JPH08170409A - 植栽用防根防水施工法 - Google Patents

植栽用防根防水施工法

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JPH08170409A
JPH08170409A JP6284110A JP28411094A JPH08170409A JP H08170409 A JPH08170409 A JP H08170409A JP 6284110 A JP6284110 A JP 6284110A JP 28411094 A JP28411094 A JP 28411094A JP H08170409 A JPH08170409 A JP H08170409A
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Jiyunkichi Soudai
淳吉 相臺
Kazuo Hiraide
和夫 平出
Toshiyuki Kitasei
敏之 北清
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アスファルト系防水シートを用いて植栽用の
防水施工を行い、植栽し生育する植物の根の侵入を完全
に防止し得られる防根防水施工を行う方法を提供する。 【構成】 被施工面aに、アスファルト系防水シート2
の上面に防根シート3を一体に積層して成るラミネート
シート1の複数枚を敷設貼着すると共に、その相隣るラ
ミネートシート1,1の対向する両端縁1a,1bを貼
着剤6を介して重ね貼着し、更にその重ね合わせ部5の
外面に、上側のラミネートシート端縁部1bの端面7と
その下面の下側のラミネートシート端縁部1aとの間の
貼着剤介在部9の外端面9aを被覆して可撓性、防根防
水性の塗覆層8を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物の屋上などに盛
土し、これに芝類、草花などを生育させ緑化する植栽構
築体施工を行うに当たり、防水シートとして、アスファ
ルト系防水シートを用いて植栽施工を行う式の植栽用防
根防水施工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建造物の屋上、ベランダなどの下
地面に、植栽構築体を構築するに当たり、該下地面にア
スファルト系防水シートの所望枚を、その相隣るシート
の対向する両端縁部を重ね合わせ貼着した状態で敷設貼
着した後、その上面に、織布又は不織布から成る防根シ
ートの所望枚を、その相隣るシートの対向する両端縁部
を溶融アスファルト又は粘着剤から成る貼着剤を介して
重ね合わせ貼着した状態で敷設して防根防水施工面を形
成し、その上面に、多数の排水用貫通孔と下面に多数条
の排水溝を配設した排水板の所望枚数を、相隣る排水板
の対向端面を突き合わせた状態で載置して上面平坦な排
水層を設け、その上面に土壌粒子を通さないが、透水性
を有するフィルターシートの多数枚を敷設してフィルタ
ー層を設け、その上面に所望の厚さの盛土層を形成した
防根防水施工面を備えた植栽構築体は公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記の防
根防水施工法では、以下述べるような問題がある。即
ち、その防根防水施工は、該アスファルト系防水シート
と防根シートとの敷設作業を各別に行わなければならな
いので、施工作業に時間と手間がかゝるばかりでなく、
相隣る防根シートの対向する両端部は、加熱溶融アスフ
ァルトを介して重ね合わせ貼着するだけであるので、施
工後に、植物の根の細い毛根の先端が該アスファルト接
着剤を貫通してアスファルト系防水シートにまで到達し
て防水シートを損傷させ、或いは該防根シートは、該防
水シート面から分離しているので、その上面に載置した
排水板やその下面の防水シートの動きに影響を受けて部
分的に動き易く位置ずれを生じたり、破れたりするなど
の欠点がある。
【0004】一方、従来の植栽用防根防水施工法におけ
る施工作業の時間と手間がかゝること及び防根シートの
移動による位置ずれ、破れの欠点を解決するため、防水
シートの表面に、防根シートを一体に積層して成るラミ
ネートシート(実開平6−55733号)が提案されて
いる。しかし乍ら、このラミネートシートを用いて防根
防水施工面を形成しても、その重ね部からの生長する植
物の根が防水シート内に侵入してその防水性が破壊され
る欠点があり、そのラミネートシートの防根性は充分で
ないことが分かった。
【0005】図7は、上記従来のラミネートシートを用
い、従来法により防根防水施工を行った施工例を示す。
図面でAは、ビルの屋上や住宅のベランダなどのコンク
リートスラブから成る下地を示し、その上面に、植栽構
