JPH08163182A - シリアル通信方式及びシリアル通信装置 - Google Patents

シリアル通信方式及びシリアル通信装置

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JPH08163182A
JPH08163182A JP32152494A JP32152494A JPH08163182A JP H08163182 A JPH08163182 A JP H08163182A JP 32152494 A JP32152494 A JP 32152494A JP 32152494 A JP32152494 A JP 32152494A JP H08163182 A JPH08163182 A JP H08163182A
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JP32152494A
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Tadashi Tamura
匡 田村
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はシリアル通信方式において、システム
を小型化できる通信方式を実現する。 【構成】一連のデータ群の先頭位置及び一連のデータ群
を構成する最小単位のデータを通信するのに要する各最
小通信単位時間の終了時点に信号レベルの変化点が現れ
る方式でデータを送信する。これによりデータにクロツ
ク信号を含めて送信することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図6〜図13) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図5) 作用 実施例(図1〜図5) (1)シリアル通信方式 (1−1)信号形式(図1) (1−2)通信データ構造(図2) (1−3)通信時の信号例(図3) (2)通信装置 (2−1)マスターデバイスの構成(図4) (2−2)スレーブデバイスの構成(図5) (2−3)通信手順 (2−3−1)マスターデバイスの動作 (2−3−1−1)スレーブデバイスへデータを送信す
るときの動作 (2−3−1−2)スレーブデバイスからデータを読み
出すときの動作 (2−3−1−3)スレーブデバイスからデータの出力
要求が受信されたときの動作 (2−3−2)スレーブデバイスの動作 (2−3−2−1)マスターデバイスから受信されたデ
ータに基づく動作 (2−3−2−2)出力要求信号をマスターデバイスに
出力するときの動作 (3)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はシリアル通信方式及びシ
リアル通信装置に関し、例えばリモートコントローラを
端末装置として含むものに適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】図6に複数の端末装置で構成される通信
システムの接続例を示す。この通信システム1はシステ
ム制御装置2と複数の端末装置3〜5によつて構成され
るものである。各装置間は例えばマイクロコンピユータ
の通信ポートに接続されたクロツク信号線LCK、データ
線LDATA及びコントロール信号線LCONTによつて互いに
接続されており、この信号線を介してシステム制御装置
2が端末装置3〜5の動作を決定するようになつてい
る。このため通信システム1はシステム制御装置2の意
志決定事項を命令として伝送すると共に、その命令に従
つて動作した端末装置3〜5の状態や結果を送り返すこ
とにより装置間の通信を実現している。
【0004】さて装置間通信方式には例えば図7に示す
ように最小通信単位時間内に複数のデータを送るパラレ
ル通信方式と、例えば図8に示すように最小通信単位時
間内に単数のデータを送るシリアル通信が一般に知られ
ている。パラレル通信方式は必要とされるデータの組を
構成するのに必要な数のデータ線を用意しておき、同時
に複数のデータを送るもので、単位時間当たりに伝送で
きるデータの数を増やせるようにしたものである。これ
に対してシリアル通信方式は必要とするデータ線を最小
の1本だけ用意しておき、時系列に伝送されるデータ列
のうち予め決められた1個又は複数個のデータを一組と
みなすことによつて情報を送るものである。
【0005】このシリアル通信方式は時間情報の送り方
によつて同期通信方式と非同期通信方式の2つに分ける
ことができる。まず同期通信方式は、例えば図9に示す
ようにデータの最小単位の区切りを示すクロツク信号を
時間情報としてデータと別に伝送する方式であり、受信
装置に受信されたクロツク信号に同期したタイミングで
データを取り込ませるものである。一方、非同期通信方
式は情報を送受する装置間において予めクロツク信号の
周期を決めておき特にクロツク信号を伝送しない方式で
ある。この方式の場合、受信装置は予め決められた規則
に従い一定時間毎にデータを取り込むことにより情報を
受信する。
【0006】この方式の違いに基づき送信装置と受信装
置には構成や動作に次のような違いが認められる。例え
ば同期通信方式の場合、出力装置はクロツク信号の立ち
上がり部分でデータを変化又は固定し、次のクロツク信
号の立ち上がり時点までその状態を保持することによ
り、データを送出する。これに対して受信装置はクロツ
ク信号の立ち下がり時点のデータを真のデータとして取
込むことによりデータを取り込む。
【0007】一方、非同期通信方式の場合、例えば出力
装置と受信装置との間でシステムとして許される誤差範
囲で等しいとみなせる周波数のクロツク信号を発生する
クロツク発生回路を両装置それぞれに設けておく。そし
て出力装置がデータの出力装置と受信装置との間で予め
決めてある時間間隔でデータを出力し、受信装置がデー
タが確定しているとされている時点でデータを取り込む
ことによつて信号を送受する。
【0008】以上は同期信号をデータと別に送るか否か
の観点による分類であるが、データを送るための信号線
の用い方によつても2つの方式がある。1つはデータを
送るための信号線を1組だけ用意しておき時間を区切る
ことによつて双方向通信を実現する半二重通信方式であ
り、1つはデータを送るための信号線を複数組用意して
おき、1組の信号線を介して伝送されるデータを1方向
に限る全二重通信方式である。
【0009】例えば半二重通信方式を用いて図6のシス
テム制御装置2と端末装置3との間で相互に通信する場
合、システム制御装置2が端末装置3に対して送るデー
タの内容を、次の一連のデータ通信期間に端末装置3が
データ線に対してデータを出力させる命令としておくこ
とで実現できる。因にこの方式を用いる各装置にはデー
タ線からデータを読み込む機能とデータ線にデータを出
力する機能が設けられており、複数の装置が同時にデー
タを出力しないように通信方式を定めている。
【0010】また全二重通信方式を用いて例えば図6の
システム制御装置2と端末装置3との間で相互に通信す
る場合、システム制御装置2から端末装置3へデータを
送るための信号線と、端末装置3からシステム制御装置
2へデータを送るための信号線がそれぞれ独立して存在
することになるためシステム制御装置2が端末装置3へ
データを出力している間も端末装置3からシステム制御
装置2へデータが送ることができる。
【0011】さてこれら通信方式を用いれば各データの
送受を実現できるが、上述の方法では受手側で一連のデ
ータ群の先頭を知ることができない。そこで同期通信方
式を用いるシリアル通信方式では一連のデータ群の先頭
を知る方法として例えば図10〜図12の方式が用いら
れている。まず図10の方式は8個のクロツク期間に送
られるデータを一連のデータ群として予め決めておき、
クロツク数の整数倍にあたる部分(すなわちこの例にお
いては8、16、24、32等のように8の整数倍のク
ロツク数の部分)を先頭とする方式である。
【0012】また図11の方式はデータやクロツクとは
別にデータ群の区切りを示す同期信号を用意しておき、
同期信号とクロツクとの関係を予め決めておくことによ
つてデータ群の先頭を決定する方式である。さらに図1
2の方式はデータが決定されるために本来変化すること
のないクロツクの部分でデータを変化させることによつ
て先頭とする方式である。
【0013】一方、非同期通信方式を用いるシリアル通
信方式では、例えば図13のように一定期間データの送
られない状態を保つた後の最初の変化を先頭とする方
式、すなわちこの例の場合、一定期間以上の高レベル信
号を連続して保つた直後の低レベル信号が同期信号とな
るように決めることによつて先頭を決定する方法が知ら
れている。
【0014】さてこれらの方式を用いれば所定のデータ
を伝送でき、また受信されたデータから情報を確実に取
り込むことができるのであるが、装置間での通信を確実
とするためには他に、出力すべきデータをもつた装置が
別の装置に対し出力することを知らせる方法が必要とな
る。
【0015】この方法としては、例えば常にシステムを
制御している装置がシステム内で決められた時間間隔な
どでそれ以外の装置に対し、なにか出力すべきデータが
あるかどうか通信を利用して問い合わせする方法や、通
信とは別に独立した信号線を用意しておき出力すべきデ
ータをもつた装置にこの信号線を予め決められた信号レ
ベルに保たせる等させることにより他の装置に対して通
信を要求していることを知らせる方式等が知られてい
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが小型なシステ
ムにおいては装置間の通信のためにデータを送るのに必
要な信号線が増えることはシステムを小型化する上で大
きな障害となる場合が多い。すなわち小型なシステムを
構成する場合にはパラレル通信のように多くのデータ信
号線を必要とする方式の採用が困難である。そこで小型
システムを構成する場合には必要最小限のデータ線しか
有しないシリアル通信方式の採用が要求される。
【0017】しかしながらシステムを小型化しようとす
ると、通信方式にシリアル通信方式を採用するだけでは
不十分な場合がある。例えば図6に示す通信システムに
おいて、端末装置5をリモートコントローラ等とする
と、信号線の数を最小にするにはクロツク信号の送信さ
え障害になることがある。またこの端末装置5をシステ
ムに対して挿抜自在とするため通信端末5と他の装置
2、3、4とをコネクタ等を介して接続する場合、これ
らの方式ではシステムの動作中に端末装置5が接続され
たとき対応できないことがある。
【0018】例えば図11に示す信号形式を装置間の通
信に用いる場合には、同期信号がデータやクロツク信号
と別に送信されるため現在交わされている通信の区切り
を容易に判断することができる。しかしながらシステム
を小型化する上では同期信号の送信も障害となり得る。
また例えば図10に示す信号形式でデータを送るとする
と、同期信号がないだけにハードウエアを小型化するの
に向いているが1回でもクロツクを見落とすようなこと
があるとデータ群の区切りが判断できないため、途中か
ら通信に参加することは不可能である。このため挿抜が
存在するシステムにおいては使用できない。
【0019】また例えば図13に示す信号形式によつて
端末装置5からシステム制御装置2にデータを送る場
合、一般的にはデータの信号線が1つの装置も信号レベ
ルを決定しない状態にあるためハードウエアによつてシ
ステムとして都合の良い信号レベルに安定するように設
定されているので、端末装置5がシステムからはずれて
いてもデータがあたかも送られているかのように判定さ
れるおそれがあり、端末装置5のシステム上での非存在
の検出が困難である。
【0020】これを解決するため従来は、例えば送信中
のデータにある一定の規則に従つて生成された冗長なデ
ータをつけて送るように決めておき、受け取つたデータ
がこの規則を満たしたものであるかどうかを確認するこ
とで判断したり、データを何回か送り直させたりする等
の方法がとられている。すなわち例えば決められた値を
返すべきときに返してくるかどうかで判断する等の方法
を取つている。しかしながら通信に要する時間や制御す
るためのアルゴリズムが複雑になつたり、また通信の途
中で装置がシステムから抜けたことを判断するのが困難
であるという欠点があつた。
【0021】また図12に示すように、クロツク信号の
うち決められた期間にあつた信号のレベル変化を利用し
てデータブロツクの区切りである同期信号を付加する方
式においては、リモートコントローラ等のようにデータ
線やクロツク線がシステム外部から飛来した雑音信号に
よつて影響を受けることが容易に想定される部分で端末
装置が使用されると、雑音信号によつて本来存在しない
