JPH08174043A - ダイス位置にある複数の標準のダイスを通して線材を伸線加工するための装置とその方法 - Google Patents

ダイス位置にある複数の標準のダイスを通して線材を伸線加工するための装置とその方法

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JPH08174043A
JPH08174043A JP7265084A JP26508495A JPH08174043A JP H08174043 A JPH08174043 A JP H08174043A JP 7265084 A JP7265084 A JP 7265084A JP 26508495 A JP26508495 A JP 26508495A JP H08174043 A JPH08174043 A JP H08174043A
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wire
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JP7265084A
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Sameer S Vijayakar
スレッシュ ヴィジェイアカール サミエル
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Goodyear Tire and Rubber Co
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Goodyear Tire and Rubber Co
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
    • B21C3/00Profiling tools for metal drawing; Combinations of dies and mandrels
    • B21C3/02Dies; Selection of material therefor; Cleaning thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
    • B21C1/00Manufacture of metal sheets, metal wire, metal rods, metal tubes by drawing
    • B21C1/02Drawing metal wire or like flexible metallic material by drawing machines or apparatus in which the drawing action is effected by drums
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸線機内のダイス位置を増やさずに横断面の
より高い絞り率を得られる装置と方法を提供する。 【解決手段】 本装置と方法では、過度な発熱もこれに
伴うダイスの磨耗も起こさずに、各ダイス位置(16’
〜22’)ごとに横断面の絞りを増していくために、伸
線機(30)の幾つかのまたは全てのダイス位置(1
6’〜22’)における或る圧下率の多重ダイス(3
2)を通して、鋼線(12)を伸線加工する。また、液
体潤滑剤がダイス/線材の境界面に達することができる
ように、ダイスのケーシングの面を横切る溝を備えてい
る新しいダイス(32)も開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は広範囲に応用される
ものであるが、特に金属線材を引き抜いて高張力線を形
成するのに適している。特に、伸線機内のダイス位置の
数を増やさずに、横断面のより高い総絞り率を得られる
ように、線材は伸線機の幾つかのダイス位置または全て
のダイス位置にある多重のダイスを通して引き抜かれ
る。
【0002】
【従来の技術】引き抜かれた鋼線の硬度は、引抜き工程
に伴う塑性変形に関連する。線材は伸線機を通るたび
に、硬度を高める。線材が硬すぎるか、または硬いが脆
くなっていれば、引抜き工程中、もしくはねじりや曲げ
の力が加えられたとき、破壊されることになる。
【0003】伸線加工法の機構は、本発明の譲受け人で
あるグッドイヤー社に譲り受けられた米国特許5,18
9,897号( '897号)に記載されているジンマー
マン他による『湿式の伸線機による細線の引抜き』とい
う文書に説明されており、参考としてここにその特許内
容を全て挿入する。線材がその横断面を絞るために、ダ
イスを通して引き抜かれるとき、この線材の外側のファ
イバは、その中央のファイバよりより速く、すなわちよ
り高速で流れるため、線材の表面に比べて線材の中心部
では延伸量が少なくなる。こうした延伸機構に由来する
応力の差は、線材の表面では縦方向の圧縮応力を生み、
そしてその中心部では縦方向の引張り応力を生じさせ
る。引張り応力が材料の破壊強度を越えるとき、中心破
裂空隙として知られるボイドが線材の中心部に生じるこ
とがある。この中心破裂空隙効果は、当該工法の構成を
制御することによって、避けることができる。
【0004】引抜き工程により線材に生じるひずみは、
線材の引張り強さを増大させる。この増大率は、1つの
伸線機における絞り部のダイスごとに一定に保たれるこ
とが望ましい。中心破裂空隙の形成を分析すると、引張
り強さの増加が低いままであれば、破裂が生じやすくな
っていることが判る。したがって、それぞれが中心破裂
空隙域を避けるような構造を有するある多くのダイスか
らなる絞り部を通して、線材は引き抜かれる。絞り部の
ダイスの数量を減少させることは、各ダイスごとの断面
しぼり率を高めることになる。これは一方では、発生す
る熱とダイスの磨耗をともに増大させる。こうした幾つ
かの問題を未然に防ぐために、伸線加工工業界は、線引
きされた製品の品質を改善する努力を続けている。した
がって、経済的に高張力鋼線を製造するため、加工法お
よび/または設備の設計の改善を追求して、現在も研究
が続けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在、鋼線はほぼ3.
