JPH08172655A - カード型ページャ装置及びページャシステム - Google Patents

カード型ページャ装置及びページャシステム

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JPH08172655A
JPH08172655A JP6312951A JP31295194A JPH08172655A JP H08172655 A JPH08172655 A JP H08172655A JP 6312951 A JP6312951 A JP 6312951A JP 31295194 A JP31295194 A JP 31295194A JP H08172655 A JPH08172655 A JP H08172655A
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JP
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pager
card type
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pager device
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JP6312951A
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Seizo Nakamura
精三 中村
Toshizo Mochizuki
利三 望月
Hideto Oura
秀人 大浦
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部装置(ホスト装置)とのインタフェース
を行い得る機能性の高いカード型ページャ装置(無線呼
出し受信装置)及びページャシステムの提供。 【構成】 ページャ装置本体のPCMCIAインタフェ
ース部11をパーソナルコンピュータの拡張スロットに
差し込むことによって、PCMCIAインタフェース部
11を介してページャ装置のメモリ回路9に記憶されて
いる情報をホスト装置に取り出し、データ処理、表示等
を行うことができ、ホスト装置の大画面の利用や漢字表
示機能、フロッピーディスク装置等の外部記憶装置への
記録、データ処理機能等を利用する。PCMCIAイン
タフェース部11を介してホスト装置に記憶されている
情報を取り出し、ページャ装置のメモリ回路9に記憶す
ることによって、ページャ装置内部の情報をパーソナル
コンピュータ等で作成することができ、ページャ装置内
部に記憶する定型文書等の入力を容易化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はカード型ページャ装置
及びページャシステムに関し、ページャ装置の機能性の
改善に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナル通信の手段として、自
動車・携帯電話が普及し、簡易型携帯電話も実用化され
ようとしているが、片方向通信のページャ(無線呼出し
受信)装置も安価で手軽な通信手段として若い世代を中
心として使用されている。
【0003】ページャ装置の基本的な使い方は、音や振
動(バイブレータ)等による単純な呼び出しであるが、
最近は番号やアルファベットによる簡便な情報伝送手段
としても使われ始めている。
【0004】この背景の中で次世代システムとして無線
伝送路の伝送速度を上げるより多くの情報を伝送するシ
ステムが検討されており、このシステムによって従来と
は比較にならない多くの情報を伝送することが可能にな
る。
【0005】そこで、次世代ページャシステムの検討が
なされている。この新しい大容量システムでは、従来の
ページャシステムに比べて次のような新しいサービスが
提供される予定である。
【0006】(ア)長伝文サービス、(イ)カナ文字、
漢字情報サービス、(ウ)16進/2進情報サービス。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
(1)しかしながら、上記『(ア)長伝文サービス』で
は、データ長に制限はなく、数10kバイトもの伝文で
も受信可能であり、例えば、A4サイズの用紙1枚程度
の情報でも1〜2分程度で受信できるようになり、従来
のページャシステムに比べて受信する情報量がはるかに
増加するものである。
【0008】受信する情報量が増加するとページャ装置
の表示機能が問題になる。ページャ装置自身が持つ表示
画面は通常、数10バイトの文字まで表示可能である
が、数10kバイトもの情報をこのような小画面で表示
することは操作性が悪くなり、数kバイトを表示可能な
大画面が必要になる。だからと言って、ページャ装置に
このような大画面を持たせることはページャ装置の利点
である携帯性を損なうばかりか、消費電力を増加させ、
電池による使用時間も短くなるという問題がある。
【0009】(2)また、上記『(イ)カナ文字、漢字
情報サービス』においては、これらのカナ文字表示、漢
字表示機能をページャ装置自身に持たせるとメモリ容量
の増加、液晶表示器(LCD)等の機器の高機能化、高
性能化などが必要になり、ページャ装置の高価格化を招
くという問題がある。
【0010】(3)更に、上記『(ウ)16進/2進情
報サービス』においては、16進/2進情報は単にペー
