JPH08171431A - 力率改善装置 - Google Patents

力率改善装置

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JPH08171431A
JPH08171431A JP6314863A JP31486394A JPH08171431A JP H08171431 A JPH08171431 A JP H08171431A JP 6314863 A JP6314863 A JP 6314863A JP 31486394 A JP31486394 A JP 31486394A JP H08171431 A JPH08171431 A JP H08171431A
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JP
Japan
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power factor
power
capacitor
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command
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JP6314863A
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English (en)
Inventor
Koichi Kawabe
好一 河辺
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/30Reactive power compensation

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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 受変電設備の運転状態に拘らず常に目標力率
を保持するべく投入コンデンサ数を増減できる力率改善
装置を提供する。 【構成】 演算器10において、電力計測装置9からの
有効電力値P0と無効電力値Q0に基づいて力率を算出
し、現状の力率が目標力率の制御範囲の上限値以上であ
る場合に投入コンデンサ減指令12を、下限値以下であ
る場合に投入コンデンサ増指令11を出力し、投入コン
デンサ制御装置13によりコンデンサC1〜C5の電磁接
触器6の何れかをオン操作又はオフ操作して投入コンデ
ンサ数を増減する。また、現状の力率が制御範囲内にあ
っても、演算器10により有効電力値P0に対する無効
電力値Q0の単位時間当りの変化率が基準変化率以上の
変動と判断された場合には、力率が制御範囲を逸脱する
のを待たずに投入コンデンサ数を増減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、力率改善装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より受変電設備における力率の改善
はコンデンサを用いて行うケースが多く、コンデンサは
無効電力を打ち消すことにより力率改善を行うものであ
るから、力率改善を自動制御する際には無効電力を検出
して制御する方式が一般に採用されている。
【0003】これは、対象とする受変電設備内の無効電
力が、予め制御装置で設定された無効電力の範囲内に保
持されているか否かを判断し、コンデンサ群を投入、遮
断させることで電力系統の無効電力を一定範囲内に保持
して目標力率を達成し得るようにしたものである。
【0004】図7及び図8は斯かる従来手段による作動
状況をグラフ化したもので、横軸に図中の右側に向うに
つれて増加する有効電力の値P0をとり、縦軸には図中
の下側に向うにつれて増加する無効電力の値Q0をとっ
ている。また、図示では無効電力制御範囲の上限値を
0、下限値をxとしている。
【0005】而して、受変電設備を無負荷の状態から起
動して定常運転状態まで移行する場合、図7に示す如
く、次第に上昇する負荷に応じて増加する有効電力の値
0に伴って無効電力値Q0の値も増加し、該無効電力値
0の値が無効電力制御範囲の下限値xに達するので、
無効電力の値Q0が無効電力制御範囲の下限値x以下に
下がらないようコンデンサC1をオンとして無効電力の
値Q0を減少する。
【0006】前記受変電設備が定常運転状態となるまで
負荷上昇すれば、無効電力の値Q0は無効電力制御範囲
の下限値xに達する度に随時オンとなるコンデンサC2
〜C5により繰り返し減少されつつ断続的に増加して無
効電力制御範囲内に保持される。
【0007】一方、図8に示す如く、前記とは逆に受変
