JPH08173619A - 遊技場用管理装置 - Google Patents

遊技場用管理装置

Info

Publication number
JPH08173619A
JPH08173619A JP31821894A JP31821894A JPH08173619A JP H08173619 A JPH08173619 A JP H08173619A JP 31821894 A JP31821894 A JP 31821894A JP 31821894 A JP31821894 A JP 31821894A JP H08173619 A JPH08173619 A JP H08173619A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
gaming machine
state
time
pachinko gaming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31821894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3776475B2 (ja
Inventor
Tokishige Niwa
時重 丹羽
Makoto Okazaki
誠 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikoku Denki Co Ltd
Original Assignee
Daikoku Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikoku Denki Co Ltd filed Critical Daikoku Denki Co Ltd
Priority to JP31821894A priority Critical patent/JP3776475B2/ja
Publication of JPH08173619A publication Critical patent/JPH08173619A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3776475B2 publication Critical patent/JP3776475B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 閉店時刻になった時点で、入賞確率を大幅に
高めた大当たり状態が継続されている遊技機を含む全て
の遊技機での遊技を直ちに禁止した場合でも遊技客側の
不満が増大する虞がなくなって、店内清掃作業などを含
む閉店時作業を速やかに開始できるようにすること。 【構成】 集中管理装置3内の主制御部4は、閉店時刻
に達するのに応じてパチンコホール内の全部のパチンコ
遊技機1を、呼出ランプユニット2を通じて遊技禁止状
態に切換えると共に、その遊技禁止時点で入賞確率を大
幅に高めた特賞状態が継続されているパチンコ遊技機1
の遊技客に対しては、その特賞状態での遊技がそのまま
継続された場合に放出されると見込まれる不足パチンコ
玉数を記録した引換券を、操作ユニット10のプリンタ
10bを通じて発行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコホールなどの
遊技場で利用される遊技場用管理装置、特には、遊技に
伴い予め設定された状態が発生したときに入賞確率を大
幅に高めた状態を所定期間だけ継続させる構成の遊技機
が設置された遊技場用として好適する管理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えばパチンコホールにおいては、その
閉店直後から、店内の清掃、景品の棚卸し、景品の補充
などの種々の作業を行い、翌日の営業に備えるようにし
ているが、このような閉店時の準備作業は、パチンコホ
ールの営業時間の関係から夜遅く行われるのが通常であ
るため、必要に応じて臨時作業員を雇うなどして極力短
時間で完了するように努めている。
【0003】ところで、パチンコホールに設置されるパ
チンコ遊技機の主力機種は、遊技に伴い予め設定された
状態が発生したときに入賞確率を大幅に高めた大当たり
状態(所謂特賞状態)を所定期間だけ継続させる構成の
ものであるため、現実には、前述のような準備作業のう
ち、特に手間がかかるパチンコ遊技機周りの清掃作業を
円滑且つ迅速に遂行することが極めて困難になるという
事情があった。
【0004】具体的には、パチンコホールの閉店間際に
大当たり状態が発生することが多々あり、このように大
当たり状態となったパチンコ遊技機については、閉店時
刻が過ぎた後においても、大当たり状態が終了するまで
遊技が継続されることになる。従って、その遊技が終了
するまでの間は、当該パチンコ遊技機周りは勿論、その
遊技機を含む島の清掃を行うことができず、これが閉店
後の清掃作業を遅らせる大きな原因となっている。
【0005】従来では、このような問題点に対処するた
めに、閉店時点で大当たり状態を呈しているパチンコ遊
技機については、パチンコホール従業員が、前面扉を開
放した状態で盤面上の入賞孔にパチンコ玉を順次投入す
ることにより、1回の大当たり発生に伴い払い出される
ものと想定される標準的なチンコ玉数にほぼ相当した数
のパチンコ玉を強制的に放出させる作業を行ったり、或
いは、パチンコ遊技機の裏側に設置されている玉補給装
置から上記標準的なパチンコ玉数にほぼ相当した数のパ
チンコ玉を強制的に放出させて遊技客に手渡す作業を行
うことにより、当該パチンコ遊技機での遊技客が可及的
速やかに退去できるように働きかけている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような手段を採用した場合でも、パチンコ玉の強制的な
放出のために比較的長い時間を要することになるから、
遊技客の退去が遅れ勝ちになって、パチンコホール閉店
後の清掃作業にある程度の遅れが生ずることが避けられ
ない。特に、近年のパチンコ遊技機にあっては、1回の
大当たりで放出されるパチンコ玉数が極めて多くなって
きているため、上記のような遅れが拡大することにな
り、従来の問題点を十分に解決できる手段とはいい難
い。しかも、上述のようなパチンコ玉放出作業は、パチ
ンコホール従業員が行うことになるため、その間は当該
従業員が閉店時に行う前記準備作業に参加できず、この
面からも作業の遅れを来たしてしまう。
【0007】勿論、このような問題点を解決するため
に、パチンコホールの閉店時刻になった時点でパチンコ
遊技機での遊技を全面的に禁止し、大当たりの発生に伴
う遊技客側の権利を閉店時刻で消滅させるような対策も
可能であるが、このような対策では、遊技客側の不満が
拡大することになって、パチンコホールの経営上におい
て逆に損失となる虞が出てくるため、実際には実現困難
である。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、遊技に伴い予め設定された状態が発
生したときに入賞確率を大幅に高めた大当たり状態を所
定期間だけ継続させる構成の遊技機が設置されている遊
技場において、その閉店時刻になった時点で、大当たり
状態にある遊技機を含む全ての遊技機での遊技を直ちに
禁止した場合でも遊技客側の不満が増大する虞がなくな
り、これにより、店内清掃作業などを含む閉店時作業を
速やかに開始することが可能となって、その作業を早期
に終了させ得るようになるなどの効果を奏する遊技場用
管理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、遊技媒体を使用した遊技による入賞時に遊
技媒体の払い出しを行うと共に、その遊技に伴い予め設
定された状態が発生したときに入賞確率を大幅に高めた
大当たり状態を所定期間だけ継続させる構成の遊技機が
設置された遊技場に設けられるものであって、前記各遊
技機での遊技媒体の収支データなどを管理するための遊
技場用管理装置において、閉店時刻に達するのに応じて
前記遊技場内の全部の遊技機を遊技禁止状態に切換える
遊技禁止手段と、この遊技禁止手段により遊技禁止状態
に切換えられた時点で前記大当たり状態を呈している遊
技機が存在した場合に、当該遊技機の遊技客に対して、
所定数の遊技媒体数を記録した記録担体を発行する出力
手段とを備えた構成としたものである(請求項1)。
【0010】この場合、前記遊技禁止手段により遊技禁
止状態に切換えられた時点で前記大当たり状態を呈して
いる遊技機が存在した場合に、当該遊技機における大当
たり状態での遊技をそのまま継続した場合に放出される
と見込まれる遊技媒体数を、その遊技機が大当たり状態
にある期間での標準的な放出遊技媒体数若しくはこれに
近似した遊技媒体数を示す規定数データと当該遊技機に
おける収支データとの比較に基づいて算出する演算手段
を設けた上で、前記出力手段を、前記記録担体を発行す
る際に、当該記録担体に対して前記演算手段により算出
された見込み遊技媒体数を記録する構成とすることもで
きる(請求項2)。
【0011】また、前記演算手段は、前記見込み遊技媒
体数の算出動作を、対応する遊技機における遊技媒体の
払い出し動作が全て終了した時点で行うように構成して
も良い(請求項3)。
【0012】さらに、前記出力手段を、前記遊技禁止手
段により遊技禁止状態に切換えられた後に前記大当たり
状態となった遊技機が発生した場合には、当該遊技機の
遊技客に対して、その遊技機が大当たり状態にある期間
での標準的な放出遊技媒体数若しくはこれに近似した遊
技媒体数を示す規定数データを記録した記録担体を発行
する構成としても良い(請求項4)。
【0013】このような構成とする場合には、前記閉店
時刻に達した時点から所定の遅延時間だけタイマ動作を
行うタイマ手段を設け、このタイマ手段によるタイマ動
作が終了した後には、前記出力手段による前記記録担体
の発行動作を禁止するように構成しても良い(請求項
5)。
【0014】本発明による目的を達成するために、遊技
媒体を使用した遊技による入賞時に遊技媒体の払い出し
を行うと共に、その遊技に伴い予め設定された状態が発
生したときに入賞確率を大幅に高めた大当たり状態を所
定期間だけ継続させる構成の遊技機が設置された遊技場
に設けられるものであって、前記各遊技機での遊技媒体
の収支データなどを管理するための遊技場用管理装置に
おいて、閉店時刻の所定時間前から当該閉店時刻に達す
るまでの閉店処理待機期間中に前記大当たり状態となっ
た遊技機が発生した場合には、その発生時点で当該遊技
機を遊技禁止状態に切換える遊技禁止手段と、この遊技
機禁止手段により遊技が禁止された遊技機の遊技客に対
して、その遊技機が大当たり状態にある期間での標準的
な放出遊技媒体数若しくはこれに近似した遊技媒体数を
示す規定数データを記録した記録担体を発行する出力手
段とを備えた構成とすることもできる(請求項6)。
【0015】この場合、前記遊技禁止手段は、前記閉店
時刻に達した時点で、前記大当たり状態にない遊技機を
遊技禁止状態に切換えると共に、閉店時刻に達した時点
で大当たり状態での遊技が継続されている遊技機があっ
た場合には、当該遊技機をその大当たり状態の終了時に
遊技禁止状態に切換える構成とすることができる(請求
項7)。
【0016】また、前記出力手段を、前記閉店時刻が経
過した後に前記大当たり状態となった遊技機が発生した
場合には、当該遊技機の遊技客に対して、その遊技機が
大当たり状態にある期間での標準的な放出遊技媒体数若
しくはこれに近似した遊技媒体数を示す規定数データを
記録した記録担体を発行する構成としても良い(請求項
8)。
【0017】このような構成とする場合には、前記閉店
