JPH08162805A - 導波管形バンドパスフィルタ - Google Patents
導波管形バンドパスフィルタInfo
- Publication number
- JPH08162805A JPH08162805A JP6330992A JP33099294A JPH08162805A JP H08162805 A JPH08162805 A JP H08162805A JP 6330992 A JP6330992 A JP 6330992A JP 33099294 A JP33099294 A JP 33099294A JP H08162805 A JPH08162805 A JP H08162805A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waveguide
- screw
- adjustment screw
- insertion section
- insertion hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Waveguide Connection Structure (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】導波管１の側面に複数個の調整ねじ３の先端挿
入部３２が挿入される挿入穴１２と調整ねじ螺合部１１
が設けられ、調整ねじ３を螺合挿入してフィルタ特性を
微調整するように構成された導波管形ＢＰＦの調整作業
を容易にし、調整ねじの歩留まり低下を救済する。 【構成】調整ねじ３の挿入部３２に誘電率の低い絶縁物
３３をコーティングし、挿入部３２に多少の“そり”や
“まがり”があって挿入穴１２に接触しても導通状態に
ならないように構成した。
入部３２が挿入される挿入穴１２と調整ねじ螺合部１１
が設けられ、調整ねじ３を螺合挿入してフィルタ特性を
微調整するように構成された導波管形ＢＰＦの調整作業
を容易にし、調整ねじの歩留まり低下を救済する。 【構成】調整ねじ３の挿入部３２に誘電率の低い絶縁物
３３をコーティングし、挿入部３２に多少の“そり”や
“まがり”があって挿入穴１２に接触しても導通状態に
ならないように構成した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波，ミリ波帯
の導波管形バンドパスフィルタに関し、特に、その周波
数特性調整機構の改良に関するものである。
の導波管形バンドパスフィルタに関し、特に、その周波
数特性調整機構の改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図１は本発明を適用しようとする導波管
形バンドパスフィルタ（ＢＰＦ）の構造例図であり、
（Ａ）は正面図、（Ｂ）側面図である。図において、１
は銅などで作られた導波管、２は固定用のフランジ、３
は微調整用の金属製調整ねじである。導波管１の長さは
約３０ｍｍであり、この例では、３段構成のＢＰＦなの
で長さ方向の３箇所に、上部から調整ねじを螺合挿入
し、その先端部分を導波管内に突き出し、その突き出し
部分の長さを変えることによりフィルタ特性を微調整す
る。この調整ねじ３の数はフィルタの構成段数に対応す
る。このフィルタは、例えば、振幅特性が無極の最大平
坦特性（Maximally Flatまたはバターワース特性ともい
う) になるように設計され、３つの調整ねじ３をそれぞ
れ僅かに調整してフィルタ特性を微調整するように構成
されている。
形バンドパスフィルタ（ＢＰＦ）の構造例図であり、
（Ａ）は正面図、（Ｂ）側面図である。図において、１
は銅などで作られた導波管、２は固定用のフランジ、３
は微調整用の金属製調整ねじである。導波管１の長さは
約３０ｍｍであり、この例では、３段構成のＢＰＦなの
で長さ方向の３箇所に、上部から調整ねじを螺合挿入
し、その先端部分を導波管内に突き出し、その突き出し
部分の長さを変えることによりフィルタ特性を微調整す
る。この調整ねじ３の数はフィルタの構成段数に対応す
る。このフィルタは、例えば、振幅特性が無極の最大平
坦特性（Maximally Flatまたはバターワース特性ともい
う) になるように設計され、３つの調整ねじ３をそれぞ
れ僅かに調整してフィルタ特性を微調整するように構成
されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】図２は図１の調整ねじ
３が挿入される部分の部分拡大縦断面図である。導波管
１のねじ螺合部１１から調整ねじ３が挿入され、調整ね
じ３の先端の細い挿入部３２が導波管１に設けられた挿
入穴１２を通って導波管内に突出する。この突出長さを
変えることによりフィルタ特性が調整される。このよう
な構造では、調整ねじ３のねじ部３１と導波管のねじ螺
合部１１とは螺合のため数ミクロン〜数十ミクロンのク
リアランス（隙間）がある。一方、調整ねじ３のねじ部
３１と挿入部３２は鉄などの金属で一体化形成されてい
るが、調整ねじ３全体が極めて小さいため、挿入部３２
は細い線状となり、ねじの中心軸に対して“そり”，
“まがり”，“偏心”などのばらつがある。このような
調整ねじ３を導波管のねじ螺合部１１に挿入して微調整
を行う場合、螺合部分の隙間とねじの“そり”や“まが
り”との相乗作用により、調整ねじ３の挿入部３２が挿
入穴１２に接触すると調整特性が不安定となり、調整ね
じ３の挿入部３２の“そり”や“まがり”が大きいとき
は新しいねじと交換して用いるため、調整作業に時間が
かかるとともに熟練した調整者が必要となるという欠点
がある。また、調整ねじ３は、挿入部３２の“そり”や
“まがり”のため歩留まりが悪く、必要数と余裕数を加
えた製作数が多いという問題がある。
３が挿入される部分の部分拡大縦断面図である。導波管
１のねじ螺合部１１から調整ねじ３が挿入され、調整ね
じ３の先端の細い挿入部３２が導波管１に設けられた挿
入穴１２を通って導波管内に突出する。この突出長さを
変えることによりフィルタ特性が調整される。このよう
な構造では、調整ねじ３のねじ部３１と導波管のねじ螺
合部１１とは螺合のため数ミクロン〜数十ミクロンのク
リアランス（隙間）がある。一方、調整ねじ３のねじ部
３１と挿入部３２は鉄などの金属で一体化形成されてい
るが、調整ねじ３全体が極めて小さいため、挿入部３２
は細い線状となり、ねじの中心軸に対して“そり”，
“まがり”，“偏心”などのばらつがある。このような
調整ねじ３を導波管のねじ螺合部１１に挿入して微調整
を行う場合、螺合部分の隙間とねじの“そり”や“まが
り”との相乗作用により、調整ねじ３の挿入部３２が挿
入穴１２に接触すると調整特性が不安定となり、調整ね
じ３の挿入部３２の“そり”や“まがり”が大きいとき
は新しいねじと交換して用いるため、調整作業に時間が
かかるとともに熟練した調整者が必要となるという欠点
がある。また、調整ねじ３は、挿入部３２の“そり”や
“まがり”のため歩留まりが悪く、必要数と余裕数を加
えた製作数が多いという問題がある。
【０００４】本発明の目的は、上記従来の調整の困難性
を解消するとともに、調整ねじの歩留まり低下を救済す
ることのできる導波管形バンドパスフィルタを提供する
ことにある。
を解消するとともに、調整ねじの歩留まり低下を救済す
ることのできる導波管形バンドパスフィルタを提供する
ことにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の導波管形のバン
ドパスフィルタは、側面に複数個の導体挿入穴と該挿入
穴のそれぞれの外側に前記側面と直角方向に導体を螺合
挿入するガイドとしての螺合部とが形成された導波管
と、該導波管の螺合部に螺合するねじ部と前記挿入穴に
挿入する前記導体となる挿入部とが一体形成された複数
の調整ねじとが備えられ、前記調整ねじが前記導波管の
螺合部から挿入され該調整ねじの挿入部が導波管の内部
に挿入される長さを変えることによりフィルタ特性を微
調整するように構成された導波管形バンドパスフィルタ
において、前記調整ねじの挿入部に、該挿入部と前記導
波管の挿入穴との隙間を埋める厚さの低誘電率の絶縁物
をコーティングしたことを特徴とするものである。
ドパスフィルタは、側面に複数個の導体挿入穴と該挿入
穴のそれぞれの外側に前記側面と直角方向に導体を螺合
挿入するガイドとしての螺合部とが形成された導波管
と、該導波管の螺合部に螺合するねじ部と前記挿入穴に
挿入する前記導体となる挿入部とが一体形成された複数
の調整ねじとが備えられ、前記調整ねじが前記導波管の
螺合部から挿入され該調整ねじの挿入部が導波管の内部
に挿入される長さを変えることによりフィルタ特性を微
調整するように構成された導波管形バンドパスフィルタ
において、前記調整ねじの挿入部に、該挿入部と前記導
波管の挿入穴との隙間を埋める厚さの低誘電率の絶縁物
をコーティングしたことを特徴とするものである。
【０００６】
【作用】調整ねじ３の挿入部３２に付着させた絶縁性コ
ーティングによって挿入穴１２との隙間が埋められて挿
入部３２が挿入穴１２と接触導通することがなくなるた
め、調整ねじ３の挿入部３２の“そり”や“まがり”の
許容度が緩和されてねじの歩留まり低下が救済される。
ーティングによって挿入穴１２との隙間が埋められて挿
入部３２が挿入穴１２と接触導通することがなくなるた
め、調整ねじ３の挿入部３２の“そり”や“まがり”の
許容度が緩和されてねじの歩留まり低下が救済される。
【０００７】
【実施例】図３は本発明の要部をなす調整ねじ３の部分
断面図である。この図は、ねじ部３１と挿入部３２が一
体化形成された調整ねじ３のねじ部３１と挿入部３２を
断面で示しある。３３は本発明によってコーティングが
施されたシリコンコンパウンド等による低誘電率の絶縁
物であり、その厚さは導波管側の挿入穴１２との隙間と
同等またはそれ以下でである。このような構成により、
調整ねじ３を挿入して上下に移動させたとき、挿入部３
２に多少の“そり”や“まがり”があって挿入穴１２に
接触しても導通状態にならないので、安定した調整作業
を行うことができる。
断面図である。この図は、ねじ部３１と挿入部３２が一
体化形成された調整ねじ３のねじ部３１と挿入部３２を
断面で示しある。３３は本発明によってコーティングが
施されたシリコンコンパウンド等による低誘電率の絶縁
物であり、その厚さは導波管側の挿入穴１２との隙間と
