JPH08163402A - クランプ処理装置 - Google Patents

クランプ処理装置

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Publication number
JPH08163402A
JPH08163402A JP6296410A JP29641094A JPH08163402A JP H08163402 A JPH08163402 A JP H08163402A JP 6296410 A JP6296410 A JP 6296410A JP 29641094 A JP29641094 A JP 29641094A JP H08163402 A JPH08163402 A JP H08163402A
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JP
Japan
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signal
clamp
output
period
clamp circuit
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Application number
JP6296410A
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English (en)
Inventor
Hisakatsu Ito
寿勝 伊東
Koichi Sato
耕一 佐藤
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】入力された信号がレターボックス信号であるこ
とを判別し、レターボックス形式信号である場合にはク
ランプ回路の時定数を制御することによりVサグの影響
を防止する。 【構成】上下無画部と主画部とで構成されるレターボッ
クス形式の入力信号が入力端子201に供給され、コン
デンサ202、203及びスイッチ207、クランプ電
圧入力端子206は、時定数を大小の少なくとも2種類
用意したクランプ手段を形成している。このクランプ手
段は、上下無画部期間では時定数を大とし主画部期間で
は時定数を小とするように制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワイドテレビのクラ
ンプ回路に係わり、特に現行のNTSC方式と互換性の
あるワイドテレビ方式の信号を受信する装置に用いて有
効なクランプ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、日本で放送されているNTSC方
式カラー放送では、画面のアスペクト比が4:3であ
る。一方、HDTV(高精彩テレビジョン方式)の研究
において、画面はより横長のアスペクト比16:9が好
ましいことが知られている。そこで、横長の番組素材を
現行NTSC方式受信機でも受信できるようにするED
TV−2方式が提案され、実用化に向けて検討が重ねら
れている。
【0003】上記EDTV−2方式では、NTSC方式
受信機で再生する場合に、横長画面の左右をカットして
4:3にするか、4:3画面の中央に横長画面を表示し
て上下は無画部とする手法が提案されている。特に、後
者はレターボックス形式と呼ばれ、NTSC方式受信機
で再生しても番組素材がカットされないという特徴があ
る。
【0004】ここで、上記レターボックス形式を採用し
た場合、アスペクト比16:9の画像を伝送するには、
NTSC方式の有効走査線約480[本/フレーム]の
うち3/4の360[本/フレーム]しか利用できない
ため、画質を多少犠牲にせざるを得ない。そこで、利用
されない120[本/フレーム]の上下無画部を使用し
て、受信機側で垂直解像度を向上させるための垂直補強
信号を伝送する提案がある。また、現行放送帯域では伝
送できない4.2[MHz]以上の成分の信号を水平補
強信号として、画面内多重して伝送する提案がある。一
例として、テレビジョン学会技術報告Vol.17,N
o.65.pp19−24,BCS’93−42(Oc
t.1993)記載のシステムについて説明する。
【0005】図8は、エンコーダの原理説明図である。
この例では入力に480[本/フレーム]の順次走査信
号を採用して360[本/フレーム]に変換し、さらに
360[本/フレーム]の順次走査信号を公知のSSK
F手法により180[本/フィールド]の飛び越し走査
による主画面信号と、180[本/フィールド]の飛び
越し走査による補強信号LDとに分けて同時に伝送す
る。このとき、主画面信号を画面中央で伝送し、補強信
号LDを画面の上下無画部で伝送し、さらに360本以
