JPH08172071A - 半導体製造装置および半導体ウエハの処理方法 - Google Patents

半導体製造装置および半導体ウエハの処理方法

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JPH08172071A
JPH08172071A JP31283294A JP31283294A JPH08172071A JP H08172071 A JPH08172071 A JP H08172071A JP 31283294 A JP31283294 A JP 31283294A JP 31283294 A JP31283294 A JP 31283294A JP H08172071 A JPH08172071 A JP H08172071A
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chamber
plasma
wafer
semiconductor wafer
processing
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JP31283294A
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哲也 ▲高▼垣
Tetsuya Takagaki
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体ウエハの汚染低減を図ることのできる
半導体製造装置を提供することにある。 【構成】 チャンバ内で反応性ガスのプラズマを発生さ
せて半導体ウエハにプラズマ処理を施す半導体製造装置
であって、チャンバ内のプラズマ発生室と処理室とを分
離する平板電極12が、たとえばSiのような非導電性
の高純度材を基材12aとし、この基材12aのウエハ
対向面と反対側の面にたとえばAlのような導電材12
bを形成して構成されるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体製造装置および半
導体ウエハの処理方法に関し、特に、反応性ガスのプラ
ズマにより半導体ウエハに所定の処理を施すプラズマ処
理に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置を製造する際における半導体
ウエハの処理には、この半導体ウエハの表面に所望の物
質の薄膜を形成するためのCVD処理、該半導体ウエハ
上に微細な回路パターンを形成するエッチング処理、エ
ッチング処理後の半導体ウエハ上に残ったレジストを除
去するアッシング処理等がある。そして、これらの処理
を行うためにプラズマを用いた種々の半導体製造装置が
用いられている。プラズマ処理は、反応ガスの減圧下に
おいてプラズマ放電することにより、常圧下では安定に
得られないイオンやラジカル等の反応種を発生させ、所
定の化学反応を促進させて半導体ウエハに処理を施すも
のである。
【0003】このような半導体製造装置にあっては、汚
染などによるダメージの少ない状況下で半導体ウエハを
処理することが歩留まりの点からも重要となる。
【0004】プラズマ処理における半導体ウエハの汚染
に関しては、たとえば、株式会社プレスジャーナル発
行、「月刊 Semiconductor World」1991年 3月号(平成
3年 2月20日発行)、P153〜P159に記載されているよう
に、平板電極を用いてチャンバ内をプラズマ発生室と処
理室とに分離してプラズマ放電領域をプラズマ発生室に
制限し、平板電極によってプラズマ発生室で発生したイ
オンを捕獲してラジカルのみを処理室に導入することに
よって半導体ウエハへの金属汚染を低減する半導体製造
装置が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、当該刊
行物のP154にも記載されているように、ここで用いられ
る平板電極42(図5)はアルミニウムによって構成さ
れているために、電荷を持つイオンの衝撃により平板電
極42であるアルミニウムがスパッタリングされること
になる。その結果、チャンバ内がアルミニウムの原子に
より金属汚染され、このようなチャンバ内雰囲気により
半導体ウエハ41もまた金属汚染されることになる。の
みならず、スパッタリングによる平板電極42の荒れが
進行すると汚染および発塵が一層ひどくなるのでこれを
頻繁に交換する必要が生じ、結果として平板電極が短寿
