JPH08173583A - スカイダイビング及びパラシュート降下訓練シミュレータ - Google Patents

スカイダイビング及びパラシュート降下訓練シミュレータ

Info

Publication number
JPH08173583A
JPH08173583A JP32030194A JP32030194A JPH08173583A JP H08173583 A JPH08173583 A JP H08173583A JP 32030194 A JP32030194 A JP 32030194A JP 32030194 A JP32030194 A JP 32030194A JP H08173583 A JPH08173583 A JP H08173583A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
descent
trainee
parachute
sensor
skydiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32030194A
Other languages
English (en)
Inventor
Kouji Fukugahaku
功治 福ヶ迫
Takanobu Naruo
孝信 鳴尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP32030194A priority Critical patent/JPH08173583A/ja
Publication of JPH08173583A publication Critical patent/JPH08173583A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で騒音が少なく臨場感に富み開傘前から
開傘後まで連続的に訓練できるスカイダイビング及びパ
ラシュート降下訓練シミュレータを提供する。 【構成】 降下訓練者27を支持する支持手段Sと、その
支持手段Sに設けられ降下訓練者27を揺動する揺動手段
26と、支持手段Sに設けられ降下訓練者27の手足の動き
を検出する手足センサ29と、支持手段Sに設けられ降下
訓練者27による開傘操作の有無を検出する開傘センサ
と、支持手段Sに設けられ降下訓練者27によるコントロ
ールライン31の操作量を検出する操縦センサと、各セン
サからの検出値が入力され、水平状態のときにセンサ29
からの検出値で揺動手段26を揺動させ、開傘センサで支
持手段Sを水平状態から垂直状態に連続して回動させ、
垂直状態のときに操縦センサからの検出値で揺動手段26
を揺動させる制御手段35とを備えたことを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スカイダイビング及び
パラシュート降下訓練シミュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】スカイダイビングやパラシュート降下の
訓練を行う装置としてスカイダイビング体験装置がある
(特開平2−232093号公報)。
【0003】図13に示す装置Mは、上部に向かって水
平面内移動する吊点1を案内する吊具2を設け、この吊
点1は水平面内の位置を位置制御装置によって制御する
ように構成したものである。
【0004】同図において、3は風路、4はファン、5
は安全ネット、6は風向板、7は映像機、8、10はレ
ール、9は支持具、11、12、13はワイヤをそれぞ
れ示す。同装置は、降下訓練者が必要に応じて位置制御
手段を操作して吊点1を左右方向と前後方向の水平面内
における移動を行うことができ、滑走等広範囲に移動で
き遊泳等の練習を行うことができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし図11に示した
装置は、降下訓練者がスカイダイビング状態の訓練を終
えた後、パラシュート操作訓練を受ける場合、吊点1を
他の吊点に交換しなければならず、開傘前のスカイダイ
ビング状態から開傘後のパラシュート操作まで連続的に
訓練を行うことができない。また、降下訓練者に高速の
風を送るための風路を用いているため装置が大型であ
り、しかもファン4からの騒音が大きい。さらに従来の
装置は降下訓練者をただ吊り下げているだけなので臨場
感に乏しい。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、小型で騒音が少なく臨場感に富み、開傘前から開傘
後まで連続的に訓練できるスカイダイビング及びパラシ