時刻に達した時点から所定の遅延時間だけタイマ動作を
行うタイマ手段を設け、このタイマ手段によるタイマ動
作が終了した後には、前記出力手段による前記記録担体
の発行動作を禁止するように構成しても良い(請求項
9)。
【0018】さらに、前記遊技機側に、前記出力手段を
通じて前記記録担体の発行が行われた旨を遊技客に対し
報知するための報知手段を設ける構成とすることもでき
る(請求項10)。
【0019】
【作用及び発明の効果】請求項1記載の遊技場用管理装
置では、閉店時刻に達したときに、遊技禁止手段が遊技
場内の全部の遊技機を遊技禁止状態に切換えるようにな
る。このように遊技禁止状態に切換えられた時点で、入
賞率を大幅に高めた状態を所定期間だけ継続するという
大当たり状態を呈している遊技機が存在した場合には、
当該遊技機の遊技客に対して、出力手段から所定数の遊
技媒体数を記録した記録担体が発行されるようになる。
この場合、遊技場において、上記記録担体に基づいて、
当該遊技券に記録された遊技媒体数に相当した景品を払
い出すようにすれば、上記のように閉店時刻において遊
技場内の全部の遊技機での遊技を全面的に禁止したとし
ても、大当たり状態となった遊技機での遊技客に対して
は、その遊技禁止に伴い相当の対価が支払われることに
なる。
【0020】従って、閉店時刻になった時点で、大当た
り状態にある遊技機を含む全ての遊技機での遊技を直ち
に禁止した場合でも遊技客側の不満が増大する虞がなく
なり、しかも、上記のような記録担体発行のために必要
となる作業自体は大幅な単純化が可能であるから、店内
清掃作業などを含む閉店時作業を速やかに開始すること
が可能となって、その作業を早期に終了させ得るように
なる。また、この場合には、閉店時刻において大当たり
状態にある遊技機の遊技を禁止したときに従来必要であ
った遊技場従業員による作業、つまり所定数の遊技媒体
を強制的に放出するという比較的時間がかかる作業が不
要となるから、その従業員の負担軽減を図り得ると共
に、当該従業員が前記閉店時作業に早期に参加できるよ
うになって、この面からもその作業の早期終了を図り得
るようになる。
【0021】請求項2記載の遊技場用管理装置では、上
述のように閉店時刻において遊技禁止状態に切換えられ
た時点で前記大当たり状態を呈している遊技機が存在し
た場合には、演算手段が、当該遊技機における大当たり
状態での遊技をそのまま継続した場合に放出されると見
込まれる遊技媒体数を、その遊技機が大当たり状態にあ
る期間での標準的な放出遊技媒体数若しくはこれに近似
した遊技媒体数を示す規定数データと当該遊技機におけ
る収支データとの比較に基づいて算出するようになり、
前記出力手段から発行される記録担体は、上記のように
前記演算手段により算出された見込み遊技媒体数が記録
されるようになる。
【0022】つまり、閉店時刻になるのに応じて遊技禁
止状態に切換えられた遊技機が、その禁止時点で大当た
り状態にあった場合には、そのまま遊技を継続した場合
に遊技客が得ると見込まれる遊技媒体数を記録した記録
担体が発行されることになるから、当該遊技機での遊技
客に対して、その遊技禁止に伴い支払われる対価の額
が、遊技客側にとっても遊技場側にとっても妥当な額と
なる。この結果、遊技客側から不満が出る虞が少なくな
ると共に、遊技場側の損失が不用意に大きくなる虞がな
くなる。
【0023】請求項3記載の遊技場用管理装置では、前
記演算手段による演算動作、つまり、前述したような規
定数データ及び遊技機における収支データに基づいた見
込み遊技媒体数の算出動作が、演算対象の遊技機におけ
る遊技媒体の払い出し動作が全て終了した時点で行われ
ることになるから、上記収支データひいては記録担体に
記録される見込み遊技媒体数の正確化を図り得るように
なる。
【0024】請求項4記載の遊技場用管理装置では、閉
店時刻において、遊技禁止手段により遊技禁止状態に切
換えられた後に大当たり状態となった遊技機が発生した
場合には、当該遊技機の遊技客に対して、出力手段か
ら、その遊技機が大当たり状態にある期間での標準的な
放出遊技媒体数若しくはこれに近似した遊技媒体数を示
す規定数データを記録した記録担体が発行されるように
なる。この結果、上記遊技客に対しては、大当たり状態
の遊技機での遊技を行った場合に得られると想定される
遊技媒体数を記録した記録担体が発行されることになる
から、このような場合にも、閉店時刻になった時点で、
遊技機での遊技を直ちに禁止したとしても遊技客側の不
満が増大する虞がなくなり、店内清掃作業などを含む閉
店時作業を速やかに開始することが可能となって、その
作業を早期に終了させ得るようになる。
【0025】請求項5記載の遊技場用管理装置では、タ
イマ手段が、前記閉店時刻に達した時点から所定の遅延
時間だけタイマ動作を行うと共に、そのタイマ動作が終
了した後には、遊技禁止状態に切換えられた後に大当た
り状態となった遊技機の遊技客に対する前述のような記
録担体の発行が禁止される。この場合、上記タイマ動作
時間を、遊技機が遊技禁止状態に切換えられた後に大当
たり状態が発生するまでの時間より若干時間だけ長く設
定しておけば、遊技禁止された遊技機が不正な行為によ
り大当たり状態に切換えらる事態を未然に防止できるよ
うになる。
【0026】請求項6記載の遊技場用管理装置では、閉
店時刻の所定時間前から当該閉店時刻に達するまでの閉
店処理待機期間中に前記大当たり状態となった遊技機が
発生した場合には、遊技禁止手段が、その大当たり状態
の発生時点で当該遊技機を遊技禁止状態に切換えるよう
になる。このように遊技機での遊技が禁止されたときに
は、当該遊技機の遊技客に対して、その遊技機が大当た
り状態にある期間での標準的な放出遊技媒体数若しくは
これに近似した遊技媒体数を示す規定数データを記録し
た記録担体が出力手段を通じて発行されるようになる。
【0027】従って、上記のような閉店処理待機期間中
に大当たり状態となった遊技機については、閉店時刻前
に遊技が禁止されると共に、当該遊技機の遊技客に対し
相当の対価(遊技機が大当たり状態にある期間で放出さ
れると想定される標準的な数の遊技媒体若しくはこれに
近似した数の遊技媒体)が支払われることになるから、
閉店時刻間際において、大当たり状態となった遊技機で
の遊技を直ちに禁止した場合でも遊技客側の不満が増大
する虞がなくなる。
【0028】また、前記閉店処理待機期間より前の時点
で大当たり状態となった遊技機での遊技は、その閉店処
理待機期間中、若しくは閉店時刻後の比較的早い時期に
大当たり状態が終了することになるから、閉店時刻にお
いて大当たり状態が継続されている遊技機が存在した場
合でも、その大当たり状態が比較的早い時期に終了する
ことになり、結果的に、店内清掃作業などを含む閉店時
作業を速やかに開始することが可能となって、その作業
を早期に終了させ得るようになる。この場合にも、閉店
時刻において大当たり状態にある遊技機の遊技を禁止し
たときに従来必要であった遊技場従業員による作業、つ
まり所定数の遊技媒体を強制的に放出するという比較的
時間がかかる作業が不要となるから、その従業員の負担
軽減を図り得ると共に、当該従業員が前記閉店時作業に
早期に参加できるようになって、この面からも上記作業
の早期終了を図り得るようになる。
【0029】請求項7記載の遊技場用管理装置では、遊
技禁止手段が、閉店時刻に達した時点で、大当たり状態
にない遊技機を遊技禁止状態に切換えると共に、閉店時
刻に達した時点で大当たり状態での遊技が継続されてい
る遊技機があった場合には、当該遊技機をその大当たり
状態の終了時に遊技禁止状態に切換えるようになる。こ
の結果、店内清掃作業などを含む閉店時作業の速やかな
開始が可能になる。
【0030】請求項8記載の遊技場用管理装置では、閉
店時刻が経過した後に大当たり状態となった遊技機が発
生した場合には、当該遊技機の遊技客に対して、出力手
段から、その遊技機が大当たり状態にある期間での標準
的な放出遊技媒体数若しくはこれに近似した遊技媒体数
を示す規定数データを記録した記録担体が発行されるよ
うになる。この結果、上記遊技客に対しては、大当たり
状態の遊技機での遊技を行った場合に得られると想定さ
れる遊技媒体数を記録した記録担体が発行されることに
なるから、このような場合にも、閉店時刻になった時点
で、遊技機での遊技を直ちに禁止したとしても遊技客側
の不満が増大する虞がなくなり、店内清掃作業などを含
む閉店時作業を速やかに開始することが可能となって、
その作業を早期に終了させ得るようになる。
【0031】請求項9記載の遊技場用管理装置では、タ
イマ手段が、前記閉店時刻に達した時点から所定の遅延
時間だけタイマ動作を行うと共に、そのタイマ動作が終
了した後には、遊技禁止状態に切換えられた後に大当た
り状態となった遊技機の遊技客に対する前述のような記
録担体の発行が禁止される。この場合、上記タイマ動作
時間を、遊技機が遊技禁止状態に切換えられた後に大当
たり状態が発生するまでの時間より若干時間だけ長く設
定しておけば、遊技禁止された遊技機が不正な行為によ
り大当たり状態に切換えらる事態を未然に防止できるよ
うになる。
【0032】請求項10記載の遊技場用管理装置では、
前記出力手段を通じて前記記録担体の発行が行われた場
合には、その旨が、遊技機側設けられた報知手段を通じ
て遊技客に報知されるようになる。この結果、記録担体
の発行に伴い遊技機での遊技が禁止されたとしても、そ
のことに対して遊技客が不審の念を抱く事態を未然に防
止できると共に、遊技客が記録担体を受領することなく
退去する事態を未然に防止できるなど、遊技客に対する
サービス性を向上させ得るようになる。
【0033】
【実施例】以下、本発明をパチンコホール用の管理装置
に適用した第1実施例について図1〜図12を参照しな
がら説明する。全体の概略構成を示す図1において、多
数台のパチンコ遊技機1は、パチンコホール内に図示し
ない多数台の台間玉貸機と共に並設されている。また、
呼出ランプユニット2は、各パチンコ遊技機1の上方に
これと1対1で対応するように配置されている。この呼
出ランプユニット2は、パチンコ遊技機1及び図示しな
い台間玉貸機と、集中管理装置3との間での信号の授受
を中継する機能を備えたもので、その具体的構成につい
ては後述する。
【0034】尚、上記パチンコ遊技機1は、遊技媒体
(パチンコ玉)を使用した遊技に伴い予め設定された状
態が発生したときに入賞確率を大幅に高めた大当たり状
態(これを以下においては特賞状態と呼ぶ)を所定期間
だけ継続させる構成となっており、その特賞状態での遊
技が継続された場合においては、当該特賞期間中に放出
されるパチンコ玉の量が、当該パチンコ遊技機1の機種
毎に概ね一定になる構成となっている。
【0035】前記集中管理装置3は、パチンコ遊技機1
におけるアウト玉数、セーフ玉数及び差玉数(収支デー
タ)の集計、その集計結果に基づいたパチンコ遊技機1
の打止制御、不正検知、並びに図示しない台間玉貸機の
売上集計などを行う機能を備えた周知構成のものであ
る。この場合、集中管理装置3は、CPUを含んで構成
された主制御部4(本発明でいう遊技禁止手段、演算手
段、タイマ手段に相当)の他に、当該主制御部4と前記
呼出ランプユニット2及び景品交換カウンタに設置され
た周知構成のPOS端末5との間でのデータ授受を行う
ための入出力インタフェイス部6、RAMなどを利用し
た記憶部7、CRTディスプレイなどを利用した表示部
8、プリンタ9、例えば景品交換カウンタに設置された
操作ユニット10、この操作ユニット10のための通信
装置11を備えた構成となっており、上記主制御部4に
よる制御内容については後述する。
【0036】尚、上記表示部8は、図示しないCRTデ