ジャ装置に情報を表示するだけでなく、アプリケーショ
ンソフトウエアによるデータ処理を可能にすることによ
って、種々の情報活用が図られる。しかしながら、この
ようなアプリケーションソフトウエアは情報内容に応じ
て個別に作られる必要があり、ページャ装置自身にアプ
リケーション作成機能を持たせることは困難である。
【0011】(4)更にまた、ページャ装置は定型文書
作成機能、電話帳入力機能、スケジュール入力機能など
を持つことが予想され、ページャ装置内部のデータを入
力することが必要になるが、データ入力については、操
作キーが少ないことからパーソナルコンピュータなどよ
りも操作性がはるかにわるい。特にカナ文字入力などに
よってデータ量の増加や、操作性の悪さはページャ装置
にとって致命傷である。
【0012】(5)また、ページャ装置に記憶されてい
るデータは、ページャ装置を修理する場合に内容が破壊
されないように、修理の際には何らからのバックアップ
を行い、修理後においてもデータに影響を与えることな
く元に戻す必要がある。
【0013】従来のページャ装置から次世代のページャ
装置を実現する上で、以上のような種々の問題が予想さ
れ、これらの問題を解決して、外部装置(ホスト装置)
とのインタフェースを行い得る機能性の高いカード型ペ
ージャ装置(無線呼出し受信装置)及びページャシステ
ムの提供が要請されている。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、無
線信号を受信するカード型ページャ装置において、以下
の特徴的な構成で上述の課題を解決するものである。
【0015】つまり、受信した信号を外部装置へ出力す
る、又は外部装置からの信号を取り込むためのインタフ
ェース手段を備えるものである。
【0016】また、この発明のカード型ページャ装置
と、外部装置とを備えるページャシステムにおいて、カ
ード型ページャ装置と外部装置とを接続した状態で、カ
ード型ページャ装置は、無線呼出し信号を受信すると、
自装置での呼出し出力を行わず、インタフェース手段を
介して外部装置に与え、呼出し信号を与えられた外部装
置は呼出し信号を出力する呼出し信号出力手段を備える
ことで上述の課題を解決するものである。
【0017】
【作用】この発明のカード型ページャ装置によれば、従
来においては簡単なメッセージを1回呼出しごとに受信
し表示するだけであったが、この発明の構成ではインタ
フェース手段を備えることで、外部装置に出力すること
ができるので、外部装置でどのようにでも処理すること
ができる。
【0018】従って、無線呼出しによって受信されるメ
ッセージが短くても、長くても外部装置に取り込んで処
理し、出力し得るようになる。また、外部装置で作成し
た情報の信号を取り込むことができるので、種々の情報
をカード型ページャ装置が利用することができる。
【0019】また、上述の外部装置とカード型ページャ
装置とを接続したページャシステムでは、上述の機能を
実現できる他、無線呼出し信号を自装置での呼出し出力
を行わず、インタフェース手段を介して外部装置で呼出
し信号を出力させることで、従来のカードページャ装置
で鳴音やバイブレータ(振動)音で外部装置に悪い影響
を与えることなく、外部装置で可視的、又は音で出力さ
せることもできる。
【0020】
【実施例】次にこの発明の好適な実施例を図面を用いて
説明する。 (A)そこで、この実施例では、上述の課題の(1)を
解決する例として、ページャ装置にパーソナルコンピュ
ータ等の外部装置と通信する手段を持たせることによっ
て、通常の短い伝文に対してはページャ装置が持つ小さ
い画面を使用し、長い伝文に対しては情報をパーソナル
コンピュータ等に取り出し表示することを可能にし、ペ
ージャ装置の携帯性、簡便性を損なうことなく、外部装
置の大きい画面表示の利用を可能にするものである。
【0021】(B)また、上述の課題の(2)を解決す
る例として、英数字表示やカナ表示機能はページャ装置
に持たせ、漢字表示等の高機能、高性能が要求される機
能は外部装置との通信機能を利用してパーソナルコンピ
ュータ等の機能を利用することを可能にし、低価格のペ
ージャ装置の実現を可能にする。
【0022】(C)更に、上述の課題の(3)を解決す
る例として、16進/2進情報をパーソナルコンピュー
タ等の外部装置のソフトウエア作成支援機能が豊富な外
部コンピュータ装置に取り込み、自由にデータ処理を行
うことを可能にするものである。
【0023】(D)更にまた、上述の課題の(4)を解
決する例として、数多くの操作キーを持ち、またローマ
字/カナ文字変換等の豊富な入力補助機能を持つパーソ
ナルコンピュータ等でデータを入力し、それをページャ
装置に取り込むことを可能にし、ページャ装置へのデー
タ入力を容易にさせるものである。
【0024】(E)また、上述の課題の(5)を解決す
る例として、特殊な治工具を使用せず、ユーザデータを
簡単にバックアップし、また、元に戻すように構成し、
保守性を良くするように構成する。
【0025】(F)(PCMCIA/JEIDA規格の
インタフェースの搭載): また更に、『上述のよう
な構成で従来のページャ装置の機能性を飛躍的に向上さ
せるために、PCMCIA/JEIDA規格のインタフ
ェースを行い得る新しいページャ装置を実現する』。近
年、社団法人日本電子工業振興協会(JEIDA)から
パーソナルコンピュータ用IC(メモリ)カード、I/
Oインタフェースカードに関するガイドラインVer.