データ変化点が作られるとその部分によつて同期信号で
あると誤りが生じる可能性が大きく、システムの信頼性
低下につながる問題がある。
【0022】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、従来に比して一段と少ない信号線の接続だけで通信
を成立させることができる同期信号の判別が容易で、か
つ通信中におけるシステムから構成装置の挿脱も容易に
認識できるシリアル通信方式を提案しようとするもので
ある。
【0023】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、一連のデータ群の先頭位置及びデ
ータ群を構成する最小単位のデータを通信するのに要す
る各最小通信単位時間の終了時点に信号レベルの変化点
が現れるシリアル通信方式を用いる。
【0024】また本発明においては、外部からの制御に
よつて動作を決定することができる1つ以上の装置と、
当該装置を制御する装置との間で制御内容や制御によつ
て得られた結果を相互に送受するシリアル通信装置にお
いて、一連のデータ群の先頭位置及び一連のデータ群を
構成する最小単位のデータを通信するのに要する各最小
通信単位時間の終了時点に信号レベルの変化点を発生さ
せる信号形式変換手段(17)、(36)を設ける。
【0025】
【作用】一連のデータ群の先頭位置及び一連のデータ群
を構成する最小単位のデータを通信するのに要する各最
小通信単位時間の終了時点に信号レベルの変化点が現れ
るためデータにクロツク信号を含めて送信することがで
きる。またデータにクロツクを重乗していることからシ
ステムからある装置を抜き出されたときクロツクが送ら
れなくなることを利用して装置の不在を容易に知ること
ができる。さらにクロツクがデータに重乗されるため、
システム内の信号線の数を減らすことができ、システム
の小型化を実現できる。また1ビツト単位でのデータに
対する同期が容易になる。
【0026】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0027】(1)シリアル通信方式 (1−1)信号形式 図1に装置間シリアル通信方式に用いる一般データの信
号形式を示す。この実施例では通信に使用する信号とし
て2種類の符号(すなわち符号「0」及び符号「1」)
を用いている。またこの実施例では、各符号に対応する
信号形式をそれぞれ2通り用意し、各信号形式をそれぞ
れ形式1及び形式2と呼ぶものとする。
【0028】ここで符号「0」の形式1及び形式2はそ
れぞれ高信号レベル又は低信号レベルのいずれか一方の
信号レベルをとり、また符号「1」の形式1及び形式2
もそれぞれ高信号レベル又は低信号レベルのいずれか一
方の信号レベルをとるものとする。さらに符号「0」に
おける形式1の高レベル期間、符号「0」における形式
2の低レベル期間、符号「1」における形式1の1つの
高レベル期間と1つの低レベル期間の和、符号「1」に
おける形式2の1つの低レベル期間と1つの高レベル期
間の和はすべてシステムで規定される最小通信単位時間
と等しく制御する。
【0029】ここで符号「1」における高レベル期間と
低レベル期間の長さは理想的には等しくあるべきである
が、次項以降で説明するように回路内で多少の誤差は吸
収することができるためほぼ等しければ良いものとす
る。さて本実施例においては、一部の例外を除いて最小
通信単位時間の終了時、すなわち次の最小通信単位時間
の始まりの部分に必ず信号レベルの変化点が現れるよう
に符号の信号形式を決定する。これによりデータ信号に
クロツク信号を重畳することができ、信号線をなくすこ
とができるようになされている。
【0030】例えばある最小通信単位時間内に符号
「0」の形式1が存在した場合、次の最小通信単位時間
において存在できる信号形式は、符号「0」であれば形
式2のみであり、符号「1」であれば形式2のみであ
る。また例えばある最小通信単位時間において符号
「1」の形式1が存在した場合、次の最小通信単位時間
において存在できる信号形式は、符号「0」であれば形
式1のみであり、符号「1」であれば形式1のみであ
る。
【0031】(1−2)通信データ構造 図2は図1の信号形式を利用して装置間でシリアル通信
を実現するために用いられる一連の通信データ構造であ
る。この実施例においては、次の5種類の構成要素から
なつている。
【0032】まず第1の構成要素は、一連のデータの始
まりを示すためのスタートコードであり、T1〜T3の
区間で構成される。この区間においては、図1で説明を
した符号「0」や符号「1」には存在しない特殊な符
号、すなわち最小通信単位時間の始まり部分に変化点を
もたない符号をT2に割り当てるものとする。通常のデ
ータ部分には一定時間毎に信号レベルの変化点が存在す
るのに対し、スタートコード部分には唯一変化点の存在
しない符号を利用しているので、通信がすでに行なわれ
ているシステムに途中から加わつた装置であつても容易
に一連のデータの始まり部分を知ることができるように
なつている。
【0033】第2の構成要素は2台以上のスレーブデバ
イスが存在するシステムにおいて、マスターデバイスが
1つのスレーブデバイスを選択するのに使うコードであ
り、T4〜T8の区間で構成される。因にこのコード部
分は5個の最小通信単位時間に限定されるものではな
い。またスレーブデバイスを選択するだけでなくさらに
内容を細分化して選択されたスレーブデバイス内部のア
ドレス信号として利用することも可能である。
【0034】第3の構成要素は一連のデータの前半部分
と後半部分とを矛盾なくつなぐ、具体的には区間T8と
区間Taとを矛盾なくつなぐためのアジヤストコードで
あり、T9がこれに対応する。これは区間T8の符号が
どちらの符号のどちらの信号形式であつても区間Taの
最初の信号レベルが高レベルになるようにするためのコ
ードであり、後で説明をする双方向通信で区間Ta以降
にスレーブデバイスがデータを出力する場合にはマスタ
ーデバイスがスレーブデバイスに対して区間Taの始ま
りを知らせるために使われる。例えば区間T8が符号
「0」の形式1であつた場合、区間T9には符号「0」
の形式2が割り当てられる。また例えば区間T8が符号
「1」の形式1であつた場合、区間T9には符号「1」
の形式1が割り当てられる。
【0035】第4の構成要素はマスターデバイスからス