ュート降下訓練シミュレータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、スカイダイビング及びパラシュート降下訓
練を受ける降下訓練者を支持する支持手段と、その支持
手段に設けられ降下訓練者を揺動する揺動手段と、支持
手段に設けられ降下訓練者の手足の動きを検出する手足
センサと、支持手段に設けられ降下訓練者による開傘操
作の有無を検出する開傘センサと、支持手段に設けられ
降下訓練者によるコントロールラインの操作量を検出す
る操縦センサと、各センサからの検出値が入力され、水
平状態のときに手足センサからの検出値で揺動手段を揺
動させ、かつ、開傘センサで支持手段を水平状態から垂
直状態に連続して回動させ、さらに垂直状態のときに操
縦センサからの検出値で揺動手段を揺動させる制御手段
とを備えたものである。
【0008】上記構成に加え本発明は、降下訓練者が被
るヘルメットにはアイマスク状の映像表示手段が設けら
れ、降下訓練者の運動に連動した視界映像をリアルタイ
ムで作成表示する映像制御手段を有するものである。
【0009】上記構成に加え本発明は、支持手段が、所
定の高さに配置された支持部材に設けられた蝶番と、一
辺がこの蝶番に固定されこの蝶番を支点として水平状態
から垂直状態に回動自在な可動支持板と、一端がこの可
動支持板の上面に取り付けられ他端が支持部材側に取り
付けられたシリンダアクチュエータとを有してもよい。
【0010】上記構成に加え本発明は、支持手段が、所
定の高さに配置された支持部材に設けられた一対の台座
と、両台座間に軸受及び軸を介して水平状態から垂直状
態に回動自在に取り付けられた訓練者支持架台と、軸に
接続され訓練者支持架台を回動させる回動手段とを有し
てもよい。
【0011】上記構成に加え本発明は、降下訓練者の周
囲には横風送風手段が配置され、制御手段は、操縦セン
サからの検出値に応じて横風の風向及び風量を制御して
もよい。
【0012】上記構成に加え本発明は、揺動手段が複数
のシリンダアクチュエータであってもよい。
【0013】
【作用】上記構成によれば、降下訓練者が水平状態のと
きに手足を動かすと手足センサがこれを検出して検出値
を制御手段に入力する。制御手段は、揺動手段により降
下訓練者を揺動するので、降下訓練者はスカイダイビン
グ状態となる。降下訓練者が支持手段に支持されたまま
開傘操作を行うと、開傘センサがこれを検出して検出信
号を制御手段に入力する。制御手段は、支持手段を水平
状態から垂直状態に連続的に回動するので、降下訓練者
はそのままシミュレータから降りることなくスカイダイ
ビング訓練からパラシュート降下訓練へ移行される。降
下訓練者が支持手段に支持されたままコントロールライ
ンの操作を行うと、操縦センサがこれを検出して検出値
を制御手段に入力する。制御手段は、揺動手段により降
下訓練者を揺動するので、降下訓練者はパラシュート操
作状態となる。スカイダイビング訓練のとき、送風手段
により下から上へ風が送られ、パラシュート降下訓練の
ときは下及び横から風が送られる場合には、降下訓練者
は風により臨場感の高い訓練が受けられる。また高速の
風を送風する大型の風洞を用いることがなく、しかもシ
ミュレータからの騒音が少ない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。尚、各実施例における同様の部材には共通
の符号を用いた。
【0015】図1は本発明のスカイダイビング及びパラ
シュート降下訓練シミュレータの一実施例を示す図であ
る。図1(a)は開傘前のスカイダイビング状態(フリ
ーフォール)を示し、図1(b)は開傘後のパラシュー
ト操作状態を示している。
【0016】図1(a)、(b)において、20は訓練
室内に配置され、所定の高さに配置された支持部材とし
てのコの字形状の脚部21と、脚部21の上部に設けら
れた機械室22とで構成されたシミュレータ本体であ
る。この機械室22の下端には蝶番23が設けられ、蝶
番23には略三角形状(三角形に限定されるものではな
い)に形成された可動支持板24が取り付けられてい
る。
【0017】可動支持板24の上面(図1(a)では上
側の面)には、この可動支持板24を水平状態から垂直
状態に連続的に回動させるためのシリンダアクチュエー
タ25の一端が取り付けられている。シリンダアクチュ
エータ25の他端は機械室22内に設けられた図示しな
い油圧機構に取り付けられている。これら蝶番23、可
動支持板24及びシリンダアクチュエータ25で支持手
段Sが構成されている。
【0018】可動支持板24の裏面(図1(a)では下
側の面)には揺動手段としての複数(図では3つである
