JPH08172758A - モータの固定子 - Google Patents

モータの固定子

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JPH08172758A
JPH08172758A JP6316510A JP31651094A JPH08172758A JP H08172758 A JPH08172758 A JP H08172758A JP 6316510 A JP6316510 A JP 6316510A JP 31651094 A JP31651094 A JP 31651094A JP H08172758 A JPH08172758 A JP H08172758A
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Takeshi Yamada
岳史 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 端子台へのコンデンサの取付けを簡単且つ安
価に行う。 【構成】 固定子本体の上端部に取付けられる端子台3
を、導体をインサート成形して構成する。導体の一部に
コンデンサ接続部13を設ける。コンデンサ12を、パ
ッケージ16に係合孔16bを有する取付脚16aを一
体に形成したモールド型のものから構成する。端子台3
に凹状のコンデンサ取付部14を設け、その底壁部14
aに挿入孔14bを形成すると共に、係合凸部17aを
有する取付片部17を一体に設ける。取付脚16aを挿
入孔14bに挿入し、係合凸部17aに係合孔16bを
係合させることにより、コンデンサ12を取付ける。コ
ンデンサ12のリード12aをコンデンサ接続部13に
接続して巻線への給電用の回路部9を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定子本体の端部に端
子台を設けるようにしたモータの固定子に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばパイプ用ファン等のファン装置に
用いられるモータ(コンデンサ誘導モータ)にあって
は、固定子鉄心に絶縁部材を介して主巻線及び補助巻線
を巻装した固定子本体の軸方向一端部に、コンデンサを
含む巻線への給電用の回路部及び外部回路との接続用の
コネクタを有する端子台を設けることが行われている。
【0003】この場合、端子台は、例えば円形のプリン
ト配線基板から構成され、その配線パターンは、巻線と
の接続用の端子部を有すると共に、コンデンサとの接続
部やコネクタとの接続部を有して構成されている。その
うち巻線との接続用の端子部には孔部を有して構成され
る。一方、各巻線の巻回端部は、絶縁部材の端部に設け
られる複数本のピンに接続されており、このピンが、孔
部に挿入された状態で端子部に半田付け接続されるよう
になっている。また、コンデンサは、そのリードがフォ
ーミングされた状態で配線パターンの接続部に半田付け
により電気的に接続されると共に、接着剤により端子台
上に固定されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにコンデンサを接着剤によって端子台に固定するも
のでは、接着剤を用いているために比較的コスト高とな
り、これと共に、接着剤が硬化するのに時間がかかる、
接着剤が他の部位に付いてしまう虞がある、コンデンサ
の位置決めが正確に行いにくい等、組付性にも劣るもの
であった。
【0005】これに対し、プラスチック製のパッケージ
にねじ挿通孔を有する舌片状の取付脚を一体に有するモ
ールド型のコンデンサも供されてきている。かかるコン
デンサを採用すれば接着剤を使用せずにねじ止めにより
コンデンサを端子台に固定することができる。ところ
が、この場合でも、ねじ等が必要となって部品数が多く
高価となると共に、細かい作業であるねじ止め作業が必
要となって取付作業が面倒となる欠点があった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、固定子本体に設けられる端子台にコン
デンサを取付けるようにしたものにあって、コンデンサ
の取付けを簡単且つ安価に行うことができるモータの固
定子を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のモー
タの固定子は、固定子鉄心に複数の巻線を絶縁部材を介
して巻装した固定子本体の軸方向一端部に、樹脂により
