JPH08173770A - ディーゼルパティキュレート浄化用フィルター及びそれを用いた排ガス浄化装置 - Google Patents

ディーゼルパティキュレート浄化用フィルター及びそれを用いた排ガス浄化装置

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JPH08173770A
JPH08173770A JP6322858A JP32285894A JPH08173770A JP H08173770 A JPH08173770 A JP H08173770A JP 6322858 A JP6322858 A JP 6322858A JP 32285894 A JP32285894 A JP 32285894A JP H08173770 A JPH08173770 A JP H08173770A
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信行 徳渕
Masahiro Inoue
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、低温域でSOFを効率よく吸着並
びに酸化燃焼してSOFの排出を防止するとともにSO
Fの燃焼熱を利用してドライスーツを燃焼させることが
でき、信頼性に優れたディーゼルパティキュレート浄化
用フィルター及びそれを用いた排ガス浄化装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 本発明のディーゼルパティキュレート浄化用
フィルター1cは、多孔質性の耐火性3次元構造体2
と、耐火性3次元構造体2の表面に担持されたLiAl
3からなる中間層3と、中間層3の上面に担持された
Pdからなる触媒層6と、を備えた構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼル機関から排
出される排ガス中に含まれるディーゼルパティキュレー
ト(微粒子状炭素,未燃炭化水素等,以下パティキュレ
ートと称す)を捕捉し、低温で燃焼させるディーゼルパ
ティキュレート浄化用フィルター及びそれを用いてパテ
ィキュレートを含む排ガスを無害化する排ガス浄化装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、内燃機関から排出される排ガス
は、環境保全上等安全なレベルまで処理された後、大気
中に放出されている。しかしながら、未だディーゼル機
関からの排ガス中に含まれるパティキュレートの存在が
重大な問題となっている。このパティキュレートは微粒
子状炭素,未燃炭化水素,硫酸塩,金属等であり、炭化
水素燃料の不完全燃焼等によって発生するものである。
このパティキュレートの除去方法として従来より多くの
方法が提案され、これらは大きく2つに大別される。一
の方法は、ディーゼル機関の排気管に設けられたハウジ
ングに目封じ型セラミックハニカム,セラミックフォー
ム,ワイヤーメッシュ,金属発泡体等の耐火性3次元構
造体を取り付け、この耐火性3次元構造体内に排ガス中
のパティキュレートを捕捉した後、このパティキュレー
トをバーナーや電気ヒーター等の加熱部で燃焼させて、
耐火性3次元構造体を再生するものである。しかしなが
ら、排ガス中のパティキュレートを耐火性3次元構造体
で捕捉した後、燃焼再生する場合、パティキュレートの
捕捉効果を高めれば高める程、耐火性3次元構造体の再
生頻度が高くなり、また、パティキュレートの燃焼温度
が排ガス温度より格段に高いため、耐火性3次元構造体
を所定温度まで上昇させる必要があり、経済性に欠ける
という問題点を有していた。そこで、二の方法として、
耐熱性の耐火性3次元構造体に触媒物質を担持させ、排
ガス中のパティキュレートを捕捉するとともに、このパ
ティキュレートを燃焼させ、耐火性3次元構造体の再生
頻度を少なくしたり、或いは耐火性3次元構造体を再生
する必要のないほど触媒の燃焼活性を高め、ディーゼル
機関の排ガス条件(温度,組成)でパティキュレートを
燃焼させるものが開発されている。例えば、特開昭59
−15618号公報(以下イ号公報と称す)には、スピ
ネル,アルミナ等の多孔質無機物質層を有する耐熱担体
に、白金族元素と共にFeを担持させた内燃機関用排ガ
スフィルタが開示され、また、特開平1−171626
号公報(以下ロ号公報と称す)には、ガスフィルター機
能を有する耐火性3次元構造体に多孔性無機物およびP
t,Rh,Pdのうちから選ばれた少なくとも1種の貴
金属を担持した触媒体に硫黄含有率0.05wt%以下の
内燃機関用燃料を使用したディーゼル機関の浄化方法が
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、以下のような問題点を有していた。すなわ
ち、 1)イ号公報記載のものは、Feを担持させず貴金属の
みを担持させた耐火性3次元構造体に比べてパティキュ
レートの捕集率が大幅に向上しているものの、貴金属及
びFeが酸化物の状態で耐火性3次元構造体に担持され
ているため、この酸化物が金属に比べてパティキュレー
トの酸化性能(又は燃焼性能)に劣り、また熱伝導性も
よくないため、パティキュレート捕集率を向上させた
り、パティキュレートの燃焼温度を低下させたりするこ
とができず、信頼性に欠けるという問題点を有してい
た。
【0004】2)ロ号公報記載のものは、ガソリンエン
ジンと同様に、活性アルミナ等の担持層に白金族元素等
の酸化触媒を担持させた触媒を利用して、一酸化炭素や
炭化水素と共にパティキュレート中の可溶性有機成分
(ソリュブル オーガニックフラクション(Solub
le Organic Fraction,以下SOF
と称す))を酸化分解することを目的とし、高温域では
SOFを効率よく分解することができるものの、低温域
では酸化触媒の活性が低く、SOFの浄化性能が低下す
るという問題点を有していた。また、パティキュレート
中には、炭化水素燃料の不完全燃焼により発生したドラ
イスーツ等が含有されているが、このドライスーツ等の
大部分は触媒の燃焼反応に関与せずにそのまま排出され
てしまうという問題点を有していた。このため、ディー
ゼル機関の始動時やアイドリング運転時等では、排ガス
の温度が低いため、未分解のSOFやドライスーツ等が
耐火性3次元構造体内に堆積してしまい、この結果、触
媒が覆われ、触媒性能が低下したり、さらに、耐火性3
次元構造体が閉塞されて、背圧が上昇し、ディーゼル機
関が破壊される等、信頼性に欠けるという問題点を有し
ていた。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、低温域でSOFを効率よく吸着並びに酸化燃焼して
SOFの排出を防止するとともにSOFの燃焼熱を利用
してドライスーツを燃焼させることができ、信頼性に優
れたディーゼルパティキュレート浄化用フィルターを提
供すること、及び、それを用いて効率よく燃焼再生で
き、信頼性に優れた排ガス浄化装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、以下の構成を有している。すなわち、請求
項1に記載のディーゼルパティキュレート浄化用フィル
ターは、多孔質性の耐火性3次元構造体と、耐火性3次
