JPH08174122A - ケーブルビードの製造方法、ケーブルビード用金型及びケーブルビード製造装置 - Google Patents

ケーブルビードの製造方法、ケーブルビード用金型及びケーブルビード製造装置

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JPH08174122A
JPH08174122A JP6325146A JP32514694A JPH08174122A JP H08174122 A JPH08174122 A JP H08174122A JP 6325146 A JP6325146 A JP 6325146A JP 32514694 A JP32514694 A JP 32514694A JP H08174122 A JPH08174122 A JP H08174122A
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core
steel wire
wire
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cable
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JP6325146A
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Michitoshi Sorioka
通利 反岡
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Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑な駆動機構を用いることなく、自動的な
ケーブルビードの製造を可能とする。 【構成】 製造装置10のワイヤ送出部28では、略U
字上の湾曲させた所定長さの鋼線12を巻付け作業部3
0の金型40へ向けて送り出すようになっている。金型
の内部には、ケーブルコア14が収容される空洞部46
の内面に螺旋状の案内溝48が形成されている。前記し
た鋼線は、挿入口50から案内溝へ挿入され案内溝に案
内されてケーブルコアの外周を螺旋状に移動する。案内
溝の所定の位置にはヒューム管52が装着されており、
鋼線を全量挿入すると、鋼線の両端がヒューム管内に入
り込んで仮止めされ、このヒューム管をかしめることに
より、ケーブルコアに鋼線を螺旋状に巻き付けたケーブ
ルビードが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気入りタイヤのビー
ド部に設けられるケーブルビードに係り、詳細には、芯
線コアの回りに鋼線を螺旋状に巻付けたケーブルビード
の製造方法、ケーブルビードの製造に用いられるケーブ
ルビード用金型及びケーブルビード製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤでは、ホイールのリムと
かみあうビード内には、所定の長さの高炭素鋼等のワイ
ヤの両端部を接合してリング状に形成したビードワイヤ
が設けられている。
【0003】このビードワイヤには、鋼線を束ねたコア
の周囲に鋼線を螺旋状に巻付けて形成したケーブルビー
ドがある。このようなケーブルビードの製造方法の一例
を図8に示している。この図8では、ケーブルビードを
製造するときに、鋼線12を所定の長さに切断して小ボ
ビン90に巻取り、この鋼線12の先端をロウ付け等に
よって外れないようにコア92に接着する。この後、こ
のコア92を回転させながら小ボビン90をコア92の
回りを周回させて、鋼線12をコア92の外周に螺旋状
に巻付ける。コア92への鋼線12の巻付けが終了する
と、コア92にロウ付けした鋼線12の先端を外して、
両端を図示しないヒューム管等の連結部材に挿入し、こ
のヒューム管をかしめることによって鋼線12を接合す
る。
【0004】このように、鋼線12を小ボビン90に巻
き取ってコア92に巻き付けることによって、例えば複
数本の鋼線12をコア92に螺旋状にかつ緊密に巻付け
たケーブルビードを製造することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋼線を
小ボビンに巻き取ってからコアに巻付けるようにしてケ
ーブルビードを製造する場合、コアを回転させると共
に、この回転するコアの回りに小ボビンを周回させる必
要があり、大がかりで複雑な駆動機構を必要とする。ま
た、この駆動機構を開放状態とするためには、安全装置
を設ける必要があり、装置が大型化してしまう。また、
鋼線の先端のコアへのロウ付け、ロウ付けした先端をコ
アから外す作業は、主に手作業となり、ケーブルビード