築体を構築するために、先ず、アスファルト系防水シー
トBの上面のアスファルト塗覆面に織布から成る防根シ
ートCを積層圧着され、その裏面のアスファルト塗覆面
に全面に亘り鉱物粉を散着させて非粘着面Dを設けて成
る防根防水性ラミネートシートEを、下地A面に流され
た溶融アスファルトから成る塗布層Fを介して敷設貼着
すると共に、その相隣るラミネートシートE,Eの対向
する端縁部e1,e2を溶融アスファルトの貼着剤fを
介して重ね合わせ貼着して重ね合わせ部Gを形成して植
栽用防根防水施工を完了し、その施工面の上面に、上下
に貫通する排水孔h1と下面に突出する突起h2とを多
数個配設した排水板Hの多数枚を相隣る端面を突き合わ
せて並べて載置し、その下方に、該防根防水施工面との
間に、排水用通路空間Iを存せしめた排水層Hを設け、
その上面に水の透過を許容するが土壌粒子の透過を許容
しないシート状フィルタJを敷設し、その上面に所望の
厚さに土を盛り、盛土層Kを形成して植栽構築体の構築
を完了し、該盛土層Kに、芝類、草花、かん木などを植
え生育させ、屋上の緑化をもたらす。しかし乍ら、植物
の生育につれ、生長する根の細かい根の先端は、該シー
ト状フィルターJを貫通し、排水板Hの排水孔h1を突
き抜け、該排水用通路空間Iに侵入し、その先端の毛根
は、該排水用通路空間Iに露出している該上側のラミネ
ートシートEの端面e3から毛根が突き入り、その生長
と共にその防水アスファルトシートBの防水性を破壊す
ると共にその重ね合わせ部Gのその上側の端縁部e1と
下側の端縁部e2間の粘着剤介在部fの外端面e4から
も根が侵入して該アスファルト貼着剤fを貫通し、該重
ね合わせ部Gの分離破壊をもたらし、その結果、水がそ
の貫通破損部から防水シートB内に侵入し、アスファル
ト層防水シートの防水性の劣化をもたらす。このよう
に、アスファルト系防水シートBは、その上面の防根シ
ートCにより根の上面からの侵入は防止されるが、その
端面e3とその下面のアスファルト貼着剤介在部fを貫
通する根の侵入は防止できず、防水性の低下、遂には、
漏水をもたらすことが確認された。このように、アスフ
ァルト系防水シートBの上面に防根シートCを一体に積
層した式のラミネートシートEの耐根性は完全でないの
で、これを用いた場合の植栽用防根防水性の完全をもた
らす防根防水性の向上した施工法が望まれる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の技
術の課題を解決した植栽用防根防水施工法を提供するも
ので、被施工面に、アスファルト系防水シートの上面に
防根シートを一体に積層して成るラミネートシートの複
数枚を敷設貼着するに当たり、相隣るシートの対向する
両端縁部をそのいずれか一方のシートの端縁部の上面に
その他方のシートの端縁部を貼着剤を介して重ね合わせ
貼着する植栽用防根防水施工法において、更に、その重
ね合わせ部の外面部に、少なくともその上側に重ねられ
たラミネートシートの端縁部の端面とその下面の貼着剤
介在部の外端面とをその全長に亘り被覆するべく反応硬
化型樹脂と硬化剤との混合物を塗布、硬化せしめ、可撓
性、防根防水性を有する塗覆層を形成することを特徴と
する。
【0007】
【作用】該相隣るラミネートの重ね合わせ部の外面部
に、防根防水性を有する塗覆層が形成されるので、その
内面の上側のラミネートシートの端縁部の端面とその下
面の貼着剤介在部の外端面からの毛根の侵入が防止さ
れ、ラミネートシートの該重ね合わせ部の良好な防水性
を長期に亘り維持でき、防水防根性の向上した信頼性の
高い防根防水施工面をもたらす。また、その被覆層は可
撓性を有するので、施工後の下地の挙動などによっても
ひゞ割れを生ずることなく、該重ね部に対し安定した塗
覆層をもたらし、長期に亘りアスファルト系防水シート
の良好な防水性を維持することができる。
【0008】該塗覆層を、該上側のラミネートシート端
縁部の端面を中心にその上面から該下側のラミネートシ
ート端縁部の近傍の上面に亘る幅を有する帯状の塗覆層
とすることにより、該上側のラミネートシートの端面と
その下面の貼着部介在部の外端面とを確実に保持する塗
覆層を容易に形成することができ、少なくとも50mm
程度の幅と少なくとも3mm程度の厚さとすることが好
ましく一般である。
【0009】可撓性を有し且つ防根防水性を有する塗覆
層は、実施例に示すような反応硬化型樹脂と硬化剤との
混合物の反応硬化物である変性エポキシ樹脂又はウレタ
ン樹脂が好ましく、塗覆層がウレタン樹脂である場合
は、防水アスファルト系防水シートのアスファルト系防
水層面との接着性の良いプライマーを介することが好ま
しい。
【0010】また、該ラミネートシートの該重ね合わせ
部の貼着剤を該塗覆層と同じもので構成するときは、上
