JPH08170Y2 - オートスライドドアの自重開閉防止装置 - Google Patents

オートスライドドアの自重開閉防止装置

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JPH08170Y2
JPH08170Y2 JP1990405610U JP40561090U JPH08170Y2 JP H08170 Y2 JPH08170 Y2 JP H08170Y2 JP 1990405610 U JP1990405610 U JP 1990405610U JP 40561090 U JP40561090 U JP 40561090U JP H08170 Y2 JPH08170 Y2 JP H08170Y2
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slide door
motor
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voltage
opening
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JP1990405610U
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Inventor
勝也 松田
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日産車体株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、モータによって開閉駆
動されるオートスライドドアの自重開閉防止装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、オートスライドドアとしては、図
5に示したものが提案されている。すなわち、ワンボッ
クスカーの車体1にはその側壁に、乗降用の車体開口部
2が設けられており、該車体開口部2には前記車体1の
後部方向RRである開方向Oと、前記車体1の前部方向
FRである閉方向Cとに開閉するスライドドア3が摺動
自在に支持されている。前記車体1にはスライドドアモ
ータ12が配設されており、該スライドドアモータ12
の回転軸には駆動ギア40が固定されている。一方、前
記スライドドア3の下部には、水平方向に延在するラッ
ク50が配設されており、該ラック50には前記駆動ギ
ア40が噛合されている。
【0003】かかる構造において、前記スライドドアモ
ータ12を正回転させると(矢示イ方向)、スライドド
ア3は開方向Oに駆動され、また、逆回転させると(反
矢示イ方向)スライドドア3は閉方向Cに駆動される。
【0004】また、このようなスライドドア装置におい
ては、オートクロージャーとチエックリンクとが設けら
れており(共に図示せず)、スライドドア3が全閉状態
となった場合には、前記オートクロージャーによりスラ
イドドア3は車体1に係止され、また、全開状態になっ
た場合には前記チエックリンクによりスライドドア3は
車体1に係止されるのである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなオートスライドドア装置にあっては、前述のように
全開状態または全閉状態となった場合には、スライドド
ア3は前記オートクロージャーやチエックリンクにより
車体1に係止されるが、これ以外の場合つまり半開状態
のときには、車体に係止されることなく放置される。こ
のとき、スライドドア3に設けられたラック50には、
スライドドアモータ12の回転軸に固着された駆動ギア
40が噛合されていることから、前記スライドドアモー
タ12の両極を短絡させておけば、電気的なブレーキ作
用により、スライドドア3を拘束することができる。し
かし、半開状態で例えば図4に示したように上り坂Uを
走行した場合には、スライドドア3の自重が大きく開方
向Oに作用し、前記短絡による電気的なブレーキ作用の
みでは、スライドドア3を拘束しておくことが不可能と
なり、該スライドドア3はその自重により開方向Oに移
動してしまう。
【0006】また、下り坂Dに停車した場合には、スラ
イドドア3の自重が大きく閉方向Cに作用し、前記短絡
による電気的なブレーキ作用のみでは、同様にスライド
ドア3を拘束しておくことが不可能となり、該スライド
ドア3はその自重により閉方向Cに移動してしまう。よ
って、スライドドア3を半開状態にしたまま上り坂Uを
走行した場合には、スライドドア3が自重により解放さ
れてしまい、半開状態にて形成されてた間隙が一層大き