電設備の負荷を下げていく場合には、有効電力の値P0
の減少に伴って減少する無効電力の値Q0が、無効電力
制御範囲の上限値0に達する度に随時オフとなるコンデ
ンサC5〜C1により繰り返し増加されつつ断続的に減少
して無効電力制御範囲内に保持される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た如き従来手段では、受変電設備内の無効電力のみを検
出してコンデンサ群を投入、遮断して無効電力を一定範
囲内に保持することで目標力率を達成しようとしていた
為、無効電力の値Q0が制御装置で設定された範囲内で
あれば、たとえ力率が目標力率を下回っても投入コンデ
ンサ数が変動せず、受変電設備の軽負荷時や低力率機器
の運転時において、目標力率を全く保持できない状態が
発生するという不具合があった。
【0009】即ち、皮相電力に対する有効電力の割合で
ある力率は、皮相電力と有効電力と無効電力との関係を
図9の如く電力ベクトルで示した場合にcosθで表す
ことができ、ある目標力率(cosθ)が定まれば、自
ずから目標力率を達成する為の有効電力に対する無効電
力の関係(無効電力/有効電力)がtanθとして定ま
り、斯かる有効電力に対する無効電力の関係は、先の図
7及び図8において横軸に対し傾きθを有する目標力率
線Aで示すことができるので、この目標力率線Aより上
側に無効電力が制御されていない限り目標力率は達成さ
れないはずである。
【0010】然るに、図7及び図8中における左側に示
されている如く、受変電設備の軽負荷時や低力率機器の
運転時において無効電力の値Q0は目標力率線Aを下回
ってしまい、目標力率が保持できないのである。
【0011】つまり、図7及び図8では連続的に負荷の
上昇や下降を行う場合を示したが、例えば、ある運転期
間においてメンテナンス作業等で目標力率線Aを下回っ
た状態のまま運転し続ける機会が多かった場合、斯かる
運転状態における力率の改善は全く行われない為、この
運転期間における総合的な力率が著しく悪化してしまう
のである。
【0012】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、受変電設備の運転状態に拘らず常に目標力率を保持
するべく投入コンデンサ数を増減できる力率改善装置を
提供することによって、従来より確実な力率改善を行い
得るようにすることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、受変電設備4
の各負荷5に対し電磁接触器6を介して並列に接続され
た複数のコンデンサC1〜C5と、前記負荷5及びコンデ
ンサC1〜C5に向けて給電される無効電力値Q0と有効
電力値P0を検出する電力計測装置9と、該電力計測装
置9で計測された無効電力値Q0と有効電力値P0から投
入コンデンサ数の増減を判断して投入コンデンサ増指令
11又は投入コンデンサ減指令12を出力する演算器1
0と、該演算器10からの投入コンデンサ増指令11又
は投入コンデンサ減指令12に基づいて各コンデンサC
1〜C5の電磁接触器6の何れかをオン操作又はオフ操作
する投入コンデンサ制御装置13と、を備えた力率改善
装置であって、前記演算器10が、前記電力計測装置9
からの有効電力値P0と無効電力値Q0に基づいて力率を
算出する手段14と、算出された現状の力率を予め設定
された目標力率の制御範囲と比較する手段15,16,
18と、前記電力計測装置9からの有効電力値P0と無
効電力値Q0に基づいて有効電力値P0に対する無効電力
値Q0の単位時間当りの変化率を算出する手段20と、
算出された変化率を予め設定された基準変化率と比較す
る手段21,22,23と、現状の力率が制御範囲の上
限値以上である場合、或いは変化率が基準変化率以上の
増加である場合に投入コンデンサ減指令12を出力する
手段17と、現状の力率が制御範囲の下限値以下である
場合、或いは変化率が基準変化率以上の減少である場合
に投入コンデンサ増指令11を出力する手段19と、投
入コンデンサ減指令12又は投入コンデンサ増指令11
が出力された際に所定時間だけ新たな制御出力を遮断す
る手段24,25,26と、を含むことを特徴とするも
のである。
【0014】
【作用】従って本発明では、演算器10において、電力
計測装置9からの有効電力値P 0と無効電力値Q0に基づ
いて力率が算出され、算出された現状の力率が予め設定
された目標力率の制御範囲と比較され、現状の力率が制
御範囲の上限値以上である場合に投入コンデンサ減指令
12が出力され、投入コンデンサ制御装置13により各
コンデンサC1〜C5の電磁接触器6の何れかがオフ操作
されて投入コンデンサ数が減少される。
【0015】また、現状の力率が制御範囲の下限値以下