導体をインサート成形してなり、前記導体が有するコン
デンサ接続部にコンデンサを接続することにより前記巻
線への給電用の回路部を構成する端子台を設けるように
したものにあって、前記コンデンサを、被係合部を有す
る取付脚をパッケージに一体に突設してなるモールド型
のものから構成すると共に、前記端子台のコンデンサ取
付部に、前記取付脚が挿入される挿入孔を形成し且つそ
の挿入孔の縁部から挿入方向に延びるようにして係合部
を有する取付片部を一体に設け、前記コンデンサは、前
記取付脚を前記挿入孔に挿入して前記被係合部を前記係
合部に係合させることにより、前記端子台に取付けられ
るところに特徴を有する。
【0008】この場合、挿入孔の取付片部と対向する側
の内縁部に、リブを形成するようにしても良い(請求項
2の発明)。また、端子台の取付片部を、巻線同士間の
隙間部に位置させれば、効果的である(請求項3の発
明)。
【0009】さらには、コンデンサ取付部を凹状に形成
することにより、コンデンサのリードがコンデンサ接続
部に載置状に位置されるようにすることもでき(請求項
4の発明)、このとき、コンデンサ取付部の裏面を、絶
縁部材の端部に当接するように構成することもできる
(請求項5の発明)。
【0010】
【作用】本発明の請求項1のモータの固定子によれば、
コンデンサのパッケージに一体に形成された取付脚を、
端子台のコンデンサ取付部に形成された挿入孔に挿入す
ることにより、端子台に挿入孔の縁部から挿入方向に延
びるようにして一体に設けられた取付片部の係合部に、
取付脚の被係合部が係合される。これにて、コンデンサ
は、取付脚の挿入孔への嵌合によって位置決め状態とさ
れると共に、係合部と被係合部との係合によって抜止め
状態とされ、もって端子台に位置決め固定状態に取付け
られる。このとき、係合部を有する取付片部は端子台に
一体に設けられ、被係合部を有する取付脚はコンデンサ
のパッケージに一体に設けられるので、接着剤やねじ等
の別部品を使用する必要がなくなると共に、コンデンサ
を端子台に取付けるにあたって、取付脚を挿入孔に挿入
するだけの簡単な作業で済ませることができる。
【0011】この場合、挿入孔の取付片部と対向する側
の内縁部に、リブを形成するようにすれば(請求項2の
モータの固定子)、挿入孔と取付脚との間の寸法誤差
を、リブにより吸収することができ、取付脚がより強固
に固定されるようになる。また、端子台の取付片部を、
巻線同士間の隙間部に位置させれば(請求項3のモータ
の固定子)、巻線同士間の隙間部のスペースを有効利用
することができ、固定子の軸方向の寸法が徒に大きくな
ることを防止することができる。
【0012】さらには、コンデンサ取付部を凹状に形成
することにより、コンデンサのリードがコンデンサ接続
部に載置状に位置されるようにすれば(請求項4のモー
タの固定子)、コンデンサのリードのフォーミングが不
要となり、コンデンサ接続部への電気的接続作業を容易
に行うことができる。このとき、コンデンサ取付部の裏
面を、絶縁部材の端部に当接するように構成すれば(請
求項5のモータの固定子)、コンデンサ取付部を、端子
台の固定子本体に対する位置決めに寄与させることがで
きるようになる。
【0013】
【実施例】以下、本発明をファン装置に用いられるコン
デンサ誘導モータに適用した一実施例について、図1な
いし図9を参照して説明する。尚、本実施例は、請求項
1,3,4,5に対応している。詳しく図示はしない
が、本実施例に係るモータは、フレーム内に固定子1を
配設すると共に、その固定子1の内側の界磁空間に、回
転軸を有するロータを回転自在に配して構成されてい
る。回転軸のフレームから突出する先端部に送風羽根が
取付けられる。
【0014】図3ないし図5は、本実施例に係る固定子
1の全体構成を示し、この固定子1は、固定子本体2の
軸方向一端部(図4及び図5で上端部)に、後述する端
子台3を取付けて構成される。固定子本体2は、固定子
鉄心4に、複数個この場合4個の巻線5を絶縁部材たる
ボビン6を介して巻装して構成されている。固定子鉄心
4は、略八角形の枠状をなすヨーク鉄心4aに、図示は
しないが4本のティース鉄心を内周部で連結したティー
ス連結体を結合して構成される。
【0015】ボビン6は、例えば合成樹脂からなり、略
角筒状の胴部(図示せず)の両端に、角部に丸みを帯び
た矩形状をなす鍔部6a,6aを一体に有して構成さ
れ、巻線5は、それら鍔部6a,6a間にて胴部の周囲