ィスプレイ或いは液晶ディスプレイと、例えば図2に示
すような表示パネル8aとを含んで構成されている。こ
の場合、図2において、上記表示パネル8aは、パチン
コホール内の全てのパチンコ遊技機1の台番号が施され
た多数個の表示部8bを、各パチンコ遊技機1の配置状
態に対応付けて配列して成るもので、各表示部8bの裏
側に、例えば3色表示が可能な2色発光ダイオード(図
示せず)を配置した構成となっている。そして、斯かる
表示パネル8aにあっては、各表示部8bを、上記発光
ダイオードにより異なる色で選択的に照明することによ
り、打止状態となったパチンコ遊技機1の台番号、特賞
状態になったパチンコ遊技機1の台番号、並びに後述す
る記録担体としての引換券(図8に符号KTを付して示
す)の発行対象となったパチンコ遊技機1の台番号をそ
れぞれ表示できるようになっている。
【0037】上記操作ユニット10は、本発明でいう出
力手段の機能を果たすもので、キーボードなどを備えた
操作部10aと、レシート状の引換券KT(図8参照)
をプリントアウトするためのプリンタ10bとを備えた
構成となっている。尚、操作ユニット10には、図示し
ないが、プリンタ10bの動作を制御するための発券処
理回路が設けられており、この発券処理回路による制御
内容については後述する。
【0038】図9には前記呼出ランプユニット2及びこ
れに関連した部分の外観が示されている。この図9にお
いて、呼出ランプユニット2は、矩形状の本体ケース1
2を備えており、その本体ケース12の前面には、後述
の光信号を受けるための光信号受信部13、自動復帰形
の押しボタンスイッチより成る呼出ボタン14、対応す
るパチンコ遊技機1についての前記引換券KTが前記操
作ユニット10を通じて発行された旨を遊技客に知らせ
るための発券ランプ15(本発明でいう報知手段に相
当)が設けられている。また、本体ケース12の上部に
は、対応するパチンコ遊技機1が特賞状態にあることを
示す特賞ランプ16、同パチンコ遊技機1が打止中であ
ることを示す打止ランプ17、前記呼出ボタン14の操
作に応じて点滅される呼出ランプ18が段積み状に設け
られている。
【0039】図10には呼出ランプユニット2及びこれ
に関連した部分の電気的構成が概略的に示されている。
この図10において、パチンコ遊技機1からは、遊技媒
体であるパチンコ玉の打込数に応じた数のアウト玉計数
パルスP1、賞球として放出されたパチンコ玉数に応じ
た数のセーフ玉計数パルスP2が出力されると共に、当
該パチンコ遊技機1が特賞状態になったときには、例え
ばその特賞期間中を通じて特賞信号Sfが出力される構
成となっており、それらの計数パルスP1、P2及び特
賞信号Sfは呼出ランプユニット2に与えられるように
なっている。
【0040】呼出ランプユニット2は、コンピュータに
より構成された制御部2aを備えており、この制御部2
aによって、前記発券ランプ15、特賞ランプ16、打
止ランプ17及び呼出ランプ18をそれぞれドライバ1
5a〜18aを通じて制御するようになっている。ま
た、制御部2aからは、前記集中管理装置3からの指令
に基づいてパチンコ遊技機1の遊技を禁止するための打
止信号Szを出力する構成となっており、その打止信号
Szは、ドライバ19を通じてパチンコ遊技機1に与え
られる。尚、パチンコ遊技機1は、打止信号Szが与え
られたときにパチンコ玉発射機の電源を遮断するなどし
て遊技不可能な打止状態に切換えられる構成となってい
る。
【0041】上記制御部2aには、前記呼出ボタン14
の操作信号が入力されると共に、計数用レジスタ20及
び21の各計数データを示す計数信号が入力されるよう
になっている。上記各レジスタ20及び21は、パチン
コ遊技機1からのアウト玉計数パルスP1及びセーフ玉
計数パルスP2を計数するためのものであり、制御部2
aは、各レジスタ20及び21から各計数データを入力
する毎に対応するレジスタ20及び21の計数データを
初期化する構成となっている。
【0042】前記光信号受信部13は、パチンコホール
従業員が携帯するハンディ端末22から光信号(赤外
光)を媒体として送信される発券確認信号Scを受信し
たときに、その受信信号Scを、所定の増幅・検波及び
波形整形処理を施した後に制御部2aに与える構成とな
っている。尚、上記ハンディ端末22による発券確認信
号Scの送信操作は、後述のように発行される引換券K
Tがパチンコホール従業員を通じて遊技客に手渡された
場合に行われるものである。また、送受信回路23は、
制御部2aと集中管理装置3との間でデータの授受を行
うために設けられている。
【0043】図11には呼出ランプユニット2の制御部
2aによる制御内容が示されており、以下これについて
説明する。即ち、図11において、制御部2aは、呼出
ボタン14が操作されたか否かを判断するステップE
1、対応するパチンコ遊技機1において特賞状態が開始
されたか否かを判断するステップE2、その特賞状態が
終了したか否かを判断するステップE3、対応するパチ
ンコ遊技機1の打止が開始されたか否かを、集中管理装
置3から後述のように出力される打止指令信号に基づい
て判断するステップE4、その打止が終了したか否か
を、集中管理装置3から例えば手動操作により出力され
る開放指令信号に基づいて判断するステップE5、集中
管理装置3から後述のように出力される発券メッセージ
信号Smを受信したか否かを判断するステップE6、ハ
ンディ端末22からの発券確認信号Scを受信した否か
を判断するステップE7、所定周期(例えば1秒周期)
で発生するように設定されたデータ送信タイミングにな
ったか否かを判断するステップE8をサイクリックに実
行する待機ループを形成する。
【0044】呼出ボタン14が操作された場合(ステッ
プE1で「YES」)には、呼出ランプ18が点灯中か
否かを判断する(ステップE9)。この場合、呼出ラン
プ18が点灯されていた場合には、当該ランプ18を消
灯させ(ステップE10)、消灯されていた場合には呼
出ランプ18を点灯させるものであり(ステップE1
1)、このような消灯或いは点灯制御を行った後には前
記待機ループ(ステップE1〜E8)へ戻る。
【0045】対応するパチンコ遊技機1において特賞状
態が開始された場合(ステップE2で「YES」)に
は、特賞ランプ16の点滅動作を開始させるステップE
12、特賞開始信号Fsを送受信回路23を通じて集中
管理装置3へ送信するステップE13を順次実行した後
に前記待機ループへ戻る。
【0046】上記のような特賞状態が終了した場合(ス
テップE3で「YES」)には、特賞ランプ16を消灯
させるステップE14、特賞終了信号Feを送受信回路
23を通じて集中管理装置3へ送信するステップE15
を順次実行した後に前記待機ループへ戻る。
【0047】対応するパチンコ遊技機1において打止が
発生した場合(ステップE4で「YES」)には、打止
ランプ17を点灯させるステップE16、パチンコ遊技
機1にドライバ19を通じて打止信号Szを与えること
により当該パチンコ遊技機1を遊技禁止状態に切換える
という打止制御開始ステップE17を順次実行した後に
前記待機ループへ戻る。
【0048】上記のような打止状態が終了した場合(ス
テップE5で「YES」)には、打止ランプ17を消灯
させるステップE18、ドライバ19を通じた打止信号
Szの出力を停止することにより当該パチンコ遊技機1
を遊技可能状態に切換えるという打止制御終了ステップ
E19を順次実行した後に前記待機ループへ戻る。
【0049】集中管理装置3からの発券メッセージ信号
Smを受信した場合(ステップE6で「YES」)に
は、発券ランプ15を点灯させるステップE20を実行
した後に待機ループへ戻る。
【0050】ハンディ端末22からの発券確認信号Sc
を受信した場合(ステップE7で「YES」)には、発
券ランプ15を消灯させるステップE21、前記引換券
KTがパチンコホール従業員から遊技客に手渡されたこ
とを示す引渡完了信号Esを送受信回路23を通じて集
中管理装置3へ送信するステップE22を順次実行した
後に待機ループへ戻る。
【0051】データ送信タイミングになったとき(ステ
ップE8で「YES」)には、計数用レジスタ20及び
21の各計数データ(パチンコ遊技機1のアウト玉数及
びセーフ玉数を示す)を読み込むステップE23、その
読み込みデータを送受信回路23を通じて集中管理装置
3へ送信するステップE24を順次実行した後に前記待
機ループへ戻る。尚、前にも述べたように、制御部2a
は、各レジスタ20及び21から各計数データを入力す
る毎に対応するレジスタ20及び21の計数データを初
期化するようになっている。
【0052】要するに、制御部2aにおいて以上のよう
な制御が行われる結果、呼出ランプユニット2には、呼
出ボタン14の操作に応じた呼出ランプ18の選択的な
点滅制御の他に、以下に述べるような機能が付与される
ことになる。
【0053】…対応するパチンコ遊技機1で特賞状態
が発生している期間中は特賞ランプ16を点滅状態に保
持する。また、集中管理装置3に対して、上記特賞発生
時点で特賞開始信号Fsを送信すると共に、特賞終了時
点で特賞終了信号Feを送信する。
【0054】…対応するパチンコ遊技機1が打止状態
になったときには、その打止期間中を通じて、打止ラン
プ17を点灯状態に保持すると共に、当該パチンコ遊技
機1を遊技禁止状態に保持する。
【0055】…集中管理装置3からの発券メッセージ
信号Smを受信したときに発券ランプ15を点灯させ、
その点灯状態を、ハンディ端末22からの発券確認信号
Scを受信するまで保持する。また、上記発券確認信号
Scを受信したときには、引渡完了信号Esを集中管理
装置3へ送信する。
【0056】…所定周期に設定されたデータ送信タイ
ミングになる毎に、対応するパチンコ遊技機1のアウト
玉数及びセーフ玉数を示すデータを集中管理装置3へ送
信する。
【0057】一方、図3〜図5には、前記集中管理装置
3が有する主制御部4による制御内容の概略が示されて
おり、以下これについて説明する。但し、この図3〜図
5は、1台のパチンコ遊技機1に対する制御内容の要部
を示したものである。
【0058】図3は、パチンコホールの営業期間中に行
う制御内容の一部が示されている。この図3において、
収支演算ルーチンA1では、パチンコ遊技機1の収支
を、呼出ランプユニット2から送信されてくるアウト玉
数及びセーフ玉数を示すデータに基づいて演算する。具
体的には、上記送信データにより示されるセーフ玉数か
らアウト玉数を差し引くという演算を行うことにより、
収支データである差玉数データΔNをリアルタイムで得
るようにしている。尚、実際には、集中管理装置3にあ
っては、差玉数データをアウト玉数からセーフ玉数を差
し引く演算により得ているが、この実施例では説明の便
宜上、セーフ玉数からアウト玉数を差し引いた値を差玉
数データΔNとしている。
【0059】上記収支演算ルーチンA1の実行後には、
差玉数データΔNが予め設定された打止設定値以上にな
ったか否かを判断し(ステップA2)、ΔN≧打止設定
値となった場合には、例えば記憶部7に設定された該当
パチンコ遊技機1用のメモリエリアに打止中フラグをセ
ットするステップA4、上記パチンコ遊技機1に対応し
た呼出ランプユニット2に対して前述した打止指令信号
を送信するステップA5を順次実行した後に、図示しな
い他の処理を実行してリターンする。
【0060】前記ステップA2で「NO」と判断したと
きには、手動操作によるパチンコ遊技機1の打止入力が
あったか否かを判断し(ステップA3)、手動打止入力
があった場合には前記ステップA4以降の制御を実行
し、手動打止入力がなかった場合には、手動動作による
