JPH08164949A - 易裂性包装袋 - Google Patents

易裂性包装袋

Info

Publication number
JPH08164949A
JPH08164949A JP31053094A JP31053094A JPH08164949A JP H08164949 A JPH08164949 A JP H08164949A JP 31053094 A JP31053094 A JP 31053094A JP 31053094 A JP31053094 A JP 31053094A JP H08164949 A JPH08164949 A JP H08164949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide line
film
easy
tear
packaging bag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31053094A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Takashige
真男 高重
Takehiro Iwamoto
壮弘 岩本
Masanobu Ooshima
優信 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority to JP31053094A priority Critical patent/JPH08164949A/ja
Publication of JPH08164949A publication Critical patent/JPH08164949A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の大きさの開け口を手で容易に形成する
ことができる易裂性包装袋を提供する。 【構成】 ナイロン6を40〜85重量部及びメタキシリレ
ンアジパミド(MXD6)を15〜60重量部含有し、延伸
時におけるフィルムの移動方向及びフィルムの幅方向の
倍率を共に2.8倍以上として易裂性フィルムを構成し、
この易裂性フィルムが複数層の一層として形成された易
裂性ラミネートフィルムよりなる易裂性包装袋11であっ
て、MD方向に沿った引裂きガイド線(MDガイド線)
14及びTD方向に沿った引裂きガイド線(TDガイド
線)15が直角状に連続して表面層に印刷形成され、MD
及びTDガイド線14,15 に沿った開け口が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、易裂性包装袋に関し、
食品、工業材料、医薬品等の包装袋として利用できる。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】例えば、
醤油、ソース、マヨネーズ等の液状食品であって、合成
樹脂製フィルムの小袋に封入されて市販されているもの
がある。このような液状食品入りの小袋は、手で開封す
る際、容易に裂けないため、開けにくい、また開封途中
で内容物が飛び散る、等のトラブルが発生しており、改
良が望まれていた。特に、近年、強度に優れたL-LDPEシ
ーラントの使用に伴って内容物の安全性が高まった分、
逆に袋の開封性が悪化している。
【0003】一方、注ぎ口を残して、その周辺をシール
した袋も提案されているが、シール部の引裂き抵抗が大
きいため、開封のしにくさは依然として残っている。し
かも、注ぎ口周辺に特殊形状のシールをするため、その
ための特別のシール装置が必要となってコスト的に割高
なものとなる。また、一軸延伸フィルムよりなる袋の場
合、一方向の直線カット性は付与できるが、一方の側部
から他方の側部まで切り裂かなければならず、少量づつ
注ぐための小さな注ぎ口が必要な場合には不便であっ
た。
【0004】そこで、本発明は、任意の大きさの開け口
を手で容易に形成することができる易裂性包装袋を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の第1発
明は、ナイロン6(Ny6)を40〜85重量部及びメタキ
シリレンアジパミド(MXD6)を15〜60重量部(但
し、Ny6+MXD6=100重量部)含有し、延伸時に
おけるフィルムの移動方向(MD方向)及びフィルムの
幅方向(TD方向)の倍率を共に2.8倍以上として易裂
性フィルムを構成し、この易裂性フィルムが複数層の一
層として形成された易裂性ラミネートフィルムよりなる
易裂性包装袋であって、前記MD方向に沿った引裂きガ
イド線(MDガイド線)及び前記TD方向に沿った引裂
きガイド線(TDガイド線)が表示され、前記MDガイ
ド線及びTDガイド線に沿った開け口が形成されること
を特徴とする。
【0006】前記Ny6は、40〜85重量部とするが、好
ましくは50〜80重量部とする。また、前記MXD6は、
15〜60重量部とするが、好ましくは20〜50重量部とす
る。MXD6が15重量部より少ない場合には、易裂性と
直線カット性が劣るようになる。一方、MXD6が60重