に巻回されている。固定子本体2は、巻線5を巻装した
4個のボビン6を、ティース連結体の各ティース鉄心に
嵌合させ、その後、ティース連結体とヨーク鉄心4とを
結合して得られるようになっている。
【0016】各ボビン6の外側に位置する鍔部6aの外
面部上端部には、左右に間隔をもって一対の突出部7が
一体に設けられている。これら突出部7のうち所定のも
のには、金属製のピン8が立設され、このピン8に各巻
線5の巻回端部が接続されるようになっていると共に、
これらピン8を介して各巻線5への給電がなされるよう
になっている。尚、巻線5のうち、例えば図で前後に位
置する一対のものが主巻線とされ、図で左右に位置する
一対のものが補助巻線とされている。
【0017】次に、上記端子台3について図1,図2,
図6ないし図9も参照して述べる。端子台3は、図6,
図8等に示すように、円板の図で右端部を直線的に切欠
いた如き形状をなす給電用の回路部9と、その回路部9
の右縁辺部の中央部から右方へ突出するコネクタ部10
とを一体的に有して構成されている。詳しく図示はしな
いが、コネクタ部10は、外部回路(給電路)との接続
用のもので、図で右方に開口する合成樹脂製のコネクタ
ハウジング内にターミナルを有して構成されている。ま
た、図4に示すように、コネクタ部10は、上面が回路
部9と略面一状とされ、コネクタハウジングが回路部9
よりも厚い分だけ下方に膨出した形態に形成されてい
る。
【0018】この場合、端子台3は、合成樹脂により、
金属板からなる導体(全体としては図示せず)をインサ
ート成形して構成されている。回路部9においては、導
体のうち、ピン8が接続される3個の端子部11と、後
述するコンデンサ12が接続される2個のコンデンサ接
続部13とが露出しており、また、この導体によりコネ
クタ部10のターミナルも一体に形成されている。これ
にて、導体は、それら各端子部11、コンデンサ接続部
13、コネクタ部10のターミナル間の所要の接続を行
うように設けられている。尚、端子部11にはピン8の
上端部が挿通される孔11aが、ピン8に対して十分径
大に設けられている。
【0019】また、端子台3の中央部には、回転子(回
転軸及び軸受)が挿通する円形孔3aが形成されてい
る。そして、端子台3(回路部9)の円形孔3aの図6
で斜め左下部分には、後述するコンデンサ取付部14が
形成されている。図1にも示すように、一対のコンデン
サ接続部13は、コンデンサ取付部14側に臨むように
して円形孔3aの両側に設けられている。
【0020】さらに、端子台3の外周部には、コネクタ
部10の下面側を含んで、下方に延びる例えば4本の固
定用脚部15(図4,図5参照)が略90度間隔に設け
られている。これら固定用脚部15は、各ボビン6の鍔
部6aに設けられた一対の突出部7,7間に嵌合するよ
うになっている。詳しく図示はしないが、これら固定用
脚部15のうち一の固定用脚部15(例えばコネクタ部
10の下面部に形成されるもの)には係止爪が形成さ
れ、突出部7に対して上方への抜止め状態に係止される
ようになっている。
【0021】さて、上記コンデンサ12及びコンデンサ
取付部14について詳述する。コンデンサ12は、図
1,図8,図9等に示すように、四角形のパッケージ1
6によりモールドされたモールド型のものであり、その
パッケージ16の先端面(図1で右側面)の両端部分か
ら2本のリード12aを突出させて構成されている。そ
して、図2にも示すように、パッケージ16の下面に
は、リード12aを有する側と反対側の端部に位置し
て、下方に延びる取付脚16aが一体に設けられてい
る。取付脚16aは、一定の厚みを存した舌片状に延
び、その下端部には被係合部としての係合孔16bが形
成されている。
【0022】一方、端子台3に形成されたコンデンサ取
付部14は、図1,図9等に示すように、コンデンサ1
2のパッケージ16の外形に対応した略矩形の凹状に形
成されている。そして、図2,図6,図7にも示すよう
に、このコンデンサ取付部14の底壁部14aには、コ
ンデンサ12の取付脚16aに対応した外側部位に位置
して、その取付脚16aが上方から挿入される矩形状の
挿入孔14bが形成されている。
【0023】さらに、コンデンサ取付部14には、底壁
部14aの下面側に位置して、挿入孔14bの縁部(図
2,図7で右縁部)から連続して下方(挿入方向)に延
びる取付片部17が一体に設けられている。この取付片
部17の下部には、挿入孔14bの内方側に突出するよ