3から3.7までの引抜き総変形度で、そして一般的に
は約3.6の総変形度のフィラメントの直径になるまで
引き抜かれている。所与の材料のフィラメントに比較的
に高い強度が要求される場合、細密伸線機によってより
高い引抜き変形度になるよう線材を引き抜くことは、有
利であるとはいえ、線材の破断のような限界がある。伸
線機は一般的に、ある圧下率の19から23個のダイス
を通して引き抜かれるように設計されている。標準の横
断面絞り率は、各ダイスごとに約15%である。その結
果、引抜き総変形度は約3.60になる。伸線機におけ
るダイス位置の数を増加させずに、引抜き変形度を増大
させるためには、ダイスごとの断面絞り率を上げること
でできる。しかし、ダイスごとの断面絞りを増加できる
量には、限度がある。引抜き変形度3.8を越えるよう
な、単一ダイスにおける過度の断面絞りは、線材とダイ
スの境界面の高い摩擦力と温度のために、線材を破断さ
せることになる。より高い摩擦力は一方では、線材のダ
イスよりの抜き出しを困難にする。線材が硬すぎると、
所望の直径に引き抜くことができなくなる。
【0006】たとえば、上述のジンマーマン他による文
書では、それぞれ12°の開先角度を有する19個のダ
イスを通して直径1.1ミリメートル(mm)の線材を
直径0.22mmに引き抜くデータの評価がされてい
る。各段階ごとの絞り率は約16%である。一見したと
ころでは、1つのダイスにおける線材の断面絞り率の増
大は、生産速度を増し、かつ所望の寸法に線材を引き抜
くのに必要なダイスの数を減らしている。絞り率の増大
は特に、中心破裂空隙域効果を減少させるため、有利で
ある。しかしながら、熱の発生やダイス摩擦の増大のよ
うな他のパラメータによって、所与のダイス開先角度に
おける断面絞り率の増加という選択が妨げられる。
【0007】ダイスごとの断面絞り率の増加やこれに伴
う発熱の増大を生じさせずに、中心破裂空隙の問題を克
服するため、 '897号特許は最終のダイス位置のみに
2重のダイスを設置することを、開示している。この2
重ダイスは、ダイスごとの断面絞り率を増やしたり、こ
れに付随するより高い発熱を生じさせたりすることな
く、フィラメントにおける中心破裂空隙を避けるために
最終のダイス位置に用いられている。しかしながら、上
記の発熱の上昇とダイスの磨耗問題のために、残ってい
る絞り部のダイス位置にある幾つかのダイスまたは全て
のダイスにおける絞り量を増大させることについては、
言及も示唆もない。したがって、過度な発熱、表面の損
傷、線材の延性の減少、伸線機への過負荷がなく、そし
てこれらに伴うダイスの過度な磨耗もなしに、ダイスご
との断面絞り率を増大させた絞り部の複数のダイスを通
して高張力鋼線を伸線加工するための方法と装置が提供
されることが望ましい。
【0008】線材をより高い総変形度になるよう引抜き
ながら、ダイスごとの合理的な断面絞り率を維持すると
いう課題を解決するための可能な手段の一つは、引抜き
シーケンスにより多くのダイス位置を付け加えることで
ある。この解決手段の欠点は、現在用いられている伸線
機は、余分のダイス位置を組み込んだ非標準的な伸線機
に代えなければならないということである。これは非常
に費用のかかる代替案である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の利点の1つは、
伸線機の幾つかのダイス位置または全てのダイス位置に
ある多重のダイスを通して鋼線を引き抜くことにより、
上述の従来の装置における1つ以上の限界と欠点を回避
する鋼線を伸線加工するための装置と方法を提供するこ
とである。
【0010】本発明のもう1つの利点は、過度な発熱が
なく、そして発熱に伴うダイスの磨耗もなく、幾つかの
ダイス位置または全てのダイス位置において横断面の絞
り率を増大させ、複数のダイスの絞り部を通して鋼線を
引き抜いて高張力鋼線を形成する鋼線を伸線加工する装
置と方法を提供することである。
【0011】さらに本発明のもう一つ別の利点は、伸線
機の幾つかのダイス位置または全てのダイス位置にある
多重のダイスを通して鋼線を引き抜くことによって、複
数のダイスの絞り部を通して高張力鋼線を伸線加工する
ための方法と装置に伴う費用を削減することである。
【0012】また本発明の更なる利点は、ダイス位置ご
との断面絞り率が増大しながら、ダイスごとの標準の断
面絞り率を維持することができるか、またはこれを減少
させることさえできるように、従来の伸線機において各
ダイス位置に多重のダイスを使用することである。
【0013】また本発明のもう一つの利点は、2つ以上
のダイスケーシングが互いに隣接しているとき、液体潤
滑剤がダイス/線材境界面に達することができるよう
に、ダイスケーシングの面に潤滑溝を供することであ
る。
【0014】本発明のもう1つの追加された利点は、約