の製造工程の自動化を困難なものとしている。
【0006】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、複雑で大がかりな駆動機構を用いることなくケ
ーブルビードを製造できるケーブルビードの製造方法、
この製造方法を適用するケーブルビード用金型及びケー
ブルビード製造装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のケーブルビード
の製造方法は、リング状の芯線コアの周囲に鋼線を巻き
付けたケーブルビードを製造するケーブルビードの製造
方法であって、前記芯線コアを分割可能な金型内に収容
し、所定長さに切断した鋼線を前記金型に前記芯線コア
の外周に沿って螺旋状に形成した案内溝へ送り込み、前
記案内溝に案内されて前記芯線コアの周囲に沿って螺旋
状に移動して全量が金型内に収容された前記鋼線の両端
を連結部材によって連結して、前記鋼線が螺旋状に巻付
けられた芯線コアをケーブルビードとして前記金型から
取り出すことを特徴とする。
【0008】また、本発明のケーブルビードの製造方法
は、前記したケーブルビードの製造方法において、前記
連結部材が、前記案内溝の所定の位置に予め装着準備さ
れていることを特徴とする。
【0009】本発明のケーブルビード用金型は、一対の
型を組み付けることによって内部にリング状の芯線コア
を収容可能な空洞部が形成され、前記空洞部の内周面に
は収容されている前記芯線コアの外周面に巻付ける鋼線
が挿入可能な1条の案内溝が螺旋状に形成され、前記一
対の型の少なくとも一方には外方から前記案内溝へ前記
鋼線を挿入可能な挿入口が形成されていることを特徴と
する。
【0010】本発明のケーブルビード製造装置は、リン
グ状の芯線コアを収容する空洞部が設けられると共に空
洞部の内周面に螺旋状に形成され挿入された鋼線を芯線
コアの外周に沿って案内する案内溝が設けられた分割可
能な金型が配置された巻付け作業部と、前記金型内へ前
記芯線コアを装着すると共に金型内から前記鋼線が巻付
けられた芯線コアを取り出す装着取出し手段と、前記鋼
線を前記芯線コアのサイズに応じた所定の長さに切断す
る切断手段と、前記所定の長さの鋼線を前記巻付け作業
部へ送り出し、前記金型の案内溝へ挿入する供給手段
と、前記芯線コアの外周に沿って螺旋状に案内された全
量が前記金型内に挿入された前記鋼線の両端を連結部材
を介して接合する接合手段と、を含む。
【0011】
【作用】本発明のケーブルビードの製造方法では、芯線
コアの周囲に沿って螺旋状の案内溝を形成し、鋼線をこ
の案内溝に挿入する。案内溝に挿入された鋼線は、芯線
コアの周囲を螺旋状に案内しながら移動するため、芯線
コアや鋼線を巻き取った小ボビン等を回転させながら移
動させる大がかりな駆動機構を用いることなく、芯線コ
アの周囲に螺旋状に鋼線を巻き付けたケーブルビードを
得ることができる。
【0012】また、本発明では、芯線コアに巻付けた鋼
線の両端を連結する連結部材を、予め案内溝の所定の位
置に装着することが好ましい。これによって、鋼線を芯
線コアに巻付けたときに、鋼線の先端が連結部材によっ
て仮止めできるようにすればよく、例えば、芯線コアを
配置する金型に案内溝を設けて、鋼線を螺旋状に巻き付
けたときに鋼線を仮止めすることができ、芯線コアを金
型から取り出すときに、芯線コアに巻付けた鋼線が緩む
ことがなく、かつ、鋼線の両端の連結が容易となる。
【0013】本発明のケーブルビード用金型は、芯線コ
アを収容する空洞部の内面に鋼線を螺旋状に案内可能な
案内溝を備えているため、この案内溝内へ鋼線を挿入す
るだけで、鋼線が芯線コアの外周に沿って螺旋状に案内
されて、芯線コアに巻き掛けられる。このような金型を
用いることにより、芯線コアに鋼線を螺旋状に巻付けた
ケーブルビードを簡単に製造することができる。
【0014】なお、この金型には、案内溝の所定の位置
に予め連結部材が装着可能となっていることがより好ま
しい。
【0015】本発明のケーブルビード製造装置では、所
定の長さに切断した鋼線を供給手段によって金型内の案
内溝へ挿入する。この金型内には、空洞部に芯線コアが
予め収容されており、また、案内溝には、連結部材が所
定の位置に予め装着されていることが望ましく、この金
型内に鋼線を挿入することにより、鋼線は、芯線コアの
外周に沿って螺旋状に移動して芯線コアに巻付き、最後
に連結部材と仮合体する。
【0016】この後、金型を開放して、仮成形されたケ
ーブルビードを取り出すときに又は取り出した後に連結
部材と鋼線を圧迫結合することにより、芯線コアに鋼線
を螺旋状に巻き付けたケーブルビードを得ることができ
る。