くなるおそれがあり、また下り坂Dに停車した際には、
スライドドア3を所望の開度をもって解放した半開状態
に維持することが不可能となるものであった。
【0007】本考案は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、スライドドアの自重による開閉作
動を防止したオートスライドドアの自重開閉防止装置を
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本考案にあっては、車体開口部に摺動自在に支持され
たスライドドアと、該スライドドアに連係されたモータ
とを有し、該モータの回転方向を変化させて前記スライ
ドドアを開方向及び閉方向に駆動するオートスライドド
ア装置において、前記スライドドアが自重により開閉作
動したとき、これに伴って回転する前記モータから出力
された出力電圧に基づき前記モータの回転方向を検出す
る回転方向検出手段と、該回転方向検出手段により検出
された前記回転方向と逆の方向に前記モータを回転させ
るように、前記出力電圧に対応して予め定められた、所
定の電圧を前記モータに印加する電圧印加手段が設けら
れている。
【0009】
【作用】前記構成において、車両を例えば上り坂に停車
させ、これにより半開状態のスライドドアがその自重に
より開方向に移動したとすると、該スライドドアの開方
向への移動に伴って、モータはスライドドアを開方向に
駆動する際に回転する方向(以下、開回転方向と称
す。)に回転する。そして、モータが開回転方向に回転
するとこれに応じた出力電圧がモータから出力され、前
記回転方向検出手段は前記出力電圧に基づき、モータの
回転方向が前記開回転方向であることを検出する。
【0010】すると、前記電圧印加手段は、前記回転方
向検出手段により検出された前記開回転方向とは逆の方
向つまり、モータがスライドドアを閉方向に駆動する際
に回転する方向(以下、閉回転方向と称す。)に回転さ
せ得る電圧であって、前記出力電圧に対応して予め定め
た、所定の電圧を前記モータに印加する。
【0011】したがって、前記スライドドアの自重によ
り開回転方向に回転するモータは前記印加された電圧に
より、開回転方向とは逆の閉回転方向に回転しようとす
る。このとき、前記出力電圧に対応して予め定められた
所定の電圧はモータに印加された際、自重によって移動
したスライドドアを開方向と閉方向のいずれの方向にも
移動させることなく停止させ得る電圧であって、該電圧
は前記出力電圧とスライドドアが自重により移動した際
の荷重に、つまり当該車両に設けられたスライドドアの
自重によって異なり、よって、当該車両に設けられたス
ライドドアの自重に応じて、前記出力電圧の値ごとに予
め定められている。
【0012】よって、かかる電圧がモータに印加されれ
ば、モータにおいて開回転方向に作用する力と閉回転方
向に作用する力とが均衡し、その結果モータはいずれの
方向にも回転することなく、停止する。よって、該モー
タに連係されているスライドドアも閉方向と開方向のい
ずれの方向にも移動することなく、停止する。
【0013】無論、車両を例えば下り坂に停車させ、こ
れにより半開状態のスライドドアがその自重により閉方
向に移動した場合も同様であって、該モータに連係され
ているスライドドアは閉方向と開方向のいずれの方向に
も移動することなく、停止する。
【0014】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面にしたがって
説明する。すなわち、図2に示したように、ワンボック
スカーの車体1にはその側壁に、乗降用の車体開口部2
が設けられており、該車体開口部2には前記車体1の後
部方向RRである開方向Oと、前記車体1の前部方向F
Rである閉方向Cとに開閉するスライドドア3が摺動自
在に支持されている。前記車体開口部2には、スライド
ドア3が全閉状態となる全閉位置Pcに全開スイッチ4
が取り付けられ、全開状態となる全開位置Poに全開ス
イッチ5が取り付けられているとともに、中間位置Pn
には中間スイッチ6が設けられている。該中間スイッチ
6は、前記全閉位置Pcと全開位置Po間であって、前
記全閉位置Pcより例えば400mm開方向O側に設け
られており、前記スライドドア3の閉側端部7が前記中
間位置Pnより閉方向C側に位置している状態において
は、オン状態を維持するように構成されている。
【0015】図3は、本実施例の全体的な回路構成を示
すものであり 接地されたバッテリー8の陽極は、第1
配電リンク9及びサーキットブレーカ10を介して、マ
イクロコンピュータで構成され本実施例における電圧検
出手段、回転方向検出手段、及び電圧印加手段を構成す
