JPH08164545A - 射出成形機 - Google Patents

射出成形機

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JPH08164545A
JPH08164545A JP31085694A JP31085694A JPH08164545A JP H08164545 A JPH08164545 A JP H08164545A JP 31085694 A JP31085694 A JP 31085694A JP 31085694 A JP31085694 A JP 31085694A JP H08164545 A JPH08164545 A JP H08164545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
pressure
injection molding
molding machine
mold
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP31085694A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Kotabe
泰 小田部
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP31085694A priority Critical patent/JPH08164545A/ja
Publication of JPH08164545A publication Critical patent/JPH08164545A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャビティ内の空気やガスを排出するために
スクリュを一旦停止させた時のスクリュ位置を、一旦停
止時の位置に維持することができるようにする。 【構成】 スクリュの位置を検出する位置検出器44を
設ける。制御部は、樹脂の充填工程、保圧工程の少なく
とも一方の工程の途中に前記スクリュを少なくとも一
回、一旦停止させる制御動作を行う。そして、該制御動
作実行中の間、前記位置検出器からの検出信号により前
記スクリュを一旦停止時の位置に維持するための閉ルー
プフィードバック制御系を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は射出成形機に関し、特に
金型のキャビティ内の空気や溶融樹脂に起因したガスを
確実に金型外に排出できるようにするための改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、樹脂製品の射出成形は、樹脂の
溶融→充填→保圧→冷却という工程で行われる。良品質
の成形品を得るために、固定金型と可動金型とから成る
金型の温度や金型内の樹脂の温度、射出圧力、型締圧力
等を制御することが行われている。
【0003】一例として、型締圧力の制御について説明
する。型締圧力は型締力により定義付けられ、型締力F
(トン)は、F=A・P/1000という式にもとづい
て算出されるのが一般的である。なお、Aは成形品の受
圧面積(cm2 )で、Pは金型の平均内圧(kg/cm
2 )である。これまでは充填工程と保圧工程とを含む射
出工程、冷却工程での型締圧力は一定に保たれている。
【0004】ところが、このような制御方法において型
締圧力が高めに設定されていると、ショートショットや
ウェルドあるいは焼け等の不良発生を引き起こしやす
い。これは、金型内に樹脂が充填される時に金型内に存
在する空気や溶融樹脂から発生するガスが射出工程末期
に金型から排出されずに金型内で圧縮されて残留してし
まうからである。この場合、オペレータは、金型内の空
気やガスを排出し易くするために、型締圧力の設定値を
下げるように操作する。ところが、設定値を下げすぎる
と、今度はバリが発生し易くなるという問題が生ずる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題点を
解消するために、金型にエアベントを設けてキャビティ
内の空気やガスを排出することが行われている。しかし
ながら、エアベントの数や径寸法には制約があり、高速
充填の場合に空気やガスを完全に排出できない場合があ
る。このような場合を考慮して、射出工程、すなわち充
填工程、保圧工程の途中でスクリュを一旦停止させ、空
気やガスの排出を確実にすることが行われている。この
ような成形方法は、一服成形と呼ばれている。
【0006】ところが、このような一服成形では、一旦
停止時のスクリュの位置が不安定となり、スクリュの位
置変動によって成形品に不良の発生する場合があった。
【0007】そこで、本発明の課題は、キャビティ内の
空気やガスを排出するためにスクリュを一旦停止させた
時のスクリュ位置を、一旦停止時の位置に維持すること
ができるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、キャビティ内
の空気や溶融樹脂に起因したガスを金型外に排出し易く
するために金型にエアベントを設けて成り、樹脂の充填
工程、保圧工程を含む成形サイクルの実行を制御する制
御部からの指令値にもとづいて加熱シリンダ内のスクリ
ュを駆動する駆動源を備えた射出成形機において、前記
スクリュの位置を検出するスクリュ位置検出器を設け、
前記制御部は、前記充填工程、前記保圧工程の少なくと
も一方の工程の途中に前記スクリュを少なくとも一回、
一旦停止させる制御動作を行い、該制御動作実行中の
間、前記スクリュ位置検出器からの検出信号により前記
スクリュを一旦停止時の位置に維持するための閉ループ
フィードバック制御系を備えたことを特徴とする。
