JPH08166636A - カメラ用データ写し込み装置 - Google Patents

カメラ用データ写し込み装置

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JPH08166636A
JPH08166636A JP20453595A JP20453595A JPH08166636A JP H08166636 A JPH08166636 A JP H08166636A JP 20453595 A JP20453595 A JP 20453595A JP 20453595 A JP20453595 A JP 20453595A JP H08166636 A JPH08166636 A JP H08166636A
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light
shielding mask
liquid crystal
camera
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JP20453595A
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English (en)
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Haruyoshi Yamada
晴良 山田
Toshiyasu Shimizu
俊安 清水
Hajime Tsukada
肇 塚田
Hitoshi Hasegawa
仁志 長谷川
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真フィルムに写し込まれる像の輪郭をより
鮮明とすることができるカメラ用データ写し込み装置を
提供する。 【解決手段】 データ写し込み装置10の液晶表示装置
10aは、一対の電極基板171、172間に封入され
た液晶剤の配向状態によって写真フィルムFに写し込む
データパターンを透光部分として形成する液晶セル17
を有し、その入射側には入射側偏向板18が配置され、
その液晶セルの出射側には出射側偏向板19が配置され
ている。液晶セル17の出射側の位置、例えば、液晶セ
ルと出射側偏光板の間、出射側偏光板の出射側の位置
に、液晶セル17のデータパターンの形成領域と重なる
領域に透光部21が形成された遮光マスク20が配置さ
れる。液晶セル17を通過した光のうち余分な部分が遮
光マスク20によって確実に遮断されるので、写真フィ
ルムには鮮明なデータ像が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶セルで形成し
たデータパターンを写真フィルムに写し込むためのカメ
ラ用データ写し込み装置に関するものである。更に詳し
くは、本発明はこのようなデータ写し込み装置におい
て、写し込まれるデータ画像をより鮮明にするための機
構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラ内で写真フィルムに日付等のデー
タを写し込むためのデータ写し込み装置は、図19
(a)に模式的に示すように、一対の電極基板間に液晶
剤が封入された液晶セル101によって、写真フィルム
Fに写し込むデータパターンを透光部分として持ってい
る。光源102の出射光は、反射ミラー103で液晶セ
ル101に導かれ、液晶セル101で余分な光が遮断さ
れた後に、レンズ104および反射ミラー105を介し
て写真フルムFに導かれる。従って、データパターンに
対応するデータ像が写真フィルムFに写し込まれる。
【0003】液晶セル101による遮光だけでは充分で
く、このために、写真フィルムFに写し込まれるデータ
像の輪郭が不鮮明となる。これを回避するために、従来
においては、光源102と液晶セル101の間に遮光マ
スクを配置して余分な光を遮断するようにしている。図
19(b)に示すように、遮光マスク106は、データ
パターンを形成するセグメント107と重なる領域に透
光部108が形成され、周辺に遮光部109が形成され
た遮光マスク106を配置した構成となっており、液晶
セル101に照射される光から余分は光を遮断する。
【0004】従来において使用されている遮光マスク1
06は、めっきや蒸着等の成膜法によって金属膜を所定
のパターンで基材上に形成し、金属膜のない部分を透光
部108としたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のカメラ用データ
写し込み装置では、遮光マスク106によって液晶セル
101に入射される光からは余分な光を遮断できる。し
かし、遮光マスク106を通過した後に液晶セル101
等を通る際にも光には拡散が生ずるので、このような拡
散等に起因するデータ像の不鮮明さを解消できない。
【0006】また、遮光マスク106の透光部108
が、液晶セルのデータパターン形成用のセグメント表示
部分に対して正確に位置決めされた状態で配置されてい
ないと、写し込まれるデータ像が不鮮明となってしま
う。
【0007】さらには、遮光マスク106を廉価な方法
で簡単に製造できることが望ましいことは勿論である。
【0008】本発明の課題は、遮光マスクの配置位置を
改良して、写真フィルムに写し込まれる像の輪郭をより
鮮明にすることのできるカメラ用データ写し込み装置を
提案することにある。
【0009】また、本発明の課題は、液晶セルに対する
遮光マスクの位置決めを正確に行うことによって、写真
フィルムに写し込まれる像の輪郭を鮮明にできるカメラ
用データ写し込み装置を提案することにある。
【0010】さらに、本発明の課題は、好適な方法によ
り製造した遮光マスクを備えたカメラ用データ写し込み
装置を提案することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、光源と、ここからの出射光を写真フィ
ルム配置面に配置された写真フィルム面に導く光路と、
この光路上に配置され、一対の電極基板間に封入された
液晶剤の配向状態によって写真フィルムに写し込むデー
タパターンを透光部分として形成する液晶セルと、この
液晶セルよりも前記光源側の光路上に配置された入射側
偏光板と、前記液晶セルよりも前記写真フィルム配置面
の側の光路上に配置された出射側偏光板とを有するデー
タ写し込み装置において、前記液晶セルよりも前記写真
フィルム配置面の側の光路上には、前記データパターン