【0017】このケーブルビードの製造装置では、芯線
コアに巻き付ける鋼線の先端を、予め芯線コアにロウ付
け等によって接合する必要もなければ、接合されている
鋼線の先端を芯線コアから外す必要もないため、ケーブ
ルビードを自動化して製造することができる。
【0018】
【実施例】図面を参照しながら本発明を適用したケーブ
ルビード製造装置(以下「製造装置10」と言う、図1
参照)を説明する。図2(A)及び図2(B)に示され
るように、この製造装置10では、複数本の鋼線を束ね
てリング状に形成したケーブルコア14の外周部に螺旋
状に鋼線12を巻付けて、図示しない空気入りタイヤの
ビード部に設けるケーブルビード16を製造するように
なっている。なお、ケーブルコア14に用いられる鋼線
とケーブルコア14に巻付ける鋼線12は、異なるもの
であってもよいが、外径寸法及び材質の同じものであっ
てもよい。
【0019】図1に示されるよに、この製造装置10に
は、ピアノ線等の鋼線12が巻き取られているワイヤド
ラム18が装填されるドラム装填部20が設けられてい
る。また、このドラム装填部20に隣接して、引出し部
22が設けられている。鋼線12は、ドラム装填部20
に装填されたワイヤドラム18から引出し部22へ引き
出される。
【0020】この引出し部22には、所定の外径寸法の
円筒状の巻付けバー24が設けられており、この巻付け
バー24を回転させ、ワイヤドラム18から送り出され
た鋼線12をこの巻付けバー24の一端から巻付け、巻
付けバー24の他端から送り出している。これによっ
て、鋼線12は、巻付けバー24の中間部に螺旋状に巻
付けられながら移動して、ワイヤドラム18に巻き取ら
れていたときに生じた巻癖が矯正されると共に、所定の
巻癖が付与されるようになっている。
【0021】引出し部22から送り出された鋼線12
は、定長切断部26を経て、ワイヤ送出部28へ送られ
る。この定長切断部26では、ワイヤ送出部28へ送り
出した鋼線12を製造するケーブルビード16のサイ
ズ、すなわち空気入りタイヤのサイズに応じて予め設定
された長さに切断するようになっている。また、ワイヤ
送出部28では、所定の長さに切断された鋼線12の中
間を湾曲させ、略U字状に収容するようになっている。
【0022】図1及び図5に示されるように、このワイ
ヤ送出部28の下流側(紙面右側)には、巻付け作業部
30が隣接して設けられている。図5に示されるよう
に、このワイヤ送出部28には、巻付け作業部30へ向
けて2条のローラ列が設けられており、それぞれのロー
ラ列には、外側のローラ32に対向して内側にローラ3
4が対で配置されている。これらのローラ32、34
は、略U字状に湾曲された鋼線12を挟持して巻付け作
業部30へ向けて搬送するようになっている。
【0023】また、ローラ34は、鋼線12を挟持して
搬送するときに、鋼線12の中間の湾曲部分と干渉する
ことがないように、鋼線12の挟持搬送に合わせて順に
下方へ退避するようになっている。また、ローラ34の
定長切断部26側には、プッシャー36が配置されてい
る。このプッシャー36は、ローラ32、34によって
挟持搬送される鋼線12の湾曲部分に当接しながら鋼線
12の搬送に合わせて巻付け作業部30へ向けて移動
し、この湾曲部分を巻付け作業部30へ向けて押し出す
ようになっている。
【0024】このため、ワイヤ送出部28に収容された
鋼線12は、略U字状に湾曲された両端から順に巻付け
作業部30へ向けて送り出される。
【0025】一方、図1及び図5に示されるように、巻
付け作業部30には、金型40が配設されている。図3
に示されるように、この金型40は、リング状に形成さ
れており、半径方向に沿って下型42と上型44に分割
可能となっている。
【0026】図3及び図4(A)に示されるように、こ
の金型40内には、ケーブルビード16の芯となるケー
ブルコア14を収容する空洞部46が形成されており、
下型42から上型44を取り外すことにより、この空洞
部46が開放されるようになっている。図4(A)及び
図4(B)に示されるように、この空洞部46の内周面
には、空洞部46に収容されたケーブルコア14の外周
に沿って鋼線12を挿通可能とする挿入溝48が螺旋状
に形成されている。この螺旋状の挿入溝48は、1条の
溝が空洞部46の内周面を螺旋状に複数回、周回させた
よう、かつ、下型42と上型44に跨がって形成されて
いる。なお、本実施例では、一例として挿入溝48を空
洞部46の内周面に8周させており、ケーブルコア14
に鋼線12を螺旋状に8回巻き付けるようにしている。
【0027】図3及び図5に示されるように、この金型
40には、ワイヤ送出部28から送り出された鋼線12
が挿入される挿入口50が形成されており、この挿入口