元構造体の表面に担持されたLiAlO3,LiAlS
iO4の内いずれか1種又はこれらの混合物からなる中
間層と、中間層の上面に担持された白金族元素の内少な
くとも1種以上からなる触媒層と、を備えた構成を有し
ている。
【0007】請求項2に記載のディーゼルパティキュレ
ート浄化用フィルターは、請求項1において、触媒層の
担持量が、中間層が担持された耐火性3次元構造体の重
量に対して0.1wt%〜5wt%,好ましくは2.5wt%
〜3.5wt%である構成を有している。
【0008】請求項3に記載のディーゼルパティキュレ
ート浄化用フィルターは、多孔質性の耐火性3次元構造
体と、耐火性3次元構造体の表面に担持されたLiAl
3,LiAlSiO4の内いずれか1種又はこれらの混
合物からなる中間層と、中間層の上面に担持されたAB
3(ここで、Aは希土類元素の内少なくとも1種以上
の元素、Bは遷移金属元素,アルカリ金属元素又は白金
族元素の内少なくとも1種以上の元素)の基本構造を有
するペロブスカイト型複合酸化物,又は希土類元素の内
少なくとも1種以上の元素とアルカリ金属元素の内少な
くとも1種以上の元素とからなる複合酸化物の内いずれ
か1種又はこれらの混合物からなる第1触媒層と、第1
触媒層の上面に担持された白金族元素の内少なくとも1
種以上からなる第2触媒層と、を備えた構成を有してい
る。
【0009】請求項4に記載のディーゼルパティキュレ
ート浄化用フィルターは、請求項3において、第1触媒
層の担持量が、中間層が担持された耐火性3次元構造体
の重量に対して50wt%以下,好ましくは25wt%〜3
0wt%である構成を有している。
【0010】請求項5に記載のディーゼルパティキュレ
ート浄化用フィルターは、請求項3又は4の内いずれか
1において、第2触媒層の担持量が、中間層及び第1触
媒層が担持された耐火性3次元構造体の重量に対して
0.1wt%〜5wt%,好ましくは2.5wt%〜3.5wt
%である構成を有している。
【0011】請求項6に記載の排ガス浄化装置は、請求
項1乃至5の内いずれか1に記載のディーゼルパティキ
ュレート浄化用フィルターと、ディーゼルパティキュレ
ート浄化用フィルターの近傍に配設された加熱部と、デ
ィーゼルパティキュレート浄化用フィルター及び加熱部
を収納し、かつ一側部に形成された排ガス流入口と、形
成された他側部に浄化ガス流出口と、を有するハウジン
グと、を備えた構成を有している。
【0012】ここで、耐火性3次元構造体としては、複
数のガス流通セル等を有し排ガス導入側及び浄化ガス排
出側が互い違いに目封じされた目封じ型セラミックハニ
カム,セラミックフォーム,ワイヤーメッシュ,金属発
泡体等が好適に用いられる。これら耐火性3次元構造体
の材質としては、特に限定されるものではないが、通
常、コージェライト(2MgO・5SiO2・2Al
3),ムライト(2AlO 3・3SiO2),アルミナ
(AlO3),シリカ(SiO2),チタニア(Ti
2),ジルコニア(ZrO2),シリカ−アルミナ,ア
ルミナ−ジルコニア,アルミナ−チタニア,シリカ−チ
タニア,シリカ−ジルコニア,チタニア−ジルコニア等
のセラミックス,SUS301S,インコネル(インコ
ネルX,インコネルW),ゼオライト等が好適に用いら
れる。また、耐火性3次元構造体における隣接するガス
流通セル同士間の隔壁は、多孔質状に形成されている。
排ガスがこの隔壁を介して一方のガス流通セルから他方
のガス流通セルに通過することにより、排ガス中のパテ
ィキュレートを捕捉することができる。尚、耐火性3次
元構造体の形状やガス流通セルの大きさ等はディーゼル
機関から排出される排ガス中に含まれるパティキュレー
トの含有量,パティキュレートの浄化量,排ガスの背
圧,担持される第1触媒層や第2触媒層又は触媒層の担
持量等により適宜選択される。
【0013】中間層は、耐火性3次元構造体上に担持さ
れる高比表面積の多孔質層である。この中間層の材質と
しては、LiAlO3,LiAlSiO4又はこれらの混
合物等が挙げられる。中間層の担持量は、耐火性3次元
構造体の重量に対して5wt%〜15wt%,好ましくは8
wt%〜10wt%とされるのが好ましい。中間層の担持量
が耐火性3次元構造体の重量に対して8wt%より小さく
なるにつれ耐火性3次元構造体と触媒層が反応する傾向
が現れだし、5wt%より小さくなると特にその傾向が著
しくなり、中間層の担持量が耐火性3次元構造体の重量
に対して10wt%より大きくなるにつれディーゼル機関
の背圧が高くなりディーゼル機関が破壊等される傾向が
現れだし、15wt%より大きくなると特にその傾向が著
しくなり、好ましくない。中間層を耐火性3次元構造体
上に担持させる方法としては、従来公知のゾル−ゲル法
やスラリー法等のウオッシュコート等が挙げられる。
【0014】触媒層とは、耐火性3次元構造体上の中間
層の上面に担持される高比表面積の触媒層である。この
触媒層の材質としては、白金族元素等が挙げられる。触
媒層の担持量は、中間層が担持された耐火性3次元構造
体の重量に対して0.1wt%〜5wt%,好ましくは2.
5wt%〜3.5wt%とされるのが好ましい。触媒層の担
持量が、中間層が担持された耐火性3次元構造体の重量
に対して2.5wt%より小さくなるにつれ活性が低下す
る傾向が現れだし、0.1wt%より小さくなると特にそ
の傾向が著しくなり、触媒層の担持量が、中間層が担持
された耐火性3次元構造体の重量に対して3.5wt%よ
り大きくなるにつれシンタリングを起こし触媒の活性が
低下する傾向が現れだし、5wt%より大きくなると特に
その傾向が著しくなり、好ましくない。
【0015】第1触媒層は、耐火性3次元構造体上の中
間層の上面に担持される高比表面積の触媒層である。こ
の第1触媒層の材質としては、ABO3(ここで、Aは
希土類元素の内少なくとも1種以上の元素、Bは遷移金
属元素,Li,Na等のアルカリ金属元素又は白金族元
素の内少なくとも1種以上の元素)の基本構造を有する
ペロブスカイト型複合酸化物、前記希土類元素の内少な
くとも1種以上の元素と前記アルカリ金属元素の内少な
くとも1種以上の元素とからなる複合酸化物、又はこれ
らの混合物等が挙げられる。第1触媒層の担持量は、中
間層が担持された耐火性3次元構造体の重量に対して5
0wt%以下、好ましくは25wt%〜30wt%とされるの
が好ましい。第1触媒層の担持量が、中間層が担持され
た耐火性3次元構造体の重量に対して25wt%より小さ
くなるにつれパティキュレート中のドライスーツの燃焼
量が減少する傾向が現れだし、第1触媒層の担持量が、
中間層が担持された耐火性3次元構造体の重量に対して
30wt%より大きくなるにつれ第1触媒層の比表面積が
低下し触媒活性が低下するとともにパティキュレートに
よって耐火性3次元構造体の閉塞が起こり易くなる傾向
が現れだし、50wt%より大きくなると特にその傾向が
著しくなり、好ましくない。
【0016】第2触媒層は、耐火性3次元構造体上の中
間層の上面に担持された第1触媒層上に担持される高比
表面積の触媒層である。この第2触媒層の材質として
は、白金族元素等が挙げられる。第2触媒層の担持量
は、中間層及び第1触媒層が担持された耐火性3次元構
造体の重量に対して0.1wt%〜5wt%,好ましくは