の形成領域と重なる領域が透光部となっている遮光マス
クが配置された構成を採用している。
【0012】遮光マスクは、前記出射側偏光板よりも前
記写真フィルム配置面の側に配置してもよく、また、前
記液晶セルと前記出射側偏光板の間に配置してもよい。
【0013】この構成によれば、光源と液晶セルの間に
遮光マスクを配置する場合とは異なり、液晶セルから出
た光を遮光マスクを介して写真フィルムに照射すること
になる。したがって、液晶セルを通過した光から余分な
光が確実に遮断されるので、写真フィルムに写し込まれ
る像の輪郭をより鮮明なものとすることができる。
【0014】一方、本発明では、前記液晶セルには、前
記電極基板にアライメント用マークが形成され、前記遮
光マスクには、前記アライメント用マームと対応する位
置にアライメント用透光部が形成された構成を採用して
いる。
【0015】ここで、前記アライメント用透光部は、前
記遮光マスクにおける前記光源からの光が照射されない
領域に形成することが望ましい。
【0016】この構成を採用すれば、液晶セルのデータ
パターン形成領域と遮光マスクの透光部との位置決めを
簡単にしかも正確に行うことができる。従って、鮮明度
の高い写し込み画像を得ることができる。
【0017】次に、本発明においては、前記遮光マスク
と前記出射側偏光板を、これらの対向表面間に配置した
接着剤層によって積層固定した構成を採用している。例
えば、熱硬化型の接着剤層によって固定することができ
る。この場合には、前記接着剤層を、前記透光部を避け
てその周囲に形成すれば、接着剤層を通過して光が拡散
する等の弊害を回避でき、鮮明なデータ写し込み画像を
得ることができる。
【0018】また、前記接着剤層を、前記透光部を避け
てその周囲を囲む閉鎖形状となるように配置すると共
に、当該閉鎖形状をした接着剤層の少なくとも一部分を
完全に途切れた状態にすることが望ましい。このように
すれば、接着剤層によって囲まれた部分に気泡等が封入
されてしまい、そこを通過する光が拡散して、写し込み
画像の鮮明度が低下するといった弊害を回避できる。
【0019】ここで、積層固定した前記遮光マスクおよ
び前記出射側偏光板と、前記液晶セルとを、これらの対
向表面間に配置した接着剤層によって相互に積層固定す
ると共に、これらの出射側偏光板および遮光マスクを、
それらの外周側面の少なくとも一部分を、接着剤によっ
て、前記液晶セルの表面に固着することが望ましい。こ
の場合には、この接着剤として露光により硬化する感光
性接着剤、特に、紫外線硬化型の接着剤を使用すること
が望ましい。この構成を採用すれば、遮光マスクと液晶
セルとが相対ずれが発生することなく強固に固定される
ので、それらを位置決めした状態に保持することができ
る。従って、鮮明度の高い写し込み画像を得ることがで
きる。
【0020】接着剤を外周側面に配置する代わりに、前
記出射側偏光板および前記遮光マスクの対向表面間に分
散配置して、相互を強固に固着してもよい。
【0021】この場合には、出射側偏光板と遮光マスク
の間に挟まれた紫外線硬化型の接着剤の露光硬化を簡単
に行うことができるように、前記遮光マスクには、前記
紫外線硬化型の接着剤が配置される位置に、接着剤硬化
用の透光部を形成しておくことが望ましい。また、この
ような透光部は、前記データパターンの形成領域と重な
る領域に形成された前記透光部を避けた位置に形成する
ことが望ましい。
【0022】次に、本発明では、遮光マスクとして、透
明なベースフィルムと、このベースフィルムの表面に形
成したマスク層とを備えた構成とし、当該マスク層を、
前記ベースフィルムの表面にフォトエッチング法によっ
て前記透光部が形成された遮光性の感光乳剤層から形成
することができる。
【0023】遮光マスクを、透明なベースフィルムと、
このベースフィルムの表面に形成したマスク層から構成
し、当該マスク層を、転写用基材の表面に一様に形成さ
れた感光乳剤層をフォトエッチング法によって部分的に
除去することにより、当該転写用基材の表面に前記透光
部に対応する部分が除去された感光乳剤層の部分を残
し、この部分を前記転写用基材から前記ベースフィルム
に転写することによって形成したものとすることもでき
る。
【0024】さらに、遮光マスクを、透明なベースフィ
ルムと、このベースフィルムの表面に形成したマスク層
とから構成し、当該マスク層を、前記ベースフィルムの
表面に一様に形成されたゼラチン状感光乳剤層を露光処
理することにより前記透光部および前記遮光部が形成さ
れたものとすることもできる。
【0025】上記のように構成した遮光マスクは、めっ
きや蒸着等のコストの掛かる成形膜工程を経ずに製造さ
れるので、廉価に製造することができる。
【0026】ここで、遮光マスクを、透明なベースフィ
ルムの代わりに、直接に出射側偏光板を利用して、その
表面に直接に形成してもよい。この場合においても、上
記の各方法と同様な方法によって、出射側偏光板の表面
に形成することができる。すなわち、遮光マスクを、フ
ォトエッチング法により透光部が形成された遮光性の感
光乳剤層から形成することができる。また、転写用基材
の表面に一様に形成された感光乳剤層をフォトエッチン
グ法によって部分的に除去して、当該転写用基材の表面
に前記透光部に対応する部分が除去された感光乳剤層の
部分を残し、この部分を前記転写用基材から前記出射側
偏光板に転写することによって形成してもよい。あるい
は、前記出射側偏光板の表面に一様に形成されたゼラチ
ン状感光乳剤層を露光処理することにより前記透光部お
よび前記遮光部が形成されたものとしてもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。
【0028】図1は、カメラ本体の内部にモジュール化
された状態で搭載される本例のデータ写し込み装置の要
部を模式的に示す平面図であり、図2はそのII−II
線で切断した部分の概略断面図である。
【0029】図1に示すように、本例のデータ写し込み
装置10は、枠体11を備え、これに回路基板12が設
置されていると共に、水晶発振子121、液晶セル駆動
用IC122、ランプ(光源)13、およびモニター用
液晶表示パネル125などの構成部品が実装されてい
る。また、ランプ13の出射光の光路14が形成されて
いる。
【0030】図2に示すように、光路14は、ランプ1
3から出射された光を枠体11の底面に沿って導くよう
に配置されている。光路14の先端側には、ランプ13
の光軸に対して45°に傾斜させた反射ミラー15が配