上の垂直高域信号VHを補強信号LDと多重して伝送す
る。
【0006】以下、図8に示すエンコーダの動作を図面
に沿って詳しく説明する。入力端1101、1102、
1103に供給される480本順次走査のRGB信号は
マトリックス回路1104に入力され、輝度信号(Y信
号)、色差信号(I、Q信号)に変換される。変換され
たYIQ信号は、前置ローパスフィルタ1105により
帯域制限された後、それぞれ走査線変換器1109、1
110、1111に入力される。
【0007】上記走査線変換器1109、1110、1
111はそれぞれ走査線数を480本から360本に変
換する(4→3)と共に、順次走査を飛び越し走査に変
換する(p→i)もので、各出力信号HH、I、Qは、
レターボックス変換器1140により360本レターボ
ックス形式の信号に変換される。このときのY信号につ
いては現行放送帯域で伝送できない4.2MHz以上の
成分をレターボックス形式で出力する。この信号をHH
信号とする。
【0008】レターボックス形式に変換されたHH信号
は、fscのキャリアにより変調され、6MHz近傍の
成分が2MHz近傍へ周波数シフトされ、ホール多重化
回路1125によりホールと呼ばれる、色副搬送波と共
役位置へ周波数シフトされ、加算器1122で主画面の
Y信号に多重される。I信号は水平ローパスフィルタ1
126により1.5MHzに帯域制限され、Q信号は水
平ローパスフィルタ1127により0.5MHzに帯域
制限される。帯域制限されたI信号、Q信号はIQ変調
器1128によって直交変調される。この変調によって
得られる色信号Cは、通常のNTSC方式と同様に、加
算器1122で主画面のY信号に加算される。
【0009】一方、マトリックス回路1104より出力
される直接Y信号は、4→3走査線変換、SSKF、飛
び越し走査変換(p→i)を含む第1の垂直処理部11
06に入力される。第1の垂直処理部1106は、入力
された480本のY信号を360本に変換(4→3)
し、SSKF手法による垂直ローパスフィルタにより垂
直の低域成分を分離し、その信号を飛び越し走査に変換
する(p→i)。
【0010】また、360本に変換されたY信号は、第
2の垂直処理部1107に入力される。第2の垂直処理
部1107は、SSKF手法による垂直ハイパスフィル
タにより垂直の高域成分を分離し、その信号を飛び越し
走査に変換する(p→i)。
【0011】第1の垂直処理部1106から出力される
垂直の低域成分はレターボックス変換器1140により
レターボックス形式の主画面信号に変換される。一方、
第2の垂直処理部1107から出力される垂直高域成分
はLD信号となり、LD/VH多重回路1113に入力
される。
【0012】前置ローパスフィルタ1105から出力さ
れるY信号は、垂直高域成分処理部1108にも入力さ
れる。この垂直高域成分処理部1108は360本以上
の垂直の高域成分を垂直方向に周波数シフトし、4→3
の走査線変換を行い、飛び越し走査信号に変換する(p
→i)。この信号はVH信号となり、LD/VH多重回
路1113に入力される。
【0013】マトリックス回路1104から出力される
Y信号は動き検出器1112にも入力される。この動き
検出器1112は、入力Y信号から画像の動きを検出
し、その動きに応じた動き検出信号を出力する。
【0014】上記LD/VH多重回路1113は動き検
出器1112から出力される動き検出信号に制御され、
動き検出信号が静画を示すときにはVH信号をLD信号
に多重し、動き検出信号が動画を示すときにはVH信号
を多重せずにLD信号のみを出力する。
【0015】このLD/VH多重回路1113の出力L
D/VH信号は、レターボックス変換器1140によっ
てレターボックス形式の上下無画部の信号に変換された
後、fsc変調器1124に入力され、色副搬送波の周
波数信号fscを変調する。このfsc変調器1124
から出力される変調波は、スイッチ1123により、レ
ターボックス形式の上下無画部の信号として所定のタイ
ミングで導出され、出力端1129より出力される。
【0016】一方、レターボックス変換器1140から
出力される主画面の信号は、プリコーミング1120に
よってHH信号の多重される周波数領域にホールが形成
され、水平ローパスフィルタ1121によって4.2M
Hzに帯域制限される。帯域制限後、加算器1122に
よりHH信号、色信号Cと加算される。この加算出力
は、スイッチ1123により、レターボックス形式の主
画面信号として所定のタイミングで導出され、出力端子
1129より出力される。これによって出力端子112
9からエンコードされたEDTV−2信号が送出される
ようになる。
【0017】次に、テレビジョン学会技術報告Vol.