量部より多い場合には、衝撃強度が大幅に低下して実用
性に乏しくなる。前記易裂性を有するフィルムの延伸倍
率は、MD方向及びTD方向共に2.8倍以上とするが、
好ましくは3.0倍以上とする。延伸倍率が2.8倍より小さ
い場合には、易裂性と直線カット性が劣るようになり、
また衝撃強度が低下して実用性に問題が生じる。このよ
うな延伸フィルムは、例えばチューブラー法等により同
時二軸延伸を施すことにより得られる。
【0007】なお、前記易裂性フィルムの中には、必要
な添加剤を適宜添加することができる。このような添加
剤として、例えばアンチブロッキング剤(無機フィラー
等)、はっ水剤(エチレンビスステアリン酸エステル剤
等)、滑剤(ステアリン酸カルシウム等)を挙げること
ができる。
【0008】本発明の第2発明に係る易裂性包装袋は、
前記第1発明において、前記MDガイド線及びTDガイ
ド線が直角状に連続し、これらのガイド線が表面層に印
刷形成されていることを特徴とする。これらの連続した
ガイド線は、MDガイド線とTDガイド線がそれぞれ直
線であって、両ガイド線が直角に屈曲したものの他、M
Dガイド線とTDガイド線がそれぞれ曲線であって、両
ガイド線が円弧状に屈曲したものも含まれる。
【0009】なお、第1発明中のMDガイド線とTDガ
イド線には、このように連続しているものの他、MDガ
イド線とTDガイド線が連続していないで、例えば若干
離れて表示されている場合も含む。
【0010】前記易裂性ラミネートフィルム中には、前
記易裂性フィルムが複数層(例えば、2層、3層、4層
等)の一層として形成されていればよく、二層以上形成
されていてもよい。そして、前記易裂性フィルム層以外
の層の材質は任意であり、例えばポリエチレンテレフタ
レート(PET)、二軸延伸ポリプロピレン(OP
P)、二軸延伸ナイロン(ONy)、エチレン酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物(EVOH)、アルミニウム(A
l)等を挙げることができる。
【0011】また、包装袋の融着し合うシーラント層の
材質も任意であり、例えば直鎖状低密度ポリエチレン
(L−LDPE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)、
エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリエチレン(PE)
等を挙げることができる。前記MDガイド線及びTDガ
イド線は、包装袋のシール部に形成された切り口(ノッ
チ)の近傍に形成するのが好ましい。なお、この切り口
の形状は任意であり、例えばI形、V形、U形、マジッ
クカット(フィルムの表面に非常に細かい傷を付けたも
の)がある。
【0012】
【実施例】実施例1 ナイロン6(Ny6)及びメタキシリレンアジパミド
(MXD6)をそれぞれ80重量部及び20重量部の割合で
混合したものを押出し機中、270℃で溶融混練した後、
溶融物を直径90mmのダイスから円筒状のフィルムとして
押出し、引き続き水で急冷して原反フィルムを作製し
た。前記Ny6として使用したものは、宇部興産(株)
製ナイロン〔UBEナイロン1023 FD (商品名)、相対
粘度ηr =3.6〕であり、前記MXD6として使用した
ものは三菱ガス化学(株)製メタキシリレンアジパミド
〔MXナイロン 6007(商品名)、相対粘度ηr =2.
7〕である。
【0013】次に、この原反フィルムを一対のニップロ
ール間に挿通した後、中に気体を圧入しながらヒータで
加熱すると共に、延伸開始点にエアーリングよりエアー
を吹き付けてバブルに膨張させ、下流側の一対のニップ
ロールで引き取ることにより、チューブラー法によるM
D方向及びTD方向の同時二軸延伸を行った。この延伸
の際の倍率は、MD方向及びTD方向共に3.0倍であっ
た。次に、この延伸フィルムをテンター式熱処理炉に入
れ、210℃で熱固定を施して易裂性フィルム〔15μm、
ユニアスロン(商品名)、出光石油化学(株)製〕を得
た。
【0014】次に、第1層を前記易裂性フィルム、第2
層のシーラントを直鎖状低密度ポリエチレンフィルム
(L−LDPE、出光石油化学(株)製)として積層し
て易裂性ラミネートフィルムを作製した後、図1に示す
ように、この易裂性ラミネートフィルムから三方をシー
ルして四角い小袋(5cm×6cm)11を作製した。そし
て、左右いずれかの側部のシール部12にI形の切り口13
を形成すると共に、この切り口13近傍の表面層の易裂性
フィルムにフィルム移動方向に沿ったMDガイド線(又
はTDガイド線)14及びフィルム幅方向に沿ったTDガ
イド線(又はMDガイド線)15を直角状に連続して印刷
形成した。このTDガイド線15の先端部には、切り裂き
方向を示す矢印16を付けておく。次に、この小袋11内に
醤油17を充填した後、上方をシールして密封した(図1
参照)。
【0015】そして、図2に示すように、この小袋11を
手で開ける際、前記切り口13からMDガイド線14に沿っ
て切り裂き、引き続き、MDガイド線14とは直角方向の
