JPH08174236A - 金属ストリップの重ね溶接継手部の板厚減少方法および装置 - Google Patents
金属ストリップの重ね溶接継手部の板厚減少方法および装置Info
- Publication number
- JPH08174236A JPH08174236A JP32521094A JP32521094A JPH08174236A JP H08174236 A JPH08174236 A JP H08174236A JP 32521094 A JP32521094 A JP 32521094A JP 32521094 A JP32521094 A JP 32521094A JP H08174236 A JPH08174236 A JP H08174236A
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- JP
- Japan
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- lap
- welded joint
- roll
- pair
- joint portion
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- Pending
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- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 先行板、後行板を固定する出側クランプ、入
側クランプ間で鋼板の幅方向に走行する上下一対の溶接
電極の直後に、重ね溶接継手部を加圧減肉する上下一対
のプラニッシュロールを連設し、さらに、金属ストリッ
プのクランプレベル面よりΔＨだけ突出して重ね溶接継
手部を加圧し、重ね溶接継手部の前後のしわを伸長する
エクステンションロールを前記プラニッシュロールの直
後に連設した鋼板の重ね溶接継手部の板厚減少方法およ
び装置。 【効果】 作業に要する時間を大幅に短縮が可能とな
り、さらにワークロールによる溶接線マークの後行板へ
の転写を効果的に防止することができ、製品品質の向上
および生産性の向上という大きな効果がえられる。
側クランプ間で鋼板の幅方向に走行する上下一対の溶接
電極の直後に、重ね溶接継手部を加圧減肉する上下一対
のプラニッシュロールを連設し、さらに、金属ストリッ
プのクランプレベル面よりΔＨだけ突出して重ね溶接継
手部を加圧し、重ね溶接継手部の前後のしわを伸長する
エクステンションロールを前記プラニッシュロールの直
後に連設した鋼板の重ね溶接継手部の板厚減少方法およ
び装置。 【効果】 作業に要する時間を大幅に短縮が可能とな
り、さらにワークロールによる溶接線マークの後行板へ
の転写を効果的に防止することができ、製品品質の向上
および生産性の向上という大きな効果がえられる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ストリップ等の冷延鋼
板の重ね溶接継手部の板厚減少方法およびそのために用
いる装置に関する。
板の重ね溶接継手部の板厚減少方法およびそのために用
いる装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】重ね溶接継手部の板厚減少方法および装
置としては、例えば特開昭５８−１３４８３号公報が知
られている。同公報では、溶接に引き続き重ね溶接継手
部を含む前後の接合区域に引張力を与えながら圧下する
ことにより、重ね溶接継手部を母材と同じ厚さまで減少
させる方法、およびその際に使用する圧下装置に関する
ものである。
置としては、例えば特開昭５８−１３４８３号公報が知
られている。同公報では、溶接に引き続き重ね溶接継手
部を含む前後の接合区域に引張力を与えながら圧下する
ことにより、重ね溶接継手部を母材と同じ厚さまで減少
させる方法、およびその際に使用する圧下装置に関する
ものである。
【０００３】しかし、この方法および装置では、溶接直
後に引張力を与えると、重ね溶接継手部が引きちぎれる
おそれがある。
後に引張力を与えると、重ね溶接継手部が引きちぎれる
おそれがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な技術の現状にかんがみてなされたものであって、特に
前記の問題点を解決するために、上下一対の溶接電極の
後方に上下一対のプラニッシュロールを連設して溶接直
後に、まず重ね溶接継手部を加圧減肉して板厚を減少さ
せ、さらにプラニッシュロール後方にエクステンション
ロールを連設して、重ね溶接継手部の板厚減少に伴って
発生するしわを除去できるように構成した重ね溶接継手
部の板厚減少方法、およびそのための装置を提供するこ
とを目的としてなされたものである。
