JPH0816217A - プログラマブルコントローラ動作状態監視装置 - Google Patents

プログラマブルコントローラ動作状態監視装置

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JPH0816217A
JPH0816217A JP6152434A JP15243494A JPH0816217A JP H0816217 A JPH0816217 A JP H0816217A JP 6152434 A JP6152434 A JP 6152434A JP 15243494 A JP15243494 A JP 15243494A JP H0816217 A JPH0816217 A JP H0816217A
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景二 石橋
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  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Programmable Controllers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡易なハードウェアにより、ローカルメモリに
格納される演算結果を含めてPCの動作状態を命令の実
行順にモニタ表示するPC動作状態監視装置を提供す
る。 【構成】キーボード23により入力された監視条件を格
納するアドレス範囲設定レジスタ30、タスク設定レジ
スタ31、及び呼出元アドレス設定レジスタ32と、命
令実行部33が実行する命令がこれらのレジスタに格納
された監視条件に該当するか否かを比較する比較器3
5、タスク番号比較器39、及びアドレス比較器42と
を備え、更に、命令実行部33はこれらの比較器の出力
によりトレースメモリ44にその演算結果を書き込み、
トレースメモリ44に格納されたデータは制御部24に
よりサポートツール22のメモリ25に格納され、表示
制御部26により表示部27にモニタ表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プログラマブルコント
ローラの動作状態をプログラムの実行順に表示すること
によりその動作状態を監視するプログラマブルコントロ
ーラ動作状態監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】作業現場、工場等においては、ベルトコ
ンベアの出口を通過した製品数、圧力、温度等の数値的
情報、あるスイッチがオンされたか否かといった2値で
表すことができる論理的情報等に対応させてシーケンス
制御が行われている。このシーケンス制御は、仕様の変
更、修正等がつきものである。このため、ユーザが入力
したプログラムに従ってシーケンス制御を実行し、プロ
グラムを自由に変更、或いは作成できるプログラマブル
コントローラ(以降、PCと記載する)がシーケンス制
御に広く用いられている。
【0003】PCのプログラム言語としては、図示表現
プログラムが広く用いられている。図示表現プログラム
は、表示パネル等の画面上でリレーシンボル、ロジック
シンボル等の図形シンボルを接続することにより作成す
るプログラムである。PCのプログラムの作成は、一般
にプログラミング装置(サポートツール)を用いて行わ
れる。
【0004】図18は、従来のプログラマブルコントロ
ーラ100及びサポートツール110の概略構成を示す
回路ブロック図であり、同図を参照してプログラムの作
成、及びサポートツール110からPC100へのプロ
グラムロードについて説明する。
【0005】サポートツール110におけるプログラム
の作成は、一般に対話形式で行われる。即ち、ユーザが
キーボード111上においてキー操作を行うと、そのキ
ー操作に応じて表示部112に図形シンボルが表示さ
れ、ユーザは表示部112上に表示された図形シンボル
を見ながらそれらを線で結ぶことによりプログラムの作
成を行う。図19は、このようにして作成されたラダー
図によるプログラム例を示す説明図である。
【0006】PC100はサポートツールI/F部10
2によりサポートツール110と接続されている。サポ
ートツール110の表示部112上に描いたラダー図
(プログラム)は、所定のキーが操作されると、今まで
表示部112上に描いた全てのラダー図はオブジェクト
コードに変換されてPC100に送られ、ここでメモリ
103に格納される。これにより、プログラムロードが
完了し、CPU(CENTRAL PROCESSOR UNIT)101はメ
モリ103に格納されたプログラムをアドレス毎に読み
出してそのアドレスに格納された命令を実行する。
【0007】ここで、PC100は、一般に、プログラ
ムの演算結果が格納されるデータメモリ(図示せず)、
PC100に接続された外部機器への出力データ(通常
はオンオフ指示である)、或いはそれからの入力データ
(通常はオンオフ状態を示すデータである)が格納され
る入出力メモリ(図示せず)を備えている。命令の実行
におけるその多くは、外部機器からの入力データの読み
込み、或いは外部機器へのデータの出力であり、これら
は入出力メモリへのアクセスに対応するものである。
【0008】サポートツール110は、上記したような
プログラムを作成する機能の他に、通常、PC100の
シーケンス制御の進行状態、内部の論理状態といった動
作状態を監視するモニタ機能を備えている。モニタ機能
を備えたサポートツール(PC動作状態監視装置)11
0によるPC100のモニタは、一般に、以下のように
して行われる。
【0009】先ず、PC動作状態監視装置110は、メ
モリ103にオブジェクトコードで格納されたプログラ
ムを読み出してこれを逆アセンブルし、表示部112上
にラダー図(仕様記述形式)に変換してこれを表示す
る。次に、当該ラダー図で使用されている接点、コイル
等(これらは各々入、出力機器に対応する)の図形シン
ボルの名称(これはプログラムのオペランドに対応す
る)により、入出力メモリ、或いはデータメモリにおい
てデータを読み出すアドレス(実行アドレス)を得て、
その実行アドレスに格納されたデータを読み出す。さら
に、この読み出したデータを表示部112上に表示した
ラダー図において対応する図形シンボルに重ねて表示す
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図18