が限定されない)のシリンダアクチュエータ26の一端
が取り付けられている。各シリンダアクチュエータ26
の他端には、フリーフォール及びパラシュート降下訓練
を受ける降下訓練者(以下「訓練者」という。)27が
背負うコンテナ(パラシュート本体を収納したものに相
当する)28が取り付けられている。コンテナ28には
訓練者27を後ろから抱きかかえるように保持するベル
トが設けられている。支持手段Sにはコンテナ28を介
して訓練者27の手足の動きを検出する手足センサ29
が設けられている。ベルトの近傍には図には示されてい
ないリップコード(図示せず)が設けられており、リッ
プコードは開傘操作の有無を検出する開傘センサ(図示
せず)に接続されている。
【0019】他方、機械室22の上部には、コントロー
ルライン31を吊り下げるための支柱が設けられてい
る。このコントロールライン31には操縦センサ(図示
せず)が接続されており、訓練者27がこのコントロー
ルライン31を引くことによりパラシュート操作量が検
出されるようになっている。
【0020】32は訓練者が被るヘルメットに訓練者2
7の外部の視界を遮断すると共に、訓練者27側から見
た降下映像を表示するアイマスク状のディスプレイが一
体的に形成されたものである(以下「HMD」という。
尚、HMDは、Head MountedDisplay の頭文字をとった
ものである)。また、このHMD32には訓練者27が
会話を行うためのマイクロフォンやスピーカ等の装置が
搭載されている。
【0021】他方、33は訓練室の床に設けられ訓練者
27に対して上向きの風を送風するための下風用送風機
であり、34は横風を送風するための横風用送風機であ
る。
【0022】35は手足センサ29からの信号、開傘セ
ンサからの信号及び操縦センサからの信号により、可動
支持板24、シリンダアクチュエータ26、送風機3
3、34及びHMD32の動作を制御する制御手段とし
てのコントローラである。
【0023】図2は図1に示した降下訓練シミュレータ
のブロック図である。
【0024】同図において、36はコントローラ35内
に設けられ各種計算制御を行う計算制御装置である。3
7は機械室22内に設けられ、開傘前のフリーフォール
訓練のときは可動支持板24を水平にし、開傘後のパラ
シュート操作訓練のときは可動支持板24を垂直にする
ためのシリンダアクチュエータ25を駆動する訓練者支
持機構部及びコントロールライン31とそれに接続され
る操縦センサを吊り下げる操縦機構部である。38は開
傘前のフリーフォール状態における訓練者27側から見
た降下映像と開傘後に訓練者27側から見た降下映像と
を発生する模擬映像発生装置である。また39は降下時
に発生する効果音を発生する模擬音響発生装置である。
これら模擬映像発生装置38及び模擬音響発生装置39
はHMD32に接続されている。
【0025】40は機械室22内に設けられシリンダア
クチュエータ26を駆動して伸縮させることにより訓練
者27を動揺させるシリンダ駆動装置である。41は下
風用送風機33と横風用送風機34とを制御する送風機
制御装置である。
【0026】42はコントローラ35にケーブルを介し
て接続された訓練の実行制御、訓練条件の設定、変更、
訓練結果の評価を行うための制御装置である教官卓であ
り、訓練者27に指示を与えるためのマイクロフォン、
訓練者27からの音声を受けるためのスピーカ、HMD
32に送られている模擬映像、模擬音響等を表示するモ
ニタが設けられている。
【0027】計算制御装置36は手足センサ29、開傘
センサ及び操縦センサ等の各センサと接続されている。
【0028】次に実施例の作用を述べる。
【0029】図3は図1に示したシミュレータによるフ
リーフォール訓練及びパラシュートの操縦訓練の概要を
示す図である。図4は図3に示したフリーフォール訓練
の概要を示す図である。図5は図3に示した操縦訓練の
概要を示す図である。
【0030】図3において、まず、訓練者27をシミュ
レータ本体20の支持手段Sにコンテナ28を介して取
り付ける。教官卓42で降下地域、初期位置、初期高度
の選定を行い、訓練者27の体重、高度・位置による風
向、風速のシナリオなどの各種初期設定を行う。すなわ
ちこのとき訓練者27は水平状態になっている(ステッ
プS−1)。
【0031】訓練を開始すると、まずフリーフォール訓
練から行われる(ステップS−2,3)。
【0032】図4において、手足センサ29が訓練者2
7の手足の操作量を検知する(ステップP−1)。
【0033】計算制御装置36は、手足センサ29から
の検知値が入力されると高度・位置による風向、風速を