パチンコ遊技機1の台開放入力があったか否かを判断す
る(ステップA6)。
【0061】手動開放入力があった場合には、該当パチ
ンコ遊技機1用のメモリエリア中の前記打止中フラグを
リセットするステップA7、上記パチンコ遊技機1に対
応した呼出ランプユニット2に対して前述した開放指令
信号を送信するステップA8を順次実行した後に、図示
しない他の処理を実行してリターンする。また、ステッ
プA6で「NO」と判断した場合には、データ入力処理
ルーチンA9を実行した後に図示しない他の処理を実行
してリターンする。
【0062】図4には、上記データ処理入力ルーチンA
9の内容が示されており、以下これについて説明する。
図4において、データ処理入力ルーチンA9では、呼出
ランプユニット2からの特賞開始信号Fs及び特賞終了
信号Feの受信の有無を判断するステップB1及びB
2、並びに前記特賞状態にある期間中に差玉数データΔ
Nが新たに発生したか否かを判断するステップB3を実
行するようになっており、各ステップB1〜B3で「N
O」と判断した場合には、そのままリターンする。
【0063】特賞開始信号Fsを受信したとき(ステッ
プB1で「YES」)には、該当パチンコ遊技機1用の
メモリエリア中に特賞中フラグをセットするステップB
4、上記パチンコ遊技機1が特賞中にあることを表示部
8を通じて表示するためのステップB5を順次実行した
後にステップB2へ移行する。
【0064】特賞終了信号Feを受信したとき(ステッ
プB2で「YES」)には、該当パチンコ遊技機1用の
メモリエリア中の前記特賞中フラグをリセットするステ
ップB6、表示部8での前記パチンコ遊技機1が特賞中
にある旨の表示を解除すると共に、後述する収支データ
を零に戻すための初期化出力ステップB7を順次実行し
た後にステップB2へ移行する。
【0065】パチンコ遊技機1が特賞状態にある期間中
に新たな差玉数データΔNが発生したとき(ステップB
3で「YES」)には、当該差玉数データΔNを上記パ
チンコ遊技機1用のメモリエリア中に収支データとして
累積記憶するステップB8を実行した後にリターンす
る。
【0066】以上のような営業期間中処理が行われる結
果、集中管理装置3は、パチンコホールの営業期間中に
おいて、パチンコ遊技機1が特賞状態にあるか否かを示
す特賞中フラグを各遊技機1毎にリアルタイムでセット
若しくはリセットするものであり、従って、パチンコホ
ールの営業終了時刻において、その特賞中フラグの有無
に基づいて特賞状態を呈しているパチンコ遊技機1を特
定できるようになる。この場合、集中管理装置3は、パ
チンコ遊技機1が特賞状態にある各期間毎に、遊技に伴
う差玉数データΔNを収支データとして記憶するもので
あり、従って、特賞状態にある期間中にパチンコ遊技機
1の遊技が禁止された場合において、特賞発生から遊技
禁止時点までの間に放出されたパチンコ玉数を上記差玉
数データΔNに基づいて知ることができる。また、集中
管理装置3は、遊技に伴い差玉数データが打止設定値以
上となったパチンコ遊技機1、或いは手動操作による打
止入力があったパチンコ遊技機1については、打止中フ
ラグをセットし、台開放入力があったパチンコ遊技機1
については、上記打止中フラグをリセットする。
【0067】図5には、パチンコホールの閉店時刻以降
に行う制御内容の一部が示されている。この図5におい
て、閉店時刻に達したときに実行されるデータ入力ステ
ップC1では、第1番目のパチンコ遊技機1用のメモリ
エリア中から前記特賞中フラグの有無を示すデータ並び
に打止中フラグの有無を示すデータを入力する。次い
で、その入力データに基づいて対応するパチンコ遊技機
1が打止中か否か、つまり遊技禁止状態にあるか否かを
判断し(ステップC2)、遊技禁止状態になかった場合
には、上記メモリエリアに打止中フラグをセットするス
テップC3、上記パチンコ遊技機1に対応した呼出ラン
プユニット2に対して打止指令信号を送信するステップ
C4を順次実行する。この場合、上記打止指令信号を受
信した呼出ランプユニット2は、対応するパチンコ遊技
機1を遊技禁止状態に切換えるようになる。
【0068】上記のようなステップC1〜C4は、第2
番目以降のパチンコ遊技機1についても同様に行われる
ものであり、従って、閉店時刻に達したときにはパチン
コホール内の全部のパチンコ遊技機1が遊技禁止状態に
切換えられることになる。
【0069】ステップC4の実行後には、ステップC1
での読み込みデータに基づいて、パチンコ遊技機1が特
賞状態にあるか否かを判断し(ステップC5)、「N
O」と判断した場合、つまりパチンコ遊技機が通常の状
態にあった場合には、内部タイマを利用して設定された
遅延タイマをスタートさせるステップC6を実行した後
に、他のパチンコ遊技機1のための図示しない処理を実
行してステップC1へ戻る。
【0070】尚、上記遅延タイマのタイマ動作時間τ
は、パチンコ遊技機1の遊技が禁止された後において、
盤面に打ち込まれているパチンコ玉(電気役物を動作さ
せるための所謂保留玉も含む)により特賞状態が発生す
る可能性がある時点までの時間より若干だけ長い時間に
設定される。
【0071】一方、前記ステップC5で「YES」と判
断した場合、つまり、閉店時刻において遊技禁止された
パチンコ遊技機1がその遊技禁止時点で特賞状態にあっ
た場合には、操作ユニット10内の図示しない発券処理
回路に対して第1の発券処理指令SAを出力するステッ
プC7、前記図示しない他の処理を実行してステップC
1へ戻る。尚、上記第1の発券処理指令SAは、対応す
るパチンコ遊技機1の台番号データと、当該処理指令S
Aを特定するための処理コードΔAとを組み合わせたフ
ォーマットとなっている。
【0072】前記ステップC2で「YES」と判断した
場合、つまりパチンコ遊技機1が遊技禁止状態にあった
場合(閉店時刻において遊技禁止状態にあった場合は勿
論のこと、前記ステップC4の実行により遊技禁止され
た状態(ステップC2が再実行された場合)も含む)に
は、特賞状態が終了したか否かを、呼出ランプユニット
2からの特賞終了信号Feの新たな入力があったか否か
に基づいて判断し(ステップC8)、「YES」と判断
した場合には、前記遅延タイマのタイマ動作を開始させ
るステップC9、前記図示しない他の処理を実行してス
テップC1へ戻る。
【0073】従って、上記遅延タイマは、閉店時刻にお
いて通常の状態にあるパチンコ遊技機1の場合は、その
閉店時刻からタイマ動作を開始し、閉店時刻において特
賞状態にあるパチンコ遊技機1の場合は、その特賞状態
が終了した時点からタイマ動作を開始するものである。
【0074】ステップC8で「NO」と判断した場合に
は、パチンコ遊技機1において特賞状態が発生したか否
かを、呼出ランプユニット2からの特賞開始信号Fsの
新たなに入力があったか否かに基づいて判断し(ステッ
プC10)、ここで「NO」と判断した場合には、前記
遅延タイマがタイムアップしたか否かを判断する(ステ
ップC11)。
【0075】この場合、遅延タイマがタイムアップして
いない状態では、前記図示しない他の処理を実行してス
テップC1へ戻るが、タイムアップしたときには、記憶
部7にタイマフラグをセットするステップG12を実行
した後に、図示しない他の処理を実行してステップC1
へ戻る。
【0076】前記ステップC10で「YES」と判断し
た場合、つまり閉店時刻以降にパチンコ遊技機1におい
て新たな特賞が発生した場合には、前記タイマフラグの
有無を判断する(ステップC13)。タイマフラグがあ
る場合には前記ステップC11へ移行するが、タイマフ
ラグがない場合、つまり遅延タイマのタイマ動作が終了
していない場合には、操作ユニット10内の図示しない
発券処理回路に対して第2の発券処理指令SBを出力す
るステップC14、前記図示しない他の処理を実行して
ステップC1へ戻る。尚、上記第2の発券処理指令SB
も、対応するパチンコ遊技機1の台番号データと、当該
処理指令SBを特定するための処理コードΔBとを組み
合わせたフォーマットとなっている。
【0077】以上のような閉店後処理が行われる結果、
集中管理装置3は、閉店時刻においてパチンコホール内
の全部のパチンコ遊技機1を遊技禁止状態に切換え、そ
の切換時点で特賞状態を呈していたパチンコ遊技機1が
あった場合には、そのパチンコ遊技機1の台番号データ
を含む第1の発券処理指令SAを操作ユニット10内の
発券処理回路に送信するものである。また、閉店時刻後
に新たな特賞状態が発生したパチンコ遊技機1があった
場合には、遅延タイマのタイマ動作が行われていたとき
(パチンコ遊技機1が閉店時刻において通常の状態にあ
ったときには、閉店時刻から遅延時間τが経過するまで
の期間、パチンコ遊技機1が閉店時刻において特賞状態
にあったときには、その特賞状態が終了した時点から遅
延時間τが経過するまでの期間)に限り、そのパチンコ
遊技機1の台番号データを含む第2の発券処理指令SB
を操作ユニット10内の発券処理回路に送信するもので
ある。
【0078】尚、閉店時刻において特賞状態を呈してい
たパチンコ遊技機1において、その閉店時刻後に新たな
特賞が発生した場合(つまり所謂ダブルが発生した場
合)には、当該パチンコ遊技機1の台番号データを含む
第1及び第2の発券処理指令SA及びSBが双方とも送
信されることになる。
【0079】さて、上記操作ユニット10が有する発券
処理回路は、上述のように送信されてくる第1の発券処
理指令SA(台番号データと処理コードΔAとの組み合
わせ)或いは第2の発券処理指令SB(台番号データと
処理コードΔBとの組み合わせ)を受信する毎に、それ
ら指令SA及びSBを、内部に設けられた処理メモリに
対し、図6に示すように例えば受信順に累積記憶するよ
うになっている。
【0080】図7には、上記発券処理回路による制御内
容が示されており、以下これについて説明する。即ち、
まず、前記処理メモリ(図6参照)の先頭アドレスのデ
ータを読み込み(ステップD1)、その読み込みデータ
の種類(第1の発券処理指令SA及び第2の発券処理指
令SBの何れか)を判定する(ステップD2)。
【0081】読み出したデータが第1の発券処理指令S
Aであった場合、つまり読み出しデータが、閉店時刻に
おいて特賞状態を呈していたパチンコ遊技機1に対応し
たデータであった場合には、当該処理指令SA中の台番
号データに対応したパチンコ遊技機1でのセーフ玉の払
い出し動作が終了しているか否かを判断し(ステップD
3)、払い出し動作が終了していない場合には、上記第
1の発券処理指令SAを処理メモリにおける最後尾アド
レスへセットし直すステップD4を実行した後に、ステ
ップD1へ戻る。
【0082】これに対して、読み出した第1の発券処理
指令SA中の台番号データに対応したパチンコ遊技機1
でのセーフ玉の払い出し動作が終了していた場合(ステ
ップD3で「YES」)には、演算処理ルーチンD5を
実行する。
【0083】具体的には、上記演算処理ルーチンD5で
は、閉店時刻で特賞状態のまま遊技禁止されたパチンコ
遊技機1での遊技をそのまま継続した場合に放出される
と見込まれるパチンコ玉数(以下、この見込みパチンコ
玉数を不足パチンコ玉数ΔXと呼ぶ)を、そのパチンコ
遊技機1が特賞状態にある期間での標準的な放出パチン
コ玉数(若しくはこれに近似した最大放出パチンコ玉
数)を示す規定数データΔZから、当該パチンコ遊技機
1が特賞状態にある期間での差玉数データΔN(これ
は、前述したように、集中管理装置3における該当パチ
ンコ遊技機1用のメモリエリア中に収支データとしてセ
ットされている)を差し引くという演算により算出する
ようになっている。尚、上記規定数データΔZは、パチ
ンコ遊技機1の機種毎にほぼ一定の値を示すという性質