22のダイス位置(一般的には、各列がダイス位置7つ
からなる3列と出口ダイス位置1つ)を有する伸線機を
用いて当工業界で現在実施されている伸線加工が、1列
の10か所のダイス位置しかない小型で床面積も少ない
比較的に安価な機械を用いて、実施することができると
いうことである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明にしたがって、以下の各段
階よりなる、高張力鋼線を作るために鋼線を伸線加工す
る方法が開示されている。先ず、2つ以上のダイス位置
に複数のダイスが収められている伸線装置に配置されて
いる複数のダイス位置を通して、線材が引き抜かれる。
各ダイス位置に2つのダイスがあることが望ましい。線
材の横断面は、各ダイスごとに約15%から約18%ま
での一定の絞り率により減じられ、複数のダイスが収め
られている各ダイス位置において合計で約30%から約
36%の絞り率になる。
【0016】更に本発明にしたがって、ねじり延性の増
大されている高張力鋼線を作るために鋼線を伸線加工す
る装置には、伸線装置内に複数のダイス位置があって、
また、線材がこの伸線装置を通過するとき、この線材が
移動する方向にダイスが移動するのを防ぐために、各ダ
イス位置ごとに2列のダイス支えが備えられている。少
なくとも2か所のダイス位置には複数のダイスが含まれ
ているが、各ダイス位置に2つのダイスが含まれている
のが、望ましい。本発明の1実施例では、各ダイス位置
にある複数のダイスは互いに間隔を置いて配置されてい
る。本発明の他の実施例では、各ダイス位置における複
数のダイスは互いに隣接して配置されている。
【0017】また本発明にしたがって、高張力鋼線は以
下の各段階よりなる線材を引き抜く方法によって作られ
た製品である。先ず、少なくとも2か所のダイス位置
に、そして好ましくは各ダイス位置に、複数のダイスが
収められている伸線装置に配置されている複数のダイス
位置を通して、線材が引き抜かれる。それから、線材の
横断面は、各ダイスごとに約15%から約18%までの
一定の絞り率により減じられ、複数のダイスを収めてい
る各ダイス位置においては合計で約30%から約36%
の絞り率になる。
【0018】また更に本発明にしたがって、線材の横断
面を絞るために線材が引き抜かれるダイスには、中央に
ボアを有するダイスケーシングが含まれ、その内部にダ
イス要素が収められている。液体潤滑剤がダイス/線材
境界面に達することができるように、ダイスケーシング
の面に1つ以上の潤滑溝が形成されている。潤滑溝は、
長方形か正方形または三角形の横断面形状からなる。潤
滑溝はダイスケーシングの中心から外側周縁面まで径方
向外側に向かって延ばすことができる。
【0019】本発明と本発明の更なる展開は、添付の図
面に示されている好ましい実施例によって以下に説明さ
れる。
【0020】
【実施例】図1と図2には、高張力鋼線12を作るため
の従来技術による伸線装置10が示されている。ほぼ等
しい22個の標準のダイス14と21個の引抜きキャプ
スタン15とは、この装置10において3つの列13
A、13B、13Cに交互に配置される。図示されてい
る伸線装置10において、各列13A、13B、13C
には、各ダイス位置ごとに1つのダイス14を収めてい
る7か所のダイス位置と、出口位置17に配置されてい
る1つのダイス14とが含まれている。標準の各ダイス
14は、図2に示されているように、ダイス位置16、
18、20、22(16〜22)に配置されており、そ
れぞれ隣接するキャプスタン15の間に間隔を置いて配
置されている1組の調整可能なダイス支えまたはブラケ
ット25Aと25Bか、24Bと24Cか、25Cと2
5Dか、または24Dと24Eに支持されている。本発
明のために、本明細と請求の範囲に用いられている用語
「ダイス位置」とは、ダイス14が配置されてる隣り合
ったキャプスタン15間のスペースを指す。図2を参照
すると、伸線装置10の4か所のダイス位置16〜22
のみが例示の目的で図示されているが、図1の従来の伸
線装置は22か所のダイス位置を有しており、そして一
般的には19から22か所のダイス位置を持つことがで
きる。ダイス支えは、1つの列にダイス支え24A、2
4B、24C、24D、24E(24A〜24E)と第
2の列にダイス支え25A、25B、25B、25C、
25D、25E(25A〜25E)を含む2列になって
配置されている。ダイス支え24A〜24Eおよび25
A〜25Eは、線材12が装置10を通過するとき、線
材12が移動する方向にダイス14が移動することを妨
げる。本明細と請求の範囲に用いられている用語「標準
のダイス」とは、図5に示されている種類のダイスを指
すが、後述のような潤滑溝を欠いているものである。標
準のダイスは、伸線装置内の絞り部の他のダイスの量と