計算し(ステップP−2)、訓練者27の位置・姿勢な
どの運動計算を行う(ステップP−3)。
【0034】シリンダ駆動装置40はシリンダアクチュ
エータ26の動揺の制御を行い(ステップP−4)、計
算制御装置36はHMD32に送られる降下映像がフリ
ーフォールの降下速度や高度などに応じた映像になるよ
うに模擬映像発生装置38を制御する(ステップP−
5)。
【0035】計算制御装置36はHMD32に送られる
音声が風速に応じた効果音になるように模擬音響発生装
置39を制御する(ステップP−6)。
【0036】計算制御装置36は訓練者27が装着して
いる訓練者27の高度を示す高度計、訓練者27の位置
を示すGPS (Global Positioning System)等の計器を
制御する(ステップP−7)。
【0037】送風機制御装置41は下風用送風機33の
風速を訓練者27の降下に見合った風速になるように制
御する。以下、教官がフリーフォール訓練を終了する許
可を訓練者27に与えるまで、ステップP−1からステ
ップP−9までの動作が繰り返される。
【0038】フリーフォール訓練が終了すると(図3に
戻って)、教官が訓練者27に開傘操作指示を与え(又
は訓練者が開傘操作開始を宣言し)、訓練者27がリッ
プコードを引く動作を行うことにより、これを開傘セン
サが検知する。計算制御装置36は開傘センサから検出
値が入力されると、シリンダアクチュエータ25を収縮
させ可動支持板24を水平状態から垂直状態へ連続的に
回動させる。
【0039】可動支持板24が垂直になると、訓練者2
7の両肩の上にはコントロールライン31が下がるよう
になっている。訓練者27がこのコントロールライン3
1を引くことにより操縦センサがこれを検出して、検出
値を計算制御装置36に入力する(ステップT−1)。
【0040】計算制御装置36は高度・位置による風
向、風速の計算を行い(ステップT−2)、訓練者27
の位置・姿勢などの運動計算を行う(ステップT−
3)。
【0041】シリンダ駆動装置40はシリンダアクチュ
エータ26のピストンロッドの伸縮を制御することによ
り訓練者27の動揺を制御するようになっている(ステ
ップT−4)。
【0042】計算制御装置36はHMD32に表示され
る降下映像がパラシュート降下速度や高度などに応じた
映像になるように模擬映像発生装置38を制御する(ス
テップT−5)。
【0043】計算制御装置36は風速に応じた風音が発
生するように模擬音響発生装置39を制御する(ステッ
プT−6)。
【0044】計算制御装置36は訓練者27が装着して
いる高度計、GPS等の計器を制御する(ステップT−
7)。
【0045】送風機制御装置41は下風用送風機33及
び横風用送風機34の風向風速がパラシュート操作に見
合った風向風速になるように制御する(ステップT−
8)。
【0046】以下、教官が開傘後の訓練を終了するか、
又は計算上の高度が「0」になるまでステップT−1か
らステップT−8までの動作が繰り返される。
【0047】開傘後の訓練が終了すると(図3に戻っ
て)、教官が訓練者に操縦訓練終了指示を与えると共に
各送風機33、34やシリンダアクチュエータ26の揺
動動作を停止して訓練が終了する。
【0048】以上において本実施例によれば、訓練者2
7が可動支持板24に支持されており、可動支持板24
が水平状態から垂直状態に連続して移動するので、訓練
者27は、シミュレータから降りることなく、開傘前の
フリーフォール訓練から開傘後のパラシュート降下訓練
まで連続的に受けることができる。また、コントローラ
35が訓練者27の手足の動き、開傘操作及びコントロ
ールライン操作を各センサで検出して、シリンダアクチ
ュエータ26により訓練者27を揺動し、送風機33、
34により風向風速を制御すると共に、HMD32に降
下映像や効果音を送るので、フリーフォール時及びパラ
シュート操作時の揺れや風を体験することができ、臨場
感が向上する。さらに高速の風を送風する風洞を用いる
ことがないので、騒音が小さく小型化できる。
【0049】図6は本発明のスカイダイビング及びパラ
シュート降下訓練シミュレータの他の実施例の正面図で
ある。図7は図6に示した実施例の平面図であり、図8
は図6に示した実施例の矢印A方向から見た側面図であ
る。図9は図6に示した実施例のB−B線断面図である
(図6〜図9においては垂直状態を示している)。図1
0は図6に示した実施例における水平及び垂直状態を示
す図である。
【0050】図1に示した実施例との相違点は、可動支
持板が軸受を介して支持されており、モータで回動する
点である。
【0051】図1に示した実施例と同様の脚部21の上