【0009】本発明によればまた、前記充填工程は、前
記スクリュの位置に応じて充填速度が複数段切り換え可
能にされており、前記スクリュを一旦停止させるための
前記制御動作は、前記充填速度の切り換え時に設定され
ることを特徴とする射出成形機が得られる。
【0010】本発明によれば更に、前記保圧工程は、そ
の開始時点からの時間に応じて保圧圧力が複数段切り換
え可能にされており、前記スクリュを一旦停止させるた
めの前記制御動作は、前記保圧圧力の切り換え時に設定
されることを特徴とする射出成形機が得られる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照して説
明する。図2を参照して、射出成形機は金型20及び射
出装置30を備えている。金型20は可動金型21と固
定金型22とを有しており、これら可動金型21及び固
定金型22によってキャビティ23が形成される。一
方、射出装置30はホッパ31を有する加熱シリンダ3
2、加熱シリンダ32内で回転しつつ前後に運動するス
クリュ33及びスクリュ33を回転させると共に、前後
進させる油圧シリンダ40を備えている。
【0012】スクリュ33は、油圧シリンダ40内のピ
ストン41にこのピストンと同軸にしかも回転自在に保
持されている。ピストン41には、板部材42がスクリ
ュ33の回転を妨げないように、かつスクリュ軸心に沿
ってスクリュ33と共に変位自在に取り付けられてい
る。板部材42にはそれぞれ、ロッドを介して速度検出
器43及びスクリュ33の位置を検出するための位置検
出器44が設置されている。
【0013】油圧シリンダ40には、作動油を流出入さ
せるための配管45が接続されている。この配管45に
は作動油の圧力を射出圧力として検出するための圧力検
出器46が設けられている。
【0014】この他、金型20には、可動金型21に対
して型締力を付与するための型締装置が組み合わされる
が、これについては図示説明は省略する。
【0015】いずれにしても、速度検出器43、位置検
出器44、圧力検出器46の検出信号は後述する制御部
に送られる。図3を参照して、制御部の構成を説明す
る。この制御部は、型締圧力、射出圧力等の設定値を入
力するための設定器51と、設定器51からの設定値を
示す指令信号、速度検出器43からの速度検出信号、位
置検出器44からの位置検出信号、圧力センサ46から
の圧力検出信号等にもとづいて射出成形機のシーケンス
処理や、油圧シリンダ40用の圧力制御弁52への指令
値の出力等を行うマイクロプロセシングユニット50
と、設定値及び検出値を記憶するためのメモリ53等を
有する。
【0016】制御部では、これらの検出信号、射出圧力
や型締圧力、その他の成形条件についてあらかじめ設定
された設定値にもとづいて、成形サイクル毎に射出装置
30や型締装置等に指令値を出力して動作を制御する。
制御部はまた、充填工程、保圧工程の少なくとも一方の
工程の途中でスクリュ33を一旦停止させ、キャビティ
23内の空気やガスを排出し易くする。勿論、一旦停止
の回数は1回に限らない。
【0017】本発明では、特に、スクリュ33を一旦停
止させるだけでなく、停止時のスクリュ位置を維持する
ような制御動作を行う点に特徴を有する。このような制
御動作は、図1に示すような閉ループフィードバック制
御系を通して行われる。
【0018】図1において、このフィードバック制御系
は、制御部からの指令値と、位置検出器44からのスク
リュ位置を示す検出信号とを受ける比較調節部10を備
えている。比較調節部10では、減算器11により指令
値と現在のスクリュ位置との差を検出し、この差信号を
補償器12を通して制御対象13、すなわち射出装置3
0の駆動部に与える。位置検出器44からの検出信号
は、前述したように、制御部にも送られる。制御部で
は、スクリュ33を一旦停止させた時にはその時のスク
リュ位置を指令値として比較調節部10に与える。この
ことにより、スクリュ33は、一旦停止した時にはその
停止時の位置を維持するようにフィードバック制御され
る。
【0019】ところで、充填工程においては、通常、ス
クリュ33の位置に応じて充填速度が複数段切り換え可
能にされている。保圧工程においても同様に、その開始
時点からの時間に応じて保圧圧力が複数段切り換え可能
にされている。そこで、本発明では、充填速度や保圧圧
力の切り換え時に一旦停止の動作を行うようにしてい
る。
【0020】図4は上述した充填工程、保圧工程におけ
る一旦停止の設定表示例を示している。図4(a)は、
充填工程において充填速度の切換えが5段にわたって設
定可能であることを示し、切換えを行うスクリュ位置及
び充填速度の値が表示されている。そして、ここでは、
5段、4段において一旦停止の動作を行い、その時の停
止時間が表示されている。空白の部分は、設定時間0、
すなわち一旦停止を行わないことを示している。
【0021】一方、図4(b)は、保圧工程において保
圧圧力の切換えが4段にわたって設定可能であることを
示し、保圧時間及び保圧圧力の値が表示されている。保
圧時間は、保圧開始時点を基準にしている。ここでは、
1段のみにおいて一旦停止の動作を行い、その時の停止
時間は1(sec)であることが表示されている。
【0022】以上、本発明を油圧式の射出成形機の場合
について説明したが、本発明は電動式の射出成形機にも
適用可能であることは言うまでも無い。
【0023】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明におい
ては、充填工程、保圧工程の少なくとも一方の工程中に
スクリュを一旦停止させる動作を行い、しかもこの一旦
停止中の間はスクリュ位置を停止時の位置に維持できる