等しいほぼ一定量だけ線材の横断面を減少させる構造を
有している。この装置10は、湿式でスリップ型の伸線
機であることが好ましく、そしてダイス14は冷却潤滑
剤に浸されている。
【0021】本明細と請求の範囲に用いられている用語
「鋼線」とは、黄銅および/または亜鉛被覆されている
鋼線または鋼鉄製のフィラメントを指す。この鋼鉄製の
フィラメントは、α黄銅のような非常に薄い黄銅の層を
有し、そして時に黄銅被覆自体もその上に薄い亜鉛層
か、もしくはコバルトまたはニッケルのような三元合金
の添加物を有している。「鋼」という用語は、広く炭素
鋼として知られているもの、また高炭素鋼、通常の鋼
鉄、純粋な炭素鋼そして普通炭素鋼と呼ばれているもの
を指す。このような鋼鉄の一例は、アメリカ鉄鋼協会の
等級1070の高炭素鋼(AISI 1070)であ
る。普通炭素鋼は一般的に、約3,400MPaまでの
引張り強さを有している。このような鋼鉄の特性は主と
して炭素の存在のためで、相当な量の他の合金要素が含
まれていなくてもその特性は現れる。しかしながら、炭
素鋼の引張り強さは、少量の合金、通常は1.0%以下
の合金を添加することによって増大させることができ
る。これらは「微量合金鋼」と呼ばれ、約3,650か
ら4,000MPaまでの引張り強さを有している。高
い水準の延性と優れた耐疲労性を有する高張力鋼は、参
考として当文書にその全文が挿入されている米国特許
4,960,473号に記載されている。黄銅は銅と亜
鉛の合金で、多かれ少なかれ比較的に少量の他の金属を
これに含ませることも可能である。本発明において被覆
として用いられる三元合金は、0.1から10%の鉄分
を含んでいるので、鉄・黄銅合金である。
【0022】図2に示されている従来の装置において
は、線材12は直接、標準の各ダイス14を通ってここ
から異なる寸法の引抜きキャプスタン15に向かい、そ
して更に次の標準のダイスに向かう。この線材12は各
引抜きキャプスタン15に巻回され、そして線材の直径
がキャプスタン15間の各ダイス位置で絞られるにした
がって、線材は伸長する。したがって、線材はキャプス
タン15に引っ張られ、後に続く各キャプスタン15は
線材の伸長を補償するため前のキャプスタンより速く廻
る。直線的な絞り部の設計である装置10のキャプスタ
ン15間における線材12の横断面の絞り率は、実質的
な固定値か、もしくは標準値である。線材12が引き抜
かれる速度は、引抜きキャプスタン15の周縁速度より
遅くなるように保証されている。その結果生じる正の滑
りによって、線材12のあらゆる部分はぴんと張られ、
そして標準のダイス14を通して線材を引き抜くために
キャプスタン15によって線材に適切な摩擦力が働く。
この摩擦力がなければ、伸線装置10内の次の位置にお
いて過負荷が生じ、そして、線材の破断が発生する。こ
こでは、各ダイス位置16−22に1つのダイス14が
配置されている。 '897号特許に記されているような
ケースでは、2つのダイスは最後のダイス位置にのみ置
かれている。こうした方法では、この伸線機は、特別の
ダイス位置を有する非標準的な伸線機に代わらなければ
各ダイス位置における高い最終的な断面積の減少率は得
られない。
【0023】本発明の典型的な構造では、図3に示され
ているように、各ダイス位置にまたは幾つかのダイス位
置に2つずつのダイスを収めている1列のダイス位置が
設定されているが、それぞれ所望の数のダイス位置(一
般的には、合計19から23か所)から成る2つ以上の
列が設定されていて、しかもこれらのダイス位置の各々
に、またはその幾つかに2つずつのダイスが配置されて
いても、本発明の条件の範囲内である。図3に示されて
いるように、本発明の伸線装置30には、ほぼ等しい2
2個の標準のダイス14’と20個の引抜きキャプスタ
ン15’があり、これらのダイス14’とキャプスタン
15’は、10か所の各ダイス位置ごとに2つの標準の
ダイスと、1か所の出口位置に2つのダイスとを備えた
1つの列33に、交互に配置されている。
【0024】図4に示されているような本発明の第1の
実施例は、金属線材を引き抜いて高張力線にする伸線装
置30の一部を表しており、これらの高張力線は、幾つ
かのまたは全てのダイス位置16’〜22’に多重の標
準のダイス32が収められていることを除いて、図2に
示されている従来技術の装置10の断面とほぼ等しくく
なっている。本明細書全体において、ダッシュまたは2
重ダッシュ付きの参照番号は、ダッシュの付いていない
同じ番号により表示されている構成要素とほぼ同一の構
成要素を表している。ダイス位置16’〜22’の各々
には、2つの標準のダイス32が収められていることが
好ましい。好ましい実施例では、ダイス位置16’〜2
2’にある2つの標準のダイスを多重ダイスにすること