部に、一対の台座50、51が設けられており、台座5
0、51には軸受52、53がそれぞれ設けられてい
る。
【0052】54は、略コの字形状の2枚の側板54
a、54bと、両側板54a、54bを平行に保持する
保持板54cとからなる訓練者支持架台(以下「支持架
台」という。)である。支持架台54の両側板54a、
54bのアーム54aa,54baの先端部には回動軸
55、56が設けられている。支持架台54は回動軸5
5、56を介して軸受52、53に回動自在に取り付け
られている。回動軸55にはこの支持架台54を回動さ
せるための回動手段としてのモータ57がクラッチ58
を介して接続されている。支持架台54の保持板54c
の中央にはシリンダアクチュエータ59を介して支持板
60が取り付けられている。支持板60には、手足セン
サ29と、図にはないリップコードが設けられており、
訓練者27を後ろから抱きかかえるように支持するため
のベルト61が取り付けられている。支持板60はモー
タ57の回転によって訓練者27が水平状態から垂直状
態(あるいはその逆)に回動できるようになっている。
【0053】他方、脚部21の上には緩衝器62が設け
られており、支持架台54が水平状態から垂直状態に移
動した時に支持架台54の基部が脚部21と衝突すると
きの衝撃を和らげるようになっている。緩衝器62は空
気シリンダで構成されているが、これに限定されるもの
ではなくスプリングや油圧シリンダを用いてもよい。
【0054】支持架台54の上部には操縦機構部63が
取り付けられている。操縦機構部63にはコントロール
ライン31が収納されており、訓練者27が垂直状態の
とき訓練者27の手元まで降下するようになっている。
コントロールライン31には操縦センサが接続されてい
る。
【0055】図6〜図9に示した実施例においてもフリ
ーフォール訓練及びパラシュート操作訓練を連続して行
うことができる。
【0056】すなわち、図10において、フリーフォー
ル訓練のときは支持架台54が訓練者27を支持したま
ま二点鎖線で示すように水平状態になる。このとき訓練
者27の手足の動きが手足センサ29で検知され、コン
トローラ35でシリンダアクチュエータ59が伸縮され
ることにより訓練者27が前後左右に揺動してフリーフ
ォール訓練が行われる。
【0057】フリーフォール訓練終了後、訓練者27が
リップコード(図示せず)を引くと、開傘センサがこれ
を検出し、コントローラ35がモータ57を回転させ
て、支持架台54が訓練者27を支持したまま実線で示
すように垂直状態になる。
【0058】操縦機構部63から降下したコントロール
ライン31を訓練者27が操作すると、操縦センサがこ
れを検出し、コントローラ35でシリンダアクチュエー
タ59が伸縮されることにより訓練者27が前後左右に
揺動してパラシュート降下訓練が行われる。
【0059】以上において、訓練者がシミュレータから
降りることなくフリーフォール及びパラシュート操作訓
練が連続して行われる。
【0060】尚、上述した実施例ではパラシュートの降
下訓練の場合で説明したが、これに限定されず、パラグ
ライダーやハングライダーの訓練に適用してもよい。ま
た、脚部はコの字形状に形成されているが、これに限定
されるものではなく、訓練者が水平状態から垂直状態に
移動できるのであれば他の形状でもよいのはいうまでも
ない。
【0061】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0062】(1) 降下訓練者が支持手段に支持されて
おり、支持手段が水平状態から垂直状態に連続して移動
するので、降下訓練者がシミュレータから降りることな
く、連続的に開傘前から開傘後まで降下訓練が行われ
る。
【0063】(2) 降下訓練者の手足の動き、開傘操作及
びパラシュート操作を各センサで検出し、揺動手段によ
り降下訓練者を揺動するので、スカイダイビング及びパ
ラシュート操作時の微妙な揺れを体験することができて
臨場感が向上する。
【0064】(3) 高速の風を送風する風洞を用いること
がないので、騒音が小さく小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスカイダイビング及びパラシュート降
下訓練シミュレータの一実施例を示す図である。
【図2】図1に示した降下訓練シミュレータのブロック
図である。
【図3】図1に示したシミュレータによるフリーフォー
ル訓練及びパラシュートの操縦訓練の概要を示す図であ
る。
【図4】図3に示したフリーフォール訓練の概要を示す
図である。
【図5】図3に示した操縦訓練の概要を示す図である。