17,No.65.pp19−24,BCS’93−4
2(Oct.1993)記載のデコーダ構成を図9に示
し、そのデコード動作について説明する。
【0018】図9のデコーダは、図8に示したエンコー
ダによってエンコードされたEDTV−2信号をデコー
ドするデコーダである。入力端子1240に入力される
エンコード信号(EDTV−2信号)は、アナログクラ
ンプ回路1241及び無画部−主画部判別回路1243
に入力される。エンコード信号はアナログクランプ回路
1241でクランプされ、アナログデジタル(A/D)
変換器1242でデジタル信号に変換される。無画部−
主画部判別回路1243では入力されたエンコード信号
から画像の無画部と主画部とを判別し、無画部−主画部
判別信号を出力する。
【0019】A/D変換器1242で得られたデジタル
エンコード信号は、端子1201を経てスイッチ120
2に入力される。このスイッチ1202ではエンコード
信号が主画面部と上下無画部の信号に分けられる。主画
面部の信号は3次元Y/C/HH信号分離回路120
3、動き検出器1204に入力される。動き検出器12
04は主画面部の信号から画像の動きを検出し、動きの
有無に応じた動き検出信号を出力する。3次元Y/C/
HH信号分離回路1203は、動き検出器1204から
出力される動き検出信号に応じてY信号、C信号、HH
信号の分離を行い、それぞれの信号を加算器1208、
HH復調器1207、IQ復調器1209に入力する。
【0020】HH復調器1207はHH信号を復調して
4.2MHz以上の水平高域信号HHを再生する。この
HH信号は加算器1208に入力される。したがって、
加算器1208の出力信号は4.2MHz以上の水平解
像度を有するY信号となる。本従来例では、6MHzま
でのY信号の再生が可能である。
【0021】ここで図11(A)を用いて、上記したア
ナログクランプ回路1241について説明しておくこと
にする。入力端子1401にはアナログの映像信号(エ
ンコード信号)が入力される。入力端子1405にはク
ランプ電圧が供給される。入力端子1406にはクラン
プパルスが入力される。スイッチ1404はクランプパ
ルスに応じて導通し、クランプ電圧と、コンデンサ14
02を通ってきた映像信号とを合成する。この信号は出
力端子1403より出力されA/D変換器1242へ入
力される。
【0022】一方、色信号CはIQ復調器1209に入
力され、ここでI信号、Q信号が再生される。I信号は
水平ローパスフィルタ1210によって1.5MHzに
帯域制限され、Q信号は水平ローパスフィルタ1211
により0.5MHzに帯域制限される。
【0023】帯域制限されたI信号、Q信号はそれぞれ
3→4走査線変換器1225、1226に入力され、走
査線変換により480本の順次走査信号に変換される。
3→4走査線変換器1225、1226の出力は共にマ
トリックス回路1227に入力される。
【0024】一方、加算器1208の出力信号は、加算
器1219、水平ハイパスフィルタ1212、水平ロー
パスフィルタ1213、動き検出器1215に入力され
る。動き検出器1215は加算器1208から出力され
るY信号から画像の動きを検出し、動きの有無に応じた
動き検出信号を出力する。動き検出器1215から出力
される動き検出信号はLD/VH分離復調回路1214
および動き適応走査線補間器1216に入力され、制御
信号として用いられる。
【0025】ここで、水平周波数1.2MHz以下の帯
域はSSKFの手法により順次走査信号を再生できるた
め、水平ローパスフィルタ1213から出力される1.
2MHz以下の成分は、SSKF手法による垂直ローパ
スフィルタ1217に入力され、順次走査信号に変換さ
れる。そして、水平ハイパスフィルタ1212から出力
される1.2MHz以上の成分は動き適応走査線補間器
1216に入力され、公知の動き適応走査線補間によっ
て順次走査信号に変換される。
【0026】水平ハイパスフィルタ1212と水平ロー
パスフィルタ1213で、1.2MHzを堺に水平の低
域と高域に分けて順次走査に変換している。このように
分けている理由は、上下画部において伝送できる成分が
最高1.2MHzまでであり、上下無画部で伝送されて
きた成分と同様に処理して合成できる帯域は1.2Mz
までの成分であるからである。
【0027】尚、実際のハードウェアでは、順次走査に
変換すると処理速度が高速となるため、本来伝送されて
くる走査線と補間によって生成される走査線とを、それ
ぞれ直接系と補間系にわけて処理している。すなわち、
上記動き適応走査線補間器1216の出力は補間系とし
て加算器1220に入力される。一方、加算器1208
の出力は直接系として加算器1219に入力される。
【0028】一方、スイッチ1202によって選択的に
取り出される無画部信号はfsc復調器1205で復調
され、水平伸張器1206で3倍に時間伸張される。水
平伸張器1206の出力はLD/VH分離復調回路12
14に入力される。このLD/VH分離復調回路121
4は、動き検出器1215から出力される動き検出信号
に基づいてLD信号とVH信号を分離する。
【0029】LD/VH分離復調回路1214から出力
されるLD信号は、その帯域の上限が1.2MHzであ
り、SSKF垂直ハイパスフィルタ1218に入力され
る。このSSKF垂直ハイパスフィルタ1218からは
直接系と補間系の信号が出力され、直接系の信号は加算
器1219に入力され、補間系の信号は加算器1221
に入力される。
【0030】加算器1221では、SSKF垂直ローパ
スフィルタ1217とSSKF垂直ハイパスフィルタ1
218の補間系の信号が加算され、0から1.2MHz
に関して完全な補間走査線信号が得られる。加算器12
21の出力は加算器1220に入力され、動き適応走査
線補間器1216から出力される1.2MHz以上の成
分が公知の動き適応走査線補間された補間走査線と加算
される。また、加算器1219では、SSKF垂直ハイ
パスフィルタ1218から出力される直接系の加算器1
208の出力が加算される。
【0031】加算器1219の出力は直接系の信号とし
て、加算器1220の出力は補間系の信号として3→4
走査線変換器1222に入力され、その走査線変換によ
り有効走査線数480本の順次走査信号に変換される。
【0032】LD/VH分離復調器1214より出力さ
れるVH信号は垂直処理部1224に入力され、3→4
走査線変換と共に垂直シフトされて360本以上の高域
成分に変換される。この垂直処理部1224の出力は加
算器1223に入力される。加算器1223は360本
以下の垂直低域成分と360本以上の垂直高域成分とを
合成し、480本の順次走査信号を再生する。加算器1
223の出力信号はママトリックス回路1227に入力
される。
【0033】最後に、マトリックス回路1227によ
り、加算器1223から出力されるY信号、3→4走査
線変換器1225、1226から出力されるI信号、Q
信号はRGB信号に変換され、出力端子1228、12
29、1230からRGB出力されてディスプレイに画
像表示される。
【0034】図10にはまたデコーダ他の例を示してい
る。図9のデコーダと異なる部分は、デコード信号がA
/D変換器1242でデジタル化された後にデジタルク
ランプ回路1301でクランプされる点であり、他の部
分は先のデコーダと同じである。したがって同一部分に
は同一符号を付して説明は省略する。
【0035】図11(B)に上記デジタルクランプ回路
1301の構成例を示している。入力端子1501には
デジタル化された映像信号(エンコード信号)が入力さ
れる。映像信号はループフィルタ1507の出力と加算
器1502で加算され、出力端子1503と積分回路1
504入力入力される。積分回路1504ではペデスタ
ル期間を積分し、その値を加算器1506に入力する。
入力端子1505にはペデスタル部分の理想値が基準値
として入力されている。この基準値と積分回路1504
の出力とは減算器1506で減算処理され、差分値が出
力される。差分値はループフィルタ1507で時定数を
持った値にされ、ノイズに振られないように図られてい
る。ループフィルタの出力は、加算器1502に入力さ
れ、入力端子1501より入力された映像信号と加算さ
れる。出力端子1503から出力された信号は、図10
に示した端子1201に入力される。この端子1201
ではエンコード信号が主画面部と上下無画部の信号に分
けられる。以降の処理は、図9で説明した通りである。
【0036】上記したEDTV−2のエンコード信号
は、上下無画部と主画面部によりセットアップの異なる
信号である。そのために無画部と主画面部の切り替わり
部分においてDCレベルの変動が大きく、これが要因と
なりVサグが生じやすい問題がある。このVサグによ
り、DCが付加された多重信号を再生すると再生画像に
破綻を来す問題がある。また無画部に多重される信号は
視覚的に認知されにくくするために、fsc(色副搬送
波)で変調されている。デコーダではfscで復調するわ
けであるが、Vサグ等によりDC成分が付加されている
場合、復調後の信号にfsc成分が生じる。このfsc成分
を除去するためにには復調後のLPF(低域通過フィル
タ)の特性を急俊にする必要があるが、これはハード規
模を拡大するという問題がある。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにEDT
V−2方式のエンコード信号は、上下無画部と主画面部
によりセットアップの異なる信号である。そのために無
画部と主画面部の切り替わり部分においては、DCレベ
ルの変動が大きいためVサグが生じやすい問題がある。
また無画部に多重される信号は、視覚的に認知されにく
くするためにfscで変調されて多重されており、デコー