うにして係合部としての係合凸部17aが設けられてい
る。この場合、取付片部17は、若干の弾性変形が可能
な厚みで設けられており、また、係合凸部17aは球面
状に形成されている。
【0024】コンデンサ12は、パッケージ16の取付
脚16aを挿入孔14bに挿入するようにして、コンデ
ンサ取付部14の底壁部14a上に載置状態に取付けら
れるようになっている。このとき、図1及び図2に示す
ように、取付片部17の係合凸部17aに、取付脚16
aの係合孔16bが係合されるのである。また、このと
き、凹状のコンデンサ取付部14によってコンデンサ1
2の位置が一段下がった形態とされることにより、図1
に示すように、コンデンサ12の先端部の各リード12
aが、各コンデンサ接続部13の上面に載置状に位置さ
れるようになっている。
【0025】尚、コンデンサ取付部14の凹み深さは、
上述のようにコンデンサ12のリード12aがコンデン
サ接続部13の上面に載置され、これと共に、図4に示
すように、底壁部14aの下面部とコネクタ部10の下
面部とが水平(面一)となるように設定されている。こ
れにて、底壁部14aの下面(裏面)が、ボビン6の鍔
部6aの上端部に当接するようになっている。また、底
壁部14aから下方へ突出する取付脚16a及び取付片
部17は、巻線5(ボビン6)同士間の隙間部に位置さ
れるようになっている。
【0026】次に、上記構成の作用について述べる。コ
ンデンサ12を端子台3に取付けるにあたっては、上述
のように、パッケージ16に一体に形成された取付脚1
6aを、コンデンサ取付部14の挿入孔14bに上方か
ら挿入する。すると、図1及び図2等に示すように、取
付片部17の係合凸部17aに、取付脚16aの係合孔
16bが係合され、もってコンデンサ12が、端子台1
3に固定状態に取付けられるのである。取付脚16aの
挿入孔14bへの嵌合によってコンデンサ12の水平方
向の位置決めがなされることは勿論である。
【0027】尚、このとき、取付片部17の弾性変形に
より、球面状の係合凸部17aが相対的に取付脚16a
の先端部を容易に乗越えて係合孔16bに係合されるよ
うになる。また、係合凸部17aが球面状をなしている
ため、係合がスムーズに行われるようになり、また、コ
ンデンサ12を取外す必要がある場合でも容易に係合を
解除させることができる。
【0028】その後、コンデンサ12の各リード12a
を、各コンデンサ接続部13に例えばスポット溶接によ
り接続することにより、電気的な接続も完了して給電用
の回路部9が構成されるのである。このとき、図1,図
8等に示すように、コンデンサ12(パッケージ16)
は、リード12aがコンデンサ接続部13の上面に載置
されるようにコンデンサ取付部14に取付けられている
ので、リード12aのフォーミングを行う必要がなく、
スポット溶接の作業を簡単に行うことができるのであ
る。
【0029】このように構成された端子台3は、固定子
本体2の上端部に取付けられる。この取付けにあたって
は、図4及び図5に示すように、端子台3の下面に設け
られた4本の固定用脚部15を、各ボビン6の鍔部6a
の外面側の突出部7,7間に上方から被せるようにして
嵌込むようにする。端子台3の底部が鍔部6aの上端部
に当接するまで押込むことにより、固定用脚部15が突
出部7,7間に挟持された形態とされると共に、一の固
定用脚部15の係止爪が突出部7に係止され、もって端
子台3は、水平方向の移動が規制され且つ上方への抜止
め状態に取付けられるのである。
【0030】そして、このような端子台3の取付に伴
い、固定子本体2側の各ピン8の上端部が、回路部9の
各端子部11の孔11a内に挿通されるようになり、こ
の状態で、各ピン8と各端子部11とを、例えば半田付
けにより電気的に接続するようにする。これにて、端子
台3のコネクタ部10及び回路部9を介して巻線5への
給電が可能となった固定子1が完成するのである。
【0031】このとき、図4に示すように、コネクタ部
10の下面が、右側に位置するボビン6の鍔部6aの上
端部に当接すると共に、下方に膨出するコンデンサ取付
部14(底壁部14a)の下面が他のボビン6の鍔部6
aの上端部に当接することにより、端子台3の固定子本
体2に対する上下方向の位置規制がなされるようになっ
ている。従って、コンデンサ取付部14を、端子台3の
固定子本体2に対する位置決めに寄与させることができ
るようになるのである。
【0032】また、この場合、コンデンサ12の取付脚
