JPH081707A - 樹脂モールド装置および樹脂モールド製品 - Google Patents

樹脂モールド装置および樹脂モールド製品

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JPH081707A
JPH081707A JP13975994A JP13975994A JPH081707A JP H081707 A JPH081707 A JP H081707A JP 13975994 A JP13975994 A JP 13975994A JP 13975994 A JP13975994 A JP 13975994A JP H081707 A JPH081707 A JP H081707A
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resin
lead frame
molded product
molding
mold
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JP13975994A
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English (en)
Inventor
Masanobu Ikeda
正信 池田
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Apic Yamada Corp
Original Assignee
Apic Yamada Corp
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形品を平積み可能とし、成形品の収納ある
いは搬送等を容易にする。また、成形品の離型性を改善
する。 【構成】 リードフレーム10の幅方向の中心位置より
も一方側に偏位して樹脂モールド部を成形するキャビテ
ィ16を設けたモールド金型を有する樹脂モールド装置
において、前記モールド金型で前記樹脂モールド部より
も他方側に偏位した位置に、前記リードフレーム10の
厚み方向への全体の突出寸法を前記樹脂モールド部の全
体厚と一致させてリードフレーム10と一体に樹脂成形
する支え部30を成形するための成形部を設け、前記キ
ャビティ16に連絡する金型ランナー20と前記成形部
とを連通させて設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造に利用
する樹脂モールド装置および樹脂モールド製品に関す
る。
【0002】
【従来の技術および解決しようとする課題】樹脂モール
ドタイプの半導体装置にはトランジスタ製品のようにリ
ードフレームの幅方向の一端側に樹脂モールド部を偏位
させて設けた製品がある。このような樹脂モールド製品
では成形品を積み重ねようとすると図13に示すように
斜めに傾いてしまうため、単に積み重ねて収納すること
ができない。そのため、積み重ね用の補助具が必要であ
ったり、成形品の搬送や取り扱いがしにくかったりする
という問題があった。
【0003】また、図14は上記製品を樹脂モールドし
ている状態を示す。モールド金型はリードフレーム10
が水平になるように樹脂モールド部5の厚みを考慮して
設計し、ガイドピン6によってリードフレーム10を位
置決めする。樹脂モールド後はエジェクタピン7で樹脂
モールド部5を突き出すことによって離型する。トラン
ジスタ製品などでは材厚の厚いリードフレームを使用す
ることがあるから、このような場合はガイドピン6がガ
イド孔にひっかかって離型しにくくなるという問題点が
あった。
【0004】本発明はこれらの問題点を解消すべくなさ
れたものであり、その目的とするところは、トランジス
タ製品等のように樹脂モールド部がリードフレームの中
心位置よりも一方側に偏った位置にある製品の製造にお
いて、成形品を積み重ねて収納等する際に成形品を傾け
ずに支持することができ、また、樹脂モールドの際にお
ける離型も確実にかつ容易にできる樹脂モールド装置及
び樹脂モールド製品を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、リードフレーム
の幅方向の中心位置よりも一方側に偏位して樹脂モール
ド部を成形するキャビティを設けたモールド金型を有す
る樹脂モールド装置において、前記モールド金型で前記