な技術の現状にかんがみてなされたものであって、特に
前記の問題点を解決するために、上下一対の溶接電極の
後方に上下一対のプラニッシュロールを連設して溶接直
後に、まず重ね溶接継手部を加圧減肉して板厚を減少さ
せ、さらにプラニッシュロール後方にエクステンション
ロールを連設して、重ね溶接継手部の板厚減少に伴って
発生するしわを除去できるように構成した重ね溶接継手
部の板厚減少方法、およびそのための装置を提供するこ
とを目的としてなされたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の第一発明は、金
属ストリップの重ね溶接継手部の板厚減少方法であっ
て、重ね溶接継手部を上下一対の溶接電極の直後に連設
した上下一対のプラニッシュロールで加圧減肉し、さら
に、該プラニッシュロールの直後に連設したエクステン
ションロールを用いて板厚減少に伴って発生する重ね溶
接継手部の前後のしわを加圧伸長することを特徴とする
金属ストリップの重ね溶接継手部の板厚減少方法であ
り、また、第二発明は金属ストリップの重ね溶接継手部
の板厚減少装置であって、先行板、後行板を固定する出
側クランプ、入側クランプ間で鋼板の幅方向に走行する
上下一対の溶接電極の直後に、重ね溶接継手部を加圧減
肉する上下一対のプラニッシュロールを連設し、さら
に、重ね溶接継手部の前後のしわを伸長するエクステン
ションロールを前記プラニッシュロールの直後に連設し
たことを特徴とする金属ストリップの重ね溶接継手部の
板厚減少装置である。
属ストリップの重ね溶接継手部の板厚減少方法であっ
て、重ね溶接継手部を上下一対の溶接電極の直後に連設
した上下一対のプラニッシュロールで加圧減肉し、さら
に、該プラニッシュロールの直後に連設したエクステン
ションロールを用いて板厚減少に伴って発生する重ね溶
接継手部の前後のしわを加圧伸長することを特徴とする
金属ストリップの重ね溶接継手部の板厚減少方法であ
り、また、第二発明は金属ストリップの重ね溶接継手部
の板厚減少装置であって、先行板、後行板を固定する出
側クランプ、入側クランプ間で鋼板の幅方向に走行する
上下一対の溶接電極の直後に、重ね溶接継手部を加圧減
肉する上下一対のプラニッシュロールを連設し、さら
に、重ね溶接継手部の前後のしわを伸長するエクステン
ションロールを前記プラニッシュロールの直後に連設し
たことを特徴とする金属ストリップの重ね溶接継手部の
板厚減少装置である。
【０００６】
【作用】図３にプラニッシュロール使用による鋼板のし
わ発生機構を示す。すなわち先行板１ａは出側クランプ
５、後行板１ｂは入側クランプ６によって拘束された状
態で重ね溶接継手部は上下一対のプラニッシュロール３
ａ、３ｂを用いて加圧減肉される。このとき、先行板１
ａおよび後行板１ｂはそれぞれ固定されているため、減
肉伸長部には重ね溶接継手部の前後にしわ７があらわれ
る。
わ発生機構を示す。すなわち先行板１ａは出側クランプ
５、後行板１ｂは入側クランプ６によって拘束された状
態で重ね溶接継手部は上下一対のプラニッシュロール３
ａ、３ｂを用いて加圧減肉される。このとき、先行板１
ａおよび後行板１ｂはそれぞれ固定されているため、減
肉伸長部には重ね溶接継手部の前後にしわ７があらわれ
る。
【０００７】図４に示すように、しわ７をそのままスキ
ンパスミルで圧延すると、ワークロール９ａ、９ｂに溶
接線マーク８が発生し、これが後行板１ｂに転写される
問題がしばしば発生する。本発明では、この問題に対す
る対策として図２に示すように先行板１ａ、後行板１ｂ
を出側クランプ６、入側クランプ５で固定した状態で重
ね溶接継手部をエクステンションロール４ａを用いて加
圧伸長する方法に想到した。
ンパスミルで圧延すると、ワークロール９ａ、９ｂに溶
接線マーク８が発生し、これが後行板１ｂに転写される
問題がしばしば発生する。本発明では、この問題に対す
る対策として図２に示すように先行板１ａ、後行板１ｂ
を出側クランプ６、入側クランプ５で固定した状態で重
ね溶接継手部をエクステンションロール４ａを用いて加
圧伸長する方法に想到した。
【０００８】重ね溶接継手部の重ね代Ｌが母材の板厚と
同程度まで減肉された場合、両クランプ間の鋼帯の伸び
はＬで与えられる。したがって、しわ７を除去するのに
必要なエクステンションロール４ａと入側クランプ６と
のレベル差ΔＨは次式で与えられる。 ΔＨ＝〔（ｌ＋０．５Ｌ）2 −ｌ2 〕1/2 但しｌ：出側および入側クランプ〜エクステンションロ
ール間の距離（mm） Ｌ：重ね溶接継手部の重ね代（mm） すなわち、エクステンションロール４ａの上端を前記式
で算出される距離だけ入側クランプ６の上面の上方に位
置させることによりしわを伸ばすことができる。
同程度まで減肉された場合、両クランプ間の鋼帯の伸び
はＬで与えられる。したがって、しわ７を除去するのに