に示した従来のPC動作状態監視装置110には、以下
の問題点がある。
【0011】従来のPC動作状態監視装置110は、前
述したように、PC100が参照している接点、コイル
の名称により実行アドレスを得て、その接点、コイルに
対応する入、出力機器の動作状態を示すデータを入出力
メモリ等から読み出すことによりモニタを行っているた
め、テンポラリレジスタとして使用するメモリ(以降、
これをローカルメモリと記載する)の内容(命令の演算
結果のデータ)を得ることができず、PC100の動作
状態を正確にモニタできないという問題点があった。
【0012】図19を参照して上記した問題点を説明す
る。図19は、プログラム例を示していると同時にモニ
タ表示例を示しており、図形シンボルを表示するその輝
度により動作状態(オン或いはオフ)を示している。図
19に示すように、1行目のレジスタR0は接点AとB
の論理積が代入されるものであり、4行目に接点として
表示されている。このようにして用いられるレジスタR
0のデータ値(論理値)はローカルメモリに格納され
る。
【0013】ローカルメモリには、タイマ値、カウント
値といった数値データも格納される。これらはレジスタ
R0のように補助的に用いられるものと異なり、通常、
専用の領域が割り当てられることからアクセスすること
ができるが、レジスタR0のデータが格納される領域は
その都度割り当てられることから、そのデータ値を読み
出すことができない。このため、図19のように、接点
A及びBがオン(データ値が1)となっているにも係わ
らずレジスタR0はオンではなくオフ(データ値が0)
となっている。なお、図19に具体的には示していない
が、これは、レジスタR1についても同様である。
【0014】PC動作状態監視装置110がローカルメ
モリからこのようなレジスタR0、R1のデータ値を読
み出せれば上記した問題点を回避できることになるが、
そのためには、ローカルメモリのアドレス(領域)と、
そこに格納されたデータの種類(レジスタR0等に対応
する)との対応関係をPC動作状態監視装置110に通
知しなければならないので、CPU101の処理が重く
なり、CPU101の処理速度を著しく低下させること
になる。更には、PC動作状態監視装置110がローカ
ルメモリのデータを読み出すまで、このローカルメモリ
に対してデータを書き込むことができないことにもな
る。
【0015】また、ラダー図で使用している接点、コイ
ル等の名称に対応する入、出力機器の動作状態をCPU
101の演算結果としており、CPU101の演算結果
をその実行順に取り出すことができないため、正確なモ
ニタ表示を行うことができないという問題点があった。
【0016】PC100は、一般に、メモリ103に格
納されたプログラムをアドレス毎に順次実行する直列処
理方式をとっている。このため、プログラムの実行順に
その動作状態をモニタしない場合、通常、プログラムを
実行することでその動作状態が切り換わる出力機器と、
ユーザ等によりその動作状態が切り換わる入力機器との
正確な対応関係をモニタ表示することができない。
【0017】また、PC動作状態監視装置110は、C
PU101による命令の実行とは非同期にその実行結果
を読み出すので、表示部112上のモニタ表示は実行結
果の同時性がなく、例えば所定の入力機器のスイッチが
オンまたはオフとなった時点の状態を正確にモニタ表示
することができないという問題点もある。
【0018】上記したこれらの問題点は、表示部112
のモニタ表示を固定させてその時の動作状態の確認を行
う場合においても、同様の理由により発生する。再び、
図19を参照して上記した問題点を説明する。2行目の
接点Dは、接点CとレジスタR1の論理和が1となった
ときにオンとなる。図18に示されているように、接点
Cがオンとなっているので、このとき接点Dはオンとな
っていなければならないが、接点Dはオフとなってい
る。
【0019】また、4行目及び5行目では、コイルEの
セットコイル、リセットコイルがともにオンとなってい
る。この両者は、同時にオンとなることはないので、明
らかに誤ったモニタ表示が行われていることがわかる。
【0020】このようなことは、特に、各接点における
動作状態の切り換わりの変化が早いロジック等において
多く発生し、その問題点がより深刻となる。従来におい
て、プログラムの実行順にその動作状態をモニタ表示で
きるようにしたものとして、例えば、特開昭59−15
7718号公報の「プログラマブルコントローラの動作
状態監視方式」がある。しかし、この公報を適用したP
C動作状態監視装置は、共通バス上に出力された命令コ
ード、入、出力機器番号、それらの動作状態データをト
レースメモリに順次格納することでその動作状態をモニ
タしているので、共通バスの全てをトレースが必要なこ
とからハードウェアが重くなるといった問題点や、共通
バスを介さないでローカルメモリに命令の演算結果が格
納された場合、そのローカルメモリに格納されたデータ
を得られないという問題点がある。
【0021】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、簡易なハードウェアにより、ローカルメモリに格
納される演算結果を含めてPCの動作状態を命令の実行
順にモニタ表示するPC動作状態監視装置を提供するこ
とを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】図1に示す原理図を参照
して、本発明の手段について説明する。本発明のPC動
作状態監視装置9は、プログラムメモリ1に格納された
プログラムの命令をアドレス毎に読み出して実行する実
行手段2を備えたプログラマブルコントローラ3の動作
状態を監視することを前提とする。
【0023】このPC動作状態監視装置9の手段は、プ
ログラムメモリ1に格納されたプログラムの命令を実行
手段2が実行する際の監視条件を指定する条件指定手段
4と、実行手段2がプログラムメモリ1からプログラム
の命令を読み出した情報を条件指定手段4により指定し
た監視条件と比較する比較手段5と、実行手段2がプロ
グラムの命令を実行した結果が格納されるトレースメモ
リ7と、比較手段5の比較結果に基づいてトレースメモ
リ7に実行手段2の実行結果を書き込む書込手段6と、
トレースメモリ7に書き込まれた実行結果を読み出して
表示する表示手段8とを具備している。
【0024】なお、前述した構成において、条件指定手
段4は、プログラムメモリ1のアドレス範囲を監視条件
として格納するアドレス範囲格納手段11を備え、比較
手段5は該アドレス範囲格納手段11に格納されたアド
レス範囲と実行手段2がプログラムメモリ1から命令を
読み出したアドレスとを比較することが望ましい。
【0025】また、条件指定手段4は、プログラムメモ
リ1に格納されたプログラムのタスク番号を監視条件と
して格納するタスク番号格納手段12を備え、比較手段
5は該タスク番号格納手段12に格納されたタスク番号
と実行手段2が実行しているプログラムのタスク番号と
を比較することが望ましい。
【0026】また、条件指定手段4は、プログラムメモ
リ1におけるサブルーチンを呼び出す命令が格納された
呼出元アドレスを監視条件として格納する呼出元アドレ
ス格納手段13を備え、比較手段5は該呼出元アドレス
格納手段13に格納された呼出元アドレスと実行手段2
が実行しているサブルーチンの呼出元アドレスとを比較
することが望ましい。
【0027】また、前述した構成における書込手段6
は、実行手段2が命令を読み出したプログラムメモリ1
のアドレスの順序を監視し、該アドレスの順序に不整合
が発生したとき、トレースメモリ7への書き込みを停止
することが望ましい。
【0028】また、書込手段6は、実行手段2が命令を
読み出したプログラムメモリ7のアドレスの順序を監視
し、該アドレスの順序にループが発生したとき、トレー
スメモリ7への書き込みを該ループに対応させてループ
させることが望ましい。
【0029】
【作用】本発明のPC動作状態監視装置9は、プログラ
ムメモリ1の監視領域を領域指定手段4により指定し、
実行手段2がプログラムメモリ1から命令を読み出した
所定の情報と領域指定手段4が指定した監視領域とを比
較手段5が比較し、この比較手段5の比較結果に基づい
て書込手段6が実行手段2の実行(演算)結果をトレー
スメモリ7に書き込み、このトレースメモリ7に書き込
まれた実行結果を表示手段8がモニタ表示する。これに
より、ローカルメモリに格納される実行結果を含め、実
行手段2による命令の実行結果はその命令の実行順にモ
ニタ表示される。
【0030】条件指定手段4は、監視条件を格納するア
ドレス範囲格納手段11、タスク番号格納手段12、呼
出元アドレス格納手段13の少なくとも1つを備えてお
り、条件指定手段4が備えた格納手段に格納された監視
条件に該当する命令を実行手段2が実行した場合、その
実行結果がトレースメモリ7に格納される。条件指定手
段4が上記した3つの格納手段を全て備えた場合、ユー
ザは所望する部分だけの実行手段2の実行結果をモニタ
表示することが可能となる。
【0031】書込手段6は、実行手段2が命令を読み出
したプログラムメモリ7のアドレスの順序を監視し、そ
のアドレスの順序に不整合が発生した場合、その旨をト
レースメモリ7に格納するとともにトレースメモリ7へ
の実行結果の格納を停止し、アドレスの順序にループが
発生した場合、その旨をトレースメモリ7に格納すると
ともにトレースメモリ7への書き込みを該ループに対応
させてループさせる。これにより、プログラムメモリ1
に格納されたプログラムの命令の並びとトレースメモリ
7に格納された実行手段2による命令の実行結果の順序
とが一致し、プログラムの分岐、ループの有無に係わら
ず、命令の実行順にモニタ表示を正確に行える。
【0032】
【実施例】以下、本発明による実施例について、図面を
参照して詳細に説明する。図3は、本実施例によるPC
動作状態監視装置の概略構成を示す回路ブロック図であ
る。図3に示す如く、本実施例によるPC動作状態監視
装置は、大別して、PC21と、このPC21に接続さ
れたサポートツール22とから構成されたものである。
【0033】図3を参照して、先ず、プログラムの作
成、及びプログラムロードを例にとってその動作を説明
する。ユーザがキーボード23上に設けられたキーの操
作を行うと、制御部24は、操作されたキーの種類を判
断し、この判断したキーの種類をメモリ25に書き込む
とともに、表示制御部26に対して所定の制御信号を出
力する。
【0034】表示制御部26は、制御部24からこの制
御信号を入力すると、メモリ25に書き込まれた内容
(図形シンボル等)を表示部(CRT)27に表示す
る。これにより、キー操作が行われるとこれに対応する
図形シンボルが表示部27に表示され、ユーザは対話形
式でプログラムの作成を行う。
【0035】表示部27に表示されているプログラムの
プログラムメモリ28への格納(プログラムロード)
は、キーボード23の所定のキー操作により行われる。
即ち、このキーが操作されると、制御部24はメモリ2
5に書き込まれた内容(プログラム)をオブジェクトコ
ードに変換してPC21に出力する。一方のPC21
は、サポートツール22から出力されたこのオブジェク
トコードをサポートツールI/F部29を介して入力
し、これをプログラムメモリ28に格納する。これによ
り、プログラムロードが完了する。
【0036】次に、PC21の動作状態の監視(モニ
タ)を行う場合の動作について説明する。本実施例によ
るPC21のモニタは、プログラムメモリ28のアドレ
ス範囲、プログラムのタスク番号、サブルーチンを呼び
出した命令が格納されたアドレス(呼出元アドレス)の
3つの監視条件を指定して行うものである。これら監視
条件を指定するための入力は、キーボード23を操作す
ることに行われ、この操作により入力された監視条件は
PC21に出力される。
【0037】他方のPC21からは、プログラムメモリ
28に格納されたプログラムがサポートツール22に出
力される。サポートツール22は、このプログラムを入
力すると、制御部24が逆アセンブルしてこれをメモリ
25に格納し、表示制御部26はこのメモリ25に格納
されたプログラムを表示部27に表示する。この表示部
27に表示されたプログラムには、そのステップナンバ
ー(プログラムメモリ28のアドレスに対応する)、タ
スク番号が合わせて表示されるようになっている。前述
した各種の監視条件は、ユーザがこれを見てキーボード
23により入力するものである。
【0038】本実施例においてサポートツール22によ
り入力される監視条件は、アドレス範囲はアドレスの上
限値及び下限値とにより指定され、タスク番号は各プロ
グラムに割り当てられたタスク番号により指定され、サ
ブルーチンの呼出元アドレスはプログラムメモリ28の
そのサブルーチンを呼び出したアドレスによって指定さ
れる。アドレス範囲の上限値及び下限値は、アドレス範
囲指示レジスタ30に、タスク番号はタスク設定レジス
タ31に、呼出元アドレスは呼出元アドレス設定レジス
タ32に各々格納される。ここで、アドレス範囲指示レ
ジスタ30は、上限値レジスタ30aと、下限値レジス
タ30bとから構成されており、上記した上限値は上限
値レジスタ30aに、下限値は下限値レジスタ30bに
各々格納される。
【0039】命令実行部33は、プログラムメモリ28
に格納されたプログラムをアドレス毎にその命令を読み
出して実行するCPUを備えたものである。プログラム
メモリ28からの命令の読み出しは、プログラムメモリ
28にプログラムカウンタ(図示せず)のカウント値を
出力することにより行われ、読み出された命令は、命令
レジスタ34に一時格納される。
【0040】プログラムカウンタのカウント値は、比較
器35にも出力される。比較器35は、上限値比較器3
5a及び下限値比較器35bとから構成されている。上
限値比較器35aは、上限値指示レジスタ30aから上
限値、命令実行部33からプログラムカウンタのカウン
ト値を各々入力してこれを比較し、カウント値が上限値
よりも小さい場合に1を出力する。一方の下限値比較器
35bは、下限値指示レジスタ30bから下限値、命令
実行部33からプログラムカウンタのカウント値を各々
入力してこれを比較し、カウント値が下限値よりも大き
い場合に1を出力する。上限値比較器35aと下限値3
5bの比較結果はANDゲート36によりその論理積が
とられ、ANDゲート36からANDゲート37にその
論理積が出力される。
【0041】本実施例において1つのタスク番号は、1
つのプログラム単位に対応しており、表示部27上にプ
ログラムが表示された際、そのタスク番号を表示してい
る。これにより、ユーザは、所望のモニタを行わせるた
めのタスク番号を容易に知ることができるようになって
いる。
【0042】ユーザが指定したタスク番号は、タスク設
定レジスタ31に格納され、命令実行部33が現在、或
いはこれから実行するプログラムのタスク番号は、命令
実行部33によりタスク実行レジスタ38に格納され
る。
【0043】タスク番号比較器39は、タスク実行レジ
スタ38に格納されたタスク番号と、タスク設定レジス
タ31に格納されたタスク番号とを比較し、その比較結
果を微分回路40及びANDゲート37に出力する。こ
のタスク番号比較器39は、タスク実行レジスタ38と
タスク設定レジスタ31に格納されたタスク番号が一致
しているときに1を出力するものである。
【0044】微分回路40は、タスク番号比較器39か
ら出力された値が1から0に立ち下がるときだけパルス
(1)を出力するものであり、その出力はフリップフロ
ップ(F/F)41に入力される。F/F41は、サポ
ートツールI/F部29を介してサポートツール22か
らトレース開始指示を示すパルスを入力することでその
出力がセットされ、微分回路40からパルスが入力する
ことでその出力がリセットされるものである。このF/
F41の出力は、ANDゲート37と、サポートツール
I/F部29を介してサポートツール22に入力され
る。
【0045】呼出元アドレス設定レジスタ32に格納さ
れた呼出元アドレスは、アドレス比較器42により命令
実行部33から出力されたプログラムカウンタのカウン
ト値と比較される。アドレス比較器42は、この両者の
値が一致すると1をF/F43に出力する。
【0046】F/F43は、アドレス比較器42から1
が出力されることでその出力がセットされ、微分回路4
5からパルスが出力されることでリセットされる。微分
回路45は、微分回路40と同じもので、ANDゲート
36から入力したその出力が1から0に立ち下がるとき
だけ1を出力する。F/F43の出力は、ANDゲート
37に出力される。
【0047】ANDゲート37は、ANDゲート36、
F/F41及び43、及びタスク番号比較器39の論理
積をとり、それを命令レジスタ34に出力する。命令レ
ジスタ34は、プログラムメモリ28から出力された命
令を格納する命令部34aと、ANDゲート37の出力
値を格納するコード部34bとからなり、命令レジスタ
34に格納された内容は全て命令実行部33に送られ
る。
【0048】命令実行部33は、命令レジスタ34から
これらを入力すると、コード部34bに格納されたデー
タが1か否か判断すると共に、命令部34aに格納され
た命令を実行する。即ち、コード部34bに1が格納さ
れていたと判断すると、このとき命令部34aに格納さ
れていた命令の実行結果をCPUバスに出力し、トレー
スメモリ44にその実行結果の書き込みを行う。
【0049】また、命令実行部33が命令を実行した結
果は、図示しないデータメモリ、入出力メモリに出力さ
れ、PC21に接続された外部機器は、入出力メモリに
格納されたデータに従って動作される。これにより、P
C21は、シーケンス制御を実行する。
【0050】トレースメモリ44は、このようにコード
部34bに1が格納されている間、命令実行部33が後
述する処理を行うことにより、これが実行した命令の演
算結果が順次書き込まれる。ここで、詳細は後述する
が、コード部34bに1が格納されている間は指定され
た監視条件を満たしているときである。また、命令実行
部33の演算結果がトレースメモリ44に書き込まれる
ので、ローカルメモリ(図示せず)に格納された演算結
果もトレースメモリ44に格納される。
【0051】なお、本実施例は命令実行部33をトレー
スするためにトレースメモリ44を備えているが、命令
実行部33の演算結果をトレースメモリ44の代わりに
データメモリに格納するようにしても良い。また、プロ
グラムメモリ28をデータメモリ、トレースメモリ44
として用いるようにしても良い。
【0052】以上が本実施例における概略動作である。
次に図4〜図17を参照してさらに詳細にその動作を説
明する。図4は、本実施例による命令実行部33の要略
処理動作を示すフローチャートである。ここでは、アド
レス範囲設定レジスタ30に設定したアドレス範囲のア
ドレスからプログラムを読み出したか否かのみを想定
し、タスク番号等の他の監視条件は満たしているものと
してその処理動作を説明する。
【0053】図4に示す如く、命令実行部33は、命令
部34aに格納された命令を実行すると(S1)、次に
コード部34bに格納された値が1か否か、即ちトレー
ス要求が有るか否か判断する(S2)。トレース要求が
無いと判断すると、ここでこの命令に対する処理は完了
し、反対にトレース要求が有ると判断すると、プログラ
ムの実行結果(演算結果)をトレースメモリ44に格納
して(S3)、この命令に対する処理は完了する。な
お、他の命令に対してもこのようにして同様に、処理が
実行される。
【0054】図5は、上述した処理によってトレースメ
モリ44に格納された内容例を示す説明図である。ここ
で、図5は、図19に示したプログラム例を実行した場
合のものである。
【0055】図5に示す如く、トレースメモリ44に
は、トレース制御部とトレースデータとを1組として命
令の演算結果が順次格納される。トレース制御部は、詳
細は後述するが、プログラムのループ、分岐等が発生し
た場合にその旨を示すためのものである。従って、この
ときのトレース制御部にはなにも書き込まれてはおら
ず、命令の演算結果であるトレースデータのみが書き込
まれている。
【0056】このように、トレースメモリ44には命令
の演算結果がその実行順に順次格納されるので、トレー
スメモリ44に格納されたトレースデータを読み出し、
その読み出したトレースデータを対応する図形シンボル
に順次重ねて表示することにより、命令実行部33の命
令の演算結果をローカルメモリに格納されるデータを含
めてダイナミックに、即ちデータの同時性を満たしたう
えで命令の実行順にモニタ表示を行うことができる。
【0057】また、命令実行部33がトレースメモリ4
4にトレースデータを書き込むので、特開昭59−15
7718号公報を適用したPC動作状態監視装置と比較
した場合、ローカルメモリに格納される実行結果を確実
にトレースできると共に、CPUバスをトレースするだ
けでよいことから、そのハードウェアの構成を簡易にす
ることができるという効果がある。
【0058】なお、モニタ表示を行う場合は、トレース
メモリ44に格納されたトレースデータを制御部24が
読み出し、この読み出したトレースデータに対応する図
形シンボルが格納されたメモリ25のアドレスに対し、
例えば、該トレースデータの値に応じた表示輝度のデー
タを格納する。これにより、ユーザは、図形シンボルの
表示輝度によりその動作状態を把握することができる。
【0059】図6は、本実施例による第1のサブルーチ
ンのトレース方法を示す説明図である。図6において、
スキャンプログラム(PレベルプログラムA)、割込み
プログラムBの2つのプログラムがサブルーチンS(ト
レース対象)を呼び出している。
【0060】図6に示すような場合、サブルーチンSの
アドレス範囲の指定だけではどのプログラムがこれを呼
び出しているか判らない。そこで、本実施例では、各プ
ログラムに対してタスク番号を割り当て、このタスク番
号を指定することでトレースを行う場合を指定するもの
である。
【0061】前述したように、タスク設定レジスタ31
にはユーザが指定したタスク番号が格納され、タスク実
行レジスタ38には現在、或いはこれから実行するタス
ク番号が格納される。タスク番号比較器39は、これら
のレジスタに格納されたタスク番号が一致している間だ
け1を出力するので、この間F/F41はリセットされ
ず、1を出力する。従って、アドレス範囲、呼出元アド
レスの他の指定条件が満たされている場合、このタスク
番号比較器39から1が出力されている間だけトレース
を行うこともできる。
【0062】なお、本実施例は、タスク設定レジスタ3
1を一つだけ備えたものだが、トレースするサブルーチ
ンを呼び出すプログラムを幾つか同時に指定したい場
合、タスク設定レジスタ31を複数備え、こられのタス
ク設定レジスタ31に格納されたタスク番号のいずれか
にタスク実行レジスタ38に格納されたタスク番号が一
致したときにトレースを行うようにしても良く、タスク
設定レジスタ31に順次タスク番号を制御部24が格納
するようにしても良い。また、本実施例では、タスク設
定レジスタにタスク番号が格納されていない場合、タス
ク番号比較器39は常時1を出力するようにしている。
このため、アドレス範囲、呼出元アドレスの監視条件の
指定だけでトレースを行うこともできる。
【0063】図7は、本実施例による第2のサブルーチ
ンのトレース方法を示す説明図である。図示の如く、サ
ブルーチンSはレベルプログラムAにより2度、即ち同
一タスク番号内で(a)、(b)により示すアドレスで
呼び出されている。
【0064】図7に示すような場合においてサブルーチ
ンSをトレースする場合、サブルーチンSのアドレス範
囲、及びレベルプログラムAのタスク番号を設定するだ
けではそのトレースが(a)、(b)いずれから呼び出
されたときのものであるか判らない。このため、サブル
ーチンの呼び出し元を管理することで、設定したタスク
番号のプログラムにおいてその特定箇所で呼び出された
サブルーチンのみをトレースするようにしたものであ
る。
【0065】図3における呼出元アドレス設定レジスタ
32は、プログラムメモリ28におけるサブルーチンの
呼出元アドレスが格納されるものである。ここでは、タ
スク設定レジスタ31に格納されたタスク番号と、タス
ク実行レジスタ38に格納されたタスク番号とが一致し
ていると想定し、その動作を説明する。
【0066】呼出元アドレス設定レジスタ32に格納さ
れた呼出元アドレスは、アドレス比較器42により命令
実行部33から出力されたプログラムカウンタのカウン
ト値と比較される。アドレス比較器42は、この両者の
値が一致した場合、1をF/F43に出力する。F/F
43は、アドレス比較器42から1を入力することでセ
ットされ、その出力はANDゲート37に入力される。
【0067】アドレス比較器42が1を出力したとき
は、命令実行部33がサブルーチンSの呼出元アドレス
に格納された命令を実行したときであるので、命令実行
部33は次にサブルーチンSの処理を実行することにな
る。
【0068】命令実行部33がサブルーチンSの処理を
実行している間もアドレス比較器42にはプログラムカ
ウンタのカウント値は出力されているが、F/F43は
セットされたままである。従って、命令実行部33がサ
ブルーチンSの処理を実行している間のANDゲート3
7の出力は、ANDゲート36の出力に等しくなる。即
ち、サブルーチンSにおけるトレース範囲の命令を実行
している間、比較器35の比較結果によってANDゲー
ト36の出力は1となっている。これにより、命令レジ
スタ34のコード部34bにはサブルーチンSにおける
トレース範囲の命令を実行している間1が書き込まれる
ので、トレースメモリ44にはこの間の命令実行部33
の演算結果がトレースデータとして格納される。
【0069】このように、本実施例では、呼出元アドレ
スを指定することにより、サブルーチンを呼び出した箇
所に応じてこのサブルーチン処理をトレースすることが
できる。
【0070】サブルーチンSのトレース範囲の処理が終
了すると、ANDゲート36の出力は1から0に立ち下
がる。これにより、コード部34bには次から0が書き
込まれ、F/F43は微分回路45から1が出力されて
リセットされる。また、サブルーチンSの処理が終了す
ると、プログラムカウンタには呼出元アドレスの次の値
がセットされ、これ以降のアドレスに格納された命令が
実行される。
【0071】なお、本実施例では、呼出元アドレス設定
レジスタ32に0が格納されていた場合、アドレス比較
器42は1を出力するようになっている。このため、ユ
ーザは、必要なときだけ呼出元アドレス設定レジスタ3
2に呼出元アドレスを格納すれば良いようになってい
る。
【0072】次に、IF、THEN、ELSE等のプロ
グラムにおいて分岐を伴う場合のトレース方法について
説明する。プログラムメモリ28に格納されたプログラ
ムは、そのプログラム(命令群)における1つの命令は
1つのアドレスに格納される。このため、命令の並びと
その命令の実行結果(トレースデータ)は一対一になる
が、プログラムの分岐といった命令の実行順序に不整合
が発生した場合、命令の並びとそれの演算結果の対応が
把握できなくなる。そこで、本実施例では、命令実行部
33が分岐(不整合)の発生の有無を示す取り込み禁止
フラグ(コード)をトレースデータとともにトレースメ
モリ44に格納し、且つこれ以降のトレースデータの格
納を停止するようにしたものである。図8〜図12を参
照して、本実施例によるこのトレース方法を説明する。
【0073】図8は、分岐を含むプログラム例を示す説
明図であり、図9は、このプログラムを示すフローチャ
ートである。図8及び図9を参照して、先ず、このプロ
グラムについて説明する。
【0074】図8のプログラム例は、図9のように、接
点Aの値が1と判断すると(S11)、THEN処理で
ある接点Cと接点Dの論理積をコイルEの値とする処理
(S12)が実行され、反対に接点Aの値が1ではない
と判断すると(S11)、ELSE処理である接点Fと
接点Gの論理積をコイルEの値とする処理(S13)が
実行されるものである。
【0075】図10は、THEN処理におけるトレース
処理を示す要略したフローチャートである。この処理で
は、先ず、THEN処理(命令)を実行するか否か判断
し(S21)、THEN処理を実行すると判断すると、
このTHEN処理を実行するためにプログラムカウンタ
をスキップさせる(S22)。ステップS21におい
て、THEN処理を実行しないと判断、即ちスキップ
(分岐)が有ると判断すると、ELSE処理を示すカウ
ント値にプログラムカウンタをスキップさせる(S2
3)。プログラムカウンタのELSE処理へのスキップ
が終了すると、次にトレース要求があるか否か、即ちコ
ード部34bの値が1か否か判断し(S24)、トレー
ス要求があると判断すると、取り込み禁止コード(フラ
グ)をセットし(S25)、反対にトレース要求がない
と判断すると、取り込み禁止コードのセットは行わな
い。
【0076】取り込み禁止コードがセットされると、命
令実行部33は、トレースメモリ44のトレース制御部
に取り込み禁止フラグを書き込むとともに、これ以降の
トレースメモリ44へのトレースデータの書き込みを停
止する。
【0077】図11は、ELSE処理におけるトレース
処理を示す要略したフローチャートである。この処理で
は、先ず、ELSE処理(命令)を実行するか否か判断
し(S31)、ELSE処理を実行すると判断すると、
このELSE処理を実行するためにプログラムカウンタ
をスキップさせる(S32)。
【0078】ステップS31において、ELSE処理を
実行しないと判断、即ちスキップ(分岐)が有ると判断
すると、ENDIF処理を示すカウント値にプログラム
カウンタをスキップさせる(S33)。プログラムカウ
ンタのENDIF処理へのスキップが終了すると、次に
トレース要求があるか否か、即ちコード部34bの値が
1か否か判断し(S34)、トレース要求があると判断
すると、取り込み禁止コード(フラグ)をセットし(S
35)、反対にトレース要求がないと判断すると、取り
込み禁止コードのセットは行わない。
【0079】図12は、分岐を伴うプログラムを実行し
た際のトレースメモリ44に格納された内容例を示す説
明図である。図12の例は、THEN処理を実行した後
のELSE処理のスキップによりトレースデータの取り
込みが停止した場合を示している。
【0080】図12に示す如く、トレースメモリ44に
は連続した命令の実行結果だけが格納されている。この
ため、命令の演算結果が連続する範囲においてその動作
状態を正確にモニタすることができる。
【0081】一旦トレースが停止した場合、制御部24
は再度PC21に対してトレース開始指示を示す信号を
出力し、また、監視条件を変更する場合は新たな監視条
件を出力する。これにより、F/F41はセットされ、
各種設定レジスタに格納された監視条件によるトレース
が行われる。
【0082】トレースメモリ44に格納されたトレース
データは、単に接点、コイル等のデータ値を命令実行部
33による命令の実行順序で格納したものである。この
ため、命令の実行順序が分岐により変化するような場
合、図形シンボルとそのデータ値との対応関係を正確に
把握することができなくなる。本実施例は、このためト
レースデータの取り込みを停止しているものである。
【0083】しかし、この不具合は、命令実行部33の
処理を重くはするが、例えば、トレースメモリ44にト
レースデータとともにプログラムカウンタのカウント値
を格納することで回避することもできる。この方法は、
プログラムのステップ数が短い場合やロジックの変化が
比較的遅いような場合等には適用が容易である。このと
き、命令実行部33がカウント値の代わりに接点、コイ
ル等の各名称に対応するオペランドをトレースデータと
ともにトレースメモリ44に書き込むようにしても良
い。
【0084】次に、ループ処理といった1群の命令の繰
り返しを含むプログラムに対するトレース方法について
説明する。前述したように、通常は命令の並びとその演
算結果は1対1に対応するが、ループ処理(簡単のため
この表現のみを用いることにする)の実行結果をこのま
まトレースメモリ28に格納した場合、表示部27に表
示された図形シンボルとその図形シンボルに対応する演
算結果の対応が1対1に対応しなくなる。そこで、本実
施例では、ループ処理に対応させてトレースメモリ44
に演算結果を格納するようにしたものである。
【0085】図13は、ループ処理を含むプログラム例
を示す説明図であり、図14は、このプログラム例を示
すフローチャートである。図13及び図14を参照し
て、最初にこのプログラムについて説明する。
【0086】このプログラムは、ループ処理の先頭(ル
ープスタート命令:LOOP START)でこのループ処理を実
行する回数を示すフラグCに10をセットし(S4
1)、次に端子AとBの値を加算した値を端子Dの値に
代入する(S42)。端子Dへの値の代入が終了する
と、フラグCの値をデクリメントし、このときのフラグ
Cの値が0か否か判断する(S43)。フラグCの値が
0ではないと判断すると、ステップS42の処理に戻
り、反対にフラグCの値が0と判断すると、ここでルー
プ処理を終了する。なお、このループ処理が終了する
と、図13に示すように、端子Dの値を端子Eに代入す
る処理が実行される。
【0087】次に、ループ処理を実行する場合における
トレース処理について説明する。図15は、ループ処理
を実行する場合、そのループ処理における先頭の命令を
実行した際に実行するトレース処理を示すフローチャー
トである。
【0088】この処理においては、先ずトレース要求が
有るか否か、即ち命令レジスタ34のコード部34bに
1が格納されていたか否か判断する(S51)。トレー
ス要求が有ると判断すると、トレースメモリ44のトレ
ース制御部にループ処理の先頭であることを示すループ
フラグ(コード)をセットし(S52)、反対にトレー
ス要求が無いと判断すると、このループフラグはセット
しない。
【0089】図16は、ループ処理における最後の命令
(ループエンド命令:LOOP END)を実行した際に実行す
るトレース処理を示すフローチャートである。ここで、
図16に示す処理は、図15に示した処理と対をなすも
のである。
【0090】この処理では、先ず、ループ処理が終了し
たか否か、即ち図14においてはフラグCに初期設定さ
れた値だけ処理を繰り返したか否か判断し(S61)、
ループ処理が終了したと判断すると、プログラムカウン
タをこのループ処理の次の命令を示すカウント値にスキ
ップする(S62)。
【0091】ステップS61において、ループ処理が終
了していないと判断すると、プログラムカウンタをこの
ループ処理における先頭の命令を示すカウント値にセッ
ト(スキップ)し(S63)、次にトレース要求が有る
か否か判断する(S64)。トレース要求が無いと判断
すると、このまま次の命令を実行し、反対にトレース要
求が有ると判断すると、トレースメモリ44に書き込む
アドレスを示す書込ポインタの値を、このループ処理に
おいてループ処理の先頭を示すループフラグが書き込ま
れた位置(アドレス)の値をセットすることで変更する
(S65)。
【0092】図17は、上記したトレース処理を実行す
ることによりトレースメモリ44に格納された内容例を
示す説明図である。図17に示す如く、トレースデータ
として端子Aの読出データが格納されたアドレスのトレ
ース制御部にはループ処理の先頭を示すループフラグが
書き込まれ、ループエンド命令を実行した後は、再びこ
のループフラグがトレース制御部に書き込まれているア
ドレスからトレースデータが書き込まれる。
【0093】このように、本実施例では、ループ処理を
実行している間、ループ処理における命令の演算結果を
ループフラグが書き込まれたアドレスから順次繰り返し
て書き込むので、トレースメモリ44には命令の並びに
対応してその演算結果が書き込まれることになる。従っ
て、トレースメモリ44から読み出したトレースデータ
と表示部27に表示した図形シンボルの対応が一致する
ので、命令実行部33の演算結果を命令の実行順に、且
つ正確にモニタ表示することができる。
【0094】なお、本実施例のPC動作状態監視装置
は、図3に示したように、PC21と、サポートツール
22とから構成され、命令実行部33がプログラムメモ
リ28に格納された命令を実行するとともに、その演算
結果をトレースメモリ44に書き込むものである。しか
し、命令実行部33の演算結果、及びプログラムカウン
タのカウント値等を随時サポートツール22に出力する
ようにすれば、図3においてPC21に備えたその構成
要素の殆どをサポートツール22に備えさせることもで
きる。反対に、PCがCRT等の表示手段を備えたもの
であれば、本発明をこのPCに適用させ、サポートツー
ルを不要としても良い。
【0095】
【発明の効果】以上、説明したように本発明は、プログ
ラムメモリの監視領域を領域指定手段により指定し、実
行手段がプログラムメモリから命令を読み出した所定の
情報と領域指定手段が指定した監視領域とを比較手段が
比較し、この比較手段の比較結果に基づいて書込手段が
実行手段の演算結果をトレースメモリに順次書き込
み、、このトレースメモリに書き込まれた演算結果を表
示手段がモニタ表示するため、実行手段が命令を実行し
た順序でその全ての実行(演算)結果をモニタ表示する
ことができる。
【0096】また、条件指定手段は、監視条件を格納す
るアドレス範囲格納手段、タスク番号格納手段、呼出元
アドレス格納手段の少なくとも1つを備えており、条件
指定手段が備えた格納手段に所望の監視条件を格納する
ことで、それに対応する実行手段の実行結果がトレース
メモリに格納されるため、所望する部分のプログラムを
実行した結果のみをモニタすることができる。
【0097】また、書込手段は、実行手段が読み出した
プログラムメモリのアドレスの順序を監視し、アドレス
の順序に不整合が発生した場合、その旨をトレースメモ
リに格納するとともにトレースメモリへの実行結果の格
納を停止し、アドレスの順序にループが発生した場合、
その旨をトレースメモリに格納するとともにトレースメ
モリへの書き込みを該ループに対応させてループさせ
る。このため、プログラムメモリに格納された命令の並
びとトレースメモリに格納された実行手段の実行結果の
順序が一致するため、プログラムの分岐、ループの有無
に係わらず、命令の実行順にモニタ表示を正確に行うこ
とができる。
【0098】また、実行手段の実行結果を書込手段がト
レースメモリに書き込むので、バスの全てをトレースす
る必要がなく、ハードウェアを簡易にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す原理図である。
【図2】本発明の条件指定手段の構成を示す原理図であ
る。
【図3】本実施例によるPC動作状態管理装置の概略構
成を示す回路ブロック図である。
【図4】本実施例による命令実行部の要略処理動作を示
すフローチャートである。
【図5】トレースメモリに格納された内容例を示す説明
図である。
【図6】第1のサブルーチンのトレース方法を示す説明
図である。
【図7】第2のサブルーチンのトレース方法を示す説明
図である。
【図8】分岐を含むプログラム例を示す説明図である。
【図9】分岐を含むプログラムを示すフローチャートで
ある。
【図10】THEN処理におけるトレース処理を示すフ
ローチャートである。
【図11】ELSE処理におけるトレース処理を示すフ
ローチャートである。
【図12】分岐を含むプログラムを実行した際のトレー
スメモリに格納された内容例を示す説明図である。
【図13】ループ処理を含むプログラム例を示す説明図
である。
【図14】ループ処理を含むプログラムを示すフローチ
ャートである。
【図15】ループ処理の先頭の命令を実行した際に実行
するトレース処理を示すフローチャートである。
【図16】ループ処理の最後の命令を実行した際に実行
するトレース処理を示すフローチャートである。
【図17】ループ処理を含むプログラムを実行した際の
トレースメモリに格納された内容例を示す説明図であ
る。
【図18】PC及びサポートツールの概略構成を示す回
路ブロック図である。
【図19】ラダー図によるプログラム例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1、28 プログラムメモリ 2 実行手段 3、21 PC 4 条件指定手段 5 比較手段 6 書込手段 7、44 トレースメモリ 8 表示手段 9 PC動作状態監視装置 11 アドレス範囲格納手段 12 タスク番号格納手段 13 呼出元アドレス格納手段 22 サポートツール 23 キーボード 24 制御部 25 メモリ 26 表示制御部 27 表示部 30 アドレス範囲設定レジスタ 31 タスク設定レジスタ 32 呼出元アドレス設定レジスタ 33 命令実行部 34 命令レジスタ 35 比較器 38 タスク実行レジスタ 39 タスク番号比較器 42 アドレス比較器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プログラムメモリ(1)に格納されたプロ
    グラムの命令をアドレス毎に読み出して実行する実行手
    段(2)を備えたプログラマブルコントローラ(3)の
    動作状態を監視するプログラマブルコントローラ動作状
    態監視装置であって、 前記プログラムメモリ(1)に格納されたプログラムの
    命令を前記実行手段(2)が実行する際の監視条件を指
    定する条件指定手段(4)と、 前記実行手段(2)が前記プログラムメモリ(1)から
    プログラムの命令を読み出した情報を前記条件指定手段
    (4)により指定した監視条件と比較する比較手段
    (5)と、 前記実行手段(2)がプログラムの命令を実行した結果
    が格納されるトレースメモリ(7)と、 前記比較手段(5)の比較結果に基づいて前記トレース
    メモリ(7)に前記実行手段(2)の実行結果を書き込
    む書込手段(6)と、 前記トレースメモリ(7)に書き込まれた実行結果を読
    み出して表示する表示手段(8)とを具備したことを特
    徴とするプログラマブルコントローラ動作状態監視装
    置。
  2. 【請求項2】前記条件指定手段(4)は、前記プログラ
    ムメモリ(1)のアドレス範囲を監視条件として格納す
    るアドレス範囲格納手段(11)を備え、前記比較手段
    (5)は該アドレス範囲格納手段(11)に格納された
    アドレス範囲と前記実行手段(2)が前記プログラムメ
    モリ(1)から命令を読み出したアドレスとを比較する
    ことを特徴とする請求項1記載のプログラマブルコント
    ローラ動作状態監視装置。
  3. 【請求項3】前記条件指定手段(4)は、前記プログラ
    ムメモリ(1)に格納されたプログラムのタスク番号を
    監視条件として格納するタスク番号格納手段(12)を
    備え、前記比較手段(5)は該タスク番号格納手段(1
    2)に格納されたタスク番号と前記実行手段(2)が実
    行しているプログラムのタスク番号とを比較することを
    特徴とする請求項1記載のプログラマブルコントローラ
    動作状態監視装置。
  4. 【請求項4】前記条件指定手段(4)は、前記プログラ
    ムメモリ(1)におけるサブルーチンを呼び出す命令が
    格納された呼出元アドレスを監視条件として格納する呼
    出元アドレス格納手段(13)を備え、前記比較手段
    (5)は該呼出元アドレス格納手段(13)に格納され
    た呼出元アドレスと前記実行手段(2)が実行している
    サブルーチンの呼出元アドレスとを比較することを特徴
    とする請求項1記載のプログラマブルコントローラ動作
    状態監視装置。
  5. 【請求項5】前記書込手段(6)は、前記実行手段
    (2)が命令を読み出した前記プログラムメモリ(1)
    のアドレスの順序を監視し、該アドレスの順序に不整合
    が発生したとき、前記トレースメモリ(7)への書き込
    みを停止することを特徴とする請求項1記載のプログラ
    マブルコントローラ動作状態監視装置。
  6. 【請求項6】前記書込手段(6)は、前記実行手段
    (2)が命令を読み出した前記プログラムメモリ(7)
    のアドレスの順序を監視し、該アドレスの順序にループ
    が発生したとき、前記トレースメモリ(7)への書き込
    みを該ループに対応させてループさせることを特徴とす
    る請求項1記載のプログラマブルコントローラ動作状態
    監視装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH1131004A (ja) * 1997-07-09 1999-02-02 Howa Mach Ltd プログラマブルコントローラ
JP2010020494A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Mitsubishi Electric Corp 保護制御装置
JP2015057732A (ja) * 2009-04-20 2015-03-26 ピルツ ゲーエムベーハー アンド コー.カーゲー 自動化設備の工業用コントローラをプログラムする方法および装置

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