JPH08166252A - 指針式表示装置 - Google Patents

指針式表示装置

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JPH08166252A
JPH08166252A JP6311808A JP31180894A JPH08166252A JP H08166252 A JPH08166252 A JP H08166252A JP 6311808 A JP6311808 A JP 6311808A JP 31180894 A JP31180894 A JP 31180894A JP H08166252 A JPH08166252 A JP H08166252A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ON・OFF表示方式の採用によるコスト低
減化を図りつつ、指針の作動に対する違和感を解消す
る。 【構成】 エンジンの油圧が設定しきい値を超えるとO
N状態になる油圧スイッチ2をスイッチング用トランジ
スタ14を介して指針式油圧計1に接続する一方、比較
器11の負側に接続する。イグナイタからのパルス信号
に基づくエンジン回転数信号をF/V変換器9により電
圧信号に変換し3000rpm以上のものをカットして
比較器11の正側に入力する。水温センサ7のサーミス
タ7aを比較器12を介して高温側でON状態になるス
イッチング用トランジスタ13に接続し、これを回転数
信号のラインに接続して冷却水温が高温になると比較器
11に入力する回転数信号の電圧が全体的に低下するよ
うにする。比較器11を介して回転数信号,水温信号を
加味して油圧スイッチがON状態に変わっても急変せ
ず、実際の油圧状態が反映されるように指針の指示位置
の補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示対象の状態量検出
値を、予め設定した設定しきい値を基準として、指針に
より大小表示する指針式表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、指針式の表示装置は自動車分
野等で広く用いられており、例えば、自動車分野ではス
ピードメータ、タコメータ、油圧計、燃料計等において
用いられている。このような指針式表示装置は、速度
値、エンジン回転数、油圧値、燃料量等の表示対象の状
態量を各種センサにより検出し、その状態量検出値に比
例して指針が移動するように構成されている。例えば、
上記油圧計においては、エンジンの油圧値を油圧センサ
で検出してその油圧検出値を表示するものが知られてい
る(例えば、特開平1−145540号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
指針式表示装置においては、図10に一点鎖線で示すよ
うに、指針の指示位置を表示対象の状態量に比例して変
化させるようにしているため、その表示対象の状態量を
上記の油圧センサ等の如く各種センサを用いて検出する
必要があり、表示装置のコストがそのセンサを設ける分
増大するという不都合がある。
【0004】このため、上記センサを省略してコストの
低減化を図るために、上記センサに代えて、上記状態量
が予め設定した設定しきい値を超えるときにON状態に
なるスイッチを用い、このスイッチからのON・OFF
信号に基づいて指針が上記図10に実線で示すようにO
N位置(同図のH位置)及びOFF位置(同図のL位
置)のいずれかにのみ指示するON・OFF表示方式を
適用することが考えられる。つまり、指針により表示対
象が大または小の2状態のいずれかであることのみを表
示させるようにすることが考えられる。
【0005】しかしながら、このようにすると、表示対
象の状態量が設定しきい値を超えると指針がその指示範
囲の一端から他端(図10のL位置からH位置)に急激
に移動して急変するため、表示装置を視認しながら各種
操作を行う操作者に対し違和感を与えるおそれがあり、
表示装置として好ましくないものになるという不都合が
ある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、ON・OFF
表示方式の採用によるコスト低減化を図りつつ、指針の
作動に対する違和感を解消することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、表示対象の状態量を検出す
る表示対象検出手段を備え、この表示対象検出手段によ