【図6】本発明のスカイダイビング及びパラシュート降
下訓練シミュレータの他の実施例の正面図である。
【図7】図6に示した実施例の平面図である。
【図8】図6に示した実施例の矢印A方向から見た側面
図である。
【図9】図6に示した実施例のB−B線断面図である。
【図10】図6に示した実施例における水平及び垂直状
態を示す図である。
【図11】スカイダイビング及びパラシュート降下訓練
シミュレータの従来例である。
【符号の説明】
20 シミュレータ本体 21 脚部 22 機械室 23 蝶番 24 可動支持板 25 シリンダアクチュエータ 26 揺動手段(シリンダアクチュエータ) 27 降下訓練者(訓練者) 29 手足センサ 31 コントロールライン 33 下風用送風機 34 横風送風手段(横風用送風機) 35 制御手段(コントローラ) S 支持手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スカイダイビング及びパラシュート降下
    訓練を受ける降下訓練者を支持する支持手段と、その支
    持手段に設けられ降下訓練者を揺動する揺動手段と、上
    記支持手段に設けられ降下訓練者の手足の動きを検出す
    る手足センサと、上記支持手段に設けられ降下訓練者に
    よる開傘操作の有無を検出する開傘センサと、上記支持
    手段に設けられ降下訓練者によるコントロールラインの
    操作量を検出する操縦センサと、上記各センサからの検
    出値が入力され、水平状態のときに手足センサからの検
    出値で揺動手段を揺動させ、かつ、開傘センサで支持手
    段を水平状態から垂直状態に連続して回動させ、さらに
    垂直状態のときに操縦センサからの検出値で揺動手段を
    揺動させる制御手段とを備えたことを特徴とするスカイ
    ダイビング及びパラシュート降下訓練シミュレータ。
  2. 【請求項2】 上記降下訓練者が被るヘルメットにはア
    イマスク状の映像表示手段が設けられ、降下訓練者の運
    動に連動した視界映像をリアルタイムで作成表示する映
    像制御手段を有する請求項1記載のスカイダイビング及
    びパラシュート降下訓練シミュレータ。
  3. 【請求項3】 上記支持手段が、所定の高さに配置され
    た支持部材に設けられた蝶番と、一辺がこの蝶番に固定
    されこの蝶番を支点として水平状態から垂直状態に回動
    自在な可動支持板と、一端がこの可動支持板の上面に取
    り付けられ他端が支持部材側に取り付けられたシリンダ
    アクチュエータとを有する請求項1又は2記載のスカイ
    ダイビング及びパラシュート降下訓練シミュレータ。
  4. 【請求項4】 上記支持手段が、所定の高さに配置され
    た支持部材に設けられた一対の台座と、両台座間に軸受
    及び軸を介して水平状態から垂直状態に回動自在に取り
    付けられた訓練者支持架台と、上記軸に接続され訓練者
    支持架台を回動させる回動手段とを有する請求項1記載
    のスカイダイビング及びパラシュート降下訓練シミュレ
    ータ。
  5. 【請求項5】 上記降下訓練者の周囲には横風送風手段
    が配置され、制御手段は、操縦センサからの検出値に応
    じて横風の風向及び風量を制御する請求項1から4のい
    ずれか一項記載のスカイダイビング及びパラシュート降
    下訓練シミュレータ。
  6. 【請求項6】 上記揺動手段が複数のシリンダアクチュ
    エータである請求項1から5のいずれか一項記載のスカ
    イダイビング及びパラシュート降下訓練シミュレータ。
JP32030194A 1994-12-22 1994-12-22 スカイダイビング及びパラシュート降下訓練シミュレータ Pending JPH08173583A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32030194A JPH08173583A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 スカイダイビング及びパラシュート降下訓練シミュレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32030194A JPH08173583A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 スカイダイビング及びパラシュート降下訓練シミュレータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08173583A true JPH08173583A (ja) 1996-07-09