置されている。また、反射ミラー15の直下には、反射
ミラー15からの光が通る窓161が形成された遮光板
16が配置されている。遮光板16の下方位置には、そ
れに対向するようにデータ写し込み装置用の液晶表示装
置10aが構成され、その下方位置を写真フィルムFが
通過するフィルム配置面が形成されている。なお、遮光
板16などの側方位置には、電気導通用コネクタ162
が配置されている。
【0031】液晶表示装置10aは、一対の電極基板1
71、172間に液晶剤(図示せず。)が封入された液
晶セル17と、この液晶セル17に対して光源側、すな
わち、ランプ13および反射ミラー15の側に配置され
た入射側偏向板18と、液晶セル17に対して写真フィ
ルムFの側に配置された出射側偏向板19から基本的に
構成されている。液晶セル17は、液晶剤の配向状態に
より写真フィルムFに写し込むべきデータパターンを透
光部分として形成するようになっている。
【0032】本例では、出射側偏向板19における写真
フィルムFの側の表面に、厚さが約175μmの遮光マ
スク20が積層配置されている。
【0033】図3には、遮光マスク20、出射側偏向板
19、液晶セル17、入射側偏向板18および遮光板1
6の配置関係を示してある。
【0034】この図に示すように、遮光マスク20に
は、液晶セル17が形成するデータパターンの形成領域
と重なる領域に透光部21が形成されている。すなわ
ち、液晶セル17は、7つのセグメント170で数字一
文字を透光部分(データパターン)として形成する7セ
グメント表示部分を例えば6桁分備えており、これら6
桁分の表示部分によって、年月日、時刻を表示する。透
光部分を除く領域は遮光部分となり、ランプ13からの
光を遮断する。遮光マスク20は、液晶セル17の各セ
グメント170と重なるように透光部21が形成され、
それ以外の部分は遮光部分22となっている。図3にお
いては、透光部21を白抜き領域で表し、遮光部分22
を斜線領域で表示してある。
【0035】この構成の液晶表示装置10aは、図4に
示すように、各構成部分を接着剤層を用いて積層固定し
たものである。すなわち、出射側偏向板19における遮
光マスク20の側の表面に一様な厚さで全面に接着剤層
31を塗り、この接着剤層31によって、遮光マスク2
0を出射側偏光板19に貼り合わせる。液晶セル17の
セグメント170と、遮光マスク20の透光部21とを
位置合わせしながら、出射側偏光板19と液晶セル17
の対向表面間に配置した接着剤層31aによって、これ
らを積層固定する。同様に、入射側偏光板18と液晶セ
ル17の対向表面間に配置した接着剤層31bによっ
て、これらを積層固定する。このようにして図4(b)
に示す積層体としての液晶表示装置10aを得ている。
接着剤層としては、熱硬化型の接着剤を用いることがで
きる。
【0036】ここで、図3から分かるように、上記の重
ね合わせ工程において位置合わせを精度よく行なうため
に、本例では、液晶セル17の電極基板171、172
に、丸形状または四角形状の透光性のアライメント用マ
ーク176を電極の非形成領域として形成してある。遮
光マスク20の側においては、このアライメント用マー
ク176に重なる位置に、このマークに対応する形状の
アライメント用透光部200を形成してある。従って、
アライメント用マーク176とアライメント用透光部2
00とをそれらの中心位置を画像処理装置により計算し
ながら合わせるだけで、液晶セル17と遮光マスク20
とを精度よく位置合わせすることができる。また、アラ
イメント用マーク176を電極パターンの非形成領域と
して形成しているので、このアライメント用マーク17
6は、電極基板172への配線部などを形成するときに
同時に作り込むことができ、このマークを形成するため
の工程を追加する必要がない。
【0037】アライメント用マーク176は、液晶セル
17の長手方向の両端側に形成され、セグメント170
の形成領域から大きく外れている。従って、アライメン
ト用マーク170およびアライメント用透光部200の
形成位置は、遮光板16で遮られて光が照射されない位
置である。このため、遮光マスク20にアライメント用
透光部200を形成しても、そこから光が漏れて写真フ
ィルムFにアライメント用透光部200の像が写し込ま
れることがない。
【0038】図5には、位置合わせ方向の別の例を示し
てある。これらの図に示すように、液晶セル17の電極
基板171、172には、透光性を備える長方形のアラ
イメント用窓176aを電極の非形成領域として形成し
てある。この領域内には、遮光性のアライメント用マー
ク176bを電極パターンで形成してある。一方、遮光
マスク20においては、アライメント用マーク176b
に重なる位置に、このマークより大きな円形のアライメ
ント用窓200aが透光領域として形成してある。この
側方位置には、小さなアライメント用透光部200bを
形成してある。
【0039】液晶セル17と遮光マスク20を重ねる際
には、図5(b)に示すように、アライメント用窓20
0aの内側で検出できる液晶セル17のアライメント用
マーク176bと、その側方位置で検出できる遮光マス
ク20のアライメント用透光部200bとの相対位置の
合わせ込みを、それらの中心位置を画像処理で計算しな
がら行なう。
【0040】このように構成したデータ写し込み装置1
0において、写真フィルムFに写し込むデータパターン
を液晶セル17に透光部分として形成すると、ランプ1
3からの光は、まず、液晶セル17で余分な光がカット
され、液晶セル17からは、データパターンに対応する
データ光が射出される。その結果、写真フィルムFに
は、データパターンに対応するデータ像が写し込まれ
る。ここで、液晶セル17による遮光だけでは余分な光
が一部透過してしまうおそれがある。しかし、本例で
は、液晶セル17と写真フィルムFの間に遮光マスク2
0が配置されているので、液晶セル17を通過した余分
な光は、遮光マスク20の遮光部分22でカットされ
る。
【0041】さらに、本例では、遮光マスク20は、液
晶セル17と写真フィルムFの間でも写真フィルムFに
より近くの側に位置するように、出射側偏向板19に対
して写真フィルムFの側に配置されている。従って、液
晶セル17や出射側偏向板19を通過する際に光の拡散
が生じた場合でも、余分な光が確実に遮断されて、写真
フィルムFの側まで至ることはない。それ故、写真フィ
ルムFに写し込まれるデータ像の輪郭が鮮明となる。
【0042】なお、本例では、遮光マスク20は液晶セ
ル17の表面に直接に接着させておらず、出射側偏光板
20がこれらの間に介在している。したがって、液晶セ
ル17に対する遮光マスク20の位置ずれに起因する不
良品が発生しても、出射側偏向板19ごと遮光マスク2
0を剥がしてその位置を再調整すればよく、高価な液晶
セル17を廃棄する必要がない。
【0043】また、本例では、出光側偏向板19と遮光
マスク20とを完全に貼り合わせるように配置したが、
スペーサなどを利用した位置合わせ構造を用いて、出射
側偏向板19と遮光マスク20を、一定の隙間を開けて
配置してもよい。この構成によれば、遮光マスク20を
写真フィルムFの側に一層接近する。
【0044】次に、図6、図7および図8を参照して、
上記の遮光マスク20の製造方法を説明する。
【0045】図6(a)〜(c)に示す方法では、ま
ず、図6(a)に示すように、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムなどの透明なベースフィルム23aの表面
に感光乳剤層23bを形成しておく。次に、図6(b)
に示すように、所定のパターンマスク23cを感光乳剤
層23bの表面側に重ね、露光する。しかる後に、感光
乳剤層23bをエッチング液で現像すれば、未露光部分
の感光乳剤層23bが除去され、図6(c)に示すよう
に、露光部分の感光乳剤層23dがマスク層としてベー
スフィルム23a上に残る。この結果、透明なベースフ
ィルム23a上には、フォトエッチング法によりパタン
ニングされた遮光性の感光乳剤層23dを遮光部分22
とし、感光乳剤層23bの除去部分を透光部21とする
マスク層が形成される。このようにして、遮光マスク2
0が製造される。
【0046】図7(a)〜(d)に示す方法では、ま
ず、図7(a)に示すように、転写用基材シート24a
の表面に感光乳剤層24bを形成しておく。次に、図7
(b)に示すように、所定のパタンマスク24cを感光
乳剤層24bの表面側に重ね、露光する。次に、図7
(c)に示すように、感光乳剤層24bをエッチング液
で現像する。この結果、未露光部分の感光乳剤層24b
が除去され、露光部分の感光乳剤層24dが転写用基材
シート24a上に残る。次に、図7(d)に示すよう
に、感光乳剤層24dを挟むようにして、転写用基材シ
ート24aと透明なベースフィルム24eとを圧力をか
けながら重ね合わせる。しかる後に、転写用基材シート
24aを剥がせば、感光乳剤層24dは、ベースフィル
ム24eの側にマスク層として転写される。この場合に
も、感光乳剤層24dが転写された部分が遮光部分22
であり、それがない部分が透光部21である。この方法
では、転写用基材シート24aは、乳剤の接着強度を増
すために表面に凹凸があり、そのままマスクに使うと、
若干の拡散現象があるが、ベースフィルム24eの表面
が滑らかであるため、かかる拡散現象を防いで綺麗な写
し込みが得られる。なお、図6および図7に示す遮光マ
スク20の製造にあたって、感光乳剤層の種類について
は、ネガガイプに代えて、ポジタイプのものを用いても
よい。
【0047】図8(a)、(b)に示す方法は、ゼラチ
ンマスク法であり、この方法では、まず、図8(a)に
示すように、透明なベースフィルム25aの表面にゼラ
チン状感光乳剤層25bを形成しておく。次に、図8
(b)に示すように、所定のパターンマスク25cをゼ
ラチン状感光乳剤層25bの表面側に重ね、露光する。
この結果、ゼラチン状感光乳剤層25bのうち、感光し
た部分が透明化して透光部21になり、未感光の部分が
遮光部22になっているマスク層が得られる。この方法
によれば、パターンニングで形成した場合よりも表面が
平坦であるので、不均一な熱膨張が起こりにくいと共
に、表面に傷が付きにくく、剥がれも生じにくい。ま
た、凹凸がないので、凹部に気泡が溜まって、そこを通
る光に散乱を起こさせるなどの弊害がない。なお、感光
した部分が黒化して遮光部になり、未感光の部分が透光
部となるゼラチン状感光乳剤層を用いてもよい。
【0048】このように、図6〜図8に示すいずれの方
法でも、めっきや蒸着などのコストが高い成膜工程を行
なわないので、遮光マスク20を安価に製造できる。
【0049】(液晶表示装置の変形例1)図9には、液
晶表示装置10の別の例を示してある。本例は、出射側
偏向板における写真フィルム側の表面に遮光マスクを接
着剤で貼着するにあたって、接着剤の塗布領域を改良し
た構造を備えている。なお、本例および以下に説明する
各例では、その基本的な構成が前述の実施例と同様であ
るので、共通する部分には同一の符号を付し、それらの
詳細な説明は省略する。
【0050】図9に示す液晶表示装置10bでは、一対
の電極基板171、172間に液晶剤(図示せず。)が
封入された液晶セル17を挟むようにして、ランプ13
の側に配置された入射側偏向板18と、写真フィルムF
の側に配置された出射側偏向板19とが積層されてい
る。出射側偏向板19における写真フィルムFの側の表
面には、遮光マスク20が、例えば熱硬化型の接着剤層
30によって貼られている。
【0051】本例でも、液晶セル17は、図4を参照し
て説明したように、各セグメント170で6桁の数字を
表示可能であり、遮光マスク20では、液晶セル17の
各セグメント170と重なる領域が透光部21になって
いる。本例では、遮光マスク20として、たとえば、図
6を参照して説明したように、透明なベースフィルム2
3aと、このベースフィルム23a上においてフォトエ
ッチング法によりパターンニングされた遮光性の感光乳
剤層23dからなるマスク層とによって構成されたもの
を用いてある。なお、図7や図8を参照して説明した遮
光マスク20を用いることもできる。
【0052】この遮光マスク20を出射側偏向板19に
おける写真フィルムFの側の表面に貼るにあたって、本
例では、図9に示すように、マスク層の側、すなわち、
遮光部分22を備えた感光乳剤層23dの側を出射側偏
光板19に向け、写真フィルムFの側にベースフィルム
23aが向くように貼ってある。従って、感光乳剤層2
3dはベースフィルム23aで保護されるので、データ
写し込み装置の組み立て工程などにおいて、感光乳剤層
23dに傷が付きにくい。
【0053】また、遮光マスク20は、液晶セル17に
対して直接には接着されていないので、液晶セル17に
対する遮光マスク20の位置ずれに起因する不良品が発
生しても、出射側偏向板19ごと遮光マスク20を剥が
してその位置を再調整すればよく、高価な液晶セル17
を廃棄する必要がない。
【0054】ここで、本例では、図10(a)に示すよ
うに、接着剤層30を、透光部21の形成領域210を
避けてその周囲を囲む閉鎖形状である矩形枠形状にして
ある。従って、透光部21を通る光が接着剤層30に含
まれる気泡によって拡散することを防止できるととも
に、透光部21を通る光が接着剤層30自身によって拡
散することも防止できる。それ故、写真フィルムFに写
し込まれるデータ像が鮮明である。
【0055】このように接着剤層30を配置する場合に
は、図10(b)に示すように、接着剤層30を、透光
部21の形成領域210を避けてその周囲において少な
くとも一か所の途切れ部分300をもつように形成する
と、遮光マスク20と出光側偏向板19とを貼り合わせ
るときに、遮光マスク20の内側の空気は、途切れ部分
300から外部に抜け出る。それ故、遮光マスク20と
出光側偏向板19とを接着した後に、透光部21の形成
領域(中央部分)に溜まった空気が膨らむことに起因す
る遮光マスク20と出光側偏向板19との剥がれという
問題がない。
【0056】(液晶表示装置の変形例2)図11には液
晶表示装置の更に別の例を示してある。本例の液晶表示
装置10cでは、上記の液晶表示装置10bとは異な
り、遮光マスク20のベースフィルム23aの側を出射
側偏光板19に貼り付けた構成となっている。この場合
には、データ写し込み装置の組み立て工程などにおい
て、遮光マスクの感光乳剤層23dを傷つけないように
留意すれば、遮光マスク20の感光乳剤層23dを写真
フィルムFの側に一層接近させた配置状態にできる。そ
れ故、液晶セル17で遮断し尽くせなかった余分な光を
遮断できる効果が大きくなるので、写真フィルムFに写
し込むデータ像を鮮明にすることができる。
【0057】(液晶表示装置の変形例3)図12には液
晶表示装置の更に別の例を示してあり、この図に示すよ
うに、本例の液晶表示装置10dにおいては、液晶セル
17と出射側偏向板19の間に遮光マスク20が積層配
置されている。偏光マスク20は接着剤層30によって
遮光マス20の側に接着固定されている。なお、遮光マ
スク20は、感光乳剤層23dが形成されている側、す
なわちマスク層の側が出射側偏向板19に貼り付けられ
ている。
【0058】この液晶表示装置10dにおける各部分の
積層配列構造では、遮光マスク20を出射側偏向板19
に接着してあるので、薄い遮光マスク20を液晶セル1
7に位置合わせするのが容易である。また、液晶セル1
7に対する遮光マスク20の位置ずれに起因する不良品
が発生しても、出射側偏向板19ごと遮光マスク20を
剥がしてその位置を再調整すればよく、高価な液晶セル
17を廃棄する必要がない。
【0059】なお、接着剤層30を用いずに、液晶セル
17と出射側偏向板19の間に遮光マスク20を挟み込
んで遮光マスク20を保持してもよい。この構造を採用
した場合にも、液晶セル17に遮光マスク20を直接に
接着する必要がないので、遮光マスク20の位置ずれに
起因する不良品が発生しても、高価な液晶セル17を廃
棄する必要がない。
【0060】(液晶表示装置の変形例4)図13には液
晶表示装置の更に別の例を示してあり、本例の液晶表示
装置10eは、遮光マスク20を、透明なベースフィル
ムを用いることなく、出射側偏光板19の表面に直接に
形成した構成となっている。すなわち、本例の遮光マス
ク20には、図に示すように、液晶セル17のセグメン
ト170の形成領域と重なる領域に透光部21が形成さ
れ、その他の部分が遮光部分22になっているマスク層
が直接に偏光板19の表面に形成され、これにより、遮
光マスク20が形成されている。
【0061】この遮光マスク付きの出射側偏向板19を
用いた場合には、データ写し込み装置を製造する際に、
遮光マスク20を別体として扱う必要がないので、組み
立て工程を簡素化できる。
【0062】この遮光マスク付きの出射側偏向板19は
以下の方法で製造できる。
【0063】まず、図14(a)に示すように、出射側
偏向板19の表面に感光乳剤層23bを形成しておく。
次に、図14(b)に示すように、所定のパターンマス
ク23cを感光乳剤層23bの表面側に重ね、露光す
る。しかる後に、感光乳剤層23bをエッチング液で現
像すれば、図14(c)に示すように、未露光部分の感
光乳剤層23bが除去され、透光部21が形成される。
また、露光部分の感光乳剤層23dは、遮光部分22と
して出光側偏向板19上に残る。このようにして、遮光
マスク付きの出射側偏向板19を形成できる。
【0064】また、パターンニングした感光乳剤層を出
光側偏向板19に転写して、遮光マスク付きの出光側偏
向板19を製造してもよい。すなわち、まず、図15
(a)に示すように、転写用基材シート24aの表面に
感光乳剤層24bを形成しておく。次に、図15(b)
に示すように、所定のパターンマスク24cを感光乳剤
層24bの表面側に重ね、露光する。次に、図15
(c)に示すように、感光乳剤層24bをエッチング液
で現像すれば、未露光部分の感光乳剤層24bが除去さ
れ、露光部分の感光乳剤層24dが転写用基材シート2
4a上に残る。次に、図15(d)に示すように、感光
乳剤層24dを挟むようにして、転写用基材シート24
aと出光側偏向板19とを圧力をかけながら重ね合わせ
た後、転写用基材シート24aを剥がせば、感光乳剤層
24dは、遮光部分22として出光側偏向板19の側に
転写される。また、感光乳剤層24dのない部分は、遮
光マスク20の透光部21となる。
【0065】さらに、ゼラチン状感光乳剤層を用いて遮
光マスク付きの出光側偏向板19を製造してもよい。す
なわち、まず、図16(a)に示すように、出光側偏向
板19の表面にゼラチン状感光乳剤層25bを形成して
おく。次に、図16(b)に示すように、所定のパター
ンマスク25cをゼラチン状感光乳剤層25bの表面側
に重ね、露光する。その結果、ゼラチン状感光乳剤層2
5bのうち、感光した部分は、透明化して透光部21に
なる。これに対して、未感光の部分は、遮光部22にな
る。
【0066】なお、本例では、出射側偏向板19のフィ
ルムFの側の表面に遮光マスク20を形成したが、反対
側の表面、すなわち、出射側偏向板19の液晶セル7の
側の表面に図14ないし図16に示す遮光マスク20を
形成してもよい。
【0067】(液晶表示装置の変形例5)図17には、
液晶表示装置の更に別の例を示してある。本例の液晶表
示装置10fの構造は、基本的には、図4に示すものと
同一であり、液晶セル17の入射面には入射側偏光板1
8が接着剤層31bによって接着固定され、液晶セル1
7の出射面には出射側偏光板19が同じく接着剤層31
aによって接着固定されている。また、出射側偏光板1
9の出射面には遮光マスク20が接着剤層31によて接
着固定されている。
【0068】各接着剤層31、31a、31bとしては
熱硬化型の接着剤を用いることができる。
【0069】本例では、接着剤層31a、31に加え
て、紫外線硬化型の接着剤31cを用いて、出射側偏光
板19および遮光マスク20を、液晶セル17の出射面
の側に接着固定するようにしている。接着剤31cは、
偏光板19および遮光マスク20の短辺側の外周側面1
9a、20bおよび19b、20bの中央位置にそれぞ
れ取付けられている。また、これらの接着剤31cは、
偏光板および遮光マスクの外周側面から液晶セル表面に
渡るように、ほぼ半球状に盛りつけられている。この接
着剤31cを用いる理由は次の通りである。
【0070】遮光マスク20は、その透光部21が正確
に、液晶セル17の側の透光部分に合致するように積層
する必要がある。そのために、前述したようにアライメ
ント用のマーク等を形成して、正確な位置合わせを実現
するようにしている。しかし、正確に位置合わせが出来
た状態で積層接着しても、接着剤自体が僅かではあるが
粘性を備えており、完全に固化してはいない。このため
に、貼り合わせた遮光マスク20が液晶セル17に対し
て相対的に横方向に微少ではあるがずれるおそあれが
る。
【0071】従来の遮光マスク20を備えていない構造
のものではこのような点は問題にならない。しかし、本
発明におけるように、遮光マスク20を備えた積層体に
おいては、接着剤層31、31aのみでは、遮光マスク
20を液晶セル17に対して横ずれしないように完全に
固定することが困難である。そこで、本発明では、硬化
した状態においてほぼ固化した状態となる紫外線硬化型
の接着剤31cを更に用いて、これによって、遮光マス
ク20を液晶セル17の側に横ずれすることのないよう
に固定する構成を採用している。
【0072】図17に示す構成を採用すれば、遮光マス
ク20の位置ずれを確実に防止できるので、遮光マスク
20を正確に液晶セル17に位置合わせした状態を保持
できる。したがって、得られる写し込み画像の鮮明度を
高めることができる。
【0073】なお、本例においても、前述した各例と同
様な遮光マスクを採用することができる。また、遮光マ
スクを液晶セルの出射面と出射側偏光板の間に挟む積層
構造を採用してもよい。
【0074】(液晶表示装置の変形例6)図18には、
液晶表示装置の別の例を示してあり、本例の液晶表示装
置10gも、図17に示し例と同様に、別途、紫外線硬
化型の接着剤を用いて、遮光マスクを横ずれしない状態
で強固に液晶セルの側に固定したものである。
【0075】本例の液晶表示装置10gの基本的な構造
は、例えば、図9、10に示すものと同様である。これ
に加えて、本例では、遮光マスク20と出射側偏光板1
9の間に形成される接着剤層31を、図18(b)に示
すように、矩形枠状とすると共に、その四隅には、扇状
に切り取った切り欠き部分31eを設けてある。そし
て、これらの切り欠き部分31eに対応する遮光マスク
20のマスク層の部分には、円形の透光部23eを形成
してある。
【0076】これらの4個の透光部23eには、紫外線
硬化型の接着剤31dが例えば図18(a)に示すよう
に、団子状に盛りつけられる。遮光マスク20に接着剤
31dを盛りつけた後に、出射側偏光板19の出射面に
対して接着剤層31を用いて遮光マスク20を貼り付け
て固定する。しかる後に、遮光マスク20の表面側、本
例では遮光マスクの透明なベースフィルム23dの側か
ら、四隅に位置している接着剤31を露光する。すなわ
ち、透明なベースフィルム23d、マスク層の透光部2
3eを介して、ベースフィルム23dと出射側偏光板1
9の間に挟まれた状態にある紫外線硬化型の接着剤31
dを露光して完全に硬化させる。
【0077】この結果、遮光マスク20は、接着剤層3
1と共に接着剤31dの接着力によって、出射側偏光板
19の側に固定される。したがって、単に、接着剤層3
1のみによって遮光マスク20が接着固定されている場
合とは異なり、遮光マスク20が横ずれをおこすおそれ
が無くなり、常に、正確な位置合わせ状態に保持され
る。従って、鮮明な写し込み画像を形成できる。
【0078】なお、図8を参照して説明したゼラチンマ
スク法を採用して遮光マスク20を形成した場合には、
マスク層には凹凸はできず平坦面となるので、接着剤を
硬化させるための透光部23eと隣接する遮光部22は
平坦面となる。したがって、その透光部23eの表面
に、4個の接着剤31dを盛りつけた状態で、遮光マス
ク20が出射側偏光板19に接着され、その後に、これ
らを露光硬化させることになる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明のカメラ用
データ写し込み装置では、液晶セルと写真フィルム配置
面の間に遮光マスクを配置してある。したがって、液晶
セルを通過した余分な光が写真フィルムに至ることな
く、遮光マスクによって遮断される。それ故、写真フィ
ルムに写し込まれる像を鮮明にすることができる。
【0080】本発明では、遮光マスクを出光側偏向板の
出射面に接着剤層を用いて接着固定すると共に、当該接
着剤層を、透光部を避けてその周囲に形成するようにし
ている。したがって、接着剤層を通って光が拡散して写
真フィルムに至ることが無いので、写真フィルムに写し
込まれる像を鮮明にできる。また、接着剤層を途切れ部
分をもって形成した場合には、接着した後に、遮光マス
クの内側に空気が残らないので、透光部の形成領域で遮
光マスクが膨らむことが無く、また、その部分を通過し
た光が拡散する等の弊害も発生しない。よって、写し込
み画像を鮮明に保持することができる。
【0081】また、本発明においては、液晶セルの電極
基板にはアライメント用マークを形成し、遮光マスクに
はアライメント用透光部を形成してあるので、液晶セル
のデータパターン形成領域と遮光マスクの透光部との位
置合わせを精度よく行うことができる。
【0082】更に、本発明では、液晶セルの出射面に、
出射側偏光板および遮光マスクを貼り付けるに当たり、
これらの対向表面間に配置した接着剤層の外に、紫外線
硬化型等の感光性接着剤を用いて、遮光マスクを液晶セ
ルの側に接着固定するようにしている。したがって、遮
光マスクを横ずれすることなく液晶セルの側に固定でき
るので、これらの相互間の位置合わせ状態を確実の保持
でき、鮮明な写し込み画像を得ることができる。
【0083】同様に、本発明では、遮光マスクと液晶セ
ルに接着固定された出射側偏光板の対向表面間に配置し
た接着剤に加えて、これらの間に分散配置した感光性の
接着剤を用いて双方の部材を接着固定するようにしてい
る。この場合においても、遮光マスクを液晶セルに固定
された出射側偏光板の側に横ずれすることなく接着固定
できるので、遮光マスクを位置合わせされた状態に保持
することができ、鮮明な写し込み画像を得ることができ
る。
【0084】一方、本発明によれば、従来のような遮光
マスクに比べて、廉価に製造することが可能となる。特
に、遮光マスクを出射側偏向板の表面に直接に作り込ん
だ場合には、遮光マスクを別体として扱う必要がないの
で、データ写し込み装置の組み立て作業の効率が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるカメラ用データ写し込
み装置の要部を模式的に示す概略平面図である。
【図2】図1に示すカメラ用データ写し込み装置の要部
を模式的に示す断面図である。
【図3】図1に示すカメラ用データ写し込み装置の液晶
表示装置における遮光マスク、出光側偏向板、液晶セ
ル、入光側偏向板、および遮光板の配置関係を示す分解
斜視図である。
【図4】図1に示すカメラ用データ写し込み装置の液晶
表示装置を示す図であり、(a)はその積層構造を示す
説明図、(b)はその概略断面図である。
【図5】図3に示す遮光マスクと液晶セルとの位置合わ
せ方法とは別の位置合わせ方法の説明図である。
【図6】図1に示すカメラ用データ写し込み装置の液晶
表示装置に用いた遮光マスクの製造方法の各工程を示す
説明図である。
【図7】図1に示すカメラ用データ写し込み装置の液晶
表示装置に用いた遮光マスクの別の製造方法の各工程を
示す説明図である。
【図8】図1に示すカメラ用データ写し込み装置の液晶
表示装置に用いた遮光マスクのさらに別の製造方法の各
工程を示す説明図である。
【図9】本発明に適用可能な液晶表示装置の変形例を示
す概略断面図である。
【図10】図9に示す液晶表示装置における出射側偏向
板と遮光マスクとを貼り合わせる接着剤層の形成領域を
示す説明図である。
【図11】本発明に適用可能な液晶表示装置の変形例を
示す概略断面図である。
【図12】本発明に適用可能な液晶表示装置の変形例を
示す概略断面図である。
【図13】本発明に適用可能な液晶表示装置の変形例を
示す概略断面図である。
【図14】図13に示すカメラ用データ写し込み装置の
液晶表示装置に用いた遮光マスクの製造方法の各工程を
示す説明図である。
【図15】図13に示すカメラ用データ写し込み装置の
液晶表示装置に用いた遮光マスクの別の製造方法の各工
程を示す説明図である。
【図16】図13に示すカメラ用データ写し込み装置の
液晶表示装置に用いた遮光マスクのさらに別の製造方法
の各工程を示す説明図である。
【図17】本発明に適用可能な液晶表示装置の変形例を
示す図であり、(a)はその概略平面図、(b)はその
概略断面図である。
【図18】本発明に適用可能な液晶表示装置の変形例を
示す図であり、(a)はその断面構成を説明するための
説明図、(b)はその遮光マスク固定用の接着剤層の形
成領域および紫外線硬化型の接着剤の配置位置を示すた
めの説明図である。
【図19】従来のカメラ用データ写し込み装置の要部を
模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
10・・・データ写し込み装置 10a、10b、10c、10d、10e、10f、1
0g・・・液晶表示装置 13・・・ランプ(光源) 15・・・反射ミラー 16・・・遮光板 17・・・液晶セル 18・・・入光側偏向板 19・・・出光側偏向板 19a、19b・・・偏光板の外周側面 20・・・遮光マスク 20a,20b・・・遮光マスクの外周側面 21・・・透光部 22・・・遮光部分 23a、24e、25a・・・透明なベースフィルム 23b、24b・・・パタニング前の感光乳剤層 23d、24d・・・パタニング後の感光乳剤層(マス
ク層) 23e・・・接着剤硬化用の透光部 24a・・・転写用基材シート 25b・・・ゼラチン状感光乳剤層 30、31a、31b・・・接着剤層 31c、31d・・・紫外線硬化型の接着剤 170・・・セグメント 171、172・・・電極基板 176・・・アライメント用マーク 200・・・アライメント用透光部 210・・・透光部の形成領域 300・・・接着剤層の途切れ部分 F・・・写真フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 仁志 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、ここからの出射光を写真フィル
    ム配置面に配置された写真フィルム面に導く光路と、こ
    の光路上に配置され、一対の電極基板間に封入された液
    晶剤の配向状態によって写真フィルムに写し込むデータ
    パターンを透光部分として形成する液晶セルと、この液
    晶セルよりも前記光源側の光路上に配置された入射側偏
    光板と、前記液晶セルよりも前記写真フィルム配置面の
    側の光路上に配置された出射側偏光板とを有するデータ
    写し込み装置において、 前記液晶セルよりも前記写真フィルム配置面の側の光路
    上には、前記データパターンの形成領域と重なる領域が
    透光部となっている遮光マスクが配置されていることを
    特徴とするカメラ用データ写し込み装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記遮光マスクは、
    前記出射側偏光板よりも前記写真フィルム配置面の側に
    配置されていることを特徴とするカメラ用データ写し込
    み装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記遮光マスクは、
    前記液晶セルと前記出射側偏光板の間に配置されている
    ことを特徴とするカメラ用データ写し込み装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記液晶セルには、
    前記電極基板にアライメント用マークが形成され、前記
    遮光マスクには、前記アライメント用マームと対応する
    位置にアライメント用透光部が形成されていることを特