必要なエクステンションロール４ａと入側クランプ６と
のレベル差ΔＨは次式で与えられる。 ΔＨ＝〔（ｌ＋０．５Ｌ）2 −ｌ2 〕1/2 但しｌ：出側および入側クランプ〜エクステンションロ
ール間の距離（mm） Ｌ：重ね溶接継手部の重ね代（mm） すなわち、エクステンションロール４ａの上端を前記式
で算出される距離だけ入側クランプ６の上面の上方に位
置させることによりしわを伸ばすことができる。
【０００９】オフライン装置を用いて上記方法による重
ね溶接継手部のしわ伸ばしを試みたところ、非常に良好
な結果がえられた。
ね溶接継手部のしわ伸ばしを試みたところ、非常に良好
な結果がえられた。
【００１０】
【実施例】図１に本発明の実施例で使用した設備の配置
を示した。すなわち、先行板１ａ、後行板１ｂの重ね部
を上下一対の溶接電極２ａおよび２ｂを用いて加圧溶接
し、次いで後方に連設した上下一対のプラニッシュロー
ル３ａおよび３ｂを用いて重ね溶接継手部を加圧減肉し
た後、さらに後方に連設した入側クランプ６とのレベル
差をΔＨとして連設したエクステンションロール４ａを
用いて、重ね溶接継手部の前後に生じたしわ７を加圧伸
長するように配置する。したがって重ね溶接継手部の溶
接作業、圧下減肉作業およびしわ７の加圧伸長による除
去作業がほぼ同時に実施できるようになる。
を示した。すなわち、先行板１ａ、後行板１ｂの重ね部
を上下一対の溶接電極２ａおよび２ｂを用いて加圧溶接
し、次いで後方に連設した上下一対のプラニッシュロー
ル３ａおよび３ｂを用いて重ね溶接継手部を加圧減肉し
た後、さらに後方に連設した入側クランプ６とのレベル
差をΔＨとして連設したエクステンションロール４ａを
用いて、重ね溶接継手部の前後に生じたしわ７を加圧伸
長するように配置する。したがって重ね溶接継手部の溶
接作業、圧下減肉作業およびしわ７の加圧伸長による除
去作業がほぼ同時に実施できるようになる。
【００１１】なお、各機器は共通のＣ型フレーム１０の
上に配置した。実施例で用いた鋼板１ａおよび１ｂの板
厚ｔは０．１５＜ｔ＜０．６mmの鋼板を使用した。上下
溶接電極２ａおよび２ｂの仕様はホィール外径ＤD ＝２
００mm、上溶接電極圧下シリンダ２ｃの圧下力ＦD ＝６
００ｋｇ、溶接電流は１４KAとして溶接した。
上に配置した。実施例で用いた鋼板１ａおよび１ｂの板
厚ｔは０．１５＜ｔ＜０．６mmの鋼板を使用した。上下
溶接電極２ａおよび２ｂの仕様はホィール外径ＤD ＝２
００mm、上溶接電極圧下シリンダ２ｃの圧下力ＦD ＝６
００ｋｇ、溶接電流は１４KAとして溶接した。
【００１２】上下プラニッシュロール３ａおよび３ｂの
仕様は、ホィール外径ＤP ＝１２０mm、上プラニッシュ
ロール圧下シリンダ３ｃの圧下力ＦP ＝２，８００ｋｇ
とし、エクステンションロール４ａの仕様は、材質ＳＵ
Ｊ−２（表面硬度ＨS ９０）、表面クロムメッキ、ホィ
ール外径ＤE ＝１２０mm、入側クランプ６とのレベル差
ΔＨ＝３．２mm、エクステンションロール圧下シリンダ
４ｂの圧下力ＦE ＝１，０００ｋｇとした。
仕様は、ホィール外径ＤP ＝１２０mm、上プラニッシュ
ロール圧下シリンダ３ｃの圧下力ＦP ＝２，８００ｋｇ
とし、エクステンションロール４ａの仕様は、材質ＳＵ
Ｊ−２（表面硬度ＨS ９０）、表面クロムメッキ、ホィ
ール外径ＤE ＝１２０mm、入側クランプ６とのレベル差
ΔＨ＝３．２mm、エクステンションロール圧下シリンダ
４ｂの圧下力ＦE ＝１，０００ｋｇとした。
【００１３】また、図２に示すようにエクステンション
ロール４ａの幅Ｂ＝１０mm、エクステンションロール４
ａと入側クランプ６および出側クランプ５との間隔はと
もにｌ＝８mmとし、重ね溶接継手部の重ね代Ｌ＝１．２
mmとした。上記の装置をブリキ原板を製造する調圧ライ
ンに設置し、上記方法による重ね溶接および重ね溶接継
手部の加圧減肉、さらにしわ７の伸長を実施したとこ
ろ、良好な結果がえられた。さらに溶接作業時間の短縮
および溶接線マークのワークロールによる後行板への転
写防止を同時に達成することができた。
ロール４ａの幅Ｂ＝１０mm、エクステンションロール４
ａと入側クランプ６および出側クランプ５との間隔はと
もにｌ＝８mmとし、重ね溶接継手部の重ね代Ｌ＝１．２
mmとした。上記の装置をブリキ原板を製造する調圧ライ
ンに設置し、上記方法による重ね溶接および重ね溶接継
手部の加圧減肉、さらにしわ７の伸長を実施したとこ
ろ、良好な結果がえられた。さらに溶接作業時間の短縮
および溶接線マークのワークロールによる後行板への転
写防止を同時に達成することができた。
【００１４】なお、実施例ではエクステンションロール
４ａが上方に加圧する例で説明したが、これに限ること
なく、下方に加圧するようにしてもよい。
４ａが上方に加圧する例で説明したが、これに限ること
なく、下方に加圧するようにしてもよい。
