JPH08167842A - 発振装置 - Google Patents

発振装置

Info

Publication number
JPH08167842A
JPH08167842A JP6310266A JP31026694A JPH08167842A JP H08167842 A JPH08167842 A JP H08167842A JP 6310266 A JP6310266 A JP 6310266A JP 31026694 A JP31026694 A JP 31026694A JP H08167842 A JPH08167842 A JP H08167842A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase difference
voltage
value
frequency
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6310266A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2674534B2 (ja
Inventor
Yoshifumi Horiuchi
好文 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP6310266A priority Critical patent/JP2674534B2/ja
Publication of JPH08167842A publication Critical patent/JPH08167842A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2674534B2 publication Critical patent/JP2674534B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 周波数安定性の高い発振器を提供する。 【構成】 GPS受信機15の出力する1秒周期の基準
パルス信号16と電圧制御発振器11の出力をカウンタ
回路13で分周したほぼ1秒周期のパルス信号14との
位相差を位相比較回路17は検出する。遅延回路31お
よび差算出回路32は1秒ごとの位相差の変化量を求
め、平均化回路35は変化量の平均値を求める。変化量
の平均値が減少するように制御電圧を変化させまずパル
ス信号14の周波数を基準パルス信号16に一致させ、
このときの制御信号の電圧値を記憶する。次に制御信号
の電圧を変化させて位相を合わせる。位相が一致した時
点で記憶しておいた値に制御信号の電圧値を戻す。位相
差の変化量の平均値を基に発振周波数の制御を行ってい
るので、GPS信号の持つ長期的な周波数安定性が電圧
制御発振器の発振周波数の安定性に反映される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発振周波数の変動を補
正する機能を備えた発振器に係わり、特に極めて高い周
波数安定性の要求される発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】放送局から送出される映像信号に用いる
基準クロック信号は、高い周波数安定性が要求される。
また、他局から送出される映像信号との同期をとる必要
性から、各局で用いる基準クロック信号はその位相が揃
っていることが要求される。このような基準クロック信
号を生成する発振器では、その発振周波数の基準として
一般に水晶発振器が用いられている。水晶発振器の発振
周波数は短期的には非常に安定しているが、周囲温度の
影響によって長期的に見た場合にはその発振周波数は変
動してしまう。このため、温度センサによって水晶発振
器の周囲温度を測定し、これを基に発振周波数を補正す
ることが一般に行われている。
【0003】たとえば、電圧制御発振器(VCO)に、
一定の制御電圧を加えることによって所定の周波数の信
号を発振させる場合、制御電圧の値を温度センサで測定
した周囲温度に応じて変化させることが行われている。
このような発振器では所定の周波数を得るための制御電
圧の値を周囲温度に対応付けて、たとえば0.5度ごと
に予めPROM(プログラマブル・リード・オンリ・メ
モリ)に記憶しておく。温度センサの出力電圧をアナロ
グ・ディジタル変換器でディジタル信号に変換し、これ
をPROMのアドレス信号として入力し、測定した温度
に対応する制御電圧値が読み出される。読み出された値
はディジタル・アナログ変換器によってアナログ電圧信
号に変換され、電圧制御発振器に発振周波数の制御信号
として入力される。こうして温度の影響を打ち消し、一
定の周波数で発振させるようになっている。
【0004】ところで、近年、航法衛星から送信されて
くる測位用の電波を利用して、この電波の受信点の位置
や、受信点の移動方向を求めることが行われている。こ
のような測位システムの代表的なものとして、GPS(G
lobal Positioning System)がある。航法衛星から送信
されるGPS電波には、測位用の情報のほかに協定世界
時(UTC)に同期した1秒ごとのパルス信号が含まれ
ている。
【0005】このGPS電波から受信点の位置や受信点
の移動方向を求めるためには、受信した電波と所定の周
波数の基準信号との位相比較を行う必要がある。特開平
4−278723号公報には、位相比較に用いる基準信
号の発振周波数の安定化を図ったGPS受信装置が開示
されている。この受信装置では周囲温度に応じて基準信
号を生成する発振器の発振周波数自体を制御する変わり
に、発振器から出力された基準信号の周波数を、測定し
た周囲温度に応じて周波数数シンセサイザによって変換
し、温度の影響を打ち消すようになっている。
【0006】また、特開平3−235078号公報に
は、PLL(Phased locked loop) 回路を用いて、航法
衛星から送信されてくる測位用のGPS電波をサーチす
るGPS受信装置が開示されている。GPS電波を受信
する復調器の復調強度が所定のレベル以上になるまでは
PLL回路の動作を止め、この間は復調器で用いる再生
搬送波の周波数をPLL回路のキャプチャレンジよりも