レーブデバイスに対するデータ、又はスレーブデバイス
からマスターデバイスに対するデータでありTa〜Th
の区間がこれに相当する。もちろんこのコード部分は8
個の最小通信単位時間に限定されるものではなく各シス
テムにおいて最も効率良くデータ等を授受する単位を選
ぶものである。
【0036】第5の構成要素は第4の構成要素の最後の
信号レベルと次の一連のデータの始まりになり得る区間
T11とを矛盾なくつなぐためのアジヤストコードであ
り、区間Tiがこれに相当する。例えば区間Thが符号
「0」の形式1であり、かつ区間Tiの終わりが高レベ
ルの信号で終わるコードが選択された場合、区間Tiは
符号「1」の形式2となる。また例えば区間Thが符号
「1」の形式1であつた場合、区間Tiは符号「0」の
形式1となる。
【0037】(1−3)通信時の信号例 最後に図2の規則に基づいて通信時に送出される実際の
信号例を図3に示す。この例ではスタートコード(区間
T1〜T3)に続く区間T4〜T8において符号「0」
(形式1)、符号「1」(形式2)、符号「1」(形式
2)、符号「0」(形式2)、符号「1」(形式1)を
送信している。また区間Ta〜Thにおいては、符号
「1」(形式1)、符号「0」(形式1)、符号「0」
(形式2)、符号「0」(形式1)、符号「1」(形式
2)、符号「0」(形式2)、符号「1」(形式1)、
符号「0」(形式1)が送られている。因にアジヤスト
コードT9及びTiとしてはそれぞれ符号「1」(形式
1)及び符号「1」(形式2)が用いられている。
【0038】(2)通信装置 ここでは前項までに説明したシリアル通信方式を用いる
通信装置の一例を説明する。 (2−1)マスターデバイスの構成 図4に主にマスターデバイスに用いるブロツク構成を説
明する。ここでいうマスターデバイスは図6に示す通信
システムの場合、主にシステム制御装置2に用いられる
ものである。すなわちシステム内で他の装置のデータ出
力要求等を処理すると共に、他の装置(例えば図6の端
末装置3、4、5等)からデータを出力させる権利をも
たされた装置である。この実施例では説明の都合上、シ
ステム制御装置2をマスター又はマスターデバイスと呼
び、端末装置3〜5をスレーブ又はスレーブデバイスと
呼ぶことにする。
【0039】まずマスターデバイス10を構成する各ブ
ロツクのうちデータの出力に用いるブロツクから順に説
明する。マスターデバイス10は出力用に2つのシフト
レジスタ11、12を有している。ここで制御コードシ
フトレジスタ11は、この装置間シリアル通信方式を使
つてデータを送ろうとする装置(例えばマイクロコンピ
ユータ等)が幾つかのスレーブデバイスの中から通信し
ようとする相手を選択するのに使うような制御データ
や、スレーブデバイスからデータを出力させるシーケン
スが起動されるような通信を制御するようなデータをシ
リアル又はパラレルなデータ形式で書き込んでおくのに
用いられる。
【0040】一方、出力データシフトレジスタ12は、
この装置間シリアル通信方式を使つてデータを送ろうと
する装置(例えばマイクロコンピユータ等)が出力すべ
きデータをシリアル又はパラレルなデータ形式で書き込
んでおくのに用いられる。これらシフトレジスタに記憶
されているデータの出力を制御するのがシステムコント
ローラ13である。
【0041】システムコントローラ13は、制御コード
シフトレジスタ11に書かれたデータから出力データシ
フトレジスタ12に書かれたデータがスレーブデバイス
である端末装置4に対して出力するような内容であると
判断すると、まずスタートコード発生器14に対して、
図2におけるT1〜T3期間のようなスタートコードを
生成するように制御する。スタートコード発生器14で
生成されたスタートコードはスイツチ回路15の切り替
えスイツチを通して信号レベル変換器16に送られる。
【0042】信号レベル変換器16は通信信号ライン上
で予め決められた例えば電気信号の電圧レベルになるよ
う信号レベルや光信号の光レベルを変換する。そしてシ
ステムコントローラ13は制御コードシフトレジスタ1
1の内容に応じて信号形式変換器17の出力を監視しな
がら、スイツチ回路18の切り替えスイツチを制御して
制御コードシフトレジスタ11の内容、出力データシフ
トレジスタ12の内容を順に出力する。また図2のT9
やTi等のアジヤストコードを出力すべき期間ではシス
テムコントローラ13が生成するデータを信号形式変換
器17に送る。これらブロツク回路により必要なデータ
を信号ラインに出力することができる。
【0043】さてスレーブデバイスからの出力要求は次
のブロツク回路により検出される。データ出力要求検出
器19がそれである。データ出力要求検出器19は通信
信号ラインを監視し、システムとして決められた時間の
間、信号ラインのレベルが低レベル信号に保たれた場合
に他の装置がデータの出力を要求していることを検出
し、これをシステムコントローラ13に知らせる。
【0044】このシステムとして決められた時間の低レ
ベル信号の保持は、図2のような信号形態を採用した場
合、最短で最小通信単位時間の3倍である。これは例え
ばある装置が通信信号ラインを低レベルに保持したのと
同時にその時点でマスターデバイスになつている装置が
T1期間に入つたとすると、本来データ出力要求が出力
されていなければT3期間で高レベルの信号が検出でき
るはずが、データ出力要求が最終通信単位時間の3倍の
時間出力された場合にはT3に現れるはずの高レベルの
信号が消されるためである。これにより出力要求を出し
ている装置があることを他の装置が判断することができ
る。このような形で通信信号ラインが使用されることか
ら信号レベル変換器16の出力ドライバは例えばオープ
ンコレクタ方式等で実現できる。
【0045】最後にデータの受信に用いるデータブロツ
クを説明する。通信信号ラインより受信されたデータ信
号形式変換器20に入力される。例えば図2のTa〜T
hの期間にスレーブデバイスからのデータ出力をさせる
ような制御をした場合、このデータ信号形式変換器20
がスレーブデバイスから出力された通信信号ライン上の
データ形式を例えばマイクロコンピユータ等が扱う信号
形式である符号に変換する。入力データシフトレジスタ
21はデータ信号形式変換器20で変換されたデータを
1ビツトずつシフトし、シリアル又はパラレルなデータ
形式で例えばマイクロコンピユータ等へ与える。