が望ましいが、幾つかのダイス位置または全ダイス位置
に3つ以上のダイスを挿入しても、本発明の条件の範囲
内に含まれる。
【0025】図5に示されているように、標準の各ダイ
ス32は、中央のボア35を有し、この中にダイス要素
37を収めたダイスのケーシング31より構成されてい
る。このダイス要素37はダイス角度a、支え面b、背
面逃げ角cおよび入口の開口直径dを形成する。標準の
各ダイス32のダイス角度aは、約8°から約16°ま
での範囲に含まれる。しかし、特殊な材料や寸法の絞り
率に適応してダイス32の構造や角度を変更しても、そ
れは本発明の範囲に含まれる。標準の各ダイス32は線
材の横断面が約15〜18%の一定の率で縮小されるよ
うに設計されている。したがって、本発明にしたがえ
ば、線材12の横断面は、1対の標準のダイス14’を
含む各ダイス位置16’〜22’において約30%から
約36%までの一定の絞り率で縮小される。より典型的
には、各ダイス14’は約15.5%の一定の絞り率で
線材の横断面を減少させ、そして線材12の横断面は、
1対のダイス14’を備えている各ダイス位置16’〜
22’において約31%の一定の絞り率で減少させられ
る。
【0026】図4に示されている実施例では、伸線装置
30の各ダイス位置16’〜22’に収められている2
つ以上の標準のダイス32は、線材12がダイスを通し
て引き抜かれるとき、互いに接触することがあり得る。
各ダイス位置16’〜22’において複数の標準のダイ
ス32を通して線材を引き抜いている間に、熱が発生し
ないように、ダイス32は、ダイスのケーシングの面3
6に形成された1つ以上の潤滑溝34を備えており、液
体潤滑剤が全てのダイス/線材境界面に達するようにす
ることができる。溝34は、例えば図6に示されている
ようにダイス32の中央から半径方向外側に向かって、
所望の配置で面36を横切って延びることができ、そし
て図7に示されているように、長方形か、正方形か、ま
たは半円形の横断面を含むが、これらに限定されない所
望の横断面形をなすことができる。ダイス32は、潤滑
溝34を有することを除き、ダイス14とほほ同じであ
る。線材12が2つのダイスを通過し、そのために下流
のダイスがダイス支えに押し付けられ、そして上流のダ
イスが下流のダイスに押し付けられるとき、溝34によ
って、図4に示されているように、発熱することを防ぐ
ため、1つのダイス位置に隣接して配置されている2つ
のダイス32の間に潤滑剤を流し込むことができる。ス
ペーサ(図示されていない)のような、2つのダイス3
2を隔てる他の手段を、液体潤滑剤が全てのダイス/線
材境界面に達することができるように、両ダイス間に配
置することも可能である。
【0027】幾つかの、または全てのダイス位置16’
〜22’において多重の標準ダイス32を使用すること
によって、ダイス位置ごとに断面絞り率を増大させるこ
とができる。各ダイス位置16’〜22’に多重の標準
ダイス32を設置することによって、各ダイス位置にお
ける断面絞り率を増大させることができるが、各標準ダ
イス32における実際の断面絞り率は同じままである。
ダイス位置16’〜22’にある多重ダイス32を備え
た装置で製造された線材は、ダイスごとの絞り率は等し
いが、各ダイス位置には1つだけのダイスしかない、図
2に示されているような従来技術の装置で製造された線
材に比較して、過熱を起こさせずに延性を高め、かつ表
面条件を改善させる。
【0028】図8には、図3に示されている本発明のも
う一つの実施例の一部が図示されており、この場合、伸
線機40には、各列において隣接するダイス支え24A
−24E、25A−25Eに支持される各ダイス位置1
6”〜22”に複数のダイス14”を収めている。たと
えば、第1のダイス位置16”には、1対のダイス1
4”がダイス支え24A、24Bと25A、25Bに支
持されており、そして第2のダイス位置では、1対のダ
イス14”がダイス支え24B、24Cと25B、25
Cに支持されている。第2の実施例では、ダイス14”
の面は互いに接触することはなく、したがって、図4に
示されている実施例のように、互いに接触するダイス間
から、ダイス/線材間の境界面に発生する熱の放熱がで
きないようなことはないので、熱が蓄積せずその点が有
利である。標準のダイス14”は、図5と図6に示され
ているように、潤滑スロットを必要としないが、所望な
らば、ダイス14”の代わりにダイス32を用いても本
発明の条件の範囲内である。
【0029】各ダイス位置にある単一のダイスで伸線加
工する、図1と図2に示されているような従来技術の方
法と、各ダイス位置に2つのダイスを置く、図4と図7
に示されている新しい断面絞りとを比較している、表1
に示されている以下の試験例を見れば、本発明とその利
点はより完全に理解されよう。これらの試験例は単に例