である場合には演算器10より投入コンデンサ増指令1
1が出力され、投入コンデンサ制御装置13により各コ
ンデンサC1〜C5の電磁接触器6の何れかがオン操作さ
れて投入コンデンサ数が増加される。
【0016】即ち、基本的には現状の力率が下限値以下
である場合に投入コンデンサ数を増やして力率を制御範
囲内に戻し、現状の力率が上限値以上の場合に投入コン
デンサ数を減らして力率を制御範囲内に戻すよう制御が
行われる。
【0017】更に、演算器10においては、電力計測装
置9からの有効電力値P0と無効電力値Q0に基づいて有
効電力値P0に対する無効電力値Q0の単位時間当りの変
化率も算出され、算出された変化率が予め設定された基
準変化率と比較され、変化率が基準変化率以上の増加で
ある場合に投入コンデンサ減指令12が出力され、投入
コンデンサ制御装置13により各コンデンサC1〜C5
電磁接触器6の何れかがオフ操作されて投入コンデンサ
数が減少される。
【0018】また、変化率が基準変化率以上の減少であ
る場合には演算器10より投入コンデンサ増指令11が
出力され、投入コンデンサ制御装置13により各コンデ
ンサC1〜C5の電磁接触器6の何れかがオン操作されて
投入コンデンサ数が増加される。
【0019】即ち、現状の力率が制御範囲内にあって
も、有効電力値P0に対する無効電力値Q0の単位時間当
りの変化率が基準変化率以上の変動を示した場合には、
力率が制御範囲を逸脱するのを待たずに投入コンデンサ
数を増減して力率を目標力率の制御範囲内に極力保持す
るよう制御が行われる。
【0020】ただし、投入コンデンサ減指令12又は投
入コンデンサ増指令11が出力された際には、演算器1
0において所定時間だけ新たな制御出力が遮断されるの
で、投入コンデンサ数を増減した時点で力率が改めて制
御範囲を逸脱してしまっても、直ちに投入コンデンサ数
を元の状態に戻すような逆の指令が出力されることはな
く、所定時間が経過するまでに力率が制御範囲内に復帰
すれば、投入コンデンサ減指令12又は投入コンデンサ
増指令11とが交互に頻繁に繰り返されて所定のコンデ
ンサのオン・オフ操作が反復されるような非合理的な操
作が回避される。
【0021】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。
【0022】図1〜図6は本発明の一実施例を示すもの
で、図1に示す如く、電源1に対し主変圧器2を介して
複数の遮断器3が並列に接続されており、各遮断器3の
殆どには受変電設備4内の複数の負荷5が夫々接続され
ており、所定の遮断器3には複数の電磁接触器6を介し
てコンデンサC1〜C5が並列に接続されている。
【0023】また、前記主変圧器2と各遮断器3との間
には計器用変圧器7と計器用変流器8が設けられてお
り、これら計器用変圧器7と計器用変流器8により計測
された電圧値と電流値が従来周知の電力計測装置9に夫
々入力されて無効電力値Q0と有効電力値P0が検出され
るようになっている。
【0024】更に、前記電力計測装置9には演算器10
が接続されており、電力計測装置9で計測された無効電
力値Q0と有効電力値P0を信号入力して投入コンデンサ
数の増減を判断して投入コンデンサ増指令11又は投入
コンデンサ減指令12を投入コンデンサ制御装置13に
向け出力し得るようにしてある。
【0025】前記投入コンデンサ制御装置13では投入
コンデンサ増指令11又は投入コンデンサ減指令12に
基づいて各コンデンサC1〜C5の電磁接触器6の何れか
をオン操作又はオフ操作し得るようになっている。
【0026】図2は前記演算器10の制御フロー図であ
り、機能ブロック14(力率を算出する手段)で、連続
的に信号入力される有効電力値P0と無効電力値Q0から
力率が算出される。即ち、 無効電力値Q0/有効電力値P0 を求めると、この値はtanθ(図9参照)とみなせる
ので、θを三角関数により求めることができ、力率はc
osθ(図9参照)であるので、得られたθの値を当て
はめてcosθの値を求めれば力率が算出できる。
【0027】前記機能ブロック14で算出された力率は
機能ブロック15(力率を目標力率の制御範囲と比較す
る手段)に信号入力され、該機能ブロック15で、信号
入力された力率が予め設定された目標力率の制御範囲と
比較され、判断ブロック16(力率を目標力率の制御範
囲と比較する手段)において、力率が制御範囲の上限値
以上であるか否かが判断され、「YES」の場合には機
能ブロック17(投入コンデンサ減指令を出力する手
段)にて投入コンデンサ減指令12が出力される。
【0028】一方、先の判断ブロック16において、
「NO」の場合には、判断ブロック18(力率を目標力
率の制御範囲と比較する手段)において、力率が制御範