2.5wt%〜3.5wt%とされるのが好ましい。第2触
媒層の担持量が、中間層及び第1触媒層が担持された耐
火性3次元構造体の重量に対して2.5wt%より小さく
なるにつれ活性点の減少により触媒活性が低下する傾向
が現れだし、0.1wt%より小さくなると特にその傾向
が著しくなり、第2触媒層の担持量が、中間層及び第1
触媒層が担持された耐火性3次元構造体の重量に対して
3.5wt%より大きくなるにつれシンタリングを起こし
触媒の活性が低下する傾向が現れだし、5wt%より大き
くなると特にその傾向が著しくなり、好ましくない。
【0017】尚、白金族元素には、ルテニウム(R
u),ロジウム(Rh),パラジウム(Pd),オスミ
ウム(Os),イリジウム(Ir),白金(Pt)が含
まれる。また、希土類元素には、スカンジウム(S
c),イットリウム(Y),ランタン(La),セリウ
ム(Ce),プラセオジム(Pr),ネオジム(N
d),プロメチウム(Pm),サマリウム(Sm),ユ
ウロピウム(Eu),ガドリニウム(Gd),テルビウ
ム(Tb),ジスプロシウム(Dy),ホルミウム(H
o),エルビウム(Er),ツリウム(Tm),イッテ
ルビウム(Yb),ルテニウム(Lu)が含まれる。ま
た、遷移金属元素には、希土類アクチノイド元素とし
て、前記希土類元素の他、アクチニウム(Ac),トリ
ウム(Th),プロトアクチニウム(Pa),ウラン
(U),ネプツニウム(Np),プルトニウム(P
u),アメリシウム(Am),キュリウム(Cm),バ
ークリウム(Bk),カリホルニウム(Cf),アイン
スタイニウム(Es),フェルミウム(Fm),メンデ
レビウム(Md),ローレンシウム(Lr)、チタン族
元素として、チタン(Ti),ジルコニウム(Zr),
ハフニウム(Hf)、バナジウム族元素として、バナジ
ウム(V),ニオブ(Nb),タンタル(Ta)、クロ
ム族元素として、クロム(Cr),モリブデン(M
o),タングステン(W)、マンガン族元素として、マ
ンガン(Mn),テクネチウム(Tc),レニウム(R
e),鉄族元素として、鉄(Fe),コバルト(C
o),ニッケル(Ni)、前記白金族元素、銅族元素と
して、銅(Cu),銀(Ag),金(Au),亜鉛族元
素として、亜鉛(Zn),カドミウム(Cd),水銀
(Hg)が含まれる。また、アルカリ金属元素には、リ
チウム(Li),ナトリウム(Na),カリウム
(K),ルビジウム(Rb),セシウム(Cs),フラ
ンシウム(Fr)が含まれる。
【0018】加熱部としては、電気ヒーター,バーナ
ー,マイクロ波等が挙げられる。また、エタン,プロパ
ン,ブタン,エチレン,プロピレン,ブチレン及びこれ
らの混合物である液化石油ガス等の可燃性ガスをハウジ
ング内に導入させ、これらを排ガス温度で燃焼させるこ
とにより、ディーゼルパティキュレート浄化用フィルタ
ーに堆積/吸着されたパティキュレートを燃焼させても
よい。
【0019】
【作用】この構成によって、多孔質性の耐火性3次元構
造体と、耐火性3次元構造体の表面に担持されたLiA
lO3,LiAlSiO4の内いずれか1種又はこれらの
混合物からなる中間層と、中間層の上面に担持された白
金族元素の内少なくとも1種以上からなる触媒層と、を
備えたことにより、ディーゼル機関の始動時等のように
排ガス温度が低い時でも、排ガス中のパティキュレート
を効率よく捕捉(又は堆積/吸着)することができる。
また、白金族元素の内少なくとも1種以上からなる触媒
層を備えたことにより、排ガス温度が170℃以上にな
ったとき、ディーゼルパティキュレート浄化用フィルタ
ーに堆積/吸着されたパティキュレート中のSOFを酸
化燃焼させることができ、さらにこの燃焼熱を利用して
ドライスーツを比較的低温で燃焼させることができる。
また、耐火性3次元構造体上にLiAlO3,LiAl
SiO4又はこれらの混合物等の中間層を担持させ、さ
らにその上面に触媒層を担持させたことにより、従来中
間層を介在させないディーゼルパティキュレート浄化用
フィルターが高温域で長時間保持されることにより、耐
火性3次元構造体と触媒層の界面に生成される耐火性3
次元構造体成分と触媒層成分とのスピネル化合物等の反
応物質の生成を抑制することができ、また前記反応物質
の生成により触媒の活性が低下することを防止すること
ができる。
【0020】また、触媒層の担持量が、中間層が担持さ
れた前記耐火性3次元構造体の重量に対して0.1wt%
〜5wt%,好ましくは2.5wt%〜3.5wt%であるこ
とにより、ディーゼルパティキュレート浄化用フィルタ
ーにおける触媒層の表面積を高比表面積とすることがで
き、触媒活性の低下を防止することができ、パティキュ
レート中のSOFやドライスーツを効率よく燃焼させる
ことができる。
【0021】また、多孔質性の耐火性3次元構造体と、
耐火性3次元構造体の表面に担持されたLiAlO3
LiAlSiO4の内いずれか1種又はこれらの混合物
からなる中間層と、中間層の上面に担持されたABO3
(ここで、Aは希土類元素の内少なくとも1種以上の元
素、Bは遷移金属元素,アルカリ金属元素又は白金族元
素の内少なくとも1種以上の元素)の基本構造を有する
ペロブスカイト型複合酸化物,又は希土類元素の内少な
くとも1種以上の元素とアルカリ金属元素の内少なくと
も1種以上の元素とからなる複合酸化物の内いずれか1
種又はこれらの混合物からなる第1触媒層と、第1触媒
層の上面に担持された白金族元素の内少なくとも1種以
上からなる第2触媒層と、を備えたことにより、ディー
ゼル機関の始動時等の排ガス温度が低い時でも、排ガス
中のパティキュレートを効率よく吸着させることができ
る。また、Pt,Pd,Rh等の白金族元素からなる第
2触媒層を備えたことにより、排ガス温度が170℃以
上になったとき、吸着されたパティキュレート中のSO
Fを酸化燃焼させることができる。また、ペロブスカイ
ト型複合酸化物又は複合酸化物等からなる第1触媒層を
備えたことにより、前述したSOFの酸化燃焼時の燃焼
熱とあわせて吸着されたパティキュレート中のドライス
ーツを比較的低温で燃焼させることができる。さらに、
耐火性3次元構造体上にLiAlO3,LiAlSiO4
又はこれらの混合物等の中間層を担持させて第1触媒層
及び第2触媒層を担持させたことにより、従来中間層を
介在させないディーゼルパティキュレート浄化用フィル
ターが高温域で長時間保持されることにより、耐火性3
次元構造体と第1触媒層の界面に生成される耐火性3次
元構造体成分と第1触媒層成分とのスピネル化合物等の
反応物質の生成を抑制することができ、また前記反応物
質の生成により触媒の活性が低下することを防止するこ
とができる。
【0022】また、第1触媒層の担持量が、中間層が担
持された耐火性3次元構造体の重量に対して最大50wt
%,好ましくは25wt%〜30wt%であることにより、
ディーゼルパティキュレート浄化用フィルターにおける
第1触媒層の表面積を高比表面積とすることができ、触
媒の活性の低下を防止することができ、パティキュレー
ト中のSOFやドライスーツを効率よく燃焼させること
ができる。
【0023】また、第2触媒層の担持量が、中間層及び
第1触媒層が担持された耐火性3次元構造体の重量に対
して0.1wt%〜5wt%,好ましくは2.5wt%〜3.