ダではfscで復調する分けであるが、Vサグ等により、
DC成分が付加されている場合復調後の信号にfsc成分
が生じる。このfsc成分を除去するためには復調後のL
PFの特性を急俊にする必要があるが、これはハード規
模を拡大するという問題があり好ましくない。
【0038】そこでこの発明は、入力された信号がレタ
ーボックス信号であることを判別し、レターボックス形
式信号である場合にはクランプ回路の時定数を制御する
ことによりVサグの影響を防止できるようにしたクラン
プ処理装置を提供することを目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】この発明は、上下無画部
と主画部とで構成されるレターボックス形式の入力信号
が供給され、時定数を大小の少なくとも2種類用意した
クランプ手段と、前記クランプ手段を、前記上下無画部
期間では前記時定数を大とし前記主画部期間では前記時
定数を小とするように制御する制御手段と有する。
【0040】またこの発明は、上下無画部と主画部とで
構成されるレターボックス形式の入力信号が供給され、
時定数を大小の少なくとも2種類用意したクランプ手段
と、前記クランプ手段を、前記上下無画部期間と前記主
画部期間の境界付近の期間では前記時定数を小とし、前
記境界付近を除く期間では前記時定数を大とするように
制御する制御手段とを有するものである。
【0041】
【作用】上記の手段により、クランプ回路の時定数が状
況に適応して制御されVサグの影響が防止される。
【0042】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1はこの発明による第1の実施例における全
体構成を示している。この発明はデコーダでの信号処理
に関わるものであるため、エンコード処理に関しては従
来と変わらない。よって、エンコーダに関しては説明を
省略する。またこの発明の実施例は、主に図1中のクラ
ンプ回路1101に係わるものである。よって他の部分
は、図12で説明したものと同様な動作を行うので、図
12と同一符号を付して説明は省略することにする。
【0043】(第1の実施例)図2(A)はクランプ回
路1101の構成を具体的に示している。入力端子20
6にはクランプ電圧が供給される。入力端子201には
エンコード信号が入力され、この信号はコンデンサ20
2、203に供給される。コンデンサ203から出力さ
れた信号は、無画部−主画部判別信号により制御されれ
るスイッチ204を介してコンデンサ202からの出力
信号とノード210において加算される。スイッチ20
4は、端子205に供給される無画部−主画部判別信号
によりオンオフ制御されるもので、無画部のときはオン
(導通)、主画部のときはオフ(非導通)制御される。
無画分−主画部判別信号は、図2(B)の如く上下無画
部ではハイレベル(H)、主画部期間ではローレベル
(L)となるパルスである。
【0044】ノード210の信号は、クランプ電圧入力
ノード211を介して出力端子209に出力される。ク
ランプ電圧(DC)は端子206に供給されており、ス
イッチ207が端子208に供給されるクランプパルス
によりオンされたときに、ノード211に供給される。
クランプパルスは水平周期でペデスタル期間に出力され
るパルスである。
【0045】上記のクランプ回路によると、無画部のと
きのクランプ処理は大きな時定数に切り換えられ、サグ
による影響を受けにくくし変動を押さえることができ
る。またDCセットアップが常時変動している主画部で
は、クランプ処理の時定数は小さい方に切り換えられ、
引き込みが素早く行われようになる。
【0046】(第2の実施例)この発明は上記の実施例
に限定されるものではない。図3(A)にはこの発明の
第2の実施例を示している。この実施例の構成は、先の
図2の構成と同じであるが、異なる点は使用しているコ
ンデンサ302、303の容量である。他の部分は図2
の回路と同じ符号を付している。
【0047】入力端子206にはクランプ電圧が供給さ
れる。入力端子208にはスイッチ207を制御するた
めのクランプパルスが供給される。スイッチ207はク
ランプパルスに応じて導通する。入力端子201に入力
されたエンコード信号は、コンデンサ302、303に
供給される。コンデンサ303の出力は、スイッチ20
4に供給され、スイッチ204の出力はノード210に
てコンデンサ302の出力と加算される。スイッチ20
4は、入力端子205に入力された無画部−主画部判別
信号(クランプ切り換え信号)によりオンオフ制御され
る。
【0048】この無画部−主画部判別信号(クランプ切
り換え信号)は、レターボックス形式の映像信号に対し
て、図3(B)に示すようなタイミングで得られる。こ
のクランプ切り換え信号は、DCセットアップレベルの
変動が大きい場所、即ち上無画部と主画部の堺付近、及
び主画部と下無画部との堺付近でローレベル(L)とな