【００１５】
【発明の効果】以上、本発明の重ね溶接継手部の板厚減
少方法および装置を用いることによって、作業に要する
時間を大幅に短縮することが可能となり、さらにワーク
ロールによる溶接線マークの後行板への転写を効果的に
防止することが可能となり、製品品質の向上および生産
性の向上という大きな効果がえられる。
少方法および装置を用いることによって、作業に要する
時間を大幅に短縮することが可能となり、さらにワーク
ロールによる溶接線マークの後行板への転写を効果的に
防止することが可能となり、製品品質の向上および生産
性の向上という大きな効果がえられる。
【図１】実施例の重ね溶接継手部の板厚減少装置の正面
図である。
図である。
【図２】エクステンションロールの原理を示す説明図で
ある。
ある。
【図３】重ね溶接継手の前後のしわ発生機構を示す説明
図である。
図である。
【図４】溶接線マークのワークロールによる転写を示す
説明図である。
説明図である。
１ａ 先行板 １ｂ 後行板 ２ａ 下溶接電極 ２ｂ 上溶接電極 ２ｃ 上溶接電極圧下シリンダ ３ａ 下プラニッシュロール ３ｂ 上プラニッシュロール ３ｃ 上プラニッシュロール圧下シリンダ ４ａ エクステンションロール ４ｂ エクステンションロール圧下シリンダ ５ 出側クランプ ６ 入側クランプ ７ しわ ８ 溶接線マーク ９ａ 上ワークロール ９ｂ 下ワークロール １０ Ｃ型フレーム
Claims (2)
- 【請求項１】 金属ストリップの重ね溶接継手部の板厚
減少方法であって、重ね溶接継手部を上下一対の溶接電
極の直後に連設した上下一対のプラニッシュロールで加
圧減肉し、さらに、該プラニッシュロールの直後に連設
したエクステンションロールを用いて板厚減少に伴って
発生する重ね溶接継手部の前後のしわを加圧伸長するこ
とを特徴とする金属ストリップの重ね溶接継手部の板厚
減少方法。 - 【請求項２】 金属ストリップの重ね溶接継手部の板厚
減少装置であって、先行板、後行板を固定する出側クラ
ンプ、入側クランプ間で鋼板の幅方向に走行する上下一
対の溶接電極の直後に、重ね溶接継手部を加圧減肉する
上下一対のプラニッシュロールを連設し、さらに、重ね
溶接継手部の前後のしわを伸長するエクステンションロ
ールを前記プラニッシュロールの直後に連設したことを
特徴とする金属ストリップの重ね溶接継手部の板厚減少
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32521094A JPH08174236A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 金属ストリップの重ね溶接継手部の板厚減少方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32521094A JPH08174236A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 金属ストリップの重ね溶接継手部の板厚減少方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08174236A true JPH08174236A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18174261
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32521094A Pending JPH08174236A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 金属ストリップの重ね溶接継手部の板厚減少方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08174236A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19946701B4 (de) * | 1999-02-23 | 2009-09-24 | Mitsubishi Denki K.K. | Nahtschweißmaschine |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP32521094A patent/JPH08174236A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19946701B4 (de) * | 1999-02-23 | 2009-09-24 | Mitsubishi Denki K.K. | Nahtschweißmaschine |
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