るコントローラ32の入力端PWRBATに接続されて
おり、前記第1配電リンク9とサーキットブレーカ10
間は、第1ヒューズ11を介して入力端CONTBAT
に接続されている。
【0016】また、入力端COM,Hi,Loには前記
スライドドアモータ12が接続されており、入力端P/
RANGEにはPレンジスイッチ13が接続されてると
ともに、入力端N/RANGEにはNレンジスイッチ1
4が接続されている。前記スライドドアモータ12の回
転軸には、第5図をもって既説したように駆動ギア40
が固定されており、該駆動ギア40は、前記スライドド
ア3の下部に配設され水平方向に延在するラック50に
噛合されて連係されている。前記Pレンジスイッチ13
は、図外の変速レバーがP(パーキング)にシフトされ
た状態でオンとなるスイッチであり、前記Nレンジスイ
ッチ14はN(ニュートラル)にシフトされた状態でオ
ンとなるスイッチである。
【0017】また、入力端ACCは、第2ヒューズ1
5、キースイッチ16の端子ACC及び第2配電リンク
17を介して前記バッテリ8の陽極に接続されており、
前記キースイッチ16の端子IGNは第3ヒューズ18
を介して、入力端IGNに接続されている。
【0018】さらに、前記バッテリ8の陽極は、第3配
電リンク19を介してオルターネータ20のA端子とS
端子とに接続されている。該オルターネータ20のL端
子は、メータチェックリレー21のコイルと前記第3ヒ
ューズ18とを介して、前記キースイッチ16の端子I
GNに接続されているとともに、ランプ22および第4
ヒューズ33を介して前記端子IGNに接続されてい
る。
【0019】さらに、入力端OPENには開作動スイッ
チ23が接続され、入力端CLOSEには閉作動スイッ
チ24が接続されており、この両開閉作動スイッチ2
3,24は、インストルメントパネルに配置されている
ことともに、同一可動接点を共有しており、該可動接点
は前記入力端IGNと第3ヒューズ18間に接続されて
いる。また、入力端CONTGNDは接地され、入力端
SPEEDSENSには、メータ25からスピードセン
サの値が入力されるようになっており、入力端P/BR
AKEにはパーキングブレーキを制動状態にすることに
よりオンとなるパーキングスイッチ26が接続されてい
る。
【0020】また、入力端AD(−),AD(+)には
オーディオ装置27が接続されているとともに、出力端
SP(−),SP(+)にはスピーカ28が接続されて
いる。さらに、入力端全開SW,中間SW,全閉SWに
は、各々前記全開スイッチ5、中間スイッチ6、全閉ス
イッチ4が接続されており、出力端PWRGNDは接地
されている。
【0021】また、出力端CROSERBATは、前記
スライドドア3が前記全閉位置Pcにある状態におい
て、該スライドドア3内のオートクロージャーコントロ
ーラ29に接続され、出力端DOORLOCKACTも
同様に前記スライドドア3が全閉位置Pcにある状態に
おいて、該スライドドア3内のロックアクチュエータ3
0に接続されるようになっている。さらに、出力端LO
CKからはP/WDWアンプ31にロック信号が出力さ
れ、該P/WDWアンプ31からは前記ロックアクチュ
エータ30にアンロック信号が入力されるようになって
いる。なお、34はオートクロージャー用のモータであ
り,35は、ドアロック用のモータである。
【0022】次に、以上の構成にかかる本実施例の動作
を図1に示した前記コントローラ32によって実行され
るフローチャートに従って説明する。なお、このフロー
チャートにおいては、図4に示したように、車両が上り
坂U上に位置してスライドドア3がその自重により開方
向Oに移動して、これによりスライドドアモータ12が
回転したとき、該スライドドアモータ12から出力され
る出力電圧VMを負電位とし、車両が下り坂Dに停車し
てスライドドア3がその自重により閉方向Cに移動し
て、これによりスライドドアモータ12が回転したと
き、該スライドドアモータ12から出力される出力電圧
Mを正電位として用いている。
【0023】すなわち、このフローチャートは、キース
イッチ16のIGNがオンとなることにより開始され、
先ず開作動スイッチ23がオン操作されているか否かが
判別される(ステップ101)。この判別がYESであ
って、開作動スイッチ23がオン操作されれば、さらに
前記全開スイッチ5がオンとなっているか否かが判別さ
れ(ステップ102)、この判別がNOであって、全開
スイッチ5がオフ状態であれば、スライドドア3が開方
向Oに移動する回転方向である開回転方向にスライドド
アモータ12を作動させる(ステップ103)。これに