囲の下限値以下であるか否かが判断され、「YES」の
場合には機能ブロック19(投入コンデンサ増指令を出
力する手段)にて投入コンデンサ増指令11が出力され
る。
【0029】また、有効電力値P0と無効電力値Q0は機
能ブロック20(変化率を算出する手段)にも連続的に
信号入力されており、これらから有効電力値P0に対す
る無効電力値Q0の単位時間当りの変化率(ΔQ0/ΔP
0)が算出される。
【0030】前記機能ブロック20で算出された変化率
は機能ブロック21(変化率を基準変化率と比較する手
段)に信号入力され、該機能ブロック21で、信号入力
された変化率が、予め設定された基準変化率と比較さ
れ、判断ブロック22(変化率を基準変化率と比較する
手段)において、変化率が基準変化率以上の増加である
か否かが判断され、「YES」の場合には先の機能ブロ
ック17にて投入コンデンサ減指令12が出力され、
「NO」の場合には続いて信号入力される新たな変化率
に対して同様の判断が繰り返される。
【0031】一方、判断ブロック23(変化率を基準変
化率と比較する手段)では、変化率が基準変化率以上の
減少であるか否かが判断され、「YES」の場合には先
の機能ブロック19にて投入コンデンサ増指令11が出
力され、「NO」の場合には続いて信号入力される新た
な変化率に対して同様の判断が繰り返される。
【0032】更に、機能ブロック17から出力される投
入コンデンサ減指令12、及び機能ブロック19から出
力される投入コンデンサ増指令11は、投入コンデンサ
制御装置13に対して出力される一方、機能ブロック2
4(所定時間だけ新たな制御出力を遮断する手段)にも
出力され、該機能ブロック24では、投入コンデンサ減
指令12又は投入コンデンサ増指令11を受信した後に
所定時間だけ禁止信号25(所定時間だけ新たな制御出
力を遮断する手段)が機能ブロック26(所定時間だけ
新たな制御出力を遮断する手段)に向け出力され、該機
能ブロック26では、禁止信号25を受信している間に
おける各判断ブロック16,22から機能ブロック17
への新たな制御出力、又は各判断ブロック18,23か
ら機能ブロック19への新たな制御出力が遮断される。
【0033】図3〜図6は以上に述べた制御手段による
本実施例の作動状況をグラフ化したもので、横軸に図中
の右側に向うにつれて増加する有効電力の値P0をと
り、縦軸には図中の下側に向うにつれて増加する無効電
力の値Q0をとっている。
【0034】これらのグラフにおいて、予め制御装置で
設定された目標力率の制御範囲とは、横軸と目標力率線
Aとが成すθの角度範囲のことであり、斯かる制御範囲
における力率の上限値は1(無効電力値が0の力率10
0%状態)、下限値はcosθとなり、グラフ上では有
効電力値P0に対する無効電力値Q0の変動が横軸以上の
領域に入った時点で目標力率の制御範囲の上限値を越え
たとみなすことができ、目標力率線A以下の領域に入っ
た時点で目標力率の制御範囲の下限値を越えたとみなす
ことができる。
【0035】而して、受変電設備4を無負荷の状態から
起動して定常運転状態まで移行する場合、図3に示す如
く、次第に上昇する負荷に応じて有効電力の値P0が増
加すると、これに伴って無効電力の値Q0も一旦増加す
るが、演算器10により直ちに力率が目標力率の制御範
囲の下限値を下回っていると判断されて投入コンデンサ
増指令11が出力され、投入コンデンサ制御装置13に
よりコンデンサC1がオンとなり、力率が前記制御範囲
の下限値以上に改善される。
【0036】このとき、力率はコンデンサC1がオンと
なることにより制御範囲の上限値を一旦上回ってしまう
が、投入コンデンサ増指令11が出力されると同時に禁
止信号25が所定時間出力されて新たな制御出力が遮断
されるので、この間に負荷が上昇し続けて力率が上限値
を割り込めば、オンとなったコンデンサC1をオフに戻
す制御は行われない。
【0037】更に、受変電設備4の負荷上昇が継続する
限り力率は低下する傾向となるので、力率は制御範囲の
下限値に達する度に随時オンとなるコンデンサC2〜C5
により断続的に上げられて制御範囲内に極力保持される
よう制御される。
【0038】一方、前記とは逆に受変電設備4の負荷を
下げていく場合には、図4に示す如く、受変電設備4の
負荷低下が継続する限り力率は向上する傾向となるの
で、力率は制御範囲の上限値に達する度に随時オフとな
るコンデンサC5〜C1により断続的に下げられて制御範
囲内に極力保持されるよう制御される。
【0039】また、前述した図3及び図4では基本的な
作動状況を例示したが、ゆっくりと時間をかけて受変電
設備4の負荷上昇を行った場合には、例えばコンデンサ
2がオンとなることにより制御範囲の上限値を上回っ