命となってしまう。
【0006】このような金属汚染を防止する方策とし
て、平板電極42をシリコンなどのような半導体で構成
することも考えられるが、これによれば平板電極42の
中央部と周辺部との間で電位差が生じて異常放電が発生
することになる。そして、異常放電によりスパッタリン
グされたチャンバ材(一般的にはアルミニウム)や平板
電極42の粒子が半導体ウエハ41に付着し、やはり半
導体ウエハ41が汚染されることになる。
【0007】また、汚染雰囲気によりチャンバ内には異
物が堆積することになるので、これを定期的に洗浄する
ことが必要となる。したがって、汚染度合いが激しくな
ればなるほど洗浄の頻度も増加することになり、スルー
プットを低下させる原因となっている。
【0008】そこで、本発明の目的は、半導体ウエハに
対する汚染を低減させることのできるプラズマ処理技術
を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、チャンバ内の洗浄頻
度を低減させることのできるプラズマ処理技術を提供す
ることにある。
【0010】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかにな
るであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を説明すれば、次の通
りである。
【0012】すなわち、本発明による半導体製造装置
は、チャンバ内で反応性ガスのプラズマを発生させて半
導体ウエハにプラズマ処理を施す半導体製造装置であっ
て、チャンバ内のプラズマ発生室と処理室とを分離する
平板電極におけるウエハ対向面が非導電性の高純度材に
より、その反対側が導電材によりそれぞれ形成されてい
るものである。また、非導電性の高純度材を基材とし、
この基材のウエハ対向面と反対側の面に導電材を形成し
て構成されるものである。さらに、導電材を基材とし、
この基材のウエハ対向面に非導電性の高純度材を形成し
て構成されるものである。そして、導電材を基材とし、
この基材の両面に対して、ウエハ対向面側を厚くして非
導電性の高純度材を形成して構成されるものである。両
面に高純度材を形成した場合には、その高純度材の厚さ
はウエハ対向面側が300μm以上、その反対側が20
0μm以下とすることが望ましい。
【0013】これらの場合において、導電材としては、
カーボン、アルミニウム、銅、タングステン、導電性を
有するシリコンまたは導電性を有する炭化ケイ素を、ま
た高純度材としては、シリコンまたは炭化ケイ素を、そ
れぞれ用いることができる。
【0014】本発明による半導体ウエハの処理方法は、
ウエハ対向面が非導電性の高純度材により、その反対側
が導電材により形成された平板電極をチャンバ内のプラ
ズマ発生室と処理室との間に設置し、処理室に半導体ウ
エハをセットし、プラズマ発生室で反応性ガスのプラズ
マを発生させて半導体ウエハにプラズマ処理を施すもの
である。
【0015】また、本発明による半導体ウエハの処理方
法は、非導電性の高純度材を基材とし、この基材のウエ
ハ対向面と反対側の面に導電材が形成された平板電極を
チャンバ内のプラズマ発生室と処理室との間に設置し、
処理室に半導体ウエハをセットし、プラズマ発生室で反
応性ガスのプラズマを発生させて半導体ウエハにプラズ
マ処理を施すものである。
【0016】さらに、本発明による半導体ウエハの処理
方法は、導電材を基材とし、この基材のウエハ対向面に
非導電性の高純度材が形成された平板電極をチャンバ内
のプラズマ発生室と処理室との間に設置し、処理室に半
導体ウエハをセットし、プラズマ発生室で反応性ガスの
プラズマを発生させて半導体ウエハにプラズマ処理を施
すものである。
【0017】そして、本発明による半導体ウエハの処理
方法は、導電材を基材とし、この基材の両面に対して、
ウエハ対向面側を厚くして非導電性の高純度材が形成さ
れた平板電極をチャンバ内のプラズマ発生室と処理室と
の間に設置し、処理室に半導体ウエハをセットし、プラ
ズマ発生室で反応性ガスのプラズマを発生させて半導体
ウエハにプラズマ処理を施すものである。
【0018】
【作用】前記した手段によれば、異常放電が防止される
とともにプラズマのスパッタリングによるチャンバ内の
金属汚染が防止される。
【0019】したがって、プラズマ処理における半導体
ウエハの異物汚染によるダメージが低減され、歩留まり
の向上を図ることが可能になる。また、汚染原因が低減