【0046】(2−2)スレーブデバイスの構成 図5に主にスレーブデバイスに用いるブロツク構成を説
明する。例えば装置間シリアル通信方式を使つて制御さ
れるリモートコントローラーのような装置がこれに相当
する。まずスレーブデバイス30を構成するブロツクの
うちデータの出力に用いるブロツク回路から説明する。
出力データシフトレジスタ31はマスターデバイスから
のデータ出力要請に応じて装置内情報を書き込む。
【0047】信号形式変換器32は出力データシフトレ
ジスタ31から出力される例えば図1に示すような符号
を形式1又は形式2のような信号に変換をするものであ
る。因に図4で説明した信号形式変換器17と同等の機
能で実現される。データ出力要求発生器33は、スレー
ブとなつた装置がデータを出力したい場合、出力データ
シフトレジスタ31に出力データを書き込むことにより
データ出力要求信号を発生する部分である。
【0048】このデータ出力要求発生器33は、データ
終了部分判定器34が通信信号ラインで通信が行なわれ
ていないことを示している間であれば、スイツチ回路3
5のスイツチを通して信号レベル変換器36によつてレ
ベル変換し、通信信号ライン上にデータ出力要求信号を
出力する。因に信号レベル変換器36は図4に示す信号
レベル変換器16と同等の機能で実現され、通信信号ラ
イン上での信号レベルに出力信号のレベルを合わせる。
【0049】次にデータを受信する回路部分を説明す
る。この中心的な役割を果たすのがスタートコード検出
器37である。スタートコード検出器37は通信信号ラ
イン上を常に監視しており、例えば図2に示したような
T1、T2、T3の組み合わせで表されるスタートコー
ドを探している。スタートコード検出器37は通信信号
ライン上に現われた信号をシステムとして予め決定され
ている通信用クロツクを例えばシフトレジスタ等にシフ
ト用クロツクとして入力すると共に入力し、その内容が
スタートコードの信号形式と一致するかどうかをシフト
クロツクに同期して判断する。
【0050】スタートコード検出器37はスタートコー
ドであると判断すると、データ終了部判定器34に対し
て指示する。これは前に述べたように最小で最小通信単
位時間の3倍の期間一定の信号レベルに通信信号ライン
を駆動することによつて他の装置に対してデータ出力を
要求していることを知らせているため、他の装置同士で
通信を行なつている最中に誤つて通信信号ラインにデー
タ出力要求信号を出力しないようにするためである。
【0051】またスタートコード検出器37はスタート
コードを見つけると、信号形式変換器38に対して通信
信号ライン上のデータの信号変換を開始するように指示
を行なう。これによつて信号形式変換器38以降の制御
コードシフトレジスタ39や入力データシフトレジスタ
40の回路が動作を開始する。
【0052】データ終了判定器34はスタートコード検
出器37がスタートコードを検出したことよつて与えら
れる動作開始命令により信号形式変換器38から出力さ
れる通信内容を監視して一連のデータの終了部分を探
し、その間、データ出力要求発生器33に対しては信号
が出力されないように制御する。これは例えばシステム
として予め決定されている通信用クロツクをカウント
し、図2の区間Tiに相当する部分まで通信が進んだこ
とをカウンタの値によつて知ることによつて実現でき
る。
【0053】信号形式変換器38は図1に示す形式1又
は形式2のような信号を符号「0」や符号「1」の信号
形式に変換する部分であり、その入力部分には信号レベ
ルを変換する部分も含まれている。スタートコード検出
器37からスタートコードの検出があつたとの情報があ
ると、信号形式変換器38は通信信号ライン上の信号を
符号「0」又は符号「1」のどちらにあたる信号形式で
あるかを判断し符号「0」又は符号「1」を出力とす
る。
【0054】その方法は例えば、最初のデータの変化点
からカウンタタイマーを動作させ符号「1」であれば現
われる一定時間後の変化点を探し、この変化点が信号の
伝送中における到着時間に対する誤差等を考慮した時間
範囲の中に有るか無いかによつて符号「1」か符号
「0」かを判断する。もしスタートコード部以外で最小
通信単位時間の切れ目で通信データに変化点が現われな
かつた場合、通信信号ライン上に何らかの問題が発生し
たと判断することができる。
【0055】制御コードシフトレジスタ39は、図2に
おいては例えばT4からT9までの期間はシステム全体
の中から制御対象になる装置を選択するために使われる
ため、この選択信号の内容を監視することによつてその
装置が選択されたのか判断する。ここでその装置が選択
されたのである場合には、装置内部のどのアドレスに対
してのデータであるのかと言つた情報を引き出してい
る。もしデータを取り込むべき選択信号であると判断し
た場合、制御コードシフトレジスタ39は入力データシ
フトレジスタ40に対してデータの取り込みを指示す
る。また制御コードシフトレジスタ39は同時に得られ
た情報を装置制御データとして装置に渡す。
【0056】またもしその装置に対してデータを出力す
ることを求めた選択信号であると判断した場合、制御コ
ードシフトレジスタ39は装置に対して出力すべきデー
タを出力データシフトレジスタ31に書き込むように指
示する。この場合、デバイス内部では例えば図2のよう
な通信形式であるならば、区間T9のを認識した後Ta
の始まりの時点から通信信号ラインを自ら駆動するよう
にデータを出力するような動作をする。
【0057】このときの信号に図1に示したような形式
を使うならば、例えばその装置がリモートコントローラ
等であつてシステムにデータを出力している途中でシス
テムから外されるような事態になつた場合、最小通信単
位時間の切れ目に変化を生じさせることができなくなる
ことにより、他の装置はその装置がシステムから外れた
か若しくは異常が発生したと認識することができる。入
力データシフトレジスタ40は入力データに対するシフ
トレジスタである。入力データシフトレジスタ40は制
御コードシフトレジスタ39からの指示により信号形式
変換器38の出力を通信用クロツクで取り込み、データ
の取り込みが完了すると装置制御データとしてシリアル
又はパラレルデータ形式で装置に渡す。
【0058】(2−3)通信手順 (2−3−1)マスターデバイスの動作 (2−3−1−1)スレーブデバイスへデータを送信す
