JPH08166338A - 表面処理鋼板の耐食性試験方法 - Google Patents

表面処理鋼板の耐食性試験方法

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JPH08166338A
JPH08166338A JP30767594A JP30767594A JPH08166338A JP H08166338 A JPH08166338 A JP H08166338A JP 30767594 A JP30767594 A JP 30767594A JP 30767594 A JP30767594 A JP 30767594A JP H08166338 A JPH08166338 A JP H08166338A
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JP
Japan
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test
test piece
corrosion resistance
treated steel
punch
Prior art date
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Pending
Application number
JP30767594A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Sugihara
雄一 杉原
Norihito Katou
徳仁 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH08166338A publication Critical patent/JPH08166338A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信頼性の高い試験結果を得ること。 【構成】 本発明では、表面に亜鉛メッキ処理Hが施さ
れた防錆鋼板Wの試験片W1 ,W2 ,W3 に絞り・張出
し加工によって凸部Pを形成し、その後この試験片W1
,W2 ,W3 を塩水噴霧環境に曝すようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化成処理、金属メッキ
および非金属被覆等の表面処理が施された加工用鋼板の
耐食性試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、自動車用ボディの外板として
種々の加工用鋼板から最適なものを選択する場合には、
該加工用鋼板が所要の耐食性を有しているか否かを検討
すべくこれら加工用鋼板に対して耐食性試験が行われ
る。
【0003】耐食性試験は、通常、上記加工用鋼板の試
験片に対して自動車用ボディと同様の塗装処理を施した
後、刃物により塗膜および鋼板に対して傷を付け、さら
にこの傷を付けた試験片を塩水噴霧等の腐食環境に曝
し、所定時間経過後の腐食状況を観察・評価するように
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、昨今におい
ては、加工用鋼板としてその表面に予め防錆メッキ等の
表面処理を施したものが多く用いられている。この種の
加工用表面処理鋼板を適用した実際の製品では、図5の
図表に示すように、その耐食性能が表面処理層H1 ,H
2 ,H3 の厚さに反比例して良好になることが知られて
いる。
【0005】しかしながら、上記加工用表面処理鋼板W
1 ,W2 ,W3 に対して上述した従来の耐食性試験を実
施した場合には、図6に示すように、表面処理膜層の厚
さH1 ,H2 ,H3 が大きいほど刃物による傷Cの影響
が母材W01,W02,W03に届きにくい傾向となり、図5
に示すように、耐食性能が実際の製品と全く逆となるた
め、その試験結果をそのまま製品に反映させることがで
きない。
【0006】本発明の目的は、上記実情に鑑みて、信頼
性の高い試験結果を得ることのできる表面処理鋼板の耐
食性試験方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく鋭
意研究を重ねた本発明者等は、加工用表面処理鋼板を製
品にする際の絞り・張出し加工が表面処理層に影響を及
ぼしていることを突き止め、表面処理鋼板の試験片に絞
り・張出し加工を施す工程と、絞り・張出し加工を施し
た試験片を腐食環境に曝す工程とを含んだ耐食試験方法
を創作した。
【0008】
【作用】上記構成によれば、表面処理鋼板の試験片に対
して、実際の製品と同様に絞り・張出し加工を施し、該
試験片の表面処理層が製品と同一条件となった状態で腐
食環境に曝すようにしている。
【0009】
【実施例】以下、一実施例を示す図面に基づいて本発明
を詳細に説明する。図1は、本発明に係る耐食性試験方
法を順に示した概念図で、加工用表面処理鋼板、たとえ
ば自動車用ボディの外板として用いられる表面に亜鉛メ
ッキ処理Hが施された加工用防錆鋼板Wの塩水に対する
耐腐食性を評価する目的で行われる耐食性試験方法を例
示している。
【0010】同図(a)に示すように、この耐食性試験
方法では、まず、試験片W1 ,W2,W3 を複数枚用意
する。試験片W1 ,W2 ,W3 としては、上述した加工
用防錆鋼板Wから一辺dがそれぞれ90mmの正方形状
に打ち抜かれたものを適用し、図3に示すように、互い
にメッキ層H1 ,H2 ,H3 の厚さが異なるものを3種
類用意している。
【0011】上記試験片W1 ,W2 ,W3 が用意される
と、次いで図1(b)に示すように、エリクセン試験で
使用する器具、つまり中心部に直径27mmの孔1aが
穿設され、かつ該孔1aの開口周縁部に半径0.75m
mの面取り加工が施された外径55mmのダイス1と、
このダイス1の上部に配置されるしわ押え2と、該しわ
押え2の中心孔2a内に進退可能に配設され、先端部が
半径10mmの球状を成すポンチ3とを適用して各試験
片W1 ,W2 ,W3 に同一条件の絞り・張出し加工を施
す。このとき、上述したエリクセン試験と同様に、潤滑
剤として試験片W1 ,W2 ,W3 にワセリン、もしくは
グラファイトグリスを塗布するとともに、しわ押え2と
試験片W1 ,W2 ,W3 との間に0.05mmの隙間を
とる方法、あるいは1tのしわ押え圧をかける方法のい
ずれかのしわ押え方法を適用し、上記ポンチ3を毎秒
0.1〜0.3mmの速さで下動させることにより、図
1(c)および図2に示すように、各試験片W1 ,W2
,W3 に高さhが4〜8mmの凸部Pを形成する。
【0012】上記のようにして各試験片W1 ,W2 ,W
3 に絞り・張出し加工を施した後においては、図1
(d)に示すように、各試験片W1 ,W2 ,W3 に対し
て実際の自動車用ボディと同様、リン酸亜鉛被膜処理お
よびアルキドメラミン系上塗り塗装(30〜40μm)
を施し、さらに図1(e)に示すように、各試験片W1
,W2 ,W3 を塩水Eを噴霧した環境に所定時間、た
とえば480時間放置してそれぞれの発錆状況を観察す
る。
【0013】その際、図4に示すように、絞り・張出し
加工が施された試験片W1 ,W2 ,W3 は、メッキ層H
1 ,H2 ,H3 の厚さの大きいものほど、この絞り・張
出し加工の影響を受けており、同図(b)に示すよう
に、メッキ層H2 の厚さが中程度の試験片W2 は当該メ
ッキ層H2 に割れが生じて母材W02が露出し、同図
(c)に示すように、メッキ層H3 の厚さが厚い試験片
W3 ものは当該メッキ層H3が母材W03から鱗状に剥離
する事態(フレーキング)が発生している。したがっ
て、上述した耐食性試験方法においては、メッキ層H1
,H2 ,H3 の厚さに比例して塩水の侵入による発錆
状況が大きくなり、図5に示すように、実際の自動車用
ボディと同様の耐食性能を呈することになるため、試験
結果をそのまま製品に反映させることが可能である。
【0014】なお、上記実施例では、亜鉛メッキ処理が
施された防錆鋼板の塩水に対する耐食性能を試験してい
るが、その他の金属メッキや化成処理、非金属被覆等の
表面処理が施された鋼板に塩水以外の耐食性試験、たと
えば酸やアルカリに対する耐食性試験を行う場合にもも
ちろん適用することができる。
【0015】また、上記実施例では、試験片として90
mm角のものを適用し、かつエリクセン試験で使用する
器具を適用してこの試験片に高さが4〜8mmの突部を
形成するようにしているが、本発明ではこれらに限定さ
れず、所定の試験片に対して同一条件の絞り・張出し加
工を施せばよい。
【0016】さらに、上記実施例では、試験結果を自動
車用ボディの外板に反映させるために、絞り・張出し加
工後の試験片に対してリン酸亜鉛被膜処理およびアルキ
ドメラミン系上塗り塗装を施しているが、これら被膜処
理および塗装処理は必ずしも必要ではない。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る表面
処理鋼板の耐食性試験方法によれば、表面処理鋼板の試
験片に対して、実際の製品と同様に絞り・張出し加工を
施し、該試験片の表面処理が製品と同一条件となった状
態で腐食環境に曝すようにしているため、信頼性の高い
試験結果を得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表面処理鋼板の耐食性試験方法を
順に示した概念図である。
【図2】図1に示した実施例試験方法において絞り・張
出し加工を施した後の試験片を拡大して示した断面図で
ある。
【図3】図1に示した実施例試験方法で適用される試験
片の試験前における表面処理状態をその処理膜の厚さ毎
に示す一部拡大断面図である。
【図4】図3に示した各試験片に対して図1に示した実
施例試験方法を適用した後の表面処理状態をその処理膜
の厚さ毎に示す一部拡大断面図である。
【図5】図3に示した試験片に対する実施例試験方法並
びに従来試験方法の各試験結果と実際の製品の耐食性能
とを比較して現す図表である。
【図6】図3に示した各試験片に対して従来の試験方法
を適用した後の表面処理状態をその処理膜の厚さ毎に示
す一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1…ダイス 2…しわ押え 3…ポンチ E…塩水 H1 ,H2 ,H3 …メッキ層 P…凸部 W1 ,W2 ,W3 …試験片

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面処理鋼板の試験片に絞り・張出し加
    工を施す工程と、 絞り・張出し加工を施した試験片を腐食環境に曝す工程
    とを含むことを特徴とする表面処理鋼板の耐食性試験方
    法。
JP30767594A 1994-12-12 1994-12-12 表面処理鋼板の耐食性試験方法 Pending JPH08166338A (ja)

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JP30767594A JPH08166338A (ja) 1994-12-12 1994-12-12 表面処理鋼板の耐食性試験方法

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009075061A (ja) * 2007-08-27 2009-04-09 Jfe Steel Kk 表面処理鋼板の耐食性評価方法
JP2009085937A (ja) * 2007-09-14 2009-04-23 Jfe Steel Kk 表面処理鋼板の耐食性評価方法
JP2009109475A (ja) * 2007-10-12 2009-05-21 Jfe Steel Corp 表面処理鋼板の耐食性評価方法
JP2009109483A (ja) * 2007-10-12 2009-05-21 Jfe Steel Corp 表面処理鋼板の耐食性評価方法
KR100954938B1 (ko) * 2008-06-26 2010-04-27 현대제철 주식회사 자동차 강판 시편용 시험기

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JP2009075061A (ja) * 2007-08-27 2009-04-09 Jfe Steel Kk 表面処理鋼板の耐食性評価方法
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