樹脂モールド部よりも他方側に偏位した位置に、前記リ
ードフレームの厚み方向への全体の突出寸法を前記樹脂
モールド部の全体厚と一致させてリードフレームと一体
に樹脂成形する支え部を成形するための成形部を設け、
前記キャビティに連絡する金型ランナーと前記成形部と
を連通させて設けたことを特徴とする。また、前記支え
部を前記リードフレームの上下面から突出させて設ける
とともに、前記支え部の上下面の高さ位置を前記樹脂モ
ールド部の上下面の各々の高さ位置と一致させるべく前
記成形部の内底面の高さ位置を設定したことを特徴とす
る。また、前記リードフレームの上面あるいは下面に付
着する成形品ランナーを前記リードフレームに設ける支
え部の一部として利用すべく、前記金型ランナーを前記
樹脂モールド部から延出するリード側に配置して、該金
型ランナーの深さ寸法を前記支え部の全体の突出寸法に
合わせて設定したことを特徴とする。また、前記リード
フレームのリード配置側とは反対方向から前記キャビテ
ィに樹脂を充填するためのゲートを設置し、前記キャビ
ティのリード側の側面からキャビティに連通させてオー
バーランナー成形用凹部を延設し、該オーバーランナー
成形用凹部の深さ寸法を前記支え部の全体の突出寸法に
合わせて設定したことを特徴とする。また、前記支え部
を成形する成形部に樹脂モールド後に成形品を離型させ
るエジェクタピンを配置したことを特徴とする。
【0006】リードフレームの幅方向の中心位置よりも
一方側に偏位して樹脂モールド部を成形して設けた樹脂
モールド製品において、前記樹脂モールド部よりも他方
側に偏位した位置に、前記リードフレームの厚み方向へ
の全体の突出寸法を前記樹脂モールド部の全体厚に一致
させた支え部をリードフレームと一体に樹脂成形して成
ることを特徴とする。また、前記支え部の上下面の各々
の高さ位置を前記樹脂モールド部の上下面の各々の高さ
位置と一致させたことを特徴とする。また、前記リード
フレームの一方の面からのみ前記支え部を突出させて設
けたことを特徴とする。また、前記樹脂モールド部のリ
ード配置側のリードフレームの一方の面に成形品ランナ
ーを付着させて残留させるとともに該成形品ランナーと
合わせた全体厚を前記樹脂モールド部の全体厚と一致さ
せて前記リードフレームの他方の面上から前記成形品ラ
ンナーと一体に支え部を突出させるか、あるいは、前記
成形品ランナーの厚さを前記樹脂モールド部の全体厚に
一致させて設けたことを特徴とする。また、前記樹脂モ
ールド部に接続して前記リードフレームの一方の面にオ
ーバーランナーが付着して樹脂成形され、該オーバーラ
ンナーと合わせた全体厚を前記樹脂モールド部の全体厚
と一致させて前記リードフレームの他方の面上から前記
オーバーランナーと一体に支え部を突出させるか、ある
いは、前記オーバーランナーの厚さを前記樹脂モールド
部の全体厚に一致させて設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明に係る樹脂モールド装置では金型ランナ
ーからキャビティに樹脂充填する際に、金型ランナーに
連通する支え部の成形部に樹脂充填して、樹脂モールド
部と同時に支え部を樹脂成形する。支え部はリードフレ
ームの厚み方向への突出寸法を樹脂モールド部の全体厚
と同じく設定することによって、成形品を積み重ねた際
に樹脂モールド部と支え部の両方でリードフレームを支
持することによって平積みを可能にする。また、樹脂モ
ールド後に支え部をエジェクタピンで突くことによって
成形品を容易に離型することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。 (第1実施例)図1は本発明に係る樹脂モールド装置の
第1実施例を示す。10は被成形品のリードフレームで
あり、同図は上キャビティインサート12と下キャビテ
ィインサート14とでリードフレーム10をクランプし
て樹脂充填した状態を示す。16はキャビティで、図は
樹脂18が充填された状態である。20は樹脂18をキ
ャビティ16に充填するための樹脂路たる金型ランナー
である。22はポットで、ポット22内の樹脂18が金
型ランナー20を通ってキャビティ16に充填される。
【0009】上記上キャビティインサート12と下キャ
ビティインサート14の構成およびキャビティ16へ樹
脂充填する方法は従来例と同様であるが、本実施例では