るときの動作 次に前述の通信方式及び装置を用いて通信を行なう際の
手順を図1、図2、図4及び図5を使つて説明する。マ
スターデバイスとなつている例えばマイクロコンピユー
タ等の装置がスレーブデバイスとなつている例えば表示
をコントロールしている装置に対してデータを送る場
合、スレーブデバイスに書き込むデータを出力データシ
フトレジスタ12に書き込む。
【0059】次に出力データシフトレジスタ12に書き
込まれたデータはどの装置のどのアドレスに送りたいか
を示すデバイス選択信号や、データの書き込み動作であ
ることを示すためのデータの通信信号ライン上での方向
を示す制御コード等を制御コードシフトレジスタ11に
書き込む。さらにシステムコントローラ13に対し、制
御コードシフトレジスタ11の内容に従つて動作するよ
うに指示を与える。ただしこの指示を与えるという動作
は、例えば制御コードシフトレジスタ11に制御コード
を書き込む動作で代用するといつたことも可能である。
【0060】この制御コードを受け取つたシステムコン
トローラ13は制御コードシフトレジスタ11に書かれ
た内容からデータをスレーブデバイスに対してデータを
書き込むかそれともスレーブデバイスにデータを出力さ
せてデータを取り込むかを判断する。スレーブデバイス
からデータ出力要求がデータ出力要求検出器19によつ
て検出されていないことを確認すると、システムコント
ローラ13はスイツチ回路15のスイツチをスタートコ
ード発生器14側の切り替えた後、スタートコード発生
器14に対してスタートコードの出力を命令する。
【0061】スタートコードが送出された後、システム
コントローラ13はデータ出力要求検出器19からスタ
ートコードが予定通り通信信号ライン上に送出されたか
どうかの判定データを受け取り、他のデバイスがスター
トコード送出中にデータ出力要求をしてこなかつたか否
かを判断する。ここで他のデバイスからデータ出力要求
があつたと判断されると、システムコントローラ13は
スイツチ回路15を信号形式変換器17側に切り替え、
またスイツチ回路18のスイツチを制御コードシフトレ
ジスタ11側に切り替え、さらに制御コードシフトレジ
スタ11に対して制御コードをシフトながら出力するよ
うにさせる。
【0062】信号形式変換器17は制御コードシフトレ
ジスタ11から与えられる送出すべきデータを図1に示
したような符号「0」、符号「1」に対する形式1又は
形式2に変換して信号レベル変換器16に渡す。すべて
の制御コードが出力された後、システムコントローラ1
3はデータの出力期間の始まりが規定されたレベルに通
信信号ライン上でなるようにデータを生成し、スイツチ
回路18をシステムコントローラ13側に切り替えて生
成したアジヤストデータを信号形式変換器17に送る。
アジヤストデータの送出が終わると、システムコントロ
ーラ13はスイツチ回路18を出力データシフトレジス
タ12側に切り替えて、出力データシフトレジスタ12
に対してデータをシフトしながら出力するように命令す
る。
【0063】信号形式変換器17はこれまでと同様に出
力データシフトレジスタ12から送られるデータを図1
に示す信号形式に変換して信号レベル変換器16に渡
す。データがすべて送出されるとシステムコントローラ
13は次の一連のデータの始まりが他の装置に認識でき
るようにするため通信信号ライン上のレベルが決められ
た値になるためのデータを生成し、スイツチ回路18を
システムコントローラ13側に切り替えてアジヤストデ
ータを信号形式変換器17に送る。このようにしてスイ
ツチ回路15を通して信号形式変換器17又はスタート
コード発生器14から与えられたデータを信号レベル変
換器16は例えば図2に示したような信号レベルに変換
して通信信号ライン上に送出する。
【0064】(2−3−1−2)スレーブデバイスから
データを読み出すときの動作 次にマスターデバイスとなつている例えばマイクロコン
ピユータ等の装置が、スレーブデバイスとなつている例
えばリモートコントローラ等の装置からデータを取り出
す場合の動作を説明する。まず前記のデータの書き込み
の場合と同様、制御コードシフトレジスタ11に読み出
しを行なう装置や、装置内のアドレス等を示す制御コー
ド等を書き込む。またこの場合には特に送り出すデータ
はないため、出力データシフトレジスタ12に対する書
き込みは必要ではない。
【0065】以下の動作はデータをスレーブデバイスに
書き込む場合と同様である。まずシステムコントローラ
13に対しマイクロコンピユータ等が制御コードシフト
レジスタ11の内容に従つて動作するように指示を与え
る。この制御コードを受け取つたシステムコントローラ
13は制御コードシフトレジスタ11に書かれた内容か
らデータをスレーブデバイスに対して書き込むのかそれ
ともスレーブデバイスにデータを出力させてデータを取
り込むのかを判断する。
【0066】スレーブデバイスからデータ出力要求が出
ていないことをデータ出力要求検出器19によつて検出
すると、システムコントローラ13はスイツチ回路15
をスタートコード発生器14側に切り替えた後、スター
トコード発生器14に対してスタートコードの出力を命
令する。
【0067】スタートコードが送出された後、システム
コントローラ13はデータ出力要求検出器19からスタ
ートコードが予定どおり通信信号ライン上に送出された
かどうかの判定データを受け取り、他のデバイスがスタ
ートコード送出中にデータ出力要求をしてこなかつたと
判断できたならば、スイツチ回路15を信号形式変換器
17側に切り替え、またスイツチ回路18を制御コード
シフトレジスタ11側に切り替え、さらに制御コードシ
フトレジスタ11に対して制御コードをシフトしながら
出力するようにさせる。
【0068】信号形式変換器17は制御コードシフトレ
ジスタ11から与えられる送出すべきデータを図1に示
したような符号「0」又は符号「1」に対する形式1又
は形式2に変換して信号レベル変換器16に渡す。すべ
ての制御コードが出力された後、システムコントローラ
13はデータの期間の始まりが規定されたレベルに通信
信号ライン上でなるようなデータを生成し、スイツチ回
路18をシステムコントローラ13側に切り替えて生成
したアジヤストデータを信号形式変換器17に送る。
【0069】制御コード内に書かれたデータの流れの方
向がスレーブデバイスからマスターデバイスになつてい
るため、スレーブデバイスはアジヤストデータの終わり