り、他の部分でハイレベル(H)となる。
【0049】スイッチ204は、入力端子205に入力
されたクランプ切り換え信号が(H)のときに導通す
る。このときは、クランプ時定数はコンデンサ302と
303を並列接続した値により決まる。また、スイッチ
204は入力端子205に入力されたクランプ切り換え
信号が(L)のときはオフする。これにより並列接続さ
れていたコンデンサ302と303とは切り離され、ク
ランプ時定数は小さくなる。よって、DCセットアップ
変動の大きい期間では、クランプじ定数を小さくして引
き込みを速くし、また無画部と主画部との境界付近では
時定数を大きくして、サグの影響を低減している。
【0050】(第3の実施例)この発明は上記の実施例
に限定されるものではない。図4にはこの発明の第3の
実施例を示している。上記の実施例は、主画部、無画部
に対するクランプ回路を共通に構成したが、別々に用意
してもよい。
【0051】図4において入力端子401にはレターボ
ックス形式の映像信号(エンコード信号)が供給され
る。入力端子401は無画部用クランプ回路Aのコンデ
ンサ402と主画部用クランプ回路Bのコンデンサ40
6に接続されている。
【0052】クランプ回路A側において、コンデンサ4
02の出力には、入力端子403からのクランプ電圧
(DC)がスイッチ404を介して加算されるようにな
っている。スイッチ404は入力端子405に供給され
るクランプパルスによりオンオフ制御されるもので、ペ
デスタル期間にオンされる。
【0053】クランプ回路B側において、コンデンサ4
06の出力には、入力端子408からのクランプ電圧
(DC)がスイッチ407を介して加算されるようにな
っている。スイッチ407は入力端子409に供給され
るクランプパルスによりオンオフ制御されるもので、ペ
デスタル期間にオンされる。
【0054】クランプ回路A、Bの出力端子(コンデン
サ402、406の出力端子)は、セレクタ410に接
続されている。このセレクタ410は、入力端子411
に供給される無画部−主画部判別信号により制御され、
無画部期間では無画部用クランプ回路Aの出力を選択
し、主画部期間では主画部用クランプ回路Bの出力を選
択して出力端子412に導出する。
【0055】ここでクランプ回路AとBの時定数は異な
るもので、クランプ回路Aに時定数が大きくクランプ回
路Bに時定数が小さく設定されている。これにより無画
部と主画部とで異なる時定数のクランプ処理が実行さ
れ、サグによる影響を軽減することができる。
【0056】(第4の実施例)この発明は上記の実施例
に限定されるものではない。図5にはこの発明の第4の
実施例を示している。
【0057】入力端子501にはレターボックス形式の
映像信号(エンコード信号)が供給される。入力端子4
01は、無画部用クランプ回路Aのセレクタ502の一
方の入力端子と、主画部用クランプ回路Bのセレクタ5
09の一方の入力端子に接続されている。
【0058】クランプ回路Aにおいて、セレクタ502
の他方の入力端子には、端子503からマスク信号が供
給され、またセレクタ502の制御端子504には、無
画部−主画部判別信号が供給される。セレクタ502の
出力はコンデンサ505に供給される。コンデンサ50
5の出力には、入力端子506からのクランプ電圧(D
C)がスイッチ507を介して加算されるようになって
いる。スイッチ507は入力端子508に供給されるク
ランプパルスによりオンオフ制御されるもので、ペデス
タル期間にオンされる。
【0059】クランプ回路Bにおいて、セレクタ509
の他方の入力端子には、端子510からマスク信号が供
給され、またセレクタ509の制御端子511には、無
画部−主画部判別信号が供給される。セレクタ509の
出力はコンデンサ512に供給される。コンデンサ51
2の出力には、入力端子513からのクランプ電圧(D
C)がスイッチ514を介して加算されるようになって
いる。スイッチ514は入力端子515に供給されるク
ランプパルスによりオンオフ制御されるもので、ペデス
タル期間にオンされる。
【0060】クランプ回路A、Bの出力端子(コンデン
サ505、512の出力端子)は、セレクタ516に接
続されている。このセレクタ516は、入力端子517
に供給される無画部−主画部判別信号により制御され、
無画部期間では無画部用クランプ回路Aの出力を選択
し、主画部期間では主画部用クランプ回路Bの出力を選
択して出力端子518に導出する。
【0061】上記クランプ回路A、Bに設けられている
セレクタ502、509について説明する。セレクタ5
02の端子503に与えらえるマスク信号は、例えばペ
デスタルレベルのDC値である。また端子504に与え
らえる無画部−主画部判別信号は、図2(B)に示した
ような判別信号であり、無画部期間で(H)、主画部期
間で(L)となる信号である。セレクタ502は、無画
部期間では入力端子501の信号を選択し、主画部期間