16a及び取付片部17は、コンデンサ取付部14の底
壁部14aから下方に突出しているが、図3,図4等に
示すように、それらは巻線5(ボビン6)同士間の隙間
部に位置されているので、いわゆるデッドスペースを有
効利用することができ、固定子1の軸方向(上下方向)
の寸法が大形化することもないのである。
【0033】このように本実施例によれば、固定子本体
2に設けられる端子台3にコンデンサ12を取付けるよ
うにしたものにあって、コンデンサ12を、パッケージ
16に係合孔16bを有する取付脚16aを一体に有し
たモールド型のものから構成すると共に、端子台3のコ
ンデンサ取付部14に、挿入孔14bと係合凸部17a
を有する取付片部17とを一体に設けるようにしたの
で、係合孔16bと係合凸部17aとの係合によりコン
デンサ12を固定することが可能となった。
【0034】従って、従来のもののような接着剤やねじ
等の別部品を使用する必要がなくなると共に、取付脚1
6aを挿入孔14bに挿入するだけの極めて簡単な作業
で、コンデンサ12を取付けることができるようにな
り、もってコンデンサ12の取付けを簡単且つ安価に行
うことができるものである。
【0035】また、特に本実施例では、端子台3の取付
片部17を、巻線5同士間の隙間部に位置させたので、
巻線5同士間の隙間部のスペースを有効利用することが
でき、固定子1の軸方向の寸法が徒に大きくなることを
防止することができる。さらには、コンデンサ取付部1
4を凹状に形成することにより、コンデンサ12のリー
ド12aがコンデンサ接続部13に載置状に位置される
ようにしたので、リード12aのフォーミングが不要と
なり、コンデンサ接続部13への電気的接続作業を容易
に行うことができる。しかもこのとき、コンデンサ取付
部14の下面を、ボビン6の上端部に当接するように構
成したので、コンデンサ取付部14を、端子台3の固定
子本体2に対する位置決めに寄与させることもできると
いった利点を得ることができるものである。
【0036】図10は本発明の他の実施例(請求項2に
対応)を示すものである。本実施例が上記第1の実施例
と異なる点は、コンデンサ取付部14の底壁部14aに
形成された挿入孔12bの内縁部のうち、取付片部17
と対向する側(図で左側)に、2個のリブ21を形成す
るようにしたところにある。
【0037】かかる構成においては、取付脚16aの図
で左右方向の厚み寸法が小さい場合でも、リブ21と取
付片部17側との間でがたつきなく固定することがで
き、取付脚16aの厚み寸法が大きい場合でも、リブ2
1が潰れることにより、やはりがたつきなく固定するこ
とができる。従って、挿入孔14bと取付脚16aとの
間の寸法誤差を、リブ21により吸収することができ、
それらの寸法にばらつきがあっても、常にがたつきなく
強固に固定することができるものである。
【0038】尚、上記各実施例では、取付脚16aに被
係合部として係合孔16bを形成するようにしたが、被
係合部としては底のある穴(凹部)であっても良く、ま
た、取付片部17側の係合部としても球面状の係合凸部
17bに限らず爪状等であっても良く、さらには、それ
らの凹凸関係を逆にしても良い等、取付脚や取付片部の
構成としては種々の変形が可能である。また、固定子本
体2側の絶縁部材としても、ボビン6に限らず、固定子
鉄心(ティース鉄心)全体を覆うように被せる絶縁カバ
ーであっても良い。
【0039】その他、本発明は上記した実施例に限定さ
れるものではなく、例えばファン装置用のモータに限ら
ず各種のモータに適用することができ、さらには、端子
台の形状や構造、固定子本体の形状や構造、巻線の数等
に関しても種々の変形が可能である等、要旨を逸脱しな
い範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
【0040】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
によれば、次のような優れた効果を奏する。即ち、請求
項1のモータの固定子によれば、固定子本体に設けられ
る端子台にコンデンサを取付けるようにしたものにあっ
て、コンデンサを、被係合部を有する取付脚をパッケー
ジに一体に突設してなるモールド型のものから構成する
と共に、端子台のコンデンサ取付部に、取付脚が挿入さ
れる挿入孔を形成し且つその挿入孔の縁部から挿入方向
に延びるようにして係合部を有する取付片部を一体に設
け、取付脚を挿入孔に挿入して被係合部を係合部に係合