ようにしたことにより、キャビティ内の空気やガスを確
実に排出できるだけでなく、一旦停止中のスクリュ位置
変動に起因した成形品の不良発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明においてスクリュを一旦停止させている
間のスクリュ位置を維持するためのフィードバック制御
系を示した図である。
【図2】本発明が適用される射出成形機の概略構成を示
した図である。
【図3】本発明における制御部の構成を示したブロック
図である。
【図4】本発明により充填工程、保圧工程において設定
される設定値の表示例を示した図である。
【符号の説明】 10 比較調節部 20 金型 21 可動金型 22 固定金型 23 キャビティ 30 射出装置 31 ホッパ 32 加熱シリンダ 33 スクリュ 40 油圧シリンダ 41 ピストン 42 板部材 43 速度検出器 44 位置検出器 45 配管 46 圧力検出器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティ内の空気や溶融樹脂に起因し
    たガスを金型外に排出し易くするために金型にエアベン
    トを設けて成り、樹脂の充填工程、保圧工程を含む成形
    サイクルの実行を制御する制御部からの指令値にもとづ
    いて加熱シリンダ内のスクリュを駆動する駆動源を備え
    た射出成形機において、前記スクリュの位置を検出する
    スクリュ位置検出器を設け、前記制御部は、前記充填工
    程、前記保圧工程の少なくとも一方の工程の途中に前記
    スクリュを少なくとも一回、一旦停止させる制御動作を
    行い、該制御動作実行中の間、前記スクリュ位置検出器
    からの検出信号により前記スクリュを一旦停止時の位置
    に維持するための閉ループフィードバック制御系を備え
    たことを特徴とする射出成形機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の射出成形機において、前
    記充填工程は、前記スクリュの位置に応じて充填速度が
    複数段切り換え可能にされており、前記スクリュを一旦
    停止させるための前記制御動作は、前記充填速度の切り
    換え時に設定されることを特徴とする射出成形機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の射出成形機において、前
    記保圧工程は、その開始時点からの時間に応じて保圧圧
    力が複数段切り換え可能にされており、前記スクリュを
    一旦停止させるための前記制御動作は、前記保圧圧力の
    切り換え時に設定されることを特徴とする射出成形機。
JP31085694A 1994-12-14 1994-12-14 射出成形機 Withdrawn JPH08164545A (ja)

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JP31085694A JPH08164545A (ja) 1994-12-14 1994-12-14 射出成形機

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JP31085694A JPH08164545A (ja) 1994-12-14 1994-12-14 射出成形機

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JPH08164545A true JPH08164545A (ja) 1996-06-25

Family

ID=18010218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31085694A Withdrawn JPH08164545A (ja) 1994-12-14 1994-12-14 射出成形機

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JP (1) JPH08164545A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010247414A (ja) * 2009-04-15 2010-11-04 Ube Machinery Corporation Ltd ガスカウンタープレッシャー成形方法、並びにその装置
DE102022131757A1 (de) 2021-12-03 2023-06-07 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Steuervorrichtung für spritzgiessmaschine und steuerverfahren für spritzgiessmaschine
DE102022131918A1 (de) 2021-12-07 2023-06-07 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Steuerung von spritzgiessmaschine und verfahren zum steuern von spritzgiessmaschine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010247414A (ja) * 2009-04-15 2010-11-04 Ube Machinery Corporation Ltd ガスカウンタープレッシャー成形方法、並びにその装置
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020305