広い周波数間隔で順次変えるようにしている。これによ
り、測位用のGPS電波をサーチするまでに要する時間
の短縮が図られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】水晶発振器の発振周波
数の温度特性は、一般に三次曲線で表わされる。したが
って、測定した周囲温度を基に電圧制御発振器の制御電
圧を変化させて温度変動の影響を正確に補償することは
難しく、的確な温度補償を行うことができないという問
題があった。また、三次曲線で表わされる温度特性をよ
り高い精度で補償するためには温度補償回路が複雑にな
ってしまうという問題があった。
【0008】また、測位用のGPS電波に含まれる1秒
ごとのパルス信号を利用して、これを基準に発振器の発
振周波数を補正する場合には、複雑な三次曲線の補償を
行う場合に比べて、回路構成が簡単になる。しかしなが
ら、GPS電波に含まれる1秒ごとのパルスは、長期的
に見ればその周波数安定性は高いが、短期的な周波数安
定性はそれほど高くない。このため、GPS電波を基準
にして、たとえばPLL回路によって発振器の発振周波
数を制御すると短期的な周波数安定性が悪くなってしま
うという問題があった。
【0009】そこで本発明の目的は、長期的にも短期的
にも周波数安定性の高い発振器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、入力される制御信号の電圧値に応じた周波数の電気
信号を出力する電圧制御発振器と、この電圧制御発振器
の出力する電気信号と所定の周波数の基準信号との間の
位相差の変化量を検出する位相差変化量検出手段と、こ
の位相差変化量検出手段によって検出された位相差の変
化量の減少する方向に制御信号の電圧値を変化させる第
1の制御電圧変更手段と、基準信号の周波数と電圧制御
発振器の出力する電気信号の周波数との差の許容値に対
応して予め定められた位相差の変化量の許容値と位相差
変化量検出手段によって検出された位相差の変化量とを
比較する第1の比較手段と、位相差の変化量がこの許容
値以下になった時点における制御信号の電圧値を記憶す
る制御電圧記憶手段と、電圧制御発振器の出力する電気
信号と基準信号との間の位相差を検出する位相差検出手
段と、位相差の変化量が許容値以下になった時点からこ
の位相差検出手段によって検出された位相差の減少する
方向に制御信号の電圧値を変化させる第2の制御電圧変
更手段と、位相差検出手段によって検出された位相差と
基準信号と電圧制御発振器の出力する電気信号との間の
予め定められた位相差の許容値とを比較する第2の比較
手段と、検出された位相差がこの位相差の許容値以下に
なった時点から制御電圧記憶手段に記憶されている電圧
値の制御信号を電圧制御発振器に供給する制御電圧供給
手段とを発振装置に具備させている。
【0011】すなわち請求項1記載の発明では、位相差
の変化量が減少するように電圧制御発振器に入力される
制御信号の電圧値を制御し、位相差の変化量が許容値以
下になったときの制御信号の電圧値を記憶している。そ
して、次に位相差が減少するように制御信号の電圧値を
制御し、位相差が許容値以下になったとき先に記憶して
おいた電圧値の制御信号を電圧制御発振器に供給してい
る。位相差の変化量が許容値以下になったときには、基
準信号と電圧制御発振器の出力信号の周波数はほぼ一致
している。そこで、まず位相差の変化量を基に周波数を
一致させ、そのときの制御電圧の値を保持している。そ
の後、制御電圧を変化させて位相を合わせを行い、位相
の一致した時点で保持しておいた電圧値に制御電圧の値
を戻している。これにより、電圧制御発振器の出力信号
の周波数と位相の双方を基準信号のそれらと一致させる
ことができる。
【0012】請求項2記載の発明では、入力される制御
信号の電圧値に応じた周波数の電気信号を出力する電圧
制御発振器と、この電圧制御発振器の出力する電気信号
と短期的な周波数安定性に比べて長期的な周波数安定性
の高い所定の基準信号との間の位相差の変化量をその1
周期ごとに検出する位相差変化量検出手段と、基準信号
の予め設定された数の周期の間における位相差の変化量
の平均値を求める位相差変化量平均化手段と、この位相
差変化量平均化手段によって求められた位相差の変化量
の平均値の減少する方向に制御信号の電圧値を変化させ
る第1の制御電圧変更手段と、基準信号の周波数と電圧
制御発振器の出力する電気信号の周波数との差の許容値
に対応して予め定められた位相差の変化量の許容値と位
相差変化量平均化手段によって求められた平均値とを比
較する第1の比較手段と、位相差の変化量の平均値がこ
の許容値以下になった時点における制御信号の電圧値を
記憶する制御電圧記憶手段と、電圧制御発振器の出力す
る電気信号と基準信号との間の位相差を検出する位相差
検出手段と、位相差の変化量の平均値が許容値以下にな
った時点からこの位相差検出手段によって検出された位
相差の減少する方向に制御信号の電圧値を変化させる第
2の制御電圧変更手段と、位相差検出手段によって検出
された位相差と基準信号と電圧制御発振器の出力する電
気信号との間の予め定められた位相差の許容値とを比較
する第2の比較手段と、検出された位相差がこの位相差
の許容値以下になった時点から制御電圧記憶手段に記憶
されている電圧値の制御信号を電圧制御発振器に供給す
る制御電圧供給手段とを発振装置に具備させている。
【0013】すなわち請求項2記載の発明では、予め定
められた数の周期の間における位相差の変化量の平均値
を基に、電圧制御発振器の発振周波数の制御を行ってい
る。このため、基準信号の長期的な周波数安定性を発振
周波数の安定性に反映させることができる。
【0014】請求項3記載の発明では、入力される制御
信号の電圧値に応じた周波数の電気信号を出力する電圧
制御発振器と、この電圧制御発振器の出力すべき電気信
号の周波数を短期的な周波数安定性に比べて長期的な周
波数安定性の高い所定の基準信号の周波数で除した数に
等しいだけ電圧制御発振器の出力する電気信号の周期を
計数するごとに所定のパルス信号を出力するカウント手
段と、このカウント手段の出力するパルス信号と所定の
基準信号との間の位相差の変化量を基準信号の1周期ご