より、スライドドア3は開方向Oへの移動を開始する。
【0024】そして、前記ステップ103に続くステッ
プ104においては、オープンセットフラグOPSFを
リセットし、さらにクローズセットフラグCLSFをリ
セットするとともに(ステップ105)、オフフラグO
FFFをリセットして(ステップ106)、ステップ1
01にリターンする。また、該ステップ101からの判
別処理において、開作動スイッチ23が押し続けられて
いると、ステップ101の判別がYESとなって、前述
したステップ102以降の判別処理が実行されることか
ら、スライドドアモータ12は前記開回転方向に作動し
続ける。そして、スライドドア3が連続的に開方向Oに
駆動されることにより、全開状態となって全開位置Po
に到達すると、全開スイッチ5がオンとなってステップ
102の判別はYESとなり、ステップ107に進みス
ライドドアモータ12は停止され、これによりスライド
ドア3は全開状態にて停止する。
【0025】また、スライドドア3が全開状態となる
前、つまり半開状態にて開作動スイッチ23をオフにす
ると、その時点でステップ101の判別がNOとなる。
したがって、ステップ101からステップ108に進み
閉作動スイッチ24がオン操作されているか否かが判別
され、閉作動スイッチ24がオン操作されていない状態
にあると、ステップ108の判別はNOとなる。よっ
て、次のステップ115にてオフフラグOFFFがセッ
ト状態にあるか否かが判別されるが、該オフフラグOF
FFは前述したステップ106にてリセットされている
ことから、この判別はNOとなる。よって、ステップ1
20に進み前記オフフラグOFFFをセットし、さらに
スライドドアモータ12を停止させる(ステップ12
1)。これにより、スライドドア3は半開状態にて停止
する。
【0026】一方、ステップ101の判別がNOであっ
て開作動スイッチ23がオン操作されていなければ、さ
らに閉作動スイッチ24がオン操作されたか否かが判別
される(ステップ108)。この判別がYESであっ
て、閉作動スイッチ24がオン操作されるとステップ1
09に進み、全閉スイッチ4がオンとなっているか否か
が判別され、この判別がNOであって、全閉スイッチ4
がオフ状態であれば、スライドドア3が閉方向Cに移動
する回転方向である閉回転方向にスライドドアモータ1
2を作動させる(ステップ110)。これにより、スラ
イドドア3は閉方向Cへの移動を開始する。
【0027】そして、前記ステップ110に続くステッ
プ111においては、オープンセットフラグOPSFを
リセットし、さらにクローズセットフラグCLSFをリ
セットするとともに(ステップ112)、オフフラグO
FFFをリセットして(ステップ113)、ステップ1
01にリターンする。また、スライドドア3が閉方向C
に駆動されることにより、全閉状態となって全閉位置P
cに到達すると、全閉スイッチ4がオンとなってステッ
プ109の判別はYESとなり、ステップ114に進み
スライドドアモータ12は停止され、これによりスライ
ドドア3は全閉状態にて停止する。
【0028】また、スライドドア3が全閉状態となる
前、つまり半開状態にて閉作動スイッチ24をオフにす
ると、ステップ108の判別がNOとなる。したがっ
て、次のステップ115にてオフフラグOFFFがセッ
ト状態にあるか否かが判別されるが、該オフフラグOF
FFは前述したステップ113にてリセットされている
ことから、この判別はNOとなり、ステップ120に進
み前記オフフラグOFFFをセットし、さらにスライド
ドアモータ12を停止させる(ステップ121)。これ
により、スライドドア3は半開状態にて停止する。
【0029】そして、前述のように全開状態となる前に
開作動スイッチ23をオフにしてスライドドア3と半開
状態にした場合、あるいは全閉状態となる前に閉作動ス
イッチ24をオフにしてスライドドア3を半開状態にし
た場合においては、再度リターンしてステップ101か
らの判別処理が実行された際、開作動スイッチ23と閉
作動スイッチ24とが共にオン操作されてない状態にあ
ることから、ステップ101とステップ108の判別は
共にNOとなり、オフフラグOFFFがセット状態にあ
るか否かが判別される(ステップ115)。
【0030】該オフフラグOFFFは、前述したステッ
プ120にてセットされていることから、ステップ11
5の判別はYESとなり、さらにオープンセットフラグ
OPSFがセット状態にあるか否か(ステップ11
6)、及びクローズセットフラグCLSFがセット状態
にあるか否か(ステップ117)が順次判別される。こ
の時点では、両フラグOPSF,CLSFはリセット状