50から空洞部46の挿入溝48に鋼線12が挿入され
るようになっている。
【0028】また、図4(B)に示されるように、下型
42の案内溝48には、鋼線12の両端を接合する連結
部材となるヒューム管52が装着されるようになってい
る。このヒューム管52の装着位置は、この挿入口50
と反対側で挿入口50から測って挿入溝48の中間とな
る位置となっている。このため、挿入口50から、鋼線
12の両端をそれぞれ一定速度で挿入すると、全量の鋼
線12が金型40内に押し込まれたとき、鋼線12の両
端がヒューム管52内に両側から挿入され、ケーブルビ
ード16が仮成形されるようになっている。
【0029】この状態で、ヒューム管52を潰して鋼線
12を圧迫する所謂「かしめ」を行うことにより、ヒュ
ーム管52を介して鋼線12を接合できるようになって
いる(図示省略)。これにより、ワイヤ送出部28から
送り出されて金型40に挿入された鋼線12は、金型4
0の空洞部46に収容されてケーブルコア14の外周に
螺旋状に巻付けられる。
【0030】図1に示されるように、この金型40の下
型42には、ベース板38が設けられており、このベー
ス板38が巻付け作業部30の作業台54上に設けられ
た一対のガイドレール56に摺動可能に掛け渡されてい
る。また、この下型42は、ベース板38と一体で図示
しない駆動手段よってガイドレール56に沿って移動
し、ワイヤ送出部28に隣接した巻付け作業位置と、ワ
イヤ送出部28側から退避したケーブルコア14の装
着、取出し位置の間を移動するようになっている。
【0031】この作業台54の巻付け作業位置の上方に
は、上型44が配置されている。この上型44は、直径
方向に沿って掛け渡されたブラケット58の中間部に連
結されたエアーシリンダ60の駆動によって昇降するよ
うになっている。このため、下型42が巻付け作業位置
へ移動したときに、上型44を下方移動させることによ
り、下型42と上型44が嵌合し、金型40内へ鋼線1
2が挿入可能となっている。また、金型40内に鋼線1
2を全量挿入した後に、上型44を上方移動させること
により、下型42がケーブルコア14の装着、取出し位
置へ移動可能となっている。
【0032】この作業台54には、ケーブルコア14の
装着、取出し位置に隣接して、搬送ロボット62及び装
着ロボット64が配設されている。搬送ロボット62に
は、鋼線12の巻付けを行うケーブルコア14が供給さ
れ、このケーブルコア14をロボットハンド66によっ
て把持して下型42の空洞部46へ装着する。また、搬
送ロボット62は、鋼線12が巻付けられたケーブルコ
ア14をロボットハンド66によって把持して下型42
から取り出すようになっている。
【0033】また、装着ロボット64は、ケーブルコア
14が取り出された下型42の所定の位置にロボットハ
ンド68によって円筒状のヒューム管52を装着する。
さらに、装着ロボット64は、ケーブルコア14に巻付
けられた鋼線12の両端が挿入されたヒューム管52を
ロボットハンド68によって「かしめ」て緊密に接合す
るようになっている。
【0034】したがって、螺旋状に鋼線12が巻付けら
れたられたケーブルコア14を、ヒューム管52がかし
められた後に搬送ロボット62によって下型42から取
出してケーブルビード16として次工程へ搬送される。
【0035】次に本実施例の作用を説明する。製造装置
10の巻付け作業部30では、装着、取出し位置に移動
した下型42の案内溝48の所定の位置に装着ロボット
64によってヒューム管52を装着すると共に搬送ロボ
ット62によって鋼線12を巻き付けるケーブルコア1
4を装着する。この後、下型42は、図示しない駆動手
段に駆動されて、ガイドレール56に沿ってワイヤ送出
部28に隣接した巻付け位置へ移動する。
【0036】一方、ワイヤ送出部28には、定長切断部
26で金型40、すなわち、ケーブルコア14のサイズ
と巻付け回数(案内溝48の全長)に合わせた長さに切
断されて送り込まれる。この鋼線12は、ドラム装填部
20に装填されたワイヤドラム18から引き出されて、
巻付けバー24に巻付けられて、金型40へ無理なく挿
入してケーブルコア14に螺旋状に巻付けることができ
るように巻癖が付けられて、定長切断部26へ送り込ま
れる。定長切断部26では、この鋼線12をワイヤ送出
部28へ送り出すときに、所定の長さに切断している。
【0037】ワイヤ送出部28では、所定の長さに切断
されて送り込まれた鋼線12を中間位置で湾曲させて両
端部をそれぞれローラ32、34で構成された2条のロ
ーラ列で挟持している。なお、鋼線12のU字状の湾曲
は、例えば一方のローラ列で鋼線12を挟持しながら所