のものである。
【0084】演算処理ルーチンD5の実行後には、不足
パチンコ玉数ΔXが「1」以上あるか否かを判断し(ス
テップD6)、ΔX≦0の状態時にはステップD1へ戻
るが、ΔX>1の状態時には、前記読み出しデータによ
り特定されるパチンコ遊技機1に対応した呼出ランプユ
ニット2に対して、前記発券メッセージ信号Smを送信
する(ステップD7)。尚、前述したように、発券メッ
セージ信号Smを受信した呼出ランプユニット2にあっ
ては、後述する引換券KTが前記操作ユニット10を通
じて発行される旨を遊技客に知らせるための発券ランプ
15を点灯させるようになる。
【0085】次いで、前記処理メモリ中に、現在処理対
象となっている第1の発券処理指令ΔA中の台番号デー
タと同じ台番号データを有した第2の発券処理指令ΔB
が存在するか否かを判断する(ステップD8)。ここで
「NO」と判断した場合には、プリンタ10bを通じて
引換券KTを発行する第1発券処理ルーチンD9を実行
した後にステップD1へ戻る。
【0086】ここで、第1発券処理ルーチンD9で発行
される引換券KTは、図8(a)のようなフォーマット
となっている。即ち、図8(a)において、引換券KT
には、パチンコホール名a1、発行年月日a2、「景品
引換券」の名称a3、台番号a4、前記演算処理ルーチ
ンD5で算出した不足パチンコ玉数ΔNを示す数値デー
タa5、上記数値データなどを記録したバーコードa6
が印字される。尚、第1発券処理ルーチンD9では、発
行した引換券KTに対応した第1の発券処理指令ΔAを
処理メモリ中から削除するようになっている。
【0087】一方、ステップD8で「YES」と判断し
た場合(現在処理対象となっているパチンコ遊技機1
が、閉店時刻において発生していた特賞状態の終了後に
再度新たな特賞が発生したものであった場合に相当)に
は、処理メモリ中から該当する第2の発券処理指令ΔB
を読み込み(ステップD10)、この後にプリンタ10
bを通じて引換券KTを発行する第2発券処理ルーチン
D11を実行してステップD1へ戻る。
【0088】ここで、第2発券処理ルーチンD11で発
行される引換券KTは、図8(b)のようなフォーマッ
トとなっている。即ち、図8(b)において、引換券K
Tには、パチンコホール名b1、発行年月日b2、「景
品引換券」の名称b3、台番号b4、前記演算処理ルー
チンD5で算出した不足パチンコ玉数ΔNを示す数値デ
ータb5、前記規定数データΔZ(パチンコ遊技機1が
特賞状態にある期間での標準的な放出パチンコ玉数若し
くはこれに近似した最大放出パチンコ玉数)を示す数値
データb6(図の例では「3000」)、上記数値デー
タなどを記録したバーコードb7が印字される。尚、第
2発券処理ルーチンD11では、発行した引換券KTに
対応した第1の発券処理指令ΔA及び第2の発券処理指
令ΔBを処理メモリ中から削除するようになっている。
【0089】前記ステップD2において、処理メモリか
ら読み出した先頭アドレスのデータが第2の発券処理指
令SBであった場合、つまり読み出しデータが、閉店時
刻後に新たに特賞状態が発生したパチンコ遊技機1に対
応したデータであった場合には、前記処理メモリ中に、
現在処理対象となっている第2の発券処理指令ΔB中の
台番号データと同じ台番号データを有した第1の発券処
理指令ΔAが存在するか否かを判断する(ステップD1
2)。ここで「YES」と判断した場合には、上記第2
の発券処理指令SBを処理メモリにおける最後尾アドレ
スへセットし直すステップD13を実行した後に、ステ
ップD1へ戻る。
【0090】従って、現在処理対象となっているパチン
コ遊技機1が、閉店時刻において発生していた特賞状態
の終了後に再度新たな特賞が発生したものであった場合
において、そのパチンコ遊技機1に関する第1の発券処
理指令ΔA及び第2の発券処理指令ΔBが、処理メモリ
に対し逆の順に記憶されていたときには、その記憶順が
変更され、この後に前述したステップD1〜D8、D1
0、D11が実行されて、図8(b)のようなフォーマ
ットの引換券KTが発行されることになる。
【0091】ステップD12で「NO」と判断した場
合、つまり、処理対象のパチンコ遊技機1が、閉店時刻
では通常の状態にあり且つその後に特賞状態が発生した
ものであった場合には、該当するパチンコ遊技機1に対
応した呼出ランプユニット2に対して、発券メッセージ
信号Smを送信するステップD14を実行した後に、第
3発券処理ルーチンD15を実行してステップD1へ戻
る。
【0092】ここで、第3発券処理ルーチンD15で発
行される引換券KTは、図8(a)のようなフォーマッ
トのものであるが、数値データb5部分には、前記規定
数データΔZ(パチンコ遊技機1が特賞状態にある期間
での標準的な放出パチンコ玉数若しくはこれに近似した
パチンコ玉数)が印字されるものである。尚、第3発券
処理ルーチンD15では、発行した引換券KTに対応し
た第2の発券処理指令ΔBを処理メモリ中から削除する
ようになっている。
【0093】要するに、操作ユニット10が有する発券
処理回路は、以下に述べるような動作を行うものであ
る。集中管理装置3の主制御部4による閉店時処理によ
り得られる第1の発券処理指令SA及び第2の発券処理
指令SBを処理メモリに記憶し、斯様に記憶した処理指
令SA及びSBに基づいた引換券KTの発行動作を順次
実行する。この場合、閉店時刻において特賞状態にあっ
たパチンコ遊技機1の遊技客に引換券KTを発行する動
作(第1の発券処理指令SAのみによる発券処理動作)
は、対応するパチンコ遊技機1でのパチンコ玉の払い出
しが全部済んだ後に行うものである。この発券処理動作
時には、上記パチンコ遊技機1において閉店時刻も特賞
状態での遊技をそのまま継続した場合に放出されると見
込まれる不足パチンコ玉数ΔXを算出し、その不足パチ
ンコ玉数ΔXを示す数値データを記録した引換券KTを
発行する。
【0094】また、閉店時刻において特賞状態を呈して
おり、尚且つ閉店時刻後に新たな特賞が発生したパチン
コ遊技機1の遊技客に引換券KTを発行する動作(第1
の発券処理指令SA及び第2の発券処理指令SBの双方
による発券処理動作)も、対応するパチンコ遊技機1で
のパチンコ玉の払い出しが全部済んだ後に行うものであ
るが、この場合には、前述のような不足パチンコ玉数K
Tを示す数値データと、規定数データΔZ(パチンコ遊
技機1が特賞状態にある期間での標準的な放出パチンコ
玉数若しくはこれに近似した最大放出パチンコ玉数)を
示す数値データとを記録した引換券KTを発行する。
【0095】さらに、閉店時刻では通常の状態にあり且
つその後に特賞状態が発生したパチンコ遊技機1の遊技
客に引換券KTを発行する動作時(第2の発券処理指令
SBによる発券処理動作時)には、前記規定数データΔ
Zを示す数値データを記録した引換券KTを発行する。
【0096】以上要するに、上記した構成の本実施例に
よれば、次に述べるような作用効果を奏することができ
る。尚、図12には、以下の説明の参考となるように、
パチンコ遊技機1での特賞状態並びに遊技禁止状態(打
止状態)の各発生状況、パチンコ遊技機1でのセーフ玉
(払い出しパチンコ玉)の発生状況、遅延タイマの動作
状況(動作時間はτ)、発券処理つまり引換券KTの発
行状況の一例が、例えば3つのケース毎に個別に示され
ている。
【0097】パチンコホールの閉店時刻(図12中のタ
イミングt1)に達したときには、集中管理装置3の主
制御部4が、パチンコホール内の全部のパチンコ遊技機
1を遊技禁止状態に切換えるようになる。
【0098】このように遊技禁止状態に切換えられたタ
イミングt1で、例えば図12(a)のように、特賞状
態を呈しているパチンコ遊技機1が存在する場合には、
セーフ玉の払い出し動作が終了するのを待って、記録さ
れた数値データを景品交換に利用できる引換券KTの発
券処理が操作ユニット10において行われる。この場合
に発行される引換券KTには、上記パチンコ遊技機1に
おいて特賞状態での遊技を閉店時刻後も継続した場合に
放出されると見込まれる不足パチンコ玉数ΔXを示す数
値データが記録される。尚、この場合において、遅延タ
イマのタイマ動作は、特賞状態の終了後に開始される。
【0099】また、遊技禁止状態に切換えられたタイミ
ングt1で、パチンコ遊技機1が例えば図12(b)の
ように通常の状態(非特賞状態)にあった場合には、そ
のタイミングt1から遅延タイマのタイマ動作が開始さ
れるものであり、そのタイマ動作期間中に当該パチンコ
遊技機1において特賞状態が発生したときには、直ちに
引換券KTの発券処理が行われる。この場合に発行され
る引換券KTには、上記パチンコ遊技機1が特賞状態に
ある期間での標準的な放出パチンコ玉数(若しくはこれ
に近似した最大放出パチンコ玉数)を示す規定数データ
ΔZを示す数値データが記録される。但し、遅延タイマ
のタイマ動作期間を過ぎて特賞が発生した場合には、そ
の特賞状態は無視され、引換券KTの発券処理は行われ
ない。
【0100】例えば図12(c)のように、遊技禁止状
態に切換えられたタイミングt1で、特賞状態を呈して
いたパチンコ遊技機1において、タイミングt1以降に
新たな特賞が発生した場合、その新たな特賞状態が、遅
延タイマのタイマ動作期間中に発生したものであるとき
には、パチンコ遊技機1でのパチンコ玉の払い出しが全
部済んだ後に、前記不足パチンコ玉数Δ及び規定数デー
タDZを示す各数値データを双方とも記録した引換券K
Tの発券動作が行われる。尚、この場合において、遅延
タイマのタイマ動作は、タイミングt1で継続されてい
る特賞状態の終了後に開始されるものである。
【0101】つまり、パチンコホールの閉店時刻に達し
たときには、全部のパチンコ遊技機1が遊技禁止状態に
切換えられることになるが、その閉店時刻において特賞
状態を呈しているパチンコ遊技機1の遊技客に対して
は、そのまま遊技を継続したときに得られると想定され
る不足パチンコ玉数ΔXを記録した引換券KTが、操作
ユニット10を通じて発行されることになる。これによ
り、閉店時刻においてパチンコホール内の全部のパチン
コ遊技機1での遊技を全面的に禁止したとしても、特賞
状態となったパチンコ遊技機1での遊技客には、その遊
技禁止に伴い相当の対価が支払われることになる。
【0102】従って、閉店時刻になった時点で、特賞状
態にあるパチンコ遊技機1を含む全てのパチンコ遊技機
1での遊技を直ちに禁止した場合でも遊技客側の不満が
増大する虞がなくなり、しかも、上記のような引換券K
T発行のためにパチンコホール側で必要となる作業は、
操作ユニット10から発行された遊技券KTをパチンコ
遊技機1の遊技客に手渡すと共に、ハンディ端末22か
ら発券確認信号Scを送信するという操作を行うだけ済
んで、その操作自体は大幅な単純化が可能であるから、
店内清掃作業などを含む閉店時作業を速やかに開始する
ことが可能となって、その作業を早期に終了させ得るよ
うになる。
【0103】その上、この場合には、閉店時刻において
特賞状態にあるパチンコ遊技機1の遊技を禁止したとき
に従来必要であったパチンコホール従業員による作業、
つまり所定数のパチンコ玉を強制的に放出するという比
較的時間がかかる作業が不要となるから、その従業員の
負担軽減を図り得ると共に、当該従業員が前記閉店時作
業に早期に参加できるようになって、この面からもその
作業の早期終了を図り得るようになる。
【0104】また、上記の場合に引換券KTに記録され
る不足パチンコ玉数ΔXは、該当パチンコ遊技機1が特
賞状態にある期間での標準的な放出パチンコ玉数(若し
くはこれに近似した最大放出パチンコ玉数)を示す規定
数データΔZから、当該パチンコ遊技機1が特賞状態に
ある期間での差玉数データΔN(特賞発生時点から遊技
禁止されるまでの間に放出されたパチンコ玉数を示す)
を差し引くという演算により算出する構成であるから、
上記パチンコ遊技機1での遊技客に対して、その遊技禁
止に伴い支払われる対価の額が、遊技客側にとってもパ
チンコホール側にとっても妥当な額となる。この結果、
遊技客側から不満が出る虞が少なくなると共に、パチン
コホール側の損失が不用意に大きくなる虞がなくなる。
【0105】しかも、上述した規定数データΔZ及び差
玉数データΔNに基づいた不足パチンコ玉数ΔXの演算
動作は、演算対象のパチンコ遊技機1におけるセーフ玉
の払い出し動作が全て終了した時点で行われることにな
るから、上記差玉数データΔNひいては引換券KTに記
録される不足パチンコ玉数ΔXの正確化を図り得るよう
になる。
【0106】さらに、閉店時刻において、遊技禁止状態
に切換えられた後に特賞状態となったパチンコ遊技機1
については、当該パチンコ遊技機1の遊技客に対して、
前記規定数データΔZを記録した引換券KTが発行され
るようになる。つまり、上記遊技客には、特賞状態のパ
チンコ遊技機1での遊技を行った場合に得られると想定
されるパチンコ玉数を記録した引換券KTが発行される
ことになるから、このような場合にも、閉店時刻になっ
た時点で、パチンコ遊技機1での遊技を直ちに禁止した
としても遊技客側の不満が増大する虞がなくなる。
【0107】この場合、閉店時刻に通常状態にあったパ
チンコ遊技機1については、その後の特賞発生タイミン
グが、閉店時刻から所定の遅延時間τが経過した時点以
降であったときには、上記のような規定数データΔZを
記録した引換券KTの発行が禁止され、閉店時刻に通常
状態にあったパチンコ遊技機1については、その後の新
たな特賞発生タイミングが、前回の特賞終了時点から所
定の遅延時間τが経過した時点以降であったときには、
同じく上記のような規定数データΔZを記録した引換券
KTの発行が禁止される。従って、上記遅延時間τを、
パチンコ遊技機1が遊技禁止状態に切換えられた後に特
賞状態が発生するまでの時間、及び前回の特賞が終了し
た後に新たな特賞状態が発生するまでの時間より若干時
間だけ長く設定しておけば、遊技禁止されたパチンコ遊
技機1が不正な行為により特賞状態に切換えらる事態を
未然に防止できるようになる。
【0108】また、操作ユニット10を通じて引換券K
Tの発行が行われた場合には、その旨が、パチンコ遊技
機1側に設けられた発券ランプ15を通じて遊技客に報
知されるようになる。この結果、引換券KTの発行に伴
いパチンコ遊技機1での遊技が禁止されたとしても、そ
のことに対して遊技客が不審の念を抱く事態を未然に防
止できると共に、遊技客が引換券KTを受領することな
く退去する事態を未然に防止できるなど、遊技客に対す
るサービス性を向上させ得るようになる。
【0109】図13〜図17には本発明の第2実施例が
示されており、以下これについて前記第1実施例と異な
る部分のみ説明する。図13〜図15には、本実施例に
おいて、前記集中管理装置3が有する主制御部4が実行
する制御内容の概略が示されている。
【0110】図13は、パチンコホールの開店時刻か
ら、当該閉店時刻の所定時間前に設定された待機時刻ま
での期間に行う制御内容の一部が示されている。この図
13に示した制御内容は、前記第1実施例において図3
に示した制御内容と同一のものであるから、その説明を
省略する。但し、データ入力処理はルーチンA9は、本
実施例の場合は特に必要ではないから削除しても良いも
のである。
【0111】図14には、上記待機時刻から閉店時刻ま
での閉店処理待機期間中に行う制御内容が示されてお
り、以下これについて説明する。図14において、デー
タ入力ステップF1では、第1番目のパチンコ遊技機1
用に関する打止中フラグの有無を示すデータ、当該パチ
ンコ遊技機1に対応した呼出ランプユニット2から送信
されてくるデータを入力して記憶部7に設定されたメモ
リエリアに記憶する。
【0112】データ入力ステップF1の実行後には、呼
出ランプユニット2からの特賞開始信号Fsの有無に基
づいて、対応するパチンコ遊技機1で特賞が発生したか
否かを判断し(ステップF2)、ここで「NO」と判断
した場合には、上記パチンコ遊技機1に対して、手動操
作による打止指令が与えられたか否かを判断する(ステ
ップF3)。このステップF3で「NO」と判断した場
合には、手動動作によるパチンコ遊技機1の台開放入力
があったか否かを判断し(ステップF4)、ここで「N
O」と判断した場合には、他のパチンコ遊技機1のため
の図示しない処理を実行してステップF1へ戻る。
【0113】ステップF2で「YES」と判断した場
合、つまり閉店処理待機期間中にパチンコ遊技機1にお
いて特賞が発生した場合には、そのパチンコ遊技機1が
打止中か否かを前記ステップF1での入力データ(打止
中フラグの有無を示すデータ)若しくは後述する遊技禁
止フラグQA、QBに基づいて判断し(ステップF
5)、ここで「YES」と判断した場合には、前記図示
しない他の処理を実行してステップF1へ戻る。
【0114】これに対して、上記ステップF5で「N
O」と判断した場合には、前記メモリエリアに対し遊技
禁止フラグQA(打止状態の解除が不可能であることを
示すフラグ)をセットするステップF6、パチンコ遊技
機1に対応した呼出ランプユニット2に対して打止指令
信号を送信するステップF7、当該呼出ランプユニット
2に対して発券メッセージ信号Smを送信するステップ
F8、操作ユニット10内の図示しない発券処理回路に
対して発券処理指令SCを出力するステップF9を順次
実行した後に前記図示しない他の処理を実行してステッ
プF1へ戻る。尚、上記発券処理指令SCは、対応する
パチンコ遊技機1の台番号データと、当該処理指令SC
を特定するための識別コードとを組み合わせたフォーマ
ットとなっている。
【0115】前記ステップF3で「YES」と判断した
場合、つまり閉店処理待機期間中にパチンコ遊技機1に
対し手動操作による打止指令が与えられた場合には、対
応するメモリエリアに遊技禁止フラグQB(打止状態の
解除が可能であることを示すフラグ)をセットするステ
ップF10、上記パチンコ遊技機1に対応した呼出ラン
プユニット2に対して打止指令信号を送信するステップ
F11を順次実行した後に前記図示しない他の処理を実
行してステップF1へ戻る。
【0116】前記ステップF4で「YES」と判断した
場合、つまり閉店処理待機期間中にパチンコ遊技機1に
対し手動操作による台開放指令が与えられた場合には、
対応するメモリエリアに前記遊技禁止フラグQAが記憶
されているか否かを判断する(ステップF12)。遊技
禁止フラグQAが記憶されていた場合、つまりパチンコ
遊技機1の打止状態を解除できない場合(その打止状態
が前記発券処理指令SCの出力を伴うものであった場
合)には、そのまま図示しない他の処理を実行してステ
ップF1へ戻るが、遊技禁止フラグQAが記憶されてい
なかった場合には、対応するメモリエリアに記憶されて
いる打止中フラグ及び遊技禁止フラグQBをリセットす
るステップF13、呼出ランプユニット2に開放指令信
号を送信してパチンコ遊技機1を遊技可能状態に切換え
るステップF14を順次実行した後に、図示しない他の
処理を実行してステップF1へ戻る。
【0117】上記のような制御が行われる結果、閉店処
理待機期間中において打止状態となったパチンコ遊技機
1が発生したときには、そのパチンコ遊技機1に対応し
た呼出ランプユニット2に打止指令信号及び発券メッセ
ージ信号Smが送信されて、上記パチンコ遊技機1が直
ちに遊技禁止状態に切換えられると共に、呼出ランプユ
ニット2の発券ランプ15が点灯されるものであり、同
時に操作ユニット10の発券処理回路に対して発券処理
指令SCが出力されるものである。また、このように特
賞発生に応じて遊技禁止されたパチンコ遊技機1は、そ
の後に台開放指令が入力されたときにおいても、遊技禁
止状態のまま保持されるものである。
【0118】図15には、上記のような閉店処理待機期
間が終了した後、つまりパチンコホールの閉店時刻以降
に行う制御内容の一部が示されている。この図15にお
いて、閉店時刻に達したときに実行されるデータ入力ス
テップG1では、第1番目のパチンコ遊技機1用のメモ
リエリア中から前記特賞中フラグの有無を示すデータ並
びに打止中フラグの有無を示すデータを入力する。次い
で、その入力データに基づいて対応するパチンコ遊技機
1が打止中か否か、つまり遊技禁止状態にあるか否かを
判断し(ステップG2)、遊技禁止状態になかった場合
には、上記入力データに基づいて、対応するパチンコ遊
技機1が特賞状態にあるか否かを判断する(ステップG
3)。
【0119】このステップG3で「NO」と判断した場
合、つまり、閉店時刻において遊技可能な状態にあるパ
チンコ遊技機1が特賞状態になかった場合には、対応す
るメモリエリアに打止中フラグをセットするステップG
4、上記パチンコ遊技機1に対応した呼出ランプユニッ
ト2に対し打止指令信号を送信するステップG5、前記
第1実施例と同様の遅延タイマをスタートさせるステッ
プG6を順次実行した後に、他のパチンコ遊技機1のた
めの図示しない処理を実行してステップG1へ戻る。
【0120】この場合、上記打止指令信号を受信した呼
出ランプユニット2は、対応するパチンコ遊技機1を遊
技禁止状態に切換えるようになるから、上記のようなス
テップG1〜G6が全部のパチンコ遊技機1に行われる
結果、閉店時刻に達したときには、遊技禁止されていな
いまま特賞状態にあるパチンコ遊技機を除いた他のパチ
ンコ遊技機1が遊技禁止状態に切換えられることにな
る。
【0121】前記ステップG3で「YES」と判断した
場合、つまり、パチンコ遊技機1において前記閉店処理
待機期間より以前に発生した特賞状態が閉店時刻におい
ても継続されていた場合には、閉店時特賞フラグの有無
を判断し(ステップG7)、当該フラグがない場合に
は、対応するメモリエリアに上記閉店時特賞フラグをセ
ットするステップG8を実行した後に、前記図示しない
処理を実行してステップG1へ戻り、閉店時特賞フラグ
が既にセットされていた場合には、上記ステップG8を
ジャンプする。
【0122】前記ステップG2で「YES」と判断した
場合、つまりパチンコ遊技機1が遊技禁止状態にあった
場合(閉店時刻において遊技禁止状態にあった場合は勿
論のこと、前記ステップG5の実行により遊技禁止され
た状態(ステップG2が再実行された場合)も含む)に
は、パチンコ遊技機1において特賞状態が発生したか否
かを、呼出ランプユニット2からの特賞開始信号Fsの
新たなに入力があったか否かに基づいて判断し(ステッ
プG9)、ここで「NO」と判断した場合には、前記遅
延タイマがタイムアップしたか否かを判断する(ステッ
プG10)。
【0123】この場合、遅延タイマがタイムアップして
いない状態では、前記図示しない他の処理を実行してス
テップG1へ戻るが、タイムアップしたときには、対応
するメモリエリアにタイマフラグをセットするステップ
G11を実行した後に、図示しない他の処理を実行して
ステップG1へ戻る。
【0124】前記ステップG9で「YES」と判断した
場合、つまり閉店時刻以降にパチンコ遊技機1において
新たな特賞が発生した場合には、前記タイマフラグの有
無を判断する(ステップG12)。タイマフラグがある
場合には前記ステップG10以降の制御を実行するが、
タイマフラグがない場合、つまり前記遅延タイマのタイ
マ動作が終了していない場合には、前記閉店時特賞フラ
グの有無を判断する(ステップG13)。
【0125】閉店時特賞フラグがある場合、つまり、パ