5wt%であることにより、ディーゼルパティキュレート
浄化用フィルターにおける第2触媒層の表面積を高比表
面積とすることができ、触媒の活性の低下を防止するこ
とができ、パティキュレート中のSOFやドライスーツ
を効率よく燃焼させることができる。
【0024】また、前記ディーゼルパティキュレート浄
化用フィルターと、ディーゼルパティキュレート浄化用
フィルターの近傍に配設された加熱部と、ディーゼルパ
ティキュレート浄化用フィルター及び加熱部を収納し、
かつ一側部に形成された排ガス流入口と、他側部に形成
された浄化ガス流出口と、を有するハウジングと、を備
えたことにより、排ガス温度が低い場合でも十分にパテ
ィキュレートを燃焼させることができる。
【0025】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1実施例におけるディー
ゼルパティキュレート浄化用フィルターについて、図面
を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実施例に
おけるディーゼルパティキュレート浄化用フィルターを
示す要部断面模式図である。1aは本発明の第1実施例
におけるディーゼルパティキュレート浄化用フィルタ
ー、2はガスフィルター機能を有する多孔質性の耐火性
3次元構造体、3は耐火性3次元構造体2上に担持され
たLiAlO3からなる中間層、4aは中間層3上に担
持されたLaCrLiO3のペロブスカイト型複合酸化
物からなる第1触媒層、5は第1触媒層4a上に担持さ
れたPdからなる第2触媒層である。
【0026】以上のように構成された本発明の第1実施
例におけるディーゼルパティキュレート浄化用フィルタ
ーについて、以下その製造方法を説明する。まず、耐火
性3次元構造体2として、市販のコージェライト製の目
封じ型ハニカム担体(NGK社製)を準備した。ここ
で、耐火性3次元構造体2は、直径50mm,長さ75m
m、見かけ上の体積約150mlの円柱形状からなり、そ
の横断面には1平方インチ当たり400個のガス流通セ
ルが形成され、かつ隣接するガス流通セル同士間の隔壁
には、各ガス流通セル同士間に貫通された多数の細孔が
形成されている。
【0027】次に、酢酸リチウム(和光純薬工業社製)
を純水等の溶媒に溶解させ、酢酸リチウム水溶液を作成
した。次に、得られた酢酸リチウム水溶液に活性アルミ
ナ(日本軽金属社製)を、酢酸リチウム水溶液中のリチ
ウム(Li)と活性アルミナのアルミニウム(Al)の
重量比がLi:Al=1:3になるように添加して、ス
ラリーを作成した。次に、得られたスラリー中に耐火性
3次元構造体2を10分間浸漬した後、スラリー中から
この耐火性3次元構造体2を取り出した。次に、耐火性
3次元構造体2のガス流通セル内部に溜まった余分のス
ラリーを圧縮空気でブローして、全てのガス流通セルの
目詰まりを除去した。次に、耐火性3次元構造体2をマ
イクロ波乾燥器(ミクロ電子社製)にて出力2kWで、5
分間乾燥させた。次に、耐火性3次元構造体2をバッチ
式電気炉(モトヤマ社製;商品名スーパーバーン)で大
気中900℃で3時間焼成を行い、耐火性3次元構造体
2の表面にLiAlO3からなる中間層3を、耐火性3
次元構造体2の重量に対し1wt%担持させた。尚、中間
層3の担持量は、浸漬から乾燥までの行程を繰り返すこ
とで調整した。
【0028】次に、酢酸ランタン(和光純薬工業社
製),硝酸クロム(和光純薬工業社製)及び酢酸リチウ
ム(和光純薬工業社製)を、各々純水等の溶媒に溶解さ
せ、酢酸ランタン水溶液,硝酸クロム水溶液及び酢酸リ
チウム水溶液を作成した。次に、得られた各水溶液を、
酢酸ランタン水溶液中のランタン(La),硝酸クロム
水溶液中のクロム(Cr),酢酸リチウム水溶液中のリ
チウム(Li)の重量比がLa:Cr:Li=13:
9:1になるように混合撹拌した。次に、得られた混合
水溶液中に中間層3を担持させた耐火性3次元構造体2
(以下中間層担持耐火性3次元構造体と称す)を10分
間浸漬した後、混合水溶液から中間層担持耐火性3次元
構造体を取り出した。次に、中間層担持耐火性3次元構
造体のガス流通セル内部に溜まった余分の混合水溶液を
圧縮空気でブローして、全てのガス流通セルの目詰まり
を除去した。次に、中間層担持耐火性3次元構造体をマ
イクロ波乾燥器(ミクロ電子社製)にて出力2kWで、5
分間乾燥させた。次に、中間層担持耐火性3次元構造体
をバッチ式電気炉(モトヤマ社製;商品名スーパーバー
ン)で大気中800℃で5時間焼成を行い、中間層担持
耐火性3次元構造体の上面に所定の組成のLaCrLi
3の構造を有するペロブスカイト型複合酸化物からな
る第1触媒層4aを、中間層担持耐火性3次元構造体の
重量に対し5wt%担持させた。尚、第1触媒層4aの担
持量は、浸漬から乾燥までの行程を繰り返すことで調整
した。
【0029】次に、硝酸パラジウム(和光純薬工業社
製)を純水等の溶媒に溶解させ、硝酸パラジウム水溶液
を作成した。次に、得られた硝酸パラジウム水溶液中に
中間層3上に第1触媒層4aを担持させた耐火性3次元
構造体2(以下中間層及び第1触媒層担持耐火性3次元
構造体と称す)を10分間浸漬した後、硝酸パラジウム
水溶液から中間層3及び第1触媒層担持耐火性3次元構
造体を取り出した。次に、中間層3及び第1触媒層担持
耐火性3次元構造体のガス流通セル内部に溜まった余分
の混合水溶液を圧縮空気でブローして、全てのガス流通
セルの目詰まりを除去した。次に、中間層3及び第1触
媒層担持耐火性3次元構造体をマイクロ波乾燥器(ミク
ロ電子社製)にて出力2kWで、5分間乾燥させた。次
に、中間層3及び第1触媒層担持耐火性3次元構造体を
バッチ式電気炉(モトヤマ社製;商品名スーパーバー
ン)で還元雰囲気下、700℃で5時間焼成を行い、中
間層3及び第1触媒層担持耐火性3次元構造体の上面に
パラジウム(Pd)からなる第2触媒層5を、中間層3
及び第1触媒層担持耐火性3次元構造体の重量に対し1
wt%担持させた。尚、第2触媒層5の担持量は、浸漬か
ら乾燥までの行程を繰り返すことで調整した。これによ
り、本発明の第1実施例におけるディーゼルパティキュ
レート浄化用フィルター1aを完成させた。
【0030】以上のように本実施例によれば、ガスフィ
ルター機能を有する多孔質性の耐火性3次元構造体と、
耐火性3次元構造体上に担持されたLiAlO3からな
る中間層3と、中間層3上に担持されたLaCrLiO
3のペロブスカイト型複合酸化物からなる第1触媒層4
aと、第1触媒層4a上に担持されたPdからなる第2
触媒層5と、を備えたので、ディーゼル機関の始動時等
の排ガス温度が低い時でも、排ガス中のパティキュレー
トを効率よく吸着させることができる。また、Pdから
なる第2触媒層5を備えたことにより、排ガス温度が1
70℃以上になったとき、吸着されたパティキュレート
中のSOFを酸化燃焼させることができる。また、ペロ
ブスカイト型複合酸化物からなる第1触媒層4aを備え