とに検出する位相差変化量検出手段と、基準信号の予め
設定された数の周期の間における位相差の変化量の平均
値を求める位相差変化量平均化手段と、この位相差変化
量平均化手段によって求められた位相差の変化量の平均
値の減少する方向に制御信号の電圧値を変化させる第1
の制御電圧変更手段と、基準信号の周波数とパルス信号
の周波数との差の許容値に対応して予め定められた位相
差の変化量の許容値と位相差変化量平均化手段によって
求められた平均値とを比較する第1の比較手段と、位相
差の変化量の平均値がこの許容値以下になった時点にお
ける制御信号の電圧値を記憶する制御電圧記憶手段と、
カウント手段の出力するパルス信号と基準信号との間の
位相差を検出する位相差検出手段と、位相差の変化量の
平均値が許容値以下になった時点からこの位相差検出手
段によって検出された位相差の減少する方向に制御信号
の電圧値を変化させる第2の制御電圧変更手段と、位相
差検出手段によって検出された位相差とパルス信号との
間の位相差の許容値とを比較する第2の比較手段と、検
出された位相差がこの位相差の許容値以下になった時点
から制御電圧記憶手段に記憶されている電圧値の制御信
号を電圧制御発振器に供給する制御電圧供給手段とを発
振装置に具備させている。
【0015】すなわち請求項3記載の発明では、カウン
ト手段によって電圧制御発振器の出力する電気信号の周
波数を基準信号に対応する周波数に変換したパルス信号
を出力している。これにより電圧制御発振器の発振周波
数が基準信号と異なっても、基準信号を基に電圧制御発
振器の発振周波数および位相の制御を行うことができ
る。
【0016】請求項4記載の発明では、平均化の対象と
なる予め定められた周期の数は、その数の周期の間を通
算したときの基準信号の周波数安定性が電圧制御発振器
の周波数安定性よりも高くなる数に設定されている。
【0017】すなわち請求項4記載の発明では、予め定
められた数の周期の間を通算したときにおける基準信号
の周波数安定性が電圧制御発振器の周波数安定性よりも
高くなるように平均化すべき周期の数が設定されてい
る。これにより、位相差の変化量の平均値を基に制御電
圧を変化させることで電圧制御発振器の長期的な周波数
安定性を向上させることができる。
【0018】請求項5記載の発明では、位相差変化量平
均化手段は電源投入時点からの経過時間を測る計時手段
と、電源投入時点からの経過時間に対応付けて平均化の
対象とすべき周期の数を複数記憶した平均化数記憶手段
とを備え、電源投入時点からの経過時間に従って平均化
の対象となる周期の数を変化させている。
【0019】すなわち請求項5記載の発明では、電源投
入時点からの経過時間に応じて平均化の対象となる周期
の数を変化させている。電圧制御発振器は電源投入直後
はその周波数安定性が悪く、時間の経過に伴って周波数
安定性が向上する。したがって、電源投入時点からの経
過時間に対応して平均化の対象となる周期の数を変化さ
せれば、効率良く発振周波数の補正を行うことができ
る。
【0020】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施例における発振装
置の構成の概要を表わしたものである。この発振器はG
PS電波に含まれる1秒ごとのパルス信号を利用して、
発振周波数の安定化を図るようになっている。電圧制御
発振器11から出力される信号は、クロック信号12と
してカウンタ回路13に入力されている。また、電圧制
御発振器11の出力するクロック信号12は、発振器の
出力信号として外部に取り出されるようになっている。
カウンタ回路13はクロック信号12を所定の数だけ計
数するごとにパルス信号14を出力するようになってい
る。この発振器で発振させたい周波数を“f”とする
と、カウンタ回路13はクロック信号12を“f”だけ
計数するごとにパルス信号14を出力するようになって
いる。したがって、電圧制御発振器11の発振周波数が
正確に“f”と一致している場合には、カウンタ回路1
3からは1秒ごとにパルス信号14が出力されるように
なっている。
【0022】GPS受信機15は、航法衛星からGPS
電波を受信し、その周期が1秒ごとの基準パルス信号1
6を出力するようになっている。位相比較回路17には
基準パルス信号16とパルス信号14とが入力されてい
る。位相比較回路17はこれらの信号の位相を比較し、
その位相差に応じたパルス幅の位相差信号18を出力す
るようになっている。積分回路19は、位相差信号18
を積分し、そのパルス幅に応じた電圧値の電圧信号21
を出力するようになっている。電圧信号21は、アナロ
グディジタル変換器22に入力され、変換後のディジタ
ル信号23は、図示しない所定の入力ポートからCPU
(中央処理装置)24に入力されている。CPU24
は、ディジタル信号23を基に電圧制御発振器11の発
振周波数を制御するための周波数制御信号25を出力す
るようになっている。すなわちGPS電波から得た基準
パルス信号16の長期的な周波数安定性を利用して、電
圧制御発振器11の発振周波数を制御するようになって
いる。
【0023】CPU24は、その内部にプログラムや固
定的データを格納するROM(リード・オンリ・メモ
リ)と、プログラムを実行する上で必要となるデータを
一時的に格納するRAM(ランダム・アクセス・メモ
リ)を備えている。CPU24から出力される周波数制
御信号25はディジタル・アナログ変換器26に入力さ
れ、変換後のアナログ電圧信号27は電圧制御発振器1
1の入力されている。
【0024】図1において一点破線で囲った内部の回路
部分は、CPU24の行う処理内容を機能的に表わした
ものである。遅延回路31は、入力されたディジタル信
号23を基準パルス16の1パルス分だけ遅延させて出
力するようになっている。遅延回路31の出力とディジ
タル信号23は差算出回路32に入力されている。差算
出回路32は、ディジタル信号23の値から遅延回路3
1の出力する遅延ディジタル信号33の値の差を求める
部分である。すなわち、差算出回路32からは基準パル
ス信号16とパルス信号14との位相差の変化量に対応
した値の位相差変化量信号34が出力されるようになっ
ている。これは、基準パルス信号16とパルス信号14