樹脂充填する際にリードフレーム10上に支え部30を
樹脂成形によって形成することを特徴とする。この支え
部30は成形品を平らに積み重ねることができるように
するために設けるものである。そのため、樹脂モールド
部とは反対のリードフレーム10の他端側に近い位置に
配置し、成形品が平らに積み重ねられるように樹脂モー
ルド部の厚さとつり合う突出高さに設定する。
【0010】モールド金型にはキャビティ16に樹脂1
8を充填する際に同時に支え部30を樹脂成形するた
め、金型ランナー20に連通させて支え部30を成形す
るための成形部を設ける。図2は金型ランナー20と支
え部30の平面配置を示す。40は樹脂モールド部で、
42はリードである。金型ランナー20はリードフレー
ム10上(図では下側)を通過し樹脂モールド部40に
達する。前記支え部30はリードフレーム10の側縁の
レール部上に配置し、金型ランナー20の側面から分岐
する分岐路21を介して金型ランナー20と連絡させ
る。
【0011】図3および図4に支え部30と金型ランナ
ー20との接続部を拡大して示す。支え部30はリード
フレーム10の下面と上面の両側に突出させて成形する
が、そのため分岐路21と下面の支え部30aとを連絡
し、下面の支え部30aと上面の支え部30bとをリー
ドフレーム10に設けた透孔24を介して連絡させる。
上面の支え部30bは上部が縮径する円錐台状に形成す
るがその外径を透孔26よりも小径に設け、透孔26部
分を上面の支え部30bが通過できるようにする。下面
の支え部30aのリードフレーム10への付着面は図3
に示すように平面形状が長円形をなし、その付着面内に
あるリードフレーム10に小径の透孔26を設ける。下
面の支え部30aを成形する際はこの透孔26内に樹脂
が充填されるようにする。
【0012】この実施例では図4に示すように、下面の
支え部30aの最下面の高さ位置と上面の支え部30b
の最上面の高さ位置が各々樹脂モールド部40の上面と
下面の高さ位置に一致するように設定した。支え部30
は成形品を平積みできるように支持するためのものであ
るから、下面と上面の支え部30a、30bの寸法を上
記のように設定する必要がある。なお、支え部30を配
置する位置はとくに限定されるものではないが、金型ラ
ンナー20に連絡して樹脂成形するから金型ランナー2
0が通過する位置の近傍に配置するのがよい。また、支
え部30はリードフレーム10が傾斜しないように支持
できればよいから、リードフレーム10が傾斜しないよ
うに適宜数設ければよい。実施例ではリードフレーム1
0の長手方向の両端に各々一つずつ支え部30を配置し
たが、このようにリードフレームの両端位置に配置する
だけでもよい。
【0013】上記のようにモールド金型を構成すること
によって、リードフレーム10の樹脂モールドと同時に
金型ランナー20から支え部30の成形部に樹脂が充填
されて支え部30が樹脂成形される。成形品を離型させ
るためのエジェクタピン50、51、52は樹脂モール
ド部の上下位置、成形品ランナー20を挟む位置、支え
部30を挟む位置に各々設ける。したがって、本実施例
の樹脂モールド装置によって樹脂成形した場合の成形品
の離型は樹脂モールド部40と金型ランナー20と支え
部30でなされ、成形品の離型が確実になされる。
【0014】図5は離型後の成形品を示す。樹脂モール
ド後は図のように成形品ランナー20bやゲートがリー
ドフレーム10に付着した状態で得られるから、この
後、ディゲート工程で支え部30を残して成形品ランナ
ー20bとゲートを剥離除去する。図6はディゲート後
の成形品を積み重ねた状態を示す。図のようにリードフ
レーム10に支え部30を設けたことによって、樹脂モ
ールド部40と支え部30の両方で成形品を支持してそ
のまま平積みすることができる。このように平らに積む
ことを可能にすることで成形品を収納したり、搬送した
りする等の取り扱いが容易になり、加工機に成形品をセ
ットするといった操作も容易にできるようになる。
【0015】なお、半導体装置の製造工程では樹脂モー
ルド後にリードの成形工程等があるから、支え部30を
除去する必要が生じる場合がある。実施例では図4に示
すようにリードフレーム10に透孔26を設けているか
ら、透孔26部分を上方から突くことによって下面の支
え部30aをリードフレーム10から剥離させて支え部
30を除去することができる。なお、透孔26部分を突
くかわりに、支え部30bを突いて除去することもでき
る。なお、透孔26は支え部30を除去する際に利用す
る他、支え部30をリードフレーム10にくい付かせて
支え部30をリードフレーム10から落下しにくくさせ
るという作用も有している。
【0016】上記実施例の樹脂モールド装置は樹脂モー
ルドの際に支え部30が容易に樹脂成形できるようにリ
ードフレーム10に透孔24を設けたが、リードフレー
ム10の上面と下面に別々に支え部を設けるように構成
することも可能である。この場合、樹脂モールドする際
には金型ランナー20から上面と下面に別々に分岐路を
設け、樹脂モールド後に支え部を除去する場合にはリー
ドフレームを部分的にカットするようにすればよい。
【0017】(第2実施例)図7は樹脂モールド製品の
第2実施例を示す。この実施例は支え部30を樹脂成形
する位置に設ける透孔24を支え部30の外径よりも小
径に形成し、樹脂成形時に透孔24部分で上面の支え部
30b側への樹脂充填を可能にするとともに、樹脂成形
後に支え部30がリードフレーム10から抜け落ちない
ように構成したことを特徴とする。この実施例の樹脂モ
ールド製品の場合は、成形品を搬送等した際に支え部3
0を落下させなくするという利点がある。なお、支え部
30を除去する場合はリードフレーム10を部分的にカ
ットして行う。
【0018】(第3実施例)図8は樹脂モールド製品の
第3実施例を示す。図は樹脂モールド後の成形品を平積
みした状態を示す。この実施例ではリードフレーム10
の下面側にのみ支え部30を設けることを特徴とする。
このようにリードフレーム10に設ける支え部30はリ
ードフレーム10の一方の面にのみ設けることも可能
で、リードフレーム10の材厚を含む支え部30の突出
寸法を樹脂モールド部40の全体厚に等しく設定するこ
とによって、図のように成形品を平積みすることが可能
になる。
【0019】ただし、実施例のように支え部30の突出
寸法を樹脂モールド部40の全体厚と等しくなるように
設定するという条件による場合は、成形品を平積みする
支持面で支え部30が当接する部位に凹部44を設けて
リードフレーム10が水平に支持されるようにする必要
がある。また、リードフレーム10を積み重ねる際に支
え部30が下側になるように揃えて積む必要がある。も
ちろん、この実施例ではリードフレーム10の下面のみ
から支え部30が突出するようにしたが、先の実施例の
ようにリードフレーム10の上面からも突出させて支え
部30の全体寸法を合わせるようにすることも可能であ
る。この実施例の場合もリードフレーム10を樹脂モー
ルドする際に支え部30部分をエジェクタピンで突くこ
とによって成形品の離型を確実に行うことができる。
【0020】(第4実施例)図9および図10は樹脂モ
ールド装置および樹脂モールド製品の第4実施例を示
す。この実施例はリードフレーム10上を通過する金型
ランナー20の通過範囲にリードフレーム10の上面側
に突出する2つの支え部30、30を離間させて樹脂成
形して設けるとともに、金型ランナー20の底面の高さ
位置を樹脂モールド部40の下面位置に一致させたこと
を特徴とする。
【0021】図10はリードフレーム10を樹脂モール
ドした状態を側面方向から見た状態を示す。成形品ラン
ナー20bは金型ランナー20内で硬化した樹脂がリー
ドフレーム10に付着して残留したものであるが、その
下面と樹脂モールド部10の下面の高さ位置が同一高さ
になる。また、上記支え部30、30はリードフレーム
10に設けた透孔24位置で樹脂成形され、その上面の
高さ位置と樹脂モールド部40の上面の高さ位置が一致
するように樹脂成形する。成形品ランナー20bは樹脂
モールド部40に接続する近傍でしぼり形状に形成さ
れ、またリードフレーム10の他端位置で側面形状がV
形にしぼった形状に成形される。
【0022】本実施例の樹脂モールド製品は樹脂モール
ド後に、成形品ランナー20bとカル側の硬化樹脂とを
リードフレーム10の端縁部分で分離して得る。この硬
化樹脂の分離は図10に示す成形品ランナー20bのV
形のしぼり部分で硬化樹脂を折り曲げるようにして行
う。得られた成形品は成形品ランナー20bと支え部3
0が一体に樹脂成形され、これらがリードフレーム10
に付着したものとなる。したがって、これらの成形品を