同等またはそれ以下でである。このような構成により、
調整ねじ３を挿入して上下に移動させたとき、挿入部３
２に多少の“そり”や“まがり”があって挿入穴１２に
接触しても導通状態にならないので、安定した調整作業
を行うことができる。
【０００８】以上の実施例では、切断面が長方形の方形
導波管によるＢＰＦについて述べたが、切断面が円形の
円形導波管によるＢＰＦについても本発明を適用できる
ことはいうまでもない。
導波管によるＢＰＦについて述べたが、切断面が円形の
円形導波管によるＢＰＦについても本発明を適用できる
ことはいうまでもない。
【０００９】
【発明の効果】本発明を実施することにより、調整作業
が容易になってねじを交換することも少なくなり調整時
間が短縮される。また、調整ねじの歩留まり低下を救済
することができる。
が容易になってねじを交換することも少なくなり調整時
間が短縮される。また、調整ねじの歩留まり低下を救済
することができる。
【図１】本発明を適用する導波管形バンドパスフィルタ
の構成例図である。
の構成例図である。
【図２】図１の部分拡大断面図である。
【図３】本発明の要部の部分断面図である。
１ 導波管 ２ フランジ ３ 調整ねじ １１ ねじ螺合部 １２ 挿入穴 ３１ ねじ部 ３２ 挿入部 ３３ 絶縁物コーティング
Claims (1)
- 【請求項１】 側面に複数個の導体挿入穴と該挿入穴の
それぞれの外側に前記側面と直角方向に導体を螺合挿入
するガイドとしての螺合部とが形成された導波管と、該
導波管の螺合部に螺合するねじ部と前記挿入穴に挿入す
る前記導体となる挿入部とが一体形成された複数の調整
ねじとが備えられ、前記調整ねじが前記導波管の螺合部
から挿入され該調整ねじの挿入部が導波管の内部に挿入
される長さを変えることによりフィルタ特性を微調整す
るように構成された導波管形バンドパスフィルタにおい
て、 前記調整ねじの挿入部に、該挿入部と前記導波管の挿入
穴との隙間を埋める厚さの低誘電率の絶縁物をコーティ
ングしたことを特徴とする導波管形バンドパスフィル
タ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6330992A JPH08162805A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 導波管形バンドパスフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6330992A JPH08162805A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 導波管形バンドパスフィルタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08162805A true JPH08162805A (ja) | 1996-06-21 |
Family
ID=18238630
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6330992A Pending JPH08162805A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 導波管形バンドパスフィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08162805A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018190272A1 (ja) | 2017-04-11 | 2018-10-18 | 株式会社フジクラ | バンドパスフィルタ |
-
1994
- 1994-12-09 JP JP6330992A patent/JPH08162805A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018190272A1 (ja) | 2017-04-11 | 2018-10-18 | 株式会社フジクラ | バンドパスフィルタ |
| US11158919B2 (en) | 2017-04-11 | 2021-10-26 | Fujikura Ltd. | Band-pass filter comprising a substrate enclosed by conductive layer pairs and a post wall to define a plurality of resonators having recesses of different depths |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090109 Year of fee payment: 11 |
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Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100109 |
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