側のラミネート端縁部と下側のラミネート端縁部の防根
防水性を付与された貼着をもたらす。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。本発明の
植栽用防根防水施工法には、アスファルト系防水シート
の上面に、一体に積層して製造したラミネートシートを
使用する。該アスファルト系防水シートは、耐水性、耐
久性のあるポリエステル、ビニロンなどの合成繊維、ガ
ラス繊維或いはこれらの混合繊維から成る不織布を芯材
とし、これらの芯材にアスファルトを含浸した後、該芯
材の両面にアスファルト又はゴムアスファルトを塗覆し
て成り、このアスファルト系防水シートを製造する際
に、防根シートをその1側のアスファルト塗覆面に積
層、圧着してラミネートシートとするが、この場合、そ
の他側のアスファルト塗覆面には粘着防止のために、珪
砂、タルク、炭酸カルシウムなどの鉱物質粉粒を全面に
散着させて成る被施工面に溶融アスファルトで貼着する
形式のもの、或いはその他側のアスファルト塗覆面に、
その全面に或いはそのいずれか一方の側端から所定の幅
の端縁部を除いた他の全面に合成ゴム又はゴムアスファ
ルトから成る粘着剤を塗覆し、粘着層を設け、その上に
剥離紙を仮着した、密集したビルの屋上や住宅のベラン
ダなどの環境上の理由から、被施工面への貼着に当た
り、溶融アスファルトを使用することができない場所に
適した形式のものを作製する。これらのラミネートシー
トは、長尺物のロール状に巻いた製品とするか、長尺物
を所定の寸法に裁断した板状の製品とする。
【0012】アスファルト系防水シートの塗覆アスファ
ルトとしては、通常のブローンアスファルト、五酸化燐
などの触媒を用いてブローイングして作られたキャッツ
ブローンアスファルト、ストレートアスファルトにSB
S、SISなどの合成ゴムをブレンドして作られるゴム
アスファルトなどが用いられるが、防根シートとのラミ
ネートが良好に行われるためにはゴムアスファルトを用
いるのが好ましい。
【0013】本発明に用いる該防根シートとしては、耐
水性であり、且つ土壌中の微生物によって分解しないこ
とが必要であり、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ塩
化ビニルなどの厚さが0.1mm以上の合成樹脂フィル
ム、ステンレス、銅、鉛などの厚さが30μm以上の金
属箔シート、或いは目の寸法が30μm以下で、厚さが
0.1mm以上の合成繊維又は合成繊維不織布が挙げら
れ、これらの防根シートはいずれも好適に使用すること
ができ、いずれか1種類を適宜選択して用いれば良い。
尚、上記の合成繊維織布としては、ポリエステル、ビニ
ロン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、アクリルなどの合成
繊維を用いて作られたもの、また合成繊維不織布として
は、例えばポリエチレン連続極細繊維を紡糸し、繊維同
志を結合させ高圧加工し不透水性を付与したものが挙げ
られる。合成繊維織布及び合成繊維不織布の目の寸法が
30μm以下とする理由は、植物の根の生長点が30μ
mであるので、目の寸法がこれ以下であれば、植物の根
のうち特に髭根などの細根の通過を阻止できるからであ
る。
【0014】本発明によれば、このように構成したラミ
ネートシートを用い、ビルの屋上、住宅のベランダなど
の被施工面に敷設貼着する場合、その相隣るラミネート
シートの対向する両端縁部を所望の幅重ね合わせ、その
上下対向面を貼着剤を介し貼着し乍ら敷設貼着する。更
に詳述するに、上記した裏面に鉱物粉の散着面を設けた
形式のラミネートシートを用いる場合は、その防根シー
ト面を上側にして、被施工面に溶融アスファルトを流し
乍ら敷設貼着するが、その相隣るラミネートシートの対
向する両端縁部を少なくとも10cm幅で重ね合わせ貼
着するが、その貼着には、ラミネートシートを被施工面
に溶融アスファルトで流し貼着する際、同時に、その重
ね合わせ部の下側のラミネートシート端縁部の上面に、
その全長に亘り貼着に充分な量の溶融アスファルトを流
し、この帯状の溶融アスファルトを介して上側に重ねら
れるラミネート端縁部を押圧貼着して重ね部を形成す
る。溶融アスファルトを貼着剤として使用できない上記
した環境のビルの屋上や住宅のベランダを被施工面の防
水施工には、上記した裏面に剥離紙を仮着された形式の
ラミネートシートを用い、次のように施工する。即ち、
該ラミネートシートをその防根シート面を上側にして、
該剥離紙を剥がし乍らその露出した粘着層面で該下地に
貼着する。この場合、相隣るラミネートシートの対向す
る両端縁部を、少なくとも互いに少なくとも10cm幅
重ね合わせ貼着する。ラミネートシートとして、その裏
面全面に粘着層を施されたものを使用する場合は、その