チンコ遊技機1が閉店処理待機期間より以前に発生した
特賞状態が閉店時刻においても継続されていたものであ
った場合には、ステップG10以降の制御を実行する
が、閉店時特賞フラグがない場合には、パチンコ遊技機
1に対応した呼出ランプユニット2に対して発券メッセ
ージ信号Smを送信するステップG14、操作ユニット
10内の図示しない発券処理回路に対して発券処理指令
SCを出力するステップG15を順次実行した後に、前
記図示しない他の処理を実行してステップG1へ戻る。
【0126】以上のような閉店後処理が行われる結果、
集中管理装置3は、閉店時刻において、打止状態に切換
えられていないパチンコ遊技機1のうち、前記閉店処理
待機期間より以前から特賞状態が継続しているもの以外
のパチンコ遊技機1を遊技禁止状態に切換える。また、
上記のように閉店時刻において遊技禁止状態に切換えら
れなかったパチンコ遊技機1については、その後に特賞
状態が終了した時点で遊技禁止状態に切換える。そし
て、閉店時刻後において遅延タイマのタイマ動作が行わ
れている期間内に、新たな特賞状態が発生したパチンコ
遊技機1があった場合には、そのパチンコ遊技機1が閉
店処理待機期間より以前から特賞状態が継続しているも
のでない場合のみ、パチンコ遊技機1の台番号データを
含む発券処理指令SCを操作ユニット10内の発券処理
回路に送信するものである。
【0127】尚、上記発券処理回路は、上述のように送
信されてくる発券処理指令SCを受信する毎に、その発
券指令SCに含まれる台番号データを、内部に設けられ
た処理メモリに対し、図16に示すように例えば受信順
に累積記憶するようになっている。
【0128】図17には、上記発券処理回路による制御
内容が示されており、以下これについて説明する。即
ち、発券処理回路では、前記処理メモリ(図16参照)
の先頭アドレスの台番号データを読み込むステップH
1、プリンタ10bを通じて上記台番号を記録した引換
券KTを発行すると共に、処理メモリ中から上記台番号
データを削除する第2発券処理ルーチンD11をサイク
リックに実行する。この場合に発行される引換券Tは、
前記図8(a)と同様のフォーマットのものであり、パ
チンコホール名b1、発行年月日b2、「引換券」の名
称b3、台番号b4、規定数データΔZを示す数値デー
タb5、上記数値データなどを記録したバーコードb6
が印字される。
【0129】これにより、発券処理回路にあっては、前
述した閉店処理待機期間中に特賞状態が発生したパチン
コ遊技機1の遊技客、並びに閉店時刻後に新たな特賞が
発生したパチンコ遊技機1の遊技客の全員に対して、規
定数データΔZ(そのパチンコ遊技機1が特賞状態にあ
る期間での標準的な放出パチンコ玉数若しくはこれに近
似した最大放出パチンコ玉数を示す数値データ)を記録
した引換券KTを発行するものである。
【0130】以上要するに、上記した構成の本実施例に
よれば、次に述べるような作用効果を奏することができ
る。尚、図18には、以下の説明の参考となるように、
パチンコ遊技機1での特賞状態並びに遊技禁止状態(打
止状態)の各発生状況、遅延タイマの動作状況(動作時
間はτ)、発券処理つまり引換券KTの発行状況の一例
が、例えば4つのケース毎に個別に示されている。
【0131】待機時刻(図18中のタイミングt0)と
パチンコホール開店時刻(タイミングt1)との間は、
閉店処理待機期間として設定された期間である。例え
ば、図18(a)のように、上記閉店処理待機期間中に
おいて特賞状態となったパチンコ遊技機1が生じたとき
には、直ちに、当該パチンコ遊技機1を遊技禁止状態に
切換えると共に、引換券KTの発券処理が行われる。こ
の場合に発行される引換券KTには、上記パチンコ遊技
機1が特賞状態にある期間での標準的な放出パチンコ玉
数(若しくはこれに近似した最大放出パチンコ玉数)を
示す規定数データΔZを示す数値データが記録される。
【0132】また、図18(b)に示すように、閉店処
理待機期間中において特賞状態を呈することなく閉店時
刻に至ったパチンコ遊技機1については、その閉店時刻
において直ちに遊技禁止状態に切換えられる。尚、この
場合には、閉店時刻から遅延タイマが時間τのタイマ動
作を開始するようになる。
【0133】図18(c)に示すように、閉店処理待機
期間中において特賞状態を呈することなく閉店時刻に至
ったパチンコ遊技機1において、前述のような遅延タイ
マのタイマ動作期間中に当該パチンコ遊技機1において
特賞状態が発生したときには、直ちに前述同様の引換券
KTの発券処理が行われる。但し、遅延タイマのタイマ
動作期間を過ぎて特賞が発生した場合には、その特賞状
態は無視され、引換券KTの発券処理は行われない。
【0134】例えば図18(d)のように、閉店処理待
機期間より以前に特賞状態が発生したパチンコ遊技機1
において、閉店時刻においても特賞状態が継続されてい
た場合には、その特賞が終了するのを待って、上記パチ
ンコ遊技機1が遊技禁止状態に切換えられることにな
る。
【0135】つまり、閉店時刻の所定時間前から当該閉
店時刻に達するまでの閉店処理待機期間中に前記特賞状
態となったパチンコ遊技機1が発生した場合には、その
特賞状態の発生時点で当該パチンコ遊技機1が遊技禁止
状態に切換えられると共に、そのパチンコ遊技機1での
遊技客に対して、規定数データΔZを記録した引換券K
Tが発行されることになる。
【0136】従って、上記のような閉店処理待機期間中
に特賞状態となったパチンコ遊技機1については、当該
パチンコ遊技機1の遊技客に対し相当の対価(パチンコ
遊技機1が特賞状態にある期間で放出されると想定され
る標準的な数のパチンコ玉若しくはこれに近似した数の
パチンコ玉)が支払われることになるから、閉店時刻間
際において、上記のように特賞状態となったパチンコ遊
技機1での遊技を直ちに禁止した場合でも遊技客側の不
満が増大する虞がなくなる。
【0137】また、閉店時刻に達した時点で、特賞状態
にないパチンコ遊技機1については、その時点で遊技禁
止状態に切換えられると共に、閉店時刻に達した時点で
特賞状態での遊技が継続されているパチンコ遊技機1に
ついては、その特賞状態の終了時に遊技禁止状態に切換
えられるものであるが、この場合、前記閉店処理待機期
間より前の時点で特賞状態となったパチンコ遊技機1で
の遊技は、その閉店処理待機期間中、若しくは閉店時刻
後の比較的早い時期に特賞状態が終了することになるか
ら、閉店時刻において特賞状態が継続されているパチン
コ遊技機1が存在した場合でも、その特賞状態が比較的
早い時期に終了することになり、結果的に、店内清掃作
業などを含む閉店時作業を速やかに開始することが可能
となって、その作業を早期に終了させ得るようになる。
【0138】勿論、この場合にも、従来のように、閉店
時刻において特賞状態にあるパチンコ遊技機1の遊技を
禁止したときに必要であったパチンコホール従業員によ
る作業、つまり所定数のパチンコ玉を強制的に放出する
という比較的時間がかかる作業が不要となるから、その
従業員の負担軽減を図り得ると共に、当該従業員が前記
閉店時作業に早期に参加できるようになって、この面か
らも上記作業の早期終了を図り得るようになる。
【0139】さらに、引換券KTに対しては、パチンコ
遊技機1の機種毎に一定となる規定数データΔZを記録
するだけで良いから、前記第1実施例のように、特賞発
生から遊技禁止されるまでの間の差玉数データΔNを逐
一演算する処理が不要となり、引換券KTの発券処理の
ための演算処理を簡単化できるようになる。
【0140】閉店時刻が経過した後に特賞状態となった
パチンコ遊技機1が発生した場合には、当該パチンコ遊
技機1の遊技客に対して、前記規定数データΔZを記録
した引換券KTが発行されるようになる。この結果、上
記遊技客には、特賞状態のパチンコ遊技機1での遊技を
行った場合に得られると想定されるパチンコ玉数を記録
した引換券KTが発行されることになるから、このよう
な場合にも、閉店時刻になった時点で、パチンコ遊技機
1での遊技を直ちに禁止したとしても遊技客側の不満が
増大する虞がなくなり、店内清掃作業などを含む閉店時
作業を速やかに開始することが可能となって、その作業
を早期に終了させ得るようになる。
【0141】この場合、上記のような閉店時刻経過後に
特賞状態が発生したタイミングが、閉店時刻から所定の
遅延時間τが経過した時点以降であったときには、上記
のような規定数データΔZを記録した引換券KTの発行
が禁止されるから、遊技禁止されたパチンコ遊技機1が
不正な行為により特賞状態に切換えらる事態を未然に防
止できるようになる。
【0142】尚、本発明は上記した実施例に限定される
ものではなく、次のような変形または拡張が可能であ
る。パチンコ遊技機1を管理対象としたが、スロットマ
シンなどを管理対象としても良い。記録担体としてレシ
ート状の引換券KTを発行する構成としたが、記録担体
として磁気カードより成る引換券を発行したり、予め遊
技客に発行されている磁気カード或いはICカードなど
より成る会員カードに遊技媒体数を記録して発行する構
成としても良い。但し、磁気カードを利用する場合は、
実際には、当該磁気カードのIDコードに対応付けた状
態の遊技媒体数データを、集中管理装置3或いはこれと
は別のホストコンピユータに記憶させることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の全体構成を示す機能ブロ
ック図
【図2】表示部が有する表示パネルの一例を示す正面図
【図3】集中管理装置内の主制御部による制御内容を示
すフローチャートその1
【図4】集中管理装置内の主制御部による制御内容を示
すフローチャートその2
【図5】集中管理装置内の主制御部による制御内容を示
すフローチャートその3
【図6】集中管理装置内の発券処理回路が有する処理メ
モリの記憶内容を示す図
【図7】集中管理装置内の発券処理回路による制御内容
を示すフローチャート
【図8】引換券の正面図
【図9】呼出ランプユニットの斜視図
【図10】呼出ランプユニットの電気的構成を示す機能
ブロック図
【図11】呼出ランプユニットの制御内容を示すフロー
チャート
【図12】作用説明用のタイミングチャート
【図13】本発明の第2実施例における集中管理装置内
の主制御部による制御内容を示すフローチャートその1
【図14】集中管理装置内の主制御部による制御内容を
示すフローチャートその2
【図15】集中管理装置内の主制御部による制御内容を
示すフローチャートその3
【図16】集中管理装置内の発券処理回路が有する処理
メモリの記憶内容を示す図
【図17】集中管理装置内の発券処理回路による制御内
容を示すフローチャート
【図18】作用説明用のタイミングチャート
【符号の説明】
図面中、1はパチンコ遊技機、2は呼出ランプユニッ
ト、3は集中管理装置、4は主制御部(遊技禁止手段、
演算手段、タイマ手段)、7は記憶部、8は表示部、8
aは表示パネル、10は操作ユニット(出力手段)、1
5は発券ランプ(報知手段)を示す。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技媒体を使用した遊技による入賞時に
    遊技媒体の払い出しを行うと共に、その遊技に伴い予め
    設定された状態が発生したときに入賞確率を大幅に高め
    た大当たり状態を所定期間だけ継続させる構成の遊技機
    が設置された遊技場に設けられるものであって、前記各
    遊技機での遊技媒体の収支データなどを管理するための
    遊技場用管理装置において、 閉店時刻に達するのに応じて前記遊技場内の全部の遊技
    機を遊技禁止状態に切換える遊技禁止手段と、 この遊技禁止手段により遊技禁止状態に切換えられた時