ではマスク信号を選択する。このマスク信号は、映像期
間のみであり、同期期間やバースト期間は供給されな
い。このようにマスク信号を与えるようにすると、主画
部期間においてコンデンサ505の充電電圧が低減して
しまうことがなく、無画部期間に移ったときにコンデン
サ505にペデスタルレベルの電圧がスムーズな立上が
りを得ることができる。
【0062】セレクタ509の端子510に与えらえる
マスク信号は、例えば輝度信号の平均輝度レベルであ
る。また端子511に与えらえる無画部−主画部判別信
号は、図2(B)に示したような判別信号であり、無画
部期間で(H)、主画部期間で(L)となる信号であ
る。セレクタ509は、主画部期間では入力端子501
の信号を選択し、無画部期間ではマスク信号を選択す
る。このマスク信号は、映像期間のみであり、同期期間
やバースト期間は供給されない。このようにマスク信号
を与えるようにすると、無画部期間においてコンデンサ
512の充電電圧が低減してしまうことがなく、主画部
期間に移ったときにコンデンサ512に平均輝度レベル
の電圧が存在するのでスムーズな立上がりを得ることが
できる。
【0063】セレクタ516は、入力端子517に供給
される無画部−主画部判別信号により制御され、無画部
期間では無画部用クランプ回路Aの出力を選択し、主画
部期間では主画部用クランプ回路Bの出力を選択して出
力端子412に導出する。
【0064】ここでクランプ回路AとBの時定数は異な
るもので、クランプ回路Aに時定数が大きくクランプ回
路Bに時定数が小さく設定されている。これにより無画
部と主画部とで異なる時定数のクランプ処理が実行さ
れ、サグによる影響を軽減することができる。
【0065】(第5の実施例)図6には、さらにこの発
明の他の実施例におけるデコーダの全体構成を示して
る。
【0066】入力端子1240に入力されたエンコード
信号は、無画部−主画部判別回路1243に入力される
と共に、A/D変換器1242に供給される。A/D変
換器1242ではアナログ信号からデジタル信号に変換
され、変換されたデジタル信号は、デジタルクランプ回
路701に入力される。このデジタルクランプ回路70
1は、主画部の信号と、無画部の信号とを別々にクラン
プし、主画部の信号は動き検出器1204、3次元Y/
C/HH分離回路1203に供給し、無画部の信号はf
sc復調器1205に供給する。以降の信号処理に関して
は、図12で説明した通りである。
【0067】図7は、上記デジタルクランプ回路701
の具体的構成例である。入力端子801にはデジタルの
エンコード信号が供給され、このエンコードし信号は無
画部クランプ回路Aの加算器802と主画部クランプ回
路Bの加算器808に供給される。
【0068】無画部クランプ回路Aにおいて、エンコー
ド信号は加算器802でループフィルタ806の出力と
加算され、この加算器802の出力は、出力端子807
に導出されるとともに積分回路803に入力される。こ
の積分回路803はペデスタル期間に積分動作を行い、
その出力を減算器805に供給する。減算器805で
は、積分出力を入力端子804から供給されている基準
値から減算し、その差分出力をループフィルタ806に
供給している。差分出力は、ループフィルタ806で時
定数を持った値にされ、ノイズに振られないようにして
いる。ループフィルタ806の出力は、加算器802に
入力され、入力端子801より入力されたエンコード信
号と加算される。出力端子807の信号は、図6で示し
たfsc復調器1205に供給される。
【0069】主画部クランプ回路Bにおいて、エンコー
ド信号は加算器808においてループフィルタ812の
出力と加算され、この加算器808の出力は、出力端子
813に導出されるとともに積分回路809に入力され
る。この積分回路809はペデスタル期間に積分動作を
行い、その出力を減算器811に供給する。減算器81
1では、積分出力を入力端子810から供給されている
基準値から減算し、その差分出力をループフィルタ81
2に供給している。差分出力は、ループフィルタ812
で時定数を持った値にされ、ノイズに振られないように
している。ループフィルタ812の出力は、加算器80
8に入力され、入力端子801より入力されたエンコー
ド信号と加算される。出力端子813の信号は、図6で
示した動き検出器1204、3次元Y/C/HH分離回
路1203に供給される。
【0070】上記無画部クランプ回路Aと主画部クラン
プ回路Bとで大きく異なるのは、ループフィルタの時定
数である。無画部クランプ回路Aでは時定数が大きく設
定されており、外部の変動にできるだけ振られないよう
に設定される。また主画部クランプ回路Bでは時定数が
小さく設定され、応答を速くし引き込みをスムーズにし
ている。このように無画部と主画部とで異なるクランプ
回路を用いることによりサグ等の影響ない画像を再生で