上側のラミネートシート端縁部の下面に施されている粘
着層面を貼着剤としてその下側のラミネートシート端縁
部の上面に押圧貼着することにより重ね合わせ部の貼着
を行う。ラミネートシートとして、そのいずれか一方の
端縁から所定の幅、通常少なくとも10cm幅を除き、
粘着層を施されたものを使用する場合には、その下側の
ラミネートシート端縁部の上面に上側のラミネートシー
ト端縁部の裏面の少なくとも10cm幅の全長に亘り粘
着層を欠いた非粘着剤塗布面との間に別個に用意した貼
着剤を介在させ、該貼着剤を介して押圧貼着して重ね合
わせ部の貼着を行う。この貼着剤としては、後述する本
発明の反応硬化型樹脂が好ましく、施工時にこれに硬化
剤を添加混合し、その混合物を塗布、硬化させるとき
は、防根、防水性で且つ可撓性を有する貼着剤で強固に
貼着された両端縁部の重ね合わせ部が得られて好まし
い。
【0015】発明者は、多くの試験を行った結果、アス
ファルト系防水シートの裏面に防根シートを一体に結着
被覆しても、防根性が完全でなく、その重ね合わせ部の
特に外端面より毛根の侵入が防止できず、ラミネートシ
ートを構成するアスファルト系防水シートの防水性が阻
害されることが分かった。これを防止するため、鋭意試
験研究の結果、その重ね合わせ部の外端面に、後記に明
らかにするように、可撓性を有し且つ防根防水性を有す
る塗覆層を形成することにより、上記の問題を解決する
ことができ、長期に亘り、アスファルト系防水シートの
防水性を長期に亘り保証することが認められた。
【0016】即ち、上記のようにラミネートシートによ
り防水施工したその対向両端縁部の重ね合わせ部の外面
に、少なくともその上側のラミネート端縁部の端面とそ
の下面の貼着剤介在部の外端面とを被覆するように、反
応硬化型樹脂に硬化剤を添加混合したものを、その重ね
合わせ部の長さ全長に亘り帯状に塗布、硬化してその塗
覆層を設ける。この反応硬化樹脂は、生長する根の毛根
の侵入を確実に防止する。即ち、該塗覆層は、その内側
の上側のラミネートシートのアスファルト系防水シート
の端面とその下側のラミネートシートの端縁部とを接着
している貼着剤がアスファルト又は粘着剤である場合
は、その貼着剤層への根の侵入を防ぐ防壁として作用す
る。
【0017】本発明によれば、可撓性と防根防水性を有
する塗覆層は、好ましくは次のような反応硬化型樹脂と
硬化剤との混合物の反応、硬化により得られる。例え
ば、反応硬化型樹脂として、ビスフェノールAジグリシ
ジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル
などの汎用エポキシ樹脂を、ウレタン変性やゴム変性又
はプロピレンオキサイドなどを付加して鎖状変性して成
る変性エポキシ樹脂を使用し、これにジエチレントリア
ミン、トリエチレンテトラミンなどの脂肪族ポリアミ
ン、メタキシレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン
などの芳香族ポリアミン、その他のアミン系の硬化剤を
添加、混合し、その混合物を塗布、反応硬化せしめて成
る変性エポキシ樹脂から成る塗覆層を形成する;また、
反応硬化型樹脂として、ビスフェノールAジグリシジル
エーテルなどの汎用エポキシ樹脂を使用し、これにウレ
タン変性した硬化剤を添加、混合して、その混合物を塗
布、反応硬化せしめて成る変性エポキシ樹脂から成る塗
覆層を形成する;或いは、反応硬化型樹脂として、ポリ
イソシアネート、例えばTDI(トリレンジイソシアネ
ート)、MDI(メチレンジフェニルイソシアネート)
などとポリオールとの付加重合によって得られる末端N
COのプレポリマーを使用し、これにポリオキシプロピ
レングリコールなどのポリオールを硬化剤を添加、混合
し、その混合物を塗布、反応硬化せしめて成るウレタン
樹脂から成る塗覆層を形成する。該塗覆層がウレタン樹
脂から成る場合は、変性エポキシ樹脂よりも、アスファ
ルトに対する接着性がいくらか劣るので、アスファルト
系防水シートの被塗布面に、アスファルトとの接着性の
優れているプライマーを介してその塗覆層を形成するこ
とが好ましい。そのプライマーとしては、例えば、道路
などのアスファルト舗装路面のマーキングに使用される
被覆用樹脂として知られるビニルエステル樹脂に過酸化
ベンゾイルを添加、混合した混合物を使用し、これを塗
布、硬化してその塗膜を形成し、その上面に前記のウレ
タン樹脂の塗覆層を形成することが好ましい。
【0018】このようにして得られた本発明の植栽用防
根防水施工面上に、常法により植栽構築体を構成する。
即ち、本発明の上記施工面上に、全面に亘り上下に貫通
する通水孔と下面に突起を設けた排水板の所望枚数を互
いに突き合わせて載置して下面に排水用通路空間の形成
された排水層を形成し、その上面に水の透過を許容する