4.1、Ver4.2が発行されている。このガイドラ
インの仕様は、米国のICメモリカード標準化団体であ
るPCMCIA(Personal Computer
Memory Card Internationa
l Association)とも協議して、標準化さ
れているものである。
【0026】このPCMCIA/JEIDA規格は、パ
ーソナルコンピュータ等の情報処理装置(端末装置)の
所定のカード挿入スロットに挿入して使用するもので、
通信機能等の機能の拡張に役立つものである。
【0027】そこで、『この実施例ではカード型ページ
ャ装置を、上述のPCMCIA/JEIDA準拠のカー
ドと兼用とし、無線で受けた呼び出し信号やデータをペ
ージャ装置からPCMCIA/JEIDA準拠のカード
インタフェースを介してパーソナルコンピュータ等のホ
スト装置に取り込めるように構成する』。
【0028】このように構成することで、カード型ペー
ジャ装置単体では、通常のページャ装置として無線呼び
出しを受信し、簡単なメッセージを自装置の表示器に表
示する。一方、PCMCIA/JEIDA準拠のカード
インタフェースを介してパーソナルコンピュータ等のホ
スト装置にカード型ページャ装置へ挿入したときは、無
線で送られて来た受信データを接続されているパーソナ
ルコンピュータ等のホスト装置へ取り込み、処理して表
示させるものである。
【0029】このように、PCMCIA/JEIDA準
拠のカードインタフェースを搭載したカード型ページャ
装置を実現する場合に、次のような問題が考えられる。
【0030】(a)つまり、パーソナルコンピュータ等
の外部装置に挿入された状態で、カード型ページャ装置
が鳴音や振動(バイブレータ)で外部装置に悪い影響を
与える可能性がある。
【0031】(b)また、カード型ページャ装置が、外
部装置に挿入された状態で外部装置から電力の供給を受
けて動作しているときに、外部装置からの電力供給断に
よってページャ装置の動作が停止し、ソフトウエアの暴
走やメモリ破壊の可能性がある。
【0032】これらの問題を解決することも重要であ
り、次のような構成で解決する。即ち、『外部電源電圧
監視機能と、外部電源/内部電源切替機能と、呼出モー
ド監視機能とを備え、カード型ページャ装置が外部装置
に挿入されたことを検出すると、鳴音/バイブレータの
振動を自動的に停止し、外部装置の機器を保護し、ま
た、外部装置の電源オン/オフに対して自動的に内部電
源との切替えを行い、カード型ページャ装置を保護する
ように構成する。また、この電源自動切替機能によっ
て、カード型ページャ装置の内部電源の使用を最小限に
止め、使用時間の長時間化を実現する』ものである。
【0033】(G)また、カード型ページャ装置をパー
ソナルコンピュータ等のスロット内部に挿入搭載する場
合に、次のような問題も考えられる。即ち、(g1)従
来のページャ装置の本体筐体は、全体が受信アンテナの
役目を果たしており、パーソナルコンピュータのスロッ
ト内部に挿入搭載したときに、本体がパーソナルコンピ
ュータの内部に隠れてしまい、ページャ装置への電波信
号の受信を感度良好に受信することができなくなる可能
性がある。
【0034】(g2)また更に、パーソナルコンピュー
タの内部には一般に数MHz以上に及ぶ速いクロック信
号で動作しているため、このクロック信号やこの高調波
信号によって、挿入搭載されたページャ装置が電磁干渉
受けて、無線呼出し信号の受信が正常に行えない場合
や、受信後の処理を正常に行えなくなる可能性がある。
このような問題を解決するような構成をとるものであ
る。
【0035】(カード型ページャ装置の構成): 図
1はこの実施例のPCMCIA/JEIDA規格のイン
タフェース機能を備えたカード型ページャ装置の機能構
成図である。この図1において、カード型ページャ装置
は、アンテナ部1と、受信機2と、復調器3と、情報処
理部4と、操作部5と、表示部6と、無線呼出しによる
着信があったことを音や振動等で携帯者に伝える目的の
呼出し音(振動)発生部7と、電池8と、メモリ回路9
と、外部電源電圧監視部10と、PCMCIAインタフ
ェース部11とから構成されている。
【0036】この図1の構成で特徴的なことは、外部電
源電圧監視部10と、PCMCIAインタフェース部1
1とを備えていることである。また、情報処理部4は無
線呼出しによって伝送されてきた情報を蓄積するメモリ
回路9と接続されている。このメモリ回路9は多くの情
報を蓄積し得るものであり、このメモリ回路9の記憶容
量は、1回の無線呼出しで発生する情報を蓄積する目的
ではなく、複数回の無線呼出しによる情報を蓄積する目
的のものである。
【0037】更に、図1において、カード型ページャ装
置はPCMCIAインタフェース部11からパーソナル
コンピュータ31のホストインタフェース部31aに挿
入搭載し得るように構成されている。
【0038】ここで言うパーソナルコンピュータ31と
しては、例えば、沖電気工業株式会社製のノードブック
型パーソナルコンピュータif386AX60シリーズ
や、デスクトップ型パーソナルコンピュータif386
AX80シリーズなどを使用して実現することができ
る。これのパーソルコンピュータはインタフェース機能
としてPCMCIA2.0/JEIDAVer4.1準
拠インタフェーズ機能を備えているので使用することが
できる。
【0039】図2はPCMCIAカードのタイプ2エク
ステンテッド(Extended)の規格に基づき、内
部にカード型ページャ装置を構成したときの外観図であ
る。この図2において、11aはインタフェースコネク
タである。このインタフェースコネクタ11aをパーソ
ナルコンピュータのホストインタフェース部31aであ
る携帯情報端末の拡張スロットに差し込むことによっ
て、カード型ページャ装置と本体(パーソナルコンピュ
ータや携帯情報端末)との間で情報の授受を行うもので
ある。図2のカード型ページャ装置の内部には、図1に
示す機能部が全て備えられていて、カード単体としてペ
ージャ装置として使用できる。
【0040】『アンテナ部1の構成』: 図3は上述
の(G)の問題を解決するための主にアンテナ部の構成
について示す図である。図3(a)は線状アンテナ1a
を本体12の内部に収納したときの図である。この場合
はカード型ページャ装置を単体で使用する場合である。
図3(b)は線状アンテナ1aを本体12の外部に出し
たときの図である。この場合はパーソナルコンピュータ
に接続した状態で使用するときには、線状アンテナ1a
をパーソナルコンピュータの外部に出して受信し易くす
るものである。また、このときに線状アンテナ1aを外
に出しているためにパーソナルコンピュータからカード
型ページャ装置への電磁干渉が軽減されるものである。
【0041】線状アンテナ1aの出し入れの反対側には
インタフェースコネクタ11aが備えられている。
【0042】更に、本体12の内部には図4に示すよう
なループアンテナ1bも備えられている。このループア
ンテナ1bは、図4の2a、2bから受信電力を取り出
すものである。このように、この実施例のカード型ペー
ジャ装置においては、線状アンテナ1aと、ループアン
テナ1bとが備えられ、必要に応じて切り替えて使用し
得るように構成されている。
【0043】このループアンテナ1bは、カード型ペー
ジャ装置を単体で使用するときの、無線呼出し信号の受
信アンテナとして使用するものである。
【0044】図5はカード型ページャ装置の本体12に
線状アンテナ1aが収納された状態を表す図である。こ
の図5において、線状アンテナ1aはしゅう動接点13
で電気的に接続されるように構成されている。線状アン
テナ1aで捕捉された受信信号は、しゅう動接点13か
ら内部回路へ取り込まれる。
【0045】図6は上記図5のしゅう動接点13から取
り込んだ受信信号を取り込むマッチング回路の回路図で
ある。この図6は、線状アンテナ1aと、ループアンテ
ナ1bと受信回路17との電気的マッチングを取るため
の回路である。そこで、上記しゅう動接点13からの受
信信号はマッチング用コイル14を通じて可変コンデン
サ15に与えられる。この可変コンデンサ15の出力は
受信回路17のトランジスタ16のベースに与えられる
と共に、ループアンテナ1bに対するマッチングコンデ
ンサ18にも与えられる。
【0046】このループアンテナ1bの給電点にはマッ
チングコンデンサ19が接続されていると共に、この給
電点には上記マッチングコンデンサ18も接続され、ル
ープアンテナ1bの受信出力がこのコンデンサ18から
出力され、トランジスタ16のベースに与えられるよう
に構成されている。更に、このトランジスタ16のベー
スにはコイル20を通じてバイアス電流が供給されるよ
うに構成されている。
【0047】線状アンテナ1aとループアンテナ1bと
の使い分けは、線状アンテナ1aがページャ装置本体1
2内に収納されているときには、等価的長さが短くなる
ので、インピーダンスが大きくなり、接続されていない
ように作用し、逆にループアンテナ1bの出力信号が受
信回路17のトランジスタ16のベースに取り込むよう
にマッチングされる。
【0048】一方、線状アンテナ1aがページャ装置本
体12の外側に出されているときには、線状アンテナ1
aは等価的な長さが長くなり、アンテナとして空間の電
界を捕捉し得るような作用を果たし、アンテナ1aでの
誘起信号がしゅう動接点163から取り込まれる。この
ように線状アンテナ1aとのマッチングが取られるよう
になると、ループアンテナ1bから受信回路17を見た
ときのインピダンスマッチングが取れなくなるため、ル
ープアンテナ1bの出力信号は受信回路17に殆ど与え
られない。
【0049】(動作): アンテナ部1で捕捉した無
線呼出し信号は受信機2から復調器3に与えられる。復
調器3は入力信号をベースバンド信号にして情報処理部
4に与える。情報処理部4は復調信号を解読し自装置に
対するものであるか否かを判断し、自装置に対するもの
であれば解読した情報をメモリ回路9に記憶すると共
に、呼出し音(振動)発生部7を駆動し、携帯者に着信
を知らせる。
【0050】携帯者が操作部5から情報表示指示を入力
すると、呼出し音発生部7の動作を停止させ、メモリ回
路9に記憶されている受信情報を表示させ、携帯者は受
信情報を確認することができる。
【0051】更に、メモリ回路9には、ユーザが操作部
5から入力した情報が記憶され、この情報を表示部6に
表示し、操作部5から情報を入力することによって、定
型文章、電話帳情報、スケジュール情報等のページャ装
置の内部情報の作成、変更、表示が可能になる。これら
を動作させるためにカード内部に電池8を実装してい
る。これらの構成が備えられていれば、カード型ページ
ャ装置単体でページャ機能を満足させることができる。
【0052】更に、長伝文や漢字情報、16進/2進デ
ータを受信した場合や、通常の受信情報でもパーソナル
コンピュータ等で表示や処理したい場合には、ページャ
装置本体即ちPCMCIAインタフェース部11をパー
ソナルコンピュータや携帯情報端末(ホスト装置)の拡
張スロットに差し込むことによって、PCMCIAイン
タフェース部11を介してページャ装置のメモリ回路9
に記憶されている情報をホスト装置に取り出し、データ
処理、表示等を行うことができ、ホスト装置の大画面の
利用や漢字表示機能、フロッピーディスク装置等の外部
記憶装置への記録、データ処理機能等を利用することが
できる。
【0053】また、PCMCIAインタフェース部11
を介してホスト装置に記憶されている情報を取り出し、
ページャ装置のメモリ回路9に記憶することによって、
ページャ装置内部の情報をパーソナルコンピュータ等で
作成することができ、ページャ装置内部に記憶する定型
文書、電話帳情報、スケジュール情報等の入力を容易化
することが可能になる。
【0054】特にカナ文字入力、漢字入力等はホスト装
置のローマ字/カナ文字/漢字変換機能を利用でき、大
幅に効率化することができる。
【0055】このカード型ページャ装置がホスト装置に
挿入搭載されると、外部電源電圧監視部10によって外
部電源からの電力が供給されたことを検出し、ページャ
装置の内部電源から外部電源への切り替えを行い、呼出
しモードの変更を行うものである。
【0056】外部電源電圧監視部10によって内部電源