の周波数の差を表わしており、位相差の変化量が“0”
のとき、これらの信号の周波数が一致したことを示して
いる。
【0025】差算出回路32の出力34は平均化回路3
5に入力されている。平均化回路35は、予め設定され
たサンプル数に相当するだけの位相差変化量信号34に
対してその平均値を求める部分である。平均化すること
によって、GPS電波に含まれる1秒ごとのパルスの短
期的な周波数の変動を吸収するようになっている。平均
化回路35の出力は制御回路36に入力されている。ま
た、制御回路36にはディジタル信号23が入力されて
いる。制御回路36は、これらの信号を基に電圧制御発
振器11の発振周波数を制御するための周波数制御信号
25を出力するようになっている。
【0026】図2は、図1に示した発振器の各部におけ
る信号波形を表わしたものである。航法衛星からGPS
電波を受信したGPS受信機15からは、ほぼ1秒周期
の基準パルス信号16(同図a)が出力されている。基
準パルス信号16のデューティ比はほぼ25パーセント
になっている。カウンタ回路13から出力されるパルス
信号14(同図b)は、その位相が基準パルス信号16
とずれている。またその周波数は1ヘルツから若干ずれ
ている。したがって、各周期におけるパルス信号14と
基準パルス信号16との位相差41、42、43の大き
さは少しずつ変化している。位相比較回路17は、これ
らの信号の位相差に相当するパルス幅の位相差信号18
(同図c)を出力する。この図では、位相差が徐々に大
きくなっており、その位相差に対応して位相差信号18
のパルス幅も次第に大きくなっている。
【0027】積分回路19は、位相差信号18を各周期
ごとに積分しているので、積分が終了した時点での電圧
信号21(同図d)の電圧値は徐々に大きくなってい
る。アナログディジタル変換器22は、基準パルス信号
16が立ち上がってからほぼ0.5秒後の時刻T1 、T
2 、T3 に電圧信号21の電圧値をサンプリングし、そ
の電圧値に対応したディジタル信号23に変換するよう
になっている。そして、サンプリングした直後の時刻T
4 、T5 、T6 に、図示しないリセット回路によって積
分回路19の出力電圧が“0”に初期化されるようにな
っている。このように、アナログディジタル変換器22
の出力するディジタル信号23の値は、各周期における
パルス信号14と基準パルス信号16との位相差に対応
した値になっている。
【0028】CPU24は図示しないその内部のタイマ
ー部によって発振器の電源投入後からの経過時間を測定
するようになっている。また、CPU24は位相差変化
量信号34を平均化する際のサンプル数を電源投入後か
らの経過時間に対応付けて表わした平均化数テーブルを
予めその内部ROMに記憶している。発振器の周波数安
定性は、電源投入時から時間が経過するに従って良くな
るので、電源投入直後はGPS電波を基にした基準パル
ス信号16の安定性の方が電圧制御発振器11の周波数
安定性よりも短期的に見ても精度が高くなる。このた
め、位相差変化量信号34を平均化すべきサンプル数は
少なくて良い。また、サンプル数を少なくすることによ
って発振周波数の制御のレスポンスが良くなる。一方、
電源投入時点から時間が経過するに従って電圧制御発振
器11の周波数安定性が良くなるので、それ以上の安定
性を基準パルス信号16から得るために平均化するサン
プス数を多くする必要がある。
【0029】このため、平均化すべきサンプル数を電源
投入時点からの経過時間に対応させて表わした平均化数
テーブルを記憶しおき、CPU24は経過時間に応じて
記憶されているサンプル数だけ位相差変化量を平均化す
るようになっている。GPS電波から得られる基準パル
ス信号16の安定性についてのデータは公開されてい
る。また、電源投入時点からの電圧制御発振器11の周
波数安定性のデータは予め測定して求めておく。これら
を基に、基準パルス信号16の周波数安定性をパルス信
号15の周波数安定性よりも良くするために必要なだけ
のサンプス数を電源投入時点からの経過時間ごとに求め
て平均化数テーブルに記憶してある。平均化するサンプ
ル数が多くなればなるほど、GPS電波から得た基準パ
ルス信号の短期的な周波数の不安定さを取り除くことが
できる。
【0030】図3は、図1に示した発振装置がその発振
周波数および位相を基準信号のそれらと一致させる際に
行う処理の流れを表わしたものである。この処理は、基
準パルス信号16の周波数とパルス信号14の周波数を
一致させる第1段階51と、周波数が一致した後、その
位相を一致させる第2段階52に大別される。第1の段
階ではCPU24は、入力ポートから位相差信号23を
基に、位相差変化量の平均値を求める(ステップS10
1)。求めた平均値と、周波数誤差の許容値に対応して
予め定められた第1の規定値を比較する(ステップS1
02)。
【0031】第1の規定値の大きさは、積分回路19、
アナログディジタル変換器22、ディジタル・アナログ
変換器26の温度特性によって定められている。すなわ
ち、これらの回路素子に対しては温度補償を行っていな
いので、これらの回路素子の温度に依存した精度のバラ
ツキよりも周波数の許容値を小さくする必要がないから
である。このように回路素子の温度特性によって設定さ
れた第1の規定値よりも位相差変化量の平均値が大きい
ときは(ステップS102;N)、平均値と第1の規定
値との差の大きさに応じて周波数制御信号25の値を加
算あるいは減算する(ステップS103)。
【0032】周波数制御信号25の値を変更した後、再
びステップS101に戻り、位相差変化量の平均値が第
1の規定値よりも小さくなるまでこの処理が繰り返され
る。基準パルス信号16とパルス信号14との周波数の
差は、位相差の変化量として現われるので、位相差が一
定になれば2つの信号の周波数が一致してることにな
る。位相差変化量の平均値が第1の規定値よりも小さく
なったとき(ステップS102;Y)、その時点におけ
る周波数制御信号25の値を、CPU24の内部RAM
の所定のエリアに記憶する(ステップS104)。ここ
までで、基準パルス信号16とパルス信号14の周波数
の差は許容範囲内となり、第1の段階の処理が終了す
る。