が土壌粒子の通過を許容しないシート状フィルターを全
面に敷設してフィルター層を形成し、その上面に所望の
厚さに盛土し盛土層を形成し、該盛土層に、芝類、草
花、立木などを植え、生育させて屋上やベランダの緑化
をもたらす。更に詳細には、該排水板は、合成樹脂又は
合成ゴムを材料とし、上下に貫通する多数の通水孔と、
その下面に多数の点状又は線状の突起とを成形により形
成した成形板から成り、これを上記防根防水施工面に載
置するときは、その突起によりその成形板の下面とその
施工面との間に排水用通路空間が形成される。該シート
状フィルターは、盛土の細かい粒子が流出しないが、排
水は容易に行われるような密度の不織布で厚さが2mm
以上の嵩高のものが好ましい。繊維としては、ポリエス
テル、ビニロン、アクリルなどの合成繊維の不織布が一
般であり好ましい。
【0019】このように構成した植栽構築体に植生する
植物の根は、フィルター層及び排水板の通水孔を貫通し
て排水層の下面の排水用通路空間に侵入し、更にラミネ
ートシートに達するが、該ラミネートシートの上面は、
防根シートで被覆されているので、毛根がその上面から
の侵入は防止されるばかりでなく、本発明によれば、該
ラミネートシートの上記の重ね合わせ部の外面にその長
さ方向に設けた帯状の反応硬化樹脂の塗覆層を設けてあ
るので、毛根は該塗覆層によってこれを突き抜けること
ができない。換言すれば、該塗覆層は、その内側のラミ
ネートシートの端面とその下面の貼着層の外端面を根の
侵入による損傷、アスファルト系防水シートの防水性の
劣化が未然に防止される。また、該塗覆層は可撓性を有
するので、下地の挙動により、亀裂を生ずることがな
く、耐亀裂性の強靭な安定堅牢な防根防水壁として役立
つ。更にまた、該塗覆層は、防水性も有し、接着性も良
いので、重ね部を安定堅牢に保護する。かくして、アス
ファルト系防水シートの防水性は完全に保つことができ
る。尚、塗覆層の厚さは、3mm程度又はそれ以上であ
ることが好ましく、またその幅は重ね部の端面を中心に
重ね部の上面から下側のラミネートシートの重ね部の外
側近傍の上面までの50mm又はそれ以上を有すること
により、該重ね部の端面を充分且つ確実に被覆すること
ができる。
【0020】次に、本発明の実施例を、添付図面に基づ
き説明する。 実施例1 図1示のコンクリートブロックで区劃された1.9m平
方のコンクリート下地aの上面、即ち、被施工面に、図
2示のラミネートシート1の2枚を用意し、貼着剤bと
して約5Kgの溶融アスファルト(JIS K 220
7 石油アスファルトに規定する防水工事用アスファル
ト3種)をいわゆる流し貼りによりこれらラミネートシ
ート1,1を敷設貼着した。該ラミネートシート1は、
厚さ1.5mm、幅1m、長さ1.9mのアスファルト
ルーフィング(日新工業株式会社製 商品名SPビニロ
ン70S)から成るアスファルト系防水シート2とその
上面のアスファルト塗覆面に積層圧着せしめた厚さ0.
1mmのポリエステル合成繊維製フィラメント糸で織製
した織布から成る防根シート3(東洋紡績株式会社製
商品名コスモアングラス)とから成り、その下面のアス
ファルト塗覆面全面に珪砂を散着せしめた被粘着面4を
設けたものである。これら2枚のラミネートシート1,
1の敷設貼着時に、その対向する両端縁部1a,1b
を、その一方の端縁部1aの上面に他方の端縁部1bを
10cmの幅重ね貼着し、10cm幅の重ね合わせ部5
を設けた。該両端縁部1a,1b間の貼着は、該溶融ア
スファルトから成る貼着剤6を下側の端縁部1aの10
cm幅にその全長に亘り帯状に流し、その上面に上側の
端縁部1bを圧着して行った。次に、該重ね合わせ部5
の外面に、反応硬化型樹脂を主剤とし、これに硬化剤を
添加混合したものを塗布、硬化して、上側に重ねられた
ラミネートシート端縁部1bの端面7を中心に50mm
幅、3mm厚さの帯状の塗覆層8を設け、該塗覆層8に
より、上側の端縁部1bの端面7と該貼着剤介在部9の
外端面9aを充分に塗覆して、本発明の防根防水施工を
完成した。該反応硬化型樹脂としては、例えば、鎖状変
性したビスフェノールFタイプのエポキシ樹脂(エー・
シー・アール社製 商品名ACRエポキシR−80)を
使用し、これを主剤として、これの100重量部と芳香
族系ポリアミン(エー・シー・アール社製 商品名AC
RハードナーH−4001)を硬化剤として、これの5
0重量部を使用直前に混合して得られた混合液を塗布
し、24時間で完全に硬化して該塗覆層8を形成したも
のである。このように構成した本発明の植栽用防根防水
施工層の上面に、上下に貫通する通水孔10aと下面に
突出する突起10bとを夫々配設して成る厚さ40mm
のスチレンフォーム製の排水用成形板10の多数枚を互
いに突き合わせて載置敷設して、その多数の該排水用成
形板10(日新工業株式会社製 商品名カナートマット
2号)の下方に、該施工面との間に排水用通路11を形
成した排水層10を形成し、該排水層10の上面に厚さ
2.7mmのポリエステル繊維製スパンボンド不織布
(東洋紡績株式会社製 商品名ボランス4301N)か
ら成るフィルター12の多数枚を敷設し、その上面に、
赤土と黒土を2:1の割合で混合して成る土壌を30c
mの高さに盛り、盛土層13を形成して植栽用構築体を
構築し、該盛土層13にオカメザサを植栽した。18ヶ
月経過後、該防根防水施工層に対するアスファルト系防
水シート2,2へのオカメザサの根の侵入の有無を調べ
たが、全くその侵入は認められなかった。また、下地a
の挙動による該塗覆層8のひゞ割れは全く認められなか
った。
【0021】実施例2 図2示のコンクリートブロックで区劃された1.9m平
方のコンクリート下地aの被施工面に、図4示のラミネ
ートシート1′の2枚を用意する。該ラミネートシート
1′は、厚さ3.5mm、幅1m、長さ1.9mのゴム
アスファルトルーフィング(日新工業株式会社製 商品
名カスタムSS)2とその上面のアスファルト塗覆面に
積層圧着せしめた厚さ30μmのステンレス製の防根シ
ート3′(福田金属箔工業株式会社製)とから成り、更
に、その下面のアスファルト塗覆面に、その全面に貼着
剤として粘着剤6′を塗布され、その粘着剤塗布面6′
には、剥離紙4′を被粘着面として仮着されている。か
ゝるラミネートシート1′の貼着施工に当たり、該剥離
紙4′を剥し乍ら、その露出した粘着剤塗布面6′を介
して、該被施工面に敷設貼着し、同時に、該2枚のラミ
ネートシート1′,1′の対向する両端縁1a′,1
b′は、その一方の端縁部1a′の上面に、他方の端縁
部1b′を10cmの幅重ね、その下面の粘着剤層6を
介して貼着し、重ね合わせ部5を設けた。次に、その重
ね合わせ部5の外面に、その全長に亘り、反応硬化型樹
脂を主剤とし、これに硬化剤を添加混合したものを塗
布、硬化して、上側に重ねられたラミネートシート端縁
部1b′の端面7を中心にその上面並びに下側のラミネ
ートシート端縁部1a′の近傍の上面に亘る50mm
幅、3mm厚さの帯状の塗覆層8を設け、該塗覆層8に
より、上側のラミネートシート端縁部1b′の端面7と
該貼着剤介在部9の外端面9aを充分に塗覆して、本発
明の防根防水施工を完成した。更に、具体的には、該反
応硬化型樹脂としては、例えば、ビスフェノールAタイ
プの汎用エポキシ樹脂(エー・シー・アール社製 商品
名ACRエポキシR−82)を使用し、これを主剤と
し、これの100重量部と硬化剤としてウレタン変性し
たアミン(エー・シー・アール社製 商品名ACRハー
ドナーH−4024)130重量部とを使用直前に混合
して得られた混合液を塗布し、24時間で完全に硬化し
て該塗覆層8を形成したものである。このように構成し
た本発明の植栽用防根防水施工層の上面に、実施例1と
同様に、排水層10、フィルター層12、盛土層13を
順次積層して植栽用構築体を構築し、該盛土層13にオ
カメザサを植栽した。18ヶ月後、該防根防水施工層の
アスファルト系防水シート2,2へのオカメザサの根の
侵入を調べたが、全く根の侵入が認められなかった。ま
た、下地aの挙動による該塗覆層8のひゞ割れは全く認
められなかった。
【0022】実施例3 実施例1と同じコンクリート下地aの被施工面に、図4
示のラミネートシート1″1枚と図6示のラミネートシ
ート1″1枚を用意する。図6示の該ラミネートシート
1″は、厚さ3.5mm、幅1m、長さ1.9mのゴム
アスファルトルーフィング(日新工業株式会社製 商品
名カスタムSS)2とその上面のアスファルト塗覆面に
積層圧着せしめた厚さ0.2mmのポリエチレン合成フ
ィルム製の防根シート3″とから成り、更に、その下面
のアスファルト塗覆面に、その1側の端面から10cm
幅を除き粘着剤6′を塗布され、その粘着剤塗布面6′
の外面には、剥離紙4′を仮着されている。2aは、該
粘着剤が塗布されていない10cm幅の帯状のアスファ
ルト塗覆面を示す。かゝる2枚のラミネートシート1′
及び1″を、該下地aの被施工面に夫々の該剥離紙4′
を剥し乍ら、その露出した粘着剤塗布面6′を介して敷
設貼着し、同時に、該2枚のラミネートシート1′及び
1″の対向する両端縁1a′及び1b″は、その一方の
端縁部1a′の上面に、他方の端縁部1b″を10cm
の幅重ね、後記するプライマー14を併用する貼着剤
6′を介して貼着し、重ね部5を設けた。即ち、重ね合
わせ貼着すべき上下のラミネートシート端縁部1a′及
び1b″のうち、上側の端縁部1b″の裏面である粘着
剤を塗布されていない10cm幅の帯状のアスファルト
塗覆層の裏面には、プライマー14として、ビニルエス
テル樹脂(大日本インキ化学工業社製 商品名ディオバ
ーHTP−502)に50%過酸化ベンゾイルペースト
を2重量%加えた混合液を約0.5mmの厚さに塗布す
る一方、下側のラミネートシート端縁部1a′の上面、
即ち、防根シート3′面に端面から10cm幅に全長に
亘り、貼着剤として、ウレタンプレポリマー(エー・シ
ー・アール社製 商品名ACRウレタンPR−907
0)を主剤とし、これの100重量部に対して、ポリオ
ール(エー・シー・アール社製商品名ACRハードナー
CA−125)を硬化剤として、これの120重量部を
使用直前に混合して得られた混合液を約1.5mmの厚
さに塗布し、前記の上側の裏面に該プライマー塗層14
を有するラミネートシート端縁部1b″を圧着した。か
くして、両端縁部1a′及び1b″の重ね部は、塗布後
1時間で完全に硬化し、そのプライマー層14と反応硬
化した貼着剤硬化層6″により強固に結着された。更
に、このように構成した重ね部5の外面に、該上側の端
縁部1b″の端面7とその下面のプライマー及び粘着剤
介在部9の外端面9aを被覆するように、前記と同じ材
質のプライマー14を該端面7と外端面9aを中心にし
て、50mm幅、厚さ1mmに、その上側のラミネート
シート端縁部1b″の上面からその下側のラミネートシ
ート端縁部1a′の重ね合わせ部5の近傍の上面にかけ
て帯状に塗布し、硬化させた後、そのプライマーの硬化
塗覆層14の上面に、反応硬化型樹脂としてウレタンプ
レポリマーと硬化剤としてポリオールとを同じ割合に混
合した混合液を3mmの厚さに該プライマー14全面に
重ねて塗布し硬化させて帯状の反応硬化塗覆層8を設け
た。塗布後2時間で硬化した。このように、本発明の防
根防水施工面を構成した後、その上面に、実施例1と同
様にして植栽構築体を構成し、オカメザサを植栽した。
18ヶ月後の観察では、ラミネートシート1′及び1″
の実施例1,2と同様に、アスファルト防水シート2,
2に異常を認めなかった。尚、また、該ラミネートシー
ト端縁部1a′と1b″は、該反応硬化した貼着剤層
6″により強靭且つ安定堅牢な防根性防水性を有する貼
着がもたらされていることが認められた。また、下地a
の挙動による該塗覆層8のひゞ割れは全く認められなか
った。
【0023】比較例1 図示しないが、実施例1において塗覆層8を形成しなか
った以外は、実施例1と全く同じ構成の防水防根施工を
行い、その施工面上に、実施例1と全く同じようにして
植栽構築体を施工し、オカメザサを植栽した。18ヶ月
後、該防根防水施工層を調べた所、その重ね合わせ部の
上側のラミネートシート端縁部の端面及びその下面の下
側のラミネートシート端縁部との間のアスファルト貼着
剤介在部内に深く毛根が侵入し、上面の防根シートの端
縁の剥離が認められ、ゴムアスファルト防水ルーフィン
グの防水性の損傷が認められた。 比較例2 実施例1における塗覆層8を変性エポキシ樹脂で形成す
る変わりに、汎用タイプのエポキシ樹脂(エー・シー・
アール社製 商品名ACRエポキシR−82)を主剤と
し、これの100重量部に対して、汎用型のポリアミド
(エー・シー・アール社製 商品名ACRハードナーH
−260)を硬化剤として、これの100重量部を添加
混合して成る混合物を塗布、硬化せしめて成る汎用タイ
プのエポキシ樹脂から成る塗覆層を形成した以外は、実
施例1と全く同じ構成の防水防根施工を行い、その施工
面に、実施例1と全く同じようにして植栽構築体を施工
し、オカメザサを植栽した。18ヶ月後、該防根防水施
工層を調べた所、該汎用エポキシ樹脂から成る塗覆層
に、下地の挙動によるひゞ割れを生じており、そのひゞ
割れ部分から毛根が侵入し、該アスファルト貼着剤介在
部内に深く毛根が侵入し、アスファルト防水シートの防
水性が阻害されていることが認められた。
【0024】
【発明の効果】このように本発明によれば、被施工面
に、アスファルト系防水シートの上面に防根シートを一
体に積層して成るラミネートシートを用い敷設貼着する
と共に、その相隣るラミネートシートの対向する両端縁
部を所望の幅重ね、貼着剤を介して貼着して両端縁部の
重ね合わせ部を形成するばかりでなく、その重ね部の外
面に、上側に重ねられたラミネート端縁部の端面とその
下面の下側の重ねられたラミネート端縁部との間の粘着
剤介在部の外端面を被覆した可撓性を有し且つ防根防水
性を有する塗覆層を設けた植栽用防根防水施工を行った
ので、その防根防水施工面の上面の防根シートにより植
栽した植物の根のアスファルト系防水シートへの侵入が
防止されるばかりでなく、その重ね部の外端面を被覆し
た該塗覆層により、該防水シートの端面並びに貼着剤介
在部の外端面からの根の侵入、根による損傷防止でき、
該防水シートを根の侵入から完全に保護され、長期に亘
り安定良好な防水性を維持できる効果をもたらすと共に