されてチャンバ内における異物の堆積速度が遅くなるの
で、チャンバ内の洗浄頻度が低減されてスループットの
向上を図ることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に基づいて詳
細に説明する。
【0021】(実施例1)図1は本発明の一実施例であ
る半導体製造装置を示す断面図、図2は図1の半導体製
造装置に用いられた平板電極を示す断面図である。
【0022】図示する本実施例の半導体製造装置は、露
光処理の終了した半導体ウエハ1の不要部分の窒化膜を
除去するためのエッチング処理を施すドライエッチング
装置であり、装置本体を構成するチャンバ2は、その上
部においてプラズマ発生室3が形成された放電管4を有
している。たとえば石英よりなる放電管4の頂部には処
理ガス供給口5が開設され、エッチングガスであるCF
4 やSF6 などの処理ガスがプラズマ発生室3内に導入
されるようになっている。なお、チャンバ2内の構成部
品にはセラミックやフッ素樹脂などのカバーがかけられ
て汚染が防止されている。
【0023】放電管4の外周部には、プラズマ発生室3
内においてプラズマ放電を励起させるための放電コイル
6が螺旋状に巻き付けられている。この放電コイル6に
電力を供給するため、該放電コイル6には高周波電源
(以下「RF電源」という。)7の一端が接続されてい
る。したがって、放電コイル6にはRF電源7により10
0kHz〜100MHzの、たとえば13.56MHz程度の高周波の電力
が供給される。なお、このRF電源7の他端は接地され
てグランドレベルに落とされている。
【0024】チャンバ2の下部、つまりプラズマ発生室
3の下方には処理室8が形成されている。この処理室8
には、被処理部材である半導体ウエハ1を保持するため
のウエハチャック9が設けられ、前記したプラズマ発生
室3から導入された中性活性種により半導体ウエハ1が
エッチング処理される。
【0025】半導体ウエハ1の回路形成面を上方に向け
て保持するウエハチャック9には、この半導体ウエハ1
をたとえば 200℃程度に加熱してエッチングレートを向
上させるためのヒータ10が組み込まれている。なお、
チャンバ2内の圧力を 0.1Torr程度の低い圧力に設定す
るために、処理室8の底壁に開口して排気口11が設け
られ、該排気口11は図示しない真空ポンプに接続され
ている。
【0026】プラズマ発生室3と処理室8とは、プラズ
マ発生室3で発生したイオンを捕獲する平板電極12に
よって分離され、イオン衝撃による半導体ウエハ1の結
晶欠陥の発生などが未然に防止されている。ここで、格
子状あるいは放射状に貫通孔13が開設された平板電極
12は、図2に示すように、Si(シリコン)のような
非導電性を有する高純度材を基材12aとし、この基材
12aのウエハ対向面と反対側の面つまり反対面に、た
とえばスパッタ法によりAl(アルミニウム)のような
導電材12bが形成されている。ここで、本明細書にお
いて、「非導電性を有する」とは、半導体および不導体
のように電気抵抗値の大きなものつまり導体としての性
質を有しないものとの意味である。なお、導電材12b
は基材12aの両面にこれを堆積し、ウエハ対向面側を
除去することによって反対面にのみ形成するようにして
もよい。
【0027】基材12aを構成する高純度材としてはた
とえばSiC(炭化ケイ素)やSiN(窒化ケイ素)な
どを用いてもよく、また、基材12aに形成される導電
材12bとしてはたとえばW(タングステン)、C(カ
ーボン)、Cu(銅)、あるいは3価の不純物原子(た
とえばB(ホウ素)など)や5価の不純物原子(たとえ
ばP(リン)など)がドーピングされて抵抗率が下げら
れたSiやSiCを用いてもよい。さらに、導電材12
bはスパッタリングのような物理的方法によって基材1
2aに堆積してもよい。
【0028】このような構造の半導体製造装置を用い
て、半導体ウエハ1にエッチング処理を施すには、ウエ
ハチャック9の上に半導体ウエハ1を載置し、真空ポン
プによって真空引きしてチャンバ2内を所定の真空度に
保持するとともに処理ガス供給口5からエッチングガス
を供給した状態のもとで、RF電源7から放電コイル6
に所定の周波数の電力を供給する。これにより、プラズ
マ発生室3内において反応性ガスのプラズマが発生す
る。
【0029】プラズマ発生室3内では、高周波放電によ
る高周波電界によって電子が高速に加速されてイオンや
中性活性種が生成され、これらは下方に位置する処理室
8に向かおうとする。前記したように、プラズマ発生室
3と処理室8との間には平板電極12が設けられてお
り、イオンはこの平板電極12によって捕獲され、中性
活性種は平板電極12の貫通孔13を通過して処理室8
に導入される。
【0030】ここで、平板電極12の反対面には導電材
12bが位置しており、イオンの捕獲時において電位差
による異常放電を生じることがないので、汚染物質を発
生させることなくイオンが捕獲されることになる。一
方、平板電極12のウエハ対向面には基材12aである
非導電性の高純度材が位置しているので、イオン衝撃に
よる金属原子のスパッタリングは殆どなく、チャンバ2
内の金属汚染が低減されることになる。
【0031】したがって、半導体ウエハ1に対する汚染
原因が低減された状態で、処理室8内において半導体ウ
エハ1にエッチング処理が施される。
【0032】このように、本実施例による半導体製造装
置によれば、プラズマ発生室3と処理室8とを分離する
平板電極12を、Siのような非導電性の高純度材を基
材12aとし、この基材12aの反対面にAlのような
導電材12bを形成したので、たとえばSiのみあるい
はAlのみのように何れか一方の部材のみを用いて平板
電極12を構成した場合に発生する現象が相手方の部材
(つまり、Siに対してはAl)によって打ち消され、
異常放電が防止されるとともにプラズマのスパッタリン
グによるチャンバ2内の金属汚染が防止される。したが
って、半導体ウエハ1は異物汚染によるダメージが低減
された状態でエッチング処理が施されるようになる。な
お、ウエハ対向面側は高純度材のため、これがスパッタ
リングされても半導体ウエハ1に対する汚染源とはなら
ない。
【0033】また、汚染原因が低減されることによりチ
ャンバ2内における異物の堆積速度が遅くなるので、チ
ャンバ2内の洗浄頻度が低減されてスループットの向上
を図ることができる。
【0034】(実施例2)図3は本発明の他の実施例で
ある半導体製造装置に用いられた平板電極を示す断面図
である。なお、以下において前記実施例と共通する部材
には同一の符号が付されている。
【0035】図3に示す本実施例の平板電極22では、
たとえばAlのような導電材を基材22aとし、この基
材22aのウエハ対向面に、たとえばCVD法によりS
iCのような非導電性の高純度材22bが形成されてい
る。基材22aの両面に高純度材22bを堆積した場合
には、反対面側を除去することによってウエハ対向面に
のみこれを形成するようにしてもよく、反対面にさらに
導電材を形成するようにしてもよい。なお、以下の実施
例を含めて、基材22aを構成する導電材としては、た
とえばW、C、Cu、3価あるいは5価の不純物原子が
ドーピングされて抵抗率が下げられたSiやSiCを用
いてもよい。また、高純度材22bとしては、たとえば
Siなどでもよい。
【0036】このように、基材22aに導電材を用い、
この基材22aのウエハ対向面に高純度材22bを形成
するようにしても、前記した実施例1と同様に、何れか
一方の部材のみを用いて平板電極22を構成した場合に
生じる現象が他方の部材によって打ち消される。したが
って、異常放電が防止されるとともにプラズマのスパッ
タリングによるチャンバ内の金属汚染が防止され、異物
汚染による半導体ウエハ1のダメージが低減され、ま
た、チャンバ内の洗浄頻度が低減される。
【0037】(実施例3)図4は本発明のさらに他の実
施例である半導体製造装置に用いられた平板電極を示す
断面図である。本実施例においても、前記した実施例と
共通する部材には同一の符号が付されている。
【0038】図4に示す本実施例の平板電極32では、
たとえばAlのような導電材を基材32aとし、この基
材32aの両面に、たとえばCVD法によりSiCのよ
うな非導電性の高純度材32bが形成されている。図示
するように、形成された高純度材の厚さは、ウエハ対向
面側の厚さtb が反対面側の厚さta よりも厚くなって
いる。具体的には、反対面側の厚さta はたとえば20
0μm以下、望ましくは50μm程度となっており、ウ
エハ対向面側の厚さtb はたとえば300μm以上とさ
れている。つまり、ウエハ対向面側においてはプラズマ
によるスパッタリングを考慮して厚い膜厚とされてお
り、一方、反対面側においてはピンホールが出来ずに下
地である基材32aのAlをカバーしてこれがスパッタ
リングされるのを防止する程度の薄い膜厚とされてい