【0033】次にCPU24は、基準パルス信号16と
パルス信号14の位相を一致させるための第2の段階の
処理に移る。CPU24はアナログディジタル変換器2
2から入力されたディジタル信号23の表わしている位
相差の絶対値が予め設定された第2の規定値の絶対値よ
りも小さいかどうかを調べる(ステップS105)。第
2の規定値は位相差の許容値を表わしており、この値も
第1の規定値と同様に各回路素子の温度特性を考慮し、
検出できる精度内における最小値が設定されている。位
相差の絶対値が第2の規定値よりも大きいときは(ステ
ップS105;N)、位相差が正か負かを判別する(ス
テップS106)。位相差が正の場合には(ステップS
106;Y)、位相差と第2の規定値との差の大きさに
応じて周波数制御信号25の値を増加させる(ステップ
S107)。位相差が負の場合には(ステップS10
6;N)、位相差と第2の規定値との差の大きさに応じ
て周波数制御信号25の値を減少させる(ステップS1
08)。位相差が正か負かに応じて周波数制御信号25
の大きさを変化させることで、位相差が少なくなる方向
に電圧制御発振器11の発振周波数が変更されるように
なっている。
【0034】周波数制御信号25の値を変化させた後、
再びステップS105に戻り、次に入力されるディジタ
ル信号23の表わしてる位相差と第2の規定値の比較を
行う。ステップS105〜ステップS108は、位相差
が第2の規定値よりも小さくなるまで繰り返し行われ
る。位相差が第2の規定値よりも小さくなったとき(ス
テップS105;Y)、周波数制御信号25の値をステ
ップS104で記憶しておいた値に戻す(ステップS1
09)。位相が一致した時点で、周波数がほぼ一致して
いるときの値に周波数制御信号25の値を戻すので、周
波数の差と位相差の双方を許容値以下にすることができ
る。その後、CPU24はステップS101に戻ってこ
れらの処理を継続的に繰り返して行う。
【0035】図4は、パルス信号の周波数および位相が
基準パルス信号のそれらと一致するまでの過程における
位相差の変化の様子を表わしたものである。第1の段階
51では位相差の変化量が“0”になるように制御され
るので、位相差を表わした特性の傾きは次第に緩やかに
なり、やがて平坦な状態62になる。ここでは、位相差
自体は増加しているが、位相差の変化量は減少してい
る。位相差の変化量が“0”となった時点T21で第1の
段階は終了しパルス信号14と基準パルス信号16の周
波数が一致する。第2の段階では、位相差が“0”にな
るように制御されるので、位相差は次第に減少してい
る。そして時刻T22では位相差が許容値以下になってい
る。
【0036】図5は、パルス信号の周波数および位相が
基準パルス信号のそれらと一致するまでの過程における
周波数の変化の様子を表わしたものである。第1の段階
51では、その周波数の差が次第に小さくなり、時刻T
21ではほぼ一致した状態になっている。第2段階52で
は、位相差63を小さくするように制御される。このと
き、第1の段階51で一致していた周波数は、一端異な
る周波数に変更される。これにより、次のパルスの立上
がりでは位相差が小さくなる。位相差はほぼ“0”の状
態になる時点T22までの間、周波数は異なった値になっ
ている。位相が一致した時点T22において時刻T21での
周波数に電圧制御発振器の発振周波数が戻されるので、
それ以後は周波数と位相の双方が基準パルス信号16と
一致している。図3に示した処理が繰り返し行われるこ
とによって、周波数と位相の双方の一致した安定状態6
4が保持される。
【0037】次に、図3のステップS101に示した位
相差変化量の平均値を求める処理について詳しく説明す
る。
【0038】図6は、平均化数テーブルの一例を表わし
たものである。テーブルの左欄71は、電源投入時点か
らの経過時間を表わしている。右欄は、それぞれの経過
時間に対応した平均化のためのサンプル数を表わしてい
る。電源投入直後は、回路の安定性が良くないので、位
相差変化量を平均化するサンプル数は少ない。経過時間
が長くなるに従って、基準パルス信号16から得られる
1秒の精度を高くするために、サンプス数が多くなって
いる。
【0039】図7は、位相差変化量の平均値を求める際
に行う処理の流れを表わしたものである。CPU24
は、アナログディジタル変換器22からディジタル化さ
れた位相差信号を入力する(ステップS201)。取り
込んだ値を格納するエリアとして予め内部RAM上に割
り当てられた第1のエリアに格納されている前回取り込
んだ位相差信号の値を読み出す(ステップS202)。
その後、今回取り込んだ位相差信号の値を第1のエリア
に格納する(ステップS203)。第1のエリアから読
み出した前回の位相差信号の値と今回の位相差信号の値
との差をとり(ステップS204)、その値を内部RA
Mの所定の領域に設けられたリングバッファに書き込む
(ステップS205)。このリングバッファは、差の値
を100個格納できる大きさになっており、新しく差の
値が書き込まれるたびに、100個前のものが消去され
るようになっている。
【0040】CPU24は図示しないタイマー部の時刻
情報を基に、電源投入時点からの経過時間を調べ、これ
に対応するサンプス数を平均化テーブルから読み出す
(ステップS206)。最新の値から読み出したサンプ
ル数に相当する数の差の値をリングバッファから読み出
し、その平均値をとる(ステップS207)。このよう
に位相差信号を取り込むたびにリングバッファに格納さ
れている値を基に平均値を求めているので、1秒ごとに
平均値を得ることができる。このため、平均化するサン
プル数が多くなっても、1秒ごとに周波数制御信号25
の値を補正することができる。
【0041】以上説明した実施例では、GPS電波を基
に基準パルスを生成しているが、短期的な安定性に比べ
て長期的な周波数安定性の高い信号であれば良い。ま
た、平均化するサンプル数だけを電源投入時点からの経
過時間によって変更するようにしたが、周波数の許容値
や位相差の許容値である第1の規定値および第2の規定
値の値も、電源投入時点からの経過時間に応じて変化さ
せてもよい。すなわち、電源投入時点からの経過時間が
短い間は電圧制御発振器、積分回路、アナログディジタ
