項1記載の印刷
    装置。
  9. 【請求項9】 離型性フィルムを具備した基材に貫通孔
    が設けられ、前記貫通孔に導電性のペーストを充填する
    印刷方法であって、ペーストを充填する充填工程と、前
    記充填を行った部分のペーストをレベリングするレベリ
    ング工程とを有する印刷方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998049877A1 (fr) * 1997-04-25 1998-11-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif de fabrication de couche adhesive, de substrat double face et de substrat multi-couche
KR101600440B1 (ko) * 2014-09-18 2016-03-07 주식회사 디에이피 스크린 인쇄 장치

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