JPH0817055B2 - 誘電体磁器組成物 - Google Patents
誘電体磁器組成物Info
- Publication number
- JPH0817055B2 JPH0817055B2 JP30836489A JP30836489A JPH0817055B2 JP H0817055 B2 JPH0817055 B2 JP H0817055B2 JP 30836489 A JP30836489 A JP 30836489A JP 30836489 A JP30836489 A JP 30836489A JP H0817055 B2 JPH0817055 B2 JP H0817055B2
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- JP
- Japan
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- dielectric
- dielectric porcelain
- porcelain composition
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- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Ceramic Capacitors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、主にマイクロ波領域において誘電体共振
器として利用される誘電体磁器組成物に関するものであ
る。
器として利用される誘電体磁器組成物に関するものであ
る。
〈従来の技術〉 マイクロ波・ミリ波(以下、マイクロ波という)を取
扱う高周波回路技術が急速に発展し、電子技術分野にお
ける小型化の傾向に伴って、この分野においても小型化
がますます強く要望されている。
扱う高周波回路技術が急速に発展し、電子技術分野にお
ける小型化の傾向に伴って、この分野においても小型化
がますます強く要望されている。
誘電体を用いれば、誘電体の中で波長が に短縮されることから小型化を実現することができ、最
近誘電体共振器や基板などに用いられるマイクロ波用誘
電体磁器の開発が活発化してきている。
近誘電体共振器や基板などに用いられるマイクロ波用誘
電体磁器の開発が活発化してきている。
従来、マイクロ波用誘電体磁器としては、MgTiO3-CaT
iO3系、ZrO2-SnO2-TiO2系、Ba2Ti9O20系、Ba(Zn、Ta)
系などの材料が知られているが、これらは何れもマイク
ロ波帯において高いQ値を示すものの誘電率が40以下で
ある。
iO3系、ZrO2-SnO2-TiO2系、Ba2Ti9O20系、Ba(Zn、Ta)
系などの材料が知られているが、これらは何れもマイク
ロ波帯において高いQ値を示すものの誘電率が40以下で
ある。
また、比誘電率(εr)が60〜100、Q値も比較的高
い材料としてBaO-TiO2-NdO3/2‐PbO系のものが知られて
いる。
い材料としてBaO-TiO2-NdO3/2‐PbO系のものが知られて
いる。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記した従来の磁器組成物の誘電率で
は十分な小型化を達成することはできず、一層の小型化
を達成するためには、εrが100以上の材料が必要であ
る。
は十分な小型化を達成することはできず、一層の小型化
を達成するためには、εrが100以上の材料が必要であ
る。
εrが100〜300の材料としてはCaTiO3、SrTiO3などが
あるが、共振周波数の温度係数(τf)が800ppm/℃、1
600ppm/℃と大きく、誘電体共振器として使用できな
い。
あるが、共振周波数の温度係数(τf)が800ppm/℃、1
600ppm/℃と大きく、誘電体共振器として使用できな
い。
しかしながら、εrが大きく、かつτfがマイナスに
大きい材料が開発できれば、これらの材料を組合わせる
ことによって、τfの小さい誘電体共振器を得ることが
できる。
大きい材料が開発できれば、これらの材料を組合わせる
ことによって、τfの小さい誘電体共振器を得ることが
できる。
この発明は比誘電率εrが大きく、かつ共振周波数の
温度係数τfがマイナスに大きい誘電体磁器を提供する
ことを目的とするものである。
温度係数τfがマイナスに大きい誘電体磁器を提供する
ことを目的とするものである。
〈課題を解決するための手段〉 上記の目的を達成するために、この発明は酸化鉛(Pb
O)、酸化ジルコニムウ(ZrO2)および酸化ニオブ(Nb2
O5)からなる磁器組成物であって、上記構成成分を xPbO・yZrO2・zNbO5/2と表わした時、各成分がモル比率
で 44≦x≦55、44≦y≦55、0.02≦z≦1.0であることを
特徴とする誘電体磁器組成物を提供するものである。
O)、酸化ジルコニムウ(ZrO2)および酸化ニオブ(Nb2
O5)からなる磁器組成物であって、上記構成成分を xPbO・yZrO2・zNbO5/2と表わした時、各成分がモル比率
で 44≦x≦55、44≦y≦55、0.02≦z≦1.0であることを
特徴とする誘電体磁器組成物を提供するものである。
〈作用〉 この発明は上記したように、PbO、ZrO2およびNbO5/2
を所定の割合で混合、焼成することにより比誘電率εr
が大きく、かつ共振周波数の温度係数τfがマイナスを
持つ誘電体磁器を得ることができるのである。
を所定の割合で混合、焼成することにより比誘電率εr
が大きく、かつ共振周波数の温度係数τfがマイナスを
持つ誘電体磁器を得ることができるのである。
〈実施例〉 以下、この発明を実施例により詳細に説明する。
先ず出発原料として高純度のPbO、ZrO2およびNb2O5を
それぞれ第1表に示す組成比率にて混合し、空気中約80
0℃の温度で1時間以上仮焼した。
それぞれ第1表に示す組成比率にて混合し、空気中約80
0℃の温度で1時間以上仮焼した。
次いで仮焼した原料を粉砕、混合し、有機バインダー
を加えて成形加工したのち、1100〜1300℃で焼成して直
径10mmφ、厚さ5mm大きさのユニットを得た。
を加えて成形加工したのち、1100〜1300℃で焼成して直
径10mmφ、厚さ5mm大きさのユニットを得た。
かくして得た各ユニットについて25℃、3〜5GHzにお
ける誘電率εr、Qおよび共振周波数の温度係数τfな
どの電気的諸特性を測定したところ第1表に示す結果が
得られた。
ける誘電率εr、Qおよび共振周波数の温度係数τfな
どの電気的諸特性を測定したところ第1表に示す結果が
得られた。
尚、共振周波数の温度係数τfは+25℃〜+85℃の温
度範囲で測定したものである。
度範囲で測定したものである。
第1表中*を付した試料番号はこの発明の範囲外であ
り、他はこの発明の範囲内である。
り、他はこの発明の範囲内である。
上表から、試料番号1、2および3を比べると明らか
なように、Nb2O5を添加含有させることによりεr、Q
を大幅に改善できると共に、τfをマイナス側へ移行さ
せることができるのである。
なように、Nb2O5を添加含有させることによりεr、Q
を大幅に改善できると共に、τfをマイナス側へ移行さ
せることができるのである。
〈発明の効果〉 以上のように、この発明の誘電体磁器は、マイクロ波
領域においてεrが大きく、かつτfがマイナスに大き
い誘電体磁器であって、τfがプラスに大きく、εrが
大きい誘電体磁器と組合わせることによって、大きなε
rとOppm/℃に近いτfとを有する誘電体磁器を作るこ
とができるので、マイクロ波用誘電体共振器あるいは温
度補償用コンデンサなどの誘電体磁器組成物として用い
ることができ、その工業的価値は著しく高いのである。
領域においてεrが大きく、かつτfがマイナスに大き
い誘電体磁器であって、τfがプラスに大きく、εrが
大きい誘電体磁器と組合わせることによって、大きなε
rとOppm/℃に近いτfとを有する誘電体磁器を作るこ
とができるので、マイクロ波用誘電体共振器あるいは温
度補償用コンデンサなどの誘電体磁器組成物として用い
ることができ、その工業的価値は著しく高いのである。
Claims (1)
- 【請求項1】酸化鉛(PbO)、酸化ジルコニウム(Zr
O2)および酸化ニオブ(Nb2O5)からなる磁器組成物で
あって、上記構成成分を xPbO・yZrO2・zNbO5/2と表わした時、各成分がモル比率
で 44≦x≦55、44≦y≦55、0.02≦z≦1.0であることを
特徴とする誘電体磁器組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30836489A JPH0817055B2 (ja) | 1989-11-28 | 1989-11-28 | 誘電体磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30836489A JPH0817055B2 (ja) | 1989-11-28 | 1989-11-28 | 誘電体磁器組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03171508A JPH03171508A (ja) | 1991-07-25 |
JPH0817055B2 true JPH0817055B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=17980176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30836489A Expired - Fee Related JPH0817055B2 (ja) | 1989-11-28 | 1989-11-28 | 誘電体磁器組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0817055B2 (ja) |
-
1989
- 1989-11-28 JP JP30836489A patent/JPH0817055B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03171508A (ja) | 1991-07-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |