JPH08168780A - ボイラ排水の中和処理装置 - Google Patents

ボイラ排水の中和処理装置

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JPH08168780A
JPH08168780A JP31634794A JP31634794A JPH08168780A JP H08168780 A JPH08168780 A JP H08168780A JP 31634794 A JP31634794 A JP 31634794A JP 31634794 A JP31634794 A JP 31634794A JP H08168780 A JPH08168780 A JP H08168780A
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JP
Japan
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boiler
treatment tank
blow water
treatment
water
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JP31634794A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Morita
知裕 森田
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボイラ装置から排出されるブロー水の中和装
置を簡単かつ小型に構成する。 【構成】 ボイラ装置1から排出されるブロー水を処理
タンク3内に導いてここに一旦溜めると共にボイラ装置
1から排出される排気の一部を煙道7から回収して前記
処理タンク3内に組み込んだバブリング装置3aから噴
出させることにより、排気中の酸性成分を用いてブロー
水の中和を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種ボイラから排出さ
れるブロー水を中和処理するための処理装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】温水ボイラ等から排出されるブロー水の
中和処理装置としては、別途ボンベ等で用意した炭酸ガ
スを用いる炭酸ガス中和処理装置と、燃焼排気中にブロ
ー水を霧状に噴霧させる噴霧型排水処理装置が公知であ
る。
【0003】図8に公知の炭酸ガス中和処理装置を示
す。符号の1はボイラ装置、2はブロー水流路、3はブ
ロー水中和処理タンク、4は炭酸ガスボンベ、5は炭酸
ガス導入路、6は処理済ブロー水流路であって、ボイラ
装置1から排水されるブロー水をブロー水流路2から処
理タンク3に導いてここに溜め、この処理タンク3に炭
酸ガスボンベ4から炭酸ガス導入路5を経由して導いた
炭酸ガスと混合させることによりブロー水の中和処理を
行い、処理済ブロー水は処理済ブロー水流路6から排水
又は二次利用設備側に送水されるものである。
【0004】図9に噴霧型排水処理装置を示す。符号の
1はボイラ装置、7は煙道、8は煙道7内に設けたブロ
ー水噴霧装置であって、ボイラ装置1からブロー水流路
2を経由して導いたブロー水は、ブロー水噴霧装置8か
ら高圧ポンプ9の圧力を用いて煙道7中に噴霧させ、霧
状になったブロー水を排気中の酸性成分(炭酸ガス・窒
素酸化物・硫黄酸化物)で中和し、処理済ブロー水は処
理済ブロー水流路6から排水又は二次利用設備側に送水
されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公知の中
和処理装置においては、次のような欠点がある。 a.炭酸ガス中和処理装置の場合、その装置は複雑であ
り、大きな場所を占める。また、新たに炭酸ガスの費用
がかかり、動力電気代も必要である。またボンベ管理、
交換等の手間も必要とする。 b.噴霧型排水処理装置の場合、中和には燃焼排気を用
いるため、炭酸ガスボンベ等の費用は不要となるが、ブ
ロー水を高圧で噴霧させる必要があるため、高圧ポンプ
が必要となり、電気代がかかる。また、噴霧ノズルの孔
径が小さいため、目詰まりが起こりやすく、定期的な清
掃が必要となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために提案されるものであって、その構成は次の
とおりである。 1.ボイラ装置から排出されるブロー水を処理タンク内
に導いてここに溜めると共にボイラ装置から排出される
排気の一部を煙道より回収して前記処理タンク内に組み
込んだバブリング装置から噴出させることにより、排気
中の酸性成分を用いてブロー水の中和処理を行うことを
特徴とするボイラ排水の中和処理装置。 2.前記1において、上部開放型の処理タンクを煙道の
底部に設けたことを特徴とするボイラ排水の中和処理装
置。 3.前記1又は2において、処理タンク内に熱交換器を
組み込み、この熱交換器を経由してボイラ装置に給水す
るための水を予熱するように構成して成るボイラ排水の
中和処理装置。 4.前記1又は2又は3において、処理タンク内に連絡
管路付の仕切板を縦向きに取り付けると共にこの仕切板
で仕切られた底部にバブリング装置を夫々組み込んで成
るボイラ排水の中和処理装置。 5.前記1又は2又は3又は4において、処理タンク内
にpH計を取り付けると共に処理済ブロー水流路に制御
弁を取り付けて前記pH計で測定される処理槽内のpH
値が適正な場合には前記制御弁を開に制御し、不適の場
合には閉に制御する制御器を設けて成るボイラ排水の中
和処理装置。
【0007】
【作用】ボイラ装置から排出されたブロー水は、処理タ
ンク内に導かれてここに一旦溜まる。一方、煙道から一
部回収された排気は、処理タンク内のバブリング装置か
ら水中に噴出する。この結果、気泡となって上昇する排
気とブロー水が接触してアルカリ性のブロー水は排気中
の酸性成分(二酸化炭素等)により中和反応する。処理
タンク内に熱交換器を組み込んだ場合は、これで予熱さ
れた水がボイラ装置に給水される。処理タンク内に仕切
板を組み込んだ場合は、ブロー水がバイパスするのが阻
止され、併せて段階的な中和処理が行われる。処理タン
ク内にpH計を取り付けた場合は、pHが不適な状態で
排水されるのが阻止される。
【0008】
【実施例】図1に基づいて本発明の実施例を説明する。
1はボイラ装置、2はブロー水流路、3は処理タンク、
6は処理済ブロー水流路、7は煙道、10は煙道7の排
気取出口10aと処理タンク3内のバブリング装置3a
を結ぶ排気導入ライン、11は排気導入ブロアである。
上記実施例の場合、ボイラ装置1で発生したブロー水
は、ブロー水流路2から処理タンク3内に導かれ、ここ
に一旦溜められる。一方、煙道7からブロア11で吸引
された排気の一部は、排気導入ライン10から処理タン
ク3内のバブリング装置3aまで導かれ、ここからブロ
ー水中に噴出する。この噴出した排気は、ブロー水中を
泡状に上昇して行き、その間に、排気中の二酸化炭素、
窒素酸化物、硫黄酸化物等の酸性成分がアルカリ性のブ
ロー水と接触してこれを中和する。処理済ブロー水は、
処理済ブロー水流路6から排水される。
【0009】図2は処理タンク3内において、バブリン
グ装置3aの上方に横板12を段階的に配置して気泡と
ブロー水の接触面積及び時間を長く保って中和反応を促
進させるように工夫した例、図3は皿状板13を下向き
に段階的に配置することにより、この皿状板13に気泡
をためて気泡とブロー水との接触面積及び時間を長く保
つように工夫した例である。
【0010】図4は煙道7の底部に上部開放型の処理タ
ンク3を配置し、ブロー水をブロー水流路2からこの処
理タンク3に導いて一旦溜め、ここに排気取出口10a
から排気導入ライン10、ブロア11を用いて取り出し
た排気の一部をバブリングするように構成した他の実施
例である。
【0011】図5は処理タンク3内に熱交換器14を組
み込み、この熱交換器14の入側15を上水又は貯水槽
に接続し、出側16をボイラ装置1の給水口に接続する
ことにより、処理タンク3内の熱で給水を予熱してから
ボイラ装置1に給水して、省エネ化を図るように工夫し
た実施例である。
【0012】図6は処理タンク3内に連絡管路18を形
成した縦向きの仕切板17を組み込むと共にこの底部に
バブリング装置3aを夫々組み込んで矢印のように進む
ブロー水の進行に伴い、段階的な中和を行い、併せてシ
ョートパスにより未処理水が排水されるのを阻止するよ
うに工夫した実施例である。
【0013】図7は処理タンク3内にpH計19を取り
付けると共に処理済ブロー水流路6に制御弁6aを取り
付けて処理タンク3内のブロー水のpHを常時監視し、
このpHが規定値の場合は制御器20が適正と判断して
制御弁6aを開に制御し、規定値外の場合は不適と判断
して制御弁6aを閉に制御し、処理タンク3が満水の時
は、未処理水流路21から他の排水処理装置22に未中
和ブロー水を導いてここで中和処理することにより、中
和されないで排水が行われる危険を阻止するように工夫
した実施例である。なお、ここでいう他の排水処理装置
22としては、例えば、図8又は図9に示した公知の処
理装置を用いることができる。上記実施例において、図
2、図3、図5、図6、図7の実施例は、実用化の段階
において、図1の実施例に対して夫々単独で組み合わせ
て実施化される場合と、複合的に組み合わせて実施され
る場合とがある。
【0014】
【発明の効果】本発明の効果は次のとおりである。 a.中和剤としてボイラ装置から排出される排気を用い
ているので、炭酸ガスのような新たなガスを用意する必
要が無い。 b.バブリング装置の噴出孔は、排気を排出できさえす
れば良いので、細かい精度を必要としない。又、従来の
ブロー水噴霧装置(ノズル)に比べて、設置後の清掃は
少なくて済む。また、噴霧型と比較して、動力に高圧力
を要しないので、動力装置の運転費は少なくて済む。し
たがって、装置は簡単であり、場所や費用もかからな
い。 c.ブロア等の動力装置を用いるので、その能力増加に
より排水処理能力の増加が容易である。又、他のボイラ
等の排水をまとめて中和処理することも可能である。 d.煙道の底部に処理タンク(処理部)を設けた場合、
煙道から出てくる通常の排気もブロー水の水面に接触す
るので、更に中和を進めることができると共にバブリン
グ後の排気は、通常の排気と合流させて排出できるの
で、設備が単純になる。 e.処理タンク内に熱交換器を組み込み、これでボイラ
装置に至る給水を予熱することにより、省エネ化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中和処理装置の説明図。
【図2】処理タンク内に横板を配置した実施例の説明
図。
【図3】処理タンク内に皿状板を配置した実施例の説明
図。
【図4】煙道の底部に処理タンクを設けた実施例の説明
図。
【図5】処理タンク内に給水予熱用の熱交換器を組み込
んだ実施例の説明図。
【図6】処理タンク内に仕切板を設けて段階的に中和を
行うように構成した実施例の説明図。
【図7】処理タンク内にpH計を取り付けて中和されな
いブロー水が排水されるのを阻止するように構成した実
施例の説明図。
【図8】従来の炭酸ガス中和装置の説明図。
【図9】従来の噴霧型排水処理装置の説明図。
【符号の説明】
1 ボイラ装置 2 ブロー水流路 3 処理タンク 3a バブリング装置 6 処理済ブロー水流路 6a 弁 7 煙道 10 排気導入ライン 10a 排気取出口 11 ブロア 12 横板 13 皿状板 14 熱交換器 15 入側 16 出側 17 仕切板 18 連絡管路 19 pH計 20 制御器 21 未処理水流路 22 他の排水処理装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/66 P F22B 37/54 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラ装置から排出されるブロー水を処
    理タンク内に導いてここに溜めると共にボイラ装置から
    排出される排気の一部を煙道より回収して前記処理タン
    ク内に組み込んだバブリング装置から噴出させることに
    より、排気中の酸性成分を用いてブロー水の中和処理を
    行うことを特徴とするボイラ排水の中和処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上部開放型の処理タ
    ンクを煙道の底部に設けたことを特徴とするボイラ排水
    の中和処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、処理タンク内
    に熱交換器を組み込み、この熱交換器を経由してボイラ
    装置に給水するための水を予熱するように構成して成る
    ボイラ排水の中和処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2又は3において、処理タ
    ンク内に連絡管路付の仕切板を縦向きに取り付けると共
    にこの仕切板で仕切られた底部にバブリング装置を夫々
    組み込んで成るボイラ排水の中和処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2又は3又は4において、
    処理タンク内にpH計を取り付けると共に処理済ブロー
    水流路に制御弁を取り付けて前記pH計で測定される処
    理槽内のpH値が適正な場合には前記制御弁を開に制御
    し、不適の場合には閉に制御する制御器を設けて成るボ
    イラ排水の中和処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001293484A (ja) * 2000-04-17 2001-10-23 Miura Co Ltd ボイラ排水の中和方法および中和装置
JP2006187738A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Miura Co Ltd 排水処理装置
JP2006192386A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Miura Co Ltd 中和装置

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