態にあることから、ステップ116とステップ117の
判別は共にNOとなり、スライドドアモータ12からの
出力電圧VMが0V未満か否かが判別される(ステップ
118)。
【0031】ここで、図3に示したように、車両がスラ
イドドア3を半開状態にして上り坂Uに停車中であると
すると、スライドドア3がその自重により開方向Oへ移
動し、これに伴って、スライドドアモータ12は前記開
回転方向に回転する。そして、スライドドアモータ12
が前記開回転方向に回転すると、これにより該スライド
ドアモータ12は発電機として機能し、前記回転に応じ
た出力電圧VMがスライドドアモータ12から出力され
る。
【0032】このとき、前述のように車両が上り坂Uに
停車してスライドドア3がその自重により開方向Oに移
動し、これによりスライドドアモータ12が回転した
際、該スライドドアモータ12から出力される出力電圧
Mを負電位としていることから、前記スライドドア3
が自重により開方向Oに移動すれば、ステップ118の
判別はYESとなる。したがって、ステップ118から
ステップ112に進み、前記出力電圧VMに対応して予
め定められ、前記スライドモータ12を前記閉回転方向
に回転し得る所定の電圧VOPSがセットされるととも
に、該所定の電圧VOPSを前記スライドドアモータ12
に印加する(ステップ123)。
【0033】ここで、前記所定の電圧VOPSは、スライ
ドドアモータ12を閉回転方向に回転させることによ
り、自重によって開方向Oに移動したスライドドア3を
停止させ得る電圧であって、該電圧は当該車両に設けら
れたスライドドア3の自重との関係において、前記出力
電圧VMに対応して予め定められて記憶されている。し
たがって、前記ステップ122,123においては、出
力電圧VMに対応する前記電圧VOPSが読み出されて、ス
ライドドアモータ12に印加されるのである。
【0034】これにより、前記開回転方向への回転を開
始したスライドドアモータ12は前記印加された電圧V
OPSにより、開回転方向とは逆の閉回転方向に回転しよ
うとする。このとき、前記電圧VOPSは前述のように出
力電圧VMに対応した値であることから、スライドドア
モータ12において開回転方向に作用する力と閉回転方
向に作用する力とが均衡し、その結果スライドドアモー
タ12はいずれの方向にも回転することなく、停止す
る。よって、該スライドドアモータ12に駆動ギア40
及びラック50を介してに連係されているスライドドア
3は閉方向Cと開方向Oのいずれの方向にも移動するこ
となく停止する。
【0035】このため、スライドドア3が半開状態とな
っていることを知らずに上り坂Uの走行を開始した場合
であっても、スライドドア3がその自重より開方向Oに
移動するようなことはなく、半開状態により生じていた
間隙を維持させて安全性を確保することができる。
【0036】そして、ステップ123に続くステップ1
24では、オープンセットフラグOPSFがセットさ
れ、さらに前記スライドドアモータ12に電圧VOPS
印加した際のスライドモータ12の電流の値をIOPS
して記憶した後(ステップ125)、ステップ101に
リターンする。次に、該ステップ101からの判別処理
が再度実行されると、オープンセットフラグOPSFは
既にセット状態に維持されていことから、ステップ11
6の判別はYESとなり、ステップ126に進み、現時
点におけるスライドドアモータ12の電流がIとして検
出される。さらに、次のステップ127では、スライド
ドアモータ12の前記現時点における電流Iが、前記印
加された電圧VOPSにおける電流値IOPS未満であるか否
かが判別される。
【0037】すなわち、前記電圧VOPSを印加すること
によりスライドドアモータ12が停止している状態にお
いては、該スライドドアモータ12に対する負荷は一定
であって、電圧VOPSを印加したときの電流値IOPSと現
在の電流値Iとは等しくなる。よって、ステップ127
の判別はNOとなり、この場合、ステップ127→10
1→108→115→116→127のループが繰り返
され、このループが繰り返されている間、スライドドア
モータ12は電圧VOPSが印加された状態に放置され、
該電圧VOPSが印加され続けることにより、スライドド
ア3は停止状態に維持される。
【0038】そして、例えば車両がスライドドア3を半
開状態にしたまま、図4に示した平地Fの走行を開始し
たとすると、自重によるスライドドア3は開方向Oへの
移動がなくなることから、スライドドアモータ12に対
する負荷は消滅する。したがって、負荷が消滅すること
によりスライドドアモータ12は容易に閉方向Cにスラ