の期間からデータの出力を開始する。これを受けて信号
形式変換器20は通信信号ライン上のデータを図1のよ
うな信号形式から各符号に変換し、入力データシフトレ
ジスタ21に送る。入力データシフトレジスタ21は、
信号形式変換器20から与えられたデータを信号形式変
換器2から与えられるクロツクでシフトしていき規定の
長さのデータ列が蓄えられた時点で相手装置内情報とし
て出力する。
【0070】(2−3−1−3)スレーブデバイスから
データの出力要求が受信されたときの動作 次にスレーブデバイスがデータの出力要求をしている場
合の動作を2つの場合に分けて説明する。1つ目の動作
は、どのデバイス間の通信も行なわれていない状態でデ
ータ出力要求が発生する場合である。
【0071】データ出力要求検出器19は常に通信信号
ライン上の信号を監視しているため、例えば図2のT1
のような低レベルの信号が最小通信単位の3単位分連続
したことを検出した場合、システムコントローラ13に
対してデータ出力要求をしているデバイスがあることを
知らせる。システムコントローラ13はこの知らせを認
識すると、どのデバイスが要求を出しているのかを例え
ば1台毎に要求を出したかどうか問い合わせをする通信
をするといつた制御をすることによつて、要求に応える
動作に入ることが可能となる。
【0072】2つ目の動作は、図2でT1期間に入つた
と同時にデータ出力要求をスレーブデバイスが発した場
合である。データ出力要求検出器19はシステムコント
ローラ13からスタートコード、すなわち例えば図2の
T1〜T3のコードを出していることを知らされている
期間も通信信号ラインを監視しているが、データ出力要
求がでていなければT3の期間はレベルが固定されるこ
とはないが、要求を出しているデバイスが存在すると、
T3の一部の信号が破壊されるためデータ出力要求検出
器19は要求が出たことを認識できる。
【0073】データ出力要求検出器19は要求を認識す
ると、システムコントローラ13に対して通知し、シス
テムコントローラ13はすぐにT4以降の出力を停止す
る。この後、システムコントローラ13は前記の場合と
同様にどのデバイスが要求を出しているのかを、例えば
1台毎に要求を出したかどうか問い合わせをする通信を
するといつた制御をすることによつて、要求に応える動
作に入ることが可能となる。
【0074】(2−3−2)スレーブデバイスの動作 (2−3−2−1)マスターデバイスから受信されたデ
ータに基づく動作 次に主にスレーブデバイス側の動作を説明する。スター
トコード検出器37は、例えば図2に示すような特殊な
信号パターンであるT1〜T3期間の信号を常に監視し
ている。このスタートコードが検出されるとスタートコ
ード検出器37は、データ終了部分判定器34に対して
一連の通信の終了部分の検出を開始するよう命令し、ま
た信号形式変換器38に対しては、図1に示すような信
号の変換を開始するように命令する。
【0075】例えば図2のT4〜T8の期間、制御コー
ドシフトレジスタ39は信号形式変換器38の出力をシ
フトしながら取り込み、自分に対する命令であるか、ま
た自分宛である場合どのアドレスに対するものか、さら
にデータの書き込みかそれとも読み出しなのかと言つた
判断を行なう。もし自分宛のデータの書き込みであると
判断した場合、例えば図2のTa〜Tiの期間、入力デ
ータシフトレジスタ40に対して信号形式変換器38か
らデータをシフトしながら取り込むよう命令する。
【0076】ここでもし自分からのデータの読み出しで
あると判断した場合、例えば図2のTa〜Tiの期間、
装置に対し出力データシフトレジスタ31にデータを書
き込ませた後、信号形式変換器32、スイツチ回路3
5、信号レベル変換器36を通して出力データシフトレ
ジスタ31からシフトしながら通信信号ラインにデータ
を出力するように指示する。もし自分宛の命令でないと
判断した場合、データ終了部判定器34がデータの終了
時点を判断し、スタートコード検出器37が次の通信の
開始を知らせるのを待ち受ける。
【0077】(2−3−2−2)出力要求信号をマスタ
ーデバイスに出力するときの動作 一方、装置内の情報を出力したくなつた場合、出力デー
タシフトレジスタ31にデータを書くことによつてデー
タ出力要求発生器34は通信中でないことをデータ終了
部分判定器34の出力から判断し、スイツチ回路35及
び信号レベル変換器36を通じて出力要求信号を通信信
号ラインに出力する。これは出力データシフトレジスタ
31にデータを書くのではなく、データ終了部分判定器
34に対して直接命令を送る方式によつても実現が可能
である。
【0078】出力要求を認識したマスターデバイスか
ら、例えば出力要求を出したかどうかの問い合わせがく
るようなシステムとしてあるならば、通信の一部として
問い合わせがされ、その問い合わせに対して出力の要求
を出したことを示すデータを出力すればマスターデバイ
スがデータを出力させるシーケンスに入り制御コードを
出力してくるので、出力データシフトレジスタ31に入
つたデータを出力することによつて通信が成り立つこと
になる。
【0079】(3)他の実施例 なお上述の実施例においては、通信がされていなときの
信号レベルを図2に示すように高信号レベルとし、信号
の送信時に信号レベルを低レベルとする場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、信号レベルを逆にして
も同じ効果が得られる。
【0080】また上述の実施例においては、図4及び図
5に示す各ブロツクをマスターデバイス及びスレーブデ
バイスに別々に用いる場合について述べたが、本発明は
これに限らず、図4及び図5に示すブロツクを統合した
回路を各通信装置に内蔵しても良い。このようにすれば
全ての装置がシステム内においてマスターデバイスにも
スレーブデバイスにもなれるようにすることができる。
またリモートコントローラのような配線数を減らす必要
がある装置に対してはクロツク信号は送らず、クロツク
信号を伝送できる装置に対してはクロツク信号を別に送
つて同期回路を減らすと言つた変形もできる。
【0081】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、一連のデ
ータ群の先頭位置及び一連のデータ群を構成する最小単
位のデータを通信するのに要する各最小通信単位時間の