定の位置まで搬送し、次に送りこまれる鋼線12の後端
側を他方のローラ列のローラ34によって案内しながら
順にローラ32を突出させて挟持するなどの種々の構成
を適用できる。
【0038】ワイヤ送出部28では、収容した鋼線12
をローラ32、34の駆動とプッシャー36の移動によ
って、金型40の挿入口50へ向けて送り出し、金型4
0の挿入口50から金型40の内部に形成した案内溝4
8へ挿入する。
【0039】このようにして金型40へ送り込まれた鋼
線12は、両端がそれぞれ案内溝48によってケーブル
コア14の周囲を螺旋状に移動し、金型40内に全量が
押し込まれたときに鋼線12の両端がそれぞれヒューム
管52に入り込む。
【0040】次に、製造装置10では、上型44を上方
へ退避させると下型42を搬送ロボット62及び装着ロ
ボット64に隣接する装着・取出し位置へ移動する。こ
の後、先ず装着ロボット64がヒューム管52をかしめ
て鋼線12の両端を接合し、次に搬送ロボット62が下
型42からケーブルコア14を取出してケーブルビード
16として排出する。
【0041】製造装置10では、このような作業を順次
繰り返すことにより、所定サイズのケーブルビード16
を自動的に連続して製造する。このとき、ケーブルコア
14を回転することがなく、また。ケーブルコア14の
回りに鋼線12を螺旋状に巻き付けるときにも回転機構
を用いる必要がないため、従来より装置を小型化でき
る。また、駆動機構が露出していないために、極めて高
い安全性を確保することができる。
【0042】なお、本実施例は、本発明の適用の一例を
示すものであり、本発明の構成を限定するものではな
い。例えば、金型40の周囲にワイヤ送出部28と共
に、搬送ロボット62及び装着ロボット64を配置し、
金型40の下型42を移動させることなく、上型44の
昇降のみでケーブルビード16を製造するようにしても
よい。
【0043】また、本発明を適用した製造装置として
は、図6及び図7に示される構成とすることもできる。
【0044】図6に示される製造装置70には、巻付け
作業部72として、作業台54及びガイドレール56を
延長して、ワイヤ送出部28に隣接する巻付け位置を挟
んで両側に搬送ロボット62及び装着ロボット64を配
置すると共に、ガイドレール56上に二組の金型40
A、40Bのそれぞれの下型42A、42Bを配置して
いる。また、巻付け位置の上方には、それぞれがエアー
シリンダ60によって昇降すると共に、ガイドレール7
4に沿って移動する上型44A、44Bを配置してい
る。
【0045】なお、金型40A、40Bは、それぞれ異
なるサイズのケーブルコア14A、14Bに鋼線12を
巻付け、異なるサイズのケーブルビード16A、16B
の製造用となっており、それぞれの金型40A、40B
に合わせた所定の長さに切断された鋼線12がワイヤ送
出部28に送られるようになっている。すなわち、製造
装置70は、巻付け位置へ複数の金型を交互に配置する
所謂シャトル方式となっている。
【0046】このように構成された製造装置70では、
異なるサイズのケーブルビード16A、16Bを交互に
連続して製造することができ、効率的なケーブルビード
の製造が可能となる。すなわち、一方の装着・取出し位
置での作業と平行して巻付け位置での作業を行うことが
できる。なお、この製造装置70では、同一の金型40
を用いて、同じサイズのケーブルビード16を製造する
ようにしてもよく、この場合、上型44は一つでよく、
短時間に多量のケーブルビード16の製造が可能とな
る。
【0047】また、図7に示される製造装置80では、
巻付け作業部82に複数の下型42が配置されたターン
テーブル84が設けられている。このターンテーブル8
4の周囲には、ワイヤ送出部28と共に、金型42内に
ケーブルコア14を装填する搬送ロボット62A、金型
42内にヒューム管52を装着する装着ロボット64
A、金型42から鋼線12が巻付けられたケーブルコア
14(ケーブルビード16)を取り出す搬送ロボット6
2B及びヒューム管52をかしめる装着ロボット64B
が、ターンテーブル84の回転方向と反対方向に順に配
置されている。すなわち、製造装置80は、複数の金型
を順に巻付け位置に配置する所謂フロー方式となってい
る。
【0048】このように構成された、製造装置80で
は、それぞれの作業を単独で行うため、ケーブルビード
16をより効率的に製造することができる。また、同一
のサイズのケーブルビード16を製造するときには、複
数の下型42に対向する上型44を一つ設ければよい。
【0049】なお、異なるサイズのケーブルビードを製
造するときには、それぞれのサイズに合わせた下型を容
易すると共に、例えば下型に対向する上型をターンテー