TDガイド線15に沿って切り裂いて一辺約5mmの四角い
開け口18を形成した。手によるこの開け口18の形成は容
易に行うことができ、この開け口18から所望量の醤油17
を容易に注ぐことができた。
【0016】実施例2 第1層をポリエチレンテレフタレートフィルム〔PE
T、12μm、東洋紡(株)製〕、第2層を実施例1と同
じ易裂性フィルム〔15μm〕、第3層をAlフィルム
〔7μm、東洋アルミニウム(株)製〕、第4層のシー
ラントを無延伸ポリプロピレンフィルム〔60μm、東レ
合成(株)製〕として積層して易裂性ラミネートフィル
ムを作製した後、実施例1と同様に、この易裂性ラミネ
ートフィルムから三方をシールして四角いレトルト用パ
ウチ(18cm×10cm)を作製した。そして、左右いずれか
の側部のシール部にV形の切り口を形成すると共に、こ
の切り口近傍の表面層のPETフィルムにMDガイド線
(又はTDガイド線)及びTDガイド線(又はMDガイ
ド線)を直角状に連続して印刷形成した。このTDガイ
ド線の先端部には、矢印を付けた。
【0017】次に、このパウチ内にコーンスープを充填
した後、上方をシールして密封した。そして、このコー
ンスープ入りパウチをレトルト処理(120℃、40分間)
した後、前記切り口からMDガイド線に沿って手で切り
裂き、引き続き、MDガイド線とは直角方向のTDガイ
ド線に沿って切り裂いて一辺約15mmの四角い開け口を形
成した(図2参照)。手によるこの開け口の形成は容易
に行うことができ、この開け口から所望量のコーンスー
プを容易に注ぐことができた。
【0018】なお、本発明において、MDガイド線及び
TDガイド線の形状及び矢印の付け方は任意である。例
えば、図3〜図5に示すような直角状に連続したMDガ
イド線14及びTDガイド線15があり得る。また、図6〜
図9に示すような曲線状に連続したMDガイド線14及び
TDガイド線15でもよいが、これらの場合も手で袋を開
ける際、切り口からMDガイド線(又はTDガイド線)
に沿って切り裂き、引き続き、TDガイド線(又はMD
ガイド線)に沿って切り裂く。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、本発明に係る易裂性フ
ィルムを有する係る易裂性包装袋にMDガイド線及びT
Dガイド線が表示されているため、前記MDガイド線及
びTDガイド線に沿った開け口を任意の大きさで容易に
形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る易裂性包装袋の平面図で
ある。
【図2】実施例の易裂性包装袋の使用状態を示す平面図
である。
【図3】ガイド線の第2実施例を示す平面図である。
【図4】ガイド線の第3実施例を示す平面図である。
【図5】ガイド線の第4実施例を示す平面図である。
【図6】ガイド線の第5実施例を示す平面図である。
【図7】ガイド線の第6実施例を示す平面図である。
【図8】ガイド線の第7実施例を示す平面図である。
【図9】ガイド線の第8実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
11 小袋 12 シール部 13 切り口 14 MDガイド線 15 TDガイド線 18 開け口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナイロン6(Ny6)を40〜85重量部及
    びメタキシリレンアジパミド(MXD6)を15〜60重量
    部(但し、Ny6+MXD6=100重量部)含有し、延
    伸時におけるフィルムの移動方向(MD方向)及びフィ
    ルムの幅方向(TD方向)の倍率を共に2.8倍以上とし
    て易裂性フィルムを構成し、この易裂性フィルムが複数
    層の一層として形成された易裂性ラミネートフィルムよ
    りなる易裂性包装袋であって、 前記MD方向に沿った引裂きガイド線(MDガイド線)
    及び前記TD方向に沿った引裂きガイド線(TDガイド
    線)が表示され、前記MDガイド線及びTDガイド線に
    沿った開け口が形成されることを特徴とする易裂性包装
    袋。
  2. 【請求項2】 前記MDガイド線及びTDガイド線が直
    角状に連続し、これらのガイド線が表面層に印刷形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の易裂性包装
    袋。
JP31053094A 1994-12-14 1994-12-14 易裂性包装袋 Pending JPH08164949A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31053094A JPH08164949A (ja) 1994-12-14 1994-12-14 易裂性包装袋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31053094A JPH08164949A (ja) 1994-12-14 1994-12-14 易裂性包装袋