た力率が、所定時間が経過して禁止信号25が解除され
た後も制御範囲内に戻らないことも考えられる。
【0040】このような場合には、図5の左側に示すよ
うに、所定時間が経過して禁止信号25が解除された直
後に新たな制御が再開され、投入コンデンサ減指令12
が出力されて投入コンデンサ制御装置13によりコンデ
ンサC2がオフに戻されることは勿論であり、更にコン
デンサC2がオフに戻されて制御範囲の下限値を割り込
んだ場合には、同様に所定時間が経過して禁止信号が解
除されることにより新たな制御が再開され、投入コンデ
ンサ増指令11が出力されて投入コンデンサ制御装置1
3によりコンデンサC2が再びオンとなることは勿論で
ある。
【0041】更に、図5のB部分で受変電設備4の負荷
を急激に上昇した場合、若しくは受変電設備4内におけ
る複数の低力率機器を一度に起動したような場合には、
設備全体の力率が急激に低下することになるが、演算器
10により有効電力値P0に対する無効電力値Q0の単位
時間当りの変化率(ΔQ0/ΔP0)が基準変化率以上の
増加であると判断され、投入コンデンサ増指令11が出
力されて投入コンデンサ制御装置13により投入コンデ
ンサ数が増やされるので、短時間のうちに力率が下限値
を割り込むことを予測して、これを回避するようコンデ
ンサC4がオンとなって力率が改善される。
【0042】また、図6に示す如く、受変電設備4の負
荷を下げていく場合において、図6のB’部分で受変電
設備4の負荷を急激に低下した場合、若しくは受変電設
備4内における複数の低力率機器を一度に停止したよう
な場合には、設備全体の力率が急激に向上することにな
るが、演算器10により有効電力値P0に対する無効電
力値Q0の単位時間当りの変化率(ΔQ0/ΔP0)が基
準変化率以上の減少であると判断され、投入コンデンサ
減指令12が出力されて投入コンデンサ制御装置13に
より投入コンデンサ数が減らされるので、短時間のうち
に力率が上限値を上回ることを予測して、これを回避す
るようコンデンサC3がオフとなって力率が低下され
る。
【0043】更に、B’部分以降ゆっくりと時間をかけ
て受変電設備4の負荷下降を行った場合には、例えばコ
ンデンサC2がオフとなることにより制御範囲の下限値
を割り込んだ力率が、所定時間が経過して禁止信号25
が解除された後も制御範囲内に戻らないことも考えられ
るが、このような場合には、図6の左側に示すように、
所定時間が経過して禁止信号25が解除された直後に新
たな制御が再開され、投入コンデンサ減指令12が出力
されて投入コンデンサ制御装置13によりコンデンサC
2がオンに戻されることは勿論であり、更にコンデンサ
2がオンとなって制御範囲の上限値を上回った場合に
は、同様に所定時間が経過して禁止信号25が解除され
ることにより新たな制御が再開され、投入コンデンサ増
指令11が出力されて投入コンデンサ制御装置13によ
りコンデンサC2が再びオフとなることは勿論である。
【0044】従って、上記実施例によれば、基本的には
現状の力率が下限値以下である場合に投入コンデンサ数
を増やして力率を制御範囲内に戻し、現状の力率が上限
値以上の場合に投入コンデンサ数を減らして力率を制御
範囲内に戻すよう制御することができ、しかも、現状の
力率が制御範囲内にあっても、有効電力値P0に対する
無効電力値Q0の単位時間当りの変化率(ΔQ0/Δ
0)が基準変化率以上の変動を示した場合には、短時
間のうちに力率が制御範囲を逸脱すると予測して力率が
制御範囲を逸脱するのを待たずに投入コンデンサ数を増
減することもできるので、受変電設備の軽負荷時や低力
率機器の運転時を含むどのような状態においても常に力
率を目標力率の制御範囲内に極力保持するよう制御する
ことができ、従来より確実な力率改善を行うことができ
る。
【0045】尚、本発明の力率改善装置は、上述の実施
例にのみ限定されるものではなく、説明の便宜上5個の
コンデンサで説明したがコンデンサ数は5個に限定され
ないこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
【0046】
【発明の効果】上記した本発明の力率改善装置によれ
ば、基本的には現状の力率が下限値以下である場合に投
入コンデンサ数を増やして力率を制御範囲内に戻し、現
状の力率が上限値以上の場合に投入コンデンサ数を減ら
して力率を制御範囲内に戻すよう制御することができ、
しかも、現状の力率が制御範囲内にあっても、有効電力
値に対する無効電力値の単位時間当りの変化率が基準変
化率以上の変動を示した場合には、短時間のうちに力率
が制御範囲を逸脱すると予測して力率が制御範囲を逸脱
するのを待たずに投入コンデンサ数を増減することもで