    点で前記大当たり状態を呈している遊技機が存在した場
    合に、当該遊技機の遊技客に対して、所定数の遊技媒体
    数を記録した記録担体を発行する出力手段とを備えたこ
    とを特徴とする遊技場用管理装置。
  2. 【請求項2】 前記遊技禁止手段により遊技禁止状態に
    切換えられた時点で前記大当たり状態を呈している遊技
    機が存在した場合に、当該遊技機における大当たり状態
    での遊技をそのまま継続した場合に放出されると見込ま
    れる遊技媒体数を、その遊技機が大当たり状態にある期
    間での標準的な放出遊技媒体数若しくはこれに近似した
    遊技媒体数を示す規定数データと当該遊技機における収
    支データとの比較に基づいて算出する演算手段を設け、 前記出力手段は、前記記録担体を発行する際に、当該記
    録担体に対して前記演算手段により算出された見込み遊
    技媒体数を記録するように構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の遊技場用管理装置。
  3. 【請求項3】 前記演算手段は、前記見込み遊技媒体数
    の算出動作を、対応する遊技機における遊技媒体の払い
    出し動作が全て終了した時点で行うように構成されてい
    ることを特徴とする請求項2記載の遊技場用管理装置。
  4. 【請求項4】 前記出力手段は、前記遊技禁止手段によ
    り遊技禁止状態に切換えられた後に前記大当たり状態と
    なった遊技機が発生した場合には、当該遊技機の遊技客
    に対して、その遊技機が大当たり状態にある期間での標
    準的な放出遊技媒体数若しくはこれに近似した遊技媒体
    数を示す規定数データを記録した記録担体を発行するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何
    れかに記載の遊技場用管理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の遊技場用管理装置におい
    て、 前記閉店時刻に達した時点から所定の遅延時間だけタイ
    マ動作を行うタイマ手段を設け、 このタイマ手段によるタイマ動作が終了した後には、前
    記出力手段による前記記録担体の発行動作を禁止するよ
    うに構成されていることを特徴とする遊技場用管理装
    置。
  6. 【請求項6】 遊技媒体を使用した遊技による入賞時に
    遊技媒体の払い出しを行うと共に、その遊技に伴い予め
    設定された状態が発生したときに入賞確率を大幅に高め
    た大当たり状態を所定期間だけ継続させる構成の遊技機
    が設置された遊技場に設けられるものであって、前記各
    遊技機での遊技媒体の収支データなどを管理するための
    遊技場用管理装置において、 閉店時刻の所定時間前から当該閉店時刻に達するまでの
    閉店処理待機期間中に前記大当たり状態となった遊技機
    が発生した場合には、その発生時点で当該遊技機を遊技
    禁止状態に切換える遊技禁止手段と、 この遊技機禁止手段により遊技が禁止された遊技機の遊
    技客に対して、その遊技機が大当たり状態にある期間で
    の標準的な放出遊技媒体数若しくはこれに近似した遊技
    媒体数を示す規定数データを記録した記録担体を発行す
    る出力手段とを備えたことを特徴とする遊技場用管理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記遊技禁止手段は、前記閉店時刻に達
    した時点で、前記大当たり状態にない遊技機を遊技禁止
    状態に切換えると共に、閉店時刻に達した時点で大当た
    り状態での遊技が継続されている遊技機があった場合に
    は、当該遊技機をその大当たり状態の終了時に遊技禁止
    状態に切換えるように構成されていることを特徴とする
    請求項6記載の遊技場用管理装置。
  8. 【請求項8】 前記出力手段は、前記閉店時刻が経過し
    た後に前記大当たり状態となった遊技機が発生した場合
    には、当該遊技機の遊技客に対して、その遊技機が大当
    たり状態にある期間での標準的な放出遊技媒体数若しく
    はこれに近似した遊技媒体数を示す規定数データを記録
    した記録担体を発行するように構成されていることを特
    徴とする請求項6または7記載の遊技場用管理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の遊技場用管理装置におい
    て、 前記閉店時刻に達した時点から所定の遅延時間だけタイ
    マ動作を行うタイマ手段を設け、 このタイマ手段によるタイマ動作が終了した後には、前
    記出力手段による前記記録担体の発行動作を禁止するよ
    うに構成されていることを特徴とする遊技場用管理装
    置。
  10. 【請求項10】 前記遊技機側には、前記出力手段を通
    じて前記記録担体の発行が行われた旨を遊技客に対し報
    知するための報知手段が設けられていることを特徴とす
    る請求項1〜9の何れかに記載の遊技場用管理装置。
JP31821894A 1994-12-21 1994-12-21 遊技場用管理装置 Expired - Fee Related JP3776475B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31821894A JP3776475B2 (ja) 1994-12-21 1994-12-21 遊技場用管理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31821894A JP3776475B2 (ja) 1994-12-21 1994-12-21 遊技場用管理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08173619A true JPH08173619A (ja) 1996-07-09
JP3776475B2 JP3776475B2 (ja) 2006-05-17

Family

ID=18096755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31821894A Expired - Fee Related JP3776475B2 (ja) 1994-12-21 1994-12-21 遊技場用管理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3776475B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007093703A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Make Softwear:Kk 写真撮影装置
JP2007130277A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Aruze Corp 遊技機の管理装置
JP2007181483A (ja) * 2005-12-29 2007-07-19 Aruze Corp 遊技機及び遊技機用タイマ装置
JP2007319422A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Olympia:Kk 遊技機及び遊技機における自動精算方法並びにプログラム
JP2008264229A (ja) * 2007-04-20 2008-11-06 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2015027587A (ja) * 2014-11-10 2015-02-12 大都販売株式会社 呼出ランプ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007093703A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Make Softwear:Kk 写真撮影装置
JP2007130277A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Aruze Corp 遊技機の管理装置
JP2007181483A (ja) * 2005-12-29 2007-07-19 Aruze Corp 遊技機及び遊技機用タイマ装置
JP2007319422A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Olympia:Kk 遊技機及び遊技機における自動精算方法並びにプログラム
JP2008264229A (ja) * 2007-04-20 2008-11-06 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2015027587A (ja) * 2014-11-10 2015-02-12 大都販売株式会社 呼出ランプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3776475B2 (ja) 2006-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010227339A (ja) 遊技情報表示装置
JP4150173B2 (ja) 遊技機
JP4098040B2 (ja) 遊技用装置
JPH08173619A (ja) 遊技場用管理装置
JP3959449B2 (ja) 遊技機管理装置
JP2004089481A (ja) 遊技用装置
JPH10234990A (ja) パチンコ遊技場の管理システム
JP7204219B2 (ja) 遊技機
JP5670770B2 (ja) 遊技システム
JP2002346136A5 (ja)
JPH09117560A (ja) 島設備装置
JP2002331147A (ja) 遊技機管理装置
JP6255370B2 (ja) 遊技機
JP2004215829A (ja) 遊技場システム
JP2006020865A (ja) 表示装置
JP2021178109A (ja) 遊技場用システム
JP2798863B2 (ja) 遊技機管理装置
JP2017042526A (ja) 遊技機
JP4223670B2 (ja) 間接税徴収システム
JP2003205095A (ja) 遊技機
JP7294931B2 (ja) 遊技機
JP7294932B2 (ja) 遊技機
JP7294930B2 (ja) 遊技機
JP2005073720A (ja) 遊技機
JP3904416B2 (ja) 遊技場用システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050525

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050614

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20060214

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20060223

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120303

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees