JPH08182787A - スカイダイビング及びパラシュート降下訓練シミュレータ - Google Patents

スカイダイビング及びパラシュート降下訓練シミュレータ

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JPH08182787A
JPH08182787A JP32835594A JP32835594A JPH08182787A JP H08182787 A JPH08182787 A JP H08182787A JP 32835594 A JP32835594 A JP 32835594A JP 32835594 A JP32835594 A JP 32835594A JP H08182787 A JPH08182787 A JP H08182787A
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descent
trainee
image
training
parachute
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JP32835594A
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Inventor
Kouji Fukugasako
功治 福ヶ迫
Takanobu Naruo
孝信 鳴尾
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 降下訓練者を浮上させてスカイダイビング訓
練を行った後連続してパラシュート降下訓練を行うこと
ができ、しかも広い視野で降下映像を見ることができる
スカイダイビング及びパラシュート降下訓練シミュレー
タを提供する。 【構成】 遊泳室23と、訓練者25を吊り下げるための吊
り下げ手段100 と、訓練者25を強制浮上遊泳させる風を
送る浮上用送風手段26と、開傘操作の有無を検出する開
傘センサと、開傘後のパラシュートの操作量を検出する
操縦センサ46a,46b と、開傘後の遊泳室23に横風を送る
横風送風手段37と、センサ46a,46b の検出値が入力さ
れ、開傘操作で浮上遊泳状態から降下状態の風を送るよ
う浮上用送風手段26を制御し、かつセンサ46a,46b から
の検出量に応じて横風送風手段37を制御する制御手段28
と、制御手段28からの情報を受けて降下映像を発生する
手段52と、降下映像を表示する映像表示手段39とを備え
たことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スカイダイビング及び
パラシュート降下訓練シミュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】図12はスカイダイビング及びパラシュ
ート降下訓練シミュレータの従来例を示す図である(特
開平3−126476号公報)。
【0003】同図に示すシミュレータには、風洞装置1
の竪型風洞部1Aの途中に、降下口2が設けられてい
る。訓練を受ける人員3は、竪型風洞部1Aの頂部に設
けた吊下装置4に安全索5及び模擬用のパラシュート6
の誘導索を装備した後、降下台7上から降下口2を経由
して竪型風洞部1A内に降下するようになっている。竪
型風洞部1Aの下面、すなわち降下した人員3の眼下に
はスクリーン8が設けられている。
【0004】このようなシミュレータにおいて、自然降
下時は安全索5で、パラシュート開放時はパラシュート
6及び誘導索10を介して吊下装置4に吊下げられた人
員3はパラシュート6の開放に応じた衝撃や動揺が与え
られるようになっている。また、人員3は目標地からの
ずれを誘導索10を実際の降下時と同様に操作する。そ
して、その操作量に応じた降下の方向を、眼下のスクリ
ーン8上の景観を移動させることで模擬し、最終的に目
標地に降下するようにしている。尚、9は景観装置であ
り、11はシミュレート装置である。
【0005】また図13はスカイダイビング訓練を行う
空中遊泳装置の従来例を示す図である(実開平3−11
6883号公報)。
【0006】同図に示す装置は、ブロア12を使用して
高速の空気を下方から遊泳エリア13内に吹き出し、同
エリア13内で遊泳者14に空中遊泳をさせる空中遊泳
装置であって、高速空気を遊泳エリア13へ送り込む高
速空気放出口15の上流部から分岐し遊泳エリア13の
側方下部に合流するバイパス風路16を設け、さらに同
バイパス風路16の中に小型ブロア17を設けたもので
ある。
【0007】同図に示す装置において、小型ブロア17
を起動することにより遊泳者14に側方風圧が与えら
れ、遊泳者14に多彩な遊泳テクニックを習得させるこ
とができるようになっている。尚、18はデッキ、19
はコントロールボックスである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図12に示す従来例は
人員3の真下にしかスクリーン8がないため人員3には
ごく限られた範囲しか降下映像が表示されず、特にパラ
シュート降下訓練の際には人員3が略垂直状態になるた
め降下映像が非常に見づらくなり臨場感に乏しい。
【0009】他方図13に示す従来例は遊泳者14が高
速の空気によって強制的に浮上されるので、スカイダイ
ビング状態を体験することができるものの、スカイダイ
ビング状態での降下映像を表示する手段がなく、しかも
開傘後のパラシュート降下訓練を受けることができな
い。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、降下訓練者を浮上させてスカイダイビング訓練を行
った後連続してパラシュート降下訓練を行うことがで
き、しかも広い視野で降下映像を見ることができるスカ
イダイビング及びパラシュート降下訓練シミュレータを
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、スカイダイビング及びパラシュートの降下
訓練を行うための降下訓練シミュレータにおいて、遊泳
室と、遊泳室内に設けられ降下訓練者を吊り下げるため
の吊り下げ手段と、降下訓練者を強制浮上遊泳させる風
を送る浮上用送風手段と、降下訓練者による開傘操作の
有無を検出する開傘センサと、開傘後のパラシュートの
操作量を検出する操縦センサと、開傘後の遊泳室に横風
を送る横風送風手段と、両センサの検出値が入力され、
開傘操作で浮上遊泳状態から降下状態の風を送るよう浮
上用送風手段を制御し、かつ操縦センサからの検出量に
応じて横風送風手段を制御する制御手段と、降下訓練者
が被るヘルメットに設けられ、制御手段からの情報を受
けて降下映像を発生する模擬映像発生手段と、模擬映像
発生手段からの降下映像を表示するためのアイマスク状
の映像表示手段とを備えたものである。
【0012】上記構成に加え本発明の模擬映像発生手段
はヘルメットの向きを検出するセンサからの検出値に基
づいて、降下訓練者の顔の向きに応じた全方向の降下映
像を映像表示手段で表示するものである。
【0013】上記構成に加え本発明の吊り下げ手段は、
遊泳室の天井に取り付けられた支持板と、この支持板の
下側に放射状に取り付けられた4つのレールと、各レー
ルに設けられレールの長手方向に沿って移動自在な吊り
下げフックと、一端が各フックに取り付けられ他端が降
下訓練者の両肩の前後にそれぞれ取り付けられた4つの
ワイヤと、支持板に取り付けられ各フックをレールに沿
って移動させるシリンダアクチュエータとを備えたもの
である。
【0014】
【作用】上記構成によれば、浮上用送風手段で降下訓練
者を強制浮上させることによりスカイダイビング状態を
模擬体験させると共に、降下訓練者のアイマスク状の映
像表示手段にはスカイダイビング状態での降下映像が表
示される。これにより降下訓練者はスカイダイビング状
態で視野の広い降下映像を見ることになる。
【0015】降下訓練者が開傘操作を行うと、開傘セン
サがこれを検出して制御手段に入力し、制御手段は、降
下訓練者が受ける下からの風が低速の風になるように浮
上用送風手段を制御することにより、スカイダイビング
状態からパラシュート降下状態に連続的に移行する。
【0016】降下訓練者が開傘後のパラシュート操作を
行うと、操縦センサがこれを検出して制御手段に入力
し、制御手段は、操縦センサからの検出量に応じて横風
送風手段及び浮上用送風手段の風向、風量を制御する。
降下訓練者のアイマスク状の映像表示手段にはパラシュ
ート操作状態での降下映像が表示される。これにより、
降下訓練者はパラシュート操作に応じた横風と広い視野
での降下映像を見ることになる。
【0017】ヘルメットの向きを検出するセンサからの
検出値に基づいて、降下訓練者の顔の向きに応じた全方
向の降下映像を映像表示手段で表示する場合にはさらに
臨場感が増加する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0019】図1は本発明のスカイダイビング及びパラ
シュート降下訓練シミュレータの一実施例を示す全体図
である。
【0020】同図において、20は地上に設置されたシ
ミュレータの本体であり回流風洞21を有している。垂
直風路22の中央にはスカイダイビング及びパラシュー
トの降下訓練を行うための遊泳室23が設けられてお
り、水平風路24には降下訓練者(以下「訓練者」とい
う。)25を強制浮上遊泳させる風を送る浮上用送風手
段としての風洞ブロワー26が設けられている。
【0021】シミュレータ本体20に隣接した建物27
には制御手段としての計算制御装置28が設置されたコ
ンピュータ室29、統裁室30及びブリーフィング室3
1等が設けられている。遊泳室23と建物27との間に
は連絡通路32が形成されている。
【0022】図2は図1に示した遊泳室の拡大図であ
り、スカイダイビング訓練のようすを示している。
【0023】同図に示すように訓練者25はコンテナ
(パラシュートを収納した容器)33を背負ったままう
つぶせで浮上している。訓練者25には、遊泳室23の
天井に設けられた吊り下げ手段に接続された安全索34
と、信号ケーブル35と、吊下げ手段としてのライザー
36とが接続されている。安全索34は、ライザー36
の切断により訓練者25が落下したり、風洞ブロワー2
6の異常運転により訓練者25が吹き飛ばされたりする
のを防止するようになっている。
【0024】遊泳室23の側壁には開傘後のパラシュー
ト降下訓練を行うときに遊泳室23に横風を送る横風送
風手段としての横風用送風機37が複数個設けられてい
る。遊泳室23の床には安全ネット38が設けられてお
り、訓練者25の落下事故を防止するようになってい
る。
【0025】39は、訓練者25が被るヘルメットに設
けられ、信号ケーブル35を介して計算制御装置28か
らの情報を受けて降下映像を表示するためのアイマスク
状の映像表示手段としてのHMD(Head Mounted Displ
ayの略)である。
【0026】尚、40はドアであり、訓練者25が訓練
前後に連絡通路(図では省略されている)32を経て建
物27と遊泳室23との間を行き来することができるよ
うになっている。
【0027】ここで図3は図1に示した遊泳室における
訓練者のスカイダイビング訓練前の待機状態(無風状
態)を示す図であり、図4は図1に示した遊泳室の天井
に設けられた吊り下げ手段に用いられる支持板を下から
見たときの平面図である。尚、説明を簡単にするため安
全索34や信号ケーブル35は省略されている。
【0028】図3及び図4において、41は遊泳室の天
井に取り付けられた支持板であり、支持板41の下側に
は4つのレール42が放射状に取り付けられている。各
レール42には長手方向に沿って移動自在な吊り下げフ
ック43が設けられており、各吊り下げフック43には
吊り下げフック43を移動させるためのシリンダアクチ
ュエータ44が取り付けられている。シリンダアクチュ
エータ44は、スカイダイビング訓練前の待機状態及び
開傘前のスカイダイビング状態のときは集合し、開傘後
のパラシュート降下訓練のときには離散するように吊り
下げフック43を移動させるようになっている。支持板
41の下側には枠状の支持板45が一体的に形成されて
おり、支持板45には例えばロータリーエンコーダから
なる一対の操縦センサ46a,46bが設けられてい
る。
【0029】各吊り下げフック43にはライザー36の
上端が取り付けられ、ライザー36の下端は訓練者25
の降下服25aの肩に着脱自在に取り付けられている。
両操縦センサ46a,46bにはテンションドラム47
a,47bが取り付けられており、テンションドラム4
7a,47bにはコントロールライン48a,48bの
上端が取り付けられている。コントロールライン48
a,48bはライザー36に止め具49で束ねられてい
る。
【0030】降下服25aの胸の部分には開傘操作を行
うためのリップコード50が設けられており、図示しな
い開傘センサに接続されている。開傘センサは信号ケー
ブルを介して計算制御装置28に接続されている。
【0031】これらライザー36、支持板41、レール
42、吊り下げフック43及びシリンダアクチュエータ
44で吊り下げ手段100が形成されている。
【0032】他方、図5は図1に示したシミュレータの
ブロック図である。
【0033】同図において、51は吊り下げ手段10
0、支持板45、操縦センサ46a,46b、テンショ
ンドラム47a,47b及びコントロールライン48
a,48bで構成された訓練者吊り下げ・操縦機構部で
あり、計算制御装置28に接続されている。計算制御装
置28には模擬映像発生装置52、模擬音響発生装置5
3、風洞風速制御装置54及び送風機制御装置55が接
続されている。
【0034】模擬映像発生装置52は降下訓練者側から
見た降下映像を発生し、模擬音響発生装置53は降下時
に訓練者25に聞こえる音を発生するようになってい
る。これらの降下映像や音の信号はHMD39に伝送さ
れる。
【0035】風洞風速制御装置54は、風洞ブロワー2
6の回転数を制御することにより浮上遊泳状態から降下
状態の風を送るようになっている。
【0036】送風機制御装置55は訓練者25によるコ
ントロールライン48a,48bの操作量に応じて複数
の横風用送風機37の中から必要な横風用送風機37を
選択して必要な回転数で回転させることにより風量及び
風向を制御する。例えば、訓練者25がコントロールラ
イン48aを引くと、パラシュートは右側に進むため訓
練者25の右側の横風用送風機37が作動して必要な風
量の横風を訓練者25に送風するようになっている。
【0037】計算制御装置28は、例えば統裁室30に
配置された教官卓56に接続されており、教官卓56に
は訓練者25に指示を与えるのに必要なマイクロフォン
や、訓練状況を把握するのに必要なモニタ、高度計や傾
斜計等の計器類等が装備されている。
【0038】次に実施例の作用を述べる。
【0039】図6は図1に示したシミュレータによるス
カイダイビング訓練(フリーフォール訓練)及びパラシ
ュートの操縦訓練の概要を示すフローチャートである。
図7は図6に示したフリーフォール訓練のフローチャー
トである。
【0040】まず、遊泳室23に予め図示しない台が配
置されており、訓練者25がこの台の上に上った後、遊
泳室23の天井から吊り下げられたライザー36の下端
部を降下服25aに取り付ける。ライザー36を取り付
けた後、助手等が台を遊泳室23から撤去した後ドア4
0を閉める。教官は教官卓56で降下地域、初期位置、
初期高度の選定を行い、訓練者25の体重、高度・位置
による風向、風速のシナリオなどの各種初期設定を行
う。このとき訓練者25は図3に示すような吊り下げ状
態になっている(ステップS−1)。
【0041】訓練を開始すると、まずフリーフォール訓
練から行われる(ステップS−2,3)。
【0042】図7において、高度・位置における風速の
計算が計算制御装置28で行われる(ステップP−
1)。
【0043】計算制御装置28は、訓練者25の位置・
姿勢などの運動計算を行い(ステップP−2)、HMD
39に送られる降下映像がフリーフォール時の降下映像
となるように模擬映像発生装置52を制御する(ステッ
プP−3)と共に、フリーフォール時の音を発生するよ
うに模擬音響発生装置53を制御する(ステップP−
4)。
【0044】計算制御装置28は、訓練者25の高度を
示す高度計、訓練者25の位置を示すGPS等の計器を
制御する(ステップP−5)。
【0045】計算制御装置28は、訓練者25が遊泳室
23で浮上するように風洞ブロワー26の風速を制御す
る。訓練者25は下からの風により強制的に浮上されフ
リーフォール状態となる。このとき吊り下げフック43
は集合状態となっており、しかもライザー36やコント
ロールライン48a,48bが束ねられているので訓練
者25に絡み付くのが防止される(ステップP−6)。
【0046】以下、教官がフリーフォール訓練を終了す
る許可を訓練者25に与えるか、または訓練者が開傘操
作開始を宣言し、訓練者がリップコードを引くまで、ス
テップP−1からステップP−6までの動作が繰り返さ
れる(ステップP−7)。
【0047】訓練者がリップコード50を引くことによ