から外部電源へ自動的に電源供給を切り替えることによ
って、内部電源の電力消費を最小限に抑え、このカード
型ページャ装置単体での使用時間を伸ばすことができる
ものである。
【0057】また、呼出しモードを通常のモード(鳴
音、メロディー音、バイブレータ)からホスト装置に通
知するモードに変更することによって、以後の鳴音、メ
ロディー音、バイブレータの動作が停止され、ホスト装
置の内部回路が保護されると共に、以後の着信はPCM
CIAインタフェース部11を介してホスト装置に通知
され、ページャ装置に代わってホスト装置で着信通知・
表示を行うことが可能になるものである。
【0058】更に、カード型ページャ装置がホスト装置
から抜去されると、外部電源電圧監視部10によって電
圧低下が検出され電源切替え、呼出しモードの変更が行
われ、通常のカード型ページャ装置の動作に戻る。この
処理によってカード型ページャ装置をホスト装置に挿入
した状態でホスト装置の電力供給を切断又は投入しても
カード型ページャ装置の電力が切断されること無く、正
常に動作を継続することが可能になる。
【0059】(実施例の効果): 以上の実施例によ
れば、上述のようなアンテナ部1を構成したことで、線
状アンテナをページャ装置の本体内部に収納して、単体
で使用するときには内部のループアンテナを使用して人
体近傍での感度を低下を起こさずに、良好に受信するこ
とができる。また、ページャ装置をホスト装置に挿入搭
載する場合には、線状アンテナを外部に出すことで、無
線呼出し信号を感度良く受信することができると共に、
ホスト装置からの雑音は内部のマッチング回路でループ
アンテナの信号をミスマッチングさせるため、影響を受
けないようにさせることができる。
【0060】また、ページャ装置にパーソナルコンピュ
ータ等の外部装置と通信するPCMCIAインタフェー
ス部11を持たせることによって、通常の短い伝文に対
してはページャ装置が持つ小さい画面を使用し、長い伝
文に対しては情報をパーソナルコンピュータ等に取り出
し表示することを可能にし、ページャ装置の携帯性、簡
便性を損なうことなく、外部装置の大きい画面表示の利
用を可能にすることができた。
【0061】更に、英数字表示やカナ表示機能をカード
型ページャ装置に持たせ、漢字表示等の高機能、高性能
が要求される機能は外部装置との通信機能を利用してパ
ーソナルコンピュータ等の機能を利用することを可能に
し、低価格のページャ装置の実現を可能にした。
【0062】更にまた、16進/2進情報をパーソナル
コンピュータ等の外部装置のソフトウエア作成支援機能
が豊富な外部コンピュータ装置に取り込み、自由にデー
タ処理を行うことを可能にした。
【0063】また、操作キーを持ち、またローマ字/カ
ナ文字変換等の豊富な入力補助機能を持つパーソナルコ
ンピュータ等でデータを入力し、それをページャ装置に
取り込むことを可能にし、ページャ装置へのデータ入力
を容易にさせた。
【0064】更に、特殊な治工具を使用せず、ユーザデ
ータを簡単にバックアップし、また、元に戻すように構
成し、保守性を良くするように構成できた。
【0065】更にまた、外部電源電圧監視機能と、外部
電源/内部電源切替機能と、呼出モード監視機能とを備
え、カード型ページャ装置が外部装置に挿入されたこと
を検出すると、鳴音/バイブレータの振動を自動的に停
止し、外部装置の機器を保護し、また、外部装置の電源
オン/オフに対して自動的に内部電源との切替えを行
い、カード型ページャ装置を保護するように構成する。
また、この電源自動切替機能によって、カード型ページ
ャ装置の内部電源の使用を最小限に止め、使用時間の長
時間化を実現することができた。
【0066】また、情報携帯端末のように高性能で携帯
可能な小型情報処理装置が世の中に出てくることが予想
されている。これらと共にパーソナル通信手段として移
動通信手段として移動通信の重要性が増しているが、カ
ード型ページャ装置も片方向とは言え簡易な通信手段と
して今後益々発展予想されている。このような状況の中
でカード型ページャ装置の使用シーンを想定したとき