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08164949A true JPH08164949A (ja) 1996-06-25

Family

ID=18006350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31053094A Pending JPH08164949A (ja) 1994-12-14 1994-12-14 易裂性包装袋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08164949A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110293207A1 (en) * 2010-05-25 2011-12-01 Frito-Lay North America, Inc. Easy open bag

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110293207A1 (en) * 2010-05-25 2011-12-01 Frito-Lay North America, Inc. Easy open bag
US8740458B2 (en) * 2010-05-25 2014-06-03 Frito-Lay North America, Inc. Easy open bag

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012111521A (ja) 包装袋
JP2020002381A (ja) ポリエステルフィルムの製造方法
JP2004284315A (ja) 易剥離性包装材料およびその包装材料を用いた易剥離性包装袋
JP2007039664A (ja) 易裂性延伸フィルム、易裂性ラミネートフィルム、易裂性袋、及び易裂性延伸フィルムの製造方法
JPH08164949A (ja) 易裂性包装袋
JPH05200958A (ja) 易裂性ラミネートフィルム及びこれを使用した易裂性袋
US20240181757A1 (en) Directional tear packaging film
WO2013099698A1 (ja) 易裂性ラミネートフィルムおよび易裂性包装袋
JPH0930559A (ja) 引き裂き性に優れた包装材料およびこれを用いたパウチ
JP2000128189A (ja) 安全ノッチ付き袋およびその製造方法
JP2845683B2 (ja) 易裂性ラミネートフィルム及びこれを使用した易裂性袋
WO2021200593A1 (ja) ポリオレフィン系樹脂フィルム、及びそれを用いた積層体
JPH07125756A (ja) 咬合具付き易裂性袋及びこの咬合具付き易裂性袋の製造方法
JP2845681B2 (ja) 易裂性ラミネートフィルム及びこれを使用した易裂性袋
JP2005104151A (ja) ヒートシール性積層ポリプロピレン系樹脂フィルム及び包装体
JP2005104152A (ja) ヒートシール性積層ポリプロピレン系樹脂フィルム及び包装体
JP2006176620A (ja) フィルム
JP2845680B2 (ja) 易裂性ラミネートフィルム及びこれを使用した易裂性袋
JP2661843B2 (ja) 易裂性フィルム及びその製造方法
JPH09141791A (ja) 多層フィルムと包装体
JP2661844B2 (ja) 易裂性ラミネートフィルム及びこれを使用した易裂性袋
JP2845682B2 (ja) 易裂性フィルム及びその製造方法
WO2022153782A1 (ja) 積層体、及びそれを用いた包装体
JP2004345331A (ja) 縦一軸延伸横方向易引裂き性フイルム及びその製法
JPH05220837A (ja) 易裂性フィルム及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990810