たことにより、前述したSOFの酸化燃焼時の燃焼熱と
あわせて吸着されたパティキュレート中のドライスーツ
を比較的低温で燃焼させることができる。
【0031】(実施例2)第1触媒層の原料として、酢
酸ランタン(和光純薬工業社製),硝酸クロム(和光純
薬工業社製),酢酸リチウム(和光純薬工業社製),塩
化第2白金アンモニウム(三津和化学薬品社製)を用い
た以外は、実施例1と同様にして、本発明の第2実施例
におけるディーゼルパティキュレート浄化用フィルター
を完成させた。
【0032】以上のように本実施例によれば、ガスフィ
ルター機能を有する多孔質性の耐火性3次元構造体2
と、耐火性3次元構造体2上に担持されたLiAlO3
からなる中間層3と、中間層3上に担持されたLaCr
LiPtO3のペロブスカイト型複合酸化物からなる第
1触媒層4aと、第1触媒層4a上に担持されたPdか
らなる第2触媒層5と、を備えたので、ディーゼル機関
の始動時等の排ガス温度が低い時でも、排ガス中のパテ
ィキュレートを効率よく吸着させることができる。ま
た、Pdからなる第2触媒層5を備えたことにより、排
ガス温度が170℃以上になったとき、吸着されたパテ
ィキュレート中のSOFを酸化燃焼させることができ
る。また、ペロブスカイト型複合酸化物からなる第1触
媒層4aを備えたことにより、前述したSOFの酸化燃
焼時の燃焼熱とあわせて吸着されたパティキュレート中
のドライスーツを比較的低温で燃焼させることができ
る。
【0033】(実施例3)第2触媒層の原料として、塩
化第2白金アンモニウム(三津和化学薬品社製)を用い
た以外は、実施例1と同様にして、本発明の第3実施例
におけるディーゼルパティキュレート浄化用フィルター
を完成させた。
【0034】以上のように本実施例によれば、ガスフィ
ルター機能を有する多孔質性の耐火性3次元構造体2
と、耐火性3次元構造体2上に担持されたLiAlO3
からなる中間層3と、中間層3上に担持されたLaCr
LiO3のペロブスカイト型複合酸化物からなる第1触
媒層4aと、第1触媒層4a上に担持されたPtからな
る第2触媒層5と、を備えたので、ディーゼル機関の始
動時等の排ガス温度が低い時でも、排ガス中のパティキ
ュレートを効率よく吸着させることができる。また、P
dからなる第2触媒層5を備えたことにより、排ガス温
度が170℃以上になったとき、吸着されたパティキュ
レート中のSOFを酸化燃焼させることができる。ま
た、ペロブスカイト型複合酸化物からなる第1触媒層4
aを備えたことにより、前述したSOFの酸化燃焼時の
燃焼熱とあわせて吸着されたパティキュレート中のドラ
イスーツを比較的低温で燃焼させることができる。
【0035】(実施例4)第1触媒層4aの原料とし
て、酢酸ランタン(和光純薬工業社製),硝酸クロム
(和光純薬工業社製),酢酸リチウム(和光純薬工業社
製),塩化第2白金アンモニウム(三津和化学薬品社
製)を用いた以外は,実施例3と同様にして、本発明の
第4実施例におけるディーゼルパティキュレート浄化用
フィルター1aを完成させた。
【0036】以上のように本実施例によれば、ガスフィ
ルター機能を有する多孔質性の耐火性3次元構造体2
と、耐火性3次元構造体2上に担持されたLiAlO3
からなる中間層3と、中間層3上に担持されたLaCr
LiPtO3のペロブスカイト型複合酸化物からなる第
1触媒層4aと、第1触媒層4a上に担持されたPtか
らなる第2触媒層5と、を備えたので、ディーゼル機関
の始動時等の排ガス温度が低い時でも、排ガス中のパテ
ィキュレートを効率よく吸着させることができる。ま
た、Pdからなる第2触媒層5を備えたことにより、排
ガス温度が170℃以上になったとき、吸着されたパテ
ィキュレート中のSOFを酸化燃焼させることができ
る。また、ペロブスカイト型複合酸化物からなる第1触
媒層4aを備えたことにより、前述したSOFの酸化燃
焼時の燃焼熱とあわせて吸着されたパティキュレート中
のドライスーツを比較的低温で燃焼させることができ
る。
【0037】(実施例5)以下、本発明の第5実施例に
おけるディーゼルパティキュレート浄化用フィルターに
ついて、図面を参照しながら説明する。図2は本発明の
第5実施例におけるディーゼルパティキュレート浄化用
フィルターを示す要部断面模式図である。2は耐火性3
次元構造体、3は中間層、5は第2触媒層であり、これ
らは実施例1と同様なものであり同一の符号を付して説
明を省略する。1bは本発明の第5実施例におけるディ
ーゼルパティキュレート浄化用フィルター、4bは中間
層3上に担持されたLaLiO3の複合酸化物からなる
第1触媒層である。
【0038】以上のように構成された本発明の第5実施
例におけるディーゼルパティキュレート浄化用フィルタ
ー1bについて、以下その製造方法を説明する。第1触
媒層4bの原料として、酢酸ランタン(和光純薬工業社
製),酢酸リチウム(和光純薬工業社製)を用いた以外
は,実施例1と同様にして、本発明の第5実施例におけ
るディーゼルパティキュレート浄化用フィルター1bを
完成させた。
【0039】以上のように本実施例によれば、ガスフィ
ルター機能を有する多孔質性の耐火性3次元構造体2
と、耐火性3次元構造体2上に担持されたLiAlO3
からなる中間層3と、中間層3上に担持されたLaLi
3の複合酸化物からなる第1触媒層4bと、第1触媒
層4b上に担持されたPdからなる第2触媒層5と、を
備えたので、ディーゼル機関の始動時等の排ガス温度が
低い時でも、排ガス中のパティキュレートを効率よく吸
着させることができる。また、Pdからなる第2触媒層
5を備えたことにより、排ガス温度が170℃以上にな
ったとき、吸着されたパティキュレート中のSOFを酸
化燃焼させることができる。また、ペロブスカイト型複
合酸化物からなる第1触媒層4bを備えたことにより、
前述したSOFの酸化燃焼時の燃焼熱とあわせて吸着さ
れたパティキュレート中のドライスーツを比較的低温で
燃焼させることができる。
【0040】(実施例6)第2触媒層の原料として塩化
第2白金アンモニウム(三津和化学薬品社製)を用いた
以外は、実施例5と同様にして、本発明の第6実施例に
おけるディーゼルパティキュレート浄化用フィルターを
完成させた。
【0041】以上のように本実施例によれば、ガスフィ
ルター機能を有する多孔質性の耐火性3次元構造体2
と、耐火性3次元構造体2上に担持されたLiAlO3
からなる中間層3と、中間層3上に担持されたLaLi
3の複合酸化物からなる第1触媒層4bと、第1触媒
層4b上に担持されたPtからなる第2触媒層5と、を
備えたので、ディーゼル機関の始動時等の排ガス温度が
低い時でも、排ガス中のパティキュレートを効率よく吸
着させることができる。また、Pdからなる第2触媒層
5を備えたことにより、排ガス温度が170℃以上にな
ったとき、吸着されたパティキュレート中のSOFを酸
化燃焼させることができる。また、ペロブスカイト型複
合酸化物からなる第1触媒層4bを備えたことにより、