きるので、受変電設備の軽負荷時や低力率機器の運転時
を含むどのような状態においても常に力率を目標力率の
制御範囲内に極力保持するよう投入コンデンサ数を増減
することができ、従来より確実な力率改善を行うことが
できるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略図である。
【図2】図1の演算器の制御フロー図である。
【図3】本発明の一実施例による負荷上昇時の基本的な
作動状況を示すグラフである。
【図4】本発明の一実施例による負荷下降時の基本的な
作動状況を示すグラフである。
【図5】本発明の一実施例による負荷上昇時の別の作動
状況を示すグラフである。
【図6】本発明の一実施例による負荷下降時の別の作動
状況を示すグラフである。
【図7】従来手段による負荷上昇時の作動状況を示すグ
ラフである。
【図8】従来手段による負荷下降時の作動状況を示すグ
ラフである。
【図9】皮相電力と有効電力と無効電力との関係を電力
ベクトルで示した図である。
【符号の説明】
4 受変電設備 5 負荷 6 電磁接触器 9 電力計測装置 10 演算器 11 投入コンデンサ増指令 12 投入コンデンサ減指令 13 投入コンデンサ制御装置 14 機能ブロック(力率を算出する手段) 15 機能ブロック(力率を目標力率の制御範囲
と比較する手段) 16 判断ブロック(力率を目標力率の制御範囲
と比較する手段) 17 機能ブロック(投入コンデンサ減指令を出
力する手段) 18 判断ブロック(力率を目標力率の制御範囲
と比較する手段) 19 機能ブロック(投入コンデンサ増指令を出
力する手段) 20 機能ブロック(変化率を算出する手段) 21 機能ブロック(変化率を基準変化率と比較
する手段) 22 判断ブロック(変化率を基準変化率と比較
する手段) 23 判断ブロック(変化率を基準変化率と比較
する手段) 24 機能ブロック(所定時間だけ新たな制御出
力を遮断する手段) 25 禁止信号(所定時間だけ新たな制御出力を
遮断する手段) 26 機能ブロック(所定時間だけ新たな制御出
力を遮断する手段) C1 コンデンサ C2 コンデンサ C3 コンデンサ C4 コンデンサ C5 コンデンサ P0 有効電力値 Q0 無効電力値

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受変電設備(4)の各負荷(5)に対し
    電磁接触器(6)を介して並列に接続された複数のコン
    デンサ(C1)〜(C5)と、 前記負荷(5)及びコンデンサ(C1)〜(C5)に向け
    て給電される無効電力値(Q0)と有効電力値(P0)を
    検出する電力計測装置(9)と、 該電力計測装置(9)で計測された無効電力値(Q0
    と有効電力値(P0)から投入コンデンサ数の増減を判
    断して投入コンデンサ増指令(11)又は投入コンデン
    サ減指令(12)を出力する演算器(10)と、 該演算器(10)からの投入コンデンサ増指令(11)
    又は投入コンデンサ減指令(12)に基づいて各コンデ
    ンサ(C1)〜(C5)の電磁接触器(6)の何れかをオ
    ン操作又はオフ操作する投入コンデンサ制御装置(1
    3)と、 を備えた力率改善装置であって、 前記演算器(10)が、 前記電力計測装置(9)からの有効電力値(P0)と無
    効電力値(Q0)に基づいて力率を算出する手段(1
    4)と、 算出された現状の力率を予め設定された目標力率の制御
    範囲と比較する手段(15)(16)(18)と、 前記電力計測装置(9)からの有効電力値(P0)と無
    効電力値(Q0)に基づいて有効電力値(P0)に対する
    無効電力値(Q0)の単位時間当りの変化率を算出する
    手段(20)と、 算出された変化率を予め設定された基準変化率と比較す
    る手段(21)(22)(23)と、 現状の力率が制御範囲の上限値以上である場合、或いは
    変化率が基準変化率以上の増加である場合に投入コンデ
    ンサ減指令(12)を出力する手段(17)と、 現状の力率が制御範囲の下限値以下である場合、或いは
    変化率が基準変化率以上の減少である場合に投入コンデ
    ンサ増指令(11)を出力する手段(19)と、 投入コンデンサ減指令(12)又は投入コンデンサ増指
    令(11)が出力された際に所定時間だけ新たな制御出
    力を遮断する手段(24)(25)(26)と、 を含むことを特徴とする力率改善装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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