り操縦訓練へ移行する。計算制御装置28は、開傘セン
サによりリップコード50が引かれたことを検知する
と、風洞ブロワー26の回転数を高速から低速に切り替
える。訓練者25は浮上状態からライザー36によって
吊り下げられた状態になる。計算制御装置28は、シリ
ンダアクチュエータ44を収縮させることによりライザ
ー36が開くようにする。ライザー36が開くと止め具
49がはずれてコントロールライン48a,48bがテ
ンションドラム47a,47bから吊り下がった状態に
なる。ライザー36に吊り下げられた訓練者25はこの
コントロールライン48a,48bの下端の吊り輪48
aa,48bbを握ることで操縦訓練に移行することが
できる。尚、図8は図1に示した遊泳室における降下訓
練者のパラシュート降下訓練前の待機状態を示してお
り、図9はその側面図を示している(ステップS−4,
5)。
【0048】図10の操縦訓練のフローチャートに示す
ように操縦訓練が開始されると(ステップS−5)、訓
練者25は降下目標地に向けて操縦すべくコントロール
ライン48a,48bを操作する。コントロールライン
48a,48bが操作されると操縦センサ46a,46
bがコントロールライン操作量を検知し、計算制御装置
28へ検知値を入力する(ステップT−1)。
【0049】計算制御装置28は、訓練者25の高度・
位置による風向、風速を計算し(ステップT−2)、訓
練者25の位置・姿勢などの運動計算を行う(ステップ
T−3)。
【0050】計算制御装置28は、訓練者25の位置、
姿勢及び高度等の情報に基づいて模擬映像発生装置52
及び模擬音響発生装置53を制御し、模擬映像発生装置
52及び模擬音響発生装置53はその情報に応じた降下
映像やパラシュート降下時の音の信号をHMD39に伝
送する(ステップT−4、5)。
【0051】計算制御装置28は、訓練者25の位置、
姿勢及び高度等の情報に基づいて訓練者25の高度計、
GPS等の計器類を制御すると共に、風洞ブロワー26
及び横風用送風機37の動作を制御する(ステップT−
6、7)。
【0052】尚、操縦訓練時の訓練者のようすを図11
に示す。
【0053】以下、訓練者25が降下目標地に到達する
かあるいは教官が操縦訓練を終了する許可を訓練者25
に与えるまでステップT−1からステップT−7までの
動作が繰り返される(ステップT−8)。
【0054】操縦訓練を終了するときは、教官が訓練者
25に操縦訓練終了指示を与えると共に風洞ブロワー2
6、横風用送風機37を停止して訓練が終了する(ステ
ップT−9、S−6)。
【0055】以上において本実施例によれば、風洞ブロ
ワー26で訓練者25を強制浮上させることによりスカ
イダイビング状態となり、訓練者25のHMD39にス
カイダイビング状態での降下映像が広範囲に渡って表示
されるので、訓練者25は視野の広い降下映像を見るこ
とができ、臨場感のあるフリーフォール訓練を受けるこ
とができる。
【0056】訓練者25がリップコード50を引くと、
開傘センサがこれを検出して計算制御装置28に入力
し、計算制御装置28は、訓練者25が受ける下からの
風が低速の風になるように風洞ブロワー26の風量を制
御することにより、スカイダイビング状態からパラシュ
ート降下状態に連続的に移行する。
【0057】訓練者25がコントロールライン48a,
48bを上げ下げしてパラシュート操作を行うと、操縦
センサ46a,46bがこれを検出して計算制御装置2
8に入力し、計算制御装置28は、操縦センサ46a,
46bからの検出量に応じて横風送風機37の風向、風
量及び風洞ブロワー26の風量を制御する。HMD39
にはパラシュート操作状態での降下映像を広範囲に渡っ
て表示されるので、訓練者25は視野の広い降下映像を
見ることができ、臨場感に溢れたパラシュート降下訓練
を受けることができる。
【0058】また、ヘルメットの向きを検出するセンサ
をヘルメットに設け、このセンサからの検出値に基づい
て、訓練者25の顔の向きに応じた全方向の降下映像を
HMD39で表示するのでさらに臨場感が増加する。
【0059】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0060】降下訓練者を高速の風で強制的に浮上させ
てスカイダイビング状態にすると共にアイマスク状の映