証の目的で示されるものであり、本発明の範囲やその実
施方法を限定するものとして考えるべきではない。
【0030】標準の工法と本発明の新工法とを比較する
ために、図1に示されている標準の工法の伸線機を用い
て試験を実施した。従来の構成に相当する1つの構成
で、20か所のダイス位置の1つづつにそれぞれ20個
の標準のダイス14を配置した(列13Aの最初のダイ
ス位置にはダイスを配置していない)。本発明の新構成
に相当するもう一つの構成では、10か所のみのダイス
位置に20個のダイスを配置した(第1の列にはダイス
なしで、第2の列では3か所のダイス位置に6個、第3
の列では6か所のダイス位置に12個、そして出口のダ
イス位置には2個のダイス)。その結果、新工法には以
下に挙げられるような多くの利点があった。これらの利
点の中には、線材処理における中間引抜き段階を削除で
きることも含まれている。新しい2重ダイス構造では細
線引抜き工程でより高い総変形度を利用することができ
るので、これが可能になった。それは、細線引抜きに先
立つ粗引抜きと中間引抜き段階で、引抜きをあまり必要
としないことを意味する。事実、中間引抜き段階は削除
することができる。
【0031】 表1 標準工法 新工法 ダイス ダイス 絞り率 ダイス ダイス 絞り率 位置 寸法 位置 寸法 1 1.044 15.6 2 .959 15.6 3 .880 15.8 4 .806 16.1 5 .741 15.5 6 .680 15.8 7 .625 15.5 8 .574 15.6 9 .527 15.7 10 .484 15.6 11 .444 15.8 11 1.044 & .959 31.2 12 .408 15.6 12 .880 & .806 31.9 13 .374 15.9 13 .741 & .680 31.3 14 .343 15.9 14 .625 & .574 31.1 15 .313 16.7 15 .527 & .484 31.3 16 .287 15.7 16 .444 & .408 31.4 17 .260 17.9 17 .374 & .343 31.8 18 .237 16.9 18 .313 & .287 32.4 19 .216 16.9 19 .260 & .237 33.8 20 .199 15.1 20 .216 & .199 32.0 従来技術の標準工法では、粗引抜き段階で鋼棒材は中間
の寸法まで引き抜かれる。次に、この引き抜かれた棒材
は、粗引抜きの影響を除去するため、中間パテンティン
グと呼ばれる熱処理を行われる。続いて、棒材は中間引
抜きとして知られる中間寸法まで引き抜かれ、中間引抜
きの影響を取り除くため、再び細線パテンティングと呼
ばれる熱処理をされる。最後に、棒材は所望の直径にな
るまで細線引抜きされる。細線引抜き段階のための開始
直径が充分大きくてよければ、中間のパテンティングと
中間の引抜き段階を完全に削除できる。
【0032】本発明の構造と工法を用いた伸線加工の利
点の1例として、旧式の伸線装置と新式の伸線装置によ
る伸線の比較が以下になされる。従来技術による装置1
0を使用すると、5.5mmの線材は3.4ミリの線材
に粗く引き抜かれ、中間パテンティングされ、次に約
2.0mmの線材になるまで中間引抜きされる。続い
て、この2.0ミリの線材は細線パテンティングされ、
次いで直径0.35mmのフィラメントに引き抜かれ
る。これと対照に、本発明にしたがって各ダイス位置に
2重のダイスを用いると、最初に、直径5.5mmの棒
材は直径2.6ミリの線材に粗く引き抜かれる。細線パ
テンティングをすると、細線引抜きの準備ができてい
る。再び、伸線装置の細線引抜き工程において各ダイス
位置にある2つのダイスを用いて、直径2.6mmの線
材を直ちに直径0.35mmのフィラメントに引き抜く
ことができる。このようにして、本発明にしたがって製
造された装置による伸線工法では、中間のパテンティン
グと引抜きの両段階を削除することができる。
【0033】もう一つ別の例では、表2に示されている
ように、図1に図示されている種類の伸線機の10個所
のダイス位置に、10個の標準のダイスが配置された。
これらのダイスは、各ダイス位置において約29%の絞
り率を達成するように設計された。
【0034】 この第2の試験の結果得られた線材は、うまく伸線機に
配置することさえできなかった。このように、各ダイス
位置に単一のダイスを備えた10か所のダイス位置に
0.959mmのダイス寸法から0.199mmのダイ
ス寸法まで線材を引き抜くことは、成功しなかった。こ
れと対照的に、ここに記載されている新しい方法と装置
は、10か所のダイス位置を用いて(複数のダイス位置
に多重のダイスを配置して)何の問題もなく同様な線材
を引き抜くことができる。
【0035】更にもう一つ別の例では、炭素含有率0.