り検出された検出値を、予め設定した設定しきい値を基
準として大であるか小であるかを指針により大小表示す
るように構成されたものを前提とする。このものにおい
て、上記検出値が設定しきい値より大のときに、上記指
針の指示位置を、その指針の大位置及び小位置の両指示
位置間の範囲において、上記設定しきい値とは異なるパ
ラメータに応じて変化するよう補正する補正手段を備え
る構成とするものである。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、表示対象検出手段を、エンジンの油圧値が
設定しきい値より大のときにON状態となる油圧スイッ
チとする。そして、指針を、上記油圧スイッチからのO
N・OFF信号に基づいてエンジンの油圧の大小を表示
するようにするものである。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、エンジンの回転数を検出する回転数検出手
段を備える。そして、補正手段で用いるパラメータを、
上記回転数検出手段により検出された回転数とするもの
である。
【0010】また、請求項4記載の発明は、請求項2記
載の発明において、エンジンの冷却水の水温を検出する
水温検出手段を備える。そして、補正手段で用いるパラ
メータを、上記水温検出手段により検出された水温とす
るものである。
【0011】さらに、請求項5記載の発明は、請求項2
載の発明において、エンジンの点火系を構成するイグナ
イタの電圧変動を検出する電圧変動検出手段を備える。
そして、補正手段で用いるパラメータを、上記電圧変動
検出手段により検出されたイグナイタ電圧とするもので
ある。
【0012】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
表示対象検出手段による表示対象の状態量の検出値が設
定しきい値より大のとき、補正手段によって、指針の指
示位置が上記設定しきい値とは異なるパラメータに応じ
て補正されるため、上記検出値が設定しきい値を超えて
も指針の指示位置が小位置から大位置に急変することが
防止されて、指針の指示位置変化が表示対象の状態量に
比例したものに近付く。従って、表示対象の状態を大も
しくは小でのみ表示するON・OFF表示を採用してコ
スト低減化を図る場合の指針の指示位置変化に対する違
和感の解消が図られる。
【0013】請求項2記載の発明では、エンジンの油圧
を表示する油圧計において、上記請求項1記載の発明に
よる作用に基づいて、油圧スイッチがON状態に変わっ
ても図10に破線で示すように指針の指示位置が油圧の
小位置から大位置に急変することが防止されて、指針の
指示位置変化がエンジンの油圧値に比例したものに近付
く。そして、表示対象検出手段として、油圧値の設定し
きい値を基準としてON・OFF状態となる油圧スイッ
チを用いているため、従来の油圧センサと比べ構造の単
純化が図られる。従って、エンジンの油圧表示に対して
ON・OFF表示を採用するにあたり、コスト低減化が
より確実に図られる上、指針の指示位置変化に対する違
和感の解消が図られる。
【0014】請求項3記載の発明では、上記請求項2記
載の発明による作用に加えて、油圧スイッチがON状態
になった場合の補正手段による補正が、エンジンの回転
数検出手段により検出されたエンジン回転数に応じて行
われる。このため、エンジン回転数が高いと油圧も上昇
するという実際の油圧の状態が、上記回転数をパラメー
タとして補正することで指針の指示位置に的確に反映さ
れ得る。
【0015】また、請求項4記載の発明では、上記請求
項2記載の発明による作用に加えて、油圧スイッチがO
N状態になった場合の補正手段による補正が、エンジン
の水温検出手段により検出されたエンジンの冷却水温に
応じて行われる。このため、冷却水温が高いと油の粘度
が低下して油圧は低下傾向になるという実際の油圧の状
態が、上記冷却水温をパラメータとして補正することで
指針の指示位置に的確に反映され得る。
【0016】さらに、請求項5記載の発明では、上記請
求項2記載の発明による作用に加えて、油圧スイッチが
ON状態になった場合の補正手段による補正が、電圧変
動検出手段により検出されたイグナイタの電圧に応じて
行われる。このため、その電圧が大きいとエンジンが高
回転側に駆動されており、従って、油圧は上昇傾向にな
るという実際の油圧の状態が、上記イグナイタの電圧を
パラメータとして補正することで指針の指示位置に的確
に反映され得るとともに、それが簡単な構造により具体
化される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の指針式表示装置を自動車のエ
ンジンの油圧計に適用した場合の実施例を図面に基いて
説明する。すなわち、以下の各実施例は、表示対象をエ
ンジンの油圧とし、その油圧の状態を指針式の油圧計に
表示するものである。
【0018】<第1実施例>図1は本発明の第1実施例
を示し、この第1実施例は油圧計の指針の作動をエンジ
ンの回転数及び水温に基づいて電気回路により補正する
ものである。
【0019】同図において、1は指針式の油圧計、2は
エンジンに設けられた表示対象検出手段としての油圧ス
イッチ、3は補正手段としての油圧計処理回路である。
また、4はエンジンの回転数検出手段としてのタコメー
タ処理回路であって、このタコメータ処理回路4はエン
ジンの点火系のイグナイタ5からのパルス信号に基づい
て回転数を検出してタコメータ6を作動させるようにな
っている。さらに、7はエンジンの冷却水の水温を検出
する水温検出手段としての水温センサであり、この水温
センサ7はサーミスタ7aの温度によって抵抗値が変化
する特性を利用して水温計8を作動するようになってい
る。
【0020】上記油圧計1は、図2に示すように、指針
1aが付け根を中心として指示位置であるL位置(ロウ
レベル;同図の実線の指針参照)と、H位置(ハイレベ
ル;同図の一点鎖線の指針参照)との間を回転移動して
油圧の状態を表示するようになっている。
【0021】また、上記油圧スイッチ2はエンジンの油
圧が作用する接点を備え、この接点に比較的低い油圧値
として予め設定された設定しきい値を超える油圧が作用
したときに閉じてON状態になるように構成されてい
る。
【0022】さらに、上記油圧計処理回路3は、図3に
示すように、上記油圧スイッチ2からのON・OFF信
号と、上記タコメータ処理回路4からの回転数信号と、
上記水温検出手段7からの水温信号とに基づいて、上記
油圧計1の指針1aを作動させるようになっている。す
なわち、上記タコメータ処理回路4におけるパルス信号
の周波数がF/V変換器9により電圧に変換され、次
に、この電圧信号の内、回転数が3000rpmより高
いものがリミッタ10によりカットされ、3000rp
mより低い回転数範囲の電圧信号が比較器11の正側に
入力される。ここで、3000rpmより高い回転数範
囲を除くのは、この回転数範囲では油圧はほとんど変化
しないために回転数に基づく補正を行わないようにする
ためである。加えて、上記水温センサ7からの電流が比
較器12を介してスイッチング用トランジスタ13に入
力され、このトランジスタ13はON状態のときに上記
回転数信号の電流を接地側に流すようになっている。一
方、上記油圧スイッチ2は、スイッチング用トランジス
タ14を介して油圧計1に接続されるとともに、上記比
較器11の負側にも接続されている。これにより、上記
油圧スイッチ2がOFF状態であると電流が遮断されて
油圧計1の指針1aはL位置を指示する一方、上記油圧
スイッチ2がON状態であると上記指針1aはH位置を
本来指示するところを、上記指針1aの指示位置をエン
ジンの回転数及び水温をパラメータとして上記L位置と
H位置との範囲で補正するようになっている。
【0023】このような第1実施例において、エンジン
の始動後であっても、油圧がまだ設定しきい値より低く
て油圧スイッチ2がOFF状態であるときには、指針1
aは図4に示すようにL位置を指示した状態で止まって
いる。そして、油圧が上昇して油圧スイッチ2がON状
態になった場合、上記水温センサ7のサーミスタ7aは
水温が高くなるに従い抵抗値が小さくなるため、水温が
所定値よりまだ低温側にあると、サーミスタ7aの抵抗
値が大であり比較器12の負側に入力する水温信号の電
圧は高くて基準電圧とあまり差がないため、トランジス
タ13に入力する電圧は低くトランジスタ13はOFF
状態に保たれ、比較器11にはリミッタ10からの回転
数信号が入力する。この回転数信号は、回転数が高くな
る程、パルスの周波数が高くなって電圧が高くなるた
め、この回転数信号に基づいて上記油圧スイッチ2のO
N状態における指針1aの指示位置が補正されて、指針
1aは図4にL.Tempで示す特性線に従って移動す
るようになる。
【0024】一方、上記水温が高くなるとサーミスタ7
aの抵抗値が下がり低電圧の電流が比較器12に入力し
て基準電圧との差が大となるため、高電圧の電流がトラ
ンジスタ13に流れてトランジスタ13がON状態にさ
れる。この結果、リミッタ10からの電流が上記トラン
ジスタ13を介して接地側に流れるようになり、上記比
較器11に入力する回転数信号の電圧が全体的に下げら
れる。このため、上記指針1aは図4にH.Tempで
示す特性線に従って移動するようになり、上記指針1a
の指示位置が上記L.Tempの場合より全体的にL位
置寄りに変化するようになる。
【0025】従って、本第1実施例によれば、油圧スイ
ッチ2がON状態に変わっても、油圧計1の指針1aが
L位置から急にH位置に変化しないように補正している
ため、運転者の油圧計1の表示に対する違和感を緩和す
ることができる。しかも、その指針1aの指示位置の補
正をエンジンの油圧値に比例したものに近付けることが
でき、これにより、油圧計1の指針1aの指示位置変化
による油圧状態に対する運転者の認識と、実際の油圧の
状態とのずれを極力小さくすることができ、上記運転者
の違和感の解消を図ることができる。
【0026】また、上記の違和感の解消が図られるだけ
でなく、上記油圧スイッチ2がON状態であるときの指
針1aの指示位置の補正を、エンジンの回転数及び冷却
水の水温に基づいて行っているため、上記指針1aによ
る油圧の表示を実際の油圧の状態により近いものにする
ことができる。すなわち、冷却水温が高くなるとトラン
ジスタ13がON状態になって比較器11に入力する回
転数信号の電圧が低くされ、指針1aの指示位置が低温
時のもの(図4にL.Tempで示す特性線参照)より
もL位置寄りにされるため、冷却水温が高いほど油の粘
度は低くなりその圧力も低下するという実際の油圧の状
態を指針1aの指示位置に反映させることができる。加
えて、比較器11に入力する回転数信号の電圧がエンジ
ンの回転数がアイドリング状態から高回転側になる程高
くなってそれに従って指針1aの指示位置もよりH位置
寄りに変化されるため、エンジン回転数が高い程油圧も
高くなるという実際の油圧の状態を上記指針1aの指示
位置に反映させることができる。従って、上記の冷却水
温に基づく補正とあいまって油圧スイッチ2を用いたO
N・OFF表示の指針式油圧計1であっても、実際の油
圧の状態を的確に反映した油圧表示を行うことができ
る。例えば、外気温が極めて高い地域でアイドリング状
態の低回転数域で冷却水温が上昇しているが油の粘度が
低下して油圧は低下傾向にある等の場合において、上記
の水温及び回転数の各状態を加味して実際のエンジンの
油圧の状態を、油圧計1の指針1aの指示位置に的確に
反映させることができる。
【0027】さらに、油圧値を油圧センサによって検出
する従来の場合と比べ、油圧スイッチ2によって油圧が
設定しきい値より低いか高いかをのみ検出するようにし
ているため、上記油圧センサを用いる場合と比べ構造の
単純化、ひいては、コストの低減化を図ることができ
る。
【0028】このように、エンジンの油圧表示に対して
油圧スイッチ2を用いたON・OFF表示を採用するに
あたり、コスト低減化と、指針1aの指示位置変化に対
する運転者の違和感の解消との両立を図ることができ
る。
【0029】<第2実施例>図5は本発明の第2実施例
を示し、この第2実施例は油圧計1の指針1aの作動を
マイクロコンピュータにより行うものである。なお、本
第2実施例において、第1実施例のものと同一の構成部
分には、第1実施例と同一符号を付して、その詳細な説
明を省略する。
【0030】同図において、15は補正手段としてのコ
ントロールユニットであり、このコントロールユニット
15には、エンジン回転数を検出する回転数センサ16
と、冷却水温を検出する水温センサ7と、設定しきい値
を超えるエンジンの油圧が作用することによりON状態
になる油圧スイッチ(油圧SW)2とがそれぞれ対応す
るインタフェース(I/F)17,18,19を介して
入力側に接続される一方、指針1a(図2参照)を有す
る油圧計1が出力側に接続されている。そして、上記コ
ントロールユニット15は、上記回転数センサ16から
のエンジンの回転数と、水温センサ7からのエンジンの
冷却水温と、油圧スイッチ2からON・OFF情報とに
基づいて、上記油圧計1の指針1aを作動制御するよう
になっている。
【0031】上記コントロールユニット15には、図6
に例示するように、油圧スイッチ2のON、OFFの各
状態において、エンジン回転数100rpm毎の上記指
針1aの指針値Dを2種類の冷却水温(高温、低温)の
各別に定めた参照テーブル20が予め記憶されている。
上記指針値Dの値は、「0」が油圧計1のL位置(図2
参照)と対応し、Dの値が「7」,「8」,「9」,…
と大きくなる程、H位置寄りの指示位置を表すように定
められている。そして、この参照テーブル20は、油圧
スイッチ2がOFF状態の時には、冷却水温及びエンジ
ン回転数の如何に拘らず指針値Dが「0」とされて指針
1aがL位置に設定される。また、油圧スイッチ2がO
N状態の時には、エンジン回転数が高回転になる程、指
針値Dは増大して指針1aがH位置により近付くように
設定されるとともに、その際、冷却水温が低温である方
が高温であるよりも上記指針値Dが全体的に大きい値と
なるように設定されている。つまり、指針1aの指示位
置変化が図4に示す特性になるように定められている。
【0032】そして、上記コントロールユニット15
は、エンジン回転数、冷却水温及び油圧スイッチ2の各
状態に対応する指針値Dを上記参照テーブル20から求
めて、その指針値Dに対応する指示位置を指示するよう
に上記指針1aを作動させるようになっている。すなわ
ち、図7に制御フローを示すように、ステップSA1で
回転数センサ16からの信号に基づいてエンジン回転数
Rの演算を、ステップSA2で水温センサ7からの信号
に基づいて冷却水温Tの演算を、ステップSA3で油圧
スイッチ2からのON・OFF情報の取り込みをそれぞ
れ行う。そして、ステップSA4で上記のエンジン回転
数Rと冷却水温TとON・OFF情報Pとに基づいて上
記参照テーブル20から油圧計の指針値D(R,T,
P)を決定し、ステップSA5で上記のD(R,T,
P)の値を油圧計1に出力して指針1aを指針値D
(R,T,P)の値と対応する指示位置に作動させる。
【0033】従って、本第2実施例においても、第1実
施例と同様の効果を得ることができる。しかも、その効
果を第1実施例の如き電気回路を用いることなく、コン
トロールユニット15を用いた制御により簡易に得るこ
とができ、よりコストの低減化を図ることができる。
【0034】<第3実施例>図5は本発明の第3実施例
を示し、この第3実施例は油圧計1の指針1aの作動を
マイクロコンピュータにより行うものである。なお、本
第2実施例において、第1実施例のものと同一の構成部
分には、第1実施例と同一符号を付して、その詳細な説
明を省略する。
【0035】同図において、21は補正手段としてのコ
ントロールユニットであり、このコントロールユニット
21には、イグナイタ22の出力電圧がA/D変換器2
3を介して入力されるとともに、油圧スイッチ2からの
ON・OFF信号がI/F19を介して入力されるよう
になっている。そして、上記コントロールユニット21
は、上記イグナイタ22の電圧と、油圧スイッチ2から
ON・OFF情報とに基づいて、油圧計1の指針1aを
作動制御するようになっている。上記のイグナイタ22
からの出力電圧を抵抗器r及びA/D変換器23を介し
て導く回路によって電圧変動検出手段24が構成されて
いる。
【0036】上記コントロールユニット21には、油圧
スイッチ2のON状態において、上記イグナイタ22の
電圧の高さとの関係で上記指針1aの指針値D(Ig)
を定めた参照テーブルが予め記憶されている。この参照
テーブル20は、上記電圧が高い程、指針値D(Ig)
が増大して指針1aがH位置により近付くように設定さ
れている。つまり、油圧スイッチ2がON状態の時に
は、指針1aの指示位置がL位置からH位置までの範囲
でイグナイタ22の電圧に比例して移動するように定め
られている。
【0037】そして、上記コントロールユニット21
は、イグナイタ22の電圧変動及び油圧スイッチ2の各
状態に対応する指針値D(Ig)を上記参照テーブルか
ら求めて、その指針値D(Ig)に対応する指示位置を
指示するように上記指針1aを作動させるようになって
いる。すなわち、図9に制御フローを示すように、ステ
ップSB1で油圧スイッチ2がON状態であるか否かを
判別し、OFF状態である場合には、ステップSB2で
指針値D(Ig)に「0」を設定し、次に、ステップS
B3でこのD(Ig)の値を油圧計1に出力して指針1
aをL位置に位置付ける。一方、上記ステップSB1で
油圧スイッチ2がON状態である場合には、ステップS
B4でイグナイタ22からの電圧情報を取り込み、その
電圧に基づいてステップSB5で上記参照テーブルから
油圧計の指針値D(Ig)を決定し、上記のステップS
B3でそのD(Ig)の値を油圧計1に出力して指針1
aを指針値D(Ig)の値と対応する指示位置に移動さ
せる。
【0038】この第3実施例の場合、油圧スイッチ2が
OFF状態では油圧計1の指針1aがL位置を指示する
一方、上記油圧スイッチ2がON状態になると上記指針
1aがイグナイタ22の電圧の高さに比例して上記L位
置からH位置までの指示範囲を移動して上記の電圧値に
対応して位置を指示することになる。従って、油圧スイ
ッチ2がON状態に変わっても、油圧計1の指針1aが
L位置から急にH位置に変化することが防止され、運転
者の油圧計1の表示に対する違和感を緩和することがで
きる。しかも、上記イグナイタ22の電圧が大きいとエ
ンジンが高回転側に駆動されており、従って、油圧は上
昇傾向になるという実際の油圧の状態を、指針1aの指
示位置に的確に反映させることができる。これにより、
油圧計1の指針1aの指示位置変化による油圧状態に対
する運転者の認識と、実際の油圧の状態とのずれをより
小さくすることができ、油圧スイッチ2を用いたON・
OFF表示の指針式油圧計1であっても、上記運転者の
違和感の解消を図ることができる。
【0039】また、このような効果を、従来装置におけ
る油圧センサを用いることなく油圧スイッチ2を用い、
かつ、第1実施例の如き電気回路を用いることなく、コ
ントロールユニット21を用いた制御により簡易かつ安
価に得ることができる上、イグナイタ22からの電圧変
動に基づいてエンジンの回転数情報を得るにようにして
いるため、より簡易な構造で安価なコストのものを実現
することができる。
【0040】なお、本発明は上記第1〜第3実施例に限
定されるものではなく、その他種々の変形例を包含する
ものである。すなわち、上記実施例では、本発明を自動
車分野におけるエンジンの油圧計に適用した例を説明し
たが、これに限らず、本発明を自動車以外の他の動力機
械のエンジンの油圧計に適用してもよく、また、エンジ
ンの油圧計のみならず燃料計等の他の表示装置に適用し
てもよい。
【0041】また、上記第1、第2実施例では、エンジ
ンの回転数及び冷却水温をパラメータとして用いて補正
しているが、これに限らず、表示対象であるエンジンの
油圧の状態に関与する他のパラメータを用いて補正して
もよい。
【0042】さらに、上記第3実施例では、イグナイタ
22の電圧に基づくエンジンの回転数情報をパラメータ
として補正しているが、さらに、冷却水温をも補正のた
めのパラメータに加えてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における指針式表示装置によれば、表示対象検出手段
による表示対象の状態量の検出値が設定しきい値より大
のとき、補正手段によって、指針の指示位置が上記設定
しきい値とは異なるパラメータに応じて変化するよう補
正しているため、上記検出値が設定しきい値を超えても
指針の指示位置が小位置から大位置に急変することを防
止して、指針の指示位置変化を表示対象の実際の状態量
に比例したものに近付けることができる。従って、表示
対象の状態を大もしくは小でのみ表示するON・OFF
表示を採用してコスト低減化を図る場合の指針の指示位
置変化に対する違和感の解消を図ることができる。
【0044】請求項2記載の発明によれば、エンジンの
油圧を表示する表示装置において、エンジンの油圧値が
設定しきい値より大の時にON状態になる油圧スイッチ
を用い、この油圧スイッチがON状態のとき、油圧の大
小を表示する指針の指示位置を、補正手段によって上記
設定しきい値とは異なるパラメータに応じて変化するよ
うに補正しているため、油圧スイッチがON状態に変わ
っても指針の指示位置が油圧の小位置から大位置に急変
することを防止して、指針の指示位置変化がエンジンの
実際の油圧値に比例したものに近付けることができる。
そして、表示対象検出手段として、設定しきい値を基準
としてONかOFFかになる油圧スイッチを用いている
ため、従来の油圧センサと比べ構造の単純化を図ること
ができ、エンジンの油圧表示に対してON・OFF表示
を採用するにあたり、コストの低減化をより確実にかつ
具体的に図りつつ、指針の指示位置変化に対する違和感
の解消を図ることができる。
【0045】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明による効果に加えて、油圧スイッチがON
状態のときの補正手段による指針の指示位置の補正を、
エンジンの回転数検出手段により検出したエンジン回転
数に応じて行うようにしているため、エンジン回転数が
高いと油圧も上昇するという実際の油圧の状態を、上記
回転数をパラメータとして補正することで指針の指示位
置に的確に反映させることができる。
【0046】また、請求項4記載の発明によれば、上記
請求項2記載の発明による効果に加えて、油圧スイッチ
がON状態になった場合の補正手段による補正を、エン
ジンの水温検出手段により検出されたエンジンの冷却水
温に応じて行うようにしているため、冷却水温が高いと
油の粘度が低下して油圧は低下傾向になるという実際の
油圧の状態を、上記冷却水温をパラメータとして補正す
ることで指針の指示位置に的確に反映させることができ
る。
【0047】さらに、請求項5記載の発明によれば、上
記請求項2記載の発明による効果に加えて、油圧スイッ
チがON状態になった場合の補正手段による補正を、電
圧変動検出手段により検出されたイグナイタの電圧に応
じて行うようにしているため、その電圧が高いとエンジ
ンが高回転側に駆動されており、従って、油圧は上昇傾
向になるという実際の油圧の状態を、上記イグナイタの
電圧をパラメータとして補正することで指針の指示位置
に的確に反映させることができるとともに、それを簡単
な構造により具体化して実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す構成図である。
【図2】油圧計を示す正面図である。
【図3】図1の油圧計処理回路の回路構成図である。
【図4】指針の指示位置の特性図である。
【図5】第2実施例を示すブロック構成図である。
【図6】制御に用いる参照テーブルを示す図である。
【図7】第2実施例における制御フローチャートであ
る。
【図8】第3実施例を示すブロック構成図である。
【図9】第3実施例における制御フローチャートであ
る。
【図10】本願の課題を説明するための指針の指示位置
の特性図である。
【符号の説明】
1 油圧計 1a 指針 2 油圧スイッチ(表示対象検出手段) 3 油圧計処理回路(補正手段) 4 タコメータ処理回路(回転数検出手段) 7 水温センサ(水温検出手段) 15 コントロールユニット(補正手段) 21 コントロールユニット(補正手段) 22 イグナイタ 24 電圧変動検出手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示対象の状態量を検出する表示対象検
    出手段を備え、この表示対象検出手段により検出された
    検出値を、予め設定した設定しきい値を基準として大で
    あるか小であるかを指針により大小表示するように構成
    された指針式表示装置において、 上記検出値が設定しきい値より大のときに、上記指針の
    指示位置を、その指針の大位置及び小位置の両指示位置
    間の範囲において、上記設定しきい値とは異なるパラメ
    ータに応じて変化するよう補正する補正手段を備えてい
    ることを特徴とする指針式表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 表示対象検出手段が、エンジンの油圧値が設定しきい値
    より大のときにON状態となる油圧スイッチであり、 指針が、上記油圧スイッチからのON・OFF信号に基
    づいてエンジンの油圧の大小を表示するものであること
    を特徴とする指針式表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 エンジンの回転数を検出する回転数検出手段を備えてお
    り、 補正手段で用いるパラメータが、上記回転数検出手段に
    より検出された回転数であることを特徴とする指針式表
    示装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 エンジンの冷却水の水温を検出する水温検出手段を備え
    ており、 補正手段で用いるパラメータが、上記水温検出手段によ
    り検出された水温であることを特徴とする指針式表示装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2において、 エンジンの点火系を構成するイグナイタの電圧変動を検
    出する電圧変動検出手段を備えており、 補正手段で用いるパラメータが、上記電圧変動検出手段
    により検出されたイグナイタ電圧であることを特徴とす
    る指針式表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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