像表示手段にスカイダイビング降下映像を表示し、降下
訓練者が開傘操作を行うとスカイダイビング訓練を終了
してパラシュート降下訓練に移行し、パラシュート降下
訓練時には降下訓練者によるパラシュート操作に応じた
横風を送ると共に降下映像を表示するので、降下訓練者
を浮上させてスカイダイビング訓練を行った後連続して
パラシュート降下訓練を行うことができ、しかも広い視
野で降下映像を見ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスカイダイビング及びパラシュート降
下訓練シミュレータの一実施例を示す全体図である。
【図2】図1に示した遊泳室の拡大図であり、スカイダ
イビング訓練のようすを示している。
【図3】図1に示した遊泳室における降下訓練者のスカ
イダイビング訓練前の待機状態を示す図である。
【図4】図1に示した遊泳室の天井に設けられた吊り下
げ手段に用いられる支持板を下から見たときの平面図で
ある。
【図5】図1に示したシミュレータのブロック図であ
る。
【図6】図1に示したシミュレータによるスカイダイビ
ング訓練(フリーフォール訓練)及びパラシュートの操
縦訓練の概要を示す図である。
【図7】図6に示したフリーフォール訓練のフローチャ
ートである。
【図8】図1に示した遊泳室における降下訓練者のパラ
シュート降下訓練前の待機状態を示す図である。
【図9】図8の側面図である。
【図10】図6に示した操縦訓練のフローチャートであ
る。
【図11】操縦訓練時の訓練者のようすを示す図であ
る。
【図12】スカイダイビング及びパラシュート降下訓練
シミュレータの従来例を示す図である。
【図13】スカイダイビング訓練を行うことができる空
中遊泳装置の従来例を示す図である。
【符号の説明】
23 遊泳室 25 降下訓練者(訓練者) 26 浮上用送風手段(風洞ブロワー) 28 制御手段(計算制御装置) 37 横風送風手段(横風用送風機) 39 映像表示手段(HMD) 46a,46b 操縦センサ 100 吊り下げ手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スカイダイビング及びパラシュートの降
    下訓練を行うための降下訓練シミュレータにおいて、遊
    泳室と、遊泳室内に設けられ降下訓練者を吊り下げるた
    めの吊り下げ手段と、降下訓練者を強制浮上遊泳させる
    風を送る浮上用送風手段と、降下訓練者による開傘操作
    の有無を検出する開傘センサと、開傘後のパラシュート
    の操作量を検出する操縦センサと、開傘後の遊泳室に横
    風を送る横風送風手段と、上記両センサの検出値が入力
    され、開傘操作で浮上遊泳状態から降下状態の風を送る
    よう浮上用送風手段を制御し、かつ操縦センサからの検
    出量に応じて横風送風手段を制御する制御手段と、降下
    訓練者が被るヘルメットに設けられ、制御手段からの情
    報を受けて降下映像を発生する模擬映像発生手段と、模
    擬映像発生手段からの降下映像を表示するためのアイマ
    スク状の映像表示手段とを備えたことを特徴とするスカ
    イダイビング及びパラシュート降下訓練シミュレータ。
  2. 【請求項2】 上記模擬映像発生手段はヘルメットの向
    きを検出するセンサからの検出値に基づいて、上記降下
    訓練者の顔の向きに応じた全方向の降下映像を映像表示
    手段で表示する請求項1記載のスカイダイビング及びパ
    ラシュート降下訓練シミュレータ。
  3. 【請求項3】 上記吊り下げ手段は、上記遊泳室の天井
    に取り付けられた支持板と、この支持板の下側に取り付
    けられた4つのレールと、各レールに設けられレールの
    長手方向に沿って移動自在な吊り下げフックと、一端が
    各フックに取り付けられ他端が降下訓練者の両肩の前後
    にそれぞれ取り付けられた4つのワイヤと、上記支持板
    に取り付けられ各フックをレールに沿って移動させるシ
    リンダアクチュエータとを備えた請求項1記載のスカイ
    ダイビング及びパラシュート降下訓練シミュレータ。
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