8%の普通炭素鋼から作られた線材は、引張り変形率が
約4.1になるため、図1に示されている装置と同様な
装置を用いる通常の伸線加工法によって、直径1.19
mmのから直径0.15mmのフィラメントを引き抜く
ことはできなかった。従来の工法にしたがって諒解でき
る総引張り変形率は約3.3から約3.7までの範囲に
保たれるという。引張り変形率が上記の値を越えると
き、線材はしばしば破断したり、何らかの他の変形をこ
うむる。しかし、図4の装置に示されているように、各
ダイス位置に単一のダイスの代わりに1対のダイスを用
いれば、総引張り変形率4.1で線材をフィラメントに
うまく引き抜くことができる。更に、本発明の2重ダイ
ス法を用いれば、普通炭素鋼の線材は約3,400MP
aの引張り強さを持つことができ、これは、標準の単一
ダイスの装置が通常達成できる値より約10〜15%高
い。また微量合金鋼では、約3,650〜4,000M
Paの引張り強さを達成でき、これは、標準の単一ダイ
スの装置が通常達成できる値より約10〜15%高い。
このフィラメントの優れた捻り特性は、良好な延性を示
しかつこのフィラメントを容易にケーブルにすることが
できることを示唆した。
【0036】また更なる別の例では、炭素含有率0.7
%の普通炭素鋼から作られた線材が、0.8%の炭素鋼
線材から作られたものより低い引張り強さを示し、また
一方ではより高い水準の炭素さえ含んでいる微量合金鋼
から作られたフィラメントより低い引張り強さを持つフ
ィラメントを作るために、現在用いられている。各ダイ
ス位置に単一ダイスを備えている現行の伸線装置を用い
て0.8%の炭素鋼の棒材から線材フィラメント引き抜
くことにより現在達成されている引張り強さの水準を備
えている線材フィラメントを0.7%の炭素鋼の棒材か
ら引き抜けることが、望ましい。本発明の原則にしたが
って各ダイス位置に複数のダイスを配置して、直径5.
5mmの棒材は直径2.6mmの線材に引き抜かれた。
こうして得られた線材は、一旦パテンティングされた
後、メッキされ、4.02の総変形率で直径0.35m
mのフィラメントに引き抜かれる。得られたフィラメン
トの戻り弾性は素晴らしく、そして引張り強さの水準
は、0.8%の炭素鋼フィラメントばかりではなく、よ
り高い炭素含有量のより高価な微量合金鋼から得られた
フィラメントの要求条件にも充分応えられる。
【0037】その他、高品質で低コストのフィラメント
を作る本発明は、材料と製造コストの両方を削減する。
こうした利点は、通常の引抜き工法では達成することは
できないであろう。
【0038】本発明では、均一の圧下率を組み込んでい
る伸線機を集中的に説明しているが、逓減する圧下率を
有する伸線機に代えることも、本発明の条件の範囲内に
含まれる。逓減圧下率の利点は、より少ない数のダイス
で線材の横断面を絞ることができるという点である。逓
減圧下率を用いていれば、線材の横断面の減少量は、一
定の圧下率の相応するダイス位置におけるよりも大きく
なるであろう。各ダイス位置における減少量はこの場
合、最後の幾つかのダイス位置に達するまで次第に少な
くなる。
【0039】
【発明の効果】上述の目的と手段そして利点を満足させ
る高張力の金属線材を製造するための金属線材を伸線加
工する方法と装置が、本発明によって供されることは明
らかである。この新しい装置と方法には、従来はこれに
伴っていた過度の発熱とダイスの磨耗なしに、ダイスご
とに次第に横断面を減少させていくことができるよう、
伸線機における幾つかのまたは全てのダイス位置で、あ
る一定の圧下率の多重ダイスによって金属線材を伸線加
工することが含まれている。この新しい装置においては
一般的に、各ダイス位置の断面絞り率は増大しても、ダ
イスごとの標準の断面絞り率が維持できるか、または減
ずることさえあり得るように、従来の伸線機の各ダイス
位置に2つのダイスを配置することが含まれている。ま
た、液体潤滑剤が全てのダイス/線材境界面に達するよ
うに、ダイスのケーシングの面を横切っている潤滑溝を
備えている新しいダイスが、開示されている。
【0040】本発明はその実施例と組み合わされて説明
されたが、上述の説明に照らせば、当該技術に熟達して
いる専門家には、多くの代替案、修正または変形が可能
であることは、明白であろう。したがって、そのような
代替案、修正または変形は添付の特許請求の精神と範囲
に含まれているものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属線材を引き抜くための従来技術による伸線
装置のキャプスタンとダイスの模式図である。
【図2】22か所のダイス位置(各列ごとに7か所のダ
イス位置の3列と1か所の出口ダイス位置)を有する従
来技術による伸線機の模式図である。
【図3】本発明にしたがった、1列に10か所のダイス
位置を有する20個のダイスと出口位置に2個のダイス
を備えた伸線機の模式図である。
【図4】本発明にしたがった、各ダイス位置に2重のダ
イスを収めている図3に示されている種類の伸線機の第
1の実施例の一部を図示する模式図である。
【図5】本発明にしたがった標準ダイスの断面を示す側
面拡大図である。
【図6】ダイスのケーシングの面にある潤滑溝を示す図
5の線6−6にそって切断された断面図である。
【図7】ダイスケーシングの面にある半円形の潤滑溝を
備えた実施例を示す図5の線6−6にそって切断された
部分図である。
【図8】本発明にしたがって、各ダイス位置に間隔を置
いて配置されている2重のダイスを収めている伸線機の
第2の実施例の一部の模式図である。
【符号の説明】
10 伸線装置 12 鋼線 13 キャプスタン列 14 標準のダイス 15 キャプスタン 16 ダイス位置 17 出口位置 18 ダイス位置 20 ダイス位置 22 ダイス位置 24 ダイス支え 25 ダイス支え 30 伸線機 31 ケーシング 32 ダイス 33 ダイスの列 34 潤滑溝 35 中央のボア 36 ケーシングの面 37 ダイス要素 40 伸線機 a ダイス角度 b 支え面 c 背面逃げ角 d 入口の開口直径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 サミエル スレッシュ ヴィジェイアカー ル アメリカ合衆国 44313 オハイオ州 ア クロン ヘザー コート 2089

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材を伸線加工するための装置におい
    て、 該伸線加工装置は複数のダイス位置を有し、 2つ以上の前記ダイス位置は複数のダイスを収めてお
    り、前記ダイスの各々は、約15%から約18%までの
    一定の絞り率によって前記線材の横断面を減少させ、そ
    れによって前記の複数のダイスが収められている前記ダ
    イス位置の各々では、前記線材の前記横断面が、約30
    %から約36%までの一定の絞り率により減少させられ
    ることを特徴とする、ダイス位置にある複数の標準のダ
    イスを通して線材を伸線加工するための装置。
  2. 【請求項2】 前記の複数のダイス位置の各々には前記
    の複数のダイスが収められている請求項1に記載の線材
    を伸線加工するための装置。
  3. 【請求項3】 前記線材が前記伸線装置を通過すると
    き、前記線材が移動する方向に前記ダイス位置の前記ダ
    イスが移動するのを防ぐために、前記ダイス位置ごとに
    2列のダイス支えが備えられている請求項1に記載の線
    材を伸線加工するための装置。
  4. 【請求項4】 前記の複数のダイスは前記ダイス位置に
    おいて前記の2列のダイス支えの間に配置されている請
    求項3に記載の金属線材を伸線加工するための装置。
  5. 【請求項5】 前記ダイスのそれぞれがダイスケーシン
    グにより構成され、該ダイスケーシングは前記のダイス
    位置にある前記の複数のダイスが互いに隣接していると
    きはいつでも、液体潤滑剤が全てのダイス/線材境界面
    に達することができるように、前記ダイスケーシングの
    面に1つ以上の潤滑溝を有している請求項4に記載の金
    属線材を伸線加工するための装置。
  6. 【請求項6】 前記の1つ以上の潤滑溝は前記の複数の
    ダイスの面を横切って延びている幾つかの溝を含む請求
    項5に記載の金属線材を伸線加工するための装置。
  7. 【請求項7】 前記の1つ以上の潤滑溝は、長方形か、
    正方形か、または半円形の横断面形状から成っている請
    求項6に記載の金属線材を伸線加工するための装置。
  8. 【請求項8】 前記の1つ以上の潤滑溝は前記ダイスの
    中心から外側周縁面まで半径方向外側に延びている請求
    項6に記載の金属線材を伸線加工するための装置。
  9. 【請求項9】 前記の各ダイス位置にある前記の複数の
    ダイスは、互いに間隔をおいて配置されている請求項3
    に記載の金属線材を伸線加工するための装置。
  10. 【請求項10】 前記の各ダイス位置にある前記の複数
    のダイスはそれぞれ前記の各ダイス位置において、前記
    2列のダイス支えの1列にある隣接する複数の前記ダイ
    ス支えに接している請求項9に記載の金属線材を伸線加
    工するための装置。
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