きる。なお、第5の実施例で説明したデジタルクランプ
回路を用いた場合にも、第4の実施例のアナログクラン
プ回路に示したようなマスク回路を用いてもよい。ま
た、この発明の装置が、入力信号としてレターボックス
信号のみを対象としてる場合には判別処理は不要であ
る。
【0071】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
レターボックス形式信号である場合にはクランプ回路の
時定数を制御することによりVサグの影響を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における全体構成を示す
図。
【図2】図1のクランプ回路とその動作説明図。
【図3】図1のクランプ回路の他の例とその動作説明
図。
【図4】クランプ回路のさらに他の例を示す図。
【図5】クランプ回路のさらにまた他の例を示す図。
【図6】この発明の他の実施例における全体構成を示す
図。
【図7】図6のクランプ回路の構成例を示す図。
【図8】エンコーダ全体の従来例を示す構成図。
【図9】デコーダ全体の従来例を示す構成図。
【図10】同じくデコーダ全体の他の従来例を示す構成
図。
【図11】従来のクランプ回路を示す図。
【符号の説明】
1202…スイッチ、1203…3次元Y/C/HH分
離回路、1204…動き検出回路、1205…fsc復
調器、1206…水平伸張器、1207…HH復調器、
1208…加算器、1209…IQ復調器、1210…
水平ローパスフィルタ、1211…水平ローパスフィル
タ、1212…水平ハイパスフィルタ、1213…水平
ローパスフィルタ、1214…LD/VH分離復調回
路、1215…動き検出器、1216…動き適応走査線
補間器、1217…垂直ローパスフィルタ、1218…
SSKF垂直ハイパスフィルタ、1219…加算器、1
220…加算器、1221…加算器、1222…3→4
走査線変換器、1223…加算器、1224…垂直処理
部、1225、1226…3→4走査線変換器、122
7…マトリックス回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下無画部と主画部とで構成されるレター
    ボックス形式の入力信号が供給され、時定数を大小の少
    なくとも2種類用意したクランプ手段と、前記クランプ
    手段を、前記上下無画部期間では前記時定数を大とし前
    記主画部期間では前記時定数を小とするように制御する
    制御手段と有したことを特徴とするクランプ処理装置。
  2. 【請求項2】上下無画部と主画部とで構成されるレター
    ボックス形式の入力信号が供給され、時定数を大小の少
    なくとも2種類用意したクランプ手段と、前記クランプ
    手段を、前記上下無画部期間と前記主画部期間の境界付
    近の期間では前記時定数を小とし、前記境界付近を除く
    期間では前記時定数を大とするように制御する制御手段
    とを有したことを特徴とするクランプ処理装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段の動作をオンするために、前
    記入力信号が前記上下無画部と主画部とで構成されるレ
    ターボックス形式の入力信号であるかどうかを判定する
    判定手段をさらに有したことを特徴とする請求項1また
    は2のいずれかに記載のクランプ処理装置。
  4. 【請求項4】前記クランプ手段は、 前記時定数が大なる第1のクランプ回路と、前記時定数
    が小なる第2のクランプ回路で構成され、 いずれか一方の出力が選択的に導出されることを特徴と
    する請求項請求項1または2のいずれかに記載のクラン
    プ処理装置。
  5. 【請求項5】前記クランプ手段は、 前記時定数が大なる第1のクランプ回路と、前記時定数
    が小なる第2のクランプ回路で構成され、 前記第1のクランプ回路はそのクランプ処理期間を除く
    期間ではペデスタルレベルの出力をマスク信号として出
    力し、前記第2のクランプ回路はそのクランプ処理期間
    を除く期間では平均輝度レベルの出力をマスク信号とし
    て出力し、いずれか一方の出力が選択的に導出されるこ
    とを特徴とする請求項請求項1または2のいずれかに記
    載のクランプ処理装置。
  6. 【請求項6】前記クランプ手段は、 前記時定数が大なる第1のクランプ回路と、前記時定数
    が小なる第2のクランプ回路を独立して有し、前記第1
    のクランプ回路の出力が上下無画部の信号の再生経路に
    供給され、前記第2のクランプ回路の出力が主画部の信
    号の再生経路に供給されることを特徴とする請求項請求
    項1または2のいずれかに記載のクランプ処理装置。
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