JPH08162481A - 結晶成長方法 - Google Patents

結晶成長方法

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JPH08162481A
JPH08162481A JP32117694A JP32117694A JPH08162481A JP H08162481 A JPH08162481 A JP H08162481A JP 32117694 A JP32117694 A JP 32117694A JP 32117694 A JP32117694 A JP 32117694A JP H08162481 A JPH08162481 A JP H08162481A
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JP
Japan
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layer
substrate
growth
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undoped
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Application number
JP32117694A
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English (en)
Inventor
Naotaka Kuroda
尚孝 黒田
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体基板上にエピタキシャル成長されるII
−VI族半導体層に積層欠陥が導入されるのを防止して、
発光素子の長寿命化を実現する。 【構成】 [111]B方向に5°オフしたSiドープ
GaAs(100)基板300上にn型GaAsバッフ
ァ層301を形成した後、アンドープZnSeバッファ
層302を形成し、その上に本発明に従って、ステップ
・フロー・モードの状態でn型ZnS0.06Se0.94バッ
ファ層303を形成する。続いて、その上にn型ZnM
gSSeクラッド層304、n型ZnSSe光ガイド層
305、アンドープZnCdSe活性層306、p型Z
nSSe光ガイド層307、p型ZnMgSSeクラッ
ド層308、p型コンタクト層309を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、結晶成長方法に関し、
特にII−VI族化合物半導体の結晶成長方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ワイドギャップII−VI族化合物半導体は
緑青色半導体レーザや発光ダイオード用材料として広く
研究が行われている。II−VI族化合物半導体は多くはG
aAs(100)基板を用いて、GaAsバッファ層上
あるいは直接基板上に分子線エピタキシャル成長法(M
BE法)や有機金属気相成長法(MOVPE法)などに
よりエピタキシャル成長されている。
【0003】さらに、現在までにGaAs基板上にMB
E法で成長させたII−VI族化合物半導体層を用いた半導
体レーザの室温でのCW発振が、エレクトロニクス・レ
ターズ誌第29巻16号、1993年、1488〜14
89ページ、エレクトロニクス・レターズ誌 第29巻
25号、1993年、2192〜2193ページ、及び
ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジ
ックス誌 第33巻7A号、1994年、938〜94
0ページに報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、例えばGaAs
(100)面上にZnSe系のII−VI族化合物半導体を
エピタキシャル成長させる場合、直接基板上にあるいは
GaAsバッファ層を成長させた後に、ZnSeやZn
SSe、ZnMgSSeなどのII−VI族化合物半導体を
MBE法等により成長させていた。
【0005】この場合、ZnSeなどのII−VI族化合物
半導体成長層にはGaAs基板との界面から多数の格子
欠陥(貫通転位や積層欠陥)が導入されていることが知
られており、欠陥密度としては105cm-3 以上の値が報
告されている。この欠陥の多くは積層欠陥で占められる
が、この積層欠陥は、閃亜鉛鉱型結晶中への部分的なウ
ルツ鉱型構造の混在と考えることができる。
【0006】II−VI族化合物半導体はイオン結合性が強
く殆どの材料において閃亜鉛鉱型構造とウルツ鉱型構造
の両方をとり得ることが知られている。したがって、閃
亜鉛鉱型構造からウルツ鉱型構造への変換が容易に起こ
り、積層欠陥が導入されやすい。特に、例えばIII −V
族化合物半導体上にII−VI族化合物半導体成長させる場
合には、その界面において積層欠陥が発生しやすく、こ
の場合その上のエピタキシャル成長層にもその欠陥が貫
通してしまう。
【0007】この格子欠陥を多く含むII−VI族化合物半
導体成長層を用いて作製した半導体レーザや発光ダイオ
ードにおいては、この格子欠陥が非発光再結合中心とな
り、さらに通電中に増殖するため、発光効率が低下して
急速に素子寿命が尽きてしまう。例えば、現在実現して
いる半導体レーザでは、室温連続発振においては9分以
下の寿命と非常に短いものとなっている。
【0008】本発明はこの点に鑑みてなされたものであ
って、その目的とするところは、半導体基板上にII−VI
族化合物半導体を成長させる場合に問題となる積層欠陥
を発生させない半導体結晶の成長方法を提供することで
あり、このことにより、半導体レーザ、発光ダイオード
等の半導体発光素子の長寿命化を実現しようとするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による結晶成長方
法は、半導体基板上にII−VI族化合物半導体層を成長さ
せるものであって、前記半導体基板として所定の方向に
所定の角度のオフオリエンテーションを有する(10
0)面を用いることにより、少なくとも基板上に成長を
始める初期の段階の成長層においては成長に寄与するII
族及びVI族原子が基板のキンク位置に優先的に取り込ま
れて2次元成長するステップ・フロー・モードでエピタ
キシャル成長させる工程を含んでいることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】II−VI族化合物半導体は、イオン結合性が強
く、積層欠陥を発生させるのに必要となるエネルギーを
示す積層欠陥エネルギーはイオン結合性の大きさに依存
して小さくなるため、エピタキシャル成長されたII−VI
族化合物半導体においては容易に積層欠陥が導入されて
しまう。
【0011】そこで、本発明の結晶成長方法において
は、このような積層欠陥の発生を抑制するために以下の
ような成長方法を用いる。なお、ここでは一例としてM
BE法での成長条件を示す。すなわち、半導体基板とし
て例えばGaAs(100)面を用いる場合、微傾斜基
板(例えば[111]B方向へ5°オフした基板)を用
いる。このような基板を用いて、まずGaAsバッファ
層を成長させ、次に格子歪により成長層中に転位が導入
される臨界膜厚以下のZnSeバッファ層をステップ・
フロー・モードで成長させる。[111]B方向へのオ
フオリエンテーションを有するGaAs(100)面上
へのZnSeの成長では基板温度300〜400℃程度
でVI/II比を1より大きく、即ち、Seリッチの条件下
でステップ・フロー成長が実現される。
【0012】その上にGaAsに格子整合するZnSS
eを成長させるが、よりステップ・フロー・モードでの
成長が起こりやすくするために基板上のZnSe表面に
おいてZn、S、Se原子が充分にマイグレートするよ
うな条件で成長させるのがよい。例えば成長温度をZn
Seの標準的なMBE成長温度である250−350℃
よりも高めに(例えば400℃)設定し、かつVI/II比
を1よりやや大きく、即ちVI族リッチにする。
【0013】このような条件下では成長に寄与するZ
n、S、Se原子が充分にマイグレートし、微傾斜基板
に存在するキンク位置に優先的に取り込まれるステップ
・フロー成長が起こり易くなる。このような成長条件が
満足されればキンク位置に取り込まれるII族あるいはVI
族原子の位置はキンク位置における基板あるいは成長層
表面原子の未結合手の方向性から、一義的に決定され、
基板であるGaAsの結晶構造である閃亜鉛鉱型結晶構
造と同じ結晶構造をとりながらエピタキシャル成長する
ことになり、理想的にはウルツ鉱型結晶構造への転換は
起こらないことになる。そのため積層欠陥が消滅するか
または大幅に減少する。
【0014】基板として[111]A方向へ例えば5°
のオフオリエンテーションを有する基板を用いてもよい
が、この場合には請求項3の第1のII−VI族化合物半導
体層の成長をVI/II比を1よりも小さく、即ちII族リッ
チの条件でエピタキシャル成長を行えば第1のII−VI族
化合物半導体層およびその上の第2のII−VI族化合物半
導体層の成長はステップ・フロー成長が実現されて同様
の効果が得られる。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 [第1の実施例]図1は、本発明の第1の実施例により
形成されたII−VI族化合物半導体成長層を有する結晶成
長基板の断面図である。本実施例では、基板として、
[111]B方向へ5゜オフしたSiドープGaAs
(100)基板100を用いた。また、成長方法として
分子線エピタキシー(MBE)法を用いた。
【0016】まず、アンドープGaAsバッファ層10
1を第1の成長チャンバ中で成長温度650℃で膜厚
0.5μmに成長させた後、超高真空中を搬送し第2の
成長チャンバ中で成長温度300℃に設定する。そし
て、Znを5秒間照射した後、アンドープZnSeバッ
ファ層102をVI族リッチの条件でステップ・フロー・
モードで200Å積層する。続いて、基板温度を400
℃に設定し、アンドープZnS0.06Se0.94バッファ層
103を0.5μmステップ・フロー・モードで成長さ
せる。
【0017】次に、成長温度を300℃に設定し、Ga
Asに格子整合するアンドープZnMgSSe層104
を1.5μm、アンドープZnS0.06Se0.94層105
を0.25μm、アンドープZn0.8 Cd0.2 Se単一
量子井戸層106を70Å、アンドープZnS0.06Se
0.94層107を0.25μm、アンドープZnMgSS
e層104と同一の組成のアンドープZnMgSSe層
108を1μm、アンドープZnSe層109を0.1
μm順次成長させた。
【0018】この試料を透過電子顕微鏡(TEM)で観
察したところ、断面TEM像では基板と成長層との界面
付近には積層欠陥は観察されず、良好な結晶が得られて
いることが判明した。
【0019】[第2の実施例]図2は、本発明の第2の
実施例により形成されたII−VI族化合物半導体成長層を
有する結晶成長基板の断面図である。本実施例では、基
板として、[111]B方向へ4゜オフしたSドープI
nP(100)基板200を用いた。また、成長方法と
してMBE法を用いた。
【0020】まず、アンドープInPバッファ層201
を第1の成長チャンバ中で成長温度480℃で膜厚0.
5μmに成長させた後、超高真空中を搬送し第2の成長
チャンバ中で成長温度300℃に設定する。そして、ア
ンドープMgSeバッファ層202をVI族リッチの条件
でステップ・フロー・モードで200Å積層する。続い
て、基板温度を350℃に設定し、InP基板に格子整
合するアンドープZnCdSeバッファ層203を0.
5μmステップフロー・モードで成長させる。
【0021】次に、基板温度を300℃に設定し、In
Pに格子整合するアンドープZnMgSeTe層204
を1.5μm、InPに格子整合しかつアンドープZn
MgSeTe層204よりもバンドギャップの小さいア
ンドープZnMgSeTe単一量子井戸層205を10
0Å、アンドープZnMgSeTe層204と同一組成
のアンドープZnMgSeTe層206を1.5μm順
次成長させる。
【0022】この試料をTEMで観察したところ、断面
TEM像では基板と成長層との界面付近には積層欠陥は
観察されず、良好な結晶が得られていることが判明し
た。
【0023】[第3の実施例]図3は、本発明の第3の
実施例を説明するための緑青色半導体レーザの断面図で
ある。基板として、[111]B方向へ5゜オフしたS
iドープGaAs(100)基板300を用いた。ま
ず、この基板300上にSiを1×1018cm-3ドープし
たn型GaAsバッファ層301を0.5μm成長さ
せ、その後、基板温度を300℃としてアンドープZn
Seバッファ層302をVI族リッチでステップ・フロー
・モードで200Å積層する。続いて、基板温度を40
0℃に設定し、Clを5×1017cm-3ドープしたn型Z
nS0.06Se0.94バッファ層303を0.15μmステ
ップ・フロー・モードで成長させる。
【0024】その後、基板温度を300℃に降温し、以
下の各層を分子線エピタキシー法(MBE法)よりエピ
タキシャル成長させる。 n型ZnMgSSeクラッド層304: 半導体材料:Zn0.91Mg0.090.16Se0.84 ドーパントCl濃度:5×1017cm-3、層厚:1.5μ
m n型ZnSSe光ガイド層305: 半導体材料:ZnS0.06Se0.94 ドーパントCl濃度:5×1017cm-3、層厚:0.12
5μm アンドープZnCdSe活性層306: 半導体材料:Zn0.8 Cd0.2 Se ドーパント濃度:アンドープ、層厚:70Å p型ZnSSe光ガイド層307: 半導体材料:ZnS0.06Se0.94 ドーパントN濃度:5×1017cm-3、層厚:0.125
μm p型ZnMgSSeクラッド層308: 半導体材料:Zn0.91Mg0.090.16Se0.84 ドーパントN濃度:2×1017cm-3、層厚:1.5μm p型コンタクト層309: 半導体材料:ZnSe ドーパントN濃度:5×1017cm-3、層厚:0.1μm 半導体材料:ZnTe/ZnSe超格子層(ZnS
e:18Å/ZnTe:2Å、ZnSe:17Å/Zn
Te:3Å、ZnSe:16Å/ZnTe:4
Å、...計17層) ドーパントN濃度:5×1017cm-3(ZnSe) :1×1019cm-3(ZnTe) 半導体材料:ZnTe ドーパントN濃度:1×1019cm-3、層厚:300Å
【0025】この上にシリコン窒化膜等の絶縁膜310
を堆積し、ストライプ状に窓を開口し、この窓を通して
p型コンタクト層309にオーミック接触するp側電極
311を形成する。図示された状態に絶縁膜310、電
極311を形成するのに代え、p型コンタクト層309
をストライプ状にパターニングしその両側に絶縁膜を形
成してp型コンタクト層を埋め込み、その上に第1の電
極を形成するようにしてもよい。また、基板裏面には、
基板300にオーミック接触するn側電極312を形成
する。
【0026】このように構成された半導体レーザにおい
て、電極311、312間に順方向に電圧を印加したと
ころ、波長508nmで室温連続発振が行われた。ま
た、その寿命は従来例に比較して大幅に改善された。
【0027】[第4の実施例]基板として、[111]
B方向へ10゜オフしたSiドープGaAs(100)
基板400を用いる。この基板上にSiを1×1018cm
-3ドープしたn型のGaAsバッファ層401を0.5
μm成長させ、その後、基板温度を300℃としてアン
ドープZnSeバッファ層402をVI族リッチでステッ
プ・フロー・モードで200Å積層する。続いて、基板
温度を400℃に設定し、Clを5×1017cm-3ドープ
したn型ZnS0.06Se0.94バッファ層403を0.1
5μmステップ・フロー・モードで成長させる。
【0028】その後、基板温度を300℃に降温し、以
下の各層をMBE法よりエピタキシャル成長させる。 n型ZnCdSSeクラッド層404: 半導体材料:GaAsと格子整合するZn0.64Cd0.36
0.62Se0.38 ドーパントCl濃度:5×1017cm-3、層厚:1.5μ
m n型ZnSSe電子バリア層405: 半導体材料:GaAsと格子整合するZnS0.06Se
0.94 ドーパントCl濃度:5×1017cm-3、層厚:0.09
6μm n型ZnCdSSe電子蓄積層406: 半導体材料:GaAsと格子整合するZn0.64Cd0.36
0.62Se0.38 ドーパントCl濃度:5×1017cm-3、層厚:0.05
μm アンドープZnCdSe活性層407: 半導体材料:Zn0.8 Cd0.2 Se アンドープ、層厚:70Å p型ZnSSeホール蓄積層408: 半導体材料:GaAsと格子整合するZnS0.06Se
0.94 ドーパントN濃度:5×1017cm-3、層厚:0.144
μm p型ZnCdSSeクラッド層409: 半導体材料:Zn0.64Cd0.360.62Se0.38 ドーパントN濃度:5×1017cm-3、層厚:1.5μm p型コンタクト層410: 半導体材料:ZnSe ドーパントN濃度:5×1017cm-3、層厚:0.1μm 半導体材料:ZnTe/ZnSe超格子層(ZnS
e:18Å/ZnTe:2Å、ZnSe:17Å/Zn
Te:3Å、ZnSe:16Å/ZnTe:4
Å、...計17層) ドーパントN濃度:5×1017cm-3(ZnSe) :1×1019cm-3(ZnTe) 半導体材料:ZnTe ドーパントN濃度:1×1019cm-3、層厚:300Å
【0029】この上にシリコン窒化膜等の絶縁膜411
を堆積し、ストライプ状に窓を開口し、この窓を通して
p型コンタクト層410にオーミック接触する第1の電
極311を形成する。また、基板裏面には、半導体基板
400にオーミックに接触する第2の電極413を形成
する。
【0030】このように構成された半導体レーザにおい
て、電極412、413間に順方向に電圧を印加したと
ころ、波長510nmで室温連続発振が行われた。ま
た、その寿命は第3の実施例と同様に従来例に比較して
大幅に改善された。
【0031】[第5の実施例]基板として、[111]
B方向へ4゜オフしたSnドープInP(100)基板
500を用いる。この基板上にSiを1×1018cm-3
ドープしたn型のInPバッファ層501を0.5μm
成長させ、その後、基板温度300℃でアンドープMg
Seバッファ層502をVI族リッチの条件でステップ・
フロー・モードで200Å積層する。続いて、基板温度
を350℃に設定し、Clを5×1017cm-3ドープし
たInPに格子整合するn型ZnCdSeバッファ層5
03を0.15μmステップ・フロー・モードで成長さ
せる。その後、基板温度を300℃に降温し、以下の各
層をMBE法でエピタキシャル成長させる。
【0032】n型ZnMgSeTeクラッド層504: 半導体材料:InPに格子整合するZnMgSeTe ドーパントCl濃度:5×1017cm-3、層厚:1.5μ
m アンドープZnMgSeTe活性層505: 半導体材料:InPに格子整合するZnMgSeTe
(バンドギャップがp型、n型クラッド層よりも小さく
なるように組成を決める) 層厚:100Å p型ZnMgSeTeクラッド層506: 半導体材料:InPに格子整合するZnMgSeTe
(n型クラッド層と同じ組成) ドーパントN濃度:5×1017cm-3、層厚:1.5μm p型ZnMgSeTeコンタクト層507: 半導体材料:InPに格子整合するZnMgSeTe ドーパントN濃度:1×1018cm-3、層厚:0.1μm
【0033】この上にシリコン窒化膜等の絶縁膜508
を堆積し、ストライプ状に窓を開口し、この窓を通して
p型コンタクト層507にオーミック接触するp側電極
509を形成する。また、基板裏面には、半導体基板5
00にオーミック接触するn側電極510を形成する。
【0034】このように構成された半導体レーザにおい
て、電極509、510間に順方向に電圧を印加したと
ころ、波長570nmで室温連続発振が行われた。ま
た、その寿命は第3、第4の実施例と同様に従来例に比
較して大幅に改善された。
【0035】[実施例の変更]以上好ましい実施例につ
いて説明したが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内におい
て適宜の変更が可能である。例えば、上記各実施例で
は、n型バッファ層103、203、303、403、
503までをステップ・フロー・モードによる成長とし
たが、全ての層をステップ・フロー・モードで成長させ
るようにすることもできる。また、上記各実施例では、
基板温度を300℃乃至400℃としてステップ・フロ
ー成長を行ったが、ステップ・フロー・モードが満足さ
れればそれ以上あるいはそれ以下の基板温度でもよい。
【0036】上記実施例においては、成長法としてMB
E法を用いたが、ガスソース分子線エピタキシー法(ガ
スソースMBE法)、有機金属気相エピタキシー法(M
OVPE法)等によりエピタキシャル成長を行っても勿
論よい。また、上記の実施例においては、基板としてG
aAs、InPを用いたが、GaPなど他のIII −V族
化合物半導体やSi、GeなどIV族元素の基板を用いて
もよく、さらに、ZnSe基板などのII−VI族化合物半
導体基板を用いることもできる。II−VI族化合物半導体
基板を用いた場合には、II−VI族化合物半導体以外の材
料からなる基板を用いるよりも格子欠陥密度は低減でき
るため半導体発光素子の製造には好ましい。
【0037】上記第3〜第5の実施例においては、n型
ドーパントとしてCl、p型ドーパントとしてNを用い
たが、n型ドーパントとしては、Al、Ga、In、B
r、p型ドーパントとしては、As、P、Liなど他の
ドーパントを用いても実現できる。上記第3〜第5の実
施例においては、活性層は単一量子井戸構造としたが、
これを多重量子井戸構造としても勿論よい。また、p型
の半導体基板を用いて実施例におけるクラッド層や光ガ
イド層などの導電型を全て逆にしてもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明による半導体結晶のエピタキシャ
ル成長方法は、所定の方向へ所定の角度のオフオリエン
テーションを有する(100)面をもつ半導体基板上
に、ステップ・フロー・モードでエピタキシャル層を形
成するものであるので、エピタキシャル成長された結晶
構造を基板のそれに揃えることができ、結晶成長層に導
入される結晶欠陥を大幅に低減化することができる。し
たがって、この方法により作製された結晶成長基板を用
いて形成された発光ダイオードや半導体レーザにおいて
は大幅な長寿命化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明するための結晶成
長基板の断面図。
【図2】本発明の第2の実施例を説明するための結晶成
長基板の断面図。
【図3】本発明の第3の実施例を説明するための緑青色
半導体レーザの断面図。
【図4】本発明の第4の実施例を説明するための緑青色
半導体レーザの断面図。
【図5】本発明の第5の実施例を説明するための緑青色
半導体レーザの断面図。
【符号の説明】
100 [111]B方向へ5°オフしたSiドープG
aAs(100)基板 101 アンドープGaAsバッファ層 102 アンドープZnSeバッファ層 103 アンドープZnS0.06Se0.94バッファ層 104 アンドープZnMgSSe層 105 アンドープZnS0.06Se0.94層 106 アンドープZn0.8 Cd0.2 Se単一量子井戸
層 107 アンドープZnS0.06Se0.94層 108 アンドープZnMgSSe層 109 アンドープZnSe層 200 [111]B方向へ4°オフしたSドープIn
P(100)基板 201 アンドープInPバッファ層 202 アンドープMgSeバッファ層 203 アンドープZnCdSeバッファ層 204 アンドープZnMgSeTe層 205 アンドープZnMgSeTe単一量子井戸層 206 アンドープZnMgSeTe層 300 [111]B方向へ5°オフしたSiドープG
aAs(100)基板 301 n型GaAsバッファ層 302 アンドープZnSeバッファ層 303 n型ZnS0.06Se0.94バッファ層 304 n型ZnMgSSeクラッド層 305 n型ZnSSe光ガイド層 306 アンドープZnCdSe活性層 307 p型ZnSSe光ガイド層 308 p型ZnMgSSeクラッド層 309 p型コンタクト層 310 絶縁膜 311 p側電極 312 n側電極 400 [111]B方向へ10°オフしたSiドープG
aAs(100)基板 401 n型GaAsバッファ層 402 アンドープZnSeバッファ層 403 n型ZnS0.06Se0.94バッファ層 404 n型ZnCdSSeクラッド層 405 n型ZnSSe電子バリア層 406 n型ZnCdSSe電子蓄積層 407 アンドープZnCdSe活性層 408 p型ZnSSeホール蓄積層 409 p型ZnCdSSeクラッド層 410 p型コンタクト層 411 絶縁膜 412 p側電極 413 n側電極 500 [111]B方向へ4°オフしたSnドープI
nP(100)基板 501 n型InPバッファ層 502 アンドープMgSeバッファ層 503 n型ZnCdSeバッファ層 504 n型ZnMgSeTeクラッド層 505 アンドープZnMgSeTe活性層 506 p型ZnMgSeTeクラッド層 507 p型ZnMgSeTeコンタクト層 508 絶縁膜 509 p側電極 510 n側電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01S 3/18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にII−VI族化合物半導体層
    を成長させる結晶成長方法において、 前記半導体基板として所定の方向に所定の角度のオフオ
    リエンテーションを有する(100)面を用いることに
    より、 少なくとも基板上に成長を始めた初期の段階の成長層に
    おいては成長に寄与するII族及びVI族原子が基板のキン
    ク位置に優先的に取り込まれて2次元成長するいわゆる
    ステップ・フロー・モードでエピタキシャル成長させる
    ことを特徴とするII−VI族化合物半導体の結晶成長方
    法。
  2. 【請求項2】 前記半導体基板として[111]A方向
    または[111]B方向に所定の角度のオフオリエンテ
    ーションを有する(100)面を用い、少なくとも基板
    上に成長を始める初期の段階の一部の層においては基板
    が[111]A方向にオフオリエンテーションしている
    ときにはII族原子リッチの成長条件で成長させ、[11
    1]B方向にオフオリエンテーションしているときには
    VI族原子リッチの成長条件で成長させることを特徴とす
    る請求項1記載の結晶成長方法。
  3. 【請求項3】 前記半導体基板上に、第1のII−VI族化
    合物半導体層を格子歪により成長層中へ転位が導入され
    る臨界膜厚以下の厚さまでステップ・フロー・モードで
    成長させる工程と、その上に基板と格子整合する半導体
    材料によりステップ・フロー・モードで第2のII−VI族
    化合物半導体層を形成する工程とを含んでいることを特
    徴とする請求項1記載の結晶成長方法。
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