下地の挙動によるひゞ割れを生ずることがなく、アスフ
ァルト系防水シートの防水性を長期に亘り安定良好に保
持することができる。この場合、該塗覆層を、該重ね合
わせ部を中心にしてその上側のラミネートシート端縁部
の上面から下側のラミネートシートの重ねられた端縁部
の近傍の上面に亘り広幅の帯状に形成するときは、該重
ね部の保護すべき端面を確実且つ良好に被覆することが
できる。上記の特性を有する塗覆層としては、変性エポ
キシ樹脂又はウレタン樹脂が好ましく、該ウレタン樹脂
から成る塗覆層を形成するに当たっては、特に、アスフ
ァルト系防水シートのアスファルト面との接着性の良い
プライマーを施すことにより一層強固な接着が得られ
る。また、重ね合わせ部の貼着剤を、該塗覆層と同じ、
可撓性、防根、防水性を有する反応硬化型塗覆層で構成
するときは、外面の塗覆層と共に該重ね合わせ部に更に
強靭な防根防水性をもたらし、アスファルト防水シート
の防水性を更に安定良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1例の1例を備えた植栽構築体
の縦断面図である。
【図2】図1示の実施例に用いた1例のラミネートシー
トの一部を裁除した斜面図である。
【図3】本発明の他の実施例を備えた植栽構築体の縦断
面図である。
【図4】図3示の実施例に用いた他例のラミネートシー
トの一部を裁除した斜面図である。
【図5】本発明の更に他の実施例を備えた植栽構築体の
縦断面図である。
【図6】図5示の実施例に用いた更に他例のラミネート
シートの一部を裁除した斜面図である。
【図7】従来の植栽用防根防水施工層を備えた植栽構築
体の縦断面図である。
【符号の説明】
1,1′,1″ ラミネートシート 1a,1b,1a′,1b′,1b″ 端縁部 2 アスファルト系防水シート 3,3′,3″
防根シート 5 重ね合わせ部 6,6′,6″
粘着剤層 7 端面 8 塗覆層 9 粘着剤介在部 9a 外端面 14 プライマー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被施工面に、アスファルト系防水シート
    の上面に防根シートを一体に積層して成るラミネートシ
    ートの複数枚を敷設貼着するに当たり、相隣るシートの
    対向する両端縁部をそのいずれか一方のシートの端縁部
    の上面にその他方のシートの端縁部を貼着剤を介して重
    ね貼着する植栽用防根防水施工法において、更に、その
    重ね合わせ部の外面部に、少なくともその上側に重ねら
    れたラミネートシートの端縁部の端面とその下面の貼着
    剤介在部の外端面とをその全長に亘り被覆するべく反応
    硬化型樹脂と硬化剤との混合物を塗布、硬化せしめ、可
    撓性、防根防水性を有する塗覆層を形成することを特徴
    とする植栽用防根防水施工法。
  2. 【請求項2】 該塗覆層は、該上側のラミネートシート
    端縁部の端面を中心にその上面から該下側のラミネート
    端縁部の近傍の上面にかける幅を有する帯状の塗覆層で
    ある請求項1記載の植栽用防根防水施工法。
  3. 【請求項3】 該帯状の塗覆層は、少なくとも50mm
    程度の幅、少なくとも3mm程度の厚さを有する請求項
    2記載の植栽用防根防水施工法。
  4. 【請求項4】 該塗覆層は、変性エポキシ樹脂から成る
    請求項1,2又は3記載の植栽用防根防水施工法。
  5. 【請求項5】 該塗覆層は、ウレタン樹脂から成る請求
    項1,2又は3記載の植栽用防根防水施工法。
  6. 【請求項6】 アスファルト系防水シートのアスファル
    トと接着性の良いプライマーを介してウレタン樹脂から
    成る塗覆層を形成することを特徴とする請求項5記載の
    植栽用防根防水施工法。
  7. 【請求項7】 該ラミネートシートの該重ね部間の貼着
    剤は、請求項4,5又は6記載の塗覆層と同じ可撓性、
    防根防水性を有する反応硬化物である請求項1,2又は
    3記載の植栽用防根防水施工法。
  8. 【請求項8】 上下のラミネート端縁部間に介在される
    ウレタン樹脂から成る貼着剤は、アスファルト系防水シ
    ートのアスファルトと接着性の良いプライマーを介して
    使用される請求項1又は6記載の植栽用防根防水施工
    法。
  9. 【請求項9】 該プライマーは、ビニルエステル樹脂に
    硬化剤との混合物をアスファルト系防水シートのアスフ
    ァルト面に塗布、硬化せしめて成るものである請求項6
    又は8記載の植栽用防根防水施工法。
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