に、最も多い使用としては、従来と同じように短文メッ
セージを主体とした呼出し機能が用いられると考えられ
るが、このような用途に対して、この実施例のカード型
ページャ装置は薄く持ち運びの容易なカード型の受信装
置の機能を果たし、また情報携帯端末を持っている人に
対しては情報携帯端末用の通信手段ともなる。
【0067】更に、持ち運びが便利な小型軽量なカード
型ページャ装置であり、この装置単独で、一般的なペー
ジャ装置として使用でき、また情報携帯端末を持ってい
る人は受信したデータを情報携帯端末に取り込むことに
よってデータの加工が容易となり、パーソナルコンピュ
ータでも同様なことが可能となる。
【0068】(他の実施例): (1)尚、上述の実
施例におけるアンテナ部1は、図7、図8のような構成
でも実現することができる。図7(a)はページャ装置
の本体12に腕状部23に形成された線状アンテナ1c
が軸21を中心として折り畳まれている図である。この
状態はページャ装置を単体で使用し、内部のループアン
テナで無線呼出し受ける体勢である。
【0069】図7(b)は、線状アンテナ1cが形成さ
れた腕状部23を軸21を中心として起立させている図
である。この状態は、ページャ装置をパーソナルコンピ
ュータの内部に挿入搭載した場合に、外部からの電波を
受け易くすることと、パーソナルコンピュータの内部か
らの電磁干渉を受けにくくさせるものである。
【0070】図8は図7(a)のときのアンテナ部の詳
細図である。この図8において、折り畳まれた腕状部2
3には線状アンテナ1cが形成されており、このアンテ
ナは軸21の回りに取り込まれ、しゅう動接点13で電
気的に接続されている。このしゅう動接点13から取り
込まれた信号を図6のマッチング回路に取り込むことで
同じような受信動作を行うことができるのである。
【0071】(2)また、カード型ページャ装置に内蔵
するアンテナは、ループアンテナの他に、例えば、微小
ダイポールアンテナや、フェライトアンテナや、マイク
ロストリップアンテナなどであっても良い。
【0072】(3)更に、メモリ回路9は、小形化と低
消費が求められるため、例えば、フラッシュメモリなど
を適用することが好ましい。また、電池8は、一次電
池、2時電池、或るいは太陽電池など使用することも好
ましい。
【0073】(4)更にまた、インタフェースはPCM
CIA/JEIDAの使用に限らず他の専用仕様でも適
用し得る。
【0074】
【発明の効果】以上述べた様に本発明によれば、無線信
号を受信するカード型ページャ装置において、受信した
信号を外部装置へ出力する、又は外部装置からの信号を
取り込むためのインタフェース手段を備えたことで、外
部装置とのインタフェースを行い得る非常に機能性の高
いカード型ページャ装置及びページャシステムを実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のカード型ページャ装置の機
能構成図である。
【図2】実施例のカード型ページャ装置の外観図であ
る。
【図3】実施例のカード型ページャ装置のアンテナの収
納・外出しの説明図である。
【図4】実施例のカード型ページャ装置の内部搭載のル
ープアンテナの説明図である。
【図5】実施例のカード型ページャ装置のアンテナ収納
時の内部構造説明図である。
【図6】実施例のカード型ページャ装置のアンテナマッ
チング回路の構成図である。
【図7】他の実施例のアンテナの構成図である
【図8】他の実施例のアンテナの折り畳み構造図であ
る。
【符号の説明】
1…アンテナ部、1a、1c…線状アンテナ、1b…ル
ープアンテナ、2…受信機、3…復調器、4…情報処理
部、5…操作部、6…表示部、7…呼出し音(振動)発
生部、8…電池、9…メモリ回路、10…外部電源電圧
監視部、11…PCMCIAインタフェース部、11a
…インタフェースコネクタ、12…カード型ページャ装
置本体、13…しゅう動接点、14…マッチング用コイ
ル、15、19…マッチング用可変コンデンサ、16…
トランジスタ、17…受信回路、18…マッチングコン
デンサ、23…腕状部、31…パーソナルコンピュー
タ、31a…ホストインタフェース部。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01Q 7/00 H04B 5/04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線信号を受信するカード型ページャ装
    置において、 受信した信号を外部装置へ出力する、又は外部装置から
    の信号を取り込むためのインタフェース手段を備えたこ
    とを特徴とするカード型ページャ装置。
  2. 【請求項2】 外部装置からの供給電力を監視する手段
    を備え、外部装置から電力供給される場合は、カード型
    ページャ装置に備えられている電池の使用を停止し、外
    部装置から供給される電力によって動作させることを特
    徴とする請求項1記載のカード型ページャ装置。
  3. 【請求項3】 外部装置に接続されていないときに使用
    する内部アンテナと、外部装置に接続されているときに
    使用する外部アンテナとを備えることを特徴とする請求
    項1又は2記載のカード型ページャ装置。
  4. 【請求項4】 複数回の無線呼出し受信によって得られ
    た複数メッセージを記憶するメモリ回路を備えることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカード型ペ
    ージャ装置
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のカード
    型ページャ装置と、 外部装置とを備えるページャシステムであって、 上記カード型ページャ装置と外部装置とを接続した状態
    で、カード型ページャ装置は、無線呼出し信号を受信す
    ると、自装置での呼出し出力を行わず、インタフェース
    手段を介して外部装置に与え、呼出し信号を与えられた
    外部装置が呼出し信号を出力する呼出し信号出力手段を
    備えることを特徴とするページャシステム。
  6. 【請求項6】 外部装置で必要な情報を作成する作成手
    段を備え、 この情報をインタフェース手段を介して上記カード型ペ
    ージャ装置のメモリ回路に与え、 このメモリ回路の情報を必要に応じて可視的に出力する
    出力手段を備えることを特徴とする請求項5記載のペー
    ジャシステム。
JP6312951A 1994-12-16 1994-12-16 カード型ページャ装置及びページャシステム Pending JPH08172655A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7221961B1 (en) 1999-06-14 2007-05-22 Ntt Docomo, Inc. Wireless telecommunications unit attachable to and detachable from an external unit
JP2010520660A (ja) * 2007-02-28 2010-06-10 レアード テクノロジーズ アーベー アンテナ装置及び該アンテナ装置を含む携帯無線通信装置
CN102913068A (zh) * 2011-08-04 2013-02-06 上海秀派电子科技有限公司 电子封条锁

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7221961B1 (en) 1999-06-14 2007-05-22 Ntt Docomo, Inc. Wireless telecommunications unit attachable to and detachable from an external unit
JP2010520660A (ja) * 2007-02-28 2010-06-10 レアード テクノロジーズ アーベー アンテナ装置及び該アンテナ装置を含む携帯無線通信装置
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