前述したSOFの酸化燃焼時の燃焼熱とあわせて吸着さ
れたパティキュレート中のドライスーツを比較的低温で
燃焼させることができる。
【0042】(実施例7)以下、本発明の第7実施例に
おけるディーゼルパティキュレート浄化用フィルターに
ついて、図面を参照しながら説明する。図3は本発明の
第7実施例におけるディーゼルパティキュレート浄化用
フィルターを示す要部断面模式図である。2は耐火性3
次元構造体、3は中間層であり、これらは実施例1と同
様なものであり同一の符号を付して説明を省略する。1
cは本発明の第7実施例におけるディーゼルパティキュ
レート浄化用フィルター、6は中間層3上に担持された
Pdからなる触媒層である。
【0043】以上のように構成された本発明の第7実施
例におけるディーゼルパティキュレート浄化用フィルタ
ーについて、以下その製造方法を説明する。まず、実施
例1と同様にして、耐火性3次元構造体2の表面にLi
AlO3からなる中間層3を担持させた(以下中間層担
持耐火性3次元構造体と称す)。次に、硝酸パラジウム
(和光純薬工業社製)を純水等の溶媒に溶解させ、硝酸
パラジウム水溶液を作成した。次に、得られた硝酸パラ
ジウム水溶液中に中間層担持耐火性3次元構造体を10
分間浸漬した後、硝酸パラジウム水溶液から中間層担持
耐火性3次元構造体を取り出した。次に、中間層担持耐
火性3次元構造体のガス流通セル内部に溜まった余分の
混合水溶液を圧縮空気でブローして、全てのガス流通セ
ルの目詰まりを除去した。次に、中間層担持耐火性3次
元構造体をマイクロ波乾燥器(ミクロ電子社製)にて出
力2kWで、5分間乾燥させた。次に、中間層担持耐火性
3次元構造体をバッチ式電気炉(モトヤマ社製;商品名
スーパーバーン)で還元雰囲気下、700℃で5時間焼
成を行い、中間層担持耐火性3次元構造体の表面にパラ
ジウム(Pd)からなる触媒層6を、中間層担持耐火性
3次元構造体の重量に対し1wt%担持させた。尚、触媒
層6の担持量は、浸漬から乾燥までの行程を繰り返すこ
とで調整した。これにより、本発明の第7実施例におけ
るディーゼルパティキュレート浄化用フィルター1cを
完成させた。
【0044】以上のように本実施例によれば、ガスフィ
ルター機能を有する多孔質性の耐火性3次元構造体2
と、耐火性3次元構造体2上に担持されたLiAlO3
からなる中間層3と、中間層3上に担持されたPdから
なる触媒層6と、を備えたので、ディーゼル機関の始動
時等の排ガス温度が低い時でも、排ガス中のパティキュ
レートを効率よく吸着させることができる。また、Pd
からなる触媒層6を備えたことにより、排ガス温度が1
70℃以上になったとき、吸着されたパティキュレート
中のSOFを酸化燃焼させることができる。
【0045】(実施例8)触媒層の原料として、塩化第
2白金アンモニウム(三津和化学薬品社製)を用いた以
外は、実施例7と同様にして、本発明の第8実施例にお
けるディーゼルパティキュレート浄化用フィルターを完
成させた。
【0046】以上のように本実施例によれば、ガスフィ
ルター機能を有する多孔質性の耐火性3次元構造体2
と、耐火性3次元構造体2上に担持されたLiAlO3
からなる中間層3と、中間層3上に担持されたPdから
なる触媒層6と、を備えたので、ディーゼル機関の始動
時等の排ガス温度が低い時でも、排ガス中のパティキュ
レートを効率よく吸着させることができる。また、Pt
からなる触媒層6を備えたことにより、排ガス温度が1
70℃以上になったとき、吸着されたパティキュレート
中のSOFを酸化燃焼させることができる。
【0047】(比較例1)まず、実施例1と同様にし
て、耐火性3次元構造体2の表面にLiAlO3からな
る中間層3を担持した(以下中間層担持耐火性3次元構
造体と称す)。次に、活性アルミナ粉末(日本軽金属社
製)と、ベーマイトアルミナを水等の溶媒に10wt%溶
解させた懸濁液に硝酸(HNO3)を10wt%添加して
得られた硝酸酸性アルミナゾルとを、3:5になるよう
に調整し、スラリーを作成した。次に、得られたスラリ
ー中に中間層担持耐火性3次元構造体を10分間浸漬し
た後、スラリー中から中間層担持耐火性3次元構造体を
取り出した。次に、中間層担持耐火性3次元構造体のガ
ス流通セル内部に溜まった余分のスラリーを圧縮空気で
ブローして、全てのガス流通セルの目詰まりを除去し
た。次に、中間層担持耐火性3次元構造体をマイクロ波
乾燥器(ミクロ電子社製)にて出力2kWで、5分間乾燥
させた。次に、中間層担持耐火性3次元構造体をバッチ
式電気炉(モトヤマ社製;商品名スーパーバーン)で大
気中900℃で2時間焼成を行い、中間層担持耐火性3
次元構造体上に活性アルミナからなる第1触媒層4b
を、中間層担持耐火性3次元構造体の重量に対し3wt%
担持させた(以下中間層及び第1触媒層担持耐火性3次
元構造体と称す)。尚、第1触媒層4bの担持量は、浸
漬から乾燥までの行程を繰り返すことで調整した。次
に、硝酸パラジウム(和光純薬工業社製)を純水等の溶
媒に溶解させ、硝酸パラジウム水溶液を作成した。次
に、得られた硝酸パラジウム水溶液中に中間層及び第1
触媒層担持耐火性3次元構造体を10分間浸漬した後、
硝酸パラジウム水溶液から中間層3及び第1触媒層担持
耐火性3次元構造体を取り出した。次に、中間層3及び
第1触媒層担持耐火性3次元構造体のガス流通セル内部
に溜まった余分の混合水溶液を圧縮空気でブローして、
全てのガス流通セルの目詰まりを除去した。次に、中間
層3及び第1触媒層担持耐火性3次元構造体をマイクロ
波乾燥器(ミクロ電子社製)にて出力2kWで、5分間乾
燥させた。次に、中間層3及び第1触媒層担持耐火性3
次元構造体をバッチ式電気炉(モトヤマ社製;商品名ス
ーパーバーン)で還元雰囲気下、700℃で5時間焼成
を行い、中間層3及び第1触媒層担持耐火性3次元構造
体上にパラジウム(Pd)からなる第2触媒層5を、中
間層3及び第1触媒層担持耐火性3次元構造体の重量に
対し1wt%担持させた。尚、第2触媒層5の担持量は、
浸漬から乾燥までの行程を繰り返すことで調整した。
【0048】(比較例2)触媒層の原料として、塩化第
2白金アンモニウム(三津和化学薬品社製)を用いた以
外は比較例1と同様である。
【0049】以上のように構成された実施例1〜8にお
けるディーゼルパティキュレート浄化用フィルターと、
比較例1,2におけるディーゼルパティキュレート浄化
用フィルターと、を用いて性能比較試験を行った。以下
その結果について説明する。
【0050】(実験例1)まず、(表1)〜(表5)に
示す配合組成で本発明の第1実施例〜第8実施例におけ
るディーゼルパティキュレート浄化用フィルターと、比
較例1,2におけるディーゼルパティキュレート浄化用
フィルターを作成した。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】次に、得られた本発明の第1実施例〜第8
実施例におけるディーゼルパティキュレート浄化用フィ
ルターと、比較例1,2におけるディーゼルパティキュ
レート浄化用フィルターを、排気量2200ccのディー
ゼルエンジン(日産自動車社製)の排気系に設置し、回
転数2000rpm,トルク4kgmの条件下でパティキュレ
ートを捕集した。次に、パティキュレートを捕集した各
ディーゼルパティキュレート浄化用フィルターを、固定
床流通装置を使って酸素分圧12%,空間速度3000
0h-1、昇温速度100℃/minの条件で管状電気炉(メ
ンテック社製)を昇温させながらパティキュレート中の
SOF並びにドライスーツの燃焼開始温度を測定した。
その結果を(表1)〜(表5)に示した。
【0057】(表1)〜(表5)から明らかなように、
本発明の第1実施例〜第8実施例におけるディーゼルパ
ティキュレート浄化用フィルターは、比較例1,2にお
けるディーゼルパティキュレート浄化用フィルターに比
べて、SOFの燃焼開始性能は略同等であることがわか
った。特に、第1触媒層としてABO3の基本構造を有
するペロブスカイト型複合酸化物,或いは希土類元素の
内少なくとも1種以上の元素とアルカリ金属元素の内少
なくとも1種以上の元素とからなる複合酸化物を担持し
た場合には、その効果が顕著であった。また、第1触媒
層の添加量が50wt%を越えると、第1触媒層の比表面
積が大幅に小さくなり、活性が低下する傾向が見られる
ことがわかった。また、第2触媒層や触媒層の添加量が
大きくなると、白金族元素の粒子が互いに接近して存在
するため、シンタリングを起こして活性が低下している
ことがわかった。
【0058】(実施例9)以下、本発明の一実施例にお
ける排ガス浄化装置について、図面を参照しながら説明
する。図4は本発明の一実施例における排ガス浄化装置
を示す断面模式図である。15は本発明の一実施例にお
ける排ガス浄化装置、16は実施例1〜8における耐火
性3次元構造体、17は後述するコイル17a,配線部
17b及び電源部17cからなり耐火性3次元構造体1
6を加熱するヒーター等の加熱部、17aは耐火性3次
元構造体16の周囲に巻回されたコイル、17bはコイ
ル17aと電源部17cを電気的に接続する配線部、1
7cはコイル17aに電流/電圧を供給する電源部、1
8は耐火性3次元構造体16,加熱部17のコイル17
a等を収納するハウジング、18aはハウジング18の
側壁の所定部に形成されたディーゼル機関から排出され
た排ガスが流入される排ガス流入口、18bはハウジン
グ18の側壁の所定部に形成された耐火性3次元構造体
16で浄化された浄化ガスが流出される浄化ガス流出口
である。尚、本実施例では、加熱部17のコイル17a
を耐火性3次元構造体16の周囲に巻回したが、耐火性
3次元構造体16の近傍であれば、どの様に設置しても
構わない。さらに本実施例では、ヒーター17を用いた
が、バーナーを用いたり、また可燃性ガスを導入するこ
とにより耐火性3次元構造体16を加熱する等の他の加
熱手段を用いても構わない。
【0059】以上のように構成された本発明の一実施例
における排ガス浄化装置15について、以下その動作を
説明する。まず、ディーゼル機関から排出された排ガス
が排ガス流入口18aからハウジング18内に流入され
る。ここで、耐火性3次元構造体16は、加熱部17に
より加熱され、180℃に保持されている。次に、ハウ
ジング18内に流入された排ガスは、図1乃至図3中矢
視するように、耐火性3次元構造体16の排ガス流入側
が開口されたガス流通セルから導入され、隔壁を通過し
た後、隣接するガス流通セルから排出される。ここで、
排ガスは耐火性3次元構造体16の隔壁を通過する際に
排ガス中に含有されるパティキュレートが捕集されると
ともに耐火性3次元構造体16の第1触媒層及び第2触
媒層,又は触媒層,或いは加熱部17により燃焼され
る。次に、パティキュレートが除去された排ガス(以下
浄化ガスと称す)は、浄化ガス流出口18bから大気中
に放出される。ここで、耐火性3次元構造体16を観察
したところ、耐火性3次元構造体16内に、パティキュ
レートは残存しておらず、さらに浄化ガス流出口18b
から排出される排ガスの中にもパティキュレートは認め
られなかった。
【0060】以上のように本実施例の排ガス浄化装置に
よれば、排ガス温度が触媒活性温度に達しない場合、ヒ
ーター等の加熱部によって耐火性3次元構造体ーを加熱
して活性温度まで昇温させることによって、例えばアイ
ドリング時のような排ガスの温度が低い場合でも十分に
ディーゼル排ガス中のパティキュレートを吸着、酸化燃
焼させることができる。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、以下の優
れた効果を奏する。すなわち、 1)多孔質性の耐火性3次元構造体と、耐火性3次元構
造体の表面に担持されたLiAlO3,LiAlSiO4
の内いずれか1種又はこれらの混合物からなる中間層
と、中間層の上面に担持された白金族元素の内少なくと
も1種以上からなる触媒層と、を備えたので、排ガス温
度が170℃以上になったとき、吸着されたパティキュ
レート中のSOFを酸化燃焼させることができる。ま
た、耐火性3次元構造体上にLiAlO3,LiAlS
iO4又はこれらの混合物等の中間層を担持させて触媒
層を担持させたことにより、従来中間層を介在させない
耐火性3次元構造体ーが高温域で長時間保持されること
により、耐火性3次元構造体と触媒層の界面に生成され
る耐火性3次元構造体成分と触媒層成分とのスピネル化
合物等の反応物質の生成を抑制することができ、また前
記反応物質の生成により触媒の活性が低下することを防
止することができる。従って、信頼性に優れたディーゼ
ルパティキュレート浄化用フィルターを実現できるもの
である。
【0062】2)触媒層の担持量が、中間層が担持され
た耐火性3次元構造体の重量に対して0.1wt%〜5wt
%,好ましくは2.5wt%〜3.5wt%である場合、触
媒層を高比表面積とすることができ、活性の低下を防止
することができ、効率よくパティキュレート中のSOF
を酸化燃焼させることができ、信頼性に優れたディーゼ
ルパティキュレート浄化用フィルターを実現できるもの
である。
【0063】3)本発明のディーゼルパティキュレート
浄化触媒は、多孔質性の耐火性3次元構造体と、耐火性
3次元構造体の表面に担持されたLiAlO3,LiA
lSiO4の内いずれか1種又はこれらの混合物からな
る中間層と、中間層の上面に担持されたABO3(ここ
で、Aは希土類元素の内少なくとも1種以上の元素、B
は遷移金属元素,アルカリ金属元素又は白金族元素の内
少なくとも1種以上の元素)の基本構造を有するペロブ
スカイト型複合酸化物,又は希土類元素の内少なくとも
1種以上の元素とアルカリ金属元素の内少なくとも1種
以上の元素とからなる複合酸化物の内いずれか1種又は
これらの混合物からなる第1触媒層と、第1触媒層の上
面に担持された白金族元素の内少なくとも1種以上から
なる第2触媒層と、を備えたので、ディーゼル機関の始
動時等の排ガス温度が低い時でも、排ガス中のパティキ