ル変換器またはディジタル・アナログ変換器の動作が安
定していない。したがって、電源投入直後から第1の規
定値をその最小値に設定した場合には、図3に示した第
1の段階の処理を終了するまでの時間が長くかかり、位
相の大きくずれた状態が長い期間続いてしまう。そこ
で、電源投入直後は第1の規定値および第2の規定値を
その最小値に対してある程度大きく設定する。そして時
間が経過するに従って次第にこれらの値を最小値に近づ
ける。これにより周波数と位相の双方を段階的に基準パ
ルス信号に一致させることができる。その結果として最
終的に安定状態になるまでの時間を短縮することができ
る。
【0042】
【発明の効果】このように請求項1記載の発明によれ
ば、周波数の一致した時点における制御電圧の値を記憶
し、位相合わせが終了した時点でこの値に制御電圧の電
圧値を戻している。これにより、電圧制御発振器の周波
数と位相の制御を独立に行うことができ比較的短時間の
内に基準信号の周波数および位相と一致させることがで
きる。また、基準信号を基に発振周波数の制御を行って
いるので周囲温度が変化したような場合でも周波数の安
定性を高く維持することができる。さらに共通の基準信
号を用いれば、発振器個々のバラツキを補正しなくて
も、複数の発振器の発振周波数とその位相を高い精度で
一致させることができる。
【0043】また請求項2記載の発明によれば、予め定
められた数の周期の間における位相差の変化量の平均値
を基に電圧制御発振器の発振周波数の制御を行っている
ので、基準信号の長期的な周波数安定性が発振周波数の
安定性に反映される。たとえば、GPS電波に含まれる
1秒周期の信号は長期的な周波数安定性に優れている。
これを利用して長期的な期間における位相差の変化量の
平均値を基に発振周波数の制御を行えば、周囲温度の変
化によってその発振周波数が緩やかに変動してしまう様
なことが無く、周波数安定性の高い信号を得ることがで
きる。
【0044】さらに請求項3記載の発明によれば、カウ
ント手段によって電圧制御発振器の出力する電気信号の
周波数を基準信号に対応する周波数に変換したパルス信
号を出力している。これにより電圧制御発振器の発振周
波数が基準信号と異なっても、基準信号を基に電圧制御
発振器の発振周波数および位相の制御を行うことができ
る。カウント手段の計数する数を適当に設定すれば、た
とえばGPS電波に含まれる1秒周期の基準信号を基に
してこれと位相の一致した周波数安定性の高い任意の周
波数の電気信号を電圧制御発振器から出力させることが
できる。
【0045】また請求項4記載の発明によれば、予め設
定された数の周期の間を通算したときにおける基準信号
の周波数安定性が電圧制御発振器の周波数安定性よりも
高くなるように設定されているので、その期間における
位相差の変化量の平均値を基に電圧制御発振器の発振周
波数の安定性を向上させることができる。
【0046】さらに請求項5記載の発明によれば、電源
投入時点からの経過時間に応じて平均化の対象となる周
期の数を変化させているので、発振周波数の安定性を向
上させるのに必要なだけの周波数安定性を基準信号から
適切に得ることができる。たとえば、電圧制御発振器は
電源投入直後はその周波数安定性が悪く、時間の経過に
伴って周波数安定性が向上する。したがって、電源投入
時点からの経過時間に対応して平均化する周期の数を増
加させれば、効率良く発振周波数の補正を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における発振装置の構成の概
要を表わしたブロック図である。
【図2】図1に示した発振器の各部における信号波形を
表わした各種波形図である。
【図3】周波数補正機能付き発振器がその発振周波数お
よび位相を基準信号のそれらと一致させる際に行う処理
の流れを表わした流れ図である。
【図4】パルス信号の周波数および位相が基準パルス信
号のそれらと一致するまでの過程における位相差の変化
の様子を表わした説明図である。
【図5】パルス信号の周波数および位相が基準パルス信
号のそれらと一致するまでの過程における周波数の変化
の様子を表わした説明図である。
【図6】平均化数テーブルの一例を表わした説明図であ
る。
【図7】位相差変化量の平均値を求める際に行う処理の
流れを表わした説明図である。
【符号の説明】
11 電圧制御発振器 13 カウンタ回路 15 GPS受信機 17 位相比較回路 19 積分回路 24 CPU 31 遅延回路 32 差算出回路 35 平均化回路 36 制御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される制御信号の電圧値に応じた周
    波数の電気信号を出力する電圧制御発振器と、 この電圧制御発振器の出力する電気信号と所定の周波数
    の基準信号との間の位相差の変化量を検出する位相差変
    化量検出手段と、 この位相差変化量検出手段によって検出された位相差の
    変化量の減少する方向に前記制御信号の電圧値を変化さ
    せる第1の制御電圧変更手段と、 前記基準信号の周波数と前記電圧制御発振器の出力する
    電気信号の周波数との差の許容値に対応して予め定めら
    れた位相差の変化量の許容値と前記位相差変化量検出手
    段によって検出された位相差の変化量とを比較する第1
    の比較手段と、 位相差の変化量がこの許容値以下になった時点における
    前記制御信号の電圧値を記憶する制御電圧記憶手段と、 前記電圧制御発振器の出力する電気信号と前記基準信号
    との間の位相差を検出する位相差検出手段と、 位相差の変化量が前記許容値以下になった時点からこの
    位相差検出手段によって検出された位相差の減少する方
    向に前記制御信号の電圧値を変化させる第2の制御電圧
    変更手段と、 前記位相差検出手段によって検出された位相差と前記基
    準信号と前記電圧制御発振器の出力する電気信号との間
    の予め定められた位相差の許容値とを比較する第2の比
    較手段と、 検出された位相差がこの位相差の許容値以下になった時
    点から前記制御電圧記憶手段に記憶されている電圧値の