イドドア3を駆動し得る状態となることから、この時点
においてスライドドアモータ12に流れる電流Iは前記
電流値IOPSより少なくなる。その結果、ステップ12
7の判別がYESとなり、該ステップ127からステッ
プ128に進み、オープンセットフラグOPSFがリセ
ットされるとともに、さらにスライドドアモータ12へ
の電圧VOPSの印加が停止される。
【0039】一方、スライドドア3が半開状態となって
いる場合において、前記ステップ118の判別がNOで
あって、スライドドアモータ12からの出力電圧VM
0V未満でなければ、さらに該出力電圧VMが0より大
であるか否かが判別される(ステップ119)。
【0040】ここで、図3に示したように、車両がスラ
イドドア3を半開状態にして下り坂Dに停車中であると
すると、スライドドア3がその自重により閉方向Cへ移
動し、これにに伴って、スライドドアモータ12は前記
閉回転方向に回転する。これによりスライドドアモータ
12は発電機として機能し、前記閉回転方向の回転に応
じた出力電圧VMがスライドドアモータ12から出力さ
れる。
【0041】このとき、前述のように車両が下り坂Dに
停車してスライドドア3がその自重により閉方向Cに移
動し、これによりスライドドアモータ12が回転した
際、該スライドドアモータ12から出力される出力電圧
Mを正電位としていることから、前記スライドドア3
が自重により閉方向Cに移動すれば、ステップ119の
判別はYESとなる。したがって、ステップ119から
ステップ130に進み、前記出力電圧VMに応じた電圧
CLSをセットするとともに、前記スライドドアモータ
12を前記開回転方向に回転させ得る電圧VCLSをスラ
イドドアモータ12に印加する(ステップ131)。
【0042】ここで、前記所定の電圧VOPSは、スライ
ドドアモータ12を開回転方向に回転させることによ
り、自重によって閉方向Cに移動したスライドドア3を
停止させ得る電圧であって、該電圧は当該車両に設けら
れたスライドドア3の自重との関係において、前記出力
電圧VMに対応して予め定められて記憶されている。し
たがって、前記ステップ130,131においては、出
力電圧VMに対応する前記電圧VOPSが読み出されてスラ
イドドアモータ12に印加されるのである。
【0043】これにより、前記開回転方向への回転を開
始したスライドドアモータ12は前記印加された電圧V
OPSにより、開回転方向とは逆の閉回転方向に回転しよ
うとする。このとき、前記電圧VOPSは前述のように出
力電圧VMに対応した値であることから、スライドドア
モータ12において閉回転方向に作用する力と開回転方
向に作用する力とが均衡し、その結果スライドドアモー
タ12はいずれの方向にも回転することなく、停止す
る。よって、該スライドドアモータ12に駆動ギア40
及びラック50を介してに連係されているスライドドア
3は閉方向Cと開方向Oのいずれの方向にも移動するこ
となく停止する。
【0044】そして、ステップ131に続くステップ1
32では、クローズセットフラグCLSFがセットさ
れ、さらに前記スライドドアモータ12に電圧VCLS
印加した際のスライドドア3の電流の値をICLSとして
記憶した後(ステップ133)、ステップ101にリタ
ーンする。該ステップ101からの判別処理が再度実行
されると、クローズセットフラグCLSFは既にセット
状態に維持されていことから、ステップ117の判別は
YESとなり、ステップ134に進み、スライドドアモ
ータ12からの現時点における電流がIとして検出され
る。さらに、次のステップ135では、スライドドアモ
ータ12の前記現時点における電流Iが、前記印加され
た電圧VCLSにおける電流値ICLS未満であるか否かが判
別される。
【0045】すなわち、前述と同様に前記電圧VCLS
印加することによりスライドドアモータ12が停止して
いる状態においては、該スライドドアモータ12に対す
る負荷は一定であって、電圧VCLSを印加したときの電
流値ICLSと現在の電流値Iとは等しくなる。よって、
ステップ135の判別は、NOとなりこの場合、ステッ
プ135→101→108→115→116→117→
134→135のループが繰り返される。そして、この
ループが繰り返されている間、スライドドアモータ12
は電圧VCLSが印加された状態に放置されることから、
該電圧VCLSが印加され続けることにより、スライドド
ア3は停止状態に維持される。
【0046】よってスライドドア3を半開状態にして下
り坂Dに停車した場合にも、当該半開状態を維持するこ
とができることから、下り坂Dに停車した状態で所望の
開度にて、乗降や荷物の積み降ろしを行うことが可能と