積み重ねる場合は、成形品ランナー20bと支え部30
が先の実施例の支え部と同じ作用により平積みを可能に
する。
【0023】上記のようにして成形品を平積みする際に
は、支え部30がその上の成形品ランナー20bに当接
するから、2つの支え部30の間隔をある程度離して安
定的に支持できるようにするのがよい。なお、成形品ラ
ンナー20bは両端部でしぼり形状になっているから支
え部30が成形品ランナー20bの平坦な底部分に当接
するように配置位置を設定する。本実施例の樹脂モール
ド方法の場合は成形品ランナー20bがリードフレーム
10の幅方向に長く付着して形成されるから成形品を安
定させて平積みできるという特徴がある。
【0024】本実施例でも第1実施例と同様に透孔24
を支え部30よりも大径にしておけば、成形品ランナー
20bと支え部30が不要となった場合に支え部30側
から突き落とすようにすることによって成形品ランナー
20bとともに除去することができる。実施例のように
成形品ランナー20bに複数個の支え部30bを設けて
おけば成形品ランナー20bがリードフレーム10上に
比較的長く付着していても剥離除去は容易にできる。
【0025】もちろん、透孔24を支え部30よりも小
径にすることも可能である。その場合は、第2実施例と
同様にリードフレーム10を部分的に切断して成形品ラ
ンナー20b、支え部30とともに削除するようにすれ
ばよい。なお、本実施例の場合は成形品ランナー20b
が比較的長くリードフレーム10に付着するから支え部
の落下が防止しやすくなるという利点がある。本実施例
で樹脂モールドする際には金型ランナー20の下面にエ
ジェクタピンを配置する。これによって、上記実施例と
同様に成形品の離型性を良好にすることができる。
【0026】なお、上記実施例ではリードフレーム10
の下面側に金型ランナー20を配置したが、リードフレ
ーム10の上面側に配置しても同様である。また、本実
施例の場合も成形品ランナー20bの下面の高さ位置を
樹脂モールド部40の下面位置と一致させず、支え部3
0と合わせた全体寸法を合わせるようにしてもよい。ま
た、図8に示すと同様な考え方で支え部30を設けずに
成形品ランナー20bのみで平積みするように構成する
ことも可能である。
【0027】(第5実施例)図11および図12は樹脂
モールド装置及び樹脂モールド製品の第5実施例を示
す。上記各実施例では樹脂モールド部40から延出する
リード42側からキャビティへ樹脂を充填したのに対
し、本実施例ではキャビティに対してリード42が延出
する側とは反対側から樹脂充填する。そのため、図のよ
うにキャビティの外側にゲート60を配置する。また、
本実施例では成形品を平積みできるようにするための支
え部30を設ける方法として、ゲート60の配置位置と
は反対側のキャビティ側面からキャビティに連通させて
オーバーランナー30Aを延設することを特徴とする。
実施例では2つのキャビティに一つのオーバーランナー
30Aを連通させている。
【0028】図12に示すように、オーバーランナー3
0Aはリードフレーム10の下面に付着させて成形する
もので、モールド金型にはキャビティに連通するオーバ
ーランナー成形用凹部を設け、樹脂モールド時にキャビ
ティからオーバーランナー成形用凹部内に樹脂が充填さ
れるように形成する。オーバーランナー30Aは成形品
の支え部として作用させるため図12に示すように下面
の高さ位置を樹脂モールド部40の下面の位置と一致さ
せ、また、オーバーランナー30A上に支え部30を設
ける。支え部30はリードフレーム10に設けた透孔2
4部分でオーバーランナー30Aに連絡し、その上面の
高さ位置を樹脂モールド部40の上面の位置と一致させ
る。また、支え部30はオーバーランナー30Aの長手
方向のほぼ中央位置に位置させる。これは成形品を平積
みした際に支え部30Aをその上のオーバーランナー3
0Aに当接して支持するためである。
【0029】実施例ではオーバーランナー30Aは比較
的大きな形状に設定しているが、これは成形品を平積み
した際に安定的に支持できるようにする目的と、オーバ
ーランナー30Aを樹脂溜まりとして利用することによ
って製品の成形性を向上させることを目的とすることに
よる。図11で46はリードフレーム10に設けたエア
ベントであるが、このようにキャビティに連通させてオ
ーバーランナー30Aを設けておけば樹脂成形時のボイ
ドをオーバーランナー30A側に排出させることができ
るから、樹脂モールド部40の成形性を良好にすること
ができる。
【0030】この実施例の場合も、上記のようにオーバ
ーランナー30Aと支え部30を設定することによって
樹脂モールドした成形品は、そのまま平積みして収納す
ることが可能になる。また、オーバーランナー30Aと
支え部30が不要になった場合は、上記実施例と同様に
してオーバーランナー30Aと支え部30を突き落とし
て除去することができる。また、本実施例の場合もオー
バーランナー30A部分と支え部30にエジェクタピン
を配置することによって成形品の離型を好適に行うこと
ができる。
【0031】なお、本実施例の場合もオーバーランナー
30Aと支え部30を合わせた全体寸法を合わせて平積
みするように構成することもでき、必ずしもオーバーラ
ンナー30Aの下面の高さ位置を樹脂モールド部40の
下面の高さと一致させなくてもよい。また、場合によっ
ては支え部30を設けずオーバーランナー30Aのみで
全体寸法を合わせるようにすることも可能である。ま
た、透孔24を支え部30よりも小径にしてもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る樹脂モールド装置によれ
ば、樹脂モールド部の成形と同時に成形品を平積み可能
とする支え部の樹脂成形が容易にでき、支え部を有する
成形品を容易に製造することができる。また、支え部に
エジェクタピンを配置することによって成形品の離型性
を好適に向上させることができる。また、支え部を有す
る成形品は樹脂モールド部と支え部によってリードフレ
ームが支持されることにより平積みが可能となり、成形
品の収納や搬送が容易になり、取り扱いやすい製品とし
て提供することができる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】樹脂モールド装置の実施例を示す説明図であ
る。
【図2】リードフレーム上での支え部及び金型ランナー
等の平面配置を示す説明図である。
【図3】支え部と金型ランナーの平面配置を示す説明図
である。
【図4】支え部を取り付けた状態を示す説明図である。
【図5】リードフレームを樹脂モールドした状態の側面
図である。
【図6】成形品を平積みした状態の説明図である。
【図7】第2実施例の方法によって得られた成形品を示
す説明図である。
【図8】第3実施例の方法によって得られた成形品を平
積みした状態の説明図である。
【図9】第4実施例の樹脂モールド方法を示す説明図で
ある。
【図10】第4実施例の方法によってリードフレームを
樹脂モールドした状態の側面図である。
【図11】第5実施例の樹脂モールド方法を示す説明図
である。
【図12】第5実施例の方法によってリードフレームを
樹脂モールドした状態の側面図である。
【図13】従来の成形品を平積みする状態を示す説明図
である。
【図14】従来の成形品を樹脂モールドする状態を示す
説明図である。
【符号の説明】
10 リードフレーム 16 キャビティ 18 樹脂 20 金型ランナー 20b 成形品ランナー 21 分岐路 24、26 透孔 30 支え部 30a 下面の支え部 30b 上面の支え部 30A オーバーランナー 40 樹脂モールド部 42 リード 46 エアベント 50、51、52 エジェクタピン 60 ゲート

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リードフレームの幅方向の中心位置より
    も一方側に偏位して樹脂モールド部を成形するキャビテ
    ィを設けたモールド金型を有する樹脂モールド装置にお
    いて、 前記モールド金型で前記樹脂モールド部よりも他方側に
    偏位した位置に、前記リードフレームの厚み方向への全
    体の突出寸法を前記樹脂モールド部の全体厚と一致させ
    てリードフレームと一体に樹脂成形する支え部を成形す
    るための成形部を設け、 前記キャビティに連絡する金型ランナーと前記成形部と
    を連通させて設けたことを特徴とする樹脂モールド装
    置。
  2. 【請求項2】 前記支え部を前記リードフレームの上下
    面から突出させて設けるとともに、前記支え部の上下面
    の高さ位置を前記樹脂モールド部の上下面の各々の高さ
    位置と一致させるべく前記成形部の内底面の高さ位置を
    設定したことを特徴とする請求項1記載の樹脂モールド
    装置。
  3. 【請求項3】 前記リードフレームの上面あるいは下面
    に付着する成形品ランナーを前記リードフレームに設け
    る支え部の一部として利用すべく、前記金型ランナーを
    前記樹脂モールド部から延出するリード側に配置して、
    該金型ランナーの深さ寸法を前記支え部の全体の突出寸
    法に合わせて設定したことを特徴とする請求項1または
    2記載の樹脂モールド装置。
  4. 【請求項4】 前記リードフレームのリード配置側とは
    反対方向から前記キャビティに樹脂を充填するためのゲ
    ートを設置し、 前記キャビティのリード側の側面からキャビティに連通
    させてオーバーランナー成形用凹部を延設し、 該オーバーランナー成形用凹部の深さ寸法を前記支え部
    の全体の突出寸法に合わせて設定したことを特徴とする
    請求項1または2記載の樹脂モールド装置。
  5. 【請求項5】 前記支え部を成形する成形部に樹脂モー
    ルド後に成形品を離型させるエジェクタピンを配置した
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の樹脂
    モールド装置。
  6. 【請求項6】 リードフレームの幅方向の中心位置より
    も一方側に偏位して樹脂モールド部を成形して設けた樹
    脂モールド製品において、 前記樹脂モールド部よりも他方側に偏位した位置に、前
    記リードフレームの厚み方向への全体の突出寸法を前記
    樹脂モールド部の全体厚に一致させた支え部をリードフ
    レームと一体に樹脂成形して成ることを特徴とする樹脂
    モールド製品。
  7. 【請求項7】 前記支え部の上下面の各々の高さ位置を
    前記樹脂モールド部の上下面の各々の高さ位置と一致さ
    せたことを特徴とする請求項6記載の樹脂モールド製
    品。
  8. 【請求項8】 前記リードフレームの一方の面からのみ
    前記支え部を突出させて設けたことを特徴とする請求項
    6記載の樹脂モールド製品。
  9. 【請求項9】 前記樹脂モールド部のリード配置側のリ
    ードフレームの一方の面に成形品ランナーを付着させて
    残留させるとともに該成形品ランナーと合わせた全体厚
    を前記樹脂モールド部の全体厚と一致させて前記リード
    フレームの他方の面上から前記成形品ランナーと一体に
    支え部を突出させるか、あるいは、前記成形品ランナー
    の厚さを前記樹脂モールド部の全体厚に一致させて設け
    たことを特徴とする請求項6記載の樹脂モールド製品。
  10. 【請求項10】 前記樹脂モールド部に接続して前記リ
    ードフレームの一方の面にオーバーランナーが付着して
    樹脂成形され、該オーバーランナーと合わせた全体厚を
    前記樹脂モールド部の全体厚と一致させて前記リードフ
    レームの他方の面上から前記オーバーランナーと一体に
    支え部を突出させるか、あるいは、前記オーバーランナ
    ーの厚さを前記樹脂モールド部の全体厚に一致させて設
    けたことを特徴とする請求項6記載の樹脂モールド製
    品。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7065035B1 (en) 1999-10-25 2006-06-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical multilayer disk, multiwavelength light source, and optical system using them
JP2008201085A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Denso Corp 製品の製造方法
JP2012074599A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Fujitsu Semiconductor Ltd 半導体装置の製造方法

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