    制御信号を前記電圧制御発振器に供給する制御電圧供給
    手段とを具備することを特徴とする発振装置。
  2. 【請求項2】 入力される制御信号の電圧値に応じた周
    波数の電気信号を出力する電圧制御発振器と、 この電圧制御発振器の出力する電気信号と短期的な周波
    数安定性に比べて長期的な周波数安定性の高い所定の基
    準信号との間の位相差の変化量をその1周期ごとに検出
    する位相差変化量検出手段と、 前記基準信号の予め設定された数の周期の間における位
    相差の変化量の平均値を求める位相差変化量平均化手段
    と、 この位相差変化量平均化手段によって求められた位相差
    の変化量の平均値の減少する方向に前記制御信号の電圧
    値を変化させる第1の制御電圧変更手段と、 前記基準信号の周波数と前記電圧制御発振器の出力する
    電気信号の周波数との差の許容値に対応して予め定めら
    れた位相差の変化量の許容値と前記位相差変化量平均化
    手段によって求められた平均値とを比較する第1の比較
    手段と、 位相差の変化量の平均値がこの許容値以下になった時点
    における前記制御信号の電圧値を記憶する制御電圧記憶
    手段と、 前記電圧制御発振器の出力する電気信号と前記基準信号
    との間の位相差を検出する位相差検出手段と、 位相差の変化量の平均値が前記許容値以下になった時点
    からこの位相差検出手段によって検出された位相差の減
    少する方向に前記制御信号の電圧値を変化させる第2の
    制御電圧変更手段と、 前記位相差検出手段によって検出された位相差と前記基
    準信号と前記電圧制御発振器の出力する電気信号との間
    の予め定められた位相差の許容値とを比較する第2の比
    較手段と、 検出された位相差がこの位相差の許容値以下になった時
    点から前記制御電圧記憶手段に記憶されている電圧値の
    制御信号を前記電圧制御発振器に供給する制御電圧供給
    手段とを具備することを特徴とする発振装置。
  3. 【請求項3】 入力される制御信号の電圧値に応じた周
    波数の電気信号を出力する電圧制御発振器と、 この電圧制御発振器の出力すべき電気信号の周波数を短
    期的な周波数安定性に比べて長期的な周波数安定性の高
    い所定の基準信号の周波数で除した数に等しいだけ電圧
    制御発振器の出力する電気信号の周期を計数するごとに
    所定のパルス信号を出力するカウント手段と、 このカウント手段の出力するパルス信号と前記所定の基
    準信号との間の位相差の変化量を前記基準信号の1周期
    ごとに検出する位相差変化量検出手段と、 前記基準信号の予め設定された数の周期の間における位
    相差の変化量の平均値を求める位相差変化量平均化手段
    と、 この位相差変化量平均化手段によって求められた位相差
    の変化量の平均値の減少する方向に前記制御信号の電圧
    値を変化させる第1の制御電圧変更手段と、 前記基準信号の周波数と前記パルス信号の周波数との差
    の許容値に対応して予め定められた位相差の変化量の許
    容値と前記位相差変化量平均化手段によって求められた
    平均値とを比較する第1の比較手段と、 位相差の変化量の平均値がこの許容値以下になった時点
    における前記制御信号の電圧値を記憶する制御電圧記憶
    手段と、 前記カウント手段の出力するパルス信号と前記基準信号
    との間の位相差を検出する位相差検出手段と、 位相差の変化量の平均値が前記許容値以下になった時点
    からこの位相差検出手段によって検出された位相差の減
    少する方向に前記制御信号の電圧値を変化させる第2の
    制御電圧変更手段と、 前記位相差検出手段によって検出された位相差と前記パ
    ルス信号との間の位相差の許容値とを比較する第2の比
    較手段と、 検出された位相差がこの位相差の許容値以下になった時
    点から前記制御電圧記憶手段に記憶されている電圧値の
    制御信号を前記電圧制御発振器に供給する制御電圧供給
    手段とを具備することを特徴とする発振装置。
  4. 【請求項4】 平均化の対象となる前記予め定められた
    周期の数は、その数の周期の間を通算したときの前記基
    準信号の周波数安定性が前記電圧制御発振器の周波数安
    定性よりも高くなる数に設定されていることを特徴とす
    る請求項2または請求項3記載の発振装置。
  5. 【請求項5】 前記位相差変化量平均化手段は、電源投
    入時点からの経過時間を測る計時手段と、電源投入時点
    からの経過時間に対応付けて平均化の対象とすべき前記
    周期の数を複数記憶した平均化数記憶手段とを備え、電
    源投入時点からの経過時間に従って平均化の対象となる
    周期の数を変化させることを特徴とする請求項2または
    請求項3記載の発振装置。
JP6310266A 1994-12-14 1994-12-14 発振装置 Expired - Lifetime JP2674534B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6310266A JP2674534B2 (ja) 1994-12-14 1994-12-14 発振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6310266A JP2674534B2 (ja) 1994-12-14 1994-12-14 発振装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08167842A true JPH08167842A (ja) 1996-06-25
JP2674534B2 JP2674534B2 (ja) 1997-11-12

Family