なる。
【0047】次に、例えば車両がスライドドア3を半開
状態にしたまま、図4に示した平地F上に移動したとす
ると、自重によるスライドドア3は閉方向Cへの移動が
なくなることから、スライドドアモータ12に対する負
荷は消滅する。したがって、負荷が消滅することにより
スライドドアモータ12は容易に閉方向Cにスライドド
ア3を駆動し得る状態となることから、この時点におい
てスライドドアモータ12に流れる電流Iは前記電流値
CLSより少なくなる。その結果、ステップ135の判
別がYESとなり、該ステップ135からステップ13
6に進み、オープンセットフラグOPSFがリセットさ
れるとともに、さらにスライドドアモータ12への電圧
CLSの印加が停止されるのである(ステップ13
7)。
【0048】なお、スライドドア3を半開状態にして前
記平地Fに停車している場合には、スライドドア3がそ
の自重により開方向Oと閉方向Cのいずれにも自重によ
り移動することはないことから、スライドドアモータ1
2からの出力電圧VMは“0”となる。よって、ステッ
プ118とステップ119の判別が共にNOとなること
から、前記オフフラグOFFFがセットされた後(ステ
ップ120)、スライドドアモータ12は停止状態に維
持される(ステップ121)。また、このオフフラグO
FFFは、前述したようにステップ106またはステッ
プ113でリセットされる。
【0049】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、前記スラ
イドドアが自重により開閉作動したとき、これに伴って
回転するモータから出力された出力電圧に基づきモータ
の回転方向を検出し、この検出された回転方向と逆の方
向に前記モータを回転させるように前記出力電圧に対応
して予め定められた所定の電圧を前記モータに印加する
構成とした。よって、自重によるスライドドアの開閉移
動を防止することができることから、スライドドアを半
開状態にしたまま坂道走行を行った場合においても、ス
ライドドアが開作動してしまうようなことはなく、安全
性の向上を図ることができる。
【0050】また、スライドドアと半開状態にして坂道
に停車した場合にも、当該半開状態を維持することがで
きることから、坂道に停車した状態で所望の開度にて、
乗降や荷物の積み降ろしを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例によって実行されるフロー
チャートである。
【図2】同実施例の車体側面図である。
【図3】同実施例の回路図である。
【図4】車両の上り坂と下り坂の停車及び走行状態を示
す説明図である。
【図5】従来のオートスライドドア装置を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
2 車体開口部 3 スライドドア 12 スライドドアモータ 32 コントローラ(回転方向検出手段、電圧印加手
段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体開口部に摺動自在に支持されたスラ
    イドドアと、該スライドドアに連係されたモータとを有
    し、該モータの回転方向を変化させて前記スライドドア
    を開方向及び閉方向に駆動するオートスライドドア装置
    において、前記スライドドアが自重により開閉作動した
    とき、これに伴って回転する前記モータから出力された
    出力電圧に基づき前記モータの回転方向を検出する回転
    方向検出手段と、該回転方向検出手段により検出された
    前記回転方向と逆の方向に前記モータを回転させるよう
    に、前記出力電圧に対応して予め定められた、所定の電
    圧を前記モータに印加する電圧印加手段が設けられたこ
    とを特徴とするオートスライドドアの自重開閉防止装
    置。
JP1990405610U 1990-12-29 1990-12-29 オートスライドドアの自重開閉防止装置 Expired - Lifetime JPH08170Y2 (ja)

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JP6068956B2 (ja) * 2012-04-18 2017-01-25 株式会社ミツバ モータ制御装置
JP2015086539A (ja) * 2013-10-29 2015-05-07 アイシン精機株式会社 車両用開閉体の制御装置及び制御方法

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