る。
【0039】導電材からなる基材32aの両面にこのよ
うな膜厚で高純度材32bを形成すると、反対面での電
気抵抗値が高くならずに異常放電の発生が防止されるの
で、プラズマのスパッタリングによるチャンバ内の金属
汚染が防止されることと相俟って、異物汚染による半導
体ウエハ1のダメージが低減される。また、このような
汚染の低減によって、チャンバ内の洗浄サイクルが長く
なる。
【0040】なお、前記のように、高純度材32bとし
てはSiを用いてもよいが、SiCは抵抗率が0.02Ωcm
とSiの抵抗率( 2.3×105 Ωcm)より低く、反対面に
おける異常放電がより有効に防止されるので、高純度材
32bを基材32aの両面に形成する場合にはSiCを
用いることが望ましい。
【0041】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0042】たとえば、実施例1においては非導電性の
高純度材を基材12aとして反対面に導電材12bが形
成され、また、実施例2においては導電材を基材22a
としてウエハ対向面に高純度材22bが形成されたもの
で、いずれも2層構造とされているが、ウエハ対向面に
高純度材が位置し、反対面に導電材が位置している限り
何層であってもよい。
【0043】また、プラズマの発生方式は、本実施例の
ような高周波方式に限定されるものではなく、たとえば
マイクロ波方式やTCP方式など種々の方式を採用する
ことができる。
【0044】そして、以上の説明では主として本発明者
によってなされた発明をその利用分野であるエッチング
処理に適用した場合について説明したが、これに限定さ
れるものではなく、たとえば高密度プラズマを発生させ
る技術については、CVD装置やアッシング処理などの
ようなプラズマの発生を伴う他の半導体製造装置にも適
用することが可能である。
【0045】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下の通りである。
【0046】(1).すなわち、本発明による半導体製造装
置および半導体ウエハの処理方法によれば、プラズマ発
生室と処理室とを分離する平板電極のウエハ対向面を非
導電性の高純度材とし、その反対側を導電材としたの
で、あるいは、基材である導電材の両面に非導電性の高
純度材を形成したので、異常放電が防止されるとともに
プラズマのスパッタリングによるチャンバ内の金属汚染
が防止される。
【0047】(2).したがって、プラズマ処理における半
導体ウエハの異物汚染によるダメージが低減され、歩留
まりの向上を図ることが可能になる。
【0048】(3).また、前記(1) により汚染原因が低減
されてチャンバ内における異物の堆積速度が遅くなるの
で、チャンバ内の洗浄頻度が低減されてスループットの
向上を図ることができる。
【0049】(4).平板電極の耐プラズマ性が向上するこ
とになるので、電極寿命が長くなり、ランニングコスト
の低減を図ることができる。
【0050】(5).そして、このような平板電極は、基材
に対して高純度材あるいは導電材を形成するだけで簡単
に製作できるので、装置としてのコストアップは最小限
に抑えることができ経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による半導体製造装置を示す
断面図である。
【図2】図1の半導体製造装置に用いられた平板電極を
示す断面図である。
【図3】本発明の実施例2による半導体製造装置に用い
られた平板電極を示す断面図である。
【図4】本発明の実施例3による半導体製造装置に用い
られた平板電極を示す断面図である。
【図5】従来の半導体製造装置に用いられた平板電極を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ 2 チャンバ 3 プラズマ発生室 4 放電管 5 処理ガス供給口 6 放電コイル 7 RF電源 8 処理室 9 ウエハチャック 10 ヒータ 11 排気口 12 平板電極 12a 基材 12b 導電材 13 貫通孔 22 平板電極 22a 基材 22b 高純度材 32 平板電極 32a 基材 32b 高純度材 41 半導体ウエハ 42 平板電極

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンバ内で反応性ガスのプラズマを発
    生させて半導体ウエハにプラズマ処理を施す半導体製造