終了時点に信号レベルの変化点が現れるためデータにク
ロツク信号を含めて送信することができるシリアル通信
方式及びシリアル通信装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシリアル通信方式の一実施例を示
すデータ変換のパターン図である。
【図2】本発明によるシリアル通信方式で送受される一
連のデータ群の信号形式の説明に用いられる略線図であ
る。
【図3】一連のデータ群を利用した通信例を示す略線図
である。
【図4】本発明によるシリアル通信システムにおいて主
にマスターデバイスとなる装置に用いられる通信装置の
一例を示すブロツク図である。
【図5】本発明によるシリアル通信システムにおいて主
にスレーブデバイスとなる装置に用いられる通信装置の
一例を示すブロツク図である。
【図6】通信方式システムの一構成例を示すブロツク図
である。
【図7】パラレル通信方式の説明に用いられる略線図で
ある。
【図8】シリアル通信方式の説明に用いられる略線図で
ある。
【図9】同期通信方式におけるデータとクロツクとの関
係の説明に用いられる略線図である。
【図10】従来の通信方式を利用した一連のデータ群の
区切りを示す略線図である。
【図11】従来の通信方式を利用した一連のデータ群の
区切りを示す略線図である。
【図12】従来の通信方式を利用した一連のデータ群の
区切りを示す略線図である。
【図13】従来の通信方式を利用した一連のデータ群の
区切りを示す略線図である。
【符号の説明】
1……通信システム、2……システム制御装置、3、
4、5……端末装置、10……マスターデバイス、1
1、39……制御コードシフトレジスタ、12……出力
データシフトレジスタ、13……システムコントロー
ラ、14……スタートコード発生器、15、18、35
……スイツチ回路、16、36……信号レベル変換器、
17、20、32、38……信号形式変換器、19……
データ出力要求検出器、21、40……入力データシフ
トレジスタ、30……スレーブデバイス、31……出力
データシフトレジスタ、33……データ出力要求発生
器、34……データ終了部分判定器、37……スタート
コード検出器。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一連のデータ群の先頭位置及び上記データ
    群を構成する最小単位のデータを通信するのに要する各
    最小通信単位時間の終了時点に信号レベルの変化点が現
    れることを特徴とするシリアル通信方式。
  2. 【請求項2】上記データ群を構成する最小単位のデータ
    は、上記最小通信単位時間内において表れる信号レベル
    の変化回数がデータ値に応じて異なることを特徴とする
    請求項1に記載のシリアル通信方式。
  3. 【請求項3】上記一連のデータ群には、上記一連のデー
    タ群の終了部分の信号レベルや上記一連のデータ群内で
    データの区切りを付けるデータ直後のデータの開始部分
    の信号レベルが所定の信号レベルとなるように補正する
    補正データが含まれることを特徴とする請求項2に記載
    のシリアル通信方式。
  4. 【請求項4】上記一連のデータ群の開始部分は、上記最
    小通信単位時間の終了時点で信号レベルが変化しない信
    号と、上記最小通信単位時間の終了時点で信号レベルが
    変化する信号と、上記最小通信単位時間内で信号レベル
    が変化する信号とでなることを特徴とする請求項3に記
    載のシリアル通信方式。
  5. 【請求項5】外部からの制御によつて動作を決定するこ
    とができる1つ以上の装置と、当該装置を制御する装置
    との間で制御内容や制御によつて得られた結果を相互に
    送受するシリアル通信装置において、 一連のデータ群の先頭位置及び上記一連のデータ群を構
    成する最小単位のデータを通信するのに要する各最小通
    信単位時間の終了時点に信号レベルの変化点を発生させ
    る信号形式変換手段を具えることを特徴とするシリアル
    通信装置。
  6. 【請求項6】上記一連のデータ群の終了部分の信号レベ
    ルや上記一連のデータ群内でデータの区切りを付けるデ
    ータ直後のデータの開始部分の信号レベルを所定の信号
    レベルに補正する補正データを発生する補正データ発生
    手段を具えることを特徴とする請求項5に記載のシリア
    ル通信装置。
  7. 【請求項7】データの出力が必要になつた装置がその通
    信ラインの制御権を持つ装置に対しデータ出力要求を送
    出する際、上記通信ラインの信号レベルを一定時間の間
    所定の信号レベルに保持するデータ出力要求発生手段を
    具えることを特徴とする請求項6に記載のシリアル通信
    装置。
JP32152494A 1994-11-29 1994-11-29 シリアル通信方式及びシリアル通信装置 Pending JPH08163182A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6044421A (en) * 1997-05-19 2000-03-28 Sharp Kabushiki Kaisha Communication system using a transmitted delimiting signal for indicating breaks in a data signal and when consecutive bits in the data signal are of equal level

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6044421A (en) * 1997-05-19 2000-03-28 Sharp Kabushiki Kaisha Communication system using a transmitted delimiting signal for indicating breaks in a data signal and when consecutive bits in the data signal are of equal level

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