させることにより、コンデンサを端子台に取付けるよう
にしたので、コンデンサの取付けを簡単且つ安価に行う
ことができるものである。
【0041】この場合、挿入孔の取付片部と対向する側
の内縁部に、リブを形成するようにすれば(請求項2の
モータの固定子)、挿入孔と取付脚との間の寸法誤差
を、リブにより吸収することができ、取付脚をより強固
に固定することができる。また、端子台の取付片部を、
巻線同士間の隙間部に位置させれば(請求項3のモータ
の固定子)、巻線同士間のスペースを有効利用すること
ができ、固定子の軸方向寸法の大形化を抑えることがで
きる。
【0042】さらには、コンデンサ取付部を凹状に形成
することにより、コンデンサのリードがコンデンサ接続
部に載置状に位置されるようにすれば(請求項4のモー
タの固定子)、コンデンサのリードのフォーミングが不
要となり、コンデンサ接続部への電気的接続作業を容易
に行うことができる。このとき、コンデンサ取付部の裏
面を、絶縁部材の端部に当接するように構成すれば(請
求項5のモータの固定子)、コンデンサ取付部を、端子
台の固定子本体に対する位置決めに寄与させることがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、コンデンサ取
付部部分の縦断面図
【図2】要部の拡大縦断面図
【図3】固定子の平面図
【図4】固定子の正面図
【図5】図3の矢印A方向からの側面図
【図6】端子台の平面図
【図7】挿入孔部分の拡大平面図(a)と拡大縦断面図
(b)とを並べて示す図
【図8】コンデンサを取付けた状態の端子台の平面図
【図9】図8の矢印B方向からの側面図
【図10】本発明の他の実施例を示す図7相当図
【符号の説明】
図面中、1は固定子、2は固定子本体、3は端子台、4
は固定子鉄心、5は巻線、6はボビン(絶縁部材)、6
aは鍔部、7は突出部、8はピン、9は回路部、10は
コネクタ部、11は端子部、12はコンデンサ、12a
はリード、13はコンデンサ接続部、14はコンデンサ
取付部、14bは挿入孔、15は固定用脚部、16はパ
ッケージ、16aは取付脚、16bは係合孔(被係合
部)、17は取付片部、17aは係合凸部(係合部)、
21はリブを示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子鉄心に複数の巻線を絶縁部材を介
    して巻装した固定子本体の軸方向一端部に、樹脂により
    導体をインサート成形してなり、前記導体が有するコン
    デンサ接続部にコンデンサを接続することにより前記巻
    線への給電用の回路部を構成する端子台を設けるように
    したものであって、 前記コンデンサを、被係合部を有する取付脚をパッケー
    ジに一体に突設してなるモールド型のものから構成する
    と共に、 前記端子台のコンデンサ取付部に、前記取付脚が挿入さ
    れる挿入孔を形成し且つその挿入孔の縁部から挿入方向
    に延びるようにして係合部を有する取付片部を一体に設
    け、 前記コンデンサは、前記取付脚を前記挿入孔に挿入して
    前記被係合部を前記係合部に係合させることにより、前
    記端子台に取付けられることを特徴とするモータの固定
    子。
  2. 【請求項2】 挿入孔の取付片部と対向する側の内縁部
    に、リブが形成されていることを特徴とする請求項1記
    載のモータの固定子。
  3. 【請求項3】 端子台の取付片部は、巻線同士間の隙間
    部に位置されていることを特徴とする請求項1又は2記
    載のモータの固定子。
  4. 【請求項4】 コンデンサ取付部が凹状に形成されてい
    ることにより、コンデンサのリードが、コンデンサ接続
    部に載置状に位置されることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載のモータの固定子。
  5. 【請求項5】 コンデンサ取付部の裏面が、絶縁部材の
    端部に当接されることを特徴とする請求項4記載のモー
    タの固定子。
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JP2022030554A (ja) * 2020-08-07 2022-02-18 日立金属株式会社 モータ用配線材

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