    装置であって、 前記チャンバ内のプラズマ発生室と処理室とを分離する
    平板電極におけるウエハ対向面が非導電性の高純度材に
    より、その反対側が導電材によりそれぞれ形成されてい
    ることを特徴とする半導体製造装置。
  2. 【請求項2】 チャンバ内で反応性ガスのプラズマを発
    生させて半導体ウエハにプラズマ処理を施す半導体製造
    装置であって、 前記チャンバ内のプラズマ発生室と処理室とを分離する
    平板電極が、非導電性の高純度材を基材とし、この基材
    のウエハ対向面と反対側の面に導電材を形成してなるこ
    とを特徴とする半導体製造装置。
  3. 【請求項3】 チャンバ内で反応性ガスのプラズマを発
    生させて半導体ウエハにプラズマ処理を施す半導体製造
    装置であって、 前記チャンバ内のプラズマ発生室と処理室とを分離する
    平板電極が、導電材を基材とし、この基材のウエハ対向
    面に非導電性の高純度材を形成してなることを特徴とす
    る半導体製造装置。
  4. 【請求項4】 チャンバ内で反応性ガスのプラズマを発
    生させて半導体ウエハにプラズマ処理を施す半導体製造
    装置であって、 前記チャンバ内のプラズマ発生室と処理室とを分離する
    平板電極が、導電材を基材とし、この基材の両面に対し
    て、ウエハ対向面側を厚くして非導電性の高純度材を形
    成してなることを特徴とする半導体製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体製造装置におい
    て、前記高純度材の厚さはウエハ対向面側が300μm
    以上、その反対側が200μm以下であることを特徴と
    する半導体製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項に記載の半
    導体製造装置において、前記導電材は、カーボン、アル
    ミニウム、銅、タングステン、導電性を有するシリコン
    または導電性を有する炭化ケイ素であり、前記高純度材
    は、シリコンまたは炭化ケイ素であることを特徴とする
    半導体製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体製造装置におい
    て、前記基材に形成される前記導電材または前記高純度
    材はCVD法により堆積されていることを特徴とする半
    導体製造装置。
  8. 【請求項8】 ウエハ対向面が非導電性の高純度材によ
    り、その反対側が導電材により形成された平板電極をチ
    ャンバ内のプラズマ発生室と処理室との間に設置し、 前記処理室に半導体ウエハをセットし、 前記プラズマ発生室で反応性ガスのプラズマを発生させ
    て前記半導体ウエハにプラズマ処理を施すことを特徴と
    する半導体ウエハの処理方法。
  9. 【請求項9】 非導電性の高純度材を基材とし、この基
    材のウエハ対向面と反対側の面に導電材が形成された平
    板電極をチャンバ内のプラズマ発生室と処理室との間に
    設置し、 前記処理室に半導体ウエハをセットし、 前記プラズマ発生室で反応性ガスのプラズマを発生させ
    て前記半導体ウエハにプラズマ処理を施すことを特徴と
    する半導体ウエハの処理方法。
  10. 【請求項10】 導電材を基材とし、この基材のウエハ
    対向面に非導電性の高純度材が形成された平板電極をチ
    ャンバ内のプラズマ発生室と処理室との間に設置し、 前記処理室に半導体ウエハをセットし、 前記プラズマ発生室で反応性ガスのプラズマを発生させ
    て前記半導体ウエハにプラズマ処理を施すことを特徴と
    する半導体ウエハの処理方法。
  11. 【請求項11】 導電材を基材とし、この基材の両面に
    対して、ウエハ対向面側を厚くして非導電性の高純度材
    が形成された平板電極をチャンバ内のプラズマ発生室と
    処理室との間に設置し、 前記処理室に半導体ウエハをセットし、 前記プラズマ発生室で反応性ガスのプラズマを発生させ
    て前記半導体ウエハにプラズマ処理を施すことを特徴と
    する半導体ウエハの処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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