ブル84の回転に合わせて回転させるようにしてもよ
い。
【0050】また、本実施例では、鋼線20の両端を同
時に金型40内に挿入したが、鋼線の一端から金型40
内に挿入すると共に、後端(他端)にヒューム管52等
の連結部材を配置して、所定長さの鋼線20の後端を挿
入するときに、先端と連結するようにするなど、本実施
例に限らず、種々の構成を適用できるものである。
【0051】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明のケーブルビ
ードの製造方法では、芯線コアに鋼線を螺旋状に巻き付
けるときに、複雑で大がかりな回転機構を用いる必要が
なく、極めて高い安全性を確保しながら芯線コアへの鋼
線の巻付けを行うことができる。また、本発明のケーブ
ルビード用金型は、案内溝へ鋼線を挿入するだけで芯線
コアに鋼線を螺旋状に簡単に巻き付けることができる。
【0052】さらに、本発明のケーブルビード製造装置
では、芯線コアに鋼線を巻付けてケーブルビードを製造
する作業を自動的に行うことができる優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用したケーブルビード製造装置の
構成を示す概略図である。
【図2】(A)は本実施例で製造するケーブルビードを
示す概略斜視図、(B)はケーブルビードの要部拡大図
である。
【図3】本実施例に適用した金型を示す概略斜視図であ
る。
【図4】(A)は、図3の4A−4A線に沿った要部断
面図、(B)は下型の空洞部内面を示す要部展開図であ
る。
【図5】ワイヤ送出部と金型を示す概略構成図である。
【図6】製造装置の適用例を示す概略構成図である。
【図7】製造装置の適用例を示す概略構成図である。
【図8】従来のケーブルビードの製造作業の一例を示す
概略図である。
【符号の説明】
10 ケーブルビード製造装置 12 鋼線 14 ケーブルコア(芯線コア) 16 ケーブルビード 26 定長切断部(切断手段) 28 ワイヤ送出部(供給手段) 30 巻付け作業部 40 金型 42 下型 44 上型 46 空洞部 48 案内溝 50 挿入口 52 ヒューム管(連結部材) 62 搬送ロボット 64 装着ロボット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング状の芯線コアの周囲に鋼線を巻き
    付けたケーブルビードを製造するケーブルビードの製造
    方法であって、前記芯線コアを分割可能な金型内に収容
    し、所定長さに切断した鋼線を前記金型に前記芯線コア
    の外周に沿って螺旋状に形成した案内溝へ送り込み、前
    記案内溝に案内されて前記芯線コアの周囲に沿って螺旋
    状に移動して全量が金型内に収容された前記鋼線の両端
    を連結部材によって連結して、前記鋼線が螺旋状に巻付
    けられた芯線コアをケーブルビードとして前記金型から
    取り出すことを特徴とするケーブルビードの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記連結部材が、前記案内溝の所定の位
    置に予め装着準備されていることを特徴とする請求項1
    のケーブルビードの製造方法。
  3. 【請求項3】 一対の型を組み付けることによって内部
    にリング状の芯線コアを収容可能な空洞部が形成され、
    前記空洞部の内周面には収容されている前記芯線コアの
    外周面に巻付ける鋼線が挿入可能な1条の案内溝が螺旋
    状に形成され、前記一対の型の少なくとも一方には外方
    から前記案内溝へ前記鋼線を挿入可能な挿入口が形成さ
    れていることを特徴とするケーブルビード用金型。
  4. 【請求項4】 リング状の芯線コアを収容する空洞部が
    設けられると共に空洞部の内周面に螺旋状に形成され挿
    入された鋼線を芯線コアの外周に沿って案内する案内溝
    が設けられた分割可能な金型が配置された巻付け作業部
    と、前記金型内へ前記芯線コアを装着すると共に金型内
    から前記鋼線が巻付けられた芯線コアを取り出す装着取
    出し手段と、前記鋼線を前記芯線コアのサイズに応じた
    所定の長さに切断する切断手段と、前記所定の長さの鋼
    線を前記巻付け作業部へ送り出し、前記金型の案内溝へ
    挿入する供給手段と、前記芯線コアの外周に沿って螺旋
    状に案内された全量が前記金型内に挿入された前記鋼線
    の両端を連結部材を介して接合する接合手段と、を含む
    ケーブルビード製造装置。
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