ID=18003174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6310266A Expired - Lifetime JP2674534B2 (ja) 1994-12-14 1994-12-14 発振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2674534B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010054475A (ko) * 1999-12-07 2001-07-02 박원배 위성신호를 이용한 동기용 클럭 발생장치
US6463347B1 (en) * 1997-09-15 2002-10-08 International Paper Company System for detecting occurrence of an event when the slope of change based upon difference of short and long term averages exceeds a predetermined limit
JP2011095086A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Gnss Technologies Inc ナビゲーション信号送信機、ならびにナビゲーション信号生成方法
JP2012075000A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Toshiba Corp 位相同期回路及び無線機
CN103488112A (zh) * 2013-09-29 2014-01-01 成都天奥测控技术有限公司 一种基于时间同步的多通道数据采集仪

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6463347B1 (en) * 1997-09-15 2002-10-08 International Paper Company System for detecting occurrence of an event when the slope of change based upon difference of short and long term averages exceeds a predetermined limit
KR20010054475A (ko) * 1999-12-07 2001-07-02 박원배 위성신호를 이용한 동기용 클럭 발생장치
JP2011095086A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Gnss Technologies Inc ナビゲーション信号送信機、ならびにナビゲーション信号生成方法
JP2012075000A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Toshiba Corp 位相同期回路及び無線機
CN103488112A (zh) * 2013-09-29 2014-01-01 成都天奥测控技术有限公司 一种基于时间同步的多通道数据采集仪

Also Published As

Publication number Publication date
JP2674534B2 (ja) 1997-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100689162B1 (ko) 기준 발진기 회로를 갖는 위성 위치결정 시스템 수신기,및 그 방법
US8223070B2 (en) High accuracy satellite receiving controller and associated method
US8779974B2 (en) Piezoelectric oscillator, GPS receiver device, and electronic apparatus
US7397312B2 (en) Spectrum analyzer and method for correcting frequency errors
US20040252052A1 (en) Portable terminal and GPS time keeping method
US5886583A (en) Oscillator control circuit including a phase difference change-detecting circuit
JPH07311289A (ja) 電子時計及び時刻補正方法
US6590376B1 (en) Method of deriving a frequency of a pulse signal from alternate sources and method of calibrating same
US6078224A (en) Frequency standard generator
JP2003324318A (ja) 圧電発振器、その圧電発振器を用いた受信装置および圧電発振器を用いた受信装置の衛星捕捉制御方法
JP2674534B2 (ja) 発振装置
JP2002217722A (ja) 基準周波数発生装置
US8909164B2 (en) Frequency offset correction
JP4068178B2 (ja) 周波数の安定した周期パルスを生成する装置と方法
JPH10260742A (ja) 精密電圧発生装置
CN101388646B (zh) 逐次逼近型温度频率校正方法和装置
JP3895028B2 (ja) 周波数シンセサイザ
US8125284B2 (en) Temperature compensation method and apparatus for an output frequency signal based on successive approximation
JP2002016438A (ja) 水晶発振回路および時計装置および計測装置
JPH0555912A (ja) 掃引発振器
JP4515646B2 (ja) 基準周波数発生装置
JP2002271191A (ja) 周波数同期ループ回路および位相同期ループ回路
JPH08195691A (ja) 受信回路
JP2007274615A (ja) Pll装置
JP2002214323A (ja) 基準周波数発生装置