    徴とするカメラ用データ写し込み装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記アライメント用
    透光部は、前記遮光マスクにおける前記光源からの光が
    照射されない領域に形成されていることを特徴とするカ
    メラ用データ写し込み装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記遮光マスクと前
    記出射側偏光板は、これらの対向表面間に配置した接着
    剤層によって積層固定されていることを特徴とするカメ
    ラ用データ写し込み装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記接着剤層は、前
    記透光部を避けてその周囲に形成されていることを特徴
    とするカメラ用データ写し込み装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記接着剤層は、前
    記透光部を避けてその周囲を囲む閉鎖形状となるように
    配置され、当該閉鎖形状をした接着剤層の少なくとも一
    部分は完全に途切れていることを特徴とするカメラ用デ
    ータ写し込み装置。
  9. 【請求項9】 請求項6において、積層固定した前記遮
    光マスクおよび前記出射側偏光板と、前記液晶セルと
    は、これらの対向表面間に配置した接着剤層によって相
    互に積層固定されていると共に、これらの出射側偏光板
    および遮光マスクは、それらの外周側面の少なくとも一
    部分が、露光によって硬化する感光性接着剤によって、
    前記液晶セルの表面に固着されていることを特徴とする
    カメラ用データ写し込み装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記感光性接着剤
    は、紫外線硬化型の接着剤であることを特徴とするカメ
    ラ用データ写し込み装置。
  11. 【請求項11】 請求項6において、前記出射側偏光板
    および前記遮光マスクは、これらの対向表面間に分散配
    置した接着剤によって相互に固着されており、この接着
    剤は露光による硬化する感光性接着剤であることを特徴
    とするカメラ用データ写し込み装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記遮光マスク
    には、前記感光性接着剤が配置される位置に、接着剤硬
    化用の透光部が形成されており、当該透光部を介して前
    記感光性接着剤を露光硬化させていることを特徴とする
    カメラ用データ写し込み装置。
  13. 【請求項13】 請求項12において、前記接着剤硬化
    用の透光部は、前記データパターンの形成領域と重なる
    領域に形成された前記透光部を避けた位置に形成されて
    いることを特徴とするカメラ用データ写し込み装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、前記感光性接着
    剤は、紫外線硬化型接着剤であることを特徴とするカメ
    ラ用データ写し込み装置。
  15. 【請求項15】 請求項9乃至14のうちの何れかの項
    において、前記接着剤層は、熱硬化型接着剤からなる層
    であることを特徴とするカメラ用データ写し込み装置。
  16. 【請求項16】 請求項1において、前記遮光マスク
    は、透明なベースフィルムと、このベースフィルムの表
    面に形成したマスク層とを備えており、当該マスク層
    は、前記ベースフィルムの表面にフォトエッチング法に
    よって前記透光部が形成された遮光性の感光乳剤層から
    なることを特徴とするカメラ用データ写し込み装置。
  17. 【請求項17】 請求項1において、前記遮光マスク
    は、透明なベースフィルムと、このベースフィルムの表
    面に形成したマスク層とを備えており、当該マスク層
    は、転写用基材の表面に一様に形成された感光乳剤層を
    フォトエッチング法によって部分的に除去することによ
    り、当該転写用基材の表面に前記透光部に対応する部分
    が除去された感光乳剤層の部分を残し、この部分を前記
    転写用基材から前記ベースフィルムに転写することによ
    って形成されたものであることを特徴とするカメラ用デ
    ータ写し込み装置。
  18. 【請求項18】 請求項1において、前記遮光マスク
    は、透明なベースフィルムと、このベースフィルムの表
    面に形成したマスク層とを備えており、当該マスク層
    は、前記ベースフィルムの表面に一様に形成されたゼラ
    チン状感光乳剤層を露光処理することにより前記透光部
    および前記遮光部が形成されたものであることを特徴と
    するカメラ用データ写し込み装置。
  19. 【請求項19】 請求項1において、前記遮光マスク
    は、前記出射側偏光板の表面に直接に形成したものであ
    ることを特徴とするカメラ用データ写し込み装置。
  20. 【請求項20】 請求項19において、前記遮光マスク
    は、フォトエッチング法により透光部が形成された遮光
    性の感光乳剤層であることを特徴とするカメラ用データ
    写し込み装置。
  21. 【請求項21】 請求項19において、前記遮光マスク
    は、転写用基材の表面に一様に形成された感光乳剤層を
    フォトエッチング法によって部分的に除去して、当該転
    写用基材の表面に前記透光部に対応する部分が除去され
    た感光乳剤層の部分を残し、この部分を前記転写用基材
    から前記出射側偏光板に転写することによって形成され
    たものであることを特徴とするカメラ用データ写し込み
    装置。
  22. 【請求項22】 請求項19において、前記遮光マスク
    は、前記出射側偏光板の表面に一様に形成されたゼラチ
    ン状感光乳剤層を露光処理することにより前記透光部お
    よび前記遮光部が形成されたものであることを特徴とす
    るカメラ用データ写し込み装置。
JP20453595A 1994-10-12 1995-08-10 カメラ用データ写し込み装置 Pending JPH08166636A (ja)

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