ュレートを効率よく吸着させることができる。また、白
金族元素からなる第2触媒層を備えたことにより、排ガ
ス温度が170℃以上になったとき、吸着されたパティ
キュレート中のSOFを酸化燃焼させることができる。
また、ペロブスカイト型複合酸化物又は複合酸化物等か
らなる第1触媒層を備えたことにより、前述したSOF
の酸化燃焼時の燃焼熱とあわせて吸着されたパティキュ
レート中のドライスーツを比較的低温で燃焼させること
ができる。さらに、耐火性3次元構造体と第1触媒層と
の間に中間層が担持されているので、ディーゼルパティ
キュレート浄化用フィルターが高温域で長時間保持され
ても耐火性3次元構造体成分と第1触媒層成分とにより
スピネル化合物等の反応物質が生成されるのを抑制する
ことができ、この耐火性3次元構造体や第1触媒層との
膨張率の差等によるディーゼルパティキュレート浄化用
フィルターの割れや破壊等を防止することができ、また
前記反応物質の生成により触媒の活性が低下することを
防止することができる。従って、信頼性に優れたディー
ゼルパティキュレート浄化用フィルターを実現できるも
のである。
【0064】4)第1触媒層の担持量が、中間層が担持
された耐火性3次元構造体の重量に対して最大50wt
%,好ましくは25wt%〜30wt%である場合、第1触
媒層を高比表面積とすることができ、活性の低下を防止
することができ、効率よくドライスーツを燃焼させるこ
とができ、信頼性に優れたディーゼルパティキュレート
浄化用フィルターを実現できるものである。
【0065】5)第2触媒層の担持量が、中間層及び第
1触媒層が担持された耐火性3次元構造体の重量に対し
て0.1wt%〜5wt%,好ましくは2.5wt%〜3.5
wt%である場合、第2触媒層を高比表面積とすることが
でき、活性の低下を防止することができ、効率よくパテ
ィキュレート中のSOFを酸化燃焼させることができ、
信頼性に優れたディーゼルパティキュレート浄化用フィ
ルターを実現できるものである。
【0066】6)本発明の排ガス浄化装置は、前記ディ
ーゼルパティキュレート浄化用フィルターと、ディーゼ
ルパティキュレート浄化用フィルターの近傍に配設され
た加熱部と、ディーゼルパティキュレート浄化用フィル
ター及び加熱部を収納し、かつ一側部に形成された排ガ
ス流入口と、他側部に形成さえた浄化ガス流出口と、を
有するハウジングと、を備えたので、排ガス温度が低い
場合でも十分にディーゼルパティキュレートを燃焼させ
ることができ、ディーゼルパティキュレートを効率よく
燃焼再生でき、信頼性に優れた排ガス浄化装置を実現で
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるディーゼルパティ
キュレート浄化用フィルターを示す要部断面模式図
【図2】本発明の第5実施例におけるディーゼルパティ
キュレート浄化用フィルターを示す要部断面模式図
【図3】本発明の第7実施例におけるディーゼルパティ
キュレート浄化用フィルターを示す要部断面模式図
【図4】本発明の一実施例における排ガス浄化装置を示
す断面模式図
【符号の説明】
1a,1b,1c ディーゼルパティキュレート浄化用
フィルター 2 耐火性3次元構造体 3 中間層 4a,4b 第1触媒層 5 第2触媒層 6 触媒層 15 排ガス浄化装置 16 耐火性3次元構造体 17 加熱部 17a コイル 17b 配線部 17c 電源部 18 ハウジング 18a 排ガス流入口 18b 浄化ガス流出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 23/58 ZAB A 23/64 ZAB A 23/652 B01J 23/64 103 A (72)発明者 井上 雅博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多孔質性の耐火性3次元構造体と、前記耐
    火性3次元構造体の表面に担持されたLiAlO3,L
    iAlSiO4の内いずれか1種又はこれらの混合物か
    らなる中間層と、前記中間層の上面に担持された白金族
    元素の内少なくとも1種以上からなる触媒層と、を備え
    たことを特徴とするディーゼルパティキュレート浄化用
    フィルター。
  2. 【請求項2】前記触媒層の担持量が、前記中間層が担持
    された前記耐火性3次元構造体の重量に対して0.1wt
    %〜5wt%,好ましくは2.5wt%〜3.5wt%である
    ことを特徴とする請求項1に記載のディーゼルパティキ
    ュレート浄化用フィルター。
  3. 【請求項3】多孔質性の耐火性3次元構造体と、 前記耐火性3次元構造体の表面に担持されたLiAlO
    3,LiAlSiO4の内いずれか1種又はこれらの混合
    物からなる中間層と、 前記中間層の上面に担持されたABO3(ここで、Aは
    希土類元素の内少なくとも1種以上の元素、Bは遷移金
    属元素,アルカリ金属元素又は白金族元素の内少なくと
    も1種以上の元素)の基本構造を有するペロブスカイト
    型複合酸化物,又は前記希土類元素の内少なくとも1種
    以上の元素と前記アルカリ金属元素の内少なくとも1種
    以上の元素とからなる複合酸化物の内いずれか1種又は
    これらの混合物からなる第1触媒層と、 前記第1触媒層の上面に担持された前記白金族元素の内
    少なくとも1種以上からなる第2触媒層と、 を備えたことを特徴とするディーゼルパティキュレート
    浄化用フィルター。
  4. 【請求項4】前記第1触媒層の担持量が、前記中間層が
    担持された前記耐火性3次元構造体の重量に対して50
    wt%以下,好ましくは25wt%〜30wt%であることを
    特徴とする請求項3に記載のディーゼルパティキュレー
    ト浄化用フィルター。
  5. 【請求項5】前記第2触媒層の担持量が、前記中間層及
    び前記第1触媒層が担持された前記耐火性3次元構造体
    の重量に対して0.1wt%〜5wt%,好ましくは2.5
    wt%〜3.5wt%であることを特徴とする請求項3又は
    4の内いずれか1に記載のディーゼルパティキュレート
    浄化用フィルター。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5の内いずれか1に記載のデ
    ィーゼルパティキュレート浄化用フィルターと、前記デ
    ィーゼルパティキュレート浄化用フィルターの近傍に配
    設された加熱部と、前記ディーゼルパティキュレート浄
    化用フィルター及び前記加熱部を収納し、かつ一側部に
    形成された排ガス流入口と、他側部に形成された浄化ガ
    ス流出口と、を有するハウジングと、を備えたことを特
    徴とする排ガス浄化装置。
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