Family

ID=18119973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32030194A Pending JPH08173583A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 スカイダイビング及びパラシュート降下訓練シミュレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08173583A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002076829A1 (en) * 2001-03-22 2002-10-03 Sung Taee Lee Skydiving simulator and skydiving training process using the same
JP2007307097A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Kanazawa Inst Of Technology 仮想空間生成装置ならびに環境風測定装置および環境風記録再生方法
KR101230192B1 (ko) * 2011-03-23 2013-02-27 염도호 낙하산 강하 훈련 시뮬레이션 시스템 및 그 방법
KR20160009144A (ko) * 2014-07-15 2016-01-26 (주)엠에스엔지니어링 안전교육용 안전벨트 추락 체험 장치
KR20160063019A (ko) 2014-11-26 2016-06-03 (주)피엔아이시스템 낙하 훈련 시뮬레이터 시스템 및 방법
WO2018043838A1 (ko) * 2016-09-01 2018-03-08 주식회사 쓰리디아이 항공 레포츠 가상 체험을 위한 장치
CN108096830A (zh) * 2016-11-24 2018-06-01 深圳天网虚拟现实科技开发有限公司 航空休闲运动虚拟体验装置
JP2018126341A (ja) * 2017-02-08 2018-08-16 株式会社バンダイナムコエンターテインメント シミュレーションシステム及びプログラム
KR20190047311A (ko) * 2017-10-27 2019-05-08 주식회사 알마로꼬 당김부가 마련된 시뮬레이션 장치
JP2019207683A (ja) * 2018-04-06 2019-12-05 イノテクメディア カンパニー リミテッド 滑空及び徒歩モードが融合された没入型4d観光シミュレータシステム
CN111846247A (zh) * 2020-06-22 2020-10-30 厦门市足智多谋特种装备有限公司 一种vr伞降模拟器设备
CN112591109A (zh) * 2020-12-22 2021-04-02 长沙理工大学 一种跳伞全程模拟训练平台
US11958080B2 (en) 2019-06-26 2024-04-16 Young Tae Kim Parcel sorting system

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6929480B2 (en) 2001-03-22 2005-08-16 Sung Taee Lee Skydiving simulator and skydiving training process using the same
WO2002076829A1 (en) * 2001-03-22 2002-10-03 Sung Taee Lee Skydiving simulator and skydiving training process using the same
JP2007307097A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Kanazawa Inst Of Technology 仮想空間生成装置ならびに環境風測定装置および環境風記録再生方法
KR101230192B1 (ko) * 2011-03-23 2013-02-27 염도호 낙하산 강하 훈련 시뮬레이션 시스템 및 그 방법
KR20160009144A (ko) * 2014-07-15 2016-01-26 (주)엠에스엔지니어링 안전교육용 안전벨트 추락 체험 장치
KR20160063019A (ko) 2014-11-26 2016-06-03 (주)피엔아이시스템 낙하 훈련 시뮬레이터 시스템 및 방법
US11164475B2 (en) 2016-09-01 2021-11-02 3D Interactive Co., Ltd. Virtual experience device for aviation leisure sports
WO2018043838A1 (ko) * 2016-09-01 2018-03-08 주식회사 쓰리디아이 항공 레포츠 가상 체험을 위한 장치
CN108096830A (zh) * 2016-11-24 2018-06-01 深圳天网虚拟现实科技开发有限公司 航空休闲运动虚拟体验装置
JP2018126341A (ja) * 2017-02-08 2018-08-16 株式会社バンダイナムコエンターテインメント シミュレーションシステム及びプログラム
KR20190047311A (ko) * 2017-10-27 2019-05-08 주식회사 알마로꼬 당김부가 마련된 시뮬레이션 장치
JP2019207683A (ja) * 2018-04-06 2019-12-05 イノテクメディア カンパニー リミテッド 滑空及び徒歩モードが融合された没入型4d観光シミュレータシステム
US11958080B2 (en) 2019-06-26 2024-04-16 Young Tae Kim Parcel sorting system
CN111846247A (zh) * 2020-06-22 2020-10-30 厦门市足智多谋特种装备有限公司 一种vr伞降模拟器设备
CN112591109A (zh) * 2020-12-22 2021-04-02 长沙理工大学 一种跳伞全程模拟训练平台
CN112591109B (zh) * 2020-12-22 2024-04-16 长沙理工大学 一种跳伞全程模拟训练平台

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101089041B1 (ko) 이동형 낙하 훈련 시뮬레이터 및 그 방법
US6929480B2 (en) Skydiving simulator and skydiving training process using the same
CN108325190B (zh) 一种滑雪冲浪虚拟现实模拟系统
EP3242732B1 (en) Mobile platform
KR101230192B1 (ko) 낙하산 강하 훈련 시뮬레이션 시스템 및 그 방법
JPH08173583A (ja) スカイダイビング及びパラシュート降下訓練シミュレータ
KR101882227B1 (ko) 낙하 훈련 시뮬레이션 장치 및 방법
JP2020517366A (ja) 運動シミュレーション遊園地アトラクション
RU2713681C1 (ru) Тренажёр для отработки прыжков с парашютом (варианты)
US9711059B2 (en) Motion platform device for flight simulation
JP2018517540A (ja) 飛行運動の疑似体験装置
KR101779167B1 (ko) 가상 공중하강 체험 시스템
WO2018229996A1 (ja) Vrアミューズメント用搭乗装置
JP2677537B2 (ja) パラシュート降下教育装置
JPH08182787A (ja) スカイダイビング及びパラシュート降下訓練シミュレータ
JPH08182788A (ja) スカイダイビング及びパラシュート降下訓練シミュレータ
RU2730759C1 (ru) Способ подготовки парашютистов и устройство его реализующее
KR101769027B1 (ko) 가상 공중하강 체험 시스템
KR102064390B1 (ko) 디스플레이를 활용한 낙하 훈련 장치
JP2872939B2 (ja) ハング・グライダー・シミュレータ
CN110767020A (zh) 一种用于伞降模拟训练的载人运动平台
JP6768407B2 (ja) ゲーム装置
RU2769481C1 (ru) Способ подготовки парашютистов на тренажере воздушно-десантной подготовки и устройство его реализующее
CN112498703B (zh) 基于实感伞降模拟训练器的运动装置及其使用方法
JP2541382Y2 (ja) 娯楽用乗物設備